JPH098658A - 信号処理装置およびこの装置を備えた電動パワーステアリング装置 - Google Patents
信号処理装置およびこの装置を備えた電動パワーステアリング装置Info
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- JPH098658A JPH098658A JP15073995A JP15073995A JPH098658A JP H098658 A JPH098658 A JP H098658A JP 15073995 A JP15073995 A JP 15073995A JP 15073995 A JP15073995 A JP 15073995A JP H098658 A JPH098658 A JP H098658A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 A/D変換器の精度を上げずに高精度なA/
D変換機能を確保できる信号処理装置と、より滑らかな
操舵フィーリングが得られる電動パワーステアリング装
置を提供する。 【構成】 A/D変換手段2、記憶手段3、信号変換制
御手段4からなる信号処理装置1と、信号処理装置1を
備えた電動パワーステアリング装置。
D変換機能を確保できる信号処理装置と、より滑らかな
操舵フィーリングが得られる電動パワーステアリング装
置を提供する。 【構成】 A/D変換手段2、記憶手段3、信号変換制
御手段4からなる信号処理装置1と、信号処理装置1を
備えた電動パワーステアリング装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアナログ・ディジタル
変換の精度を向上させた信号処理装置と、この信号処理
装置を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
変換の精度を向上させた信号処理装置と、この信号処理
装置を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の信号処理装置において、種々の検
出器から所定のスケールで供給されるアナログ電気信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器と、変換され
たディジタル信号を記憶する記憶手段を備えて構成され
たものが知られている。
出器から所定のスケールで供給されるアナログ電気信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器と、変換され
たディジタル信号を記憶する記憶手段を備えて構成され
たものが知られている。
【0003】A/D変換器は、変換されたディジタル信
号の桁数で精度が決まり、変換対象であるアナログ電気
信号に対して必要なディジタル信号の精度を考慮して変
換桁数が選定される。
号の桁数で精度が決まり、変換対象であるアナログ電気
信号に対して必要なディジタル信号の精度を考慮して変
換桁数が選定される。
【0004】また、所定の精度の桁数で変換されたディ
ジタル信号は、変換の度毎に後処理用データとして一時
的に記憶する記憶手段に蓄積される。
ジタル信号は、変換の度毎に後処理用データとして一時
的に記憶する記憶手段に蓄積される。
【0005】このように構成された従来の信号処理装置
は、信号サンプリングのためのアナログ電気信号の一時
的な保持とディジタル信号への変換時間を確保するた
め、A/D変換処理の制御を行う信号変換制御手段を備
え、アナログ電気信号の一回のサンプリングで1個のデ
ィジタル信号を得ている。
は、信号サンプリングのためのアナログ電気信号の一時
的な保持とディジタル信号への変換時間を確保するた
め、A/D変換処理の制御を行う信号変換制御手段を備
え、アナログ電気信号の一回のサンプリングで1個のデ
ィジタル信号を得ている。
【0006】従来の電動パワーステアリング装置におい
て、電動機による操舵補助力制御は、ステアリングホイ
ールの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、この
操舵トルクに基づいて電動機電流を制御する制御手段
と、ステアリング系に操舵補助力を作用させる電動機
と、電動機に駆動電流を供給する電動機駆動手段と、電
動機に流れる電動機電流を検出して負帰還(NFB)を
かける電動機電流検出手段とを備えてなされる。
て、電動機による操舵補助力制御は、ステアリングホイ
ールの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、この
操舵トルクに基づいて電動機電流を制御する制御手段
と、ステアリング系に操舵補助力を作用させる電動機
と、電動機に駆動電流を供給する電動機駆動手段と、電
動機に流れる電動機電流を検出して負帰還(NFB)を
かける電動機電流検出手段とを備えてなされる。
【0007】制御手段は、操舵トルクセンサから供給さ
れる操舵トルク信号に基づいて目標電流を設定する目標
電流信号設定手段と、この目標電流信号と電動機電流検
出手段から供給される電動機電流との偏差を決定する偏
差決定手段と、この偏差信号に基づいて電動機の制御量
を決めて電動機駆動手段へ供給する電動機制御手段とを
備え、目標電流と等しい電動機電流で電動機を駆動し、
ステアリング系に操舵補助力を作用させるよう構成され
たものが知られている。
れる操舵トルク信号に基づいて目標電流を設定する目標
電流信号設定手段と、この目標電流信号と電動機電流検
出手段から供給される電動機電流との偏差を決定する偏
差決定手段と、この偏差信号に基づいて電動機の制御量
を決めて電動機駆動手段へ供給する電動機制御手段とを
備え、目標電流と等しい電動機電流で電動機を駆動し、
ステアリング系に操舵補助力を作用させるよう構成され
たものが知られている。
【0008】また、制御手段は、マイクロプロセッサ、
ROM/RAM等のメモリ、A/D変換器、インタフェ
ース回路、およびソフトプログラムで構成され、図6の
従来の電動パワーステアリング装置の各種アナログ電気
