JPH0529007Y2 - - Google Patents

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JPH0529007Y2
JPH0529007Y2 JP1988038811U JP3881188U JPH0529007Y2 JP H0529007 Y2 JPH0529007 Y2 JP H0529007Y2 JP 1988038811 U JP1988038811 U JP 1988038811U JP 3881188 U JP3881188 U JP 3881188U JP H0529007 Y2 JPH0529007 Y2 JP H0529007Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は植物栽培用鉢に関し、より詳しくは、
植木鉢やプランター等の植物栽培用容器であつ
て、花や木、又は野菜などを保持、育成するのに
有用な植物栽培用鉢に関する。
〈従来技術及び、考案が解決しようとする課題〉 従来より、花や木、或いは野菜等の手軽な栽培
方法としては、いわゆる鉢づくり、箱づくりが知
られており、テラス、ベランダ、屋上或いは軒下
など、花壇や菜園のない場合の栽培に好適となつ
ている。このような方法による植物の栽培では、
使用される栽培用容器として、素焼きの植木鉢、
合成樹脂製又は軽量セメント製のプランター、木
製の箱等が用いられている。
ところで、こうした栽培用容器では、規格サイ
ズ等により大きさが決められており、用土の充填
量も限られている。従つて、植物にとつては、比
較的小さな鉢に植えられている場合、成長途中に
おいて根の拡張が制限されることとなり、成長が
遅れたり、悪い場合には成長しなかつたりすると
いう問題がある。このような場合、一般には、植
物が成長するまでの間に1〜2回程度の植替えが
必要となる。
ところが、こうした植替えでは、植物の種類や
鉢の大小、或いは栽培条件などによりその時期が
異なり、植替えの時期選定が難しい。また、植替
え作業中においては、不慣れなことや、不注意等
により、根先を切断したり、繊細な毛根を乾燥さ
せたりすることが多く、せつかくの植替えがかえ
つてその後の植物の成長を悪くしたり、遂には枯
らしてしまつたりするという不都合がある。
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、植替えの時期を簡単に知ることができると
共に、その植替えが容易となる植物栽培用鉢を提
供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この考案の植物栽培
用鉢は、少なくとも水と、土壌と、当該土壌100
重量部に対して1〜40重量部の水溶性ウレタンプ
レポリマーとからなる混合物を成形することによ
り得られるベース本体に、設置面部と、この設置
面部に対して垂直又は拡張状に立ち上がる側壁部
とを形成してあるものである。
〈作用〉 上記構成の植物栽培用鉢によれば、ベース本体
が、土壌を少量の水溶性ウレタンプレポリマーの
硬化物で結合した構造を有しており、土壌の性質
が主として現れるので、良好な保水性を有する上
に通気性も良くすることができる。しかも、優れ
た成形性を示すことから、所定形状への土壌の一
体成形化を容易とする一方、拡張する根の伸長を
抑制することなく、むしろベース本体に含有され
ている土壌中の養分を吸収するために延びる根先
の侵入を可能とし、外表面までも拡がることがで
きるようにしている。
更に、上記植物栽培用鉢にすれば、ベース本体
内に、予め所望の成分に配合した土壌を含有させ
ておくことができるので、栽培植物を長期に生存
させることができると共に、植替えをベース本体
ごと行うことができ、植物の根切れや土付け不良
を起すことがない、 なお、ベース本体内部を中実に成形した場合に
は、用土を入れることを省略することができるこ
とから、従来、栽培容器を使用する際に多かつた
土壌のこぼれ出しや飛散を無くすことができ、作
業中における近傍の汚損を防止することができる
共に、栽培植物の支承保持性をも高めることがで
きる。
〈実施例〉 次いで、この考案の実施例について図を参照し
ながら以下に説明する。第1図はこの考案にかか
る植物栽培用鉢を示す斜視図である。
第1図において、植物栽培用鉢は、例えば、設
置面部としての底部1aと、この底部に対向して
設けられる上端部開口1bを有する中空のベース
本体1よりなり、側面部1cには、上方に拡大す
るテーパが施されてある植木鉢に形成されてい
る。この場合、ベース本体1の中空部には、用土
3が充填されており、根付きの花2が支承、保持
されている。なお、側面部1cには、成形上、抜
