JPH0522053Y2 - - Google Patents

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JPH0522053Y2
JPH0522053Y2 JP1988038810U JP3881088U JPH0522053Y2 JP H0522053 Y2 JPH0522053 Y2 JP H0522053Y2 JP 1988038810 U JP1988038810 U JP 1988038810U JP 3881088 U JP3881088 U JP 3881088U JP H0522053 Y2 JPH0522053 Y2 JP H0522053Y2
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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は植物栽培シートに関し、より詳しく
は、例えば、自動車、鉄道車両、船舶、航空機等
の運輸運搬機械を飾るものとして、または遊園地
等にある乗り物の飾付け等に有用な植物栽培シー
トに関する。
〈従来技術及び、考案が解決しようとする課題〉 従来より、この種の飾付けとしては、花瓶や水
盤に差し込まれた切花や枝木、植木鉢やプランタ
ーに植設された花や観葉植物等が知られている。
これら切花や枝木、花や観葉植物等は、造花や成
形品植物とは異なり、生きた装飾物として好感さ
れている。そして、これら装飾物は、ある期間生
き生きとしていることが要請されることから、花
瓶や水盤、又は植木鉢やプランター等の容器に
は、水或いは用土等が充填されている。
ところが、水や用土の入つた栽培用容器を上記
のような運輸運搬機械や乗り物等に取り付けた場
合、これら運輸運搬機械や乗り物の急発進、急停
止による衝撃や揺れ、又は運転中の振動などによ
り、容器内の水や用土が零れたり、飛び散つたり
するという問題がある。この場合、蓋などをし
て容器を密閉したり、または容器の底を深くし
て、水や用土を上げないようにすることも考えら
れるが、では、見栄えが悪く、また植物や、
水、用土を交換する時など、蓋の開閉に手間がか
かること、では、必然的に容器の高さ寸法が大
きくなり大きく設置スペースを取らねばならない
こと、また容器の安定性にも欠けることから、取
付け場所に種々の制約を受けることとなる。
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、種蒔きや植付け作業、或いは管理、維持の
手間を省くことができると共に、取付け場所や取
付け状態に左右されることのない植物栽培シート
を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この考案の植物栽培
シートは、少なくとも水、水溶性ウレタンプレポ
リマー、土壌からなる混合物に低沸点液体又は気
体を混合して成形することにより得られる、土壌
含有発泡体からなるベース本体を、屈曲可能のシ
ート状に成形してあると共に、このベース本体に
植物を植設するか、又は種子、球根を埋設してな
るものである。
〈作用〉 上記構成の植物栽培シートによれば、少なくと
も水、水溶性ウレタンプレポリマー、土壌からな
る混合物に低沸点液体又は気体を混合してベース
本体を成形しているので、当該低沸点液体等を混
合せずに成形したものが土壌等の粒径程度の微細
な連続気泡構造であるのに比べて、より大きな空
洞を含む連続気泡構造を有しており、良好な保水
性を有する上に通気性も良好である。また軽量で
あるため、例えば運輸運搬機械や乗り物等に搭載
した際に荷重となるおそれがない上、持ち運びが
容易である。
また本考案によればベース本体をシート状に成
形しているため、上記のように大きな空洞を含む
連続気泡構造であることと相まつて屈曲が可能か
つ容易であり、所定形状に簡単に曲げることがで
きる他、所定形状に応じて容易に切り取ることも
できる。
しかも硬化前の混合物に混合する低沸点液体又
は気体の量を調整することで、土壌含有発泡体の
密度を自在に調整できるという利点もある。
さらに、本考案の植物栽培シートにおいては、
水溶性ウレタンプレポリマーの硬化物により土壌
等を一体化しているので、上記運輸運搬機械や乗
り物の急発進、急停止による衝撃や揺れ、又は運
転中の振動などに対しても、水や土壌のこぼれ出
し或いは飛散をなくすことができると共に、栽培
植物の支承、保持性をも高めることができる。
〈実施例〉 次いで、この考案の実施例について図を参照し
ながら以下に説明する。第1図はこの考案にかか
る植物栽培シートを示す斜視図である。
第1図において、植物栽培シートは、屈曲可能
