JPH0984194A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JPH0984194A
JPH0984194A JP7234843A JP23484395A JPH0984194A JP H0984194 A JPH0984194 A JP H0984194A JP 7234843 A JP7234843 A JP 7234843A JP 23484395 A JP23484395 A JP 23484395A JP H0984194 A JPH0984194 A JP H0984194A
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Mamoru Izumi
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Masaru Kawachi
勝 河内
Senji Shimanuki
専治 嶋貫
Yohachi Yamashita
洋八 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波プローブの高感度・広帯域化を達成し、
性能向上を図る。 【解決手段】固溶系圧電単結晶と前記圧電単結晶よりも
音響インピーダンスが小さい樹脂から成る複合圧電体を
超音波送受信素子としたことを特徴とする複合圧電体及
び超音波プローブであって、圧電単結晶の電気機械結合
係数がK33/Kt ≧1.6であり、充填する樹脂の音響
インピーダンスZpがZp≦4×106 kg/m2 sの
ものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置など
に用いられる超音波プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】超音波プローブは圧電体を主体として構
成され、超音波を対象物に向けて照射し、その対象物に
おける音響インピーダンスの異なる界面からの反射波を
受信することにより、対象物の内部状態を画像化するた
めに用いられる。このような超音波プローブが採用され
た超音波画像装置には、例えば、人体内部を検査するた
めの医用診断装置および金属溶接内部の探傷を目的とす
る検査装置などが挙げられる。
【0003】医用診断装置においては、人体の断層像
(Bモード像)に加え、心臓、肝臓、頸動脈等を対象に
超音波の血流によるドプラシフトを利用して血流の速度
を2次元でカラー表示することが可能な「カラーフロー
マッピング(CFM)法」の開発により、その診断能は
飛躍的に向上した。近年このCFM法は、子宮や腎臓、
膵臓など人体のあらゆる臓器、器官の診断に用いられ、
今後においては、体表面に超音波プローブを接触させて
例えば心臓の血管にできた血栓を診断することが可能な
高感度装置を目指して研究がなされている。
【0004】Bモード像の場合は、身体的変化による小
さな病変や空隙が明瞭に深部まで見ることのできる高分
解能の画像が、高感度に得られることが要求されてい
る。一方、CFM像などを得ることができるドプラモー
ドの場合は、直径が数μm程度の微小な血球からの反射
エコーを用いるために、前述のBモードの場合に比べて
得られる信号レベルは小さいのでより高感度化が要求さ
れる。
【0005】ところで、従来、高感度化を達成するため
に超音波プローブ自体または装置側から様々な読みがな
されている。前記Bモードに注目すると超音波送受信素
子である圧電体の影響が大きい。圧電体としては電気機
械結合係数が大きく、かつケーブルや装置浮遊容量分に
よる損失が少ないように送受信回路とのマッチングが取
りやすい誘電率の大きい材料が用いられており、主とし
てジルコン・チタン酸鉛系圧電セラミック(PZT)が
用いられている。
【0006】一方、超音波プローブは短冊状の圧電体を
10〜200個程度配列したアレイ型超音波プローブが
主流であり、前記素子数は高分解能化の要求に伴って増
加する傾向にある。しかしながら生体との接触性から超
音波放射面の口径を大きくすることができないために前
記素子数の増加に伴って、1素子当たりの大きさが小さ
くなるため送受信回路とのマッチングが取れにくくなっ
てきている。
【0007】このようなことから、誘電率が大きい材料
からなる圧電体を使用したり、米国特許第495832
7号明細書には圧電体を積層構成することが開示され、
ドイツ特許3729731A1にはインピーダンス変換
器を使用することが開示されている。
【0008】しかしながら、前記PZT系セラミックの
比誘電率が4000を越えると電気機械結合係数が小さ
くなる傾向にあり、感度が低下するという問題が新たに
生じる。
【0009】また、積層構成では送信感度は積層数に応
じて向上するが、受信感度は積層数に反比例し、適用可
能な分野は振動子が通常よりも小さい場合やケーブルが
長い場合など特殊用途に限られる。
【0010】またエミッタフォロワなどのインピーダン
ス変換器を使用すると、超音波プローブの大型化を招く
と同時にインピーダンス変換器固有の周波数特性により
狭帯域化を引き起こす。
