JPH0983049A - 半導体レ−ザ装置 - Google Patents
半導体レ−ザ装置Info
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- JPH0983049A JPH0983049A JP23443795A JP23443795A JPH0983049A JP H0983049 A JPH0983049 A JP H0983049A JP 23443795 A JP23443795 A JP 23443795A JP 23443795 A JP23443795 A JP 23443795A JP H0983049 A JPH0983049 A JP H0983049A
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Abstract
2つ形成することなく、ビ−ムを偏向可能とするため、
ストライプ構造の上部電極に接続された2本のワイヤに
独立に電流を制御して発光させることを特徴とする。 【解決手段】半導体レ−ザ素子12は、接合材13上
に、下部電極14、クラッド層15、活性層16、クラ
ッド層17、絶縁膜18及び上部電極19が形成されて
構成される。そして、上部電極19の左右両側2箇所
に、金製のワイヤ20a及び20bがボンディングされ
て、それぞれステムリ−ド21及び22に接続される。
また、下部電極14は、ヒ−トシンク11を通じてステ
ムリ−ド23と接続される。ステムリ−ド21及び23
には駆動回路24が接続され、ステムリ−ド22及び2
3には駆動回路25が接続されて、左右それぞれのワイ
ヤに電極を独立に流すことにより半導体レーザ素子12
を発光させる。
Description
得ることが可能な半導体レーザ装置に関し、より詳細に
は、ロボットの目やレ−ザレ−ダシステム等を構成する
測距用の半導体レ−ザ装置に関するものである。
とステムのリ−ドとの接続はワイヤボンディングによっ
て行われている。通常、単一ストライブ電極構造の場
合、図5(a)若しくは図5(b)に示されるように構
成されている。
られたヒートシンク2上に、所定のストライプ幅を有し
た半導体レーザ素子3が接合されている。そして、この
半導体レーザ素子3は、ストライプ構造の電極の中央に
ボンディングされたワイヤ4、ステムリード5、及びス
テムリード6を介して駆動回路7に接続されている。
レーザ装置では、半導体レーザ素子3の活性層へのダメ
−ジを避けるために、活性層領域外の左右2箇所にワイ
ヤ4a及び4bがボンディングされている。
された何れの半導体レーザ装置の場合も、レ−ザ素子1
個について駆動回路は1個設けられているだけである。
そして、図5(b)の構成の半導体レーザ装置の場合で
も、左右のワイヤ4a、4bには均等に電流が流れる。
て、従来は例えば特公平1−22753号公報に開示さ
れているように、独立した2つの注入電極を有する半導
体レ−ザを形成し、上記2つの電極へ注入する電流比を
変化させることによって、ビ−ムを偏向させる技術が提
案されている。
及び(b)に示されるような、半導体レ−ザ素子1個に
対して駆動回路が1個の構成の半導体レーザ装置の場
合、レ−ザのビ−ムを偏向させることはできないもので
あった。また、特公平1−22753号公報に開示され
ているような技術では、1つのレ−ザ素子に対し注入電
極を2つ形成しなければならず、工程、素子構造共に複
雑になるという問題を有していた。
あり、その目的は1つのレ−ザ素子に対し注入電極を2
つ形成することなく、ビ−ムを偏向可能な半導体レーザ
装置を提供することである。
ム形状が上部電極の抵抗成分による水平方向の電流分布
に関係していることを見出した。特に、大出力パルスレ
−ザとして用いられるストライプ幅が100μm以上の
半導体レ−ザに於いては、この傾向が強く現れることを
見出した。
基板上に活性層を含む複数の半導体レ−ザ構成要素が積
層され、1つのストライプ構造の上部電極を有する半導
体レ−ザと、この半導体レーザに接続された電流供給手
段と、この電流供給手段に接続され、上記半導体レーザ
に駆動電流を供給して上記半導体レーザを発光させる駆
動手段とを具備する半導体レーザ装置に於いて、上記電
流供給手段は、上記上部電極のストライプ構造の発光面
に対し、劈開面に平行な両端部の2箇所に接続された第
1及び第2の電流供給手段から成り、上記駆動手段は、
上記第1及び第2の電流供給手段に接続されて上記半導
体レーザに独立して駆動電流を供給する第1及び第2の
駆動手段とから成ることを特徴とする。
の発明に於いて、上記活性層に於ける発光領域のストラ
イプ幅が100μm以上を有することを特徴とする。
及び2に記載の発明に於いて、上記ストライプ電極をC
r/Auで構成することを特徴とする。
上部電極のストライプ構造の発光面に対し、劈開面に平
行な両端部の2箇所に接続されたワイヤに流す電流を独
立して制御することにより、ビ−ムの偏向を制御するこ
とができる。図3(b)、(c)に示されるように、2
