JPH08170077A - 蛍光体、その製造方法、発光スクリーン及びそれを用いた陰極線管 - Google Patents

蛍光体、その製造方法、発光スクリーン及びそれを用いた陰極線管

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JPH08170077A
JPH08170077A JP6314389A JP31438994A JPH08170077A JP H08170077 A JPH08170077 A JP H08170077A JP 6314389 A JP6314389 A JP 6314389A JP 31438994 A JP31438994 A JP 31438994A JP H08170077 A JPH08170077 A JP H08170077A
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temperature
producing
flux
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Hideji Matsukiyo
秀次 松清
Masatoshi Shiiki
正敏 椎木
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    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
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    • H01J29/20Luminescent screens characterised by the luminescent material

Abstract

(57)【要約】 【目的】高輝度、かつ、輝度劣化の少ない安定した蛍光
体を提供すること。 【構成】イットリウム、アルミニウム(ただし、アルミ
ニウムの一部又は全部をガリウムで置換してもよい)及
び酸素を基本構成元素とし、結晶構造がガーネット構造
の蛍光体であって、熱発光強度の温度依存性を示した曲
線1−1の中で、300K未満の温度領域の熱発光ピー
クの積分強度より、300Kから700Kの温度領域の
熱発光ピークの積分強度が小さくなるようにした蛍光
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光特性に優れた蛍光
体、その製造方法、この蛍光体を用いた発光スクリーン
及びそれを用いた陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度電子線による励起下で用いられる
陰極線管として投射型ブラウン管がよく知られている。
このような投射型ブラウン管の発光スクリーンには、ま
ず発光効率が高いこと、輝度が所望の範囲で励起強度に
忠実に比例すること、つまり輝度飽和がないこと、蛍光
膜の温度上昇に伴う発光効率の低下がないこと、発光効
率の経時変化が少ないこと、つまり輝度寿命に優れてい
ること等の特性が強く求められる。特に最近は高画質に
するために、電子ビーム径をより小さくしてさらに励起
強度を上げ、また動画だけでなく静止画像をも映し出す
といった使われ方をするようになり、なかでも輝度寿命
改善が大きな技術課題となっている。そして、投射型テ
レビにおいては、白色輝度の大半は緑色成分が受け持つ
ので、上記特性は緑色材料において重要である。
【0003】現在、投射型テレビには、赤色蛍光体とし
てはユーロピウム付活酸化イットリウム(Y23:E
u)が、また青色蛍光体として銀及びアルミニウム付活
硫化亜鉛 (ZnS:Ag,Al)が用いられている。
一方、緑色蛍光体に関しては、「第217回蛍光体同学
会講演予稿集,p.19〜26(1987);投射管用
蛍光体」に見られるように、現在でも種々の材料の改良
が行われ用いられている状況にある。その中でとりわけ
有望な2種類の材料として、Y3(Al,Ga)512
Tb系及びY2SiO5:Tb系が挙げられる。前者に関
する技術は特開昭60−101175に示されており、
また後者に関しては、特公昭57−105948、米国
特許3,758,413等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、前
述の要求特性の全てを十分満足しないという問題があっ
た。例えば、Y3(Al,Ga)512:Tb系の材料
は、発光色調が若干黄色味を帯びていて画像の色再現範
囲が狭くなるため、顔料等で着色させたレンズと投射管
