JPH0985125A - 電気集塵式エレメントの集塵部及び電気集塵式エレメント - Google Patents

電気集塵式エレメントの集塵部及び電気集塵式エレメント

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JPH0985125A
JPH0985125A JP29346995A JP29346995A JPH0985125A JP H0985125 A JPH0985125 A JP H0985125A JP 29346995 A JP29346995 A JP 29346995A JP 29346995 A JP29346995 A JP 29346995A JP H0985125 A JPH0985125 A JP H0985125A
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dust collecting
collecting electrode
electrode plate
electrostatic precipitating
electrostatic
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Application number
JP29346995A
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Inventor
Kazuya Okada
一也 岡田
Toshiyuki Kato
敏之 加藤
Hachiro Kurokawa
八郎 黒川
Yasuo Sato
安夫 佐藤
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン化部によって帯電された汚れの粒子を
電気的に吸着する電気集塵式エレメントの集塵部におい
て、使用後に廃棄のし易い形態にすること。 【解決手段】 上記集塵部62では、集塵極板621が
互いに平行に多数配列されている。そして、各集塵極板
621の上端部622は固定し下端部623は固定しな
いように、一対の極棒625により、各集塵極板621
の一側上端縁部624および他側上端縁部624′同士
を連結して片持ち支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば天井埋め込
み形空気清浄機等に適用される電気集塵式エレメントの
集塵部及び電気集塵式エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気集塵式エレメントは、イオ
ン化部と集塵部とを備えており、イオン化部には高電圧
が印加され、放電により空気中に含まれる塵埃等の汚れ
の粒子が一方の極性に荷電される。そして、荷電された
汚れの粒子は、上記一方の極性とは逆の極性に帯電され
た集塵部に吸着されて捕集されるようになっている。
【0003】従来より、上記集塵部として、荷電された
塵埃を捕集する多数の集塵極板を、互いに平行に配列し
たものが種々提案されている。従来の集塵部では、各集
塵極板は、例えば両側の中央部に共通の保持棒が通され
て、いわゆる両持ち支持されている。また、隣接する各
集塵極板間に、絶縁性樹脂やセラミック等のスペーサを
介在させることによって、各集塵極板同士の平行度が保
たれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気集塵式
エレメントの集塵部は、一般に、1〜3年で交換した
り、清掃したりする必要がある。もし、集塵部が、洗浄
して再使用されるのではなく、交換型のものの場合、空
気清浄機から取り外された汚れた集塵部は、廃棄し易い
形態、またはリサイクル使用し易い構造であることが好
ましい。しかし、従来は、このような配慮はされていな
かったように思われる。
【0005】そこで、本発明は、上記技術的背景に鑑み
なされたもので、使用後に廃棄のし易い形態にした電気
集塵式エレメントの集塵部を提供することを第1の目的
とする。また、本発明は、作製を簡素化でき、もって製
造コストの低減化に貢献し得る電気集塵式エレメントの
集塵部を提供することを第2の目的とする。
【0006】さらに、本発明は、使用後にリサイクルの
し易い電気集塵式エレメントの集塵部を提供することを
第3の目的とする。また、本発明は、廃棄しやすい形態
であっても強度があり集塵部とイオン化部と組み合わせ
た場合に集塵極板とイオン化部の高圧極板との間の極板
間ピッチの精度が高い電気集塵式エレメントを提供する
ことを第4の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の目的を達成するための、請求項1記載
の発明に係る課題解決手段は、イオン化部によって帯電
された汚れの粒子を電気的に吸着する電気集塵式エレメ
ントの集塵部であって、互いに平行に配列された多数の
集塵極板と、これら集塵極板の配列方向に沿って延び、
かつ各集塵極板の一端部は固定し他端部は固定しないよ
うに、各集塵極板の一端縁部に嵌合し、各集塵極板の平
行間隔を保持しつつ、各集塵極板を片持ち支持する管体
とを含むことを特徴とするものである。
【0008】上記構成において、管体により、各集塵極
板の平行間隔を保ちつつ、各集塵極板の一端縁部同士を
連結して片持ち支持しているので、使用後に、集塵極板
の一端部側から荷重をかけることにより偏平させてコン
パクトにできる。 (2)請求項2記載の発明に係る課題解決手段は、請求
項1記載の電気集塵式エレメントの集塵部において、上
記両端の集塵極板から突出した管体の少なくとも一方の
端部は、湾曲していることを特徴とするものである。
【0009】上記構成において、請求項1記載の発明と
同様の作用を奏することに加えて、管体の端部は湾曲し
ているので、この湾曲部をイオン化部と集塵部との結合
あるいはイオン化部から集塵部を分離する際の取手とし
て兼用することができる。 (3)請求項3記載の発明に係る課題解決手段は、請求
項1または2記載の電気集塵式エレメントの集塵部にお
いて、上記イオン化部に上記管体を弾性的に挟持する保
持具が設けられており、この保持具に上記管体が嵌め込
まれて保持されていることを特徴とするものである。
【0010】上記構成において、請求項1または2記載
の発明と同様の作用を奏することに加えて、イオン化部
に管体を弾性的に挟持する保持具を設けているので、イ
オン化部と集塵部とを結合する際には、管体を保持具に
嵌め込むだけで済み、一方イオン化部から集塵部を分離
する際には、管体を保持具から引き抜くだけで済むよう
になる。
【0011】(4)上記第2の目的を達成するための、
請求項4記載の発明に係る課題解決手段は、請求項1な
いし3のいずれかに記載の電気集塵式エレメントの集塵
部において、上記各集塵極板の一端縁部は、それぞれ、
当該縁部の端縁から内方に向かって形成された、上記管
体を導く導入用切欠と、この導入用切欠に連続して形成
された、上記管体が嵌め込まれる嵌合用切欠とを備えて
おり、上記管体は、上記嵌合用切欠に嵌め込まれて加圧
されることにより、上記管体の断面形状が変形されて上
記各集塵極板に固定されていることを特徴とするもので
ある。
【0012】上記構成においては、請求項1ないし3の
いずれかに記載の発明と同様の作用を奏することに加え
て、集塵極板を互いに平行に配列させておいて、管体を
導入用切欠を通じて嵌合用切欠に嵌め込み、この状態で
管体を加圧してその断面形状を変化させるだけで、各集
塵極板の平行間隔を保ちつつ、管体を各集塵極板に固定
することができる。
【0013】(5)請求項5記載の発明に係る課題解決
手段は、請求項4記載の電気集塵式エレメントの集塵部
において、上記嵌合用切欠の少なくとも1箇所に、当該
嵌合用切欠に嵌め込まれてくる上記管体に向かって突出
する突起が形成されていることを特徴とするものであ
る。上記構成において、請求項4記載の発明と同様の作
用を奏することに加えて、管体を導入用切欠を通じて嵌
合用切欠に嵌め込んだ状態で、管体を加圧してその断面
形状を変化させる際に、嵌合用切欠の突起がつぶれなが
らも管体の一部に食い込む。
【0014】(6)請求項6記載の発明に係る課題解決
手段は、請求項1ないし3のいずれかに記載の電気集塵
式エレメントの集塵部において、上記各集塵極板の一端