き勾配としての上記のようなテーパが施されるの
が好ましいが、支障のない場合であれば、側面部
1cは底部1aに対して垂直状に形成されてあつ
ても良い。
上記ベース本体1は、少なくとも水、水溶性ウ
レタンプレポリマー、土壌からなる混合物を上記
所定の形状に成形することにより得られる。
水溶性ウレタンプレポリマーとしては、水溶性
であり、遊離のイソシアネート基を有するもの、
例えば、親水性ポレエーテルポリオールと過剰量
のイソシアネート化合物とを、遊離イソシアネー
ト基が生成するように反応させることにより得ら
れる種々のプレポリマーが使用される。
上記親水性ポリエーテルポリオールとしては、
例えば、ポリエチレングリコール単独や、プロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メタロールプロパン、トリメチロールエタン、ペ
ンタエリトリトール、ソルビトール、ポリエステ
ルポリオール、ビスフエノールA等の多価アルコ
ールと、アルキレンオキサイド、例えば、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド等との反応
物等が例示される。
上記イソシアネート化合物としては、トルエン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ジフエニルメタンイソシアネート、ヘキサメ
チルレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート等、2以上のイソシアネート基を有する
化合物が例示される。
なお、上記水溶性ウレタンプレポリマーは、イ
ソシアネート基が酸性亜硫酸ナトリウム等のマス
ク剤でマスクされて安定化されていてもよい。
また、上記土壌としては、種々のものを使用し
得るが、例えば、赤土、黒土、鹿沼土、荒木田
土、けと土、腐葉土等の土類や、桐生砂、朝明
砂、軽石、富士砂等の砂類等の天然用土、バーミ
キユライト、パーライト、ネニサンソ等の人工用
土等が例示される。上記土壌は、一種または二種
以上混合して用いられる。また、上記土壌の粒径
としては、通常、約5mm以下のものが使用され
る。
土壌を主成分とする組成物としては、土壌に例
えば水硬性物質や繊維状物質を添加したものを挙
げることができる。そして、これを用いた場合に
は、ベース本体1の保形性および植物の支承、保
持性がさらに高められる。
上記水硬性物質としては、種々のものが使用で
き、例えば、セメント、焼きセツコウ、ドロマイ
トプラスター等が例示される。水硬性物質は、所
望する保形性等に応じて適宜量使用できる。
また、上記繊維状物質としては、木綿、麻等の
天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の合成繊
維、ロツクウール、石綿、ガラス繊維等の無機繊
維等が例示される。
さらに、ベース本体1は、肥料を含有するもの
であつてもよい。肥料としては、種々のものが使
用できる。例えば、骨分、油かす等の天然肥料;
硫安、硝安、尿素、塩安、石灰窒素、過リン酸石
灰、溶成リン肥、焼成リン肥、塩化カリウム、硫
酸カリウム等の化学肥料、複合肥料;上記肥料に
カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、
銅、モリブデン、鉄、ホウ素等を添加した肥料な
どが例示される。肥料は、用途等に応じて一種ま
たは二種以上混合して、通常1〜30重量%使用さ
れる。なお、上記肥料は、ベース本体1の製造時
に添加して含有させてもよく、製造後に含浸、散
布等の手段によりベース本体1中に含有させても
よい。特に、後者は、肥料として水溶性ウレタン
プレポリマーと反応性を有するものを使用する場
合に有用である。
また、上記べース本体1は、用土の腐敗防止、
洗化作用を有するケイ酸白土、植物の活性を促進
する活力剤、植物の伸び過ぎを抑制する矮化剤、
根腐れ防止剤、着色剤、有機物としてのバークミ
ン、ピートモス或いは籾穀等を含有していてもよ
い。
そして、上記保水性、通気性、保形性等を高め
るため、ベース本体1は、土壌または土壌を主成
分とする組成物(主成分としての土壌に、例えば
前記水硬性物質、繊維状物質、肥料等を添加した
もの)を、70〜99重量%、好ましくは85〜99重量
%含有しているものが好ましい。即ち、土壌等の
含有量が70重量%未満であると、強籾で弾力性を
有するポリウレタンの量が多く、コスト高となる
だけでなく、植物の根の伸長抵抗が大きくなり、
99重量%を越えると、ポリウレタンの量が少なく
土壌を一体化するのが困難となり、保形性、植物
の支承、保持性等が十分でなくなる。
