JPH0983010A - 赤外線受光装置およびその製造方法 - Google Patents

赤外線受光装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0983010A
JPH0983010A JP7233855A JP23385595A JPH0983010A JP H0983010 A JPH0983010 A JP H0983010A JP 7233855 A JP7233855 A JP 7233855A JP 23385595 A JP23385595 A JP 23385595A JP H0983010 A JPH0983010 A JP H0983010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound semiconductor
photodiode
layer
forming
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7233855A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Okamura
正通 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP7233855A priority Critical patent/JPH0983010A/ja
Publication of JPH0983010A publication Critical patent/JPH0983010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長選択機能を有した受光部とその駆動部と
を近接させ、かつこれら複数をアレイ状に配置できるよ
うにすることを目的とする。 【解決手段】 n+-InP基板201側から赤外光を入
射すると、n−InxGa1-xAs層202(x=0.5
3)に赤外光が到達するまでに、短い波長の光が吸収さ
れるため、p+ 領域209bからなるフォトダイオード
210bでは、波長1μmから1.65μmに感度を有
することになる。また、p+ 領域209aからなるフォ
トダイオード210aでは、n−InxGa1-xAs層2
02(x=0.53)で波長1.65μm以下の光を吸
収してしまうため、波長1.65μmから2.07μm
に感度を有することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信における
大規模な光路切り替えシステムの光モニターや、近赤外
から遠赤外の光の撮像・イメージセンシングなどに使用
される赤外線受光装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】可視光用の、受光部が1次元あるいは2
次元のアレイ状に配置された受光装置としては、結晶シ
リコンを用いたCCDや非晶質シリコンを用いたリニア
イメージセンサなどがある。これらは、テレビカメラ,
コピー,ファクシミリなどの撮像部に幅広く利用されて
いる。
【0003】一方、光通信に用いられる波長1μm以上
の近赤外の受光には、通常III−V族化合物半導体で
あるInP基板上に、エピタキシャル成長によりInG
aAs層を形成したフォトダイオードを用いている。こ
れは、シリコンでは、結晶であれ非晶質であれ、1μm
以上の波長の吸収係数が極めて小さく、受光素子として
動作しないためである。また、より波長の長い2〜10
nmの赤外光の受光には、HgCdTe等の化合物半導
体が用いられている。
【0004】これらの、波長1μm以上の赤外光を受光
する受光部を、1次元あるいは2次元のアレイ状に配置
した赤外線受光装置としては、以下に示すものがある。
まず、図4に示すように、化合物半導体基板41上にメ
サエッチングあるいは不純物拡散によってアレイ状にフ
ォトダイオード42を形成し、各フォトダイオード42
の片側の電極を化合物半導体基板41を用いて共通と
し、もう一方の電極43は、各々のフォトダイオード4
2から個別に配線44を取り出して接続するようにした
ものである。
【0005】また、図5に示すように、ハイブリッド型
の撮像デバイスがある。これは、化合物半導体基板から
なる平板型のセンサ51を、Inバンプ52を介して固
体電子走査部53の入力に、電気的・機械的に接合した
ものである。この平板型のセンサ51は、受光部として
pn接合部51aが形成されている。また、固体電子走
査部53は、シリコン基板53a上に読み出し回路とし
てCCD53bが形成されているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のように構
成されていたので、以下に示すような問題点があった。
