JPH0378963B2 - - Google Patents

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JPH0378963B2
JPH0378963B2 JP23692487A JP23692487A JPH0378963B2 JP H0378963 B2 JPH0378963 B2 JP H0378963B2 JP 23692487 A JP23692487 A JP 23692487A JP 23692487 A JP23692487 A JP 23692487A JP H0378963 B2 JPH0378963 B2 JP H0378963B2
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Japan
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soil
water
containing foam
mixed
container
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JP23692487A
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JPS6480233A (en
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Takeshi Saburi
Hiromi Tanigawa
Masatoshi Ishibashi
Yoko Korakata
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication of JPS6480233A publication Critical patent/JPS6480233A/ja
Publication of JPH0378963B2 publication Critical patent/JPH0378963B2/ja
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は植物栽培用容器に関し、より詳しく
は、例えば壁面や、間仕切りの側壁等に有用な新
規な植物栽培用容器に関する。
<従来技術と発明が解決しようとする問題点> 従来より、リビングやオフイス、或いはホール
等において、花や観葉植物等を栽培するには、植
木鉢やプランター等の栽培用容器を用いて栽培す
ることが一般的に行なわれている。
上記植木鉢やプランター等による植物栽培で
は、容器ごと室内に持ち込んだり、また、日当た
り等に応じて、設置場所を移し変えたりすること
ができるという簡便性がある一方、これら容器内
に投入される用土は、粉粒状で且つ比較的重量が
大きいことから取扱いが不便である。しかも、容
器内には、植物育成のために十分に通気性を良く
し且つ、根の身長抵抗を少なくするために、緩や
かに押し込められているだけであるので、容器を
傾けた場合に上記用土が容器内からこぼれ出るお
それがあると共に、植物の支承保持性が悪いこと
から、容器を常に水平状態にして植物を栽培する
必要がある。従つて、容器を傾けたり、横に倒し
たり或いは反転して設置したりすれば、デイスプ
レイ上より一層効果的であろうと思われる場合が
あつても、上記用土の流出の点、保持性の点等か
ら実施できず、デイスプレイ効果の半減、並びに
使用形態の制限を招いていた。
<発明の目的> この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、持ち運びにおける簡便性を有し、容器内よ
りの用土のこぼれ出しを防止して室内の美的状態
を保つと共に、栽培植物の保持性を高めることに
より、水平設置に囚われない多様な設置状態を可
能とする植物栽培用容器を提供することを目的と
する。
<問題点を解決するための手段> 上記目的を達成するためのこの発明の植物栽培
用容器は、少なくとも水、水溶性ウレタンプレポ
リマー、土壌、および低沸点液体からなる混合物
を発泡させて得られる土壌含有発泡体と、容器本
体とを接合一体化しているものである。