更にまた、ベース本体1は、吸水性ポリマーを
含有していてもよく、この場合には、植物栽培に
おける潅水間隔を長くすることができ、ひいては
植物栽培の注水における手間を削減することがで
きる。
上記ベース本体1は、種々の方法により成形さ
れる。例えば、水に、水溶性ウレタンプレポリ
マーを溶解させた後、上記土壌等を添加混合し
て、混合物としての混合分散液を作り、これを所
定の植木鉢用型枠に流し込むか、又は水に上記
土壌等を分散させた後、水溶性ウレタンプレポリ
マーを添加混合して混合分散液を作り、これを同
型枠に流し込む。このとき、必要に応じて、種子
4や球根等を埋設しておいたり、(第6図、第3
図参照)、苗などを植設しておく。この後、混合
分散液を固めてベース本体1を成形し、型枠より
抜き取つて所定形状、即ち上記植物栽培用鉢を得
た。
ところで、上記植物栽培用鉢においては、ベー
ス本体1が上記構成の中空の植木鉢となるように
所定形状の植木鉢用型枠に混合分散液を流し込
み、固めた後型抜きする方法により成形されてい
る。しかしながら、この他、上記混合分散液を中
実のベース本体11に成形し、これを同様の植木
鉢として型抜きしたものも考えられる(第3図参
照)。これによれば、鉢に用土を入れておくこと
を省略することができるので、栽培容器に用土を
入れて使用する際に多かつた土壌のこぼれ出しや
飛散を無くすことができ、作業中における近傍の
汚損を防止することができると共に、栽培植物の
支承保持性をも高めることができる。
上記水溶性ウレタンプレポリマーとしては、前
記ベース本体中の土壌含有量に対応した量だけ使
用され、土壌100重量部に対して、1〜40重量部、
好ましくは2〜20重量部使用される。土壌100重
量部に対する水溶性ウレタンプレポリマーの使用
量が1重量部未満では、形成されたベース本体に
おける、土壌または土壌を主成分とする組成物の
割合が99重量%を超えてしまい、前記のように土
壌を一体化するのが困難になり、保形性、植物の
支承、保持性等が悪くなる。逆に水溶性ウレタン
プレポリマーの使用量が40重量部を超えると、形
成されたベース本体における、土壌または土壌を
主成分とする組成物の割合が70重量%を下回つ
て、前記のように植物の根の伸長抵抗が大きくな
る。
なお、土壌の分散性を高めるため、前記土壌と
ともにノニオン系、カチオン系及びアニオン系界
面活性剤を用いるか、上記界面活性剤で処理され
た土壌を用いるのが好ましい。上記界面活性剤は
一種又は二種以上混合して用いられ、通常、前記
土壌100重量部に対して、0.01〜5重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部使用される。
また、土壌と水との割合は、土壌の分散性、作
業性等を損なわない範囲で適宜設定することがで
きるが、通常土壌100重量部に対して、水50〜500
重量部使用される。
更に、水溶性ウレタンプレポリマーと水との割
合は、作業性等に応じて適宜設定することができ
るが、水溶性ウレタンプレポリマー100重量部に
対して、水250〜5000重量部、好ましくは500〜
4000重量部使用される。水の量が250重量部未満
であると、均一な混合物を得るのが困難であり、
5000重量部を超えると、例えば、後述の含水発泡
体から水分を除去するのに大きな熱量を必要とす
るだけでなく、水溶性ウレタンプレポリマーと水
との反応によりゲル状物が得難く、得られたベー
ス本体1が脆いものとなる。
ところで、植物栽培用鉢では、保水性、通気
性、保形性等の各特性を有効に保有していること
に加えて、軽量化が要求される場合、上記混合分
散液に例えば低沸点液体を混入し、これを発泡さ
せて所望形状の発泡ベース本体10(第5図b参
照)を得るようにし、これにより形成されるもの
も考えられる。
この場合、上記低沸点液体は、適宜の段階で添
加することが可能であるが、均一な発泡ベース本
体10を得るため、発泡工程においては、混合分
散液を適宜温度に加熱するのが好ましい。
特に、上記の方法を採用した製法において
は、低沸点液体を混合し混合分散液中にて発泡さ
せる際、低沸点液体および水溶性ウレタンプレポ
リマーを含有する混合液を調製する一方、水を含
有すると共に、上記混合液と混合したとき低沸点
液体の沸点よりも高い温度に加温された土壌の水
分散液を調製し、上記混合液と水分散液とを混合
することにより、低温で発泡させることができ
る。より詳細には、上記低沸点液体の発泡作業性
をよくするため、室温以下の沸点を有するものを
使用すると共に、前記水分散液を、混合液と混合
して得られる混合分散液中の低沸点液体の沸点よ
りも高い温度、例えば、25℃以上に設定すれば、
上記混合液と水分散液とを混合したとき、混合分