まず、図4に示した受光装置では、アレイ状にならんだ
フォトダイオードから、個別に配線を取り出すようにし
ているので、アレイの規模が大きくなると配線取り出し
が非常に困難になるという問題があった。この問題を解
決するためには、個別のフォトダイオード素子にスイッ
チング素子を設置し、配線をマトリックス状にすればよ
い。
【0007】しかしここで、赤外光を受光しようとする
化合物半導体によるフォトダイオードと、スイッチング
素子とを、化合物半導体基板上に同時に形成しようとす
ると、以下に示すように、非常に困難である。まず、フ
ォトダイオードとスイッチング素子の膜厚や構造が異な
るために、フォトダイオード部分の化合物半導体薄膜の
エピタキシャル成長とエッチング加工を行った後に、ス
イッチング素子部分の化合物半導体薄膜のエピタキシャ
ル成長とエッチング加工を行うという複雑なプロセスに
より、この受光装置を製造することになる。
【0008】または、フォトダイオードとスイッチング
素子の両方を積層した非常に複雑な多層構造をエピタキ
シャル成長して、これらをエッチングにより加工して、
それぞれの素子部を形成することになる。このように、
製造プロセスが非常に複雑かつ困難になるので、コスト
が高くなるだけではなく、アレイ状に多数の受光素子を
並べる場合の歩留りが非常に悪くなってしまう。
【0009】一方、図5に示した、ハイブリッド型の撮
像デバイスでは、まず、画素数が増えるにしたがい、各
画素における全数のInバンプを完全に接着させること
が困難になるという問題があった。また、化合物半導体
とシリコン結晶との熱膨張の差が問題となり、機械的,
熱的な信頼性が低いという問題があった。そして、上述
した受光装置においては、波長の選択機能がなかった。
【0010】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、波長選択機能を有した受
光部とその駆動部とを近接させ、かつこれら複数をアレ
イ状に配置できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の赤外線受光装
置は、まず、化合物半導体からなる基板上に形成され
た、第1導電形の第1の化合物半導体層とこの第1の化
合物半導体層の所定領域に形成された第2導電形の化合
物半導体領域とから構成された第1のフォトダイオード
と、第1の化合物半導体層上に、格子不整合を緩和する
ためのバッファ層を介して形成された第1の化合物半導
体とはバンドギャップエネルギーの異なる第2の化合物
半導体層と、この第2の化合物半導体層の所定領域に形
成された第2導電形の化合物半導体領域とから構成され
た第2のフォトダイオードとを有する。そして、基板上
に絶縁膜を介して形成された非晶質または多結晶のシリ
コンから構成され、第1のフォトダイオードを駆動する
ための第1の薄膜トランジスタと、第2のフォトダイオ
ードを駆動するための第2の薄膜トランジスタとを有す
ることを特徴とする。このため、異なる波長に感度を有
するフォトダイオードと、それぞれを駆動する薄膜トラ
ンジスタとが、モノリシックに近接して構成される。
【0012】また、この発明の赤外線受光装置の製造方
法は、まず、化合物半導体からなる基板上に、第1導電
形の第1の化合物半導体層を形成する。次に、第1導電
形の化合物半導体層の所定領域に第2導電形の化合物半
導体領域を形成し、第1のフォトダイオードを形成す
る。次に、第1の化合物半導体層上に、格子不整合を緩
和するためのバッファ層を形成する。次に、バッファ層
上に、第1の化合物半導体とはバンドギャップエネルギ
ーの異なる第2の化合物半導体層を形成する。次に、第
2の化合物半導体層の所定領域に第2導電形の第2導電
形の化合物半導体領域を形成し、第2のフォトダイオー
ドを形成し、この後、基板全域に絶縁膜を形成する。そ
して、絶縁膜上に、非晶質または多結晶のシリコンから
なり、第1および第2のフォトダイオードを駆動するた
めの第1および第2の薄膜トランジスタを形成するよう
にした。このため、異なる波長に感度を有するフォトダ
イオードと、それぞれを駆動する薄膜トランジスタと
が、モノリシックに近接して形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明における実施の形態
を図を参照して説明する。図1は、以降で説明するこの
発明による赤外線受光装置を複数配置した場合の等価回
路の構成を示す回路図である。同図において、1a,1
bは化合物半導体から構成されたフォトダイオード、2
a,2bはポリシリコンから構成されたスイッチング素
子としての薄膜トランジスタ、GA1〜GAn,GB1
GBnはゲート配線、D1〜Dnはデータ出力配線、Cが
共通バイアス配線である。
