JPH0985135A - 静電塗装ガン用高電圧供給装置 - Google Patents

静電塗装ガン用高電圧供給装置

Info

Publication number
JPH0985135A
JPH0985135A JP24966395A JP24966395A JPH0985135A JP H0985135 A JPH0985135 A JP H0985135A JP 24966395 A JP24966395 A JP 24966395A JP 24966395 A JP24966395 A JP 24966395A JP H0985135 A JPH0985135 A JP H0985135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
high voltage
transformer
coil
supply device
voltage supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24966395A
Other languages
English (en)
Inventor
Eihiko Tada
映彦 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP24966395A priority Critical patent/JPH0985135A/ja
Publication of JPH0985135A publication Critical patent/JPH0985135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】昇圧トランス23及びコッククロフト・ウォル
トン回路24を絶縁材料238でモールドしてなる静電
塗装ガン用高電圧供給装置20において、トランス23
の2次側コイル235の外周面に生じるコロナ放電によ
るトランスの絶縁フィルム236の疲労劣化を防止す
る。 【解決手段】2次側コイル235の最外層のコイル卷回
部の外周面を全幅にわたって絶縁フィルム236を介し
て囲繞する導電板237を設け、導電板237を最外部
のコイル卷回部の1カ所、たとえば巻終端235aに電
気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電塗装ガンに用
いられる高電圧供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の高電圧供給装置として、例えば
特開昭58−61852号公報により、30V程度の1
次側低電圧を6kV程度に昇圧するトランスと、当該ト
ランスにより昇圧された2次側電圧をさらに60〜90
kV程度の高電圧に昇圧するコッククロフト・ウォルト
ン回路(昇圧回路)とがケーシング内に樹脂モールドさ
れており、コッククロフト・ウォルトン回路の出力端子
を塗装ガンに電気的に接続することにより、アースされ
た被塗物と塗装ガンとの間に静電界が形成されるように
したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、トランスと
コッククロフト・ウォルトン回路が一体的に樹脂モール
ドされた高電圧供給装置においては、トランスの2次側
コイルの電圧が6kV程度であるのに対し、コッククロ
フト・ウォルトン回路の出力端子からの電気的影響によ
りケーシングは60〜90kV程度に帯電している。こ
の電圧差によって、トランスの2次側コイルの最外層の
コイル卷回部とケーシング表面との間にコロナ放電が生
じ、当該最外層のコイル卷回部の外周面に設けられた絶
縁フィルムが疲労劣化するという問題があった。尚、最
外層のコイル卷回部の外周面の巻始端と巻終端との間に
は数十V〜数百十Vの電位差が生じており、この巻始端
にコロナ放電が集中する傾向が強い。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、トランスの2次側コイル卷
回部の外周面に生じるコロナ放電によるトランスの疲労
劣化を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の静電塗装ガン用高電圧供給装置は、トラン
ス及び当該トランスに接続された昇圧回路を絶縁材料で
モールドしてなる静電塗装ガン用高電圧供給装置におい
て、トランスの2次側コイルの最外層のコイル卷回部の
外周面を全周にわたって絶縁フィルムを介して囲繞する
導電板を設け、導電板を最外層のコイル卷回部の1カ所
に電気的に接続することを特徴とする。
【0006】本発明の静電塗装ガン用高電圧供給装置で
は、前記導電板が設けられているので、コロナ放電はケ
ーシング表面と導電板との間に発生し2次側コイルの絶
縁フィルムが疲労劣化することはない。また、導電板の
表面の電位が平滑化され、最外層のコイル卷回部の巻始
端に集中しがちなコロナ放電が分散される。
【0007】尚、最外層のコイル卷回部に対する導電板
の接続箇所は巻始端や巻始端と巻終端との中間箇所とし
ても良いが、コロナ放電の発生を可及的に抑制するには
電位の高い巻終端とすることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、回転霧
化式静電塗装を行うベル型塗装装置等においては、ベル
カップ2に−90kV程度の高電圧を印加するために、
ガン本体1には高電圧供給装置20が内蔵されている。
本実施の形態である高電圧供給装置20では、その一端
に電源に接続するための電線接続部21が設けられ、一
方、高電圧供給装置20の出力側(出力端子)22は、
ベルカップ2に電気的に接続されており、これによりベ
ルカップ2に高電圧が印加される。
【0009】本実施の形態である高電圧供給装置20
は、昇圧トランス23と倍電圧整流器であるコッククロ
フト・ウォルトン回路(昇圧回路)24とを組み合わせ
たものであり、昇圧トランス23の接地端子23aと高
電圧端子24aとの間に高電圧が発生する。高電圧端子
24aは保護抵抗25を介して高電圧供給装置20の出
力端子22に接続されており、この出力端子22をガン
本体のベルカップ2に電気的に接続する。すると、静電
塗装ガンとアースされた被塗物Wとの間に高電圧が印加
されて、いわゆる静電界が形成される。なお、保護抵抗
25は高電圧供給装置20の負荷短絡時の回路保護を目
的として設けられている。
【0010】コッククロフト・ウォルトン回路24は、
