JPH0987669A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH0987669A
JPH0987669A JP7271697A JP27169795A JPH0987669A JP H0987669 A JPH0987669 A JP H0987669A JP 7271697 A JP7271697 A JP 7271697A JP 27169795 A JP27169795 A JP 27169795A JP H0987669 A JPH0987669 A JP H0987669A
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group
represented
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carbon atoms
formula
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JP7271697A
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English (en)
Inventor
Misaki Ishida
実咲 石田
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】低刺激性で起泡性に優れるとともに、泡のクリ
ーミー性に優れ、特に、洗髪の際に、すすぎ時の指通り
性がよく、洗髪後の櫛通り性が良好で、べたつかずサラ
サラでセット性に優れるように仕上がる毛髪用の洗浄剤
組成物を提供する。 【解決手段】多価ヒドロキシ化合物にオキシアルキレン
基及びシロキシル基置換オキシアルキレン基が付加した
構造を有するシリコーンペンダントを有する一般式1、
例えば式13のポリオキシアルキレンエーテル化合物
0.1〜5重量%、及び、合成アニオン性界面活性剤及
び/又は両性界面活性剤の1種又は2種以上1〜40重
量%を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤組成物に関
する。さらに詳しくは、本発明は、低刺激性で起泡性に
優れ、泡質がクリーミーであり、特に、洗髪の際に、す
すぎ時の指通り性がよく、洗髪後の櫛通り性とコンディ
ショニング効果が良好で、べたつかずサラサラで、セッ
ト性に優れるように仕上がる毛髪用の洗浄剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄剤組成物において、洗髪時の
指通り性及び洗髪後のコンディショニング効果を付与す
るために、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性
シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性
シリコーン、アミノ変性シリコーン、カチオン変性シリ
コーン等のシリコーン化合物が使用されてきた(特開昭
56−167799号公報、特開昭56−72095号
公報、特開平3−68509号公報、特開平3−206
022号公報、特開平3−188016号公報、特開平
4−244008号公報等)。しかし、これらのシリコ
ーン化合物を使用すると、起泡性が極端に悪くなるとと
もに、シリコーン化合物が水不溶性であることから安定
性にも悪影響を与える。そのために系を増粘させる必要
があり、実際に使用する際に、ボトルから取り出し難く
なるという問題があった。また、これらシリコーン化合
物を使用した洗浄剤組成物は、乾燥後のコンディショニ
ング効果は良好であるものの髪のセット性が悪くなり、
パーマネントウェーブがかかり難くなるという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、低刺激性で起泡性に優れるとともに、泡のクリ
ーミー性に優れ、特に、洗髪の際に、すすぎ時の指通り
性がよく、洗髪後の櫛通り性が良好で、べたつかずサラ
サラでセット性に優れるように仕上がる毛髪用の洗浄剤
組成物を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のシリコー
ンペンダントを有する特定構造のポリオキシアルキレン
エーテル化合物と、合成アニオン性界面活性剤及び/又
は両性界面活性剤を、特定の比率で組み合わせることに
より、使用感に優れた毛髪用の洗浄剤組成物を得ること
ができることを見いだし、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明は、 (1)(A)一般式[1]で示されるシリコーンペンダ
ントを有するポリオキシアルキレンエーテル化合物0.
1〜5重量%、及び(B)合成アニオン性界面活性剤及
び/又は両性界面活性剤の1種又は2種以上1〜40重
量%を含有することを特徴とする洗浄剤組成物、 Z−[O(AO)h(DO)i(GO)j1]k …[1] 〔ただし、式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物
の残基であり、R1は水素、炭素数1〜24のアルキル
基、炭素数7〜24のアラルキル基、炭素数6〜24の
アリール基又は炭素数2〜24のアシル基であり、AO
は炭素数2〜22の1種又は2種以上のオキシアルキレ
ン基であり、DOは一般式[2]で示される1種又は2
種以上の基であり、
【化8】 (ただし、式中、R2は炭素数2〜5のアルケニル基で
ある。)GOは一般式[3]で示される1種又は2種以
上の基であり、
【化9】 (ただし、式中、Xは炭素数2〜5のアルキレン基であ
り、Yは一般式[4]で示されるシロキシル基であ
る。)
【化10】 (ただし、式中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基で
あり、同一でも異なっていてもよく、uは0〜3,00
0である。)AO、DO及びGOはそれぞれ任意の順序
でブロック状に付加していてもランダム状に付加してい
てもよく、kは1〜8の整数であり、hkは1〜1,5
00、ikは0〜100、jkは1〜100であ
る。〕、並びに、 (2)合成アニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活
性剤が、一般式[5]で示されるアルキルエーテル硫酸
塩、一般式[6]で示されるアシルメチルタウレート、
一般式[7]で示されるアミドエーテル硫酸塩、一般式
[8]で示されるアルキルアミノ酸型両性界面活性剤、
一般式[9]又は一般式[10]で示されるアミドアミ