【0014】共通バイアス配線Cに電圧をかけ、各フォ
トダイオード1a,1bが逆バイアスになるようにし、
ゲート配線GA1〜GAn,GB1〜GBnに電圧をかけて
薄膜トランジスタ2a,2bをオンにすると、光の当た
った画素のフォトダイオードから、受光した光の量に応
じた電気信号がデータ配線に出力され、外部の検出回路
(図示せず)を用いて読み取ることができる。そして、
各ゲート配線GA1〜GAn,GB1〜GBnに順に電圧を
かけていき、それぞれの列のトランジスタ2a,2bを
順にオンにしていくことで、そのタイミングに合わせ
て、各フォトダイオード1からの出力をデータ出力配線
1〜Dnより取り出すことができる。
【0015】このとき、ゲート配線GA1〜GAnを選択
すれば、フォトダイオード1aからの出力のみを読み出
すことができ、ゲート配線GB1〜GBnを選択すれば、
フォトダイオード1bからの出力のみを読み出すことが
できる。なお、図1の等価回路においては、データ出力
配線D1〜Dnを共通にしたが、ゲート配線を共通にし
て、データ配線をそれぞれ独立に構成するようにしても
良い。
【0016】実施の形態1.図2は、この発明における
実施の形態の第1として、単一の画素の断面構造を示し
た断面図であり、図1におけるフォトダイオードと薄膜
トランジスタとがモノリシックに形成されている状態を
示している。以下、図2を用いて、製造方法について説
明する。
【0017】まず、n+-InP基板201上に、膜厚3
μmの光吸収層としてのn−InxGa1-xAs層202
(x=0.53)を形成し、次に膜厚2μmのn−In
P層203を形成する。次に、格子不整合を緩和するた
めのバッファ層としての膜厚1μmとしたn−InAs
x1-x層204(x=0.1),膜厚1μmのn−In
Asx1-x層205(x=0.2),膜厚1μmのn−
InAsx1-x層206(x=0.3)を形成する。
【0018】そして、その上に、膜厚3μmの光吸収層
としてのn−InxGa1-xAs層207(x=0.7)
を形成し、キャップ層としての膜厚1μmのn−InA
x1-x層208(x=0.3)を形成する。なお、上
述の層は、それぞれ順に、MOCVD法でエピタキシャ
ル成長することにより形成した。
【0019】次に、n−InAsP層204からn−I
nAsP層208までの一部を選択的にエッチングし、
この上より窒化シリコンからなるマスクパタン(図示せ
ず)を用いて、Znを選択的に不純物拡散させて、p+
領域209a,209bを形成し、フォトダイオード2
10a,210bを形成した。ここで、n+-InP基板
201は、図1における共通バイアス配線となる。
【0020】次に、窒化シリコンからなるマスクパタン
を除去した後、膜厚1μmの酸化シリコンからなる絶縁
膜211を全面に形成し、膜厚70nmのモリブデン膜
をスパッタリング法で堆積し、これをパターニングし
て、ゲート配線212a,212bを形成する。続い
て、窒化シリコンからなる膜厚200nmのゲート絶縁
膜213,膜厚100nmのi−アモルファスシリコン
層214,窒化シリコンからなる膜厚200nmのチャ
ネル保護層215を形成する。これらは、それぞれ、プ
ラズマCVD法による成膜後、フォトリソグラフィなど
によるパターニングで形成する。
【0021】この後、プラズマCVD法によりn+ 型の
不純物が高濃度に添加されたアモルファスシリコンを成
膜し、この膜をパターニングすることで、膜厚70nm
のn+-アモルファスシリコン層216を形成する。以上
のことにより形成したゲート配線212a,212b〜
+-アモルファスシリコン層216により、薄膜トラン
ジスタが形成される。
【0022】次に、膜厚200nmの酸化シリコンから
なる絶縁膜217を全面に形成し、n+-InP基板20
1,p+ 領域209a,209b,および,n+-アモル
ファスシリコン層216a,216bの一部領域が露出
するようにコンタクトホールを形成する。そして、この
上より、膜厚1μmのAl膜をスパッタリング法で堆積
した後、パターニングして、データ出力配線218a,
218b、フォトダイオードと薄膜トランジスタとを接
続する接続配線219a,219b、そして、共通バイ
アス配線取り出し電極220を形成する。
【0023】以上示したように、この実施の形態によれ
ば、フォトダイオード部と薄膜トランジスタ部とをモノ
リシックに近接して形成できる。アモルファスシリコン
(a−Si)のスイッチング素子(薄膜トランジスタ:
TFT)は、アクティブマトリクス形液晶ディスプレイ
のスイッチング素子として広く使われているように、形
成温度が低いため、種々の基板上に容易に形成できる。
そのため、一般に、高温プロセスで劣化しやすい化合物
半導体の上に、その化合物半導体を劣化させることなく