なベース本体1よりなり、ベース本体1は、例え
ば、第2図から分かるように、自動車の運転席前
部パネルの上面部3に取り付けられる大きさ及び
形状に形成されている。ベース本体1には、花2
が開花しており、花2は根付きで植設された苗か
ら開花させたものであつても良いし、又はその表
面近くに埋設されてあり、所望の時期に開花する
ように選定された種子(球根などを含む)から開
花させたものであつてもよい。
ベース本体1は、少なくとも水、水溶性ウレタ
ンプレポリマー、土壌からなる混合物に低沸点液
体又は気体を混合して上記所定の形状に成形する
ことにより得られる。
水溶性ウレタンプレポリマーとしては、水溶性
であり、遊離のイソシアネート基を有するもの、
例えば、親水性ポリエーテルポリオールと過剰量
のイソシアネート化合物とを、遊離イソシアネー
ト基が生成するように反応させることにより得ら
れる種々のプレポリマーが使用される。
上記親水性ポリエーテルポリオールとしては、
例えば、ポリエチレングリコール単独や、プロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペ
ンタエリトリトール、ソルビトール、ポリエステ
ルポリオール、ビスフエノールA等の多価アルコ
ールと、アルキレンオキサイド、例えば、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド等との反応
物等が例示される。
上記イソシアネート化合物としては、トルエン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ジフエニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート等、2以上のイソシアネート基を有する
化合物が例示される。
なお、上記水溶性ウレタンプレポリマーは、イ
ソシアネート基が酸性亜硫酸ナトリウム等のマス
ク剤でマスクされて安定化されていてもよい。
また、上記土壌としては、種々のものを使用し
得るが、例えば、赤土、黒土、鹿沼土、荒木田
土、けと土、腐葉土等の土類や、桐生砂、朝明
砂、軽石、富士砂等の砂類等の天然用土、バーミ
キユライト、パーライト、ネニサンソ等の人工用
土等が例示される。上記土壌は、一種または二種
以上混合して用いられる。また、上記土壌の粒径
としては、通常、約5mm以下のものが使用され
る。
土壌を主成分とする組成物としては、土壌に例
えば水硬性物質や繊維状物質を添加したものを挙
げることができる。そして、これを用いた場合に
は、ベース本体1の保形性および植物の支承、保
持性がさらに高められる。
上記水硬性物質としては、種々のものが使用で
き、例えば、セメント、焼きセツコウ、ドロマイ
トプラスター等が例示される。水硬性物質は、所
望する保形性等に応じて適宜量使用できる。
また、上記繊維状物質としては、木綿、麻等の
天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の合成繊
維、ロツクウール、石綿、ガラス繊維等の無機繊
維等が例示される。
さらに、ベース本体1は、肥料を含有するもの
であつてもよい。肥料としては、種々のものが使
用できる。例えば、骨分、油かす等の天然肥料;
硫安、硝安、尿素、塩安、石灰窒素、過リン酸石
灰、溶成リン肥、焼成リン肥、塩化カリウム、硫
酸カリウム等の科学肥料、複合肥料;上記肥料に
カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、
銅、モリブデン、鉄、ホツ素等を添加した肥料な
どが例示される。肥料は、用途等に応じて一種ま
たは二種以上混合して、通常、1〜30重量%使用
される。なお、上記肥料は、ベース本体1の製造
時に添加して含有させてもよく、製造後に含浸、
散布等の手段によりベース本体1中に含有させて
もよい。特に、後者は、肥料として水溶性ウレタ
ンプレポリマーと反応性を有するものを使用する
場合に有用である。
また、上記ベース本体1は、用土の腐敗防止、
浄化作用を有するケイ酸白土、植物の活性を促進
する活力剤、植物の伸び過ぎを抑制する矮化剤、
根腐れ防止剤、着色剤、有機物としてのバークミ
ン、ピートモス或いは籾殻等を含有していてもよ
い。
そして、上記保水性、通気性、保形性等を高め
るため、ベース本体1は、土壌または土壌を主成
分とする組成物(主成分としての土壌に、例えば
前記水硬性物質、繊維状物質、肥料等を添加した
もの)を、70〜99重量%、好ましくは85〜99重量
%含有しているものが好ましい。即ち、土壌等の
含有量が70重量%未満であると、強靱で弾力性を
有するポリウレタンの量が多く、コスト高となる