上記土壌含有発泡体としては、土壌または土壌
を主成分とする組成物を70〜99重量%含有してい
るものが好ましく、また、嵩密度0.02〜1g/cm3
を有するものであることが好ましい。
<作用> 上記構成の植物栽培用容器によれば、所望の土
壌が発泡体によつて固化され且つ該発泡体が容器
本体に接合一体化される構成であるので、容器の
携帯性、保水性および通気性を有しているだけで
なく、栽培植物並びに土壌含有発泡体の容器本体
に対する保持性を高めることができる。従つて、
容器本体を斜めにしたり、横向きにしたり、上下
反転させることができ、水平設置に囚われない多
様な設置状態を可能とすることができる。
また、上記土壌含有発泡体が、土壌または土壌
を主成分とする組成物を70〜99重量%含有してい
るものである場合には、植物の根の伸長抵抗が少
なく、植物栽培用の用土として一層好適となる。
さらに、土壌含有発泡体が、嵩密度0.02〜1g/
cm3を有するものである場合には、より軽量化を達
成することができる。
<実施例> 以下実施例を示す添付図面によつて詳細に説明
する。
第1図はこの発明の植物栽培用容器を鉢状に形
成した実施例を示す斜視図である。
第1図において、鉢1は、市販の素焼き鉢であ
つて、内部に植物栽培用の用土としての土壌含有
発泡体2を有しており、土壌含有発泡体2は、こ
の鉢1の内部に密着されて一体化されている(第
2図参照)。
上記土壌含有発泡体2は、少なくとも水、水溶
性ウレタンプレポリマー、土壌、および低沸点液
体からなる混合物を発泡させて得られるものであ
り、上記水溶性ウレタンプレポリマーとしては、
水溶性であり、遊離のイソシアネート基を有する
もの、例えば、親水性ポリエーテルポリオールと
過剰量のイソシアネート化合物とを、遊離イソシ
アネート基が生成するように反応させることによ
り得られる種々のプレポリマーが使用される。
上記親水性ポリエーテルポリオールとしては、
例えば、ポリエチレングリコール単独や、プロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペ
ンタエリトリトール、ソルビトール、ポリエステ
ルポリオール、ビスフエノールA等の多価アルコ
ールと、アルキレンオキサイド、例えば、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド等との反応
物等が例示される。
また、上記イソシアネート化合物としては、ト
ルエンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、ジフエニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート等、2以上のイソシアネート基を有
する化合物が例示される。
なお、上記水溶性ウレタンプレポリマーは、イ
ソシアネート基が酸性亜硫酸ナトリウム等のマス
ク剤でマスクされて安定化されていてもよい。
また、上記土壌としては、種々のものを使用し
得るが、例えば、赤土、黒土、鹿沼土、荒木田
土、けと土、腐葉土等の土類や、桐生砂、朝明
砂、軽石、富士砂等の砂類等の天然用土、バーミ
キユライト、パーライト、ネニサンソ等の人工用
土等が例示される。上記土壌は、一種または二種
以上混合して用いられる。また、上記土壌の粒径
としては、通常、約5mm以下のものが使用され
る。
また、上記土壌含有発泡体2は、主成分として
の土壌に水硬性物質や繊維状物質を含有するもの
であつてもよく、この場合には、該土壌含有発泡
体2の保形性および植物の支承、保持性をさらに
高めることができる。上記水硬性物質としては、
種々のものが使用でき、例えば、セメント、焼き
セツコウ、ドロマイトプラスター等が例示され
る。上記水硬性物質は、所望する保形性等に応じ
て適宜量使用できる。また、上記繊維状物質とし
ては、木綿、麻等の天然繊維、ナイロン、ポリエ
ステル等の合成繊維、ロツクウール、石綿、ガラ
ス繊維等の無機繊維等が例示される。
さらに、上記土壌含有発泡体2は、肥料を含有
するのが好ましい。上記肥料としては、種々のも
のが使用でき、例えば、骨分、油かす等の天然肥
