JPH0986651A - ピッキング装置及び設備 - Google Patents

ピッキング装置及び設備

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JPH0986651A
JPH0986651A JP24328295A JP24328295A JPH0986651A JP H0986651 A JPH0986651 A JP H0986651A JP 24328295 A JP24328295 A JP 24328295A JP 24328295 A JP24328295 A JP 24328295A JP H0986651 A JPH0986651 A JP H0986651A
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JP
Japan
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article
conveyor
articles
picking
flow rack
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JP24328295A
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English (en)
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Shigeharu Yokoya
重治 横矢
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Toyo Kanetsu KK
Original Assignee
Toyo Kanetsu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人手による物品の取扱い頻度を著しく減少さ
せ、ピッキング作業の省力化及び効率の向上を図る。 【解決手段】 ピースピッキング装置11において、フ
ローラック(登録商標)20は、上流側端部から搬入さ
れた物品Wを上流側から下流側に滑落させ、下流側に平
積み状態で滞留させる。切り出しコンベヤ30は、フロ
ーラック20に滞留する物品Wのうち、ピッキングされ
るべき物品Wを、集品搬送コンベヤ40上に切り出す。
集品搬送コンベヤ40は、切り出された物品Wを集品し
て搬出機構50に搬送する。搬出機構50は、物品Wを
所要のタイミングでコンベヤライン12上の所定の集品
箱13内に落下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローラックに滞
留させた物品を、それぞれ所要のタイミングで下流側の
集品箱等に切り出すピッキング装置及び設備に関し、詳
しくはピッキング作業の省力化を図るための構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来ピッキング装置として、A型フレー
ムに沿って設けられたラックに、多段に積み重ねられた
物品を、所要の切り出し機構によって最下段から1個ず
つ搬送コンベヤ上に切り出すものがある。A型フレーム
は、搬送コンベヤの上方に、搬送コンベヤをまたぐよう
に立設されており、切り出し機構は、A型フレームの下
端部近傍に設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のピッキ
ング装置において、物品がマガジンに収容できるような
比較的小さなものである場合には、ラックへの物品の補
充を、特開平6−297257号公報に記載のようなロ
ボットを用いて行うことができる。すなわち、物品をマ
ガジンに収容した状態でラックに装填するとともに、物
品を補充する際には、ロボットを用いてマガジンごと交
換する。しかし、物品が書籍・CD等の比較的大きなも
のである場合には、ラックへの物品の補充はほとんど人
手で行われており、したがって多数の人員を確保する必
要があるという問題があった。また、前記公報に記載の
装置のように段積みした最下部の物品から切り出す構成
では、その上の物品との摩擦で物品に擦過傷が生じると
いう問題がある。
【0004】本発明の目的は、人手による物品の取扱い
頻度を著しく減少させることができ、これによりピッキ
ング作業の省力化及び効率の向上を図ることができ、ま
た物品の擦過傷を防止するピッキング装置及び設備を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成される。 所定の角度傾斜して設けられ、物品(W)を滑落さ
せて上流側から下流側に搬送するとともに、下流側にお
いて物品(W)を順次滞留させる複数のフローラック
(20)と、フローラック(20)の下流側端部にそれ
ぞれ設けられ、各フローラック(20)に滞留する物品
(W)のうち、ピッキングされるべき物品(W)を下流
側に切り出す切り出し手段(30)と、フローラック
(20)の下流側に設けられ、フローラック(20)か
ら切り出し手段(30)によって切り出された物品
(W)を、下流側に搬送する集品搬送手段(40)と、
集品搬送手段(40)の下流側に設けられ、集品搬送手
段(40)によって搬送された物品(W)を滞留させる
とともに、滞留する物品(W)を所要のタイミングで下
流側に搬出する搬出手段(50)とを備えたことを特徴
とするピッキング装置(11)。
【0006】 集品搬送手段(40)及び搬出手段
(50)がそれぞれ、所定の位置から任意の位置に移動
可能であり、かつ、フローラック(20)には、ピッキ
ングされるべき物品(W)又はピッキングされるべき物
品(W)の滞留するフローラック(20)を表示する表
示手段(24)が設けられることを特徴とする請求項1
記載のピッキング装置(11)。
【0007】 前記又は記載のピッキング装置