だけでなく、植物の根の伸長抵抗が大きくなり、
99重量%を越えると、ポリウレタンの量が少なく
土壌を一体化するのが困難とり、保形性、植物の
支承、保持性等が十分でなくなる。
更にまた、ベース本体1は、吸水性ポリマーを
含有していてもよく、この場合には、植物栽培に
おける潅水間隔を長くすることができ、ひいては
植物栽培の注水における手間を削減することがで
きる。
上記ベース本体1は、種々の方法により成形さ
れる。例えば、水に、水溶性ウレタンプレポリ
マーを溶解させた後、上記土壌等を添加混合し
て、混合物としての混合分散液を作り、この混合
分散液に低沸点液体又は気体を混合して発泡させ
つつ、選定した植物の植設或いは種子等の埋設に
必要な厚さの屈曲可能のシート状に形成するか、
又は水に上記土壌等を分散させた後、水溶性ウ
レタンプレポリマーを添加混合して混合分散液を
作り、この混合分散液に低沸点液体又は気体を混
合して発泡させつつ、同じく上記所定厚さの屈曲
可能のシート状に形成する。このとき、必要に応
じて、苗などを植設しておいたり、種子や球根等
を埋設しておく。この後、シート状体を固めて所
定形状に形成しベース本体1を得る。
上記水溶性ウレタンプポリマーとしては、前記
ベース本体中の土壌含有量に対応した量だけ使用
され、通常、土壌100重量部に対して、1〜40重
量部、好ましくは2〜20重量部使用される。
なお、土壌の分散性を高めるため、前記土壌と
ともにノニオン系、カチオン系及びアニオン系界
面活性剤を用いるか、上記界面活性剤で処理され
た土壌を用いるのが好ましい。上記界面活性剤は
一種又は二種以上混合して用いられ、通常、前記
土壌100重量部に対して、0.01〜5重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部使用される。
また、土壌と水との割合は、土壌の分散性、作
業性等を損なわない範囲で適宜設定することがで
きるが、通常土壌100重量部に対して、水50〜500
重量部使用される。
更に、水溶性ウレタンプレポリマーと水との割
合は、作業性等に応じて適宜設定することができ
るが、水溶性ウレタンプレポリマー100重量部に
対して、水250〜5000重量部、好ましくは500〜
4000重量部使用される。水の量が250重量部未満
であると、均一な混合物を得るのが困難であり、
5000重量部を越えると、例えば、後述の含水発泡
体から水分を除去するのに大きな熱量を必要とす
るだけでなく、水溶性ウレタンプレポリマーと水
との反応によりゲル状物が得難く、得られたベー
ス本体1が脆いものとなる。
低沸点液体は、混合分散液に混合後、気化させ
ることでベース本体1を発泡させるもので、適宜
の段階で添加することが可能であるが、均一な発
泡ベース本体を得るため、発泡工程においては、
混合分散液を適当温度に加熱するのが好ましい。
特に、上記の方法を採用した製法において
は、低沸点液体を混合し混合分散液中にて気化、
発泡させる際、低沸点液体および水溶性ウレタン
プレポリマーを含有する混合液を調整する一方、
水を含有すると共に、上記混合液と混合したとき
低沸点液体の沸点よりも高い温度に加温された土
壌の水分散液を調製し、上記混合液と水分散液と
を混合することにより、低温で発泡させることが
できる。より詳細には、上記低沸点液体の発泡作
業性をよくするため、室温以下の沸点を有するも
のを使用すると共に、前記水分散液を、混合液と
混合して得られる混合分散液中の低沸点体の沸点
よりも高い温度、例えば、25℃以上に設定すれ
ば、上記混合液と水分散液とを混合したとき、混
合分散液の温度が前記低沸点液体の沸点よりも高
くなるので、室温下で上記混合分散液を発泡させ
ることができる。
上記製造方法によると、水溶性ウレタンプレポ
リマーを含有する混合液と、水溶性ウレタンプレ
ポリマーと反応性を有する水を含有する水分散液
とを個別に調製するので、水溶性ウレタンプレポ
リマーと水とを同時に混合する上記の製法より
も混合液および水分散液の安定性および作業性を
高めることができる。しかも、水分散液の温度を
高くすることができるので、水分散液中の土壌の
分散性を高めることができる。従つて、混合液と
水分散液との混合により得られる混合分散液の均
一性を高めることができ、土壌含有量が大きくて
も発泡体の均一性、一体性、保水性、通気性、植
物の支承、保持性等を高めることができる。
上記低沸点液体としては、所望する発泡温度に
応じて適宜選択され、低温で発泡させ、作業性を
よくするため、例えば、ブタン、ペンタン、イソ
ペンタン、シクロペンタン、ジエチルエーテル、
塩化エチル、塩化イソプロピル、ジクロロメタ
ン、モノフルオロトリクロロメタン(フロン11)、