縁部は、それぞれ、上記管体が挿通される挿通孔を備え
ており、上記管体は、上記挿通孔に挿通されて加圧され
ることにより、上記挿通孔内にて上記管体が拡開されて
上記各集塵極板に固定されていることを特徴とするもの
である。
【0015】上記構成において、請求項1ないし3のい
ずれかに記載の発明と同様の作用を奏することに加え
て、集塵極板を互いに平行に配列させておいて、管体を
挿通孔に挿通し、この状態で管体を加圧して挿通孔内に
て拡開させるだけで、各集塵極板の平行間隔を保ちつ
つ、管体を各集塵極板に固定することができる。 (7)請求項7記載の発明に係る課題解決手段は、請求
項1ないし3のいずれかに記載の電気集塵式エレメント
の集塵部において、上記管体は、上記各集塵極板の一端
縁部に嵌め込まれる多数のスリットを備えていることを
特徴とするものである。
【0016】上記構成において、請求項1ないし3のい
ずれかに記載の発明と同様の作用を奏することに加え
て、各集塵極板を互いに平行に配列させておいて、各集
塵極板の縁部に管体のスリットを嵌め込むだけで、集塵
極板の平行間隔を保ちつつ、管体を各集塵極板に固定す
ることができる。 (8)請求項8記載の発明に係る課題解決手段は、請求
項1ないし3のいずれかに記載の電気集塵式エレメント
の集塵部において、上記各集塵極板の一端縁部は、それ
ぞれ、係合孔を備えており、上記管体は、上記係合に係
合する係合爪を備えていることを特徴とするものであ
る。
【0017】上記構成において、請求項1ないし3のい
ずれかに記載の発明と同様の作用を奏することに加え
て、集塵極板を互いに平行に配列させておいて、係合孔
に係合爪を係合させるだけで、集塵極板の平行間隔を保
ちつつ、管体を各集塵極板に固定することができる。 (9)上記第3の目的を達成するための、請求項9記載
の発明に係る課題解決手段は、請求項1ないし8のいず
れかに記載の電気集塵式エレメントの集塵部において、
上記各集塵極板および管体は、同一の金属材料から成る
ことを特徴とするものである。
【0018】上記構成において、請求項1ないし8のい
ずれかに記載の発明と同様の作用を奏することに加え
て、各集塵極板と管体とを同一の金属材料で作製してい
る結果、使用後にリサイクルがし易くなる。 (10)上記第4の目的を達成するため、請求項10記
載の発明に係る課題解決手段は、請求項1ないし9のい
ずれかに記載の集塵部、及びこの集塵部の集塵極板と交
互に組み合わせて対向される高圧極板を有するイオン化
部を含む電気集塵式エレメントにおいて、上記管体の長
手方向への移動を規制するべく、上記管体をイオン部の
エレメント枠に位置決めする手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0019】上記構成において、集塵極板を保持した管
体の長手方向への移動が、イオン化部のエレメント枠に
よって規制されるので、これにより集塵極板は、イオン
化部側の高圧極板との間の極板ピッチを精度良く設定さ
れることになる。また、管体が強度の強いエレメント枠
に保持されるので、集塵部を含めたエレメント全体の強
度が向上する。
【0020】(11)請求項11記載の発明に係る課題
解決手段は、請求項10記載の電気集塵式エレメントに
おいて、上記位置決めする手段は、管体に形成された溝
部と、エレメント枠に設けられ且つ上記管体の溝部に嵌
合された突部とにより構成されることを特徴とするもの
である。上記構成において、集塵部をイオン化部と組み
合わせるときに、集塵部の管体の溝部に、エレメント枠
側の突部を嵌合させることにより、容易に電気集塵式エ
レメントを組み立てることができ、且つ極板間ピッチの
精度を確保することができる。
【0021】(12)請求項12記載の発明に係る課題
解決手段は、請求項11記載の電気集塵式エレメントに
おいて、上記突部は、エレメント枠に形成され且つ管体
を嵌合させるための切欠溝の内縁部からなることを特徴
とするものである。上記構成において、管体嵌合用の、
エレメント枠の切欠溝の内縁部自身が、管体の溝部に嵌
合される。嵌合のために特に別部材を構成する必要がな
いので、製造コストを安くできる。また、管体とエレメ
ント枠とが直接位置決めされることになり、極板間ピッ
チの精度を一層向上できる。
【0022】(13)請求項13記載の発明に係る課題
解決手段は、請求項10記載の電気集塵式エレメントに
おいて、上記位置決めする手段は、上記管体に形成され
た穴部と、エレメント枠に形成され且つ上記管体の穴部
に嵌合されたピンとからなることを特徴とするものであ
る。上記構成において、エレメント枠側のピンを管体の
穴部に嵌合させることにより、極板間ピッチを精度良く
設定できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき詳細に説明する。図13は本発明の第1実
施形態に係る電気集塵式エレメントの集塵部が適用され
る天井埋め込み形空気清浄機の外観構成を示す斜視図で
ある。同図を参照して、この天井埋め込み形空気清浄機
1は、天井板2に沿って設けられ、室内空間Aに臨む化
粧パネル32と、この化粧パネル32の奥側に設けられ
た空気清浄機本体3とを備えている。
【0024】化粧パネル32の中央部には、吸込口32
bが形成され、かつその周縁には、吹出口32bが形成
されている。空気清浄機本体3は、天井板2によって室
内空間Aと仕切られた天井空間B内に配置されている。
図14は天井埋め込み形空気清浄機の内部構成を示す斜
視図である。同図を参照して、空気清浄機本体3は、ス
テー4によって天井裏(図示せず。)に吊り下げられた
外ハウジング31と、外ハウジング31に内装されてお
り、吸込口32aから吹出口32bへ至る空気流を形成
する内ハウジング33とを備えている。この本体3内に
は、空気の流通路の上流側から、プレフィルタ4、紫外
線ランプ5およびこの紫外線ランプ5を挟んで一対が配
置された電気集塵式エレメント6、オゾン分解触媒7、
ならびに空気循環用の送風機8がこの順で配置されてい
る。
【0025】外ハウジング31は、下面に化粧パネル3
2に臨む開口31aを有する箱形に形成されている。内
ハウジング33は、下面に吸込口32aと連通する開口
331と、上面に吸込口32aからの導入空気を吹出口
32bへ導くための開口332とを有する箱形に形成さ
れており、シール(図示せず。)を介して後述する化粧
パネル32の枠体322の縁部上に配置されている。
【0026】化粧パネル32は、吸込口32aおよび吹
出口32bを介して外ハウジング31の内部と室内空間
Aとを連通するとともに、外ハウジング31と天井板2
との間に生じる隙間を閉塞しているものである。この化
粧パネル32は、吸込口32aを有する略矩形状のメン
テナンス扉321と、このメンテナンス扉321の周囲
を取り囲み、かつ吹出口32bを有する略四角形の枠体
322とを備えている。メンテナンス扉321の一端部
は、従来公知の開閉機構(図示せず。)を介して枠体3
22の一端縁に矢印X方向に開閉回動自在に支持されて
おり、一方メンテナンス扉321の他端部は、閉成時に
は従来公知の係止機構(図示せず。)を介して枠体32
2の他端縁に係止されている。
【0027】プレフィルタ4は、吸込口32aを通して
導入されてきた清浄化されるべき空気中に含まれるう
ち、比較的粒子の大きい塵埃を吸着除去するものであっ
て、メンテナンス扉321の上面に着脱自在に取り付け
られている。紫外線ランプ5は、従来より広く採用され
ているものであって、所定の波長域の紫外線を照射する
ことにより、雑菌を死滅させるためのものである。
【0028】電気集塵式エレメント6は、プレフィルタ
4にて除去しきれなかった塵埃を除去するものであっ
て、プレフィルタ4の下流側に配置されたイオン化部6
1と、このイオン化部61の下流側に配置された集塵部
62とを備えており、両者はビス等によって分離可能な
状態で結合されている。具体的には、イオン化部61に
は高電圧が印加され、放電により空気中に含まれる塵埃
等の汚れの粒子が一方の極性(例えば、負の極性)に荷
電される。そして、荷電された汚れの粒子は、逆の極性
(例えば、正の極性)に帯電された集塵部62に吸着さ
れて捕されるようになっている。
【0029】紫外線ランプ5および電気集塵式エレメン
ト6は、メンテナンス部品取付用回動板(以下、単に