形成できる。
【0024】また、アモルファスシリコンによる薄膜ト
ランジスタのスイッチング特性、すなわち、オンとオフ
の電流の比は6桁あり、数百×数百というような大規模
な2次元のアレイ状に並べてもマトリクス駆動すること
が可能である。この結果、図2に示したフォトダイオー
ド部210a,210bと薄膜トランジスタ部からなる
セルを、容易に複数配置することができ、受光部を1次
元あるいは2次元のアレイ状に多数配置した赤外線イメ
ージセンサを形成できる。
【0025】ところで、図2において、n−InxGa
1-xAs層202(x=0.53)のバンドギャップエ
ネルギーは0.75eVで、波長1.65μm以下の光
を受光できる。また、n−InxGa1-xAs層207
(x=0.7)のバンドギャップエネルギーは0.60
eVで、波長2.07μm以下の光を受光できる。n+-
InP基板201側から赤外光を入射すると、その光吸
収層に赤外光が到達するまでに、短い波長の光が吸収さ
れるため、p+ 領域209bからなるフォトダイオード
210bでは、波長1μmから1.65μmに感度を有
することになる。
【0026】また、p+ 領域209aからなるフォトダ
イオード210aでは、n−InxGa1-xAs層202
(x=0.53)で波長1.65μm以下の光が吸収さ
れてしまうため、波長1.65μmから2.07μmに
感度を有することになる。このため、例えば、図2に示
した赤外線受光装置を複数配置したとき、オンにする薄
膜トランジスタを選択することで、波長を選択して光検
出することが可能である。
【0027】実施の形態2.図3は、この発明における
実施の形態の第2として、単一の画素の断面構造を示し
た断面図である。以下、図3を用いて、製造方法につい
て説明する。この実施の形態においては、多結晶シリコ
ンを用いて薄膜トランジスタを形成している。この実施
の形態においては、フォトダイオード210a,210
bの形成は、上記実施の形態と同様であり、p+ 領域2
09a,209bの形成まではその説明を省略する。
【0028】この実施の形態においては、選択的にp+
領域209a,209bを形成したキャップ層としての
膜厚1μmのn−InAsx1-x層208(x=0.
3)上全面に、酸化シリコンからなる膜厚1μmの絶縁
膜211を形成し、次いで、膜厚100nmとなるよう
にシリコンをスパッタリング法で堆積し、所望の領域に
残るようにパターン形成する。そして、エキシマレーザ
を用いて、このシリコンを多結晶化してポリシリコンか
らなるチャネル層301を形成した。
【0029】次に、酸化シリコンからなる膜厚100n
mのゲート絶縁膜302をスパッタリング法で堆積した
後、Moを膜厚70nmとなるようにスパッタリング法
で堆積し、これをパターニングしてゲート配線212
a,212bを形成した。続いて、イオンシャワードー
ピング法でPを注入することでソース・ドレイン領域3
03を形成し、水素プラズマ処理によりチャネル層30
1の水素化を行い、薄膜トランジスタ部を形成した。
【0030】その後、酸化シリコンからなる膜厚200
nmの絶縁膜217を全面に形成し、所定の位置にコン
タクトホールを形成した後、Alを約1μmスパッタ法
により堆積する。そして、このAlをパターニングし
て、データ出力配線218a,218b、フォトダイオ
ードと薄膜トランジスタ部とを接続する接続配線219
a,219b、そして共通バイアス配線取り出し電極2
20を形成する。以上のことのより、前述した実施の形
態と同様に、この実施の形態においても、感度を有する
波長帯域が異なる2つのフォトダイオード部とそれぞれ
を駆動する薄膜トランジスタ部とを、モノリシックに近
接して形成できる。
【0031】すなわち、多結晶シリコン(poly−S
i)の薄膜トランジスタも、多結晶化の工程にレーザー
アニール法を用いることにより、基板を高温に曝すこと
なく、種々の基板上に容易に形成できるので、化合物半
導体上に形成することができる。また、アモルファスシ
リコンによる薄膜トランジスタと同様に、このポリシリ
コンによる薄膜トランジスタにおいてもオンとオフの電
流の比は6桁あり、数百×数百というような大規模な2
次元のアレイ状に並べてもマトリクス駆動することが可
能である。
【0032】なお、上述した実施の形態では、InとG
aの組成比が異なる、2種類のInGaAsを光吸収層
に用いて、感度波長の異なる2つの受光素子をモノリシ
ックに形成するようにしたが、これに限るものではな
い。3種類以上の異なる化合物半導体を用いて、感度波
長の異なる3種類以上の受光素子と、それぞれの駆動用
のスイッチング素子とをモノリシックに形成するように
しても良いことはいうまでもない。このようにすること