料;硫安、硝安、尿素、塩安、石灰窒素、過リン
酸石灰、溶成リン肥、焼成リン肥、塩化カリウ
ム、硫酸カリウム等の化学肥料、複合肥料;上記
肥料にカルシウム、マグネシウム、マンガン、亜
鉛、銅、モリブデン、鉄、ホウ素等を添加した肥
料などが例示される。上記肥料は、用途等に応じ
て一種または二種以上混合して、通常、1〜30重
量%使用される。なお、上記肥料は、土壌含有発
泡体2の製造時に添加して含有させてもよく、製
造後に含浸、散布等の手段により土壌含有発泡体
中に含有させてもよい。後者の場合、肥料として
水溶性ウレタンプレポリマーと反応性を有するも
のを使用する場合に有用である。
また、上記土壌含有発泡体2は、腐敗防止、浄
化作用を有するケイ酸白土、植物の活性を促進す
る活力剤、植物の伸びすぎを抑制する矮化剤、根
腐れ防止剤、着色剤、有機物としての籾殻等を含
有していてもよい。
そして、上記土壌含有発泡体2の保水性、通気
性、保形性等の特性を高めるためは、前記土壌含
有発泡体2は、土壌、または土壌を主成分とする
組成物(主成分としての土壌に、例えば前記水硬
性物質、繊維状物質、肥料等を添加したもの)を
70〜99重量%、好ましくは85〜99重量%含有して
いるのが望ましい。土壌含有量が70重量%未満で
あると、強靭で弾力性を有するポリウレタンの量
が多く、コスト高となるだけでなく、植物の根の
伸長抵抗が大きくなり、99重量%を越えると、ポ
リウレタンの量が少なく土壌を一体化するのが困
難であり、保形性、植物の支承、保持性等の特性
が十分でなくなる。
また、少なくとも水、水溶性ウレタンプレポリ
マー、土壌および低沸点液体からなる混合物を発
泡させて得られる上記土壌含有発泡体2は、適宜
の嵩密度を有していてもよいが、嵩密度0.02〜1
g/cm3、特に、0.1〜0.5g/cm3のものが好まし
い。嵩密度が0.02g/cm3未満であると植物の支
承、保持性が十分でなく、1g/cm3を越えると保
水性、通気性だけでなく、軽量化を図ることが困
難となる。なお、上記土壌含有発泡体は、通常、
2〜100倍、好ましくは、5〜50倍の発泡倍率を
有している。
さらに、上記発泡体は、吸水性ポリマーを含有
していてもよく、この場合には、植物栽培時にお
ける灌水間隔を長くすることができ、ひいては植
物栽培の手間を削減することができる。
上記の土壌含有発泡体2は、種々の方法、例え
ば、前記水に、水溶性ウレタンプレポリマーを
溶解させた後、前記土壌等を添加混合して混合分
散液を発泡させたり、水に前記土壌等を分散さ
せた後、水溶性ウレタンプレポリマーを添加混合
して混合分散液を発泡させたりすることにより製
造することができる。
なお、上記の方法において、前記低沸点液体
は、適宜の段階で添加することができるが、均一
な土壌含有発泡体2を得るため、上記の方法の発
泡工程において、混合分散液を加熱するのが好ま
しい。
また、前記の方法によるときは、低沸点液体
および水溶性ウレタンプレポリマーを含有する混
合液を調製する一方、水を含有するとともに、上
記混合液と混合したとき上記低沸点液体の沸点よ
りも高い温度に加温された土壌の水分散液を調製
し、上記混合液と水分散液とを混合することによ
り、低温で発泡させることができる。より詳細に
は、上記低沸点液体として、発泡作業性をよくす
るため、室温以下の沸点を有するものを使用する
と共に、前記水分散液を、混合液と混合して得ら
れる混合分散液中の低沸点液体の沸点よりも高い
温度、例えば、25℃以上に設定する。そして、上
記混合液と水分散液とを混合すると、混合分散液
の温度が前記低沸点液体の沸点よりも高くなるの
で、室温下で上記混合分散液を発泡させることが
できる。
上記の方法によると、水溶性ウレタンプレポリ
マーを含有する混合液と、水溶性ウレタンプレポ
リマーと反応性を有する水を含有する水分散液と
を個別に調製するので、水溶性ウレタンプレポリ
マーと水とを同時に混合する方法よりも混合液お
よび水分散液の安定性および作業性を高めること
ができるだけでなく、水分散液の温度を高くする
ことができるので、水分散液中の土壌の分散性を
高めることができる。従つて、混合液と水分散液
との混合により得られる混合分散液の均一性を高
