JPH098405A - 半導体混晶 - Google Patents

半導体混晶

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JPH098405A
JPH098405A JP7149865A JP14986595A JPH098405A JP H098405 A JPH098405 A JP H098405A JP 7149865 A JP7149865 A JP 7149865A JP 14986595 A JP14986595 A JP 14986595A JP H098405 A JPH098405 A JP H098405A
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JP
Japan
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mixed crystal
band gap
semiconductor
temperature
semiconductor mixed
Prior art date
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Application number
JP7149865A
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English (en)
Inventor
Kunishige Oe
邦重 尾江
Hiromitsu Asai
裕充 浅井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変動に対してバンドギャップが一定であ
る半導体混晶材料を得る。 【構成】 Biを含み他がIII族とV族の元素よりなる
材料で半導体混晶3を形成し、上記材料のバンドギャッ
プを0.6eVから1.5eVにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信や光情報処理に
用いる半導体材料中、III族元素とV族元素からなるIII
−V族の半導体混晶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信においては、その伝送路である光
ファイバの損失が小さい波長1.3μmから1.6μm
の領域における半導体素子が、光源や光検出器として用
いられている。そして、それらの半導体素子にはGaI
nAsP半導体混晶が用いられ、信頼性を含め良好な特
性が得られている。
【0003】一方、通信に供せられる情報量が膨大にな
るにつれて、従来の1個の波長を使った光通信方式か
ら、多数の波長を使って通信情報を増大させる波長多重
通信方式が注目を集めている。この場合には、波長は時
間経過に対して常に一定である必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から用いられてい
るGaInAsPやGaInAlAs等の材料は、周囲
の温度変動に伴ってバンドギャップや屈折率が変動する
という欠点をもっていた。そのため、波長多重通信にこ
れらの半導体材料よりなる素子を用いるときには、その
温度を一定にするためにペルチェ素子上に搭載する必要
があったが、これは全体の寸法を大きくし、または値段
を高くするという欠点があった。
【0005】本発明は、温度変動に対してバンドギャッ
プが一定である半導体混晶材料を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、Biを含み
他がIII族とV族の元素よりなる材料からなり、かつ、
上記材料のバンドギャップが0.6eVから1.5eV
であることにより達成される。また、上記材料は、Ga
1-xInxAs1-yBiyであることにより、またはGa
1-xInx1-yBiyであることにより、あるいはGaA
1-x-yxBiyであることによってそれぞれ達成され
る。
【0007】
【作用】本発明の半導体混晶は、Bi(ビスマス)を含
み他がIII族とV族の元素よりなる材料からなり、この
ような材料を用いることによって、温度が変動してもそ
のバンドギャップを一定の状態に保持することができ
る。しかしながら、バンドギャップがより小さい材料で
はバンドギャップ値が温度上昇とともに増大し、また、
バンドギャップが大きくなりすぎると、その材料のバン
ドギャップ値は温度上昇とともに減少する傾向にあり、
温度の変動にかかわらずバンドギャップ値が一定の状態
に保持されるのは、上記バンドギャップ値が0.6eV
から1.5eVの範囲であった。
【0008】Biは半金属であり、負のバンドギャップ
をもっている。この負のバンドギャップを形成している
電子の波動関数は、通常の正のバンドギャップを形成し
ているものとは、伝導帯や価電子帯が逆になっている。
したがって、Biを含むIII−V族半導体混晶の価電子
帯にはBiの伝導帯が混成し、伝導帯にはBiの価電子
帯が混成している。このため、温度変化に対してBiを
含むIII−V族半導体混晶のエネルギ準位は、Biと他
のIII−V族原子から逆の作用を受け、互いに相殺させ
ることが可能になる。したがって、Biを含むIII−V
族の半導体混晶、例えばGaInAsBiではバンドギ
ャップが温度により変化する係数がBiの量とともに小
さくなり、バンドギャップ値が0.6eVから1.5e
Vに対応する半導体混晶では、ほぼ零になる。
【0009】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1は本発明による半導体混晶の第1実施例を説明
する図、図2は上記実施例の混晶を用いた半導体レーザ
の断面を示す図、図3は本発明の第2実施例を説明する