を組み合わせて使用する等の措置を採ることが好まし
く、従ってより一層励起強度を上げる必要があり、その
ため輝度寿命をより向上させなければならないという問
題があった。また、Y2SiO5:Tb系材料は、高密度
電子線をその蛍光膜に照射したときの輝度劣化が、Y3
(Al,Ga)512:Tb系の材料よりさらに大きい
という問題があった。
【0005】本発明の第1の目的は、高輝度、かつ、輝
度劣化の少ない安定した蛍光体を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、そのような蛍光体
の製造方法を提供することにある。
【0007】本発明の第3の目的は、高輝度、かつ、輝
度劣化の少ない安定した発光スクリーンを提供すること
にある。
【0008】本発明の第4の目的は、そのような発光ス
クリーンを有する陰極線管を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の蛍光体は、イットリウム、アルミニ
ウム(ただし、アルミニウムの一部又は全部をガリウム
で置換してもよい)及び酸素を基本構成元素とし、結晶
構造がガーネット構造の蛍光体であって、熱発光強度の
温度依存性を示した曲線の中で、300K未満の温度領
域の熱発光ピークの積分強度より、300Kから700
Kの温度領域の熱発光ピークの積分強度が小さくなるよ
うにしたものである。この蛍光体の発光センタは、テル
ビウムイオンとすることが好ましい。発光センタをテル
ビウムイオンとすることにより、緑色発光の蛍光体とな
る。
【0010】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の蛍光体は、一般式 (Y1-xTbx3(Al1-yGay512 (ただし、xは0.01≦x≦0.15の範囲の値であ
り、yは0≦y≦1の範囲の値である)で表される蛍光
体の熱発光強度の温度依存性を示した曲線の中で、30
0K未満の温度領域の熱発光ピークの積分強度より、3
00Kから700Kの温度領域の熱発光ピークの積分強
度が小さくなるようにしたものである。
【0011】いずれの蛍光体においても、上記の300
Kから700Kの温度領域の熱発光ピークの積分強度
は、300K未満の温度領域の熱発光ピークの積分強度
の10分の1以下であることが好ましく、100分の1
以下であることがより好ましい。
【0012】さらに、上記第2の目的を達成するため
に、本発明の蛍光体の製造方法は、(1)イットリウ
ム、アルミニウム、アルミニウムの一部又は全部を置換
したガリウム及びテルビウムを含む蛍光体の原料を、フ
ラックスと共に酸化し、(2)フラックスを除去し、
(3)得られた生成物を、1価のガリウムが3価のガリ
ウムに酸化される条件で酸化するようにしたものであ
る。
【0013】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明の蛍光体の製造方法は、(1)イットリウ
ム、アルミニウム(ただし、アルミニウムの一部又は全
部をガリウムで置換してもよい)及びテルビウムを含む
蛍光体の原料を、フラックスと共に酸化し、(2)フラ
ックスを除去し、(3)得られた生成物を、蛍光体中の
欠陥準位を低減するために酸化するようにしたものであ
る。
【0014】いずれの製造方法においても、上記の
(1)に示した酸化は、空気中で、1400℃から16
00℃の範囲の温度で酸化を行うことが好ましく、15
00℃から1600℃の範囲の温度で酸化を行うことが
より好ましい。また、上記の(3)に示した酸化は、酸
素雰囲気中で、1000℃から1400℃の範囲の温度
で酸化を行うことが好ましく、1200℃から1300
℃の範囲の温度で酸化を行うことがより好ましい。
【0015】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明の蛍光体の製造方法は、(i)一般式 (Y1-xTbx3(Al1-yGay512 (ただし、xは0.01≦x≦0.15の範囲の値であ
り、yは0≦y≦1の範囲の値である)で表される蛍光
体の原料を、フラックスと共に、空気中で、1400℃
から1600℃の範囲の温度で酸化し、(ii)フラック
スを除去し、(iii)得られた生成物を、酸素雰囲気中
で、1000℃から1400℃の範囲の温度で酸化する
ようにしたものである。
【0016】この製造方法において、上記の(i)に示
した酸化は、空気中で、1500℃から1600℃の範
囲の温度で行うことがより好ましく、上記(iii)に示
した酸化は、酸素雰囲気中で、1200℃から1300