【0011】その他、圧電材料としてニオブ酸リチウム
などの単結晶、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛などのセラ
ミック、ポリフッ化ビニリデンもしくはその共重合体な
どの高分子材料からなる圧電体が知られている。しか
し、これらの圧電体は誘電率と電気機械結合係数が小さ
く実用的ではない。
【0012】また、圧電体柱や圧電体粉を樹脂に埋め込
んだ構成などの複合圧電体も知られている。その構造と
しては、特公昭54−19151、特開昭60−978
00、特開昭61−53562、特開昭61−1094
00など、製造方法として特開昭57−45290、特
開昭58−21883、特開昭60−54600、特開
昭60−85699、特開昭62−122499、特開
昭62−131700などに提案されている。
【0013】複合圧電体にすると音響インピーダンスが
低下して生体のそれに近づくことと、1−3型や2−2
型などの構成では電気機械結合係数が薄板の場合に比べ
て増加するというメリットがある。複合圧電体には、誘
電率が大きく電気機械結合係数K33も大きいPZT系圧
電セラミックが主として用いられている。
【0014】しかし、現実は樹脂を含むことによる誘電
率低下に比べて電気機械結合係数の向上が小さいという
問題があり、素子面積が大きいシングル型メカニカルプ
ローブやアニュラレイなどに用いられているのみであ
り、主流のフェイズドアレイ、コンベックスアレイ、リ
ニアアレイにはほとんど用いられていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、高感度
の超音波プローブを実現するためにはジルコン・チタン
酸鉛などの高誘電率圧電セラミックを用いたり、インピ
ーダンス変換器を振動子とケーブルの間に接続する方
法、また圧電体を積層構成する方法が知られているが、
いずれも前述したような問題がある。
【0016】また、その他の圧電材料についても誘電率
と電気機械結合係数が小さいために超音波プローブの高
感度化には問題がある。また、圧電体と樹脂との複合構
成では、誘電率低下に比べて電気機械結合係数の向上が
小さいという問題があり、汎用超音波プローブには用い
られていない。本発明は以上の点を考慮してなされたも
ので、より高感度な超音波プローブの提供を目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気機械結合
係数K33及びKt との関係がK33t ≧1.6である圧
電単結晶と、音響インピーダンスZpがZp≦4×10
6 kg/m2 sである樹脂との複合圧電体からなる超音
波送受信素子を備えたことを特徴とする超音波プローブ
である。
【0018】以下本発明に係わる超音波プローブについ
て図1を参照して詳細に説明する。単結晶と樹脂からな
る複数の複合圧電体1は、バッキング材2上に互いに分
離して接着されている。圧電体1は、図2に示すように
柱状の圧電体を樹脂に埋め込んだ1−3型や、図3に示
すように短冊状の圧電体を樹脂に埋め込んだ2−2型な
どが用いられる。
【0019】前記各々の圧電体1は図の矢印A方向に振
動する。第1電極3は、前記各々の圧電体1の超音波送
受信面からその側面及び前記送受信面と反対側の面の一
部に亘って回し込み電極として形成されている。ただし
この第1電極3は回し込み電極でなく、A方向に垂直な
面のみに形成してもよい。また第2電極4は、前記各々
の圧電体1の前記送受信面と反対側の面に前記第1電極
3と所望の間隔を隔ててそれぞれ形成されている。この
ような前記圧電体1、前記第1、第2の電極3,4によ
り超音波送受信素子が構成される。
【0020】音響マッチング層5は、前記各々の第1の
電極3を含む前記各圧電体1の超音波送受信面にそれぞ
れ形成されている。図では2層となっているが1層や3
層以上でもよい。音響レンズ6は、前記各音響マッチン
グ層5の全体に亘って形成されている。共通電極板7
は、前記各々の第1電極3に接続されている。個別電極
となる第2の電極4からのリード引き出しはフレキシブ
ル印刷配線板8により、はんだ付けや導電ペーストによ
り接続されている。
【0021】本発明者らは、K33/Kt ≧1.6(K33
は柱状の長さ方向の結合係数、Ktは薄板状の厚み方向
の結合係数)の圧電単結晶を用いたときに、充填する樹
脂の音響インピーダンスを4×106 kg/m2 s以下
とすることで、電気機械結合係数を低下させることなく
複合圧電体を構成することが可能であることを見出し
た。従って高い電気機械結合係数を維持したまま、音響
インピーダンスを生体に近づけることができる。
【0022】K33/Kt <1.6の場合は、音響インピ
ーダンス低下と結合係数向上によるプローブ性能向上へ
の寄与分が誘電率低下のマイナス分を上回るが、有意差
である2dB以上の感度向上を満たさない。同時にK33
/Kt <1.6では結合係数の向上度が小さいことか
ら、帯域の有意差である20%を越える広帯域化は達成
されない。
【0023】充填樹脂の音響インピーダンスが4×10
6 kg/m2 sよりも大きくなると複合構成化したとき