ン型両性界面活性剤及び一般式[11]で示されるアミ
ドベタイン型界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上
である第(1)項記載の洗浄剤組成物、 [R4O(CH2CH2O)mSO3]n1 …[5] (ただし、式中、R4は炭素数7〜21のアルキル基又
はアルケニル基であり、M1はアルカリ金属、アルカリ
土類金属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基
であり、nはM1で示される原子又は基の価数に等しい
整数であり、mは2〜15である。)
【化11】 (ただし、式中、R5は炭素数7〜21のアルキル基又
はアルケニル基であり、M2はアルカリ金属、アルカリ
土類金属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基
であり、oはM2で示される原子又は基の価数に等しい
整数である。) [R6CONH(CH2CH2O)pSO3]q3 …[7] (ただし、式中、R6は炭素数7〜21のアルキル基又
はアルケニル基であり、M3はアルカリ金属、アルカリ
土類金属、無置換若しくは有機基置換アンモニウム基で
あり、qはM3で示される原子又は基の価数に等しい整
数であり、pは2〜15である。)
【化12】 (ただし、式中、R7は炭素数7〜19のアルキル基又
はアルケニル基であり、r及びsは同一又は異なる1〜
3の整数であり、M4及びM5は水素、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属又は無置換若しくは有機基置換アンモニ
ウム基であり、M4及びM5は互いに同一であっても異な
っていてもよい。)
【化13】 [ただし、式中、R8及びR10は炭素数7〜19のアル
キル基又はアルケニル基であり、R9及びR11は−CH2
COOM6又は−CH2CH2COOM6(ただし、式中、
6は水素、アルカリ金属又は有機基置換アンモニウム
基である。)であり、R12は水素、−CH2COOM6
は−CH2CH2COOM6(ただし、式中、M6は水素、
アルカリ金属又は有機基置換アンモニウム基である。)
である。]
【化14】 (R13は炭素数7〜19のアルキル基又はアルケニル基
であり、tは2〜4の整数である。)、を提供するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤組成物は、一般式
[1]で示されるシリコーンペンダントを有するポリオ
キシアルキレンエーテル化合物を含有する。 Z−[O(AO)h(DO)i(GO)j1]k …[1] 一般式[1]において、Zは2〜8個の水酸基を有する
化合物の残基である。Zを残基とする2〜8個の水酸基
を有する化合物としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ドデシレ
ングリコール、オクタデシレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセ
リン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−ペンタントリオール、エリスリトール、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソル
ビトール、ソルビタン、ソルバイド、ソルビトール−グ
リセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリ
トール、マンニトール等の多価アルコール;キシロー
ス、アラビノース、リポース、ラムノース、グルコー
ス、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボ
ース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、ト
レハロース、シュークロース、ラフィノース、ゲンチア
ノース、メレジトース等の糖類:さらにそれらの部分エ
ステル化物;カテコール、レゾルシン、ハイドロキノ
ン、フルオログルシン等の多価フェノール、スチレング
リコール等の芳香族系アルコール等を挙げることができ
る。
【0006】一般式[1]においてR1で示される炭素
数1〜24のアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ヘキシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル
基、オクチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル
基、イソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、イソセチル基、オクタデシル基、イソステアリル
基、オクチルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデ
シル基等を挙げることができる。R1で示される炭素数
7〜24のアラルキル基としては、例えば、ベンジル
基、フェネチル基等を挙げることができる。R 1で示さ
れる炭素数6〜24のアリール基としては、フェニル
基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリメチ
ルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル
基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ジブ
チルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル
基、ドデシルフェニル基、ジオクチルフェニル基、ジノ
ニルフェニル基等を挙げることができる。一般式[1]
においてR1で示される炭素数2〜24のアシル基とし
ては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプリル
酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキ
ン酸、ベヘン酸、パルミトレイン酸、安息香酸、ヒドロ
キシ安息香酸、桂皮酸、没食子酸等に由来するアシル基
を挙げることができる。一般式[1]においてAOで示
される炭素数2〜22のオキシアルキレン基としては、
オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレ
ン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン
基、オキシスチレン基、オキシノニレン基、オキシデシ
レン基、オキシウンデシレン基、オキシドデシレン基、
オキシトリデシレン基、オキシテトラデシレン基、オキ
シペンタデシレン基、オキシオクタデシレン基、オキシ
イコシレン基、オキシドコシレン基等を挙げることがで
きる。
【0007】一般式[2]においてR2で示される炭素
数2〜5のアルケニル基としては、ビニル基、アリル
基、3−ブテニル基、メタリル基、2−メチル−3−ブ
テニル基、3−メチル−3−ブテニル基、1,1−ジメ
チル−2−プロペニル基等の不飽和結合を有するアルケ
ニル基を挙げることができる。これらの中で、アリル基
及びメタリル基が特に好ましい。一般式[3]において
Xで示される炭素数2〜5のアルキレン基としては、エ
チレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、2−メ
チルトリメチレン基、2−メチルテトラメチレン基、
1,1−ジメチルトリメチレン基等を挙げることができ
る。これらの中で、トリメチレン基及び2−メチルトリ
メチレン基が特に好ましい。一般式[3]で表される基
としては、一般式[2]のR2で示されるアルケニル基
の不飽和結合に、一般式[12]で示されるジオルガノ
ハイドロポリシロキサンが付加した基を挙げることがで
きる。
【化15】 (ただし、式中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基で
あり、同一でも異なっていてもよく、uは0〜3,00
0である。) 一般式[4]及び一般式[12]においてR3で示され
る炭素数1〜24の炭化水素基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、第三ブ
チル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イ
ソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、イ
ソノニル基、デシル基、ドデシル基、イソトリデシル
基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソセチル基、
オクタデシル基、イソステアリル基、オクチルドデシル
基、ドコシル基、デシルテトラデシル基、ベンジル基、
フェネチル基、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチ
ルフェニル基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル
基、プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ブ
チルフェニル基、ジブチルフェニル基、オクチルフェニ
ル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル基、ジオク
チルフェニル基、ジノニルフェニル基等を挙げることが
できる。これらの中で、炭素数1〜20のアルキル基及
び炭素数6〜20のアリール基が好ましく、メチル基が
特に好ましい。
【0008】一般式[1]において、AOの炭素数は2
〜22の範囲で任意に選択することができ、これによっ
て一般式[1]で示される化合物の親水性、油溶性を調
節することができる。また、一般式[1]において、A
O、DO及びGOは、それぞれ1種の基であってもよ
く、2種以上の異なる基が混在していてもよい。一般式
[4]において、複数個のR3はすべて同一であっても
よく、2種以上の異なる基であってもよい。また、u
は、0〜3,000であり、好ましくは1〜800であ
り、より好ましくは2〜150である。uが3,000
を超えると、一般式[1]で示される化合物の粘度が高
くなり、疎水性が強くなり過ぎるおそれがある。一般式
[1]において、kは1〜8の整数である。kの値が、
Zを残基とする水酸基を有する化合物の水酸基の数に一
致すれば、一般式[1]で示される化合物において、Z
を残基とする化合物の水酸基にはすべてオキシアルキレ
ン基が付加している。kの値が、Zを残基とする水酸基
を有する化合物の水酸基の数より小さければ、一般式
[1]で示される化合物は遊離の水酸基を有している。
一般式[1]において、hkは、Zを残基とする水酸基
を有する化合物1モルに付加しているAOで示されるオ
キシアルキレン基のモル数であり、hkは1〜1,50
0であり、好ましくは1〜850であり、より好ましく
は2〜220である。hkの値が1未満であると、一般
式[1]で示される化合物の親水性が不足することによ
り、洗浄剤組成物の安定性を保つことが困難となるおそ
れがある。hkの値が1,500を超えると、一般式
[1]で示される化合物の粘度が高くなり、また、シリ
コーン化合物の特徴である撥水性、柔軟性等が発現しに
くくなるおそれがある。一般式[1]において、jk
は、Zを残基とする水酸基を有する化合物1モルに付加
しているGOで示されるシリコーンペンダントを有する
オキシアルキレン基のモル数であり、jkは1〜100
であり、好ましくは1〜50であり、より好ましくは2
〜25である。jkの値が1未満であると、一般式
[1]で示される化合物の親油性が不足することによ
り、洗髪時の指通り性及び洗髪後のコンディショニング
効果が発揮され難くなるおそれがある。jkの値が10
0を超えると一般式[1]で示される化合物の粘度が高
くなり、また疎水性が強くなり過ぎるおそれがある。一
般式[1]において、ikは、Zを残基とする水酸基を
有する化合物1モルに付加しているDOで示されるアル
ケニルオキシメチル基をペンダントとするオキシアルキ
レン基のモル数であり、ikは0〜100であり、好ま
しくは0〜30であり、より好ましくは0〜10であ
る。ikの値が100を超えると、一般式[1]で示さ
れる化合物の経時安定性が低下するおそれがある。
【0009】一般式[1]で示される化合物において、
AO、DO及びGOで示されるオキシアルキレン基類の
結合状態には特に制限はなく、例えば、AO、DO及び
GOのすべてがランダム状に付加した状態とすることが
でき、AO、DO及びGOのすべてがブロック状に付加
した状態とすることができ、あるいは、AO、DO又は
GOの一部がブロック状に付加し、残部がランダム状に
付加した状態とすることができる。ブロック状に付加す
る場合、各ブロックの付加の順序には特に制限はなく、
任意の付加順序を選択して付加することができる。本発
