JPH0984454A - 植栽鉢物及び鉢体に植栽する方法 - Google Patents

植栽鉢物及び鉢体に植栽する方法

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JPH0984454A
JPH0984454A JP7273609A JP27360995A JPH0984454A JP H0984454 A JPH0984454 A JP H0984454A JP 7273609 A JP7273609 A JP 7273609A JP 27360995 A JP27360995 A JP 27360995A JP H0984454 A JPH0984454 A JP H0984454A
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JP
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pot
plant
planting
resin
foamed resin
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JP7273609A
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Nobuyuki Asai
信之 浅井
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ASAI DAIKEIEN KK
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上記ラン科植物等の植栽用植物を詰め込む作
業に手間と時間が掛からない鉢体に植栽する方法及びそ
れにより植栽される植栽鉢物を提供する。 【解決手段】 鉢体内の下層側に発泡樹脂製鉢用充填材
5を配置し、この上に、その根21aが上記鉢体内に収
容されるように1又は2以上の植栽用植物2aを配置す
る。その後、発泡樹脂原料(特にウレタン発泡樹脂原
料)を植栽用植物2aの根21aの上方側周囲(又は根
を除く空間の略全部)に注入し、該発泡樹脂原料が発泡
しつつ反応硬化して連続気泡型発泡樹脂部3を配置形成
する。この植栽用植物2aを発泡樹脂部3により固定す
ることにより、手間を掛けることなく植栽鉢物を製造す
ることができる。また、鉢体に1又は2以上の植栽用植
物入り養育用小型樹脂容器を配置しこの容器を同様に接
着固定することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラン科植物等の植栽
用植物の植栽鉢物及び該植栽用植物を鉢体に植栽する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ラン科植物等の植栽用植物を鉢体に植栽
する方法としては、鉢体の下層側に発泡樹脂チップを配
置し、その後、その上に、生育され且つ出荷前状態のラ
ン科植物等を配置し、この根の周囲にバ−クをしっかり
詰め込んで鉢体内にこのラン科植物等を固定する方法が
知られている。また、独立気泡型発泡ポリスチレン等の
独立気泡型発泡樹脂からなる栽培床で、植え付け用床体
とこれを内側にして、順次内嵌状態に受支できる所要数
のリング状拡張用床体とからなり、少なくとも植え付け
用床体の上表面の略全面に保水用の凹凸を形成してなる
蘭の鉢植栽培床(実公平1−39176公報)が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記植栽用植物、特に
ラン科植物を鉢体に植栽する方法において、鉢体内、即
ちラン科植物等の周りにバ−ク又は水ごけをしっかりと
詰め込む作業に非常に手間と時間が掛かるという問題が
ある。即ち、所定の空間にバ−ク又は水ごけを手でしっ
かりと詰め込むので、作業者は指が痛くなる程疲れ、そ
の過酷な労力が問題となっている。本発明は、上記の問
題点を解決するものであり、上記ラン科植物等の植栽用
植物を詰め込む作業に手間と時間が掛からない鉢体に植
栽する方法及びそれにより植栽される植栽鉢物を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第一発明の植栽鉢物