信号の処理ループに示すように、各種検出器から供給さ
れるアナログ電気信号を順にディジタル信号に変換し、
得られた信号に基づいて制御量を演算する処理ループを
繰り返す。
ROM/RAM等のメモリ、A/D変換器、インタフェ
ース回路、およびソフトプログラムで構成され、図6の
従来の電動パワーステアリング装置の各種アナログ電気
信号の処理ループに示すように、各種検出器から供給さ
れるアナログ電気信号を順にディジタル信号に変換し、
得られた信号に基づいて制御量を演算する処理ループを
繰り返す。
【0009】目標電流信号設定手段は、A/D変換器と
ROM等のメモリで構成し、A/D変換器によってアナ
ログ電気信号である操舵トルク信号を、所定時間のサン
プリング間隔で繰り返してディジタル信号に変換しつ
つ、予めメモリに設定した操舵トルク信号に対する所定
の目標電流信号の特性テーブルから、操舵トルク信号に
対応した目標電流信号を選定し、偏差決定手段に提供す
る。
ROM等のメモリで構成し、A/D変換器によってアナ
ログ電気信号である操舵トルク信号を、所定時間のサン
プリング間隔で繰り返してディジタル信号に変換しつ
つ、予めメモリに設定した操舵トルク信号に対する所定
の目標電流信号の特性テーブルから、操舵トルク信号に
対応した目標電流信号を選定し、偏差決定手段に提供す
る。
【0010】このように、操舵補助力を供給する電動機
と操舵補助力を制御する制御手段を備え、ステアリング
ホイール操舵時に手動操舵力発生機構による操舵力を軽
減するよう構成された電動パワーステアリング装置が知
られている。
と操舵補助力を制御する制御手段を備え、ステアリング
ホイール操舵時に手動操舵力発生機構による操舵力を軽
減するよう構成された電動パワーステアリング装置が知
られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の信号処理装置に
おいて、例えば、バイナリィ8ビットの精度でアナログ
電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換器は、
フルスケールの(1/256)の精度でアナログ電気信
号がディジタル化される。
おいて、例えば、バイナリィ8ビットの精度でアナログ
電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換器は、
フルスケールの(1/256)の精度でアナログ電気信
号がディジタル化される。
【0012】例えば、このA/D変換器にデジタル信号
換算で(3.5/256)となるアナログ電気信号が入
力されたとすると、変換されたディジタル信号は、とも
に50%の確率で(3/256)あるいは(4/25
6)となり、真値である(3.5/256)に対して
(±0.5/256)の誤差を生ずる課題がある。
換算で(3.5/256)となるアナログ電気信号が入
力されたとすると、変換されたディジタル信号は、とも
に50%の確率で(3/256)あるいは(4/25
6)となり、真値である(3.5/256)に対して
(±0.5/256)の誤差を生ずる課題がある。
【0013】従来の信号処理装置では、A/D変換され
たディジタル信号の変換精度を確保する必要のある場合
には、精度の高いA/D変換器を選定する必要があるた
め、コストアップを生ずる課題がある。
たディジタル信号の変換精度を確保する必要のある場合
には、精度の高いA/D変換器を選定する必要があるた
め、コストアップを生ずる課題がある。
【0014】従来の電動パワーステアリング装置におい
ても、操舵補助力制御の性能に大きな影響を及ぼす操舵
トルク信号を始めとして各種検出器から供給される複数
のアナログ電気信号のA/D変換精度を上げようとする
と、高い変換精度のA/D変換器を採用せざるを得づ、
コストアップにつながる課題がある。
ても、操舵補助力制御の性能に大きな影響を及ぼす操舵
トルク信号を始めとして各種検出器から供給される複数
のアナログ電気信号のA/D変換精度を上げようとする
と、高い変換精度のA/D変換器を採用せざるを得づ、
コストアップにつながる課題がある。
【0015】また、A/D変換器の精度を高くすると、
制御用A/D変換器内蔵マイクロプロセッサの変更や高
精度のA/D変換器の新たな追加など、制御手段全体に
影響を及ぼしてしまう課題がある。
制御用A/D変換器内蔵マイクロプロセッサの変更や高
精度のA/D変換器の新たな追加など、制御手段全体に
影響を及ぼしてしまう課題がある。
【0016】さらに、操舵トルク信号は、A/D変換し
たディジタルデータで目標電流信号設定手段に設定した
目標電流の設定値を呼出し、電動機制御の制御目標値と
する構成のため、A/D変換器の精度不足によって制御
目標値に充分な精度を確保できず、これが制御特性に影
響して電動パワーステアリング装置の滑らかな操舵補助
力制御を困難にする課題があった。
たディジタルデータで目標電流信号設定手段に設定した
目標電流の設定値を呼出し、電動機制御の制御目標値と
する構成のため、A/D変換器の精度不足によって制御
目標値に充分な精度を確保できず、これが制御特性に影
響して電動パワーステアリング装置の滑らかな操舵補助
力制御を困難にする課題があった。
【0017】この発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、第一の目的は、A/D変換器の精度
を上げることなしに所定の精度を確保することができる
信号処理装置を提供することにある。
になされたもので、第一の目的は、A/D変換器の精度
を上げることなしに所定の精度を確保することができる
信号処理装置を提供することにある。
【0018】また、第二の目的は、これを備えることに
よって操舵補助力の制御性能を向上させた電動パワース
テアリング装置を提供することにある。
よって操舵補助力の制御性能を向上させた電動パワース
テアリング装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る信号処理装置は、信号変換制御手段に、