めることができ、土壌含有量が大きくても土壌含
有発泡体の均一性、一体性、保水性、通気性植物
の支承、保持性等を高めることができる。
上記低沸点液体としては、所望する発泡温度に
応じて適宜選択され、低温で発泡させ、作業性を
よくするため、例えば、ブタン、ペンタン、イソ
ペンタン、シクロペンタン、ジエチルエーテル、
塩化エチル、塩化イソプロピル、ジクロロメタ
ン、モノフルオロトリクロロメタン(フロン11)、
モノフルオロジクロロメタン(フロン21)、トリ
クロロトリフルオロエタン(フロン113)、ジクロ
ロテトラフルオロエタン(フロン114)等が好ま
しい。上記低沸点液体は一種または二種以上混合
して用いられる。また、上記低沸点液体は発泡倍
率等に応じて適宜量使用できるが、均一な気泡を
形成するめ、通常、水溶性ウレタンプレポリマー
100重量部に対して50〜300重量部、好ましくは
100〜200重量部使用される。なお、上記混合液に
は、気泡の均一性を高めるため、シリコーン等の
気泡調整剤を添加してもよい。
また、上記水溶性ウレタンプレポリマーは、前
記土壌含有発泡体2中のポリウレタン含有量に対
応した量だけ使用され、通常、土壌100重量部に
対して、1〜40重量部、好ましくは2〜20重量部
使用される。
なお、土壌の分散性を高めるため、前記土壌と
ともにノニオン系、カチオン系、アニオン系界面
活性剤を用いるか、上記界面活性剤で処理された
土壌を用いるのが好ましい。また、上記界面活性
剤は一種または二種以上混合して用いられ、通
常、前記土壌100重量部に対して、0.01〜5重量
部、好ましくは0.1〜0.5重量部使用される。
なお、土壌と水との割合は、土壌の分散性、作
業性等を損なわない範囲で適宜設定することがで
きるが、通常土壌100重量部に対して、水50〜500
重量部使用される。
また、水溶性ウレタンプレポリマーと水との割
合は、作業性に応じて適宜設定することができる
が、水溶性ウレタンプレポリマー100重量部に対
して、水250〜5000重量部、好ましくは500〜4000
重量部使用される。水の量が250重量部未満であ
ると、均一な混合物を得るのが困難であり、5000
重量部を越えると、発泡した含水発泡体から水分
を除去するのに大きな熱量を必要とするだけでな
く、水溶性ウレタンプレポリマーと水との反応に
よりゲル状物が得難く、得られた土壌含有発泡体
2が脆いものとなる。
なお、上記のような組成を有する混合分散液
を、前記水、水溶性ウレタンプレポリマー、土壌
および低沸点液体等を同時に混合して調整するこ
とも可能であるが、このような方法によるとき
は、水と水溶性ウレタンプレポリマーとの反応に
よる増粘および発泡と、土壌添加による増粘とが
相まつて、作業性が悪く、土壌含有量を約65重量
%以上とすることが困難であり、土壌含有量の大
きな土壌含有発泡体2が得難い。また、得られた
土壌含有発泡体2の気泡等が不均一であり、保水
性と通気性とを同時に満足させることが困難であ
る。特に、土壌含有量を大きくした場合、保形
性、一体性に欠けるため、取扱いが煩雑であるだ
けでなく、植物の支承、保持性が十分でない。
そして、上記のような組成を有する混合分散液
を所定の鉢1(第1図参照)に注入し、発泡させ
ることにより含水発泡体が得られる。なお、上記
混合分散液を鉢1に注入した後、外部加熱するこ
とにより混合分散液を発泡させてもよく、上記混
合分散液の発泡に際して、より一層均一で微細な
気泡を有する土壌含有発泡体を得るため、プレス
しながら発泡させてもよい。
なお、上記混合分散液が、焼きセツコウ等の水
硬性物質を含有している場合には、水硬性物質が
硬化するため、発泡後に発泡体が体積収縮するこ
とがなく、成形当初の形状を有する土壌含有発泡
体2が得られ、嵩密度が小さく軽量であるととも
に、植物の支承、保持性に優れた土壌含有発泡体
2を製造することができる。
そして、上記のようにして得られた含水発泡体
の水分を乾燥、除去することにより、前記土壌含
有発泡体2が得られ、この水分の除去は、適宜の
条件で行なうことができ、例えば、30℃以下の温
度で約1〜10時間加熱乾燥したり減圧乾燥すれば
よい。
上記土壌含有発泡体2は、土壌を多量に含有し