(11)を備え、かつ、滞留させた物品(W)を、それ
ぞれ所要のタイミングで順次下流側に切り出すピッキン
グ部(70)と、ピッキング部(70)の上流側に所定
の角度傾斜して設けられ、物品(W)を滑落させて上流
側から下流側に搬送するとともに、下流側において物品
(W)を順次滞留させるフローラック(80)と、ピッ
キング部(70)の上流側で、かつ、フローラック(8
0)の下流側に、フローラック(80)の下流側端部よ
りも高い所定の位置に設けられ、物品(W)をピッキン
グ部(70)に導入する導入手段(90,91)と、フ
ローラック(80)の下流側端部に設けられ、ピッキン
グ部(70)に滞留する物品(W)が所定数以下となっ
た際、フローラック(80)の高さ位置から導入手段
(90,91)の高さ位置まで変位されることにより、
フローラック(80)に滞留する最も下流側の物品
(W)を、フローラック(80)から導入手段(90,
91)に移載する移載手段(100)とからなるピッキ
ング装置(14)を備えたことを特徴とするピッキング
設備。
【0008】本発明に係るピッキング装置においては、
切り出し手段が、各フローラックの下流側に滞留する物
品のうち、ピッキングされるべき物品を下流側に切り出
す。フローラックから切り出し手段によって切り出され
た物品は、集品搬送手段によって下流側に搬送される。
集品搬送手段によって搬送された物品は、搬出手段にお
いて、滞留されるとともに所要のタイミングで下流側に
搬出される。
【0009】そして例えば、切り出し手段及び搬出手段
の故障等で人手によるピッキングを行う際、集品搬送手
段及び搬出手段はそれぞれ、所定の位置から任意の位置
に移動される。このとき表示手段は、ピッキングされる
べき物品又はピッキングされるべき物品の滞留するフロ
ーラックを表示する。
【0010】更に本発明に係るピッキング設備の一方の
ピッキング装置においては、切り出し手段が、各フロー
ラックの下流側に滞留する物品のうち、ピッキングされ
るべき物品を下流側に切り出す。各フローラックから切
り出し手段によって切り出された物品は、集品搬送手段
によって下流側に搬送される。集品搬送手段によって搬
送された物品は、搬出手段において、滞留されるととも
に所要のタイミングで下流側に搬出される。ピッキング
設備の他方のピッキング装置においては、ピッキング部
が、滞留させた物品を、それぞれ所要のタイミングで順
次下流側に切り出す。そして、ピッキング部に滞留する
物品が所定数以下となった際には、移載手段が、フロー
ラックの高さ位置から導入手段の高さ位置まで変位され
る。これにより移載手段は、フローラックに滞留する物
品のうち、最も下流側の物品を、フローラックから導入
手段に移載する。導入手段は、フローラックから移載さ
れた物品をピッキング部に導入する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態により、本発明
を説明する。図1は、本発明の一実施形態であるピッキ
ング装置及びピッキング設備の概略を示す鳥瞰図であ
る。また図2〜図9は、ピースピッキング装置を示す図
であり、図2は側面図、図3は図2の平面図、図4〜図
9は各構成要素の動作を説明するための概略側面図であ
る。更に図10〜図12は、書籍ピッキング装置を示す
図であり、図10は側面図、図11は図10の平面図、
図12は図11のA矢視断面図である。
【0012】図1において、複数(図1では7個)ある
ピッキングゾーン10のうち、図1中最も右側のピッキ
ングゾーン10の図1中左側のピッキング装置11(以
下、ピースピッキング装置11という)は、一個ずつ平
積みされた物品W(図2)を順次ピッキングして、コン
ベヤライン12上の所定の集品箱13(図2)内に収容
する。またピースピッキング装置11の図1中右側に隣
接するピッキング装置14(以下、書籍ピッキング装置
14という)は、多段に積み重ねられた書籍、CD、ビ
デオテープ等の物品W(図10)を順次ピッキングし
て、コンベヤライン12上の所定の集品箱13内に収容
する。ピッキングされた物品Wを収容した集品箱13は
それぞれ、コンベヤライン12によって所定の出庫ステ
ーション15に搬送され、出庫ステーション15から更
に所要の装置に搬送される。
【0013】図2及び図3に示すように、ピースピッキ
ング装置11において、フローラック20の上流側端部
から搬入された物品Wは、フローラック20の上流側か
ら下流側に滑落して下流側に平積みされた状態で滞留さ
れる。フローラック20に平積みされた状態で滞留する
物品W(以下、平積み物品Wという)のうち、ピッキン
グされるべき物品Wはそれぞれ、切り出しコンベヤ30
によって集品搬送コンベヤ40上に切り出され、集品搬
送コンベヤ40によって搬出機構50に搬送される。搬
出機構50において、物品Wはそれぞれ、所要のタイミ
ングでコンベヤライン12上の所定の集品箱13内に落
下される。
【0014】フローラック20は、上下に多段(図2で
は3段)に、かつ、水平方向に複数列(図3では7列)
に、それぞれ所定の角度傾斜して設けられる。フローラ
ック20はそれぞれ、物品Wを滑落させて上流側から下
流側に搬送するとともに、下流側において物品Wを順次
滞留させる。
【0015】すなわちフローラック20においては、図
2中左下がりに所定の角度傾斜して設けられたラックフ
レーム21に、多数のフリーローラ22が回転自在に支
持されている。フローラック20は、上流側において人
手等によってフリーローラ22に載置された平積み物品
Wを、自重によって滑落させて上流側から下流側(図2
中左方)に搬送する。フローラック20は、最も下流側
の平積み物品Wを先端ストッパ23に係合させることに
より、最も下流側の平積み物品W及びその後続の平積み
物品Wを、フリーローラ22上及び切り出しコンベヤ3
0のフリーローラ32上に順次滞留させる。先端ストッ
パ23はそれぞれ、ラックフレーム21の下流側端部に