「回動板」という。)9の上面に着脱自在に取り付けら
れている。この回動板9の一端部は、従来公知の開閉機
構(図示せず。)を介して内ハウジング33の一端縁に
メンテナンス扉321と同方向Xに開閉回動自在に支持
されており、一方回動板9の他端部は、閉成時には従来
公知の係止機構(図示せず。)を介して内ハウジング3
3の他端縁に係止されている。回動板9には、紫外線ラ
ンプ5から照射される紫外線を内ハウジング33内に反
射させて紫外線が室内に漏れるのを防止するためのルー
バ91が、空気の流通路と交差する方向に沿って多数配
置されている。また、回動板9の中央部には、紫外線ラ
ンプ5を取り付けるための紫外線ランプ取付板92が固
定されている。
【0030】オゾン分解触媒7は、電気集塵式エレメン
ト6を通過してきた空気中に残存するオゾンを分解処理
するためのものであって、ハニカム成形体にオゾン分解
触媒7が塗布されたフィルタ部材である。このオゾン分
解触媒7は、紫外線ランプ5および電気集塵式エレメン
ト6の下流側に配置されるとともに紫外線ランプ5およ
び電気集塵式エレメント6に対向しており、このオゾン
分解触媒7にも紫外線が照射されるようになっている。
【0031】送風機8は、オゾン分解触媒7の下流側に
配置されており、駆動源であるモータ81と、このモー
タ81の出力軸81aに同軸回転可能に嵌合されたファ
ン82とを備えている。モータ81は、外ハウジング3
1に内天面に固着された補強板311に取り付けられて
おり、一方ファン82は、内ハウジング33の上部開口
332を通して内ハウジング33内に臨んでいる。
【0032】上記空気清浄機1においては、送風機8を
駆動させてファン82を回転させると、室内空間A内の
空気が吸込口32aから空気清浄機本体3内に導入さ
れ、プレフィルタ4、紫外線ランプ5、電気集塵式エレ
メント6およびオゾン分解触媒7を通過し、吹出口32
bから清浄化された空気が室内空間A内に還流される。
このとき、空気の経路を流れる空気中の塵埃がプレフィ
ルタ4にて吸着除去される。このプレフィルタ4にて吸
着除去されなかった塵埃は、電気集塵式エレメント6で
捕集される。このとき、電気集塵式エレメント6のイオ
ン化部61には、負の高電圧が印加されるので、イオン
化部61からオゾンが生成され、このオゾンが捕集され
た塵埃中に含まれる雑菌に供給される。さらに、このオ
ゾン雰囲気の下で、雑菌に対し、紫外線ランプ5からの
紫外線が照射されることにより、紫外線が雑菌のDNA
を吸収し、雑菌を死滅させるとともに、雑菌に供給され
たオゾンが酸素とラジカル酸素とに分解される。この反
応によって生成されたラジカル酸素は、捕集されている
残余の雑菌を死滅させ、さらに空気中の悪臭成分を分解
する。電気集塵式エレメント6のところで分解されなか
ったオゾンは、オゾン分解触媒7によって分解され、上
記と同様に空気中に浮遊している雑菌を死滅させて、悪
臭成分を分解する。
【0033】ここで、紫外線ランプ取付板92の構成に
ついて説明する。図15は紫外線ランプ取付板の分解斜
視図である。同図を参照して、紫外線ランプ取付板92
は、チャネル状の取付板ベース921と、この取付板ベ
ースの両端部に一対が配置され、紫外線ランプ5を保持
するソケットホルダー部922,923と、これらソケ
ットホルダー部922,923の間に一対が配置され、
インオ化部61のエレメント枠617に高電圧を印加す
るための高電圧印加部924,925と、一側(図にお
いて手前側)のソケットホルダー部922,923の外
方に配置され、グローランプ(図示せず。)を保持する
グローソケット926とを備えている。
【0034】ソケットホルダー部922,923は、紫
外線ランプ5の長さの対応する間隔をもって設けられて
おり、紫外線ランプ5が嵌め込まれるリード線L1,L
2が取り付けられたソケット9221,9231と、こ
れらソケット9221.9231が下方から嵌め込ま
れ、ビスによって取付板ベース921に固定されるチャ
ネル状の第1のソケットホルダ9222,9232と、
これら第1のソケットホルダ9222,9232に対し
て内方から挿入してビスよってのソケットホルダ922
2,9223に固定される第2のソケットホルダ922
3,9233とを備えている。つまり、第1のソケット
ホルダ9222,9232にソケット9221.923
1を差し込み、第2のソケットホルダ9223,923
3を入れ、第2のソケットホルダ9223,9233を
ビスにより第1のソケットホルダ9222,9232に
固定した後、第1のソケットホルダ9222,9232
をビスにより取付板ベース921に固定している。
【0035】高電圧印加部924,925は、ビスによ
って取付板ベース921に固定される円筒状の碍子92
41,9251と、これら碍子9241,9251に固
定されており、碍子9241,9251より外方に突出
してインオ化部61のエレメント枠617に接触し、か
つ高圧中継リード線L3,L4が接続された舌片状の接
触子9242,9252とを備えている。
【0036】グローソケット926には、リード線L5
が接続されている。取付板ベース921には、ソケット
9221,9231のリード線L1を挿通させるための
リード線挿通孔9211、碍子9241,9251のボ
ス部を嵌め込むための嵌合孔9212、およびグローソ
ケット926のリード線L5を挿通させるためのリード
線挿通孔9211が開けられており、ソケット922
1,9231のリード線L1の末端とグローソケット9
26のリード線L5の末端とは、閉端接続子に圧着に圧
着されている。リード線挿通孔9211にはゴムパッキ
ン926が嵌め込まれている。
【0037】次に、イオン化部61および集塵部62の
構成について説明する。まず、イオン化部61は、図4
に示すように、互いに平行に配列された、下端が鋸歯状
をしている略逆T字形をした多数の高圧極板611と、
これら高圧極板611の配列方向に沿って延び、かつ各
高圧極板611の下端部612は固定し上端部613は
固定しないように、各高圧極板611の一側下端縁部6
14(図において右側)および他側下端縁部(図におい
て左側)614′にそれぞれ嵌合し、各高圧極板611
の平行間隔を保持しつつ、各高圧極板611を片持ち支
持する一対のパイプ状の極棒615,615′と、これ
ら極棒615,615′の両端に、それぞれ、固定され
た碍子616,616′と、高圧極板611の両端に配
置されており、碍子616,616′が嵌め込まれたエ
レメント枠617とを備えいる。
【0038】高圧極板611、極棒615,615′、
およびエレメント枠617は、ステンレス鋼(SUS)
で作製されている。ここに、イオン化部61を構成する
高圧極板611、極棒615,615′、およびエレメ
ント枠617をステンレス鋼で作製したたのは、高電圧
により金属のいわゆるへたりを防止するためである。エ
レメント枠617の上端には、集塵部62との結合を図
るための取付片618が外方に向かって折曲形成されて
おり、この取付片618には、ビス孔618aが開けら
れている。
【0039】図1は本発明の第1実施形態に係る電気集
塵式エレメントの集塵部の構成を示す斜視図である。同
図を参照して、本実施形態の電気集塵式エレメント6の
集塵部62は、メンテナンスを行うに際し、集塵部62
を洗浄して再利用するのではなく、新たな集塵部62が
空気清浄機1に取り付け、メンテナンス時期が到来した
集塵部62を廃棄処分する、いわゆる交換型のものであ
って、互いに平行に配列された、略T字形をした多数の
集塵極板621と、これら集塵極板621の配列方向に
沿って延び、かつ各集塵極板621の上端部622は固
定し下端部623は固定しないように、各集塵極板62
1の一側上端縁部624(図において右側)および他側
上端縁部(図において左側)624′にそれぞれ嵌合
し、各集塵極板621の平行間隔を保持しつつ、各集塵
極板621を片持ち支持する一対の管体としてのパイプ
状の極棒625,625′とを備えている。
【0040】集塵極板621および極棒625,62
5′は、所定の剛性を有するアルミニウムから作製され
ている。ここに、アルミニウムに所定の剛性を与えてい
るのは、従来のように、スペーサ等を用いなくても、各
集塵極板621の平行間隔を保てるようにするためであ
る。両端の集塵極板621の上端部622には、イオン