℃の範囲の温度で行うことがより好ましい。
【0017】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明の蛍光体の製造方法は、イットリウム及び
アルミニウム(ただし、アルミニウムの一部又は全部を
ガリウムで置換してもよい)を含む蛍光体の原料を、フ
ラックスと共に酸化し、ついで、得られた生成物に、発
光センタとなる元素の原料を加えて熱処理し、フラック
スを除去するようにしたものである。
【0018】この製造方法において、酸化は、酸素雰囲
気中で、1400℃から1600℃の範囲の温度で行う
ことが好ましく、1500℃から1600℃の範囲の温
度で行うことがより好ましい。また、熱処理は、空気中
で、1400℃から1600℃の範囲の温度で行うこと
が好ましく、1500℃から1600℃の範囲の温度で
行うことがより好ましい。また、発光センタは、テルビ
ウムイオンとすることが好ましい。発光センタをテルビ
ウムイオンとすることにより、緑色発光の蛍光体とな
る。
【0019】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明の蛍光体の製造方法は、一般式 (Y1-xTbx3(Al1-yGay512 (ただし、xは0.01≦x≦0.15の範囲の値であ
り、yは0≦y≦1の範囲の値である)で表される蛍光
体のY、Al及びGaの原料を、フラックスと共に、酸
素雰囲気中で、1400℃から1600℃の範囲の温度
で酸化し、ついで、得られた生成物にTbの原料を加え
て、空気中で、1400℃から1600℃の範囲の温度
で熱処理し、フラックスを除去するようにしたものであ
る。
【0020】この製造方法において、酸化は、酸素雰囲
気中で、1500℃から1600℃の範囲の温度で行う
ことがより好ましく、また、熱処理は、空気中で、15
00℃から1600℃の範囲の温度で行うことがより好
ましい。
【0021】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明の発光スクリーンは、基板と、この基板上
に設けられた、上記のいずれか一に記載の蛍光体からな
る蛍光膜とからなるようにしたものである。
【0022】この蛍光体は、体積平均粒径(以下、平均
粒径という)が2から5μmの範囲の蛍光体と、平均粒
径が9から15μmの範囲の蛍光体の混合物であること
が好ましい。相対輝度が向上するからである。平均粒径
が2から5μmの範囲の蛍光体は40から80wt%の
範囲で、平均粒径が9から15μmの範囲の蛍光体は6
0から20wt%の範囲で混合されていることが好まし
い。平均粒径が大きい蛍光体は相対輝度がよく、一方、
平均粒径が小さいい蛍光体は塗膜の特性を向上させるの
で、両者を混合することにより、両者の特性を合わせ持
つことができる。なお、このように平均粒径が異なる蛍
光体を混合することなく、平均粒径が一種のもの、例え
ば、2から15μmの範囲の内の任意のものを用いても
差し支えない。また、発光スクリーンの充填密度は、
2.2g/cm2から3.0g/cm2の範囲とすること
が好ましい。
【0023】さらにまた、上記第4の目的を達成するた
めに、本発明の陰極線管は、上記のいずれか一に記載の
発光スクリーンと、この発光スクリーンの蛍光体を励起
するための電子を放出するための電子銃とからなるよう
にしたものである。
【0024】
【作用】蛍光体の発光特性には、結晶中の欠陥準位(ト
ラップ)の存在が深く関与しており、劣化の原因は、結
晶中の欠陥準位によると推定される。このトラップの深
さ及びそこに占有されたキャリアの密度については、熱
発光(thermoluminescence)を利用
する方法が古くから知られている。この熱発光とは、励
起を停止した後に試料の温度が上昇すると、トラップに
捕獲されていた電子や正孔が開放されて、発光センタで
輻射再結合することによって再び発光する現象である。
【0025】本発明では、一定の昇温速度で熱発光の強
度を測定し、温度の関数として表した熱発光曲線(グロ
ーカーブ)をトラップ評価の手段とした。なお、テスト
ピースには、Niメッキした無酸素銅製基板上に水ガラ
スを用いた凝集沈降により蛍光体試料を均一塗布したも
のを使用した。この手法では、蛍光膜を同量及び同面積
にすることにより、試料間の相対比較が容易にできる。
測定は以下の手順で行った。(1)クライオスタット内
にセットした試料に、低温80Kで紫外線(波長;25
4nm)を1時間照射して、トラップをキャリアで埋め
た。(2)紫外線の照射を断ち、一定の昇温速度(0.