は、鉢体と該鉢体内にその根を収容される1又は2以上
の植栽用植物と、該植栽用植物の該根の少なくとも上方
側周囲に配置形成される連続気泡型発泡樹脂部とを備
え、上記植栽用植物が上記発泡樹脂により固定されるこ
とを特徴とする。本第二発明の植栽鉢物は、鉢体と該鉢
体内にその根を収容される1又は2以上の植栽用植物
と、該植栽用植物の該根を除く空間の全体に配置形成さ
れる連続気泡型発泡樹脂部とを備え、上記植栽用植物が
上記発泡樹脂により固定されることを特徴とする。
【0005】本第三発明の植栽鉢物は、鉢体と該鉢体内
に収納される1又は2以上の植栽用植物入り養育用小型
樹脂容器と、該樹脂容器の少なくとも上方側周囲に配置
形成される連続気泡型発泡樹脂部とを備え、上記樹脂容
器が上記発泡樹脂により固定されることを特徴とする。
本第七発明の鉢体に植栽する方法は、鉢体に、その根が
上記鉢体内に収容されるように1又は2以上の植栽用植
物を配置し、その後、発泡樹脂原料を注入し、該植栽用
植物の該根の少なくとも上方側周囲に、該発泡樹脂原料
が発泡しつつ反応硬化して連続気泡型発泡樹脂部を配置
形成し、上記植栽用植物を上記発泡樹脂により固定する
ことを特徴とする。
【0006】本第八発明の鉢体に植栽する方法は、鉢体
に、その根が上記鉢体内に収容されるように1又は2以
上の植栽用植物を配置し、その後、発泡樹脂原料を注入
し、該植栽用植物の該根を除く空間の全体に、該発泡樹
脂原料が発泡しつつ反応硬化して連続気泡型発泡樹脂部
を配置形成し、該植栽用植物を該発泡樹脂により固定す
ることを特徴とする。本第九発明の鉢体に植栽する方法
は、鉢体に、その樹脂容器が上記鉢体内に収納されるよ
うに1又は2以上の植栽用植物入り養育用小型樹脂容器
を配置し、その後、発泡樹脂原料を注入し、該樹脂容器
の少なくとも上方側周囲に、該発泡樹脂原料が発泡しつ
つ反応硬化して連続気泡型発泡樹脂部を配置形成し、上
記樹脂容器を上記発泡樹脂により固定することを特徴と
する。
【0007】上記発明において、上記植栽用植物として
は、主として給水により成育できるものであればよく、
土壌に植えなくても成育できるものであればよい。例え
ば、この植栽用植物としては、ラン科植物のみならず、
サボテン及び他の植物等とすることができる。上記鉢体
内の下層側に鉢用充填材を配置し、その後、上記植栽用
植物を配置する方法、及びこの方法により植栽される植
栽鉢物とすることができる。また、上記連続気泡型発泡
樹脂としては、発泡ポリウレタン等とすることができ
る。連続気泡型とするのは、通気性及び通水性を確保す
るためである。これにより根に酸素を供給できるし、給
水及び保水もできるからである。特に常温で発泡硬化す
るものが好ましく、また、反応型の方が好ましい。これ
は、常温とするのは、植物特にその根を加熱により傷め
ることがないし、また反応型とするのは、通常、常温硬
化ができるし、硬化するまでの時間としての適度の作業
時間を確保できるからである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。 実施例1 (1)植栽鉢物の構成 本実施例は第一発明に係る植栽鉢物に関する。本植栽鉢
物は、図1及び図2に示すように、陶器製若しくは樹脂
製の鉢体1と、この鉢体1の下層側に配置される独立気
泡型発泡ポリスチレンチップ5と、この鉢体1内に植栽
される2本のデンドロビウム(ラン科植物)2a、2a
と、このデンドロビウム2a、2aを固定する連続気泡
型発泡ポリウレタン部3と、この発泡ポリウレタン部3
の上面に配置される水ごけ6とからなる。
【0009】この鉢体1は、上面外径約160〜200
mm、底面外径約100〜120mm、高さ約140〜
180mmの切頭逆円錐型の通常使用する形状のもので
ある。尚、目的、用途により形状、大きさは適宜変更で
きる。また、この鉢体は金属製であってもよい。上記独
立気泡型発泡ポリスチレンチップ5としては、縦断面形
状がS字状の曲がりチップ〔肉厚:約6〜8mm、横
幅:約15〜20mm、長さ(高さ):約40〜50m
m〕を用いた。尚、円柱状とすることができる。独立気
泡の気泡径、密度等は特に限定されない。また、ポリス
チレン以外のポリエチレン、ポリプロピレン又は塩化ビ