A/D変換手段がアナログ電気信号を連続して複数回取
り込むためのサンプリング指令信号を発生するタイミン
グ信号発生手段と、記憶手段に記憶された複数のディジ
タル信号を加算した後に平均する信号演算手段とを備え
たことを特徴とする。
この発明に係る信号処理装置は、信号変換制御手段に、
A/D変換手段がアナログ電気信号を連続して複数回取
り込むためのサンプリング指令信号を発生するタイミン
グ信号発生手段と、記憶手段に記憶された複数のディジ
タル信号を加算した後に平均する信号演算手段とを備え
たことを特徴とする。
【0020】また、この発明に係る信号処理装置は、A
/D変換手段は、タイミング信号発生手段から供給され
るサンプリング指令信号に基づき、アナログ電気信号を
連続して複数回取り込むことを特徴とする。
/D変換手段は、タイミング信号発生手段から供給され
るサンプリング指令信号に基づき、アナログ電気信号を
連続して複数回取り込むことを特徴とする。
【0021】さらに、この発明に係る電動パワーステア
リング装置は、制御手段に、請求項1記載の信号処理装
置で構成した操舵トルク信号変換手段を備えたことを特
徴とする。
リング装置は、制御手段に、請求項1記載の信号処理装
置で構成した操舵トルク信号変換手段を備えたことを特
徴とする。
【0022】
【作用】この発明に係る信号処理装置は、信号変換制御
手段に、A/D変換手段がアナログ電気信号を連続して
複数回取り込むためのサンプリング指令信号を発生する
タイミング信号発生手段と、記憶手段に記憶された複数
のディジタル信号を加算した後に平均する信号演算手段
とを備えたので、出力するディジタル信号の桁数を増し
てA/D変換器の最小ビット以下の精度が確保できる。
手段に、A/D変換手段がアナログ電気信号を連続して
複数回取り込むためのサンプリング指令信号を発生する
タイミング信号発生手段と、記憶手段に記憶された複数
のディジタル信号を加算した後に平均する信号演算手段
とを備えたので、出力するディジタル信号の桁数を増し
てA/D変換器の最小ビット以下の精度が確保できる。
【0023】また、この発明に係る信号処理装置は、A
/D変換手段は、タイミング信号発生手段から供給され
るサンプリング指令信号に基づき、アナログ電気信号を
連続して複数回取り込むので、変換されたディジタル信
号のより精度の高い処理ができる。
/D変換手段は、タイミング信号発生手段から供給され
るサンプリング指令信号に基づき、アナログ電気信号を
連続して複数回取り込むので、変換されたディジタル信
号のより精度の高い処理ができる。
【0024】さらに、この発明に係る電動パワーステア
リング装置は、制御手段に、請求項1記載の信号処理装
置で構成した操舵トルク信号変換手段を備えたので、精
度の高い制御目標値が設定できる。
リング装置は、制御手段に、請求項1記載の信号処理装
置で構成した操舵トルク信号変換手段を備えたので、精
度の高い制御目標値が設定できる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る信号処理装置のブロ
ック構成図を示す。図1において、信号処理装置1は、
A/D変換手段2、記憶手段3、信号変換制御手段4を
備える。
て説明する。図1はこの発明に係る信号処理装置のブロ
ック構成図を示す。図1において、信号処理装置1は、
A/D変換手段2、記憶手段3、信号変換制御手段4を
備える。
【0026】A/D変換手段2は、アナログ電気信号S
Aを一時的に保持するサンプル&ホールド回路と、基準
値と比較しつつコード化処理をおこなう比較回路および
符号化回路からなるバイナリィ8ビットの変換精度を備
えたA/D変換回路で構成する。
Aを一時的に保持するサンプル&ホールド回路と、基準
値と比較しつつコード化処理をおこなう比較回路および
符号化回路からなるバイナリィ8ビットの変換精度を備
えたA/D変換回路で構成する。
【0027】また、A/D変換手段2は、所定の範囲の
アナログ電気信号SA入力に対し、タイミング信号発生
手段5からサンプリング指令信号SPが供給される度毎
に、最小ビットが(1/256)の重みの8ビットバイ
ナリィコードのサンプリングデータDSに変換し、記憶
手段3に供給する。
アナログ電気信号SA入力に対し、タイミング信号発生
手段5からサンプリング指令信号SPが供給される度毎
に、最小ビットが(1/256)の重みの8ビットバイ
ナリィコードのサンプリングデータDSに変換し、記憶
手段3に供給する。
【0028】記憶手段3は、A/D変換手段2から提供
されるサンプリングデータDSを書き込むとともに、複
数のサンプリングデータDSの蓄積と読み出し可能な、
データ幅8ビットの記憶回路で構成する。
されるサンプリングデータDSを書き込むとともに、複
数のサンプリングデータDSの蓄積と読み出し可能な、
データ幅8ビットの記憶回路で構成する。
【0029】また、記憶手段3は、A/D変換手段2か
ら供給されるサンプリングデータDSを、タイミング信
号発生手段5から供給される記憶指令信号MPに基づ
き、書込モードでは記憶回路へのサンプリングデータD
Sの書き込みと保存をおこない、読み出しモードでは記
憶データDMの読み出しをおこなって信号演算手段6に
記憶データDMを供給する。
ら供給されるサンプリングデータDSを、タイミング信
号発生手段5から供給される記憶指令信号MPに基づ
き、書込モードでは記憶回路へのサンプリングデータD
Sの書き込みと保存をおこない、読み出しモードでは記
憶データDMの読み出しをおこなって信号演算手段6に
記憶データDMを供給する。
【0030】信号変換制御手段4は、信号処理装置全体
の動作タイミング信号を生成するタミング信号発生手段
5と記憶データDMの平均値演算をおこなう信号演算手
段6を備える。
の動作タイミング信号を生成するタミング信号発生手段
5と記憶データDMの平均値演算をおこなう信号演算手
段6を備える。
【0031】タイミング信号発生手段5は、サンプリン
グ指令信号SP、記憶指令信号MP、演算指令信号C
Pの、アナログ電気信号の取り込みから始まり演算処理