1K・s~1)で試料を加熱した。(3)試料温度をK熱
電対により、また熱発光を光電子増倍管を用いてモニタ
して、熱発光の強度を温度に対してプロットした。ここ
で、試料を加熱していくと600Kを越えた付近からヒ
ータから発する赤外光あるいは赤色可視光が検出される
ので、この蛍光体の発光ピーク波長に近い緑色透過の干
渉フィルタを光電子増倍管の前にセットして測定を行っ
た。
【0026】説明の便宜のため、後述の実施例18の蛍
光体のグローカーブを図1に示し、また、比較のため
に、比較例3の蛍光体のグローカーブを同様に図1に示
して説明する。比較例の試料では、100〜200Kの
熱発光ピークの他に240K、350K、420K及び
510K付近にもピークが観測されるが、本発明の蛍光
体では、室温以上の熱発光は殆ど観測されなかった。こ
の例では、300Kから700Kの温度領域の熱発光ピ
ークの積分強度が、300K未満の温度領域の熱発光ピ
ークの積分強度の1000分の1以下である。また、室
温以上で蛍光膜を使用する場合には、グローカーブの低
温部に観測されるトラップのキャリアは熱的に開放され
ているので、キャリアがトラップに存在している確率は
殆どない。そのため、この低温部に観測される浅いトラ
ップが蛍光体の発光特性に及ぼす影響は殆ど無視できる
ほどである。
【0027】一方、高密度の電子線照射をこれらの蛍光
膜に行った後のグローカーブを図2に示した。590K
付近に観測される熱発光の強度が増大するが、本発明の
蛍光体においてはその積分強度は極めて小さいものであ
った。この590K付近のピークは、輝度劣化の元とな
るカラーセンター(color center)である
と推察される。このように本発明の蛍光体(実施例1
8)は、室温以上に観測される熱発光ピークが殆ど観測
されないこと及び電子線照射後のカラーセンターの生成
が極めて少ないことにより、比較例に比べて約7%程度
効率が高く、また、輝度寿命も約7%ほど改善されてい
る。
【0028】次に、比較例の蛍光体試料をO2気流中
(酸化性雰囲気)、空気中、Arガス気流中(中性雰囲
気)及びN2で4%に希釈したH2気流中(還元性雰囲
気)で、1250℃で2時間熱処理し、そのグローカー
ブを測定した結果を図3に示した。酸化性雰囲気で処理
した試料3−2の熱発光強度は、未処理の試料3−1の
それに比べて、室温以上に現われる深いトラップの密度
が減少した。また、空気中で処理した試料においては、
酸化性雰囲気の処理ほどではないが、このトラップ密度
がやや減少していることが確認できた(図示せず)。逆
に中性雰囲気のAr雰囲気で処理した試料3−3は、室
温以上に観測される熱発光の強度が増大し、そして還元
性雰囲気で処理した試料3−4は、さらに強い熱発光が
観測された。この結果から、室温以上で観測される電子
トラップは、蛍光体表面における酸素空孔であるかそれ
に深く関与しているものと推察される。
【0029】次ぎに本発明の蛍光体の製造方法の作用を
(Y1-xTbx3(Al1-yGay512を例として説明
するが、まず、イオンの表記を説明する。本明細書で
は、通常の表記と異なり、次ぎのような表記に従って記
載する。
【0030】
【表1】
【0031】さて、上記の蛍光体で、Gaと発光センタ
であるTbの2つの元素は2種類のイオン状態を取りう
る。つまり、Gaの場合、本来あるべき3価のGa(3
+)の外に1価のGa(+)が、またTbの場合、発光
イオンの3価のTb(3+)以外に4価のTb(4+)
が存在するので、蛍光体中においてもこれらイオンが共
存していることは十分考えられることである。従って、
単純に酸化性の雰囲気中で蛍光体を合成すると、Gaは
高酸化数状態のGa(3+)になりやすいのでこちらは
都合がよいが、一方のTbはTb(4+)になってしま
うので本来必要なTb(3+)のドープ状態として極め
て不適である。すなわち、片方は低酸化数状態のTb
(3+)でもう一方は高酸化数状態のGa(3+)を同
時に実現する必要がある。そこで、本発明の蛍光体の製
造方法の一つは、発光センタがTb(4+)にならない
ような条件で蛍光体を作製し、後でGa(+)になって
いる部分を酸化性の雰囲気で補修する方法である。他の
一つは、まず発光センタであるTbを含まない蛍光体母
体のみを酸化性雰囲気でしっかり作製し、その後Tbを
熱拡散によって蛍光体結晶中にドープする方法である。
この2つの方法により、本発明の蛍光体を容易に製造す
ることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。 〈実施例1〜42〉原料としてY23、Tb47、Al
23及びGa23を所定量秤量し、これらにフラックス
として0.2wt%のBaF2を加え、メノウ乳鉢でよ
く混合した。その後、アルミナ製ルツボに詰めて、まず