散液の温度が前記低沸点液体の沸点よりも高くな
るので、室温下で上記混合分散液を発泡させるこ
とができる。
上記発泡ベース本体10の製造方法によると、
水溶性ウレタンプレポリマーを含有する混合液
と、水溶性ウレタンプレポリマーと反応性を有す
る水を含有する水分散液とを個別に調製するの
で、水溶性ウレタンプレポリマーと水とを同時に
混合する上記の製法よりも混合液および水分散
液の安定性および作業性を高めることができる。
しかも、水分散液の温度を高くすることができる
ので、水分散液中の土壌の分散性を高めることが
できる。従つて、混合液と水分散液との混合によ
り得られる混合分散液の均一性を高めることがで
き、土壌含有量が大きくても発泡体の均一性、一
体性、保水性、通気性、植物の支承、保持性等を
高めることができる。
上記低沸点液体としては、所望する発泡温度に
応じて適宜選択され、低温で発泡させ、作業性を
よくするため、例えば、ブタン、ペンタン、イソ
ペンタン、シクロペンタン、ジエチルエーテル、
塩化エチル、塩化イソプロピル、ジクロロメタ
ン、モノフルオロトリクロロメタン(フロン11)、
モノフルオロジクロロメタン(フロン21)、トリ
クロロトリフルオロエタン(フロン113)、ジクロ
ロテトラルフルオロエタン(フロン114)等が好
ましい。上記低沸点液体は一種または二種以上混
合して用いられる。また、上記低沸点液体は発泡
倍率等に応じて適宜量使用できるが、均一な気泡
を形成するめ、通常、水溶性ウレタンプレポリマ
ー100重量部に対して50〜300重量部、好ましくは
100〜200重量部使用される。なお、上記混合液に
は、気泡の均一性を高めるため、シリコーン等の
気泡調整剤を添加してもよい。このようにして形
成される発泡ベース本体10は、適宜の嵩密度を
有していてもよいが、嵩密度0.02〜1g/cm3、特
に、0.1〜0.5g/cm3のものが好ましい。嵩密度が
0.02g/cm3未満であると植物の支承、保持性が十
分でなく、1g/cm3を越えるとと保水性、通気性
だけでなく、軽量化を図ることが困難となる。な
お、発泡ベース本体10としては、適宜の発泡倍
率を有していてもよいが、通常2〜100倍、好ま
しくは、5〜50倍の発泡倍率を有している。
上記組成を有する混合分散液においては、前記
水、水溶性ウレタンプレポリマー、土壌および低
沸点液体を同時に混合して調整することも可能で
あるが、このような方法によるときは、水と水溶
性ウレタンプレポリマーとの反応による増粘およ
び発泡と、土壌添加による増粘とが相まつて、作
業性が悪く、土壌含有量を約65重量%以上とする
ことが困難であり、土壌含有量の大きな発泡体が
得難い。また、得られた発泡体の気泡等が不均一
であり、保水性と通気性とを同時に満足させるこ
とが困難である。特に、土壌含有量を大きくした
場合、保形性、一体性に欠けるため、取扱いが煩
雑であるだけでなく、植物の支承、保持性が十分
でない。
なお、上記混合分散液を型枠に注入した後、外
部加熱することにより混合分散液を発泡させても
よく、また、この発泡に際して、より一層均一で
微細な気泡を有する発泡体を得るため、プレスし
ながら発泡させてもよい。特に、上記混合分散液
が焼きセツコウ等の水硬性物質を含有している場
合、水硬性物質が硬化するため発泡後に発泡体が
体積収縮することがなく、成形当初の形状を有す
る発泡体が得られ、嵩密度が小さく軽量であると
共に、植物の支承、保持性に優れた発泡ベース本
体10を製造することができる。そして、上記の
ようにして得られた発泡ベース本体10の水分と
乾燥、除去する場合には、例えは、100℃以下の
温度で約1〜10時間加熱乾燥したり減圧乾燥すれ
ばよい。
なお、ベース本体の発泡化においては、低沸点
液体に代えて空気や炭酸ガス等の気体を直接混合
して発泡させることも考えられる。
また、例えば、水持ちを必要とする場合には、
第2図、第3図に示すように、保水性に優れる非
発泡のベース本体1,11の使用が好ましいが、
水捌けの良いことが必要な植物を保持して育成し
なければならないものにあつては、例えば、第5
図aに示す発泡ベース本体10′が好適である。
この発泡ベース本体10′では、下部から上端に
かけて、順次発泡粒度の異なるベース層10a,
10b及び10cが三層に積層されているが、必
要に応じて、いずれか一層でも良い。
上記のようにして得られた植物栽培用鉢は、土
壌を十分に含有し且つ、水、水溶性ウレタンプレ
ポリマーを混合した混合物が所定の形状に成形さ
れてなるベース本体1,11(又は発泡ベース本
体10,10′)よりなるので、(以下、代表的に
ベース本体1にて説明する)、良好な保水性を有
する上に通気性もよくすることができる。しか