設けられる。またフリーローラ22の回転軸(図示しな
い)は、図2中左側からみて右下がりに所定の角度傾斜
しており、フリーローラ22上の平積み物品Wの姿勢
を、図2中左側からみて右下がりに所定の角度傾斜させ
る。
【0016】各ラックフレーム21の下流側端部には、
表示器24(図9)がそれぞれ設けられる。各表示器2
4は、切り出しコンベヤ30及び搬出機構50の故障等
で人手によるピッキングを行う際、ピッキング情報に基
づいてピッキングされるべき物品W又はピッキングされ
るべき物品Wの滞留するフローラック20を表示する。
また各ラックフレーム21の上流側端部には、補充要求
ランプ25(図8)がそれぞれ設けられる。各補充要求
ランプ25は、それぞれのラックフレーム21に滞留す
る物品Wが所定数以下となった際、点滅し、当該フロー
ラック20に物品Wを補充する必要があることを表示す
る。
【0017】切り出しコンベヤ30は、フローラック2
0の下流側端部にそれぞれ複数(図2では各フローラッ
ク20毎に3機又は4機ずつ)設けられる。所定数の切
り出しコンベヤ30は、ピッキング設備の制御装置(図
示しない)のピッキング数量指令に基づいて切り出し用
エアシリンダ33を作動され、昇降フレーム31を昇降
させる。これにより切り出しコンベヤ30は、各フロー
ラック20に滞留する物品Wのうち、ピッキングされる
べき物品Wのみを集品搬送コンベヤ40上に順次切り出
す。
【0018】すなわち切り出しコンベヤ30においては
それぞれ、フローラック20のラックフレーム21とほ
ぼ同一の角度傾斜して設けられた昇降フレーム31に、
複数(本実施形態では3個又は4個)のフリーローラ3
2が回転自在に支持されている。各切り出しコンベヤ3
0の昇降フレーム31はそれぞれ、切り出し用エアシリ
ンダ33のシリンダロッド34(図5)先端に固定され
ており、切り出し用エアシリンダ33はそれぞれ、ラッ
クフレーム21に支持されている。各昇降フレーム31
は、搬送面であるフリーローラ32上面が先端ストッパ
23の上端部より低い位置(以下、下降位置という)
と、フリーローラ32上面が先端ストッパ23の上端部
より高い位置(以下、上昇位置という)との間で、切り
出し用エアシリンダ33の作動によるシリンダロッド3
4の進退動によって昇降される。つまり各切り出しコン
ベヤ30において、昇降フレーム31が下降位置にある
状態では、先端ストッパ23が物品Wに係合し、物品W
をフローラック20及び切り出しコンベヤ30の各フリ
ーローラ22,32上に滞留させる。また昇降フレーム
31が上昇位置にある状態では、先端ストッパ23が物
品Wに係合せず、物品Wは自重によってフリーローラ2
2,32上で滑落し、先端ストッパ23を乗り越して集
品搬送コンベヤ40の搬送ベルト42上に落下する。
【0019】集品搬送コンベヤ40は、フローラック2
0の下流側に配置されたコンベヤフレーム41に支持さ
れており、各フローラック20から切り出しコンベヤ3
0によって切り出された物品Wを、集品して下流側に搬
送する。集品搬送コンベヤ40は、上流側端部(図2中
右端部)が各フローラック20の下流側端部よりも低い
位置となるように、かつ、下流側端部(図2中左端部)
が投入コンベヤ52の搬送面よりもわずかに高い位置と
なるように、図2中左上がりに所定の角度傾斜されてい
る。
【0020】すなわち集品搬送コンベヤ40において
は、フローラック20の水平方向寸法とほぼ同じ幅を有
する搬送ベルト42が、一対のベルトローラ43間に巻
回されており、搬送ベルト42は、一方のベルトローラ
43がモータ44等によって駆動されることにより、図
2中反時計方向に移動する。搬送ベルト42の外周面に
は、多数(図2では13個)の支持板45が、長手方向
に所定の間隔をあけて設けられる。集品搬送コンベヤ4
0は、制御装置(図示しない)によるモータ制御によっ
て、ベルトローラ43を回転させるとともに搬送ベルト
42を移動させる。これにより集品搬送コンベヤ40
は、各フローラック20から切り出しコンベヤ30によ
って切り出された物品Wを、各支持板45によって支持
しながら図2中左斜め上方に搬送し、搬出機構50に搬
送する。
【0021】コンベヤフレーム41の下端部には、複数
の移動用車輪46が回転自在に支持されており、また図
2中左側のフレームは、上端部を中心として図2中反時
計方向に揺動するように、折り畳み可能である。集品搬
送コンベヤ40は、コンベヤフレーム41を折り畳まれ
るとともに、移動用車輪46を転動されることにより、
人手によって所定の位置から任意の位置(例えば図9に
示すようなフローラック20の下方位置)に移動可能で
ある。
【0022】搬出機構50は、集品搬送コンベヤ40の
下流側に設けられており、集品搬送コンベヤ40によっ
てホッパー状の投入口51に直接投入された物品W、又
は集品搬送コンベヤ40から投入コンベヤ52及びスラ
イダーベッド53を介して投入口51に投入された物品
Wを、投入シャッタ54によって閉塞されたシュート5
5内に滞留させる。また搬出機構50は、投入用エアシ
リンダ56による投入シャッタ54の開動作に伴ってシ
ュート55を開放状態とし、シュート55内の物品Wを
コンベヤライン12上の所定の集品箱13内に所要のタ
イミングで落下させる。
【0023】投入シャッタ54は、機構フレーム57の
上部に、ピン58を中心として揺動可能に支持されてい
る。投入シャッタ54におけるピン58と所定の位置関
係をなす位置には、投入用エアシリンダ56のシリンダ
ロッド59先端が、相対回転可能に連結されている。投
入用エアシリンダ56のシリンダ本体60の基端部は、
機構フレーム57の上部先端に、ピン61を介して相対
回転可能に連結されている。投入用エアシリンダ56
は、センサからの信号に基づく制御装置の制御によっ
て、シリンダロッド59をシリンダ本体60内から進退