空気中において1550℃で2時間の固相反応を行っ
た。この反応を下記の式(1)に示す。このとき用いた
原料は、全て純度99.999%以上であった。冷却
後、ルツボ内の生成物をメノウ乳鉢に移して軽く粉砕
し、さらにフラックスを除去するために、得られた生成
物を約10wt%のHNO3水溶液で処理した。そし
て、今度は酸素気流中(O2:500cc/min)に
おいて約1250℃で2時間の処理を行った。
【0033】 3{(1−x)Y23+x/2Tb47}+5{(1−y)Al23+ yGa23}→2(Y1-xTbx3(Al1-yGay512…(1) 冷却後、再度得られた生成物を約10wt%のHNO3
水溶液で処理し、最終的に120℃で乾燥した。こうし
て得られた蛍光体は、上記式(1)に示される(Y1-x
Tbx3(Al1-yGay512の組成を有し、その体
積平均粒径(以下、平均粒径と称する)が約7μmから
13μmの粉体であり、X線回折により単結晶粉末であ
ることが確認された。また、その結晶構造は、ガーネッ
ト構造であった。
【0034】試料は、Niメッキした無酸素銅製基板上
に投射型ブラウン管を作製するときと同様に水ガラスを
用いた凝集沈降により均一に塗布し、それらの発光特性
を評価するテストピースとした。そして、加速電圧30
kV、電流0.05mA、面積10×10mm2の電子
線を室温で照射して各試料の輝度比較を行った。また輝
度劣化の加速試験として、上記と同一の加速電圧及び面
積で、電流を0.2mA、試料温度を200℃にして1
時間の電子線照射を行い、照射前後の発光効率比(維持
率)を求めた。
【0035】いくつかのy値の蛍光体について、発光セ
ンタTb濃度xを変えて合成した蛍光体の輝度及び維持
率を表2及び表3に示した。表2及び表3に併記した比
較例の試料は、フラックスとしてBaF2を0.2wt
%添加して1550℃で空気中2時間ほど合成したのみ
の蛍光体である。なお、各実施例の体積平均粒径の記載
は省略したが、例えば、実施例18の平均粒径は、約1
2μmであり、組成中のGaの比率が大きくなると平均
粒径は大になり、Tbの比率が大きくなると平均粒径は
やや大になる傾向にある。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】この表2及び表3から明らかなように、前
述した酸化性雰囲気で処理した一連の試料のうち、同一
Tb濃度の試料は、未処理の比較例に対して輝度及び寿
命の特性が優れていることが分かる。また、図1に実施
例18の電子線照射をしていない試料のグローカーブを
示した。酸化性熱処理の効果を見るために、同一条件で
比較例3の試料を測定した結果もこれに示した。なお、
測定条件は前述(作用の項)したものと同様である。2
00K以下の熱発光ピークはあまり変化していないが、
室温以上の温度領域では、酸化性熱処理により熱発光強
度の大幅低減が確認できる。すなわち、この温度領域に
相当する深いエネルギーレベルのトラップが殆どないこ
とを示している。この場合、300K未満の温度領域の
熱発光ピークの積分強度に対し、300Kから700K
の温度領域の熱発光ピークの積分強度は1000分の1
以下である。
【0039】さらに、維持率測定後(すなわち強制劣化
させた後)の試料について、同様にグローカーブを測定
した結果を図2に示す。特に比較例3では590K付近
に新たなピークがはっきりと観測される。これは、電子
線照射で蛍光体結晶中に形成されたカラーセンターであ
ると思われる。実施例18の試料では、このカラーセン
ターに帰属される熱発光の積分強度は、比較例3に対し
て極めて小さくなっている。このように、酸化性熱処理
は輝度寿命改善にかなり効果的であることが分かる。
【0040】〈実施例43〜48〉前記実施例と同様の
高純度原料Y23、Al23及びGa23を所定量秤量
し、さらに0.2wt%のBaF2フラックスを加え、
メノウ乳鉢でよく混合した。その後、アルミナ製ルツボ
に詰めて、酸素気流中において1550℃で2時間の固
相反応を行った。こうして得られた生成物はY3(Al
1-yGay512の組成を有している。ルツボ内の生成
物をメノウ乳鉢に移して軽く粉砕し、これに発光センタ
濃度が7mol%になるようにTb47を加え、今度は
空気中において約1550℃で2時間の発光センタ拡散
を行った後冷却し、得られた生成物を約10wt%のH
NO3水溶液で処理してフラックスを除去し、最終的に
120℃で乾燥した。
【0041】こうして得られた蛍光体は、ほぼ(Y0.93
Tb0.073(Al1-yGay512の組成を有し、その
平均粒径は約10μmの粉体であり、X線回折により単
結晶粉末であることが確認された。また、その結晶構造
は、ガーネット構造であった。前記実施例と同様に試料
を基板上に塗布し、電子線照射による輝度及び輝度寿命