ダイオード24bとコンデンサ24cとを一組の回路と
し、複数組の回路が多段に接続されたもので、昇圧トラ
ンス23の2次側交流電圧は、それぞれのダイオード2
4bにより整流されてそれぞれのコンデンサ24cに蓄
積される。したがって、ダイオード24bとコンデンサ
24cとがn段接続されたコッククロフト・ウォルトン
回路24では、昇圧トランス23の2次側電圧は高電圧
端子24aにおいてn倍の高電圧に倍増される。
【0011】一方、昇圧トランス23は、図3(A)に
示すように、閉磁路を形成するコア231に絶縁体23
2を介して1次側コイル233が巻回され、この1次側
コイル233の上に2次巻ボビン234が設けられてい
る。この2次巻ボビン234には2次側コイル235が
絶縁フィルム236を介しながら幾重にも積層されて巻
回されており、当該2次側コイル235の最外層のコイ
ル卷回部の外周面にも絶縁フィルム236が設けられて
いる。これにより、1次側コイル233に低電圧が供給
されるとコア231に磁束が生じ、当該磁束の電磁誘導
作用によって2次側コイル235に高電圧が誘起される
こととなる。そして、2次側コイル235の最外層のコ
イル卷回部の外周面に設けられた絶縁フィルム236の
外周面に、銅板等からなる導電板237が、最外層のコ
イル卷回部の巻始端235bから巻終端235aに至る
全幅にわたって設けられており、この導電板237は巻
終端235aに電気的に接続されている。
【0012】なお、本実施の形態に係る昇圧トランス2
3は、コア231に1次側コイル233と2次側コイル
235とを上述したように巻回したのち、全体が樹脂等
の絶縁材料238でモールドされる。また、当該モール
ドされた昇圧トランス23と上述したコッククロフト・
ウォルトン回路24等とは、アクリルケースなどに収納
されたのち全体をさらに樹脂等の絶縁材料にてモールド
される。
【0013】上述した昇圧トランス23及びコッククロ
フト・ウォルトン回路24を絶縁材料でモールドしてな
る静電塗装ガン用高電圧供給装置20においては、30
V程度の1次側低電圧を1次側コイル233に供給して
2次側コイル235に6kV程度の電圧を誘起させる。
この2次側電圧をコッククロフト・ウォルトン回路24
により60kV以上の高電圧とする。
【0014】ここで、コッククロフト・ウォルトン回路
24の出力端子22には上述した60kV以上の高電圧
が印加されることから、この電気的影響を受けたモール
ド絶縁材料238と、昇圧トランス23の2次側コイル
235の最外層のコイル卷回部との間には大きな電圧差
が生じる。しかし、最外層のコイル卷回部をその全幅に
わたって導電板237により囲繞し、これと巻終端23
5aとを電気的に接続しているので、導電板237がダ
ミー電極となってこれとの間にコロナ放電が生じる。ま
た、図3(B)に実線で示すように2次側コイル235
の外周面の電位が平滑化されコロナ放電は2次側コイル
235の全幅にわたって分散して発生し、その結果、放
電集中による絶縁フィルム236の疲労劣化を防止する
ことができる。
【0015】ところで、上述した実施の形態では、本発
明に係る昇圧トランス23として、閉磁路となるコア2
31に1次側コイル233と2次側コイル235とを重
ねて巻回したトランスが用いられているが、本発明の静
電塗装ガン用高電圧供給装置20においては、閉磁路と
なるコアに1次側コイルと2次側コイルとを並べて巻回
したトランス、あるいは開磁路となるコアに1次側コイ
ルを巻回し、この1次側コイルに2次側コイルを巻回し
たトランスにも適用することができる。また、本発明に
係る昇圧回路24としては、コッククロフト・ウォルト
ン回路以外の倍電圧整流器を用いることも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、導電
板により2次側コイルの外周面の電位を平滑化している
ので、2次側コイルの外周面において生じるコロナ放電
を外周面全体に分散させることができる。その結果、放
電集中による絶縁フィルムの疲労劣化を防止することが
でき、トランスの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック回路
【図2】(A)は本発明の実施の形態の構成を示す平面
図 (B)は同じく側面図 (C)はC矢視図
【図3】(A)は本発明の実施の形態のトランスを示す
要部半断面図 (B)は同トランスの2次側コイル表面における電位を
示すグラフ
【符号の説明】
20 高電圧供給装置 23 昇圧トランス 24 コッククロフト・ウォルトン回路(昇圧回路) 231 コア 233 1次側コイル 235 2次側コイル 235a 巻終端 235b 巻始端 236 絶縁フィルム 237 導電板 238 絶縁材料によるモールド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランス及び当該トランスに接続された昇
    圧回路を絶縁材料でモールドしてなる静電塗装ガン用高
    電圧供給装置において、トランスの2次コイルの最外層
    のコイル卷回部の外周面を全周にわたって絶縁フィルム
    を介して囲繞する導電板を設け、導電板を最外層のコイ
    ル卷回部の1カ所に電気的に接続することを特徴とする
    静電塗装ガン用高電圧供給装置。
  2. 【請求項2】導電板を最外層のコイル卷回部の巻終端に
    電気的に接続することを特徴とする請求項1記載の静電
    塗装ガン用高電圧供給装置。
JP24966395A 1995-09-27 1995-09-27 静電塗装ガン用高電圧供給装置 Pending JPH0985135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24966395A JPH0985135A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 静電塗装ガン用高電圧供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24966395A JPH0985135A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 静電塗装ガン用高電圧供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0985135A true JPH0985135A (ja) 1997-03-31