動させ、投入シャッタ54を図2中時計方向又は反時計
方向に揺動させて、シュート55を開放又は閉塞させ
る。投入コンベヤ52は、集品搬送コンベヤ40とほぼ
直交する方向に沿って設けられており、集品搬送コンベ
ヤ40の下流側端部よりもわずかに低い位置に搬送面6
2を有するベルトコンベヤ等からなる。投入コンベヤ5
2は、集品搬送コンベヤ40の搬送ベルト42の図3中
ほぼ上半分の部位から移載された物品Wを、図3中下方
に搬送し、摩擦係数の低いスライダーベッド53上を滑
走させて投入口51からシュート55内に落下させる。
機構フレーム57の下部には、移動用車輪63が回転自
在に設けられる。搬出機構50は、機構フレーム57の
移動用車輪63を転動されることにより、投入シャッタ
54がコンベヤライン12の直上に位置する所定の位置
から、人手によって任意の位置(例えば図9に示すよう
なコンベヤライン12の左方位置)に移動可能である。
【0024】すなわち搬出機構50は、所定の集品箱1
3がコンベヤライン12によって所定の位置(例えば投
入シャッタ54の直下位置)まで搬送された際、センサ
からの信号に基づく制御装置の制御によって、投入用エ
アシリンダ56のシリンダロッド59をシリンダ本体6
0から図2中左方に突出させ、投入シャッタ54をピン
58を中心として図2中時計方向に揺動させて、シュー
ト55を開放状態とする。これにより搬出機構50は、
シュート55内に滞留する物品Wを、コンベヤライン1
2上の所定の集品箱13内に所要のタイミングで落下さ
せる。また搬出機構50は、シュート55内の物品Wが
所定の集品箱13内に落下された後、シュート55内に
物品Wがなくなったことがセンサによって認識される
と、センサからの信号に基づく制御装置の制御によっ
て、投入用エアシリンダ56のシリンダロッド59をシ
リンダ本体60内に戻し、投入シャッタ54をピン58
を中心として図2中反時計方向に揺動させて、シュート
55内を閉塞させる。
【0025】ピースピッキング装置11の作用を、図4
〜図9を参照して説明する。フローラック20の上流側
端部から搬入された平積み物品Wは、フローラック20
において、上流側から下流側に滑落して下流側に滞留さ
れる。フローラック20に滞留する平積み物品Wのう
ち、ピッキングされるべき物品Wはそれぞれ、切り出し
コンベヤ30によって集品搬送コンベヤ40上に切り出
され、集品搬送コンベヤ40によって搬出機構50に搬
送される。搬出機構50に搬送された物品Wはそれぞ
れ、搬出機構50によって所要のタイミングでコンベヤ
ライン12上の所定の集品箱13内に落下される。
【0026】すなわち、ピッキング設備の制御装置から
のピッキング指令がない待機状態では、図4に示すよう
に、平積み物品Wは、フローラック20の下流側におい
て先端ストッパ23に係合され、フローラック20及び
切り出しコンベヤ30の各フリーローラ22,32上に
滞留している。このとき、集品搬送コンベヤ40は停止
状態にある。
【0027】ピッキング設備の制御装置からピースピッ
キング装置11の制御装置にピッキング指令が入ると、
図5に示すように、ピッキング数量指令に対応する所定
数の切り出しコンベヤ30(図5では、最上段のフロー
ラック20の下流側の2機の切り出しコンベヤ30と、
中段のフローラック20の最も下流側の切り出しコンベ
ヤ30)が、切り出し用エアシリンダ33を作動させ、
昇降フレーム31を下降位置から上昇位置に上昇させ
る。上昇位置となった昇降フレーム31のフリーローラ
32上の所定数の物品W(図5では3個)は、自重によ
ってフリーローラ32上で滑落し、物品W相互間に摩擦
等を生じることなく、集品搬送コンベヤ40の搬送ベル
ト42上に落下する。
【0028】集品搬送コンベヤ40の搬送ベルト42上
に落下した物品Wは、図6に示すように、集品搬送コン
ベヤ40によって搬出機構50に搬送される。すなわち
集品搬送コンベヤ40は、制御装置によるモータ制御に
よって、ベルトローラ43を回転させるとともに搬送ベ
ルト42を移動させ、搬送ベルト42上の物品Wを支持
板45によって図6中左斜め上方に押圧し、搬出機構5
0の投入コンベヤ52(図3)上又は投入口51に搬送
する。投入コンベヤ52上に搬送された物品Wは、投入
コンベヤ52によってスライダーベッド53(図3)を
介して投入口51に搬送される。
【0029】搬出機構50においては、投入口51から
シュート55内に投入された物品Wが、シュート55内
に滞留される。そして、所定の集品箱13がコンベヤラ
イン12によって所定の位置まで搬送されてくると、セ
ンサからの信号に基づく制御装置の制御によって、図7
に示すように、投入用エアシリンダ56が作動され、投
入シャッタ54をピン58を中心として図2中時計方向
に揺動させる。これによりシュート55内に滞留する物
品Wは、シュート55内からコンベヤライン12上の所
定の集品箱13内に、所要のタイミングで落下する。シ
ュート55内の物品Wが所定の集品箱13内に落下され
た後、シュート55内に物品Wがなくなったことがセン
サによって認識されると、投入用エアシリンダ56が非
作動状態となって投入シャッタ54を図2中反時計方向
に揺動させ、シュート55内を閉塞させる。
【0030】以後、上述したのと同様にして、フローラ
ック20に滞留する平積み物品Wのうち、ピッキングさ
れるべき平積み物品Wが、切り出しコンベヤ30及び集
品搬送コンベヤ40によって搬出機構50に搬送され、
搬出機構50によってコンベヤライン12上の所定の集
品箱13内に収容される。
【0031】一方、フローラック20に滞留する平積み
物品Wが所定数以下になると、図8に示すように、該当
するフローラック20の補充要求ランプ25が点滅す
る。作業者は、補充要求ランプ25が点滅しているフロ
ーラック20に、所要の物品Wを補充する。
【0032】また、切り出しコンベヤ30及び搬出機構
