JPH0987617A - 紫外発光蛍光体および紫外発光蛍光ランプ - Google Patents

紫外発光蛍光体および紫外発光蛍光ランプ

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JPH0987617A
JPH0987617A JP7246286A JP24628695A JPH0987617A JP H0987617 A JPH0987617 A JP H0987617A JP 7246286 A JP7246286 A JP 7246286A JP 24628695 A JP24628695 A JP 24628695A JP H0987617 A JPH0987617 A JP H0987617A
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JP
Japan
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phosphor
ultraviolet light
light emitting
fluorescent lamp
ultraviolet
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JP7246286A
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English (en)
Inventor
Natsuko Inada
奈津子 稲田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】経時劣化が少ない紫外発光蛍光体と、長時間使
用した場合においても発光効率の低下が少ない紫外発光
蛍光ランプとを提供する。 【解決手段】組成式SrB4 7 :Euで表わされる蛍
光体に、Li,RbおよびCsから選択される少なくと
も1種のアルカリ金属を含有させたことを特徴とする。
またアルカリ金属の含有量は、Srに対して原子比で
0.001〜0.01の範囲に設定するとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外発光蛍光体およ
びその発光体を使用した紫外発光蛍光ランプに係り、特
に蛍光体の劣化が少なく、長時間使用した場合において
も発光効率の低下が少ない紫外発光蛍光体および紫外発
光蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカラー印刷技術の飛躍的な進歩に
よってフルカラー印刷が可能な複写機やパーソナルコン
ピューター用プリンターなどが広く普及しつつある。フ
ルカラー印刷方式としては、従来までに開発された昇華
転写方式,熱現像方式,色像転写方式,電子写真方式,
静電記録方式,インクジェット方式などの種々の方式に
加えて、最近になって感熱方式が採用される場合が多く
なり、各種フルカラー印刷機器に使用されている。この
感熱方式によれば、インクカートリッジや現像液などの
消耗品の補給が不要であり、保守管理(メンテナンス)
が容易であり、また廃棄物の排出がないために環境汚染
が少なく安全性に優れているという特長があり、優れた
印刷方式として注目されている。
【0003】上記のようなフルカラー感熱方式を使用し
た印刷機器においては、染料や発色剤から成る感熱発色
層を塗布した感熱紙を使用し、熱によって発色したジア
ゾ色素を定着させるために、感熱紙に紫外線を照射して
未反応のジアゾ色素を分解して画像の定着を図る方式が
採用されている。
【0004】ここで一般に感熱紙に使用されているジア
ゾ色素は、イエロー色とマゼンタ色との2色であるが、
このうちマゼンタ色は、波長λが365nm付近の紫外線
によって分解され無色化する。そして現在までに実用化
されている感熱方式のフルカラー印刷機器においては、
マゼンタ色を定着するための光源として、ユーロピウム
付活四ほう酸ストロンチウム(SrB4 7 :Eu)蛍
光体から成る蛍光膜を備えた紫外発光蛍光ランプが装着
されている。
【0005】上記ユーロピウム付活四ほう酸ストロンチ