ているものであり、保水性および通気性を有して
いるだけでなく、軽量で取扱いが容易であると共
に植物の支承、保持性に優れる。また、鉢1内で
の発泡及び乾燥によつて、鉢1に密着一体化され
るため、取扱い時、必要に応じて、鉢1を斜めに
傾けたり、横に倒したり、或いは上下反転させた
りしても、鉢1から土壌などがこぼれて床などを
汚すおそれがない。従つて、植物の保持性の良好
な点と相俟つて、鉢1を傾倒させたり、横転させ
たり、一時的に反転させたりした状態で、植物を
栽培することができる。これによれば、鉢1をつ
い立てや仕切り、或いは壁や天井に取り付けるこ
とによつて、使用範囲の拡大された斬新なデイス
プレイ効果を発揮することができる。
そして、さらには、土壌含有量、養分、肥料含
有量等が異なる土壌含有発泡体2を、栽培する植
物の成長等に適した形態、例えば、植物の根付き
部分に養分含有量等の多い土壌含有発泡体2を配
する等、所望の形態に配設することもできる。
なお、上記土壌含有発泡体2中に、植物の種子
または球根を埋設しておいてもよく、この場合に
は、栽培時における種蒔き等の手間を省略するこ
とができるので、より至便なものとなる。しか
も、風雨等による土壌侵食を受け難いことから、
種子が流出したりすることがない。
また、土壌含有発泡体2については、図示した
ように、苗など、比較的大きくなつた植物Aが育
生されているものであつてもよい。すなわち、戸
外で植物Aをある程度育成した後、当該土壌含有
発泡体2を植物とともに鉢1に装填したものであ
つてもよい。更にまた、この実施例では鉢に適用
した場合について説明したが、この他、木箱やプ
ランター等の容器にも適用することができる等、
この発明の植物栽培用容器は、上記実施例に限定
されることなく、この発明の要旨を変更しない範
囲で種々の設計変更を施すことができる。
<具体例> 以下に、具体例に基づき、この発明をより詳細
に説明する。
[具体例 1] 種子と、畑より採取された土壌とが含有されて
いる、例えばシート状の土壌含有発泡体を密着装
備した植物栽培用容器を作製した。
すなわち、60℃の水40gに、スイトピーの種子
10粒と、16メツシユの篩を通した上記土壌40gと
を撹拌混合し、水分散液を調整するとともに、水
溶性ウレタンプレポリマー(東邦化学社製;商品
名OHグラウトOH−1)3g、気泡調整剤とし
てのシリコーン(トーレ・シリコーン社製;商品
名SH193)0.03gおよびモノフルオロトリクロロ
メタン(旭硝子社製;商品名アサヒフロン11)3
gを均一に撹拌混合し、混合液を調製した。
そして、撹拌中の上記水分散液に、上記混合液
を添加した。なお、上記水分散液と混合液との混
合により、混合分散液は発泡し始めた。
次いで、上記混合分散液を、直径120mmの円筒
形の容器に注ぐとともに固化させて、スイトピー
の種子入りの厚み9mmの土壌含有発泡体を作製す
ると同時に、容器に密着一体化させた。
得られた土壌含有発泡体の嵩密度は、0.32g/
cm3であり、保水性、通気性、弾力性、保形性等に
優れるものであつた。そして、スイトピーの種子
をそのまま植木鉢中の土壌含有発泡体より発芽さ
せることができた。
しかも、植物栽培用容器としては、例えば、反
転使用をしても、土壌含有発泡体の容器からの脱
落はなく、良好な一体性を示していることが確認
でき、同時に、保水性、通気性、弾力性、保形性
などに優れるものであつた。
[具体例 2] 60℃の水110gに、シリカ(日本シリカ工業社
製;商品名ニツプシールLP)10g、および16メ
ツシユの篩を通した具体例1の土壌200gを添加
して撹拌混合し、水分散液を調整するとともに、
水溶性ウレタンプレポリマー(東邦化学社製;商
品名OHグラウトOH−1)8g、気泡調整剤と
してのシリコーン(トーレ・シリコーン社製;商
品名SH193)0.07gおよびモノフルオロトリクロ
ロメタン(旭硝子社製;商品名アサヒフロン11)
9gを均一に撹拌混合し、混合液を調製した。
そして、撹拌中の上記水分散液に、上記混合液
を添加した。なお、上記水分散液と混合液との混
合により、混合分散液は発泡し始めた。
次いで、上記混合分散液を、深さ120mm、外径