化部61との結合を図るための取付片626が外方に向
かって折曲形成されており、この取付片626には、イ
オン化部61のビス孔618a(図4参照)に対応して
ビス孔626aが開けられている。
【0041】なお、各ビス孔618a,626aにビス
を押し込んで、イオン化部61と集塵部62とを結合し
て、電気集塵式エレメント6は使用されるが、この際、
高圧極板611と集塵極板621とが互いに空気を流通
可能な間隔を隔てて交互に組み合わされるように、両者
の結合が行われる。ここで、電気集塵式エレメント6の
集塵部62のメンテナンス作業の手順について説明す
る。図2はメンテナンス扉およびメンテナンス部品取付
用回動板を開成した状態を示す斜視図、図3はメンテナ
ンス部品取付用回動板から集塵部を取り外す状態を示す
図、図4は電気集塵式エレメントのイオン化部と集塵部
とを分離した状態を示す図である。これらの図を参照し
て、まず、図13の状態からメンテナンス扉321を開
成した後、メンテナンス部品取付用回動板9を開成す
る。そうすると、図2に示すように、横向きの体勢で、
メンテナンス作業者は、紫外線ランプ5および電気集塵
式エレメント6と相対向することになる。このように、
電気集塵式エレメント6と相対向したメンテナンス作業
者は、図3に示すように、イオン化部61をを回動板9
に残したまま集塵部62を回動板9からから取り外す。
具体的には、図4に示すように、イオン化部61と集塵
部62とを結合しているビスを引き抜いて、集塵部62
の取付片626を把持して集塵部62をイオン化部61
から分離する。最後に、このイオン化部61から分離し
た集塵部62を廃棄処分する。
【0042】このとき、上記電気集塵式エレメント6の
集塵部62では、各集塵極板621の上端部622は固
定され下端部623は固定されないように、一対の極棒
625,625′により、それぞれ、各集塵極板621
の一側上端縁部624および他側上端縁部624′同士
を連結して片持ち支持しているので、使用後に、集塵極
板621の上端部622側からメンテナン作業者が足で
踏みつける等して荷重をかけることにより偏平させてコ
ンパクトにできる。その結果、集塵部62を簡単に廃棄
し易い形態にすることができる。
【0043】また、各集塵極板621および極棒62
5,625′を、アルミニウムで作製している結果、使
用後にリサイクルがし易くなる。続いて、集塵極板62
1と極棒651,651′との固定態様について、具体
例を挙げて説明する。 1.第1の固定態様 (1)図5は集塵極板と棒極との第1の固定態様に係る
固定手順を示す要部拡大図である。同図を参照して、こ
の第1の固定態様の特徴は、各集塵極板621の上端
縁部624(624′)に、当該上端縁部624(62
4′)の端縁から内方に向かって、断面形状が楕円形の
棒極625(625′)の管径と略同幅をもって短冊状
に切り欠かれた、極棒625(625′)を導く導入用
切欠624a(624a′)と、この導入用切欠624
a(624a′)に連続して円弧状に切り欠かれた、極
棒625(625′)が嵌め込まれる嵌合用切欠624
b(624b′)とを備えた点、および極棒625
(625′)を嵌合用切欠624b(624b′)に嵌
め込んで加圧することにより、極棒625(625′)
の断面形状を略円形に変形させて各集塵極板621に固
定する点にある。
【0044】この態様における固定手順は、まず、図5
(a)に示すように、治具Zにより集塵極板621を互
いに平行に配列させた後、極棒625(625′)をそ
の長径側を下に向けて集塵極板621の導入用切欠62
4a(624a′)に上方から導入する。さらに、図5
(b)に示すように、極棒625(625′)を導入用
切欠624a(624a′)から嵌合用切欠624b,
624b′に嵌め込んだ後、上方からプレス型Pを下降
させる。そうすると、図5(c)に示すように、極棒6
25(625′)は、プレス型Pの押圧力によりその断
面形状が円形に変形する。その結果、図5(d)に示す
ように、棒極625(625′)は、各集塵極板621
の平行間隔を保った状態で、集塵極板621に固定され
る。
【0045】このように、上記固定態様においては、集
塵極板621を互いに平行に配列させておいて、棒極6
25(625′)を導入用切欠624a(624a′)
から嵌合用切欠624b(624b′)に嵌め込み、こ
の状態で棒極625(625′)を加圧してその断面形
状を変化させるだけで、各集塵極板621の平行間隔を
保ちつつ、棒極625(625′)を集塵極板621に
固定することができる。その結果、集塵部62の作製を
簡素化でき、もって製造コストの低減化に貢献し得る。
【0046】(2)図6は集塵極板と棒極との第1の固
定態様に関連する変更例に係る固定手順を示す要部拡大
図である。同図を参照して、この第1の固定態様に関連
する変更例の特徴は、各集塵極板621の上端縁部6
24(624′)に、当該上端縁部624(624′)
の端縁から内方に向かって、断面形状が円形の棒極62
5,625′の管径と略同幅をもって短冊状に切り欠か
れた導入用切欠624a(624a′)と、この導入用
切欠624a(624a′)に連続して第1の固定態様
より曲率半径を大きくして円弧状に切り欠かれた嵌合用
切欠624b(624b′)とを備えた点、および極
棒625(625′)を嵌合用切欠624b(624
b′)に嵌め込んで加圧することにより、極棒625
(625′)の断面形状を楕円形に変形させて各集塵極
板621に固定する点にある。
【0047】この変更例における固定手順は、まず、治
具Zにより集塵極板621を互いに平行に配列させた
後、図6(a)に示すように、極棒625(625′)
を集塵極板621の導入用切欠624a(624a′)
に上方から導入し、図6(b)に示すように、極棒62
5(625′)を導入用切欠624aから嵌合用切欠6
24b,624b′まで嵌め込んで、上方からプレス型
Pを下降させると、図6(c)に示すように、極棒62
5,625′は、プレス型Pの押圧力によりその断面形
状が楕円形に変形し、図6(d)に示すように、棒極6
25,625′は、各集塵極板621の平行間隔を保っ
た状態で、各集塵極板621に固定される。
【0048】このように、上記変更例においても、上記
固定態様(1)と同様の作用、効果を奏する。 2.第2の固定態様 (1)図7は集塵極板と極棒との第2の固定態様を示す
要部拡大図である。同図を参照して、この第2の固定態
様の特徴は、嵌合用切欠624b(624b′)に、当
該嵌合用切欠624b(624b′)に嵌め込まれてく
る断面形状が円形の棒極に向かって、斜め上方および下
方の3箇所から突出する突起6241b(6241
b′)を形成した点にあり、その他の態様は第1の固定
態様に関連する変形例と同様である。
【0049】この態様における固定手順は、まず、治具
Zにより集塵極板621を互いに平行に配列させた後、
図7(a)に示すように、極棒625,625′をその
長径側を下に向けて集塵極板621の導入用切欠624
a,624a′に上方から導入する。さらに、図7
(b)に示すように、極棒625,625′を導入用切
欠624a,624a′から嵌合用切欠624b,62
4b′に嵌め込んだ後、上方からプレス型Pを下降させ
る。そうすると、図7(c)に示すように、極棒62
5,625′は、プレス型Pの押圧力によりその断面形
状が楕円形に変形する。このとき、嵌合用切欠624b
(624b′)の突起6241b(6241b′)がつ
ぶれながらも棒極625(625′)の一部に食い込
む。その結果、図7(d)に示すように、棒極625,
625′は、各集塵極板621の平行間隔を保った状態
で、各集塵極板621に固定される。
【0050】このように、上記固定態様においては、第
1の固定態様およびそれに関連する変更例と同様の作
用、効果を奏することに加えて、嵌合用切欠624b
(624b′)の突起6241b(6241b′)がつ
ぶれながらも棒極625(625′)の一部に食い込む
結果、各集塵極板621と棒極625(625′)との
固定力が増す。
【0051】なお、この態様において、断面形状が楕円
形の極棒625,625′を加圧することにより、極棒
625,625′の断面形状が円形に変形されて各集塵
極板621に固定される構成としても構わない。 (2)図8は第2の固定態様に対応する嵌合用切欠の形