ニルからなるものとすることもできる。
【0010】上記デンドロビウム2aは、最終成育後の
もの、即ち出荷するものであり、通常、薄い樹脂製容器
(通常、底にのみ貫通孔が設けられている。)内に苗を
入れて水苔を周囲に充填して成育を行ったものである。
そして、この最終成育ものの根の全体形状は、この容器
のギャビティ形状と同一であり、切頭逆円錐形状を示
す。そして、水苔を周囲に充填して状態にて根が成長し
て行き、この根は外へ外へと成長して行くので、しっか
りと根が密集しており、この根の中に水苔が充填された
ような状態となる。
【0011】上記発泡ポリウレタン部3は、2つのデン
ドロビウム2a、2aを鉢体1内に固定するものであ
る。この発泡ポリウレタン部3は、図2に示すように、
2つの根21a、21a同士の間及び各根と鉢体内壁と
の間に充填配置されるものであり、その厚さ(高さ)は
図1に示すように、約30〜60mm程度である。尚、
これは、以下に示す発泡ポリウレタン原料を注入・充填
して発泡させるとともに常温で反応硬化させたものであ
る。そして、この発泡ポリウレタン部3は、各根同士を
接着するとともに、各伸びた根の間にも形成されている
ので、各根同士を強固に接着している。また、各根と鉢
体内壁とをも強固に接着している。尚、この発泡ポリウ
レタン3の表面はやや薄茶色をし、表面には被膜が形成
されているので、通水性等の確保のために、この表面に
針、複数の針が配置形成されている剣山様の針山で突い
て、孔を開けてもよい。更に、樹脂容器及び根等の表面
の全体を被うように樹脂を配置することもできる。この
場合には、その表面に被膜が形成されている場合には、
通水及び通気のために、孔開け及び/又は表面部のはぎ
取りを行う必要がある。上記水苔6は通常使用する公知
のものを用いて、発泡ポリウレタン部3及び根21aの
表面を覆うことにより、発泡ポリウレタン部の形成によ
る美観を悪さを隠し、見栄えの良いものとしている。
【0012】(2)植栽鉢物の製造方法 上記植栽鉢物の製造方法は以下の通りである。まず、上
記鉢体1の下層側に上記発泡ポリスチレンチップ5を実
質上3段程度に積層配置した。その後、このチップ5の
上で且つ上記鉢体1内に根21aが収容されるように、
上記2本のデンドロビウム2a、2aを横に並置した
(図1参照)。次いで、原料容器と、その上に配置され
る射出ノズルと、握ることにより発泡された混合原料が
射出される把持部とからなる発泡ウレタン注入装置〔商
品名;「万能発泡ウレタンフォーム CF124」、輸
入元;日本ヒルティ(株)製〕を準備する。この原料容
器には、上記発泡ポリウレタン原料(A液及びB液の2
種類及び発泡剤)が収容されている。この原料は、発泡
後連続気泡型ポリウレタンを形成する素材であり、A液
とB液を混合すると共に発泡ガスにより発泡させて、常
温で反応硬化するものである。尚、このノズルの内径は
約2〜5mm程度である。尚、ノズル径が小さいと、根
の間から奥まで容易に原料を注入でき、大きいと作業時
間を短くできる。
【0013】そして、この注入装置を用いて、上記根2
1aと根21aの上方側の間及び上記根21a各々の上
方側と上記鉢体1の内壁の間に、各々の間が埋まるよう
に、発泡ウレタンを注入した(図1及び図2参照)。
尚、この厚みは約20〜40mm程度である。この混合
注入液は、発泡後において発泡しながら徐々に粘稠にな
る。吐出後約10後に約2倍に発泡するとともに略反応
硬化して、手に付かなくなる程度に硬く固化して、連続
気泡型発泡ポリウレタン部3を形成する。尚、必要に応
じて、表面の被膜に孔を開けるか、又はその表面部をは
ぎ取ってもよい。この発泡ポリウレタン部3により、2
つのデンドロビウム2a、2aは鉢体1内にしっかりと
固定された。その後、上記発泡ポリウレタン部3の上面
及び根21aの表面上に、水ごけを厚み約8〜20mm
程度になるように載せた。
【0014】(3)実施例の効果 デンドロビウムの固定作業はデンドロビウムの根の周囲
に発泡ポリウレタン原料を注入するだけでよく、バーク
を必要としないし、更に手間を掛けることなくデンドロ
ビウムの収納固定作業ができた。また、発泡ポリウレタ
ン部は2本のデンドロビウムの根同士及び各々のデンド