100mmの鉢の途中部まで注入するとともに、グラ
ジオラスの球根を容器の軸心部に置き、その後、
上記球根の上端が70mmの深さとなるように、上記
混合分散液を注入して、球根が埋め込まれた土壌
含有発泡体2を作製すると同時に、鉢に密着一体
化させた。
得られた土壌含有発泡体2の嵩密度は、0.25
g/cm3であり、保水性、通気性、弾力性、保形性
等に優れるものであつた。
しかも、鉢としては、例えば、反転使用をして
も、土壌含有発泡体の鉢からの脱落はなく、良好
な一体性を示していることが確認できた。
[具体例 3] 種子と、畑より採取された土壌とが含有されて
いる、例えばシート状の土壌含有発泡体を密着装
備した植物栽培用容器を作製した。
すなわち、60℃の水2.8Kgに、16メツシユの篩
を通した上記土壌8Kg、およびスイトピーの種子
200粒を撹拌混合し、水分散液を調整するととも
に、水溶性ウレタンプレポリマー(東邦化学社
製;商品名OHグラウトOH−1)60g、気泡調
整剤としてのシリコーン(トーレ・シリコーン社
製;商品名SH193)0.6gおよびモノフルオロト
リクロロメタン(旭硝子社製;商品名アサヒフロ
ン11)60gを均一に撹拌混合し、混合液を調製し
た。
そして、撹拌中の上記水分散液に、上記混合液
を添加した。なお、上記水分散液と混合液との混
合により、混合分散液は発泡し始めた。
次いで、上記混合分散液を、一辺の長さが480
mmの矩形の容器に注ぐとともに固化させて、スイ
トピーの種子入りの厚み9mmの土壌含有発泡体を
作製すると同時に、容器に密着一体化させた。
植物栽培用容器としては、例えば、反転使用を
しても、土壌含有発泡体の容器からの脱落はな
く、良好な一体性を示していることが確認でき、
同時に、保水性、通気性、弾力性、保形性などに
優れるのであつた。
[具体例 4] 籾殻、腐葉土等が配合された土壌が含有されて
いる、例えばブロツク状の土壌含有発泡体を備え
た植物栽培用容器を作製した。
すなわち、50℃の水520gに、籾殻、腐葉土等
が配合された土壌(家庭園芸の友社製;商品名園
芸の友)640g、吸水性ポリマー(日本合成化学
工業社製;商品名みずもち一番3号)6g、塩化
カルシウム6g、および界面活性剤(花王社製;
商品名エマールD−3−b)を撹拌混合し、水分
散液を調整するとともに、水溶性ウレタンプレポ
リマー(東邦化学社製;商品名OHグラウトOH
−1)60g、気泡調整剤としてのシリコーン(ト
ーレ・シリコーン社製;商品名SH193)0.6g、
およびモノフルオロトリクロロメタン(旭硝子社
製;商品名アサヒフロン11)29gを均一に撹拌混
合し、混合液を調製した。
そして、撹拌中の上記水分散液に、上記混合液
を添加した。なお、上記水分散液と混合液との混
合により、混合分散液は発泡し始めた。
次いで、上記混合分散液を素焼の5号鉢に入れ
て、その混合分散液が固化しない間に、約4cmに
生長したアゲラタムの苗を土を付けたまま植え付
けた。
鉢としては、例えば、反転使用をしても、土壌
含有発泡体の鉢からの脱落はなく、良好な一体性
を示していることが確認でき、同時に、保水性、
通気性、弾力性、保形性などに優れるものであつ
た。そして、その苗が順調に育つていることが確
認された。
[具体例 5] 畑より採取された土壌が含有されている、例え
ばブロツク状の土壌含有発泡体を備えた植物栽培
用容器を作製した。
すなわち、60℃の水140gに、16メツシユの篩
を通した上記土壌280gおよび骨粉50gを撹拌混
合し、水分散液を調整するとともに、水溶性ウレ
タンプレポリマー(東邦化学社製;商品名OHグ
ラウトOH−1)35g、気泡調整剤としてのシリ
コーン(トーレ・シリコーン社製;商品名
SH193)0.3gおよびモノフルオロトリクロロメ
タン(旭硝子社製;商品名アサヒフロン11)15g
を均一に撹拌混合し、混合液を調製した。
そして、撹拌中の上記水分散液に、上記混合液
を添加した。なお、上記水分散液と混合液との混
合により、混合分散液は発泡し始めた。
次いで、第3図に示すように、台3上に、土5
付きのひなぎく6を収納した素焼の5号鉢1′を
上下逆さまに置き、鉢1′の水抜き部分4より上