状の変更例を示す図である。同図(a)に示す嵌合用
切欠624b′(624b)の特徴は、嵌合用切欠62
4b′(624b′)に、当該嵌合用切欠624b′
(624b)に嵌め込まれてくる棒極に向かって、両側
方の2箇所から突出する突起6241b′(6241
b)を形成した点にあり、同図(a)に示す嵌合用切
欠624b′(624b)の特徴は、嵌合用切欠624
b′(624b)に、当該嵌合用切欠624b,624
b′に嵌め込まれてくる棒極に向かって、下方の1箇所
から突出する突起6241b′(6241b)を形成し
た点にあり、両者のうち何れのものを採用しても、上記
固定態様(1)と同様の作用、効果を奏する。
【0052】要するに、第2の固定態様において、各集
塵極板621と棒極625,625′との固定力を増加
させるには、嵌合用切欠624b,624b′の少なく
とも1箇所に、当該嵌合用切欠624b,624b′に
嵌め込まれてくる棒極651,651′に向かって突出
する突起6241b,6241b′が形成されておれば
よいのである。 3.第3の固定態様 図9は集塵極板と極棒との第3の固定態様に係る固定手
順を示す要部拡大図である。同図を参照して、第3の固
定態様の特徴は、各集塵極板621の一側上端縁部6
24および他側上端縁部624′に、それぞれ、棒極6
25,625′が挿通される挿通孔624c,624
c′を備えた点、および棒極625,625′を挿通
孔624c,624c′に挿通して加圧することによ
り、挿通孔624c,624c′内において棒極62
5,625′が拡開して各集塵極板621に固定する点
にある。
【0053】この態様による固定手順は、まず、図9
(a)に示すように、治具(図示せず。)により集塵極
板621を互いに平行に配列させた後、棒極625,6
25′の挿通孔624c,624c′に側方から挿通す
る。その後、図9(b)に示すように、棒極625,6
25′の両側からパンチPAを挿入してこれを加圧する
ことによって、挿通孔624c,624c′内において
棒極625,625′を拡開させる。その結果、棒極6
25,625′は、各集塵極板621の平行間隔を保っ
た状態で、各集塵極板621に固定される。
【0054】このように、上記固定態様においては、集
塵極板621を互いに平行に配列させておいて、棒極6
25,625′を挿通孔624c,624c′に挿通
し、この状態で挿通孔624c,624c′内において
棒極625,625′を加圧して挿通孔624c,62
4c′内にて拡開させるだけで、各集塵極板621の平
行間隔を保ちつつ、棒極625,625′を各集塵極板
621に固定することができる。その結果、集塵部62
の作製を簡素化でき、もって製造コストの低減化に貢献
し得る。
【0055】また、上記第1および第2の固定態様のよ
うに、複雑な形状の切欠を必要としないで済むので、こ
の点においても集塵部62の作製が一層簡素化するとと
もに、製造コストの低減化にも一層貢献する。 4.第4の固定態様 (1)図10は集塵極板と極棒との第4の固定態様に係
る固定手順を示す要部拡大図である。同図を参照して、
第4の固定態様の特徴は、各集塵極板621の一側上
端縁部624および他側上端縁部624′に、棒極62
5,625′の管径寄り僅かに小幅な略U字状の切欠6
24d,624d′を形成した点、棒極625,62
5′の周面に同一円周上に2つのスリット625a,6
25a′を形成した点、ならびに切欠624d,62
4dにスリット625a,625a′を嵌め込んで各集
塵電極621を棒極625,625′に固定する点にあ
る。
【0056】この態様の固定手順を説明すると、まず、
図10(a)に示すように、治具(図示せず。)により
集塵極板621を互いに平行に配列した後、切欠624
d,624dにスリット625a,625a′を上方か
ら嵌め込む。その結果、図10(b)に示すように、棒
極625,625′は、各集塵極板621の平行間隔を
保った状態で、各集塵極板621に固定される。
【0057】このように、上記固定態様においては、切
欠624d,624dにスリット625a,625a′
を嵌め込むだけで、各集塵極板621の平行間隔を保ち
つつ、棒極625,625′を各集塵極板621に固定
することができ、その結果、集塵部62の作製を簡素化
でき、もって製造コストの低減化に貢献し得る。また、
上記第1および第2の固定態様のように、複雑な形状の
切欠を必要としないで済み、しかもプレス型Pやパンチ
PAを必要としないので、この点においても、集塵部6
2の作製がより一層簡素化するとともに、製造コストの
低減化により一層貢献する。
【0058】(2)図11は集塵極板と極棒との第4の
固定態様に関連する変形例に係る固定手順を示す要部拡
大図である。同図を参照して、この第4の固定態様に関
連する変形例の特徴は、棒極625,625′の周面
にスリット625b,625b′を形成した点、ならび
に各集塵極板621の一側上端縁部624および他側
上端縁部624′にスリット625b,625b′を嵌
め込んで各集塵電極621を棒極625,625′に固
定する点にある。
【0059】この変更例の固定手順は、まず、図11
(a)に示すように、治具(図示せず。)により集塵極
板を互いに平行に配列した後、各集塵極板621の一側
上端縁部624および他側上端縁部624′にスリット
625b,625b′を嵌め込むと、図11(b)に示
すように、棒極625,625′は、各集塵極板621
の平行間隔を保った状態で、各集塵極板621に固定さ
れる。
【0060】このように、上記固定態様においては、各
塵極板621の縁部一側上端縁部624および他側上端
縁部624′にスリット625b,625′bを嵌め込
むだけで、各集塵極板621の平行間隔を保ちつつ、棒
極625,625′を各集塵極板621に固定すること
ができる結果、集塵部62の作製を簡素化でき、もって
製造コストの低減化に貢献し得る。
【0061】また、第1ないし第3の態様のように、各
塵極板621の一側上端縁部624および他側上端縁部
624′に何の加工を施す必要もなく、しかもプレス型
PやパンチPAをも必要としないので、この点において
も、集塵部62の作製が大幅に簡素化するとともに、製
造コストの低減化にも大きく貢献する。 5.第5の固定態様 図12は集塵極板と極棒との第5の固定態様を示す要部
拡大図である。同図を参照して、第5の固定態様の1つ
の特徴は、各塵極板621の上端縁部624′(62
4′)に、3つの係合孔624e′(625e′),6
24f′(624f′),624g′(624g)を形
成した点、断面形状が四角形の棒極625′(62
5′)に、係合孔624e′(625e′)に各塵極板
621の一の面側から係合する係合爪625c′(62
5c)、係合孔624f′(624f)に各塵極板62
1の他の面側から係合する係合爪625d′(625
d)、および係合孔624g′(624g)に各塵極板
621の一の面側から係合する係合爪625e,625
e′を形成した点、ならびに、係合孔624e′(6
25e),624f′(624f),624g′(62
4g)に、それぞれ対応する係合爪625c′(625
c),625d′(625d),625e′(625
e)を係合して、各集塵電極621を棒極625′(6
25)に固定する点にある。
【0062】また、別の特徴は、各係合爪625c′
(625c),625d′(625d),625e′
(625e)には、集塵電極621を互いに締め合う方
向に弾性力が付与されている点にある。この態様の固定
手順を説明すると、まず、治具(図示せず。)により集
塵極板を互いに平行に配列した後、図12(a)に示す
ように、係合爪625c′(625c),625d′
(625d),625e′(625e)の各爪先を各集
塵極板621の一の面および他の面に沿わせながら、棒
極625′(625)を下降させる。このとき、各係合
爪625c′(625c),625d′(625d),
625e′(625e)の基部は、それぞれ、各集塵極
板621の一の面および他の面との接圧により、当該一
の面および他の面から離間する方向に弾性変形する。さ
らに、棒極625′(625)の下降を続行して、各係
合爪625c′(625c),625d′(625
d),625e′(625e)の爪先が係合孔624
e′(625e′),624f′(624f′),62