本のワイヤに流す電流を非対称にすると、上部電極の抵
抗成分により活性層内の注入電流密度に傾斜ができ、水
平ビ−ム形状が電流密度分布の低密度側に偏向する。
動に於いて光出力が数十Wクラスの大出力半導体レ−ザ
に適用することができる。また、ストライプ幅が広いこ
とによって電流密度分布がより顕著になり、水平ビ−ム
の偏向を大きくすることができる。
r/Au電極の熱処理の条件によってシ−ト抵抗値を制
御することができる。ここで、シ−ト抵抗値を、例えば
150〜200mΩ/□程度と比較的大きくすると、2
本のワイヤに均等に電流を流した状態に於いても、図3
(a)に示されるように、活性層内の電流密度分布に傾
斜ができ、中央部の電流密度が小さくなる。このような
状態で、2本のワイヤに流す電流値を変化させると、水
平ビ−ムの偏向がより顕著に起こる。このように、シ−
ト抵抗値を制御することにより、ビ−ムの偏向度合いを
制御することができる。
る実施の形態を説明する。
の形態を示すもので、図1は大出力ビ−ム偏向半導体レ
−ザ装置の構成図、図2は図1の半導体レ−ザの発光面
から見た断面図である。
メッキが表面に施された銅製のヒートシンク11が設け
られている。そして、所定のストライプ幅を有した半導
体レーザ素子12が、ヒ−トシンク11上に接合材13
を用いて接合されている。
上に、下部電極14、クラッド層15、活性層(発光
層)16、クラッド層17、絶縁膜18及び上部電極1
9が形成されて構成されている。そして、半導体レ−ザ
素子12に外部から電極を供給するために、劈開面に対
して平行なストライプ構造の上部電極19の端部2箇所
に、金製のワイヤ20a及び20bがボンディングされ
て、それぞれステムリ−ド21及び22に電気的に接続
されている。また、下部電極14は、ヒ−トシンク11
を通じてステムリ−ド23と電気的に接続されている。
導体レ−ザ素子の製造方法により製造される。すなわ
ち、上述したように、半導体基板上に活性層を含む複数
の半導体レ−ザ構成要素を積層した後、素子の上下に上
部電極19及び下部電極14を形成し、ヒ−トシンク1
1上に接合材13を用いて接合される。尚、本発明者等
は、接合材13として電子ビ−ム蒸着によって作製した
Au/Snはんだを用いた。
ディング装置で該素子12に約400℃の温度で接合材
13を溶融してヒ−トシンク12に接合される。その
後、半導体レ−ザ素子1 2の上部電極19のストライプ
電極領域外の左右両側2箇所に、ワイヤ20a及び20
bがワイヤボディング装置にて接合され、他方はそれぞ
れステムリ−ド21及び22に接合される。
体レ−ザ素子12を発光させるための駆動回路24が電
気的に接続されている。同様に、ステムリ−ド22及び
23には、駆動回路25が電気的に接続されている。こ
の2つの駆動回路24及び25を用いて、左右のワイヤ
20a及び20bに独立に電流を流すことにより、ビ−
ムを偏向させることができる。
イヤ20a及び20bに対して、駆動回路24及び25
が電流を均等に流すと、図3(a)に示されるように、
ビ−ムは対称形となる。ここでは、上部電極19として
Cr/Auを用いているが、この金属では熱処理の条件
によってシ−ト抵抗値を50〜200mΩ/□と変化さ
せることができる。
は、シ−ト抵抗値を150〜200mΩ/□程度と大き
くすることができ、電流密度分布が均一ではなく、素子
中央部の電流密度が小さくなる。これを反映して、水平
ビ−ム形状は中央が窪んだ双峰性となっている。
す電流値を非対称にする場合を考える。駆動回路24及
び25をそれぞれ独立に制御して、左右のワイヤ20a
及び20bに流す電流値を非対称にする。すると、図3
(b)、(c)に示されるように、電流密度分布が傾斜
し、ビ−ムは電流密度の低い方へ偏向する。このよう
に、上部電極19の左右の電流を、駆動回路24及び2
5でそれぞれ独立に制御することによって、ビ−ムを所
望の方向に偏向させることができる。
t/Au、Ti/Pt/Au等の金属を用いてもよい。
この場合、熱処理によっても電極の抵抗値はほとんど変
化せずに低抵抗となるため、電流密度分布が均一に近く
なる。したがって、水平ビ−ム形状は単峰性となり、ビ
−ム偏向の度合いは小さくなる。
えることによって、或いは上部電極の材料及び膜厚を変
えることで、電極の抵抗値を変化させ、これにより、ビ
−ムの偏向度合いを制御することができる。
る。
避けるため、上述した第1実施の形態との相違点を中心
に説明する。
−ザ素子の断面図である。
−ザ素子12′のメサ形状(台形状)部に形成されてい
ることが特徴である。このメサ部に、クラッド層1
7′、絶縁膜18′、上部電極19′が形成されてい
る。
る上部電極19′の左右両側2箇所に、ワイヤ20a及
び20bがボンディングされている。そして、上述した
第1の実施の形態と同様に、図1に示されるような構成
で駆動回路24及び25に電気的に接続されることで、
それぞれのワイヤ20a及び20bに流れる電流を制御
することができる。したがって、第1の実施の形態と同
