JPH0984692A - ジャーポット - Google Patents

ジャーポット

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JPH0984692A
JPH0984692A JP24724095A JP24724095A JPH0984692A JP H0984692 A JPH0984692 A JP H0984692A JP 24724095 A JP24724095 A JP 24724095A JP 24724095 A JP24724095 A JP 24724095A JP H0984692 A JPH0984692 A JP H0984692A
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JP
Japan
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water
pot
region
jar
thin film
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JP24724095A
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English (en)
Inventor
Toru Nakagawa
徹 中川
Sanemori Soga
眞守 曽我
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湯沸かし音が小さく、内釜底面に付着した水
垢が除去され易すく、しかも、内釜底面に光沢があるジ
ャーポットを提供する。 【構成】 ジャーポットのステンレス製の内釜底面に撥
水性の異なる領域を内釜の底面とSi−O結合に代表さ
れる共有結合する有機薄膜により形成する。その際、特
に撥水性の高い領域を撥水性の低い領域で取り囲むよう
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジャーポットに関するも
のであり、特に湯沸かし音が小さいジャーポットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】水をジャーポットに入れて沸かす際、沸
騰する前に”シャー”という湯沸かし音がジャーポット
内釜から発生する。ここで、ジャーポットの内釜とは、
水を保持している容器のことである。上記のように発生
する音は、ジャーポット内釜底面から発生する気泡が原
因であるとされている(例えばHutton, J. H., NDA vo
l. 2131-12 Physcs 1961)。即ち、内釜底面に発生した
気泡が底面から離れて上昇するにつれ、気泡付近の水温
が底面よりも低くなり、そのために気泡の体積は小さく
なり、最終的に気泡は潰れてしまう。この気泡が潰れる
ときに音が発生し、これが湯沸し音の原因の一つとなっ
ている。
【0003】一方上記の問題点に対して湯沸し音をでき
るだけ小さくするためには、底面で発生する気泡を小さ
くすればよいことが知られている。このために、ジャー
ポット内釜の底面に表面荒さ100μm程度の凹凸を形
成して微細突起を形成し、この微細突起に沸石の機能を
持たせて発生する気泡を微細化する方法が提唱されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ジャーポットを
使用する消費者は、内釜に光沢のあるジャーポットを好
む傾向がある。しかし、従来技術では底面の表面荒さが
100μm程度であるので、底面を鏡面にすることが原
理的に不可能でり、内釜表面に光沢を付けることができ
ないという問題点がある。
【0005】また、長年ジャーポットを使用している
と、水道水中に含まれる炭酸イオンが炭酸カルシウムの
形で析出して水垢となって内釜にこびりつくことがあ
り、特に、表面に凹凸のある部分にこびりついた水垢は
除去しにくい。
【0006】さらに、凹部への水垢付着や、機械的な衝
撃による凸部脱離が発生すると、底面が平らとなり、本
来の静音性が無くなってしまう問題点があった。
【0007】本発明は、かかる問題を解決し、光沢が維
持され、水垢が取れ易く、静音性が長く維持されるジャ
ーポットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明のジャーポットの内釜の底面は、撥水性
の異なる2種類以上の領域から構成されていることを特
徴とする。
【0009】また、本発明ジャーポットにおいては、撥
水性の高い領域が領域よりも撥水性の低い領域で囲まれ
ていることが好ましい。