ロビウムの根と鉢体の内壁とを接着した固体となってい
るので、バ−クの充填による固定よりも、しっかりと固
定されている。また、発泡ポリウレタン部は、連続気泡
型のものであるので、通気性及び通水性を確保できた。
更に、これはウレタンからなるので、接着力、耐候性及
び耐久性に優れ、常温効果が可能であるので、作業が容
易であるとともに、加熱による植物の被害が生じること
もない。更に、鉢体の下層側に発泡ポリスチレンを配置
するので、全体を軽量とする効果があるのみならず、高
価なポリウレタンの使用量を低減できる。
【0015】実施例2 本実施例は第二発明に係る植栽鉢物に関する。本植栽鉢
物は、図3及び図4に示すように、デンドロビウム2
a、2aのこの根21a、21aを除く空間の全体に発
泡ポリウレタンを発泡硬化させたこと、発泡ポリスチ
レンチップを使用しないこと、大量にウレタン原料を
注入するためにノズルの内径を約6〜12mm程度と大
きくしたこと以外は、実施例1と同様のものである。
尚、所定の鉢用充填材を使用することなく、植栽用植物
を鉢体の内底面に直接配置し、その後樹脂にて固定する
こともできる。
【0016】本実施例においては、空間全体に発泡ポリ
ウレタン部3が形成されるので、2つのデンドロビウム
の固定性が、上記実施例1の場合よりも更に優れ、また
発泡ポリスチレンチップの準備及びその充填作業も軽減
できる。また、発泡ポリウレタン部3の表面に被膜がで
きる場合には、その表面に、前記の如く孔を設けるても
よいし、はぎ取ってもよい。これにより、通水性及び通
気性が確保でき、更に、この発泡ポリウレタンの場合、
セル膜厚が比較的薄く、気孔径が大きく且つ膜に柔軟性
があるので、十分に根がその孔内を伸長でき、デンドロ
ビウムの生育及び成長を阻害することもない。
【0017】実施例3 本実施例は第三発明に係る植栽鉢物に関する。本植栽鉢
物は、図5及び図6に示すように、ラン科植物とし
て、ファレノプシス(胡蝶蘭)2bを用いたこと、胡
蝶蘭入りの2個の養育用小型樹脂容器4を鉢体1内に収
容したこと、尚、この小型樹脂容器(上面外径約80〜
90mm、下面外径約50〜60mm、高さ約70〜9
0mm)は蘭の生育に通常用いられる黒色の薄い膜厚の
柔軟性のある容器であり、底面中央にのみ貫通孔が設け
られている、この2つの小型樹脂容器を固定するため
に、この樹脂容器間とこの樹脂容器と鉢体内壁間とに連
続気泡型発泡ポリウレタン部3が形成されていること以
外は、実施例1と同様のものである。尚、鉢体は実施例
1にて使用したものよりも、やや大きな鉢体としてもよ
い。
【0018】また、所定の鉢用充填材を使用することな
く、上記養育用小型樹脂容器を鉢体の内底面に直接配置
し、その後樹脂にて固定することもできる。また、養育
用小型樹脂容器及び/又はチップ等の鉢用充填材を除く
全空間を樹脂で充填したものとすることができる。更
に、樹脂容器及び根等の表面の全体を被うように樹脂を
配置することもできる。
【0019】胡蝶蘭入り養育用小型樹脂容器の固定作業
は、養育用小型樹脂容器の周囲に発泡ポリウレタン原料
を注入するだけでよく、手間を掛けることなく容易に作
業ができた。また、発泡ポリウレタン部は2個の樹脂容
器同士及び各々の樹脂容器と鉢体の内壁とを接着した固
体となっているので、しっかりと固定されている。
【0020】尚、本発明においては、上記具体的実施例
に示すものに限られず、本発明の範囲で種々変更して実
施例とすることができる。即ち、上記鉢体としては、上
記実施例にて示すもの以外にも、その平面形状が楕円
形、正方形、矩形、菱形等、またその大きさが鉢体内に
固定したい着性植物とその根の大きさに適合する大きさ
とすることができる。また、その材質は、陶器(セラミ
ック)以外に金属、樹脂等のものも使用できる。
【0021】上記植栽用植物としては、上記実施例に示
すラン科植物以外の他のラン科植物、例えば、カトレ
ア、シンビジウム、セロジネ、オンシジウム、ジゴペタ
ラム、ミルトニア、バンダ、パフィオペディラム、リカ
ステ、エピデンドラム等を用いることができる。更に、
サボテン等をも用いることができる。このサボテンも給
水量が少なくても済む植物であり、ラン科植物と同様に
処理できる。尚、給水量の少ない植物のみならず、鉢植