4g′(624g)に差し掛かって各集塵極板621の
一の面および他の面との接圧がなくなった時点で、各係
合爪625c′(625c),625d′(625
d),625e′(625e)の基部は弾性復元する。
そうすると、図12(b)に示すように、係合孔624
e′(625e),624f′(624f),624
g′(624g)にそれぞれ対応する係合爪625c′
(625c),625d′(625d),625e′
(625e)を係合する。その結果、棒極625′(6
25)は、各集塵極板621の平行間隔を保った状態
で、各集塵極板621に固定される。
【0063】このように、上記固定態様においては、集
塵極板621を互いに平行に配列させておいて、係合孔
624e′(625e),624f′(624f),6
24g′(624g)に係合爪625c′(625
c),625d′(625d),625e′(625
e)させるだけで、集塵極板621の平行間隔を保ちつ
つ、棒極625′(625)を各集塵極板621に固定
することができる。その結果、集塵部62の作製を簡素
化でき、もって製造コストの低減化に貢献し得る。
【0064】また、各係合爪625c′(625c),
625d′(625d),625e′(625e)は、
集塵電極621を互いに締め合う方向に弾性力を有して
いるので、集塵電極621と棒極625との固定力は強
くなる。図16は本発明の第2実施態様に係る電気集塵
式エレメントの集塵部の構成を示す斜視図、図17は電
気集塵式エレメントのイオン化部の構成を示す斜視図、
図18はイオン化部と集塵部とを結合した状態を示す断
面図、図19は集塵部をイオン化部から分離する状態を
示す斜視図である。これらの図を参照して、本実施形態
の電気集塵式エレメント6の集塵部62の特徴は、両
端の集塵極板621から突出した極棒625,625′
の一方(図16において右側)の端部を、湾曲させて一
体化し、全体として略U字状にしている点、イオン化
部61のエレメント枠617の四隅に棒極625,62
5′を弾性的に挟持する保持具700を設けた点、およ
びこの保持具700に極棒625,625′が嵌め込
まれて保持されている点にあり、その他の構成は第1実
施形態と略同様である。
【0065】図20は保持具の斜視図である。同図を参
照して、保持具700は、エレメント枠617に固定さ
れ、ビス孔710aが開けられた略コ字形の固定部71
0と、この固定部710に連続して円弧状に曲成され、
先端に極棒625,625′を弾性的に挟持する一対の
保持部720,720′と、各保持部720,720′
からテーパ状に拡開され、極棒625,625′保持部
720,720′に案内する一対の案内部730,73
0′とを備えている。固定部710の後端には、固定部
710がビスによりエレメント枠617に固定される際
に、保持具700が共回りするのを防止するための共回
り防止片711が下方に折曲形成されている。
【0066】図18および図19を参照して、エレメン
ト枠617の上端には、イオン化部61と集塵部62と
を結合する際に、両端の集塵極板621を案内するガイ
ド片619が内方に向かって鉤形に折曲形成されてい
る。これにより、イオン化部61と集塵部62とを結合
する際において、スムーズに高圧極板611と集塵極板
621とを空気を流通可能な間隔を隔てて交互に組み合
わすことができる。
【0067】なお、集塵極板621と極棒625,62
5′との固定態様については、第1実施形態と同様な固
定態様が適用可能であり、特に第1および第2の固定態
様を適用する場合には、プレス型を加工させて極棒62
5,625′の断面形状を変形させる際に、極棒62
5,625′の湾曲部も偏平させるようにする。本実施
形態では、第1実施形態と同様の作用、効果を奏するこ
とに加えて、以下の作用、効果を奏する。すなわち、 (1)両端の集塵極板621から突出した極棒625,
625′の一方の端部を、湾曲させて一体化し、全体と
して略U字状にしているので、この湾曲部をイオン化部
61と集塵部62との結合あるいはイオン化部61から
集塵部62を分離する際の取手として兼用することがで
きる。その結果、第1実施形態のように、両端の集塵極
板621に取付片626を設ける必要がなくなり、各集
塵極板621の形状を統一させることができる。そのた
め、各集塵極板の成形型を共用化できるようになり、コ
スト的にも安価で済む。
【0068】(2)イオン化部61に管体625,62
5′を弾性的に挟持する保持具700を設けているの
で、第1実施形態のように、イオン化部61と集塵部6
2とを結合する際およびイオン化部61から集塵部62
を分離する際においても、ビス等を締めたり緩めたりす
る必要がなくなり、イオン化部61と集塵部62とを結
合する際には、極棒625,625′を保持具700に
嵌め込むだけで済み、一方イオン化部61から集塵部6
2を分離する際には、極棒を保持具700から引き抜く
だけで済むようになる。その結果、集塵部を工具なしで
着脱することが可能となる。
【0069】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば、上記第1実施形態において、両
端の集塵極板621の上端部622に、イオン化部61
との結合を図るための取付片626を設けた例について
記載したが、これに代えて、各棒極625,625′の
両端にイオン化部61との結合を図るための取付片を設
ける構成としてもよい。
【0070】また、上記第2実施形態において、図21
に示すように、両端の集塵極板621から突出した他方
の極棒625,625′(図において右側)の端部も、
湾曲させて接続し、全体として略O字状にしてもよい。
なお、図中800は他方の極棒625,625′の端部
を接続するための中芯材である。さらに、上記両実施形
態においては、回動板9にイオン化部61を残したまま
イオン化61と集塵部62とを分離してメンテナンスを
行う場合について記載しからが、電気集塵式エレメント
6全体を回動板9から取り外した後、イオン化61と集
塵部62とを分離して集塵部62のメンテナンスを行っ
てもよい。
【0071】図22および図23は、図16〜図20に
示した第2の実施形態を若干変更した第3の実施形態を
示している。同図を参照して、本実施形態が、第2の実
施形態と異なるのは下記である。即ち、第2の実施形態
では、極棒625,625’が一体のU字状をなしてい
たが、本実施形態では、別体とした。また、第2の実施
形態では、図18に示すように、集塵部62の両端の集
塵極板621が、イオン化部61のエレメント枠617
に当接することにより、極棒625,625’のエレメ
ント枠617に対する長手方向の位置が規制されてい
た。このため、集塵部62に力が負荷されると、両端の
集塵極板621が変形し、極棒625,625’及び集
塵極板621が全体として、エレメント枠617に対し
て位置ずれし、その結果、集塵部62の集塵極板621
と、イオン化部61の高圧極板611との間の極板間ピ
ッチが狭くなったり、広くなったりしてしまうおそれが
ある。
【0072】これに対して、本実施形態では、極棒62
5,625’の長手方向への移動を規制するべく、極棒
625,625’を、イオン部61のエレメント枠61
7に位置決めするようにした。即ち、極棒625,62
5’の両端部において、それぞれ周方向に一対の溝部M
1を形成すると共に、エレメント枠617に形成され
た、極棒625,625’導入用の切欠溝M2の内縁部
M3が、上記極棒625,625’の溝部M1に嵌合さ
れるようにした。上記の極棒625,625’の溝部M
1は、集塵極板621を極棒625,625’にかしめ
る際に同時に形成することが、製造コストを安価にする
と共に、溝部M1と集塵極板621の位置精度を高くす
るうえで好ましい。なお、図示していないが、両端の集
塵極板611は、エレメント枠617のガイド片619
から所定距離離れることになる。
【0073】本実施形態によれば、集塵部62をイオン
化部61と組み合わせるときに、集塵部62の極棒62
5,625’の溝部M1に、エレメント枠617側の切
欠溝M2の内縁部M3に嵌合させることにより、容易に
電気集塵式エレメントを組み立てることができる。しか
も、集塵極板621を保持した極棒625,625’の
長手方向への移動が、イオン化部61のエレメント枠6