を評価した。結果を表4に示した。
【0042】
【表4】
【0043】この表4の各実施例と、表2及び表3の比
較例1〜6を同一Ga含有量で比較すると(例えば実施
例45と比較例3を比較する)、本実施例のように、ま
ず酸化性雰囲気で蛍光体母体をしっかりと構成し、その
後発光センタのTbを熱拡散して得られた試料について
も、輝度及び寿命の特性が優れていることが分かる。
【0044】〈実施例49〜54〉前述の実施例43か
ら48で得られた蛍光体を、7インチ投射型ブラウン管
(投射管)の蛍光膜に適用した。また比較のために、比
較例3で得られた蛍光体も同様に投射管の蛍光膜として
評価した。ここで蛍光膜は、通常最も一般的に投射管作
製に用いられている水ガラスをバインダとする凝集沈降
法により、膜重量が約6mg/cm2になるように形成
した。
【0045】投射管断面の模式図を図4に示した。蛍光
膜4−1はフェースプレート4−2上に形成されてい
る。ネック管4−3内の電子銃4−4から発せられる電
子線は、フォーカスコイル4−5によって収束され、偏
向ヨーク4−6によって画像走査線に対応した偏向を受
ける。そして、アルミニウム蒸着膜4−7を貫いて蛍光
体を励起する。蛍光膜上の電子ビーム径は、位置及び電
流値によって異なるが、およそ0.1〜0.5mm程度
である。投射管の輝度は、まず加速電圧30kV、照射
電流0.6mA、照射面積5インチ(76mm×102
mm)で測定した。ここの輝度は、比較例7の値で規格
化した相対値で表した。また輝度寿命は、上記条件で2
000時間の連続照射を行った後の初輝度に対する比
(輝度維持率)で評価した。結果を表5に示した。
【0046】
【表5】
【0047】表4の結果と同様に、比較例7に比べて、
一連の試料とも輝度寿命が優れていることが分かる。同
一Ga含有量(0.4)について、実施例51と比較例
7を比べると、輝度で10%、輝度維持率で約9%の特
性向上の効果が確認できる。
【0048】〈実施例55〜57〉前述の実施例18と
同様の組成及び合成条件で得られた蛍光体の平均粒径は
約12μmである。この蛍光体を、直径3〜5mmのア
ルミナ製ボールを用いて数時間から数十時間のボールミ
ルを行った。ミルポットの回転数はおよそ60rpmで
あった。細かく粉砕された試料を再度0.2mol%の
BaF2を加えて、1250℃の酸素気流中(流量;毎
分500ml)で2時間の熱処理を行った。冷却後篩を
通し、約10wt%のHNO3水溶液で3回ほど洗浄処
理を行った。こうして得られた蛍光体の平均粒径はおよ
そ5μmであった。
【0049】この5μmの蛍光体と、実施例18で得ら
れた平均粒径12μmの蛍光体と、両者を50wt%:
50wt%及び70wt%:30wt%の混合比で混合
した系を、それぞれ蛍光膜の膜重量が約5mg/cm2
になるように、ポリビニルアルコールと重クロム酸アン
モニウムを用いたスラリー法によって、Niめっきした
無酸素銅製基板上に形成した。蛍光膜の発光特性は、実
施例1〜42で記述したものと同様の条件で評価した。
また、下記式(2)で示す照射電流Iと発光強度Lの関
係式(Cは定数)に示される電流係数γも評価した。こ
こでは、照射電流0.05mAにおける電流係数で比較
した。結果を表6に示した。
【0050】
【数2】
【0051】
【表6】
【0052】実施例55では、前述の実施例18に比べ
てほぼ同等レベルの輝度、電流係数及び輝度寿命の特性
を有する小粒子蛍光体が得られている。そして、実施例
18で得られた試料と混合させて作製した蛍光膜(実施
例56及び57)においては、発光特性のさらなる向上
が観測された。特に、充填密度を高くすることができる
ので、輝度寿命(維持率)向上に効果があることが分か
る。
【0053】なお、上記各実施例は、(Y1-xTbx3
(Al1-yGay512の組成の系の蛍光体について記
載したが、発光センタのTbに代えて、Eu又はTmを
発光センタとした蛍光体についてもほぼ同様の効果が認
められた。
【0054】
【発明の効果】本発明で得られた蛍光体は、同一組成の
従来の蛍光体に比べて、高密度励起による輝度寿命が向
上し、また、発光効率が高くなった。また、本発明の蛍
光体の製造方法によれば、このような蛍光体を容易に製
造することができた。さらに、本発明の発光スクリーン
は、高輝度、かつ、輝度寿命が向上した。そのため、蛍
光膜が高い励起強度で使用される投射型ブラウン管等の
陰極線管にこの材料を適用すると、製品の寿命を延ばす
ことができると共に、画像の高画質化に大きく貢献でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で得られた蛍光体の熱発光強度の温度依
存性(グローカーブ)を示す図。
【図2】本発明で得られた蛍光体の高密度の電子線を照
射後の熱発光強度の温度依存性(グローカーブ)を示す