【0010】また、本発明ジャーポットにおいては、撥
水性の高い領域の面積が13mm2以下であることが好
ましい。
【0011】また、本発明ジャーポットにおいては、内
釜の底面に有機薄膜が形成されていることが好ましい。
【0012】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜が内釜表面と共有結合していることが好まし
い。
【0013】また、本発明のジャーポットにおいては、
共有結合がSi−O結合であることが好ましい。
【0014】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜がアルキル鎖、もしくは、パーフルオロアルキ
ル鎖を含むことが好ましい。
【0015】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜の膜厚が1μm以下であることが好ましい。
【0016】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜が単分子膜であることが好ましい。
【0017】
【作用】本発明のジャーポットにおいては、内釜の底面
が撥水性の異なる2種類以上の領域から構成されている
ので、撥水性の高い領域で選択的に気泡が発生し、この
領域が沸石の役目をはたすことができる。
【0018】また、本発明のジャーポットにおいては、
撥水性の高い領域が前記領域よりも撥水性の低い領域で
囲まれているので、撥水性の高い領域で発生した気泡は
速やかに内釜表面から脱離する。
【0019】また、本発明のジャーポットにおいては、
撥水性の高い領域の面積が13mm 2以下であるので、
発生する気泡を微細化することが可能である。
【0020】また、本発明のジャーポットにおいては、
内釜の底面に有機薄膜が形成されているので、底面に水
垢が固着するほどの凹凸を形成することなく、撥水性の
高い領域とこれよりも低い領域を底面に形成することが
できる。
【0021】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜が内釜表面と共有結合しているので、長期間使
用しても膜が剥離することがない。
【0022】また、本発明のジャーポットにおいては、
共有結合がSi−O結合であるので、長期間使用しても
膜が剥離することがない。
【0023】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜がアルキル鎖、もしくは、パーフルオロアルキ
ル鎖を含むので、水に対する静的接触角が90度以上の
撥水領域を作製することができ、この領域に選択的に気
泡を発生させることが可能である。
【0024】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜の膜厚が1μm以下であるので、底面にほとん
ど水垢の固着するような凹凸こと形成することがない、
さらに、有機薄膜を形成する基板に光沢があれば、この
光沢を保ったままにすることが可能である。
【0025】また、本発明のジャーポットにおいては、
有機薄膜が単分子膜であるので、底面にほとんど水垢の
固着するような凹凸こと形成することがない。さらに、
有機薄膜を形成する基板に光沢があれば、この光沢を保
ったままにすることが可能である。
【0026】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例にお
けるジャーポットについて説明する。
【0027】まず図1に示すように、ジャーポット内釜
21の底面を撥水性の異なる2種類以上の領域から構成
するには、例えば、まず水に対する静的接触角が40度
程度の樹脂22を底面全体に塗布し(図1(a))、そ
の後、図1(b)に示すマスク23を樹脂22の塗布さ
れた内釜底面に張り付け、マスク23の上から、水に対
する静的接触角が90度程度の樹脂を塗布する。その
後、マスク23を除去してやれば、図1(c)に示すよ
うに、内釜の底面には水に対する静的接触角が90度程
度の樹脂領域29と水に対する静的接触角が40度程度
の樹脂領域30とが形成されることになる。
【0028】なお、図1(b)のマスク23において2
5は水に対する静的接触角が90度程度の樹脂領域を形
成するために設けられた穴であり、穴25は例えば面積
が1平方ミリメートルである。上記のように撥水性の高
い領域と低い領域をジャーポットの底面に形成してやれ
ば、従来のように凹凸を形成する場合と同様に沸騰時の
音を小さくすることができる。また本発明においては、
有機薄膜を形成する基板に光沢があれば、この光沢を保
ったままにすることが可能であり、さらに、有機薄膜が