50が故障等により使用不能となった場合には、図9に
示すように、作業者は、集品搬送コンベヤ40のコンベ
ヤフレーム41(図2)を折り畳むとともに、移動用車
輪46(図2)を転動させ、集品搬送コンベヤ40を所
定の位置から例えばフローラック20の下方に移動させ
る。同様に作業者は、機構フレーム57の移動用車輪6
3を転動させることにより、搬出機構50を所定の位置
から例えばコンベヤライン12の図9中左方に離れた位
置に移動させる。そして作業者は、表示器24の表示に
従って、ピッキングされるべき物品Wを、フローラック
20の下流側端部からコンベヤライン12上に取り卸
す。このとき、自動ピッキングに用いられるピッキング
情報がそのまま、マニュアルピッキングの表示制御用に
用いられる。
【0033】書籍ピッキング装置14においては、図1
0及び図11に示すように、書籍等の比較的大きな物品
Wが、ピッキング部70において滞留されるとともに、
最下段の物品Wからそれぞれ所要のタイミングで順次下
流側(図10中左側)に切り出され、コンベヤライン1
2上の所定の集品箱13内に収容される。そして、ピッ
キング部70に滞留する物品Wが所定数以下となった際
には、移載コンベヤ100が、フローラック80に多段
(図10では15段)に積み重ねられた状態で滞留する
物品W(以下、段積み物品Wという)のうち、最も下流
側の段積み物品Wをフローラック80から導入コンベヤ
90に移載する。導入コンベヤ90に移載された段積み
物品Wは、押圧機構91によってピッキング部70に導
入される。
【0034】ピッキング部70においては、複数の物品
Wが、ストッパプレート71に係合して段積み状態で滞
留されている。滞留された物品Wは、プッシャコンベヤ
72によって最下段から1個ずつ、それぞれ所要のタイ
ミングでコンベヤライン12の所定の集品箱13内に順
次切り出される。
【0035】プッシャコンベヤ72は、支持フレーム7
3にコンベヤフレーム74を介して設けられており、一
対のベルトローラ75間に巻回された搬送ベルト76の
表面に、長手方向に所定の間隔をあけて設けられた押圧
板77を備えている。プッシャコンベヤ72は、センサ
(図示しない)からの信号に基づく制御装置(図示しな
い)の制御によって、ベルトローラ75を回転させると
ともに搬送ベルト76を移動させ、滞留する物品Wの最
下段の物品Wのみを、押圧板77によって図10中左方
に押圧して切り出す。ストッパプレート71は、コンベ
ヤフレーム74の下流側端部に設けられており、導入コ
ンベヤ90から導入される段積み物品Wの図10中左側
面に係合し、物品Wをプッシャコンベヤ72の搬送ベル
ト76上に滞留させる。またコンベヤフレーム74の側
部(図11中下端部)には、ガイドプレート78が、ス
トッパプレート71と平面視ほぼ直交するように設けら
れる。ガイドプレート78は、ピッキング部70に滞留
する物品Wの側面に係合し、ストッパプレート71とと
もに物品Wの姿勢を整える。
【0036】フローラック80においては、所定の角度
(本実施形態では水平面から6°)傾斜して設けられた
ラックフレーム81に、多数のフリーローラ82が回転
自在に支持されている。フローラック80は、上流側に
おいて人手等によってフリーローラ82に載置された段
積み物品Wを、自重によって滑落させて上流側から下流
側(図10中左方)に搬送する。またフローラック80
は、最も下流側の段積み物品Wをストッパプレート83
に係合させることにより、最も下流側の段積み物品W及
びその後続の段積み物品Wを、下流側のフリーローラ8
2上に順次滞留させる。ストッパプレート83は、導入
コンベヤ90のコンベヤフレーム92の上流側端部に設
けられる。
【0037】図12に示すように、フローラック80に
おいて、フリーローラ82の回転軸84は、図12中左
下がりに所定の角度傾斜しており、フリーローラ82上
の段積み物品Wの姿勢を、図12中左下がりに所定の角
度傾斜させる。またラックフレーム81の図12中左端
部には、ガイドプレート85が設けられており、ガイド
プレート85は、フリーローラ82の回転軸84の傾斜
角度に合わせた所定の角度、垂直面から図12中左方に
倒れるように傾斜している。ガイドプレート85は、フ
リーローラ82上で図12中左下がりに所定の角度傾斜
された段積み物品Wの図12中左側面に係合し、段積み
物品Wの姿勢を整える。
【0038】再び図10及び図11を参照すると、導入
コンベヤ90及び押圧機構91はそれぞれ、支持フレー
ム73におけるピッキング部70の上流側で、かつ、フ
ローラック80の下流側に、フローラック80の下流側
端部よりも高い所定の位置に設けられており、段積み物
品Wをピッキング部70に導入する。
【0039】導入コンベヤ90においては、移載コンベ
ヤ100の昇降フレーム102とほぼ同一の角度(本実
施形態では水平面から8°)傾斜して設けられたコンベ
ヤフレーム92に、複数(本実施形態では7個)のフリ
ーローラ93が回転自在に支持されており、フリーロー
ラ93は、載置された段積み物品Wを自重によって滑落
させる。
【0040】押圧機構91は、移載コンベヤ100によ
ってフローラック80から導入コンベヤ90に移載され
た段積み物品Wを、導入コンベヤ90の下流側に押圧し
てピッキング部70に導入する。すなわち押圧機構91
においては、スイングフレーム94が、導入コンベヤ9
0のコンベヤフレーム92に水平面内で揺動自在に支持
されており、スイングフレーム94の図11中右端部に
は、押圧ローラ95が水平面内で回転自在に支持されて
いる。スイングフレーム94は、押圧ローラ95が導入
コンベヤ90のフリーローラ93と垂直方向に重ならな
い図11中実線で示す位置(以下、退避位置という)
と、押圧ローラ95が導入コンベヤ90のフリーローラ
93上方に進出する図11中二点鎖線で示す位置(以
下、進出位置という)との間で、図示しない駆動機構に