モノフルオロジクロロメタン(フロン21)、トリ
クロロトリフルオロエタン(フロン113)、ジクロ
ロテトラフルオロエタン(フロン114)等が好ま
しい。上記点沸点液体は一種または二種以上混合
して用いられる。また、上記低沸点液体は発泡倍
率等に応じて適宜量使用できるが、均一な気泡を
形成するめ、通常、水溶性ウレタンプレポリマー
100重量部に対して50〜300重量部、好ましくは
100〜200重量部使用される。なお、上記混合液に
は、気泡の均一性を高めるため、シリコーン等の
気泡調整剤を添加してもよい。このようにして形
成されるベース本体1は、適宜の嵩密度を有して
いてもよいが、嵩密度0.02〜1g/cm3、特に、
0.1〜0.5g/cm3のものが好ましい。嵩密度が0.02
g/cm3未満であると植物の支承、保持性が十分で
なく、1g/cm3を越えると保水性、通気性だけで
なく、軽量化を図ることが困難となる。なお、ベ
ース本体は、適宜の発泡倍率を有していてもよい
が、通常2〜100倍、好ましくは、5〜50倍の発
泡倍率を有している。
上記組成を有する混合分散液においては、前記
水、水溶性ウレタンプレポリマー、土壌および低
沸点液体を同時に混合して調整することも可能で
あるが、このような方法によるときは、水と水溶
性ウレタンプレポリマーとの反応による増粘およ
び発泡と、土壌添加による増粘とが相まつて、作
業性が悪く、土壌含有量を約65重量%以上とする
ことが困難であり、土壌含有量の大きな発泡体が
得難い。また、得られた発泡体の気泡等が不均一
であり、保水性と通気性とを同時に満足させるこ
とが困難である。特に、土壌含有量を大きくした
場合、保形性、一体性に欠けるため、取扱いが煩
雑であるだけでなく、植物の支承、保持性が十分
でない。
なお、上記混合分散液をシート状に成形する
際、外部加熱することにより混合分散液を発泡さ
せてもよく、また、この発泡に際して、より一層
均一で微細な気泡を有する発泡体を得るため、プ
レスしながら発泡させてもよい。特に、上記混合
分散液が焼きセツコウ等の水硬性物質を含有して
いる場合、水硬性物質が硬化するため発泡後に発
泡体が体積収縮することがなく、成形当初の形状
を有する発泡体が得られ、嵩密度が小さく軽量で
あると共に、植物の支承、保持性に優れたベース
本体を製造することができる。そして、上記のよ
うにして得られたベース本体の水分を乾燥、除去
する場合には、例えば、100℃以下の温度で約1
〜10時間加熱乾燥したり減圧乾燥すればよい。
なお、ベース本体の発泡化においては、低沸点
液体に代えて空気や炭酸ガス等の気体を直接混合
して発泡させることも考えられる。
また、水捌けの良いことが必要な植物を保持し
て育成しなければならないものにあつては、例え
ば、下部から上端にかけて、順次発泡粒度の異な
るベース層が複数に積層されているものの使用が
好ましい。
上記のようにして得られた植物栽培シートは、
苗が植設されてあつたり、種子などが埋設されて
あつたりするベース本体1を少なくとも水、水溶
性ウレタンプレポリマー、土壌からなる混合物に
低沸点液体又は気体を混合して形成しているの
で、繁雑な種蒔きや植付け等を省略できる一方、
良好な保水性を有する上に通気性もよくすること
ができる。
また、ベース本体1を成形して土壌を一体化し
ているので、例えば、上記実施例のように、自動
車の運転席前部パネルの上面部3に取り付けた場
合には、自動車の急発進、急停止による衝撃や揺
れ、又は運転中の振動などに対しても、水や土壌
のこぼれ出し或いは飛散をなくすことができると
共に、栽培植物の支承、保持性をも高めることが
できる。
またベース本体1は土壌含有発泡体からなるた
め軽量であり、上記運輸運搬機械や乗り物等に搭
載した際に死重となるおそれがない上、持ち運び
が容易である。
しかも、上記土壌含有発泡体からなるベース本
体1を屈曲可能のシート状に成形しているので、
運転席前部パネルの上面部3の大きさに応じて容
易に切り取ることができ、また該複雑な形状に応
じて簡単に装着することができる。
さらに、上記植物栽培シートによれば、ベース
本体1内に、予め所望の成分に配合した土壌を含
有させておくことができるので、植物の栽培など
には不向きな環境の1つとしてある運輸運搬機械
の飾付けとして、または遊園地等に設けられてあ
る乗り物の飾付けとして、植物を長期に亘り生存
させておくことができる。そして、植替えをベー
ス本体1ごと行うことができるので、取り付け
や、取り替えを容易に行うことができる。しか
も、風雨等による土壌侵食を受け難いことから、
種子が流出したりすることがなく、第3図に示す
ように、大型車輌4の屋根の上略全面に取り付け