図。
【図3】蛍光体を異なる雰囲気の高温熱処理した後の熱
発光強度の温度依存性(グローカーブ)を示す図。
【図4】本発明の投射型陰極線管の模式図。
【符号の説明】
4−1…蛍光膜 4−2…フェースプレート 4−3…ネック管 4−4…電子銃 4−5…フォーカスコイル 4−6…偏向ヨーク 4−7…Al蒸着膜

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イットリウム、アルミニウム(ただし、ア
    ルミニウムの一部又は全部をガリウムで置換してもよ
    い)及び酸素を基本構成元素とし、結晶構造がガーネッ
    ト構造の蛍光体であって、熱発光強度の温度依存性を示
    した曲線の中で、300K未満の温度領域の熱発光ピー
    クの積分強度より、300Kから700Kの温度領域の
    熱発光ピークの積分強度が小さいことを特徴とする蛍光
    体。
  2. 【請求項2】上記300Kから700Kの温度領域の熱
    発光ピークの積分強度は、上記300K未満の温度領域
    の熱発光ピークの積分強度の10分の1以下であること
    を特徴とする請求項1記載の蛍光体。
  3. 【請求項3】上記蛍光体の発光センタは、テルビウムイ
    オンであることを特徴とする請求項1又は2記載の蛍光
    体。
  4. 【請求項4】一般式 (Y1-xTbx3(Al1-yGay512 (ただし、xは0.01≦x≦0.15の範囲の値であ
    り、yは0≦y≦1の範囲の値である)で表される蛍光
    体において、熱発光強度の温度依存性を示した曲線の中
    で、300K未満の温度領域の熱発光ピークの積分強度
    より、300Kから700Kの温度領域の熱発光ピーク
    の積分強度が小さいことを特徴とする蛍光体。
  5. 【請求項5】上記300Kから700Kの温度領域の熱
    発光ピークの積分強度は、上記300K未満の温度領域
    の熱発光ピークの積分強度の10分の1以下であること
    を特徴とする請求項4記載の蛍光体。
  6. 【請求項6】イットリウム、アルミニウム、アルミニウ
    ムの一部又は全部を置換したガリウム及びテルビウムを
    含む蛍光体の原料を、フラックスと共に酸化する第1の
    工程、フラックスを除去する第2の工程及び得られた生
    成物を、1価のガリウムが3価のガリウムに酸化される
    条件で酸化する第3の工程を有することを特徴とする蛍
    光体の製造方法。
  7. 【請求項7】上記第1の工程は、空気中、1400℃か
    ら1600℃の範囲の温度で酸化を行うことを特徴とす
    る請求項6記載の蛍光体の製造方法。
  8. 【請求項8】上記第1の工程は、空気中、1500℃か
    ら1600℃の範囲の温度で酸化を行うことを特徴とす
    る請求項6記載の蛍光体の製造方法。
  9. 【請求項9】上記第3の工程は、酸素雰囲気中、100
    0℃から1400℃の範囲の温度で酸化を行うことを特
    徴とする請求項6から8のいずれか一に記載の蛍光体の
    製造方法。
  10. 【請求項10】上記第3の工程は、酸素雰囲気中、12
    00℃から1300℃の範囲の温度で酸化を行うことを
    特徴とする請求項6から8のいずれか一に記載の蛍光体
    の製造方法。
  11. 【請求項11】イットリウム、アルミニウム(ただし、
    アルミニウムの一部又は全部をガリウムで置換してもよ
    い)及びテルビウムを含む蛍光体の原料を、フラックス
    と共に酸化する第1の工程、フラックスを除去する第2
    の工程及び得られた生成物を、蛍光体中の欠陥準位を低
    減するために、酸化する第3の工程を有することを特徴
    とする蛍光体の製造方法。
  12. 【請求項12】上記第1の工程は、空気中、1400℃
    から1600℃の範囲の温度で酸化を行うことを特徴と
    する請求項11記載の蛍光体の製造方法。
  13. 【請求項13】上記第1の工程は、空気中、1500℃
    から1600℃の範囲の温度で酸化を行うことを特徴と
    する請求項11記載の蛍光体の製造方法。
  14. 【請求項14】上記第3の工程は、酸素雰囲気中、10
    00℃から1400℃の範囲の温度で酸化を行うことを
    特徴とする請求項11から13のいずれか一に記載の蛍
    光体の製造方法。
  15. 【請求項15】上記第3の工程は、酸素雰囲気中、12
    00℃から1300℃の範囲の温度で酸化を行うことを
    特徴とする請求項11から13のいずれか一に記載の蛍
    光体の製造方法。
  16. 【請求項16】一般式 (Y1-xTbx3(Al1-yGay512 (ただし、xは0.01≦x≦0.15の範囲の値であ