出力までの各処理段階で定められたタイミングの制御信
号を生成する。
グ指令信号SP、記憶指令信号MP、演算指令信号C
Pの、アナログ電気信号の取り込みから始まり演算処理
出力までの各処理段階で定められたタイミングの制御信
号を生成する。
【0032】信号演算手段6は、タイミング信号発生手
段5から供給される演算指令信号CPに基づき、記憶手
段3から提供される複数の記憶データDMの平均値を計
算し、その演算値をディジタル信号SDとして出力す
る。
段5から供給される演算指令信号CPに基づき、記憶手
段3から提供される複数の記憶データDMの平均値を計
算し、その演算値をディジタル信号SDとして出力す
る。
【0033】また、信号演算手段6は、設定したサンプ
リング回数で得られた個数の記憶データDMの総和をサ
ンプリング個数で割り算をおこない、アナログ電気信号
SAのサンプリング期間中の平均値を、小数点以下1桁
を含めたバイナリィ9ビットのデータ幅で信号処理装置
1のディジタル信号SDとして出力する。
リング回数で得られた個数の記憶データDMの総和をサ
ンプリング個数で割り算をおこない、アナログ電気信号
SAのサンプリング期間中の平均値を、小数点以下1桁
を含めたバイナリィ9ビットのデータ幅で信号処理装置
1のディジタル信号SDとして出力する。
【0034】図2にこの発明に係る信号処理装置のタイ
ミングチャートを示す。図2において、タイミング信号
発生手段5により生成される各指令信号の機能を説明す
る。なお、図2において、サンプリングデータDS(0
〜7)、記憶データDM(0〜7)はバイナリィ8ビッ
ト、ディジタル信号SD(0〜8)はバイナリィ9ビッ
トのデータ幅を表している。
ミングチャートを示す。図2において、タイミング信号
発生手段5により生成される各指令信号の機能を説明す
る。なお、図2において、サンプリングデータDS(0
〜7)、記憶データDM(0〜7)はバイナリィ8ビッ
ト、ディジタル信号SD(0〜8)はバイナリィ9ビッ
トのデータ幅を表している。
【0035】サンプリング指令信号SPは、A/D変換
時間よりも長い時間間隔を確保し、予め設定したサンプ
リング回数で連続的に、アナログ電気信号をサンプル&
ホールドしてA/D変換し、設定したサンプリング個数
のサンプリングデータDSをその都度連続して記憶手段
3へ提供する。
時間よりも長い時間間隔を確保し、予め設定したサンプ
リング回数で連続的に、アナログ電気信号をサンプル&
ホールドしてA/D変換し、設定したサンプリング個数
のサンプリングデータDSをその都度連続して記憶手段
3へ提供する。
【0036】記憶指令信号MPは、A/D変換手段2か
らの変換終了信号を受けてタイミング信号発生手段5か
ら記憶手段3へ提供され、サンプリングデータDSを記
憶する場合は書込みモード、所定の個数の記憶データD
Mを信号演算手段6へ提供する場合は読出しモードに設
定し、サンプリングデータDSと記憶データDMの書込み
・読出し制御をおこなう。
らの変換終了信号を受けてタイミング信号発生手段5か
ら記憶手段3へ提供され、サンプリングデータDSを記
憶する場合は書込みモード、所定の個数の記憶データD
Mを信号演算手段6へ提供する場合は読出しモードに設
定し、サンプリングデータDSと記憶データDMの書込み
・読出し制御をおこなう。
【0037】演算指令信号CPは、記憶手段3からのサ
ンプリングデータDSの記憶と記憶データDM読み出し終
了信号を受け、タイミング信号発生手段5から信号演算
手段6へ提供され、記憶データDMの平均値計算を行う
演算回路に演算開始指令および演算値出力指令をおこな
う。
ンプリングデータDSの記憶と記憶データDM読み出し終
了信号を受け、タイミング信号発生手段5から信号演算
手段6へ提供され、記憶データDMの平均値計算を行う
演算回路に演算開始指令および演算値出力指令をおこな
う。
【0038】次に、最初と2回目の連続サンプリングで
得られるサンプリングデータDSが2個の場合を具体例
として、以上の構成で得られる実施例を説明する。
得られるサンプリングデータDSが2個の場合を具体例
として、以上の構成で得られる実施例を説明する。
【0039】この発明に係る信号処理装置1に、バイナ
リィ8ビットのデジタルデータ換算で(3.5/25
6)となるアナログ電気信号が入力されると、1回のみ
の変換で得られたディジタル信号は、ともに50%の確
率で(3/256)あるいは(4/256)となり、真
値である(3.5/256)に対して(±0.5/25
6)の誤差を生ずる。
リィ8ビットのデジタルデータ換算で(3.5/25
6)となるアナログ電気信号が入力されると、1回のみ
の変換で得られたディジタル信号は、ともに50%の確
率で(3/256)あるいは(4/256)となり、真
値である(3.5/256)に対して(±0.5/25
6)の誤差を生ずる。
【0040】連続した1回目と2回目のサンプリングで
得られる2個のサンプリングデータDSの組合わせは、
(3/256、3/256)(3/256、4/25
6)(4/256、3/256)(4/256、4/2
56)が考えられ、これらデータの信号演算手段6によ
る平均値計算の結果は、それぞれ(3/256)(3.
5/256)(3.5/256)(4/256)とな
る。
得られる2個のサンプリングデータDSの組合わせは、
(3/256、3/256)(3/256、4/25
6)(4/256、3/256)(4/256、4/2
56)が考えられ、これらデータの信号演算手段6によ
る平均値計算の結果は、それぞれ(3/256)(3.
5/256)(3.5/256)(4/256)とな
る。
【0041】この4通りの組合わせは同じ確率で発生す
るので、(3/256、3.5/256、4/256)
のそれぞれの確率は(25%、50%、25%)とな
り、1回のみのサンプリングの場合と較べて真値(3.
5/256)が得られる確率は50%発生する。
るので、(3/256、3.5/256、4/256)
のそれぞれの確率は(25%、50%、25%)とな
り、1回のみのサンプリングの場合と較べて真値(3.