薄いため、底面にほとんど水垢の固着するような凹凸と
なることはない。
【0029】また、内釜に共有結合する有機薄膜は、シ
ラン系界面活性剤から形成することができ、以下ではシ
ラン系界面活性剤の種類、固体表面への形成方法、及び
特性について簡単に示す。
【0030】固体表面とSi−O結合(シロキサン結
合)を介して結合するするシラン系界面活性剤としては
アルキル鎖を含むものがあり、CH3(CH2)nSiC
l3のようなトリクロロシラン系化合物、CH3(CH
2)nCH3SiCl2CH3、CH3(CH2)nSiCl
2C2H5のようなジクロロシラン系化合物、もしくはC
H3(CH2)nSiCl(CH3)2、CH3(CH2)n
SiCl(C2H5)2のようなモノクロロシラン系化合
物などがある。これらの中でも特にトリクロロシラン系
界面活性剤は、シロキサン結合が固体表面および隣合う
分子同士で形成されるので、より強固な薄膜となる。こ
こで、nは0〜25で可能であり、nを変えることによ
り、形成された薄膜の撥水性をコントロールすることが
可能である。例えば、n=17の時は、形成された薄膜
の水に対する接触角は100度近くになり、例えばn=
4の時は、接触角が60度程度になる。
【0031】また、固体表面とSi−0結合する試薬と
しては、フッ素アルキル鎖を含むシラン系界面活性剤が
あり、例えば、CF3(CF2)7(CH2)2SiCl3、
CF3CH2O(CH2)15SiCl3、CF3(CH2)2
Si(CH3)2(CH2)15SiCl3、CF3(CF2)
3(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9SiCl3、F
(CF2)8(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9SiC
l3、CF3COO(CH2)15SiCl3、CF3(CF
2)5(CH2)2SiCl3等のようなトリクロロシラン
系化合物を始め、例えば、CF3(CF2)7(CH2)2
SiCln(CH3)3−n、CF3(CF2)7(CH2)
2SiCln(C2H5)3−n、CF3CH2O(CH2)1
5SiCln(CH3)3−n、CF3CH2O(CH2)15
SiCln(C2H5)3−n、CF3(CH2)2Si(C
H3)2(CH2)15SiCln(CH3)3−n、F(C
F2)4(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9SiCln
(C2H5)3−n、F(CF2)8(CH2)2Si(CH
3)2(CH2)9SiCln(CH3)3−n、CF3CO
O(CH2)15SiCln(CH3)3−n、CF3(CF
2)5(CH2)2SiCln(CH3)3−n(但し式中の
nは何れも1または2)等のような低級アルキル基置換
のモノクロロシラン系あるいはジクロロシラン系化合物
がある。これらの中でも特にトリクロロシラン系化学吸
着剤は、シロキサン結合が固体表面および隣合う分子同
士で形成されるので、より強固な薄膜となる。
【0032】これらのクロロシラン系界面活性剤から形
成される薄膜は高い撥水性を示し、水に対する静的接触
角は100度以上となる。
【0033】固体表面にSi−O結合を介してアルキル
鎖もしくはフッ化アルキル鎖を含む薄膜を形成するため
には、クロロシラン系界面活性剤を活性水素を持たない
非水有機溶媒溶解し、ここに薄膜を形成したい基板を一
定時間浸漬し、乾燥させるだけでよい。用いる非水有機
溶媒としては、例えば1、1ージクロロ、1ーフルオロ
エタン、または1、1ージクロロ2、2、2ートリフル
オロエタン、または1、1ージクロロ、2、2、3、
3、3ーペンタフルオロプロパン、または1、3ージク
ロロ、1、1、2、2、3ーペンタフルオロプロパン、
またはトリフッ化アルキルアミン、またはパーフルオロ
フランおよびそのフッ化アルキル誘導体等のフッ素系溶
媒、例えばヘキサン、オクタン、ヘキサデカン、シクロ
ヘキサン等の炭化水素系溶媒、例えばジブチルエーテ
ル、ジベンジルエーテル等のエーテル系溶媒、例えば酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸アミル
等のエステル系溶媒のいずれかが好ましい。
【0034】また、前記非水系有機溶媒にクロロシラン
系界面活性剤溶かし、これに膜を形成したい基板を浸積
して化学反応を行わせた後、水分に接触させないで非水
系の溶剤で洗浄することにより、単分子膜を形成するこ
とが可能である。この方法で作製された薄膜が単分子膜
であることは、例えば中川らによって示されている(T.