ることも好適であり、こうしたことは花電車やデ
コレイシヨンカーの飾付けには極めて有用とな
る。
なお、以上の実施例では、植物栽培シートを遊
園地の乗り物、或いは自動車等の内装又は外装と
して用いた場合について説明したが、この他、鉄
道車両、モーターボート、ヨツト等の船舶の内装
又は外装、航空機等の内装についても同様に用い
ることができる。
第4図、第5図において、上記植物栽培シート
の他の用途につき説明する。第4図は宇宙空間に
建設されてある宇宙コロニーの模式図であり、ス
ペースシヤトル5の離発着ポート6を有してい
る。宇宙コロニーは、各種のモジュールa1〜a
4、ソーラーパネル7、放熱パネル8、真空実験
用プラツトフオーム9等よりなつており、モジユ
ールa1〜a4には、住居モジユールa1、通信
モジユールa2、貯蔵ユーテイリテイモジユール
a3、作業モジユールa4等が含まれている。
モジユールa3には、通常、居住者の生存に必
要な食料、水その他生活物質が貯蔵されている
が、ここでは、第5図に示すように、生鮮野菜を
採取するため、各種の野菜2′を栽培可能とした
上記植物栽培シートが取り付けられている。これ
によれば、ベース本体1を地上において成形でき
ることから、モジユールa3内での苗の植付けや
種蒔きを省略でき、良好な保水性を有する上に通
気性も良くすることができるので、ここでも種蒔
き作業や管理、維持の手間を省くことができる。
また、土壌が水溶性ウレタンプレポリマーによ
り一体化され、水が十分に確保されていることか
ら、無重力状態下における水や土壌のこぼれ出し
や飛散をなくすことができ、ベース本体1の取り
付け状態を考慮する必要なく野菜2′の支承、保
持性を高めることができる。
しかも、屈曲可能で且つ上記機能及び効果を有
するベース本体1にあつては、無重力状態下にお
いてもその施工性は優れ、モジユールa3の内壁
に沿つて容易に取り付けることができるという利
点がある。
〈考案の効果〉 以上のように本考案の植物栽培シートは、ベー
ス本体に植物を植設するか、又は種子、球根を埋
設してなるものゆえ、種蒔きや植付けを省略でき
る。
また、少なくとも水、水溶性ウレタンプレポリ
マー、土壌からなる混合物に低沸点液体又は気体
を混合してベース本体を成形しているので、土壌
等の粒径よりも大きな空洞を含む連続気泡構造を
有しており、良好な保水性を有する上に通気性も
良くすることができ、管理、維持の手間を省くこ
とができる。また軽量であるため、例えば運輸運
搬機械や乗り物等に搭載した際に荷重となるおそ
れがない上、持ち運びが容易である。さらに、運
輸運搬機械や乗り物等の運転席、キヤビン等の複
雑な取り付け場所に応じて容易に切り取ることが
でき、また所定形状に簡単に曲げることができる
ので、取付け場所やその状態に制約されることな
く、容易に対応できて取扱いに至便である。
しかも本考案の植物栽培シートにおいては、硬
化前の混合物に混合する低沸点液体又は気体の量
を調整することで、その密度を自在に調整できる
という利点もある。
また本考案の植物栽培シートは、水溶性ウレタ
ンプレポリマーの硬化物により土壌等を一体化し
ているので、上記運輸運搬機械や乗り物に取り付
けた場合に、これらの急発進、急停止による衝撃
や揺れ、又は運転中の振動などに十分に対応で
き、従来、栽培用容器を使用する際に多かつた水
や土壌のこぼれ出し、飛散をなくすことができる
と共に、植物の支承、保持性をも高めることがで
きるという特有の実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる植物栽培シートを示
す斜視図、第2図、第3図は植物栽培シートの取
付け状態を示す説明図、第4図、第5図はその他
の用途の説明図である。 1……ベース本体、2……花。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも水、水溶性ウレタンプレポリマー、
    土壌からなる混合物に低沸点液体又は気体を混合
    して成形することにより得られる、土壌含有発泡
    体からなるベース本体を、屈曲可能のシート状に
    形成してあると共に、このベース本体に植物を植
    設するか、又は種子、球根を埋設してなることを
    特徴とする植物栽培シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5618165A (en) * 1971-08-20 1981-02-20 Bhs Bayerische Berg Sealing device for shaft

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