え用の観葉植物等をも使用できる。また、この植栽用植
物の配置数は1又は3以上でもよく、鉢体の大きさ(平
面)、商品価値及びコスト等により種々決定される。
尚、鉢体の平面大きさに対して、空間が少なくなるよう
に多くの植栽用植物を配置する場合、その固定性に優れ
るので、発泡ポリウレタンの使用が少なくてもよい。特
に、実施例3にて示すように養育用小型樹脂容器を用い
る場合には、この容器を配置するだけで十分に植栽用植
物を固定できる場合には、この発泡ポリウレタンを使用
するとしてもその使用量は少なくてもよい。
【0022】更に、植栽用植物の配置は、植栽用植物同
士離れていてもよいし、密着していてもよいし、また、
植栽用植物と鉢体の内壁は離れていてもよいし、密着し
ていてもよい。また、植栽用植物入り小型樹脂容器を用
いる場合も、この樹脂容器同士離れていてもよいし、密
着していてもよいし、また、この樹脂容器と鉢体の内壁
は離れていてもよいし、密着していてもよい。しかし、
これらが密着すればする程、植栽用植物又は樹脂容器の
移動は遮られる一方で、従来用いているバークの充填が
困難になるが、本願発明では容易にノズルの先端かく所
定の樹脂原料等を注入でき、容易に植栽用植物等を固定
できる。
【0023】上記鉢用充填材は、鉢体の下層側に配置さ
れるものであり、即ち植栽用植物の根を支持するもので
あり、従来のバーク等のように、鉢体内の空間の全部に
充填されてこの植栽用植物を鉢体内に固定するために用
いる充填材を意味しない。この鉢用充填材の形状は球
状、四角柱状、塊状等を用いることができ、その材質は
実施例にて示す樹脂以外の他樹脂(ポリエチレン、ポリ
プロピレン、塩化ビニル等)、更には砂、礫、軽石、燻
石、陶器のかけら、通常に用いる園芸用土、バーク、更
には樹脂製の人工土(乾燥密度:約0.13g/cm3
程度)等を用いることができる。また、その大きさも特
に限定されず、使用する鉢体の大きさ等により種々のも
のとすることができるし、形状保持の点では独立発泡型
のものが好ましいが、これにかぎらず、非発泡型、連続
発泡型のものでもよい。また、通常、植栽用植物として
サボテンを用いる場合には、この充填材としては砂若し
くは人工土を、寛容植物を用いる場合には人工土を用い
る。更に、植栽用植物を固定した発泡合成樹脂等の上面
に、水ごけ(特にラン科植物の場合)、砂(特にサボテ
ンの場合)及びその他の装飾用充填材を載置してもよい
し、載置しなくてもよいし、その表面の全部ではなく一
部に載置してもよい。
【0024】尚、参考例として、鉢体の全空間を樹脂で
充填香花させる場合を除けは、即ち一部に樹脂充填を行
う場合は、連続気泡型樹脂を使用しなくても、独立気泡
型樹脂(例えば独立気泡型発泡ポリウレタン等)でもよ
いし、非発泡型の樹脂(例えばウレタン樹脂、エポキシ
樹脂等)でもよい。この場合にも、植栽用植物等を固定
できるし、通気及び通水のための通路を確保できるの
て、植栽用植物の生育が可能である。
【0025】
【発明の効果】本第一発明の植栽鉢物においては、着性
植物の根の少なくとも上方側周囲に配置形成された連続
気泡型発泡樹脂により固定されているので、その根の周
囲をバ−クの充填により固定されたものと比較して、着
性植物がしっかりと固定されている。本第二発明の植栽
鉢物においては、着性植物の根を除く空間の全体に配置
形成された連続気泡型発泡樹脂により固定されているの
で、その根の周囲をバ−クの充填により固定されたもの
と比較して、更にしっかりと着性植物が固定されてい
る。
【0026】本第三発明の植栽鉢物は、着性植物入り養
育用小型樹脂容器の少なくとも上方側周囲に配置形成さ
れた連続気泡型発泡樹脂により固定されているので、養
育用小型樹脂容器から着性植物を取り出す必要がないと
ともに、この樹脂容器がしっかりと固定されている。本
発明の鉢体に植栽する方法によれば、鉢体内に、着性植
物又は着性植物入り養育用小型樹脂容器をしっかりと且
つ容易に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る植栽鉢物を示す縱断面図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】実施例2に係る植栽鉢物を示す縱断面図であ