17によって規制されるので、集塵極板621及び高圧
極板611間の極板間ピッチの精度を確保することがで
きる。また、極棒625,625’が強度の強いエレメ
ント枠617に保持されるので、エレメント全体の強度
が向上する。
【0074】さらに、エレメント枠617の切欠溝の内
縁部自身が、極棒625,625’の溝部M1に嵌合さ
れる。したがって、嵌合のために特に別部材を構成する
必要がないので、製造コストを安くできる。また、極棒
625,625’とエレメント枠617とが直接位置決
めされることになり、極板間ピッチの精度を一層向上で
きる。
【0075】次いで、図24は第3の実施形態を若干変
更した第4の実施形態を示している。同図を参照して、
本実施形態が第3の実施形態と異なるのは、極棒62
5,625’の両端部にそれぞれ穴部M4を設けると共
に、エレメント枠617側に保持具700を貫通して突
出し上記穴部M4に嵌合するピンM5を設け、これら穴
部M4とピンM5の嵌合により、極棒625,625’
のエレメント枠617に対する長手方向への移動を規制
するようにした。ピンM5はリベット止め等により保持
具700に固定される。
【0076】本実施形態においても、第3の実施形態と
同様に、極板板ピッチを精度良く設定でき、且つ強度に
優れた電気集塵的エレメントを実現できる。なお、その
他本発明の請求の範囲内で種々に設計変更および修正を
加え得ることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、 (1)請求項1記載の発明によると、各集塵極板の一端
部は固定され他端部は固定されないように、管体によ
り、各集塵極板の平行間隔を保ちつつ、各集塵極板の一
端縁部同士を連結して片持ち支持しているので、使用後
に、集塵極板の一端部側から荷重をかけることにより偏
平させてコンパクトにできる結果、簡単に集塵部を廃棄
し易い形態にすることができる。
【0078】(2)請求項2記載の発明によると、請求
項1記載の発明と同様の効果を奏することに加えて、湾
曲部をイオン化部と集塵部との結合あるいはイオン化部
から集塵部を分離する際の取手として兼用することがで
きる結果、各集塵極板の形状を統一させることができ
る。 (3)請求項3記載の発明によると、請求項1または2
記載の発明と同様の効果を奏することに加えて、イオン
化部と集塵部とを結合する際には、管体を保持具に嵌め
込むだけで済み、一方イオン化部から集塵部を分離する
際には、管体を保持具から引き抜くだけで済むようにな
る結果、集塵部を工具なしで着脱することが可能とな
る。
【0079】(4)請求項4記載の発明によると、請求
項1ないし3のいずれかに記載の発明と同様の効果をす
ることに加えて、集塵極板を互いに平行に配列させてお
いて、管体を導入用切欠を通じて嵌合用切欠に嵌め込
み、この状態で管体を加圧してその断面形状を変化させ
るだけで、各集塵極板の平行間隔を保ちつつ、管体を各
集塵極板に固定することができる結果、集塵部の作製を
簡素化でき、もって製造コストの低減化に貢献し得る。
【0080】(5)請求項5記載の発明によると、請求
項4記載の発明と同様の効果を奏することに加えて、管
体を導入用切欠を通じて嵌合用切欠に嵌め込んだ状態
で、管体を加圧してその断面形状を変化させる際に、嵌
合用切欠の突起がつぶれながらも管体の一部に食い込む
結果、各集塵極板と管体との固定強度が増す。 (6)請求項6記載の発明によると、請求項1ないし3
のいずれかに記載の発明と同様の効果を奏することに加
えて、集塵極板を互いに平行に配列させておいて、管体
を挿通孔に挿通し、この状態で管体を加圧してその管径
を拡開させるだけで、各集塵極板の平行間隔を保ちつ
つ、管体を各集塵極板に固定することができる結果、集
塵部の作製を簡素化でき、もって製造コストの低減化に
貢献し得る。
【0081】(7)請求項7記載の発明によると、請求
項1ないし3いずれかに記載の発明と同様の効果を奏す
ることに加えて、各集塵極板を互いに平行に配列させて
おいて、各集塵極板の縁部に管体のスリットを嵌め込む
だけで、集塵極板の平行間隔を保ちつつ、管体を各集塵
極板に固定することができる結果、集塵部の作製を簡素
化でき、もって製造コストの低減化に貢献し得る。
【0082】(8)請求項8記載の発明によると、請求
項1ないし3のいずれかに記載の発明と同様の効果を奏
することに加えて、集塵極板を互いに平行に配列させて
おいて、係合孔に係合爪を係合させるだけで、集塵極板
の平行間隔を保ちつつ、管体を集塵極板に固定すること
ができる結果、集塵部の作製を簡素化でき、もって製造
コストの低減化に貢献し得る。
【0083】(9)請求項9記載の発明によると、請求
項1ないし8のいずれかに記載の発明と同様の効果を奏
することに加えて、各集塵極板と管体とを同一の金属材
料で作製している結果、使用後にリサイクルがし易くな
る。 (10)請求項10記載の発明によると、集塵極板を保
持した管体の長手方向への移動が、イオン化部のエレメ
ント枠によって規制されるので、これにより集塵極板
は、イオン化部側の高圧極板との間の極板ピッチを精度
良く設定されることになる。また、管体が強度の強いエ
レメント枠に保持されるので、集塵部を含めたエレメン
ト全体の強度が向上する。
【0084】(11)請求項11記載の発明によると、
集塵部をイオン化部と組み合わせるときに、集塵部の管
体の溝部に、エレメント枠側の突部を嵌合させることに
より、容易に電気集塵式エレメントを組み立てることが
でき、且つ極板間ピッチの精度を確保することができ
る。 (12)請求項12記載の発明によると、管体嵌合用
の、エレメント枠の切欠溝の内縁部自身が、管体の溝部
に嵌合される。嵌合のために特に別部材を構成する必要
がないので、製造コストを安くできる。また、管体とエ
レメント枠とが直接位置決めされることになり、極板間
ピッチの精度を一層向上できる。
【0085】(13)請求項13記載の発明によると、
エレメント枠側のピンを管体の穴部に嵌合させることに
より、極板間ピッチを精度良く設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気集塵式エレメ
ントの集塵部の構成を示す斜視図である。
【図2】メンテナンス扉およびメンテナンス部品取付用
回動板を開成した状態を示す斜視図である。
【図3】メンテナンス部品取付用回動板から集塵部を取
り外す状態を示す図である。
【図4】電気集塵式エレメントのイオン化部と集塵部と
を分離した状態を示す図である。
【図5】集塵極板と棒極との第1の固定態様に係る固定
手順を示す要部拡大図である。
【図6】集塵極板と棒極との第1の固定態様に関連する
変更例に係る固定手順を示す要部拡大図である。
【図7】集塵極板と極棒との第2の固定態様を示す要部
拡大図である。
【図8】第2の固定態様に対応する嵌合用切欠の形状の
変更例を示す図である。
【図9】集塵極板と極棒との第3の固定態様に係る固定
手順を示す要部拡大図である。
【図10】集塵極板と極棒との第4の固定態様に係る固
定手順を示す要部拡大図である。
【図11】集塵極板と極棒との第4の固定態様に関連す
る変形例に係る固定手順を示す要部拡大図である。
【図12】集塵極板と極棒との第5の固定態様を示す要
部拡大図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係る電気集塵式エレ
メントの集塵部が適用される天井埋め込み形空気清浄機
の外観構成を示す斜視図である。
【図14】天井埋め込み形空気清浄機の内部構成を示す
斜視図である。
【図15】紫外線ランプ取付板の分解斜視図である。
【図16】本発明の第2実施態様に係る電気集塵式エレ
メントの集塵部の構成を示す斜視図である。
【図17】電気集塵式エレメントのイオン化部の構成を
示す斜視図である。
【図18】イオン化部と集塵部とを結合した状態を示す
断面図である。
【図19】集塵部をイオン化部から分離する状態を示す
斜視図である。である。
【図20】保持具の構成を示す斜視図である。
【図21】本発明の第2実施態様に係る電気集塵式エレ
メントの集塵部の変形例の構成を示す斜視図である。
【図22】本発明の第3実施態様に係る集塵部を含む電
気集塵式エレメントの構成を示す分解斜視図である。
【図23】集塵部とイオン化部の組み合わせを説明する