ウム蛍光体は波長λが254nmの紫外線の照射を受ける
ことによって、波長λが367nmの紫外線を発する性質
がある。この波長域の紫外線の殺菌作用に着目され、上
記蛍光体は、従来から殺菌灯用の蛍光材料として使用さ
れていた。
【0006】また感熱方式を採用したフルカラー印刷機
器の開発に際して、上記ユーロピウム付活四ほう酸スト
ロンチウム蛍光体の分光分布が、マゼンタ色を発現する
ジアゾ色素の分解感度波長分布と符合するという理由、
および同波長光を発する他の蛍光体と比較して発光効率
が良好であるという理由から、上記蛍光体が、フルカラ
ー感熱紙の色素定着用紫外蛍光ランプの蛍光体として採
用された経緯がある。
【0007】上記蛍光体については、昭和40年代に米
国シルバニア社によって基本特許(対応日本国特許:特
公昭45−2293号)が取得されて以来、種々の特性
改善が試行されている。例えば、特公昭51−1672
号公報にはCa添加によって発光効率を向上させる試み
が開示されている一方、特開昭61−145278号公
報および特公昭52−32875号公報には、Mg添加
やF含有量の抑制によって発光効率を高める手段が開示
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ユーロピウム付活四ほう酸ストロンチウム蛍光体は、経
時劣化が極めて大きいため、感熱方式のフルカラー印刷
機器における色素定着用光源ランプ(紫外発光蛍光ラン
プ)の蛍光体として使用した場合には、定着処理操作が
煩雑になる問題点があった。すなわち上記蛍光体を使用
した紫外発光蛍光ランプにおいては、点灯時間の経過に
伴う光束の低下が顕著であり、ちなみに100時間点灯
した後における光束は初期光束の60%程度まで低下し
てしまう。そのため上記紫外発光蛍光ランプを用いた感
熱方式フルカラー印刷機器の場合には、上記光束の劣化
度合をセンサーでモニターし、そのモニター結果を、ラ
ンプの感熱紙に対する照射時間にフィードバックさせる
ことにより、画質の一定化を図る機構を付設している。
その結果、印刷機器の構成が複雑化するとともに、ラン
プの蛍光体の劣化につれて印刷時間が長期化して印刷事
務効率が低下してしまうという問題点があった。
【0009】また、前記の通り、蛍光体にCaやMgな
どのアルカリ土類金属成分を添加して特性改善を図る方
法が試行されている、しかしながら、アルカリ土類金属
成分の添加によって確かに蛍光体の発光効率は改善され
るが、劣化を抑制する効果はほとんど得られていない。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、経時劣化が少ない紫外発光蛍光体と、
長時間使用した場合においても発光効率の低下が少ない
紫外発光蛍光ランプとを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明者は、種々の蛍光体に、アルカリ金属元素
やアルカリ土類金属元素など種々の元素成分を添加して
蛍光体組成物とし、その組成物を使用して蛍光体層を形
成した蛍光ランプを調製し、添加した元素成分や添加量
が各蛍光ランプの発光効率や経時劣化特性に及ぼす影響
を実験により比較調査した。その結果、従来のユーロピ
ウム付活四ほう酸ストロンチウムに、Li(リチウ
ム),Rb(ルビジウム),Cs(セシウム)から選択
される少なくとも1種のアルカリ金属を含有させること
により、MgやCaを添加した従来の蛍光体と比較し
て、経時劣化が少ない紫外発光蛍光体が得られた。さら
に、この蛍光体をガラス管内壁に被着して蛍光ランプを
形成することにより、発光効率の経時低下が少ない高特
性の蛍光ランプが初めて得られるという知見を得た。本
発明は上記知見に基づいて完成されたものである。
【0012】すなわち本発明に係る紫外発光蛍光体は、
組成式SrB4 7 :Euで表わされる蛍光体に、L
i,RbおよびCsから選択される少なくとも1種のア
ルカリ金属を含有させたことを特徴とする。またアルカ
リ金属の含有量は、Srに対して原子比で0.001〜
0.2の範囲である。さらにEuの含有量は、Srに対
して原子比で0.01〜0.04の範囲である。