5/256)が得られる確率は50%発生する。
【0042】このように、本実施例に示した信号処理装
置1により、真値(3.5/256)はバイナリィ9ビ
ットのディジタル信号SDとして得ることができ、A/
D変換手段2に備えた8ビットA/D変換器の精度より
高い精度でディジタル信号SDを得ることができる。
置1により、真値(3.5/256)はバイナリィ9ビ
ットのディジタル信号SDとして得ることができ、A/
D変換手段2に備えた8ビットA/D変換器の精度より
高い精度でディジタル信号SDを得ることができる。
【0043】次に、この発明に係る信号処理装置を、電
動パワーステアリング装置に適用した実施例を添付図に
基づいて説明する。図3はこの発明に係る電動パワース
テアリング装置の全体構成図である。
動パワーステアリング装置に適用した実施例を添付図に
基づいて説明する。図3はこの発明に係る電動パワース
テアリング装置の全体構成図である。
【0044】なお、本発明は、操舵トルク信号変換手段
として制御手段に組込まれた信号処理装置により、目標
電流信号設定手段に供給するディジタル操舵トルク信号
の精度を上げ、制御系に与える目標値の精度を上げて操
舵補助力制御の制御精度を向上させようとするものであ
る。
として制御手段に組込まれた信号処理装置により、目標
電流信号設定手段に供給するディジタル操舵トルク信号
の精度を上げ、制御系に与える目標値の精度を上げて操
舵補助力制御の制御精度を向上させようとするものであ
る。
【0045】図3において、電動パワーステアリング装
置11は、ステアリングホイール20に一体的に設けら
れたステアリング軸22に自在継ぎ手23a、23bを
備えた連結軸23を介してステアリング・ギアボックス
24内に設けたラック&ピニオン機構25のピニオン2
5aに連結されて手動操舵力発生手段26を構成する。
置11は、ステアリングホイール20に一体的に設けら
れたステアリング軸22に自在継ぎ手23a、23bを
備えた連結軸23を介してステアリング・ギアボックス
24内に設けたラック&ピニオン機構25のピニオン2
5aに連結されて手動操舵力発生手段26を構成する。
【0046】ピニオン25aに噛み合うラック歯17a
を備え、これらの噛み合いにより往復運動するラック軸
17は、その両端にタイロッド18を介して転動輪とし
ての左右の前輪19が連結される。
を備え、これらの噛み合いにより往復運動するラック軸
17は、その両端にタイロッド18を介して転動輪とし
ての左右の前輪19が連結される。
【0047】このようにして、ステアリングホイール2
0操舵時には通常のラック&ピニオン式の手動操舵力発
生手段26を介し、マニュアルステアリングで前輪19
を転動させて車両の向きを変えている。
0操舵時には通常のラック&ピニオン式の手動操舵力発
生手段26を介し、マニュアルステアリングで前輪19
を転動させて車両の向きを変えている。
【0048】手動操舵力発生手段26による操舵力を軽
減するため、操舵補助力を供給する電動機13をラック
軸17と同軸的に配設し、ラック軸17と同軸に設けら
れたボールねじ機構21を介して推力に変換し、ラック
軸17(ボールねじ軸21a)に作用させる。
減するため、操舵補助力を供給する電動機13をラック
軸17と同軸的に配設し、ラック軸17と同軸に設けら
れたボールねじ機構21を介して推力に変換し、ラック
軸17(ボールねじ軸21a)に作用させる。
【0049】また、ステアリング・ギアボックス24内
にはドライバの手動操舵トルクの方向と大きさを検出す
る操舵トルクセンサ12を配置し、操舵トルクセンサ1
2が検出した操舵トルク信号TSを制御手段15に提供
する。
にはドライバの手動操舵トルクの方向と大きさを検出す
る操舵トルクセンサ12を配置し、操舵トルクセンサ1
2が検出した操舵トルク信号TSを制御手段15に提供
する。
【0050】制御手段15は、マイクロプロセッサを基
本に各種演算手段、判定手段、遅延手段、出力禁止手
段、メモリ等で構成し、操舵トルク信号TSに対応する
電動機制御信号VO(例えば、オン信号とPWM信号の
混成信号)を発生して電動機駆動手段16を駆動制御す
る。
本に各種演算手段、判定手段、遅延手段、出力禁止手
段、メモリ等で構成し、操舵トルク信号TSに対応する
電動機制御信号VO(例えば、オン信号とPWM信号の
混成信号)を発生して電動機駆動手段16を駆動制御す
る。
【0051】電動機駆動手段16は、例えば4個のパワ
ーFET(電界効果トランジスタ)のスイッチング素子
からなるブリッジ回路で構成し、電動機制御信号VOに
基づいて電動機13を駆動する駆動信号としての電動機
電圧VMを出力する。
ーFET(電界効果トランジスタ)のスイッチング素子
からなるブリッジ回路で構成し、電動機制御信号VOに
基づいて電動機13を駆動する駆動信号としての電動機
電圧VMを出力する。
【0052】図4はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の要部ブロック構成図である。図4において、
電動パワーステアリング装置11は、操舵トルクセンサ
12、制御手段15、電動機駆動手段16、電動機電流
検出手段14および電動機13を備える。
ング装置の要部ブロック構成図である。図4において、
電動パワーステアリング装置11は、操舵トルクセンサ
12、制御手段15、電動機駆動手段16、電動機電流
検出手段14および電動機13を備える。
【0053】操舵トルクセンサ12は、例えば差動変圧
器で構成し、操舵トルクに対応した方向(±極性)とレ
ベルを有する電気的信号の操舵トルク信号TSとして検
出し、操舵トルク信号TSを制御手段15に供給する。
器で構成し、操舵トルクに対応した方向(±極性)とレ