明組成物に使用する一般式[1]で示される化合物の製
造方法には特に制限はなく、任意の公知の方法によって
製造することができる。例えば、Zを残基とする水酸基
を有する化合物に、アルカリ等の触媒の存在下にアルキ
レンオキシド及びアルケニルオキシメチルアルキレンオ
キシドを付加して、AOで示されるオキシアルキレン基
及びDOで示されるアルケニルオキシメチル基をペンダ
ントとするオキシアルキレン基を有する化合物とし、必
要に応じて末端の水酸基をエーテル化又はエステル化し
たのち、さらにアルケニルオキシメチル基に一般式[1
2]で示されるジオルガノハイドロポリシロキサンを付
加し、DOで示されるアルケニルオキシメチル基をペン
ダントとするオキシアルキレン基を、GOで示されるシ
リコーンペンダントを有するオキシアルキレンた基に変
換することにより製造することができる。この反応にお
いて、使用する一般式[12]で示されるジオルガノハ
イドロポリシロキサンのモル数を、存在するDOで示さ
れるアルケニルオキシメチル基をペンダントとするオキ
シアルキレン基のモル数と当モルとすることにより、す
べてのDOで示される基をGOで示される基に変換し、
一般式[1]で示される化合物において、iを0とする
ことができる。使用する一般式[12]で示されるジオ
ルガノハイドロポリシロキサンのモル数を、存在するD
Oで示されるアルケニルオキシメチル基をペンダントと
するオキシアルキレン基のモル数より少なくすることに
より、DOで示される基を未反応の状態で残し、AO、
DO及びGOで示される3種のオキシアルキレン基類を
有する一般式[1]で示される化合物を得ることができ
る。
【0010】本発明の洗浄剤組成物は、合成アニオン性
界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を含有する。使用
する合成アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤には
特に制限はなく、一般的に化粧品基剤として使用される
合成アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤を使用す
ることができる。これらの界面活性剤の中で、合成アニ
オン性界面活性剤としては、一般式[5]で示されるア
ルキルエーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤、一般式
[6]で示されるアシルメチルタウレート型アニオン性
界面活性剤、一般式[7]で示されるアミドエーテル硫
酸塩型アニオン性界面活性剤等を好適に使用することが
できる。また、両性界面活性剤としては一般式[8]で
示されるアルキルアミノ酸塩型両性界面活性剤、一般式
[9]又は一般式[10]で示されるアミドアミン型両
性界面活性剤、一般式[11]で示されるアミドベタイ
ン型両性界面活性剤等を好適に使用することができる。
一般式[5]で示されるアルキルエーテル硫酸塩型アニ
オン性界面活性剤 [R4O(CH2CH2O)mSO3]n1 …[5] において、R4は炭素数7〜21のアルキル基又はアル
ケニル基であり、M1はアルカリ金属、アルカリ土類金
属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基であ
り、nはM1で示される原子又は基の価数に等しい整数
であり、mはエチレンオキサイド付加モル数で2〜15
である。mが2未満であると、洗浄剤組成物の皮膚への
刺激性が強くなり、mが15を超えると起泡性が低下す
るおそれがある。一般式[5]におけるM1としては、
例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグ
ネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、アンモニ
ウム基、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン
のカチオン性残基、リジン、アルギニン等の塩基性アミ
ノ酸のカチオン性残基等を挙げることができる。このよ
うなアルキルエーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤と
しては、例えば、ポリオキシエチレン(3モル)ラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3モ
ル)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレン(3モル)パルミチルエーテル硫酸ナトリウム、
ポリオキシエチレン(3モル)ラウリルエーテル硫酸マ
グネシウム、ポリオキシエチレン(3モル)ヤシアルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(10
モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレン(10モル)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレン(10モル)ヤシアルキルエー
テル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3モル)ラ
ウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン塩等を挙げる
ことができる。
【0011】一般式[6]で示されるアシルメチルタウ
レート型アニオン性界面活性剤
【化16】 において、R5は炭素数7〜21のアルキル基又はアル
ケニル基であり、M2はアルカリ金属、アルカリ土類金
属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基であ
り、oはM2で示される原子又は基の価数に等しい整数
である。一般式[6]におけるM2としては、例えば、
ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウ
ム、カルシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム
基、トリエタノールアミン等のアルカノールアミンのカ
チオン性残基、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸
のカチオン性残基等を挙げることができる。このような
アシルメチルタウレート型アニオン性界面活性剤として
は、例えば、N−ラウロイル−N−メチルタウリンマグ
ネシウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンカルシ
ウム、N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム、
N−ココイル−N−メチルタウリンマグネシウム、N−
ココイル−N−メチルタウリンカルシウム、N−ミリス
トイル−N−メチルタウリンマグネシウム、N−ミリス
トイル−N−メチルタウリンカルシウム、N−パルミト
イル−N−メチルタウリンマグネシウム、N−パルミト
イル−N−メチルタウリンカルシウム、N−オレオイル
−N−メチルタウリンマグネシウム、N−オレオイル−
N−メチルタウリンカルシウム等を挙げることができ
る。一般式[7]で示されるアミドエーテル硫酸塩型ア
ニオン性界面活性剤 [R6CONH(CH2CH2O)pSO3]q3 …[7] において、R6は炭素数7〜21のアルキル基又はアル
ケニル基であり、M3はアルカリ金属、アルカリ土類金
属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基であ
り、qはM3で示される原子又は基の価数に等しい整数
であり、pはエチレンオキサイド付加モル数で2〜15
である。pが2未満であると、洗浄剤組成物の皮膚への
刺激性が強くなり、pが15を超えると、起泡性が低下
するおそれがある。一般式[7]においてアシル基R6
CO−を構成する脂肪酸は、炭素数8〜22の直鎖状又
は分岐状の脂肪酸であり、このような脂肪酸としては、
例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリス
チル酸、パルミチル酸、ステアリン酸、オレイン酸等を
挙げることができる。一般式[7]におけるM3として
は、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、
マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、アン
モニウム基、トリエタノールアミン等のアルカノールア
ミンのカチオン性残基、リジン、アルギニン等の塩基性
アミノ酸のカチオン性残基等を挙げることができる。こ
のようなアミドエーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤
としては、例えば、ポリオキシエチレン(3モル)ヤシ
油脂肪酸アミドエーテル硫酸ナトリウム等を挙げること
ができる。
【0012】一般式[8]で示されるアルキルアミノ酸
型両性界面活性剤
【化17】 において、R7は炭素数7〜19のアルキル基又はアル
ケニル基であり、r及びsは同一又は異なる1〜3の整
数であり、M4及びM5は水素、アルカリ金属、アルカリ
土類金属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基
であり、M4及びM5は同一であっても異なっていてもよ
い。一般式[8]におけるM4及びM5としては、例え
ば、水素、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マ
グネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、アンモ
ニウム基、トリエタノールアミン等のアルカノールアミ
ンのカチオン性残基、リジン、アルギニン等の塩基性ア
ミノ酸のカチオン性残基等を挙げることができる。この
ようなアルキルアミノ酸型両性界面活性剤としては、例
えば、ラウリルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウリルイミ
ノジ酢酸カリウム、ミリスチルイミノジ酢酸ナトリウ
ム、ミリスチルイミノジ酢酸カリウム、パルミチルイミ
ノジ酢酸ナトリウム、ステアリルイミノジ酢酸ナトリウ
ム、ラウリルイミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリ
ルイミノジプロピオン酸カリウム、ミリスチルイミノジ
プロピオン酸ナトリウム、ミリスチルイミノジプロピオ
ン酸カリウム、パルミチルイミノジプロピオン酸ナトリ
ウム、ステアリルイミノジプロピオン酸ナトリウム等を
挙げることができる。
【0013】一般式[9]又は一般式[10]で示され
るアミドアミン型両性界面活性剤
【化18】 において、R8及びR10は炭素数7〜19のアルキル基
又はアルケニル基であり、R9及びR11は−CH2COO
6又は−CH2CH2COOM6であり、R12は水素、−
CH2COOM6又は−CH2CH2COOM6であり、M6
は水素、アルカリ金属又は有機基置換アンモニウム基で
ある。M6としては、例えば、水素、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属、トリエタノールアミン等のアル
カノールアミンのカチオン性残基、リジン、アルギニン
等の塩基性アミノ酸のカチオン性残基等を挙げることが
できる。このようなアミドアミン型両性界面活性剤とし
ては、例えば、N−ラウロイル−N'−カルボキシメチ
ル−N'−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、
N−ココイル−N'−カルボキシメチル−N'−(2−ヒ
ドロキシエチル)エチレンジアミン、N−ミリスチル−
N'−カルボキシメチル−N'−(2−ヒドロキシエチル)
エチレンジアミン等及びこれらの塩等や、N−ラウロイ
ル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N'−カルボキシメ
チルエチレンジアミン、N−ココイル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)−N'−カルボキシメチルエチレンジアミ
ン、N−ミリストイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−
N'−カルボキシメチルエチレンジアミン等及びこれら
の塩等を挙げることができる。一般式[11]で示され
るアミドベタイン型両性界面活性剤
【化19】 において、R13は炭素数7〜19のアルキル基又はアル
ケニル基であり、tは2〜4の整数である。このような
アミドベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ラ
ウリルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、コ
コアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリス
チルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パル
ミチルアミドプロピルジメチル酢酸ベタイン等を挙げる
ことができる。
【0014】本発明の洗浄剤組成物において、A成分で
ある一般式[1]で示されるシリコーンペンダントを有
するポリオキシアルキレンエーテル化合物の含有量は
0.1〜5重量%であり、好ましくは0.2〜3重量%で
ある。一般式[1]で示される化合物の含有量が0.1
重量%未満であると、十分なコンディショニング効果が
得られないおそれがある。一般式[1]で示される化合
物の含有量が5重量%を超えると、起泡性が低下するお
それがある。本発明の洗浄剤組成物において、B成分で
ある合成アニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性
剤の含有量は、1〜40重量%であり、好ましくは5〜
30重量%である。合成アニオン性界面活性剤及び/又
は両性界面活性剤の含有量が1重量%未満であると、十
分な起泡性又は洗浄性が得られないおそれがある。合成
アニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の含有
量が40重量%を超えるると、洗浄剤組成物の安定性に
問題を生じるおそれがある。本発明の洗浄剤組成物にお
いては、必要に応じて洗浄剤に常用されている公知の成
分や添加剤等を配合することができる。このような添加
剤としては、例えば、粘度調整及び泡質の改善を目的と
するアルカノールアミド等のノニオン性界面活性剤、洗
髪後のコンディショニング効果の改善を目的とするステ
アリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン
性界面活性剤等を挙げることができる。その他の洗浄剤
に常用されている添加剤としては、例えば、高級アルコ
ール、蛋白誘導体、スクワラン、ホホバ油、オリーブ
油、ヒマシ油、ラノリン、レシチン、ポリエチレングリ
コールの脂肪酸エステル類等の油性成分、グリセリン、
エチレングリコール、プロピレングリコール等の保湿
剤、アルキルアミンオキシド等の半極性界面活性剤、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カチオン化セルロース、ポリジメチルジア
リルアンモニウムクロライド等の水溶性ポリマー、殺菌
剤、キレート剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、動植物由来
の天然エキス、色素及び香料等を挙げることができる。
【0015】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て使用した一般式[1]で示される化合物の構造式を第
1表に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】実施例1 A成分として式[13]で示される化合物3重量部、B
成分としてポリオキシエチレン(3モル)ラウリルエー
テル硫酸トリエタノールアミン塩6重量部、N−ココイ
ル−N−メチルタウリンナトリウム3重量部、ラウリル
イミノジ酢酸ナトリウム3重量部及びココアミドプロピ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン5重量部、その他の成分
としてラウリン酸ジエタノールアミド3重量部、ベヘニ
ルトリメチルアンモニウムクロライド0.3重量部、ジ
ステアリルジメチルアンモニウムクロライド0.5重量
部及び精製水76.2重量部を配合して、シャンプーを
調製した。このシャンプーについて、下記の方法による
評価を行った。 (1)皮膚刺激性 皮膚刺激性は、蛋白質変性率により評価した。すなわ
ち、水系高速液体クロマトグラフィーを利用し、卵白ア
ルブミン0.025重量%濃度のpH7緩衝溶液を用い
て、試料濃度が1重量%になるように試料を加えたとき
の220nmの吸収ピークの高さを測定し、次式により
蛋白質変性率を求めた。 蛋白質変性率(%)=[(HO−HS)/HO]×100 ただし、HOは試料を添加しないときの吸収ピークの高
さであり、HSは試料を添加したときの吸収ピークの高
さである。経験的に、蛋白質変性率30%未満のものは
皮膚刺激性が非常に弱く、蛋白質変性率が30%以上6
0%未満のものは皮膚刺激性が弱く、蛋白質変性率60
%以上80%未満のものは皮膚刺激性が中程度であり、
蛋白質変性率が80%以上のものは皮膚刺激性が強いこ
とが分かっている。 (2)起泡性 試料濃度1重量%の水溶液を調製し、ロスマイルス法に
より、25℃で試料投入直後と5分後の泡高さを測定し
た。試料投入直後の泡高さが250mm以上のもので、次
式より求められる泡の持続率が90%以上のものは泡立
ちのよい洗浄剤である。 泡の持続率(%)=[(5分後の泡高さ)/(試料投入直後
の泡高さ)]×100 (3)泡のクリーミー性 20名の女性をパネラーとし、シャンプー5mlで洗髪し
たときの泡のクリーミー性について評価した。泡がクリ
ーミーであると感じた場合を2点、ややクリーミーであ
ると感じた場合を1点、泡がクリーミーでなく粗いと感
じた場合を0点として、20名の平均値を求めた。平均
値が1.5点以上であれば、泡のクリーミー性は良好で
あるとされる。 (4)洗髪時の指通り性 20名の女性をパネラーとし、シャンプー5mlで洗髪し
たときの指通り性を評価した。指通りがスムースで髪が
ひっかからないと感じた場合を2点、髪がやや指にひっ
かかると感じた場合を1点、指通りが非常に悪いと感じ
た場合を0点として、20名の平均値を求めた。平均値
が1.5点以上であれば、洗髪時の指通り性は良好であ
るとされる。 (5)洗髪後の櫛通り性 20名の女性をパネラーとし、シャンプー5mlで洗髪、
乾燥した後の櫛通り性を評価した。髪にきしみ感がな
く、櫛通りがスムースであると感じた場合を2点、髪が
やや櫛にひっかかると感じた場合を1点、櫛通りが非常
に悪いと感じた場合を0点として、20名の平均値を求
めた。平均値が1.5点以上であれば、洗髪後の櫛通り
性は良好であるとされる。 (6)洗髪後のコンディショニング効果 20名の女性をパネラーとし、シャンプー5mlで洗髪、
乾燥した後のコンディショニング効果を評価した。コン
ディショニング効果が優れていると感じた場合を2点、
ややコンディショニング効果が得られると感じた場合を
1点、コンディショニング効果が得られないと感じた場
合を0点として、20名の平均値を求めた。平均値が
1.5点以上であれば、洗髪後のコンディショニング効