Nakagawa, K. Ogawa, and T. Kurumizawa; Langmuir v
ol. 10, p525-529, 1994)。
【0035】また、基板に直接クロロシラン系界面活性
剤の溶解した溶剤を塗布することによっても、薄膜を形
成することが可能である。溶解する溶剤としては、活性
水素を含まない溶剤、例えば、ヘキサデカン等を用いれ
ば良い。
【0036】クロロシラン系界面活性剤を用いて、ジャ
ーポット内釜の底面を撥水性の異なる2種類以上の領域
から構成するには、例えば、底面に撥水性の異なる2種
類の薄膜を樹脂の場合と同様にマスクを用いてヘキサデ
カンに溶解したクロロシラン系界面活性剤を塗布すれば
よい。これとは別の方法として、親水性の内釜、例え
ば、ステンレスに撥水性の薄膜を、図2で示すようなス
ポット状に形成すれば良い。
【0037】(実施例1)内釜が光沢のあるステンレス
製であるジャーポットに対して撥水性の薄膜を形成した
本発明第1の実施例におけるジャーポットについて説明
する。
【0038】ジャーポットから釜をはずし、内側を中性
洗剤で洗浄した後、一晩窒素雰囲気中で乾燥させた。次
に、この釜をCF3(CF2)7C2H4SiCl3(以下F
S17と略記する)が体積比で1%溶解したn−ヘキサ
デカンとクロロホルム混合溶液(体積比で4:1)に3
時間浸漬した。その後、釜をクロロホルム溶液で洗浄し
た。ここまでは、窒素雰囲気中で行った。
【0039】その後、釜を水で洗い、次に、この釜の底
面に図1(b)で示すマスクを張り付け、ラッカーを塗
布した。なお、この時のラッカーの膜厚は約1mmであ
った。ラッカーを塗布した後マスクを除去した後の釜の
模式図を図3に示す。図3において、34はラッカーの
塗布された領域であり、35はラッカーの塗布されてい
ない領域である。
【0040】次に、この釜をオゾン雰囲気に5分間曝し
た。なお暴露は大気圧で行い、オゾンの分圧は0.9気
圧であった。その後、釜に塗布したラッカーをアセトン
で拭き取り除去した。上記のオゾン処理によって、ラッ
カーの塗布された部分下部のFS17はオゾンガスから
保護され残存しているのに対し、ラッカーの塗布されて
いない部分のFS17はオゾンによって分解除去され
た。
【0041】このようにして、側面と、底面の一部のみ
にFS−17薄膜が形成された(図2)。作製された薄
膜は単分子膜であるので、膜厚は1.2nm程度であ
る。
【0042】また、このようにして処理された釜内側の
光沢は、未処理品のステンレスの光沢と同じであった。
【0043】次に、FS−17で処理された釜をジャー
ポットに組み込み、湯沸かし音を調べた。ジャーポット
に水2.2リッター入れ、図4で示すようにマイクをジ
ャーポットから50cm離し、湯を沸かし、沸騰するま
での音の経時変化を調べた。なお、全ての測定は無音響
室で行った。また、参照として、未処理のジャーポット
についても同様に音量を測定した。その結果、未処理品
では、水が沸騰する直前に最大音量50dB、処理品で
は35dBとなった。これにより、FS17の処理によ
り湯沸かし音が抑えられたことが分かる。
【0044】次に、FS17で処理された内釜を持つジ
ャーポットに硬度100ppmの硬水を入れて沸騰させ
た後、水を入れ替え、再び沸騰させるという操作を10
0回繰り返し、湯沸かし音、及び底面への水垢の付き具
合を調べた。その結果、100回目の実験においても、
沸騰音は37dBとなり、初期音よりもわずかに上昇し
たにとどまった。また、100回目の実験後ジャーポッ
トから水を除いて、内釜底面を見たところ、うっすらと
水垢が付着していた。これを濡れたウレタン製のスポン
ジで軽く3回擦ることにより水垢はきれいに除去でき
た。
【0045】水垢を除去した後、水を入れ、湯沸かし音
を測定したところ、最大音量35dBであり、初期値と
同じ値が得られた。
【0046】以上のように、本発明のジャーポットは、
内釜の光沢を維持したまま、湯沸かし音を低減すること
ができる。また、繰り返し100回使用しても、その特
性は劣化せず、しかも、水垢が除去し易い。
【0047】本実施例において用いたFS−17から形
成される膜は耐熱性が250℃と高く、耐久性が保証さ
れる。
【0048】(実施例2)上記の第1の実施例と同様
に、ジャーポットの内釜にクロロシラン系界面活性剤を
用いて薄膜を形成した。但し、用いた試薬は、CH3