の結合係数がKt に近づき、音響インピーダンス低下の
プラス分と誘電率低下のマイナス分がほぼ相殺してしま
う。また、あまり音響インピーダンスが小さいと複合圧
電体が機械的に低くなるため、実用上は1×106 kg
/m2 s以上とすることが望ましい。
【0024】圧電単結晶としては少なくともチタン酸鉛
を含む固溶系圧電単結晶を用いることが好ましく、例え
ばPb[B1,B2)1-x Tix ]O3 と表わしたと
き、X=0.05〜0.55、B1:Zn,Mg,N
i,Sc,In及びYbの少なくとも一種、B2 :Nb
及びTaの少なくとも一種であることが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。 実施例1 まず、出発原料として化学的に高純度のPbO、Zn
O、Nb25 、TiO2 を用い、これらを純度補正し
た後、亜鉛ニオブ酸鉛(PZN)とチタン酸鉛(PT)
とが91:9のモル比で秤量し、さらにフラックスとし
て同量のPbOを添加した。この粉末に純水を添加し、
ZrO2 ボールが収納されたボールミルで1時間混合し
た。得られた混合物の水分を除去した後、ライカイ機で
十分に粉砕し、さらにゴム容器に入れて2トン/cm2
の圧力でラバープレスを行った。
【0026】ゴム型から取り出した固形物600gを直
径50mm、容量250ccの白金容器に入れ、900
℃まで4時間で昇温して溶解した。冷却後、さらに前記
固形物を400g入れ、白金製の蓋で密閉し、前記容器
を電気炉の中心に設置した。1260℃の温度まで5時
間で昇温し、0.8℃/hrの速度で800℃まで徐冷
した後、室温まで冷却した。その後、前記白金製容器に
30%濃度の硝酸を添加し、8時間煮沸して固溶系単結
晶を取り出した。
【0027】得られた単結晶は矢じりの形状をなし、大
きさは約20mm角であった。前記単結晶の一部を粉砕
し、X線回折を行って、結晶構造を調べたところ、ペロ
ブスカイト構造を有することが確認された。その後、前
記単結晶をラウエカメラを用いて〈001〉軸の方位を
出し、この軸に垂直にカッターで切断した。
【0028】その切断面を#2000の研磨材で厚さ5
00μmに研磨後、スパッタ法によりTi/Au電極を
両面に形成した。次に、この単結晶をシリコーンオイル
に浸して200℃に上げた後、1kV/mmの電界を印
加したまま40℃まで冷却して分極処理を施した。その
後、ダイシングソーにより300μm角の棒状に加工し
たもので電気機械結合係数K33を測定し、薄板の状態で
t を測定した。その結果、K33が92%、Kt が55
%になり、K33/Kt =1.67≧1.6になった。
【0029】次に複合圧電体にするため、厚さ500μ
mの単結晶をダイシングソーで50μm厚のブレードに
より、200μmピッチで深さ450μm(50μmの
切り残し)の溝をアレイ状に入れた後、エポキシ樹脂の
切断溝に充填して硬化させた。なお、用いたエポキシ樹
脂の音響インピーダンスは、3×106 kg/m2 sで
あった。次に、先の切断溝に対して直角に同様の切断溝
を形成してエポキシ樹脂を充填し、硬化させた。その
後、切り残し部を研磨して厚さが400μmになるよう
にして、両面にTi/Au電極をスパッタにより形成し
て複合圧電体とした。この状態で電気機械結合係数を測
定したところ88%となり、極めて大きな値が得られ
た。
【0030】本実施例では、以上の方法で1−3型複合
圧電体を作製したが、作製方法はこれに特定する必要は
ない。例えば、単結晶を最初からフルカットしても良い
し、最初からマトリクス状にカットして、その後樹脂を
充填しても良い。また、切り残し部を完全に除去しなく
ても良い。
【0031】以上のことは2−2型構造においても同様
である。さらに、本実施例のようにエポキシ樹脂を2段
階に分けて充填する場合は、その種類を変えても良い。
複合圧電体を作製後、再分極処理を施しても良い。
【0032】次にこの複合圧電体を用いてアレイ型超音
波プローブを試作した。まず、回し込み電極部形成のた
め、一方の電極をエッチングにより緑にほぼ平行に1本
のスリットを入れた。次に、端部を導電ペーストにより
導通をとって回し込み電極とした。本実施例では回し込
み電極を作製したが、これにこだわる必要はない。
【0033】次に、電極(Ti/Au)3,4を形成し
た複合圧電体1にフレキシブル配線基板8と共通電極板
7を導電ペーストを用いて接続し、超音波放射面側に音
響マッチング層5を形成した後、バッキング材2にエポ
キシ樹脂で接着した。次にダイシングソーにより厚さ5
0μmのブレードで、200μmピッチで切断した。こ
れに音響レンズ6を接着した。これに静電容量110p
F/m、長さ2mの同軸ケーブルを前記フレキシブル配
線基板8に接続してアレイプローブを試作した。なお、
本実施例ではダイシングソーによりアレイ分割を行った
が、電極エッチングにより実施しても良い。
【0034】この超音波プローブについてパルスエコー
法により反射エコーを測定したところ、全ての素子から
2.48±0.1MHz以内の中心周波数を有するエコ
ーが受信され、−6dBの比帯域は平均で93%になっ