果は良好であるとされる。 (7)乾燥後のセット性 20名の女性をパネラーとし、シャンプー5mlで洗髪、
乾燥した後の髪のセット性について評価した。セット性
に優れていると感じた場合を2点、ややセット性に優れ
ていると感じた場合を1点、セット性が悪いと感じた場
合を0点として、20名の平均値を求めた。平均値が
1.5点以上であれば、セット性に優れるとされる。 (8)経時安定性 試料を−5℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月間保
存し、その外観を観察して、次の3段階で評価した。 ○:安定性良好(透明又は微濁状態で、外観の変化がな
い) △:安定性やや不良(やや濁り、着色を生じる) ×:安定性不良(沈澱が認められる、固化する、又は、
着色が著しい) 1カ月後、−5℃、25℃及び45℃の3点の試料がと
もに ○ であるものを○、1点でも △ があるものを
△、1点でも × があるものを × とした。このシャン
プーの、蛋白質変性率は28%、試料投入直後の泡高さ
は260mmであり、泡の持続率は95%であった。20
名の女性パネラーによる評価では、泡のクリーミー性
1.8点、洗髪時の指通り性1.7点、洗髪後の櫛通り性
1.7点、洗髪後のコンディショニング効果1.8点、乾
燥後のセット性1.9点であった。経時安定性試験で
は、−5℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月保存し
た3点の試料は、すべて透明で外観に変化は生じていな
かった。 実施例2〜14 第2表に示す組成のシャンプーを調製し、実施例1と同
様にして評価を行った。得られた結果を、第2表に示
す。
【0021】
【表5】
【0022】
【表6】
【0023】第2表の結果より、本発明の洗浄剤組成物
である実施例1〜14のシャンプーは、いずれも皮膚に
対する刺激性が低く、泡立ち及び泡の安定性に優れ、泡
がクリーミーであり、洗髪時の指通り性、洗髪後の櫛通
り性及びコンディショニング効果が良好であり、乾燥後
のセット性にも優れていることが分かる。また、経時安
定性も良好である。 比較例1〜7 第3表の示す組成のシャンプーを調製し、実施例1と同
様にして評価を行った。得られた結果を、第3表に示
す。
【0024】
【表7】
【0025】比較例1及び比較例2のシャンプーは、A
成分を含有しないために泡のクリーミー性が劣り、洗髪
時の指通り性、洗髪後の櫛通り性及びコンディショニン
グ効果が不良であり、さらに比較例2のシャンプーは乾
燥後のセット性にも劣っている。比較例3及び比較例4
のシャンプーは、A成分の含有量が多すぎるために、泡
立ちが悪く、さらに比較例3のシャンプーは乾燥後のセ
ット性にもやや劣っている。比較例5のシャンプーは、
B成分の含有量が少なすぎるために、泡立ち、泡の持続
性及び泡のクリーミー性のいずれも不良である。比較例
6及び比較例7のシャンプーは、A成分をジメチルポリ
シロキサンに置き換えて配合したものであるが、泡立ち
及び乾燥後のセット性が悪くなるとともに、安定性にも
一部問題を生じている。 実施例15 A成分として式[14]で示されるの化合物1.5重量
部、B成分としてN−ココイル−N−メチルタウリンマ
グネシウム10重量部、N−ココイル−N'−カルボキ
シメチル−N'−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジア
ミン6重量部及びココアミドプロピルジメチルアミノ酢
酸ベタイン2重量部、その他の成分としてラウリン酸ジ
エタノールアミド3重量部、ステアリルトリメチルアン
モニウムクロライド0.3重量部、ジステアリルジメチ
ルアンモニウムクロライド0.6重量部、エチレングリ
コールジステアレート1.7重量部、防腐剤(パラベ
ン)0.3重量部及び精製水74.6重量部を配合し、ク
エン酸を加えてpHを6〜7に調整してシャンプーを得
た。このシャンプーを、評価項目(1)〜(7)については
実施例1と同様の方法で、また経時安定性については下
記の方法で評価した。 (9)経時安定性 試料を−5℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月間保
存し、その外観を観察して、次の3段階で評価した。 ○:安定性良好(固化せず流動性を保ち、外観の変化が
ない) △:安定性やや不良(固化しないが着色を生じる) ×:安定性不良(固化する、又は着色が著しい) このシャンプーの、蛋白質変性率は23%、試料投入直
後の泡高さは255mmであり、泡の持続率は96%であ
った。20名の女性パネラーによる評価では、泡のクリ
ーミー性1.9点、洗髪時の指通り性1.7点、洗髪後の
櫛通り性1.8点、洗髪後のコンディショニング効果1.
8点、乾燥後のセット性1.8点であった。経時安定性
試験では、−5℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月
保存した3点の試料は、すべて固化せず流動性を保ち、
外観には変化を生じていなかった。この結果から、この
シャンプーは、皮膚に対する刺激性が低く、起泡性が良
好で泡がクリーミーであり、洗髪時の指通り性、洗髪後
の櫛通り性及びコンディショニング効果がよく、乾燥後
のセット性に優れ、経時安定性も良好であることが分か
った。 実施例16 A成分として式[14]で示される化合物1.5重量
部、B成分としてN−ココイル−N−メチルタウリンナ
トリウム10重量部、N−ココイル−N'−カルボキシ
メチル−N'−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミ
ン6.5重量部、及びココアミドプロピルジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン2.5重量部、その他の成分として、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミド3重量部、ベヘニルトリ
メチルアンモニウムクロライド0.3重量部、ジステア
リルジメチルアンモニウムクロライド0.5重量部、エ
チレングリコールジステアレート1.7重量部、防腐剤
(パラベン)0.3重量部及び精製水73.7重量部を配
合し、クエン酸を加えてpHを6〜7に調整してシャンプ
ーを得た。このシャンプーを、実施例15と同様の方法
で評価した。このシャンプーの、蛋白質変性率は20
%、試料投入直後の泡高さは257mmであり、泡の持続
率は94%であった。20名の女性パネラーによる評価
では、泡のクリーミー性1.9点、洗髪時の指通り性1.