(CH2)8SiCl3である。作製された薄膜は単分子
膜であるので、膜厚は0.5nm程度である。
【0049】また上記の第1の実施例と同様な実験を行
ったところ、湯沸かし音は33dBとなった。また、1
00回繰り返し試験後の湯沸かし音は36dBとわずか
に上昇し、底面に薄く水垢が付着したが、ウレタン性の
スポンジで3回擦ることにより水垢は除去され、湯沸か
し音も初期の値に戻った。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明のジャーポット
は、内釜の光沢を維持したまま、湯沸かし音を低減する
ことができる。また、繰り返し使用しても、その特性は
劣化せず、しかも、水垢が除去し易い。
【0051】また、近年の販売されているほとんどのジ
ャーポット内釜には灰色のテフロンがコートされ、水垢
が取れ易くなっている。一方、消費者の中には、テフロ
ンコートよりも、ステンレスの輝きを好む人が多数い
る。本発明によると、ステンレス釜の底面に微細気泡が
発生し易くした1μm以下の有機薄膜を形成し、さら
に、側面に1μm以下の撥水性の薄膜で処理にすること
により、釜全てがステンレスの輝きを持ち、しかも、テ
フロンコートと同様に、釜に付着した水垢が簡単に除去
できるジャーポットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるジャーポットの内釜の
作製工程図
【図2】本発明の実施例におけるジャーポットの断面図
【図3】本発明の実施例におけるジャーポットの断面図
【図4】本発明の実施例におけるジャーポットの湯沸か
し音特性検査装置の概略図
【符号の説明】
1 ジャーポット内釜 2 ジャーポット内釜底面の薄膜が存在しないステンレ
ス表面 3 薄膜が形成されている領域 21 ジャーポット内釜 22 水に対する静的接触角が40度程度の樹脂の塗布
された領域 23 マスク 25 穴 29 水に対する静的接触角が90度程度の樹脂の塗布
された領域 31 ジャーポット内釜 34 ラッカーの塗布された領域 35 ラッカーの塗布されていない領域 40 ジャーポット 41 マイク 42 木の板 43 音量測定器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沸騰させるべき水を内部に保持する内釜を
    有するジャーポットであって、前記内釜の底面が撥水性
    の高い領域と撥水性の低い領域とを有することを特徴と
    するジャーポット。
  2. 【請求項2】沸騰させるべき水を内部に保持する内釜を
    有するジャーポットであって、前記内釜の底面が撥水性
    の高い領域と撥水性の低い領域とを有し、前記撥水性の
    高い領域が前記撥水性の低い領域に囲まれるように形成
    されていることを特徴とするジャーポット。
  3. 【請求項3】内釜の底面に前記内釜表面と共有結合する
    有機薄膜を形成することにより前記内釜の底面に撥水性
    の高い領域と撥水性の低い領域とを形成することを特徴
    とする請求項1または2に記載のジャーポット。
  4. 【請求項4】共有結合がSi−O結合であることを特徴
    とする請求項3記載のジャーポット。
  5. 【請求項5】有機薄膜がアルキル鎖、またはフッ化アル
    キル鎖を含むことを特徴とする請求項3記載のジャーポ
    ット。
  6. 【請求項6】有機薄膜が単分子膜であることを特徴とす
    る請求項3記載のジャーポット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2386532A (en) * 2001-11-29 2003-09-17 Strix Ltd Electric water heater with reduced noise level
GB2411332A (en) * 2004-02-23 2005-08-24 Strix Ltd Noise reduction in water heating vessels
CN108324099A (zh) * 2017-01-20 2018-07-27 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电水壶

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