記混合分散液2′を注入して、鉢1′の内部空隙を
土壌含有発泡体で完全に満たした。土壌含有発泡
体の固化後、鉢1′のセツトをはずし、もとの正
しい状態に戻した。
得られた鉢1′は、ひなぎく6を保持した土壌
含有発泡体と一体になつており、鉢1′を、例え
ば、反転使用をしても、土壌含有発泡体の脱落は
なく、良好な一体性を示していることが確認で
き、且つ保水性、通気性、弾力性、保形性等に優
れるものであつた。なお、2カ月間育成した後、
鉢1′の水抜き部分4を見ると、ひなぎく6の根
が観察された。
[具体例 6] 畑より採取された土壌が含有されている、例え
ばブロツク状の土壌含有発泡体を備えた植物栽培
用容器を作製した。
すなわち、60℃の水140gに、16メツシユの篩
を通した上記土壌280gおよび骨粉50gを撹拌混
合し、水分散液を調整するとともに、水溶性ウレ
タンプレポリマー(東邦化学社製;商品名OHグ
ラウトOH−1)35g、気泡調整剤としてのシリ
コーン(トーレ・シリコーン社製;商品名
SH193)0.3gおよびモノフルオロトリクロロメ
タン(旭硝子社製;商品名アサヒフロン11)15g
を均一に撹拌混合し、混合液を調製した。
そして、撹拌中の上記水分散液に、上記混合液
を添加した。なお、上記水分散液と混合液との混
合により、混合分散液は発泡し始めた。
次いで、上記混合分散液を素焼の5号鉢に入
れ、その混合分散液が固化しない間に、約1.5mm
の穴をあけて、日本小菊の種を植えた。
鉢としては、例えば、反転使用をしても、土壌
含有発泡体の鉢からの脱落はなく、良好な一体性
を示していることが確認でき、同時に、保水性、
通気性、弾力性、保形性などに優れるものであつ
た。そして、約3週間後、発芽し、その苗が順調
に成育していることが確認された。
<発明の効果> 以上のように、この植物栽培用容器によれば、
用土が発泡体によつて固化され且つ該発泡体が容
器本体に接合一体化されるので、容器の携帯性を
高めて簡便に持ち運ぶことができ、栽培植物並び
に土壌含有発泡体の容器本体に対する保持性を高
めることができる。従つて、用土の容器内よりの
こぼれ出しを防止して室内の美的状態を十分に保
つことができることとなり、容器本体を斜めにし
たり、横向きにしたり、反転させたりすることも
可能となつて、水平設置に囚われない多様な設置
状態を創出することができる。例えば、壁面や間
仕切りに対して斜めや横向き、或いは反転して掛
けられるデイスプレイ装置として、又はシヨーウ
インド内に立て掛けて置かれる装飾品として、有
効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の植物栽培用容器を示す斜
視図、第2図は断面図、第3図は具体例5の説明
図。 1……容器本体としての鉢、2……土壌含有発
泡体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも水、水溶性ウレタンプレポリマ
    ー、土壌、および低沸点液体からなる混合物を発
    泡させて得られる土壌含有発泡体と、容器本体と
    を接合一体化していることを特徴とする植物栽培
    用容器。 2 土壌含有発泡体が、土壌または土壌を主成分
    とする組成物を70〜99重量%含有しているもので
    ある上記特許請求の範囲第1項記載の植物栽培用
    容器。 3 土壌含有発泡体が、嵩密度0.02〜1g/cm3
    有するものである上記特許請求の範囲第1項記載
    の植物栽培用容器。 4 土壌含有発泡体が、肥料を含有しているもの
    である上記特許請求の範囲第1項記載の植物栽培
    用容器。 5 土壌含有発泡体が、吸水性ポリマーを含有し
    ているものである上記特許請求の範囲第1項記載
    の植物栽培用容器。 6 土壌含有発泡体が、種子又は球根を埋設して
    いるものである上記特許請求の範囲第1項記載の
    植物栽培用容器。 7 土壌含有発泡体が、苗を植設しているもので
    ある上記特許請求の範囲第1項記載の植物栽培用
    容器。
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