よって揺動される。押圧機構91は、スイングフレーム
94を退避位置から進出位置まで、図11中反時計方向
に約90°揺動されることにより、導入コンベヤ90の
フリーローラ93上の段積み物品Wに押圧ローラ95を
係合させ、段積み物品Wを図11中左方に押圧する。こ
れにより押圧機構91は、段積み物品Wの姿勢を整えつ
つピッキング部70に導入する。
【0041】移載コンベヤ100は、フローラック80
の下流側端部に設けられており、ピッキング部70に滞
留する物品Wが所定数以下となった際、センサ(図示し
ない)からの信号に基づく制御装置の制御によってエア
シリンダ101を作動させ、昇降フレーム102を昇降
させる。これにより移載コンベヤ100は、フローラッ
ク80に滞留する段積み物品Wのうち、最も下流側の段
積み物品Wをフローラック80から導入コンベヤ90に
移載する。
【0042】すなわち移載コンベヤ100においては、
所定の角度(本実施形態では水平面から8°であり、フ
ローラック80のラックフレーム81の傾斜角度より大
きい)傾斜して設けられた昇降フレーム102に、複数
(本実施形態では6個)のフリーローラ103が回転自
在に支持されている。昇降フレーム102は、支持フレ
ーム73に固定されたエアシリンダ101のシリンダロ
ッド104先端に固定されている。昇降フレーム102
は、上流側端部をフローラック80の下流側端部に連続
する高さ位置(以下、下降位置という)と、下流側端部
を導入コンベヤ90の上流側端部に連続する高さ位置
(以下、上昇位置という)との間で、エアシリンダ10
1の作動によるシリンダロッド104の進退動によって
昇降される。昇降フレーム102は、下降位置以外の位
置において、フローラック80上の最も下流側の段積み
物品Wの後続の段積み物品Wに係合することにより、後
続の段積み物品Wの図10中左方への移動を阻止する。
【0043】書籍ピッキング装置14の作用を説明す
る。段積み物品Wは、ピッキング部70において滞留さ
れるとともに、最下段から所要のタイミングで順次下流
側(図10中左側)に切り出され、コンベヤライン12
上の所定の集品箱13内に収容される。そして、ピッキ
ング部70に滞留する段積み物品Wが所定数以下となっ
た際、移載コンベヤ100は、昇降フレーム102を下
降位置から上昇位置まで上昇させることにより、フロー
ラック80に滞留する段積み物品Wのうち、最も下流側
の段積み物品Wをフローラック80から導入コンベヤ9
0に移載する。導入コンベヤ90に移載された段積み物
品Wは、押圧機構91によってピッキング部70に導入
される。
【0044】すなわちピッキング部70において、コン
ベヤライン12上の集品箱13がピッキング部70近傍
の所定位置に到達した際、プッシャコンベヤ72は、セ
ンサからの信号に基づく制御装置の制御によって、ベル
トローラ75を半回転させ、搬送ベルト76を所定量移
動させる。そしてプッシャコンベヤ72は、ピッキング
部70に滞留する物品Wの最下段の物品Wを、押圧板7
7によって図10中左方に押圧して集品箱13内に切り
出す。
【0045】ピッキング部70に滞留する物品Wが所定
数以下になると、移載コンベヤ100のエアシリンダ1
01が、センサからの信号に基づく制御装置の制御によ
って作動され、昇降フレーム102を下降位置から上昇
位置に上昇させる。これにより移載コンベヤ100は、
フローラック80の最も下流側の段積み物品Wを導入コ
ンベヤ90に移載する。このとき、最も下流側の段積み
物品Wの後続の段積み物品Wは、移載コンベヤ100の
昇降フレーム102によって図10中左方への移動を阻
止されており、フローラック80のフリーローラ82上
のそのままの位置に保持される。また後続の段積み物品
Wは、昇降フレーム102の傾斜角度がラックフレーム
81の傾斜角度よりも大きいことにより、移載コンベヤ
100上の段積み物品Wと干渉するようなことはなく、
したがって各段積み物品Wの姿勢が崩れることが確実に
防止される。
【0046】導入コンベヤ90に移載された物品Wは、
押圧機構91によってピッキング部70に導入され、プ
ッシャコンベヤ72に滞留している物品W上に積み重ね
られる。すなわち押圧機構91は、スイングフレーム9
4を退避位置から進出位置まで、図11中反時計方向に
約90°揺動される。これにより押圧機構91は、導入
コンベヤ90のフリーローラ93上の段積み物品Wに押
圧ローラ95を係合させて、段積み物品Wを図11中左
方に押圧し、段積み物品Wの姿勢を整えつつピッキング
部70に導入する。
【0047】その後、押圧機構91のスイングフレーム
94は、進出位置から退出位置まで図11中時計方向に
約90°揺動されるとともに、移載コンベヤ100の昇
降フレーム102は、上昇位置から下降位置に戻され
る。これによりフローラック80においては、昇降フレ
ーム102との係合を解除された後続の段積み物品W
が、フリーローラ82上を順次図10中左方に移動し、
ストッパプレート83に係合して順次滞留される。
【0048】以後、ピッキング部70に滞留する物品W
が所定数以下になると、上述したのと同様にして、フロ
ーラック80に滞留する段積み物品Wが、移載コンベヤ
100、導入コンベヤ90及び押圧機構91によって、
ピッキング部70に自動的に補充される。
【0049】以上のように上記実施形態によれば、ピー
スピッキング装置11においては、切り出しコンベヤ3
0が、フローラック20に滞留する物品Wのうち、ピッ
キングされるべき物品Wを下流側に切り出すとともに、
切り出された物品Wを、集品搬送コンベヤ40が下流側
に搬送する。更に搬出機構50が、集品搬送コンベヤ4
0によって搬送された物品Wを滞留させるとともに、所
要のタイミングでコンベヤライン12上の所定の集品箱
13内に落下させる。したがって、人手による物品Wの
取扱い頻度を著しく減少させることができる。これによ