る。
【図4】図3のA−A矢視断面図である。
【図5】実施例3に係る植栽鉢物を示す縱断面図であ
る。
【図6】図5のA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
1;素焼きの鉢体、2a;デンドロビウム(蘭)、21
a;デンドロビウム(蘭)の根、2b;ファレノプシス
(胡蝶蘭)、21b;ファレノプシス(胡蝶蘭)の根、
3;連続気泡型発泡ポリウレタン部、4;養育用小型樹
脂容器、5;独立気泡型発泡ポリスチレンチップ、6;
水ごけ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉢体と、該鉢体内にその根が収容される
    1又は2以上の植栽用植物と、該植栽用植物の該根の少
    なくとも上方側周囲に配置形成される連続気泡型発泡樹
    脂部とを備え、上記植栽用植物が上記発泡樹脂により固
    定されることを特徴とする植栽鉢物。
  2. 【請求項2】 鉢体と、該鉢体内にその根が収容される
    1又は2以上の植栽用植物と、該植栽用植物の該根を除
    く空間の全体に配置形成される連続気泡型発泡樹脂部と
    を備え、上記植栽用植物が上記発泡樹脂により固定され
    ることを特徴とする植栽鉢物。
  3. 【請求項3】 鉢体と、該鉢体内に収納される1又は2
    以上の植栽用植物入り養育用小型樹脂容器と、該樹脂容
    器の少なくとも上方側周囲に配置形成される連続気泡型
    発泡樹脂部とを備え、上記樹脂容器が上記発泡樹脂によ
    り固定されることを特徴とする植栽鉢物。
  4. 【請求項4】 上記鉢体内の下層側に鉢用充填材が配置
    される請求項1、2又は3記載の植栽鉢物。
  5. 【請求項5】 上記連続気泡型発泡樹脂部が発泡ポリウ
    レタンから構成される請求項1、2、3又は4記載の植
    栽鉢物。
  6. 【請求項6】 上記植栽用植物がラン科植物である請求
    項1乃至5のうちのいずれかに記載の植栽鉢物。
  7. 【請求項7】 鉢体に、その根が上記鉢体内に収容され
    るように1又は2以上の植栽用植物を配置し、その後、
    発泡樹脂原料を注入し、該植栽用植物の該根の少なくと
    も上方側周囲に、該発泡樹脂原料が発泡しつつ反応硬化
    して連続気泡型発泡樹脂部を配置形成し、上記植栽用植
    物を上記発泡樹脂により固定することを特徴とする鉢体
    に植栽する方法。
  8. 【請求項8】 鉢体に、その根が上記鉢体内に収容され
    るように1又は2以上の植栽用植物を配置し、その後、
    発泡樹脂原料を注入し、該植栽用植物の該根を除く空間
    の全体に、該発泡樹脂原料が発泡しつつ反応硬化して連
    続気泡型発泡樹脂部を配置形成し、該植栽用植物を該発
    泡樹脂により固定することを特徴とする鉢体に植栽する
    方法。
  9. 【請求項9】 鉢体に、その樹脂容器が上記鉢体内に収
    納されるように1又は2以上の植栽用植物入り養育用小
    型樹脂容器を配置し、その後、発泡樹脂原料を注入し、
    該樹脂容器の少なくとも上方側周囲に、該発泡樹脂原料
    が発泡しつつ反応硬化して連続気泡型発泡樹脂部を配置
    形成し、上記樹脂容器を上記発泡樹脂により固定するこ
    とを特徴とする鉢体に植栽する方法。
  10. 【請求項10】 上記鉢体内の下層側に鉢用充填材を配
    置し、その後、上記植栽用植物を配置する請求項7、8
    又は9記載の鉢体に植栽する方法。
  11. 【請求項11】 上記連続気泡型発泡樹脂が発泡ポリウ
    レタンである請求項7、8、9又は10記載の鉢体に植
    栽する方法。
  12. 【請求項12】 上記植栽用植物がラン科植物である請
    求項7乃至11のうちのいずれかに記載の鉢体に植栽す
    る方法。
JP7273609A 1995-09-26 1995-09-26 植栽鉢物及び鉢体に植栽する方法 Pending JPH0984454A (ja)

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