た。この帯域は、従来よりも広範囲のドプラリファレン
ス周波数を設定できる値であった。
【0035】比較例1 ジルコン・チタン酸鉛型圧電セラミックを用いて複合圧
電体を作製し、アレイ型超音波プローブを試作した。ま
ず、K33とKt を測定したところ、それぞれ75%、5
0%になりK33/Kt =1.5<1.6になった。複合
圧電体化においては、本実施例と同様に1−3型構成と
し、切断ピッチや充填樹脂なども同一条件とした。複合
圧電体の電気機械結合係数を測定したところ70%であ
った。
【0036】次に複合圧電体の厚さは、本実施例よりも
厚く550μmとしてプローブを試作した。パルスエコ
ー特性を測定したところ、中心周波数は2.52MHz
となり本実施例とほぼ同じになった。このように厚さを
変えても中心周波数がほぼ同じになったのは圧電体の音
速と結合係数の違いによる。また、エコー波形の波高値
は、実施例1に比べて−7dB、−6dB比帯域は76
%になり、実施例1が高感度でかつ広帯域特性であっ
た。
【0037】比較例2 実施例1と同様な複合圧電体を、音響インピーダンスが
5×106 kg/m2sの樹脂を充填することにより作
製した。結合係数を測定したところ、82%になり比較
例1に比べて大きくなったが実施例1よりも小さいもの
であった。
【0038】この複合圧電体を用いて試作したアレイ型
超音波プローブのパルスエコー特性を測定したところ、
エコー波形の波高値は実施例1に比べ−2dB、−6d
B比帯域は89%になり、実施例1よりも劣るものであ
った。
【0039】比較例3 実施例1と同じ圧電単結晶を用いて、複合化せずにアレ
イ型超音波プローブを試作した。パルスエコー特性を測
定したところ、エコー波形の波高値が実施例1に比べて
−4dB、−6dB比帯域は85%になり、比較例1よ
りも良かったが実施例1、比較例2よりも劣った。
【0040】以上圧電単結晶は、亜鉛ニオブ酸鉛とチタ
ン酸鉛の固溶系についての実施例や比較例を示したが、
Znの代わりにMg,Ni,Sc,In,Ybの少なく
とも一部を用いた場合、またNbを一部Taで置換した
ものでも同様の結果が得られる。
【0041】なお、前記実施例では圧電単結晶をフラッ
クス法により育成したが、ブリッジマン法やキロプーロ
ス法(溶融引き上げ法)、ゾーンメルティング法、水熱
育成法などで作製してもよい。
【0042】前記実施例では、電極をスパッタ法により
形成したが、銀焼き付け法や蒸着法を用いてもよい。ま
た、電極材料もTi/Auに代えて、Ni/AuやCr
/Auなどの所定の導電率と密着強度を有するものであ
れば制限されない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば圧
電単結晶の電気機械結合係数がK33/Kt ≧1.6で、
樹脂の音響インピーダンスZpがZp≦4×106 kg
/m2sにした複合圧電体を超音波放送受信素子とした
超音波プローブを構成することにより、感度向上を達成
することが可能になる。さらに広帯域特性を得ることが
でき、広範囲のドプラリファレンス周波数を設定するこ
とができるので医用診断装置などの診断能向上に顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る超音波プローブの構成を示す斜
視図。
【図2】 本発明に係る複合圧電体の構造を示す斜視
図。
【図3】 本発明に係る複合圧電体の別の構造を示す斜
視図。
【符号の説明】
1…圧電体 2…バッキング材 3,4…第1,2の電極 5…音響マッチング層 6…音響レンズ 7…アース板(共通電極板) 8…フレキシブル配線基板 21…圧電体 22…樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 勝 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 嶋貫 専治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 山下 洋八 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気機械結合係数K33及びKt との関係が
    33/Kt ≧1.6である圧電単結晶と、音響インピー
    ダンスZpがZp≦4×106 kg/m2 sである樹脂
    との複合圧電体からなる超音波送受信素子を備えたこと
    を特徴とする超音波プローブ。
  2. 【請求項2】樹脂の音響インピーダンスZpが1×10
    6 ≦4×106 kg/m2 sであることを特徴とする請
    求項1記載の超音波プローブ。
  3. 【請求項3】圧電単結晶が、Pb[(B1,B2)1-x
    Tix ]O3 と表わしたとき、x=0.05〜0.55
    で、B1がZn、Mg、Ni,Sc、In及びYbの少
    なくとも一種、B2がNb及びTaの少なくとも一種で
    あることを特徴とする請求項1記載の超音波プローブ。
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