【0013】また本発明に係る紫外発光蛍光ランプは、
ガラス管内壁面に被着形成された蛍光体層を具備する紫
外発光蛍光ランプにおいて、上記蛍光体層が組成式Sr
47 :Euで表わされる蛍光体に、Li,Rbおよ
びCsから選択される少なくとも1種のアルカリ金属を
含有させた紫外発光蛍光体から成ることを特徴とする。
【0014】ここでユーロピウム付活四ほう酸ストロン
チウム(SrB4 7 :Eu)は、波長254nmの紫外
線の照射を受けることによって波長367nmの紫外光を
発する蛍光体であり、マセンダ色を定着するための光源
ランプの蛍光体として使用される。
【0015】Eu(ユーロピウム)は蛍光体の発光効率
を高める活性体(付活剤)として作用し、Sr(ストロ
ンチウム)に対して原子比で0.01〜0.04の割合
で添加される。添加割合が0.01未満では発光効率の
改善効果が少ない。一方、添加割合が0.04を超える
と、着色を生じ易くなり、ランプの発光効率を却って阻
害することになる。
【0016】一般に蛍光体が劣化する原因としては、以
下のような現象が考えられる。 a)ガラス管(ランプ管)内に封入した水銀や、その酸
化物が蛍光体に付着したり、蛍光膜を塗布する際に使用
した有機バインダーの炭化粉末が蛍光体に付着する。 b)ガラス管内に封入されているアルゴンガスや水銀ガ
スのイオン衝撃によって蛍光体の表面における結晶構造
がくずれ、無定形層が形成される結果、付活剤イオン周
辺の結晶場が変化する。 c)ランプ製造工程における加熱処理によって付活剤が
酸化される。 d)波長λが185nmの紫外線の照射によって蛍光体中
に局所的な電子準位が生じて着色する、いわゆる色中心
の形成によって蛍光体が着色する。
【0017】本願発明者による実験から、ユーロピウム
付活四ほう酸ストロンチウム蛍光体に、波長185nmの
紫外線を照射すると、蛍光体に着色および粉体輝度劣化
が起こり易いことが判明した。ところが、波長254nm
の紫外線を蛍光体に照射したり、または蛍光体を加熱す
ることにより、着色が消失するとともに、蛍光体の粉体
輝度が回復することが、実験により確認できた。このこ
とから、波長185nmの紫外線照射による劣化が蛍光体
劣化の主要因となっていると考えられる。
【0018】本願発明者の知見によれば、ハロ燐酸カル
シウム蛍光体にセシウム(Cs)を微量添加することに
よって、前記色中心の生成による蛍光体の着色等が抑制
されることが判明している。同様な抑制効果が、ユーロ
ピウム付活四ほう酸ストロンチウム蛍光体についても成
立するか否かを確認するために、種々の添加物を粉末蛍
光体に添加して、その影響を比較調査した。
【0019】すなわち、ユーロピウム付活四ほう酸スト
ロンチウム蛍光体に、それぞれSrに対して原子比で
0.005の割合でLi(リチウム),Rb(ルビジウ
ム),Mg(マグネシウム),Ca(カルシウム),B
a(バリウム)を添加して紫外発光蛍光体を調製し、各
紫外発光蛍光体の粉体輝度および粉体輝度維持率を測定
した。上記粉体輝度は、Li等を添加しないままの、ユ
ーロピウム付活四ほう酸ストロンチウムの粉体輝度を基
準値100として相対的に示した。また粉体輝度維持率
は、各紫外発光蛍光体に波長λが185nmの紫外線を一
定時間(3時間)照射した後における粉体輝度の初期値
に対する割合を示し、同様に無添加のユーロピウム付活
四ほう酸ストロンチウムの粉体輝度維持率を基準値10
0として相対的に示した。測定結果を下記表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】上記表1に示す結果から明らかなように、
ユーロピウム付活四ほう酸ストロンチウムに対しては、
特にLi,Rb,Csなどのアルカリ金属を添加するこ
とにより、波長185nmの紫外線による蛍光体の劣化を
効果的に抑制できることが判明した。
【0022】上記アルカリ金属成分の蛍光体への添加割
合が、Srに対する原子比で0.001未満の場合に
は、紫外線による蛍光体の劣化を抑制する効果が少な
い。一方、添加割合が、原子比で0.2を超える場合に
は、蛍光体層の発光特性が低下して蛍光ランプの発光出
力およびランプ点灯中の光束維持率が低下してしまう。