7点、洗髪後の櫛通り性1.7点、洗髪後のコンディシ
ョニング効果1.8点、乾燥後のセット性1.9点であっ
た。経時安定性試験では、−5℃、25℃及び45℃で
それぞれ1カ月保存した3点の試料は、すべて固化せず
流動性を保ち外観には変化を生じていなかった。 この結果から、このシャンプーは、皮膚に対する刺激性
が低く、起泡性が良好で泡がクリーミーであり、洗髪時
の指通り性、洗髪後の櫛通り性及びコンディショニング
効果がよく、乾燥後のセット性に優れ、経時安定性も良
好であることが分かった。
【0026】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、皮膚刺激性が
非常に弱く、起泡性に優れ、泡質がクリーミーであり、
経時安定性に優れている。本発明の洗浄剤組成物をシャ
ンプーとして使用する場合、使用感が良好で、毛髪に対
して優れたコンディショニング効果を有し、乾燥後のセ
ット性にも優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式[1]で示されるシリコーン
    ペンダントを有するポリオキシアルキレンエーテル化合
    物0.1〜5重量%、及び(B)合成アニオン性界面活
    性剤及び/又は両性界面活性剤の1種又は2種以上1〜
    40重量%を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。 Z−[O(AO)h(DO)i(GO)j1]k …[1] 〔ただし、式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物
    の残基であり、R1は水素、炭素数1〜24のアルキル
    基、炭素数7〜24のアラルキル基、炭素数6〜24の
    アリール基又は炭素数2〜24のアシル基であり、AO
    は炭素数2〜22の1種又は2種以上のオキシアルキレ
    ン基であり、DOは一般式[2]で示される1種又は2
    種以上の基であり、 【化1】 (ただし、式中、R2は炭素数2〜5のアルケニル基で
    ある。)GOは一般式[3]で示される1種又は2種以
    上の基であり、 【化2】 (ただし、式中、Xは炭素数2〜5のアルキレン基であ
    り、Yは一般式[4]で示されるシロキシル基であ
    る。) 【化3】 (ただし、式中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基で
    あり、同一でも異なっていてもよく、uは0〜3,00
    0である。)AO、DO及びGOはそれぞれ任意の順序
    でブロック状に付加していてもランダム状に付加してい
    てもよく、kは1〜8の整数であり、hkは1〜1,5
    00、ikは0〜100、jkは1〜100である。〕
  2. 【請求項2】合成アニオン性界面活性剤及び/又は両性
    界面活性剤が、一般式[5]で示されるアルキルエーテ
    ル硫酸塩、一般式[6]で示されるアシルメチルタウレ
    ート、一般式[7]で示されるアミドエーテル硫酸塩、
    一般式[8]で示されるアルキルアミノ酸型両性界面活
    性剤、一般式[9]又は一般式[10]で示されるアミ
    ドアミン型両性界面活性剤及び一般式[11]で示され
    るアミドベタイン型界面活性剤から選ばれる1種又は2
    種以上である請求項1記載の洗浄剤組成物。 [R4O(CH2CH2O)mSO3]n1 …[5] (ただし、式中、R4は炭素数7〜21のアルキル基又
    はアルケニル基であり、M1はアルカリ金属、アルカリ
    土類金属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基
    であり、nはM1で示される原子又は基の価数に等しい
    整数であり、mは2〜15である。) 【化4】 (ただし、式中、R5は炭素数7〜21のアルキル基又
    はアルケニル基であり、M2はアルカリ金属、アルカリ
    土類金属又は無置換若しくは有機基置換アンモニウム基
    であり、oはM2で示される原子又は基の価数に等しい
    整数である。) [R6CONH(CH2CH2O)pSO3]q3 …[7] (ただし、式中、R6は炭素数7〜21のアルキル基又
    はアルケニル基であり、M3はアルカリ金属、アルカリ
    土類金属、無置換若しくは有機基置換アンモニウム基で
    あり、qはM3で示される原子又は基の価数に等しい整
    数であり、pは2〜15である。) 【化5】 (ただし、式中、R7は炭素数7〜19のアルキル基又
    はアルケニル基であり、r及びsは同一又は異なる1〜
    3の整数であり、M4及びM5は水素、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属又は無置換若しくは有機基置換アンモニ
    ウム基であり、M4及びM5は互いに同一であっても異な
    っていてもよい。) 【化6】 [ただし、式中、R8及びR10は炭素数7〜19のアル
    キル基又はアルケニル基であり、R9及びR11は−CH2
    COOM6又は−CH2CH2COOM6(ただし、式中、
    6は水素、アルカリ金属又は有機基置換アンモニウム
    基である。)であり、R12は水素、−CH2COOM6
    は−CH2CH2COOM6(ただし、式中、M6は水素、
    アルカリ金属又は有機基置換アンモニウム基である。)
    である。] 【化7】 (R13は炭素数7〜19のアルキル基又はアルケニル基
    であり、tは2〜4の整数である。)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012046760A (ja) * 2011-10-07 2012-03-08 Kawaken Fine Chem Co Ltd 長鎖アシルイミノジ酢酸型界面活性剤化合物含有水溶液の低温安定性を改善する方法
JP2017066312A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 小林製薬株式会社 洗浄剤組成物
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