ベルを有する電気的信号の操舵トルク信号TSとして検
出し、操舵トルク信号TSを制御手段15に供給する。
【0054】制御手段15は、マイクロプロセッサを基
本にソフトプログラムの命令実行プログラムにより動作
する各種演算機能、判定機能、遅延機能、出力禁止機
能、メモリ等で構成し、操舵トルク信号変換手段15
a、目標電流信号設定手段15b、偏差決定手段15
c、駆動制御手段15dを備える。
本にソフトプログラムの命令実行プログラムにより動作
する各種演算機能、判定機能、遅延機能、出力禁止機
能、メモリ等で構成し、操舵トルク信号変換手段15
a、目標電流信号設定手段15b、偏差決定手段15
c、駆動制御手段15dを備える。
【0055】操舵トルク信号変換手段15aは、図1に
示す信号処理装置1で構成し、操舵トルクセンサ12が
検出したアナログ電気信号の操舵トルク信号TSを、A
/D変換機能と平均値演算機能によってディジタル操舵
トルク信号TSDに変換し、目標電流信号設定手段15b
に提供する。
示す信号処理装置1で構成し、操舵トルクセンサ12が
検出したアナログ電気信号の操舵トルク信号TSを、A
/D変換機能と平均値演算機能によってディジタル操舵
トルク信号TSDに変換し、目標電流信号設定手段15b
に提供する。
【0056】目標電流信号設定手段15bはROM等の
メモリを備え、予めメモリに設定したディジタル操舵ト
ルク信号と目標電流信号の変換データからディジタル操
舵トルク信号TSDに対応する目標電流信号IMSを読み出
し、目標電流信号IMSを偏差決定手段15cに提供す
る。
メモリを備え、予めメモリに設定したディジタル操舵ト
ルク信号と目標電流信号の変換データからディジタル操
舵トルク信号TSDに対応する目標電流信号IMSを読み出
し、目標電流信号IMSを偏差決定手段15cに提供す
る。
【0057】図5に操舵トルク信号TSDに対する目標電
流信号IMS特性を示す。左右両方向のステアリングホイ
ール操作で発生する操舵トルクが大きい場合は、大きな
電動機電流IMで電動機13を駆動し、一層大きな操舵
補助力が作用するよう目標電流信号IMSを設定してい
る。
流信号IMS特性を示す。左右両方向のステアリングホイ
ール操作で発生する操舵トルクが大きい場合は、大きな
電動機電流IMで電動機13を駆動し、一層大きな操舵
補助力が作用するよう目標電流信号IMSを設定してい
る。
【0058】ここで、図1に示した信号処理装置1を操
舵トルク信号変換手段15aに備えた本発明の実施例を
説明する。図7にこの発明に係る電動パワーステアリン
グ装置における制御手段の処理ループを示す。
舵トルク信号変換手段15aに備えた本発明の実施例を
説明する。図7にこの発明に係る電動パワーステアリン
グ装置における制御手段の処理ループを示す。
【0059】図7において、操舵トルク信号TSや電動
機電流検出信号IMSなど、各種検出器から供給されたア
ナログ電気信号のA/D変換処理をおこない、続いてこ
れらディジタル化された各種の制御信号に基づいて電動
機13を制御する制御量を算出する制御演算処理をおこ
ない、電動機駆動手段16に提供する電動機制御電圧V
Oを生成する制御出力処理をおこなって一回の処理ルー
プが完結する。
機電流検出信号IMSなど、各種検出器から供給されたア
ナログ電気信号のA/D変換処理をおこない、続いてこ
れらディジタル化された各種の制御信号に基づいて電動
機13を制御する制御量を算出する制御演算処理をおこ
ない、電動機駆動手段16に提供する電動機制御電圧V
Oを生成する制御出力処理をおこなって一回の処理ルー
プが完結する。
【0060】制御手段15は、この処理ループを繰り返
し実行し、操舵トルクセンサ12から提供されるアナロ
グ操舵トルク信号TSに基づいて電動機13の操舵補助
力制御をおこなう。
し実行し、操舵トルクセンサ12から提供されるアナロ
グ操舵トルク信号TSに基づいて電動機13の操舵補助
力制御をおこなう。
【0061】A/D変換処理では、1番〜8番目まで8
種類のアナログ電気信号を順にデジタル信号に変換する
が、操舵補助力制御の制御目標値となるアナログ操舵ト
ルク信号TSについては、図1に示す信号処理装置1を
備えた操舵トルク信号変換手段15aにより、1回目と
2回目に連続したA/D変換処理と平均値演算処理がな
され、2つのアナログ操舵トルク信号TSの平均値を、
ディジタル操舵トルク信号TSDとして目標電流信号設定
手段15bに提供する。
種類のアナログ電気信号を順にデジタル信号に変換する
が、操舵補助力制御の制御目標値となるアナログ操舵ト
ルク信号TSについては、図1に示す信号処理装置1を
備えた操舵トルク信号変換手段15aにより、1回目と
2回目に連続したA/D変換処理と平均値演算処理がな
され、2つのアナログ操舵トルク信号TSの平均値を、
ディジタル操舵トルク信号TSDとして目標電流信号設定
手段15bに提供する。
【0062】図8にこの発明に係る操舵トルク信号TSD
に対する目標電流IMS特性拡大図を示す。図8におい
て、図1に示した信号処理装置1で構成した操舵トルク
信号変換手段15aの2回連続サンプリングと平均値演
算機能により、ディジタル操舵トルク信号TSDの(3/
256)と(4/256)の中間値が認識され、(3.
5/256)に対応した目標電流信号値IMSRが選択で
き、特に目標電流信号IMSの急激に変化する領域ではよ
り細かな目標電流信号IMSの設定ができる。
に対する目標電流IMS特性拡大図を示す。図8におい
て、図1に示した信号処理装置1で構成した操舵トルク
信号変換手段15aの2回連続サンプリングと平均値演
算機能により、ディジタル操舵トルク信号TSDの(3/
256)と(4/256)の中間値が認識され、(3.