したがって、アルカリ金属成分の蛍光体への添加割合
は、Srに対する原子比で0.001〜0.2の範囲に
設定される。
【0023】また上記のように調製した各紫外発光蛍光
体から成る厚さ20μmの蛍光体層をガラス管内壁面に
被着形成して紫外発光蛍光ランプを試作して、ランプ光
束および光束維持率を測定した。なお各ランプの光束
は、アルカリ金属成分を添加していないユーロピウム付
活四ほう酸ストロンチウムから成る蛍光体層を有する蛍
光ランプの光束を基準値100として相対的に示した。
また各ランプの光束維持率は、100時間点灯後におけ
る光束の初期値に対する比率を、無添加のユーロピウム
付活四ほう酸ストロンチウムのみから成る蛍光体層を有
する蛍光ランプの光束維持率を基準値100として相対
的に示している。測定結果を下記表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】上記表2に示す結果から明らかなように、
Li,Rb,Cs等のアルカリ金属成分を添加した蛍光
体を使用して形成した蛍光ランプにおいては、ランプの
光束維持率が8〜10%向上した。
【0026】本発明に係る紫外発光蛍光体および紫外発
光蛍光ランプによれば、ユーロピウム付活四ほう酸スト
ロンチウム蛍光体にLi,Rb,Cs等のアルカリ金属
成分を添加しているため、波長185nmの紫外線による
蛍光体の劣化が効果的に防止でき、この蛍光体を使用す
ることにより、発光効率および光束維持率が高い紫外発
光蛍光ランプを提供することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、以下の実施例を参照して、より具体的に説明する。
【0028】実施例1 炭酸ストロンチウム623.6gと,無水ほう酸154
1.8gと,酸化ユーロピウム11.3gと,ふっ化リ
チウム2.9gとをボールミルにて混合し、得られた混
合体を石英るつぼにて温度850℃で2時間焼成した後
に、乳鉢で粗粉砕した。この粉末を、石英るつぼにて温
度850℃で10時間焼成し、乳鉢で粗粉砕した後に、
さらに石英るつぼにて、温度850℃の弱還元雰囲気中
で5時間焼成した。次に得られた蛍光体をボールミルに
て粉砕し、純水で数回洗浄後、濾過し、さらに熱風乾燥
機によって8時間乾燥させた後に200メッシュ以下の
ふるいを通して実施例1に係る紫外発光蛍光体を調製し
た。
【0029】次に調製した紫外発光蛍光体100gを、
バインダーとしてのニトロセルロース溶液160ml中に
分散させ、撹拌して蛍光体塗布懸濁液とした。次に懸濁
液をガラス管内壁面に塗布し、乾燥後に焼成を実施し
て、厚さ20μmの蛍光体層を有する実施例1に係る紫
外発光蛍光ランプを調製した。
【0030】そして、調製した紫外発光蛍光ランプにつ
いて、点灯直後における初期光束と100時間点灯後に
おける光束とを測定し、100時間点灯後における全光
束の初期値に対する比率を光束維持率として算出した。
測定、算出結果を表3に示す。
【0031】実施例2 炭酸ストロンチウム623.6gと,無水ほう酸154
1.8gと,酸化ユーロピウム11.3gと,炭酸セシ
ウム5.1gとをボールミルにて混合し、得られた混合
体を石英るつぼにて温度850℃で2時間焼成した後
に、乳鉢で粗粉砕した。この粉末を、石英るつぼにて温
度850℃で10時間焼成し、乳鉢で粗粉砕した後に、
さらに石英るつぼにて、温度850℃の弱還元雰囲気中
で5時間焼成した。次に得られた蛍光体をボールミルに
て粉砕し、純水で数回洗浄後、濾過し、さらに熱風乾燥
機によって8時間乾燥させた後に200メッシュ以下の
ふるいを通して実施例2に係る紫外発光蛍光体を調製し
た。
【0032】次に調製した紫外発光蛍光体100gを、
バインダーとしてのニトロセルロース溶液160ml中に
分散させ、撹拌して蛍光体塗布懸濁液とした。次に懸濁
液をガラス管内壁面に塗布し、乾燥後に焼成を実施し
て、厚さ20μmの蛍光体層を有する実施例2に係る紫
外発光蛍光ランプを調製した。
【0033】そして、調製した紫外発光蛍光ランプにつ
いて、点灯直後における初期光束と100時間点灯後に