り、既存の装置及びピッキング情報等を有効に活用し
て、大きな改造及び変更等を要することなく、自動化を
達成することができ、ピッキング作業の省力化及び効率
の向上を図ることができる。また、集品搬送コンベヤ4
0のコンベヤフレーム41及び搬出機構50の機構フレ
ーム57にはそれぞれ、移動用車輪46,63が設けら
れており、かつ、フローラック20には、ピッキングさ
れるべき物品W又はピッキングされるべき物品Wの滞留
するフローラック20を表示する表示器24が設けられ
ている。したがって、例えば切り出しコンベヤ30及び
搬出機構50の故障等が生じた場合には、集品搬送コン
ベヤ40及び搬出機構50をそれぞれ、所定の位置から
任意の位置に移動させることにより、人手によるピッキ
ングを円滑かつ確実に行うことができ、装置の故障等の
不測の事態に迅速かつ容易に対応可能である。
【0050】一方、書籍ピッキング装置14において
は、ピッキング部70に滞留する段積み物品Wが所定数
以下となった際、移載コンベヤ100は、昇降フレーム
102をエアシリンダ101によって下降位置から上昇
位置に上昇されることにより、フローラック80に滞留
する段積み物品Wのうち、最も下流側の段積み物品Wを
フローラック80から導入コンベヤ90に移載する。ま
た押圧機構91は、導入コンベヤ90に移載された段積
み物品Wを、導入コンベヤ90からピッキング部70に
導入する。したがって、ピッキング部70への人手によ
る物品Wの補充頻度を著しく減少させることができる。
これにより、ピッキング作業の省力化及び効率の向上を
図ることができる。更に書籍ピッキング装置14におい
ては、フローラック80のラックフレーム81の傾斜角
度(水平面から6°)よりも、移載コンベヤ100の昇
降フレーム102の傾斜角度(水平面から8°)が大き
い(2°大きい)。したがって、フローラック80の最
も下流側の段積み物品Wを移載コンベヤ100によって
導入コンベヤ90に移載する際、移載コンベヤ100上
の段積み物品Wと、フローラック80の後続の段積み物
品Wとの干渉等を確実に防止することができる。これに
より、移載コンベヤ100上の段積み物品W及び後続の
段積み物品Wのそれぞれの姿勢が崩れることを、確実に
防止することができる。
【0051】すなわち、ピースピッキング装置11及び
書籍ピッキング装置14を備えたピッキング設備によれ
ば、人手による物品Wの取扱い頻度を著しく減少させる
ことができるものでありながら、平積み物品Wも段積み
物品Wも、極めて円滑かつ確実にピッキングすることが
できる。また各ピッキングゾーン10(図1)に、他の
ピッキングスタイルのピッキング装置あるいはピッキン
グするための人員を配置することにより、より多品種の
物品Wをより効率的にピッキングすることができ、か
つ、ピッキングする物品Wに対応した柔軟な装置運営を
行うことができる。
【0052】なお上記実施形態において、ピースピッキ
ング装置11の集品搬送コンベヤ40は、多数の支持板
45を有する搬送ベルト42を備えたベルトコンベヤで
構成されており、上流側端部が各フローラック20の下
流側端部よりも低い位置となるように、かつ、下流側端
部が投入コンベヤ52の搬送面62よりもわずかに高い
位置となるように、図2中左上がりに所定の角度傾斜さ
れているが、集品搬送コンベヤ40に代えて、傾斜方向
を逆にした滑り板(図示しない)を設けてもよい。
【0053】すなわち滑り板は、摩擦係数の極めて小さ
い表面を有し、図2を参照すると、上流側端部が各フロ
ーラック20の下流側端部よりも高い位置となるよう
に、かつ、下流側端部が投入コンベヤ52の搬送面62
よりもわずかに高い位置となるように、図2中左下がり
に所定の角度傾斜して設けられる。滑り板は、各フロー
ラック20から切り出しコンベヤ30によって切り出さ
れた物品Wを、図2中左斜め下方に滑落させ、搬出機構
50に搬送する。なお、集品搬送コンベヤ40に代えて
滑り板を設ける上記構成を採る場合、各フローラック2
0の下流側端部の高さ位置は、上記実施形態の場合より
も高い位置に変更する必要があり、したがって各フロー
ラック20は、全体として上記実施形態の場合よりも高
い位置に設けられる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、切り出し
手段が、各フローラックに滞留する物品のうち、ピッキ
ングされるべき物品を下流側に切り出すとともに、切り
出された物品を、集品搬送手段が下流側に搬送し、更に
搬出手段が、集品搬送手段によって搬送された物品を滞
留させるとともに、所要のタイミングで下流側に搬出す
るので、人手による物品の取扱い頻度を著しく減少させ
ることができる。これにより、ピッキング作業の省力化
及び効率の向上を図ることができる。また本発明によれ
ば、切り出し手段が、フローラックに滞留する物品のう
ち、ピッキングされるべき物品を下流側に切り出すとと
もに、切り出された物品を、集品搬送手段が下流側に搬
送し、更に搬出手段が、集品搬送手段によって搬送され
た物品を滞留させるとともに、所要のタイミングで下流
側に搬出するので、人手による物品の取扱い頻度を著し
く減少させることができる。これにより、ピッキング作
業の省力化及び効率の向上を図ることができる。しか
も、集品搬送手段及び搬出手段がそれぞれ、所定の位置
から任意の位置に移動可能であり、かつ、フローラック
には、ピッキングされるべき物品又はピッキングされる
べき物品の滞留するフローラックを表示する表示手段が
設けられるので、例えば切り出し手段及び搬出手段の故
障等が生じた場合には、人手によるピッキングを円滑か
つ確実に行うことができ、装置の故障等の不測の事態に
迅速かつ容易に対応可能である。更に本発明によれば、
一方のピッキング装置においては、切り出し手段が、フ
ローラックに滞留する物品のうち、ピッキングされるべ
き物品を下流側に切り出すとともに、切り出された物品