5/256)に対応した目標電流信号値IMSRが選択で
き、特に目標電流信号IMSの急激に変化する領域ではよ
り細かな目標電流信号IMSの設定ができる。
【0063】偏差決定手段15cは、減算器やソフト制
御の減算機能で構成し、目標電流信号IMSと、電動機電
流検出手段14から供給される電動機電流検出信号IMD
との偏差信号ΔIを演算し、偏差信号ΔI(=IMS−I
MD)を駆動制御手段15dに供給する。
御の減算機能で構成し、目標電流信号IMSと、電動機電
流検出手段14から供給される電動機電流検出信号IMD
との偏差信号ΔIを演算し、偏差信号ΔI(=IMS−I
MD)を駆動制御手段15dに供給する。
【0064】駆動制御手段15dは、比例(P)、積分
(I)および微分(D)の演算機能、処理機能を備え、
偏差決定手段15cから供給される偏差信号ΔIをPI
D制御して偏差信号ΔIの特性を改善し、発振やハンチ
ングを防止して偏差信号ΔIが安定して0に収束するよ
う制御してオン信号およびPWM信号の混成信号である
電動機制御信号VOを発生し、電動機駆動手段16を介
して電動機13を駆動制御し、電動機13から所望の電
動機トルクを発生させる。
(I)および微分(D)の演算機能、処理機能を備え、
偏差決定手段15cから供給される偏差信号ΔIをPI
D制御して偏差信号ΔIの特性を改善し、発振やハンチ
ングを防止して偏差信号ΔIが安定して0に収束するよ
う制御してオン信号およびPWM信号の混成信号である
電動機制御信号VOを発生し、電動機駆動手段16を介
して電動機13を駆動制御し、電動機13から所望の電
動機トルクを発生させる。
【0065】電動機駆動手段16は、例えばパワーFE
T(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子4個
を用いたブリッジ回路で構成され、駆動制御手段15b
から提供されるスイッチオン/オフ信号およびPWM制
御信号からなる電動機制御電圧VOで、2個をペアとし
た2組のパワーFETのそれぞれのペアを駆動制御する
ことにより、電動機13に供給する電動機電圧VMの電
圧値と方向が設定される。なお、電動機電圧VMの方向
は、駆動制御手段15bから出力される電動機制御電圧
VOの極性に対応して決定される。
T(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子4個
を用いたブリッジ回路で構成され、駆動制御手段15b
から提供されるスイッチオン/オフ信号およびPWM制
御信号からなる電動機制御電圧VOで、2個をペアとし
た2組のパワーFETのそれぞれのペアを駆動制御する
ことにより、電動機13に供給する電動機電圧VMの電
圧値と方向が設定される。なお、電動機電圧VMの方向
は、駆動制御手段15bから出力される電動機制御電圧
VOの極性に対応して決定される。
【0066】電動機電流検出手段14は、電動機13に
実際に流れる正逆両方向の電動機電流IMを、電動機1
3と直列接続した抵抗で電圧値として検出し、方向と大
きさを有する電動機検出電流信号IMDに変換して制御手
段15に供給する。
実際に流れる正逆両方向の電動機電流IMを、電動機1
3と直列接続した抵抗で電圧値として検出し、方向と大
きさを有する電動機検出電流信号IMDに変換して制御手
段15に供給する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る信号
処理装置は、信号変換制御手段に、A/D変換手段がア
ナログ電気信号を連続して複数回取り込むためのサンプ
リング指令信号を発生するタイミング信号発生手段と、
記憶手段に記憶された複数のディジタル信号を加算した
後に平均する信号演算手段とを備え、出力するディジタ
ル信号の桁数を増してA/D変換器の最小ビット以下の
精度が確保できるので、A/D変換器の精度を上げるこ
となく高精度のA/D変換機能を実現できるとともに、
ノイズの影響も平均化されて減少したディジタル信号を
得ることができる。
処理装置は、信号変換制御手段に、A/D変換手段がア
ナログ電気信号を連続して複数回取り込むためのサンプ
リング指令信号を発生するタイミング信号発生手段と、
記憶手段に記憶された複数のディジタル信号を加算した
後に平均する信号演算手段とを備え、出力するディジタ
ル信号の桁数を増してA/D変換器の最小ビット以下の
精度が確保できるので、A/D変換器の精度を上げるこ
となく高精度のA/D変換機能を実現できるとともに、
ノイズの影響も平均化されて減少したディジタル信号を
得ることができる。
【0068】また、この発明に係る信号処理装置は、A
/D変換手段は、タイミング信号発生手段から供給され
るサンプリング指令信号に基づき、アナログ電気信号を
連続して複数回取り込み、変換されたディジタル信号の
より精度の高い処理ができるので、A/D変換器の精度
を上げることなく高精度のA/D変換機能を実現でき
る。
/D変換手段は、タイミング信号発生手段から供給され
るサンプリング指令信号に基づき、アナログ電気信号を
連続して複数回取り込み、変換されたディジタル信号の
より精度の高い処理ができるので、A/D変換器の精度
を上げることなく高精度のA/D変換機能を実現でき
る。
【0069】さらに、この発明に係る電動パワーステア
リング装置は、制御手段に、請求項1記載の信号処理装
置で構成した操舵トルク信号変換手段を備え、精度の高
い制御目標値が設定できるので、制御手段全体の構成が
複雑になることなく高い精度の精細な操舵特性が実現で
きるとともに、ノイズの影響も減少した制御目標値を得
ることができる。
リング装置は、制御手段に、請求項1記載の信号処理装
置で構成した操舵トルク信号変換手段を備え、精度の高
い制御目標値が設定できるので、制御手段全体の構成が
複雑になることなく高い精度の精細な操舵特性が実現で
きるとともに、ノイズの影響も減少した制御目標値を得
ることができる。
【0070】よって、A/D変換器の精度を上げずに高
精度なA/D変換機能を確保できる信号処理装置を提供
することができる。
精度なA/D変換機能を確保できる信号処理装置を提供
することができる。
【0071】また、より滑らかな操舵フィーリングが得
られる電動パワーステアリング装置を提供することがで
きる。
られる電動パワーステアリング装置を提供することがで
きる。
【図1】この発明に係る信号処理装置のブロック構成図
【図2】この発明に係る信号処理装置のタイミングチャ
ート
ート
【図3】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
全体構成図
【図4】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
要部ブロック構成図
【図5】操舵トルク信号TSDに対する目標電流信号IMS
特性
特性
【図6】従来の電動パワーステアリング装置の各種アナ
ログ電気信号の処理ループ
ログ電気信号の処理ループ
【図7】この発明に係る電動パワーステアリング装置に
おける制御手段の処理ループ
おける制御手段の処理ループ
【図8】この発明に係る操舵トルク信号TSDに対する目
標電流IMS特性拡大図
標電流IMS特性拡大図
1…信号処理装置、2…A/D変換手段、3…記憶手
段、4…信号変換制御手段、5…タイミング信号発生手
段、6…信号演算手段、11…電動パワーステアリング
装置、12…操舵トルクセンサ、13…電動機、14…
電動機電流検出手段、15…制御手段、15a…操舵ト
ルク信号変換手段、15b…目標電流信号設定手段、1
5c…偏差決定手段、15d…駆動制御手段、16…電
動機駆動手段、CP…演算指令信号、DM…記憶データ、
DS…サンプリングデータ、IM…電動機電流、IMD…電