おける光束とを測定し、100時間点灯後における全光
束の初期値に対する比率を光束維持率として算出した。
測定、算出結果を表3に示す。
【0034】比較例 炭酸ストロンチウム623.6gと,無水ほう酸154
1.8gと,酸化ユーロピウム11.3gとをボールミ
ルにて混合し、得られた混合体を石英るつぼにて温度8
50℃で2時間焼成した後に、乳鉢で粗粉砕した。この
粉末を、石英るつぼにて温度850℃で10時間焼成
し、乳鉢で粗粉砕した後に、さらに石英るつぼにて、温
度850℃の弱還元雰囲気中で5時間焼成した。次に得
られた蛍光体をボールミル粉砕後、純水で数回洗浄後、
濾過し、さらに熱風乾燥機によって8時間乾燥させた後
に200メッシュ以下のふるいを通して比較例に係る紫
外発光蛍光体を調製した。
【0035】次に調製した紫外発光蛍光体100gを、
バインダーとしてのニトロセルロース溶液160ml中に
分散させ、撹拌して蛍光体塗布懸濁液とした。次に懸濁
液をガラス管内壁面に塗布し、乾燥後に焼成を実施し
て、厚さ20μmの蛍光体層を有する比較例に係る紫外
発光蛍光ランプを調製した。
【0036】そして、調製した紫外発光蛍光ランプにつ
いて、点灯直後における初期光束と100時間点灯後に
おける光束とを測定し、100時間点灯後における全光
束の初期値に対する比率を光束維持率として算出した。
測定、算出結果を下記表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3に示す結果から明らかなように、フッ
化リチウムや炭酸セシウムなどのアルカリ金属成分を添
加した蛍光体を使用した実施例1,2に係る蛍光ランプ
においては、蛍光体の劣化が少なく、70%以上の光束
維持率を保持できることが実証された。一方、アルカリ
金属成分を添加しない比較例の蛍光体を使用した蛍光ラ
ンプにおいては、蛍光体の劣化が顕著であり、光束維持
率は65%と低い値であった。
【0039】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係る紫外発光
蛍光体および紫外発光蛍光ランプによれば、ユーロピウ
ム付活四ほう酸ストロンチウム蛍光体にLi,Rb,C
s等のアルカリ金属成分を添加しているため、波長18
5nmの紫外線による蛍光体の劣化が効果的に防止でき、
この蛍光体を使用することにより、発光効率および光束
維持率が高い紫外発光蛍光ランプを提供することが可能
となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成式SrB4 7 :Euで表わされる
    蛍光体に、Li,RbおよびCsから選択される少なく
    とも1種のアルカリ金属を含有させたことを特徴とする
    紫外発光蛍光体。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属の含有量が、Srに対して
    原子比で0.001〜0.2の範囲であることを特徴と
    する請求項1記載の紫外発光蛍光体。
  3. 【請求項3】 Euの含有量が、Srに対して原子比で
    0.01〜0.04の範囲であることを特徴とする請求
    項1記載の紫外発光蛍光体。
  4. 【請求項4】 ガラス管内壁面に被着形成された蛍光体
    層を具備する紫外発光蛍光ランプにおいて、上記蛍光体
    層が組成式SrB4 7 :Euで表わされる蛍光体に、
    Li,RbおよびCsから選択される少なくとも1種の
    アルカリ金属を含有させた紫外発光蛍光体から成ること
    を特徴とする紫外発光蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属の含有量が、Srに対して
    原子比で0.001〜0.2の範囲であることを特徴と
    する請求項4記載の紫外発光蛍光ランプ。
JP7246286A 1995-09-25 1995-09-25 紫外発光蛍光体および紫外発光蛍光ランプ Pending JPH0987617A (ja)

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