電気集塵的エレメントの要部の分解斜視図である。
【図24】本発明の第4実施形態に係る集塵部を含む電
気集塵的エレメントにおいて、集塵部側の極棒とイオン
化部側の保持具との組み合わせを説明する要部の分解斜
視図である。
【符号の説明】
6 電気集塵式エレメント 61 イオン化部 62 集塵部 617 エレメント枠 621 集塵極板 622 上端部 623 下端部 624,624′ 上端縁部 624a,624a′ 導入用切欠 624b,624b′ 嵌合用切欠 6241b,6241b′ 突起 624c,624c′ 挿通孔 624e,624e′,624f,624f′,624
g,624g′係合孔 624d 切欠 625,625′ 極棒 625a,625a′ スリット 625b,625b′ スリット 625c,625c′,625d,624d′,625
e,625e′係合爪 700 保持具 M1 溝部 M2 切欠溝 M3 内縁部 M4 穴部 M5 ピン
フロントページの続き (72)発明者 黒川 八郎 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 佐藤 安夫 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン化部(61)によって帯電された汚れの
    粒子を電気的に吸着する電気集塵式エレメント(6) の集
    塵部(62)であって、 互いに平行に配列された多数の集塵極板(621) と、 これら集塵極板(621) の配列方向に沿って延び、かつ各
    集塵極板(621) の一端部(622) は固定し他端部(623) は
    固定しないように、各集塵極板(621) の一端縁部(624,6
    24′) に嵌合し、各集塵極板(621) の平行間隔を保持し
    つつ、各集塵極板(621) を片持ち支持する管体(625,62
    5′) とを含むことを特徴とする電気集塵式エレメント
    の集塵部。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電気集塵式エレメントの集
    塵部において、 上記両端の集塵極板(621) から突出した管体(625,62
    5′) の少なくとも一方の端部は、湾曲していることを
    特徴とする電気集塵式エレメントの集塵部。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の電気集塵エレメン
    トの集塵部において、 上記イオン化部(61)に上記管体(625,625′) を弾性的に
    挟持する保持具(700)が設けられており、 この保持具(700) に上記管体(625,625′) が嵌め込まれ
    て保持されていることを特徴とする電気集塵式エレメン
    ト集塵部。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の電気
    集塵式エレメントの集塵部において、 上記各集塵極板(624) の一端縁部(624,624′) は、それ
    ぞれ、当該縁部(624,624′) の端縁から内方に向かって
    形成された、上記管体(625,625′) を導く導入用切欠(6
    24a,624a′) と、この導入用切欠(624a,624a′) に連続
    して形成された、上記管体(625,625′) が嵌め込まれる
    嵌合用切欠(624b,624b′) とを備えており、 上記管体(625,625′) は、上記嵌合用切欠(624b,624
    b′) に嵌め込まれて加圧されることにより、上記管体
    (625,625′) の断面形状が変形されて上記各集塵極板(6
    21) に固定されていることを特徴とする電気集塵式エレ
    メントの集塵部。
  5. 【請求項5】請求項4記載の電気集塵式エレメントの集
    塵部において、 上記嵌合用切欠(624b,624b′) の少なくとも1箇所に、
    当該嵌合用切欠(624a,624b′) に嵌め込まれてくる上記
    管体(625,625′) に向かって突出する突起(6241b,6241
    b′) が形成されていることを特徴とする電気集塵式エ
    レメントの集塵部。
  6. 【請求項6】請求項1ないし3のいずれかに記載の電気
    集塵式エレメントの集塵部において、 上記各集塵極板(621) の一端縁部(624,624′) は、それ
    ぞれ、上記管体(625,625′) が挿通される挿通孔(624c,
    624c′) を備えており、 上記管体(625,625′) は、上記挿通孔(624c,624c′) に
    挿通されて加圧されることにより、上記挿通孔内(624c,
    624c′) にて上記管体(625,625′) が拡開されて上記各
    集塵極板(621) に固定されていることを特徴とする電気
    集塵式エレメントの集塵部。
  7. 【請求項7】請求項1ないし3のいずれかに記載の電気
    集塵式エレメントの集塵部において、 上記管体(625,625′) は、上記各集塵極板(621) の一端
    縁部(624,624′) に嵌め込まれる多数のスリット(625a,
    625a′または625b,625b ′) を備えていることを特徴と
    する電気集塵式エレメントの集塵部。
  8. 【請求項8】請求項1ないし3のいずれかに記載の電気
    集塵式エレメントの集塵部において、 上記各集塵極板(621) の一端縁部(624,624′) は、それ
    ぞれ、係合孔(624e,624e′,624f,624f′,624g,624g′)
    を備えており、 上記管体(625,625′) は、上記係合孔(624e,624e′,624
    f,624f′,624g,624g′) に係合する係合爪(625c,625
    c′,625d,625d′,625e,625e′) を備えていることを特
    徴とする電気集塵式エレメントの集塵部。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の電気
    集塵式エレメントの集塵部において、 上記各集塵極板(621) および管体(625,625′) は、同一
    の金属材料から成ることを特徴とする電気集塵式エレメ
    ントの集塵部。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9のいずれかに記載の集
    塵部(62)、及びこの集塵部(62)の集塵極板(621) と交互
    に組み合わせて対向される高圧極板(611) を有するイオ
    ン化部(61)を含む電気集塵式エレメントにおいて、 上記管体(625,625′) の長手方向への移動を規制するべ
    く、上記管体(625,625′) をイオン部(61)のエレメント
    枠(617) に位置決めする手段(M1, M3)を備えたことを特
    徴とする電気集塵エレメント。
  11. 【請求項11】請求項10記載の電気集塵式エレメント
    において、 上記位置決めする手段は、管体(625,625′) に形成され
    た溝部(M1)と、エレメント枠(617) に設けられ且つ上記
    管体(625,625′) の溝部(M1)に嵌合された突部(M3)とに
    より構成されることを特徴とする電気集塵式エレメン
    ト。
  12. 【請求項12】請求項11記載の電気集塵式エレメント
    において、上記突部は、エレメント枠(617) に形成され
    且つ管体(625,625′) を嵌合させるための切欠溝(M2)の
    内縁部(M3)からなることを特徴とする電気集塵式エレメ
    ント。
  13. 【請求項13】請求項10記載の電気集塵式エレメント
    において、上記位置決めする手段は、上記管体(625,62
    5′) に形成された穴部(M4)と、エレメント枠(617) に
    形成され且つ上記管体(625,625′) の穴部(M4)に嵌合さ
    れたピン(M5)とからなることを特徴とする電気集塵式エ
    レメント。
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