    り、yは0≦y≦1の範囲の値である)で表される蛍光
    体の原料を、フラックスと共に、空気中、1400℃か
    ら1600℃の範囲の温度で酸化する第1の工程、フラ
    ックスを除去する第2の工程及び得られた生成物を、酸
    素雰囲気中、1000℃から1400℃の範囲の温度で
    酸化する第3の工程を有することを特徴とする蛍光体の
    製造方法。
  17. 【請求項17】上記第1の工程は、空気中、1500℃
    から1600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする請
    求項16記載の蛍光体の製造方法。
  18. 【請求項18】上記第3の工程は、酸素雰囲気中、12
    00℃から1300℃の範囲の温度で行うことを特徴と
    する請求項16又は17記載の蛍光体の製造方法。
  19. 【請求項19】イットリウム及びアルミニウム(ただ
    し、アルミニウムの一部又は全部をガリウムで置換して
    もよい)を含む蛍光体の原料を、フラックスと共に酸化
    し、ついで、得られた生成物に、発光センタとなる元素
    の原料を加えて熱処理し、フラックスを除去することを
    特徴とする蛍光体の製造方法。
  20. 【請求項20】上記酸化は、酸素雰囲気中、1400℃
    から1600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする請
    求項19記載の蛍光体の製造方法。
  21. 【請求項21】上記酸化は、酸素雰囲気中、1500℃
    から1600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする請
    求項19記載の蛍光体の製造方法。
  22. 【請求項22】上記熱処理は、空気中、1400℃から
    1600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする請求項
    19から21のいずれか一に記載の蛍光体の製造方法。
  23. 【請求項23】上記熱処理は、空気中、1500℃から
    1600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする請求項
    19から21のいずれか一に記載の蛍光体の製造方法。
  24. 【請求項24】上記発光センタは、テルビウムイオンで
    あることを特徴とする請求項19から23のいずれか一
    に記載の蛍光体の製造方法。
  25. 【請求項25】一般式 (Y1-xTbx3(Al1-yGay512 (ただし、xは0.01≦x≦0.15の範囲の値であ
    り、yは0≦y≦1の範囲の値である)で表される蛍光
    体のY、Al及びGaの原料を、フラックスと共に、酸
    素雰囲気中、1400℃から1600℃の範囲の温度で
    酸化し、ついで、得られた生成物にTbの原料を加え
    て、空気中、1400℃から1600℃の範囲の温度で
    熱処理し、フラックスを除去することを特徴とする蛍光
    体の製造方法。
  26. 【請求項26】上記酸化は、酸素雰囲気中、1500℃
    から1600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする請
    求項25記載の蛍光体の製造方法。
  27. 【請求項27】上記熱処理は、空気中、1500℃から
    1600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする請求項
    25又は26記載の蛍光体の製造方法。
  28. 【請求項28】基板と、該基板上に設けられた、請求項
    1から5のいずれか一に記載の蛍光体からなる蛍光膜と
    からなることを特徴とする発光スクリーン。
  29. 【請求項29】上記蛍光体は、体積平均粒径が2から5
    μmの範囲の蛍光体と、体積平均粒径が9から15μm
    の範囲の蛍光体の混合物であることを特徴とする請求項
    28記載の発光スクリーン。
  30. 【請求項30】上記発光スクリーンの充填密度は、2.
    2g/cm2から3.0g/cm2の範囲であることを特
    徴とする請求項28又は29記載の発光スクリーン。
  31. 【請求項31】請求項28から30のいずれか一に記載
    の発光スクリーンと、該発光スクリーンの蛍光体を励起
    するための電子を放出するための電子銃を有することを
    特徴とする陰極線管。
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