も、優れた成形性を示すことから、所定形状への
土壌の一体成形化を容易とする一方、拡張する根
の伸長を抑制することなく、むしろベース本体1
に含有されている土壌中の養分を吸収するために
延びる根先の侵入を可能とし、側面部1cの外表
面までも拡がることができるようにしている(第
4図参照)。
更に、上記植物栽培用鉢によれば、ベース本体
1内に、予め所望の成分に配合した土壌を含有さ
せておくことができるので、栽培植物を長期に生
存させることができると共に、植替えをベース本
体ごと行うことができるので、植物の根切れや土
付け不良を起すことがない。
従つて、上記機能を有する植物栽培用鉢として
は、上記ベース本体1により形成されているとす
る一方で、第4図に示すように、これらベース本
体の外形状に対応して、これらを内部にきつちり
と嵌入できるように凹入形成された大径且つ大型
のサイズのベース本体12により形成されている
としてもよい。こうしておけば、根が拡張しベー
ス本体1の側面部1cの外表面までも張り出し、
ベース本体1での植替えの時期がきている花2
を、ベース本体1より取り出すことなく一度にベ
ース本体12に嵌入することができる。このと
き、植替えをベース本体1と共に行うことができ
るので、根切れや土付け不良の心配のない簡易な
植替えを行うことができる。そして、これによれ
ば、根がベース本体12の側面部12cの外表面
までも張り出してきたときには、更に次の植替え
の時期がきたとすることができ、このときにおい
ても、ベース本体12を更に大きなベース本体に
嵌め込んで、いわばユニツトとして、システム的
に順次植物の植替えを行うことができるというこ
とになる。なお、植替えの時期がきたときに、植
物をベース本体1やベース本体12共々、直接地
中に埋め込んで栽培できるのはいうまでもない。
なお、。上記ベース本体1中に、所望の時期に
発芽し開花するように選定された種子4または球
根等を埋設しておいてもよい(第3図、第5図、
第6図参照)。第3図に示すベース本体11では、
栽培時における繁雑な球根植えや種蒔き等の手間
を省略することができるので、より至便なものと
なる。第6図に示すベース本体1では、種子4が
鉢の上端部開口1bの周壁に埋設されており、発
芽し開花した状態では、趣の変わつたデイスプレ
イ用の鉢として提供され得る。しかも、風雨等に
よる土壌侵食を受け難いことから、種子が流出し
たりすることがない。更にまた、この実施例では
ベース本体1を植木鉢に成形した場合について説
明したが、この他、木箱やプランター等の容器、
更には、花瓶や生花用水盤等の花器に近似させた
形状にも成形するとができる。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案の植物栽培用鉢は、良好
な保水性を有する上に通気性もよくすることがで
き、優れた成形性を示すと共に、所定形状への土
壌の一体成形化を容易とするベース本体よりな
り、しかもベース本体に含有されている土壌中の
養分を吸収するために延びる根の侵入を可能と
し、外表面までも拡張できるようにしているの
で、外表面より飛び出てきた根を観察することに
より、適切な植替えの時期を簡単に知ることがで
きる。
更に、上記植物栽培用鉢によれば、栽培植物を
長期に生存させることができると共に、植替えを
ベース本体ごと行うことができ、植物の根切れや
土付け不良を起すことがないので、その植替えを
容易に行うことができるという特有の実用的効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる植物栽培用鉢を示す
斜視図、第2図は第1図の−線断面図、第3
図は植物栽培用鉢の他の実施例を示す断面図、第
4図は植物栽培用鉢を用いた植替えを示す説明
図、第5図は植物栽培用鉢の変形例を示す断面
図、第6図は植物栽培用鉢の更に他の実施例を示
す斜視図である。 1,10,10′,11,12……ベース本体、
2……花、4……種子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも水と、土壌と、当該土壌100重量部
    に対して1〜40重量部の水溶性ウレタンプレポリ
    マーとからなる混合物を成形することにより得ら
    れるベース本体に、設置面部と、この設置面部に
    対して垂直又は拡張状に立ち上がる側壁部とを形
    成してあることを特徴とする植物栽培用鉢。
JP1988038811U 1988-03-23 1988-03-23 Expired - Lifetime JPH0529007Y2 (ja)

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