図、図4は本発明の第3実施例を説明する図である。
【0010】本発明の第1実施例を示す図1は、Gax
In1-xAs1-yBiy半導体混晶の組成と、等バンドギ
ャップ線や等格子定数線の関係を示す図である。この混
晶系においては、図から明らかなようにGa0.47In
0.53AsとGaAs0.67Bi0.33(図1に〇で示す)を
結ぶ線が、InPと格子定数が等しい5.869Åの格
子定数をもつ混晶を示している。この混晶系で、例えば
Biを2%含むGa0.6In0.4As0.98Bi0.02(図1
に●で示す)混晶は、バンドギャップが0.7eVで格
子定数が5.810Åの値を示す。この混晶の大きな特
徴は、そのバンドギャップが温度の影響により変化しな
いことであって、例えば200Kにおける値も0.7e
Vであり、また、400Kにおいても0.7eVと同じ
値を示すことである。
【0011】上記GaInAsBi半導体混晶を半導体
レーザに適用した例を、図2のレーザ構造断面により説
明する。図2において、1はn型InP基板、2はn型
In0.52Ga0.24Al0.24Asキャリア閉じ込め層(I
nPと格子定数が同じ)、3はノンドープ活性層で、6
0ÅのGa0.6In0.4As0.98Bi0.02ウェル層3層と
60ÅのIn0.52Ga0.24Al0.24Asバリア層4層か
らなるひずみ多重量子井戸構造である。4はp型In
0.52Ga0.24Al0.24Asキャリア閉じ込め層、5はp
型InPクラッド層、6はp型In0.53Ga0.47Asキ
ャップ層、7はp型電極、8はn型電極をそれぞれ示し
ている。上記構造は半導体レーザとしてよく知られてい
る光・キャリア分離閉じ込め型多重量子井戸レーザを適
用したものであり、これにより低しきい値のレーザを実
現することができる。上記多重量子井戸から発生するレ
ーザ光の波長は、1.55μmであり、温度が−60℃
から100℃の範囲で変化してもレーザ光の波長は一定
である。これは上記量子井戸のウェル層を形成するGa
0.6In0.4As0.98Bi0.02半導体混晶のバンドギャッ
プが、温度によって変化しないことに起因する。上記混
晶の組成は一例を示したものにすぎず、この近傍の組成
を有する半導体混晶は、温度に対してそのバンドギャッ
プがほとんど変化しないので、上記半導体混晶と同じよ
うに用いることができる。
【0012】図3は本発明の第2実施例を説明するため
に、GaxIn1-x1-yBiy半導体混晶の組成と等バン
ドギャップ線、等格子定数線の関係を示す図である。こ
の混晶系ではGa0.18In0.820.91Bi0.09半導体混
晶のバンドギャップが0.8eVで、その格子定数はI
nPに等しい。上記バンドギャップは温度に対してほと
んど変化しないので、図2における活性層3を上記Ga
0.18In0.820.91Bi0.09半導体混晶にした構造で、
温度に関係することなく発振波長が1.55μmのレー
ザを得ることができる。また、上記組成以外であっても
そのバンドギャップが0.6eVから1.1eVを示す
半導体混晶では、温度が変化してもその値がほとんど変
化しない特性を示した。
【0013】図4は本発明の第3実施例を説明するため
に、GaAs1-x-yxBiy半導体混晶の組成と等バン
ドギャップ線、等格子定数線の関係を示す図である。こ
の混晶系においてはGaAs0.630.27Bi0.1混晶の
バンドギャップが0.8eVであって、その格子定数は
GaAsに等しい。上記バンドギャップは温度に対して
ほとんど変化しないので、上記混晶を活性層に用いるこ
とによって、温度の変化に関係なく発振波長が1.55
μmのレーザを得ることができる。
【0014】
【発明の効果】上記のように本発明による半導体混晶
は、Biを含み他がIII族とV族の元素よりなる材料か
らなり、かつ、上記材料のバンドギャップが0.6eV
から1.5eVであることにより、温度変動に対してそ
のバンドギャップが変化しない半導体材料を得ることが
できる。また、上記材料を用いることにより、波長が温
度により変化しない実施例に記載したような半導体レー
ザばかりでなく、温度が変動しても特性が変化しない光
波長フィルタなど、多くの温度無依存の波長特性をもつ
光デバイスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体混晶の第1実施例を説明す
る図である。
【図2】上記実施例の混晶を用いた半導体レーザの断面
を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例を説明する図である。
【図4】本発明の第3実施例を説明する図である。
【符号の説明】
3 活性層(半導体混晶)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Biを含み他がIII族とV族の元素よりな
    る材料からなり、かつ、上記材料のバンドギャップが
    0.6eVから1.5eVであることを特徴とする半導
    体混晶。
  2. 【請求項2】上記材料は、Ga1-xInxAs1-yBiy
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体混晶。
  3. 【請求項3】上記材料は、Ga1-xInx1-yBiyであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体混晶。
  4. 【請求項4】上記材料は、GaAs1-x-yxBiyであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体混晶。
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