を、集品搬送手段が下流側に搬送し、更に搬出手段が、
集品搬送手段によって搬送された物品を滞留させるとと
もに、所要のタイミングで下流側に搬出するので、人手
による物品の取扱い頻度を著しく減少させることができ
る。また、他方のピッキング装置においては、ピッキン
グ部に滞留する物品が所定数以下となった際、移載手段
が、フローラックの高さ位置から導入手段の高さ位置ま
で変位されることにより、フローラックに滞留する最も
下流側の物品を、フローラックから導入手段に移載する
とともに、導入手段が、物品をピッキング部に導入する
ので、ピッキング部への人手による物品の補充頻度を著
しく減少させることができる。これにより、ピッキング
作業の省力化及び効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるピッキング装置及び
ピッキング設備の概略を示す鳥瞰図である。
【図2】ピースピッキング装置を示す側面図である。
【図3】図2のピースピッキング装置の平面図である。
【図4】図2のピースピッキング装置の待機状態を示す
概略側面図である。
【図5】図2のピースピッキング装置の物品切り出し時
の状態を示す概略側面図である。
【図6】図2のピースピッキング装置の集品時の状態を
示す概略側面図である。
【図7】図2のピースピッキング装置の物品投入時の状
態を示す概略側面図である。
【図8】図2のピースピッキング装置の物品補充要求時
の状態を示す概略側面図である。
【図9】図2のピースピッキング装置の人手によるピッ
キング時の状態を示す概略側面図である。
【図10】書籍ピッキング装置を示す側面図である。
【図11】図10の書籍ピッキング装置の平面図であ
る。
【図12】図11のA矢視断面図である。
【符号の説明】
11 ピッキング装置(ピースピッキング装置) 12 コンベヤライン 13 集品箱 14 ピッキング装置(書籍ピッキング装置) 20 フローラック 23 先端ストッパ 24 表示手段(表示器) 30 切り出しコンベヤ 31 昇降フレーム 40 集品搬送コンベヤ 42 搬送ベルト 45 支持板 46 移動用車輪 50 搬出手段(搬出機構) 51 投入口 52 投入コンベヤ 54 投入シャッタ 55 シュート 56 投入用エアシリンダ 63 移動用車輪 70 ピッキング部 72 プッシャコンベヤ 80 フローラック 90 導入手段(導入コンベヤ) 91 導入手段(押圧機構) 94 スイングフレーム 95 押圧ローラ 100 移載手段(移載コンベヤ) 102 昇降フレーム W 物品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の角度傾斜して設けられ、物品
    (W)を滑落させて上流側から下流側に搬送するととも
    に、下流側において物品(W)を順次滞留させる複数の
    フローラック(20)と、 フローラック(20)の下流側端部にそれぞれ設けら
    れ、各フローラック(20)に滞留する物品(W)のう
    ち、ピッキングされるべき物品(W)を下流側に切り出
    す切り出し手段(30)と、 フローラック(20)の下流側に設けられ、フローラッ
    ク(20)から切り出し手段(30)によって切り出さ
    れた物品(W)を、下流側に搬送する集品搬送手段(4
    0)と、 集品搬送手段(40)の下流側に設けられ、集品搬送手
    段(40)によって搬送された物品(W)を滞留させる
    とともに、滞留する物品(W)を所要のタイミングで下
    流側に搬出する搬出手段(50)とを備えたことを特徴
    とするピッキング装置(11)。
  2. 【請求項2】 集品搬送手段(40)及び搬出手段(5
    0)がそれぞれ、所定の位置から任意の位置に移動可能
    であり、かつ、フローラック(20)には、ピッキング
    されるべき物品(W)又はピッキングされるべき物品
    (W)の滞留するフローラック(20)を表示する表示
    手段(24)が設けられることを特徴とする請求項1記
    載のピッキング装置(11)。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のピッキング装置
    (11)を備え、かつ、 滞留させた物品(W)を、それぞれ所要のタイミングで
    順次下流側に切り出すピッキング部(70)と、 ピッキング部(70)の上流側に所定の角度傾斜して設
    けられ、物品(W)を滑落させて上流側から下流側に搬
    送するとともに、下流側において物品(W)を順次滞留
    させるフローラック(80)と、 ピッキング部(70)の上流側で、かつ、フローラック
    (80)の下流側に、フローラック(80)の下流側端
    部よりも高い所定の位置に設けられ、物品(W)をピッ
    キング部(70)に導入する導入手段(90,91)
    と、 フローラック(80)の下流側端部に設けられ、ピッキ
    ング部(70)に滞留する物品(W)が所定数以下とな
    った際、フローラック(80)の高さ位置から導入手段
    (90,91)の高さ位置まで変位されることにより、
    フローラック(80)に滞留する最も下流側の物品
    (W)を、フローラック(80)から導入手段(90,
    91)に移載する移載手段(100)とからなるピッキ
    ング装置(14)を備えたことを特徴とするピッキング
    設備。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017088312A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 村田機械株式会社 切り出し棚

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