Family

ID=17196373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24966395A Pending JPH0985135A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 静電塗装ガン用高電圧供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0985135A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010147086A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Toyota Motor Corp 高電圧発生器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010147086A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Toyota Motor Corp 高電圧発生器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0213445B2 (ja)
JP2021019206A (ja) 変圧器
JPH0985135A (ja) 静電塗装ガン用高電圧供給装置
JP2000278962A (ja) 高周波高圧電源
JP3450048B2 (ja) 除電器のバランス調整回路
US5587893A (en) Video display high voltage generator
JP3445830B2 (ja) 二口用高電圧発生装置
JP2005500894A (ja) 静電塗装器具用の高電圧発生装置
JP3532029B2 (ja) 電気機器の漏洩磁束の能動的軽減方法
JP3315516B2 (ja) 進行波管用電源装置
JPH067627Y2 (ja) 高圧トランス
JPS63194576A (ja) 高圧発生装置
KR960007714Y1 (ko) 고전압 발생장치
JP2547862Y2 (ja) 多口用高電圧発生装置
JP2003164091A (ja) 回転電機の巻線及び回転電機
JPH0113384Y2 (ja)
JPH05217667A (ja) 高周波加熱装置
JPH05159734A (ja) 高電圧電源
CA1212435A (en) Electrical transformer having corona shielding means
JPS55103472A (en) Withstand voltage test method
JPS6317472A (ja) コロナ放電器
JP2538237B2 (ja) 高電圧発生装置
JPS63312700A (ja) 電磁装置およびその製造方法
JPH0711459Y2 (ja) 高圧発生用トランス
JPS5910724Y2 (ja) トランス