動機電流検出信号、IMS、IMS1、IMS2、IMSR…目標
電流信号、MP…記憶指令信号、SA…アナログ電気信
号、SD…ディジタル信号、SP…サンプリング指令信
号、TS…アナログ操舵トルク信号、TSD…ディジタル
操舵トルク信号、VO…電動機制御電圧、VM…電動機電
圧、ΔI…偏差信号。
段、4…信号変換制御手段、5…タイミング信号発生手
段、6…信号演算手段、11…電動パワーステアリング
装置、12…操舵トルクセンサ、13…電動機、14…
電動機電流検出手段、15…制御手段、15a…操舵ト
ルク信号変換手段、15b…目標電流信号設定手段、1
5c…偏差決定手段、15d…駆動制御手段、16…電
動機駆動手段、CP…演算指令信号、DM…記憶データ、
DS…サンプリングデータ、IM…電動機電流、IMD…電
動機電流検出信号、IMS、IMS1、IMS2、IMSR…目標
電流信号、MP…記憶指令信号、SA…アナログ電気信
号、SD…ディジタル信号、SP…サンプリング指令信
号、TS…アナログ操舵トルク信号、TSD…ディジタル
操舵トルク信号、VO…電動機制御電圧、VM…電動機電
圧、ΔI…偏差信号。
Claims (3)
- 【請求項1】 アナログ電気信号を所定精度のディジタ
ル信号に変換するA/D変換手段と、このディジタル信
号を記憶する記憶手段と、前記A/D変換手段および前
記記憶手段の動作を制御する信号変換制御手段と、を備
えた信号処理装置において、 前記信号変換制御手段は、前記A/D変換手段がアナロ
グ電気信号を連続して複数回取り込むためのサンプリン
グ指令信号を発生するタイミング信号発生手段と、前記
記憶手段に記憶された複数のディジタル信号を加算した
後に平均する信号演算手段と、を備えたことを特徴とす
る信号処理装置。 - 【請求項2】 前記A/D変換手段は、前記タイミング
信号発生手段から供給されるサンプリング指令信号に基
づき、アナログ電気信号を連続して複数回取り込むこと
を特徴とする請求項1記載の信号処理装置。 - 【請求項3】 ステアリングの操舵トルクを検出する操
舵トルクセンサと、ステアリング系に操舵補助力を作用
する電動機と、この電動機を駆動する電動機駆動手段
と、前記電動機に流れる電動機電流を検出する電動機電
流検出手段と、前記操舵トルクセンサが検出したアナロ
グ操舵トルク信号に基づいて前記電動機に流れる電動機
電流を制御する制御手段と、からなり、制御手段は、前
記操舵トルクセンサが検出したアナログ操舵トルク信号
をディジタル操舵トルク信号に変換する操舵トルク信号
変換手段と、このディジタル操舵トルク信号に基づいて
前記電動機の制御目標値である目標電流信号を決定する
目標電流信号設定手段と、この目標電流信号と前記電動
機電流検出手段で検出した電動機電流信号との偏差信号
を決定する偏差決定手段と、この偏差信号に基づいて前
記電動機駆動手段に制御量を与える駆動制御手段と、を
備えた電動パワーステアリング装置において、 前記制御手段は、請求項1記載の信号処理装置で構成し
た前記操舵トルク信号変換手段を備えたことを特徴とす
る電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15073995A JPH098658A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 信号処理装置およびこの装置を備えた電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15073995A JPH098658A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 信号処理装置およびこの装置を備えた電動パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH098658A true JPH098658A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15503364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15073995A Pending JPH098658A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 信号処理装置およびこの装置を備えた電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH098658A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7067941B2 (en) | 1998-04-21 | 2006-06-27 | Denso Corporation | Linear solenoid control apparatus and method having increased responsiveness features |
JP2008066857A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Oki Electric Ind Co Ltd | サンプリングデータ平均化回路 |
DE102015226786B4 (de) | 2015-05-19 | 2019-06-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Linearsolenoidstrommessvorrichtung |
CN114394255A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-04-26 | 中国航天空气动力技术研究院 | 一种舵机寿命地面验证系统及验证方法 |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP15073995A patent/JPH098658A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7067941B2 (en) | 1998-04-21 | 2006-06-27 | Denso Corporation | Linear solenoid control apparatus and method having increased responsiveness features |
JP2008066857A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Oki Electric Ind Co Ltd | サンプリングデータ平均化回路 |
JP4686420B2 (ja) * | 2006-09-05 | 2011-05-25 | Okiセミコンダクタ株式会社 | サンプリングデータ平均化回路 |
DE102015226786B4 (de) | 2015-05-19 | 2019-06-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Linearsolenoidstrommessvorrichtung |
CN114394255A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-04-26 | 中国航天空气动力技术研究院 | 一种舵机寿命地面验证系统及验证方法 |
CN114394255B (zh) * | 2021-12-28 | 2024-04-09 | 中国航天空气动力技术研究院 | 一种舵机寿命地面验证系统及验证方法 |
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