様に、ビ−ムを偏向することができる。
がメサ部に形成されているため、素子化を行う際、側面
からダメ−ジが活性層16に入るのを防止することがで
き、信頼性を向上させることができる。
してCr/Auを用いた場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えばCr/Pt/Au、
Ti/Pt/Au、Ti/Ni/Au等、通常GaAs
のp型電極として用いられるものであれば何を用いても
よいものである。
ストライプ構造の上部電極に接続された2本のワイヤに
独立に電流を制御することにより、ビ−ムを偏向可能な
半導体レーザを提供することができる。
大出力ビ−ム偏向半導体レ−ザ装置の構成図である。
図1の半導体レ−ザ装置の発光面から見た断面図であ
る。
する特性図である。
レ−ザ素子の断面図である。
る。
2、12′…半導体レ−ザ素子、4、4a、4b、20
a、20b…ワイヤ、5、6、21、22、23…ステ
ムリード、7、24、25…駆動回路、13…接合材、
14…下部電極、15、17、17′…クラッド層、1
6…活性層(発光層)、18、18′…絶縁膜、19、
19′…上部電極。
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板上に活性層を含む複数の半導
体レ−ザ構成要素が積層され、1つのストライプ構造の
上部電極を有する半導体レ−ザと、この半導体レーザに
接続された電流供給手段と、この電流供給手段に接続さ
れ、上記半導体レーザに駆動電流を供給して上記半導体
レーザを発光させる駆動手段とを具備する半導体レーザ
装置に於いて、 上記電流供給手段は、上記上部電極のストライプ構造の
発光面に対し、劈開面に平行な両端部の2箇所に接続さ
れた第1及び第2の電流供給手段から成り、 上記駆動手段は、上記第1及び第2の電流供給手段に接
続されて上記半導体レーザに独立して駆動電流を供給す
る第1及び第2の駆動手段とから成ることを特徴とする
半導体レ−ザ装置。 - 【請求項2】 上記活性層に於ける発光領域のストライ
プ幅は100μm以上を有することを特徴とする請求項
1に記載の半導体レ−ザ装置。 - 【請求項3】 上記ストライプ電極はCr/Auで構成
されることを特徴とする請求項1及び2に記載の半導体
レ−ザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23443795A JP3582173B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 半導体レ−ザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23443795A JP3582173B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 半導体レ−ザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0983049A true JPH0983049A (ja) | 1997-03-28 |
JP3582173B2 JP3582173B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=16971001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23443795A Expired - Fee Related JP3582173B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 半導体レ−ザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3582173B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007266270A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Advanced Telecommunication Research Institute International | 半導体レーザ装置 |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP23443795A patent/JP3582173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007266270A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Advanced Telecommunication Research Institute International | 半導体レーザ装置 |
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