で、3種類以上の波長選択機能を有する受光装置を実現
することができる。例えば、n−InxGa1-xAs(x
=0.85)を光吸収層にもちいれば、このバンドギャ
ップエネルギーは0.47eVで、波長2.64μm以
下の光を受光でき、上述した2種類の組成のn−Inx
Ga1-xAsからなる光吸収層と組み合わせれば、3種
類の波長選択機能を持たせることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、化合物半導体から構成されたフォトダイオードが形
成された化合物半導体基板上に、絶縁膜を介して非晶質
または多結晶のシリコンから構成された、フォトダイオ
ードを駆動する薄膜トランジスタを形成するようにし、
その化合物半導体の組成を変えてそれらを2組以上形成
するようにした。このため、受光部であるフォトダイオ
ードと駆動部である薄膜トランジスタとを近接させ、か
つこれら複数をアレイ状に配置でき、波長選択機能を有
するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による赤外線受光装置を複数配置し
た場合の等価回路の構成を示す回路図である。
【図2】 この発明における実施の形態の第1として、
単一の画素の断面構造を示した断面図である。
【図3】 この発明における実施の形態の第2として、
単一の画素の断面構造を示した断面図である。
【図4】 光通信に用いられる従来の受光素子の構成を
示す平面図である。
【図5】 従来のハイブリッド型の撮像デバイスの構成
を示す斜視図(a)と断面図(b)である。
【符号の説明】
201…n+-InP基板、202…n−InxGa1-x
s層(x=0.53)、203…n−InP層、204
…n−InAsx1-x層(x=0.1)、205…n−
InAsx1-x層(x=0.2)、206…n−InA
x1-x層(x=0.3)、207…n−InxGa1-x
As(x=0.7)、208…n−InAsx1-x
(x=0.3)、209a,209b…p+ 領域、21
0a,210b…フォトダイオード、211,217…
絶縁膜、212a,212b…ゲート配線、213…ゲ
ート絶縁膜、214…i−アモルファスシリコン層、2
15…チャネル保護層、216…n+-アモルファスシリ
コン層、218a,218b…データ出力配線、219
a,219b…接続配線、220…共通バイアス配線取
り出し電極。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体からなる基板上に形成され
    た、第1導電形の第1の化合物半導体層とこの第1の化
    合物半導体層の所定領域に形成された第2導電形の化合
    物半導体領域とから構成された第1のフォトダイオード
    と、 前記第1の化合物半導体層上に、格子不整合を緩和する
    ためのバッファ層を介して形成された前記第1の化合物
    半導体とはバンドギャップエネルギーの異なる第2の化
    合物半導体層と、この第2の化合物半導体層の所定領域
    に形成された第2導電形の化合物半導体領域とから構成
    された第2のフォトダイオードと、 前記基板上に絶縁膜を介して形成された非晶質または多
    結晶のシリコンから構成され、前記第1のフォトダイオ
    ードを駆動するための第1の薄膜トランジスタと、前記
    第2のフォトダイオードを駆動するための第2の薄膜ト
    ランジスタとを有することを特徴とする赤外線受光装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の赤外線受光装置におい
    て、 前記基板を共通として、 前記第1のフォトダイオードと第1の薄膜トランジスタ
    が複数形成され、 前記第2のフォトダイオードと第2の薄膜トランジスタ
    とが複数形成されていることを特徴とする赤外線受光装
    置。
  3. 【請求項3】 化合物半導体からなる基板上に、第1導
    電形の第1の化合物半導体層を形成する工程と、 前記第1導電形の化合物半導体層の所定領域に第2導電
    形の化合物半導体領域を形成し、第1のフォトダイオー
    ドを形成する工程と、 前記第1の化合物半導体層上に、格子不整合を緩和する
    ためのバッファ層を形成する工程と、 前記バッファ層上に、前記第1の化合物半導体とはバン
    ドギャップエネルギーの異なる第2の化合物半導体層を
    形成する工程と、 前記第2の化合物半導体層の所定領域に第2導電形の第
    2導電形の化合物半導体領域を形成し、第2のフォトダ
    イオードを形成する工程と、 この後、基板全域に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、非晶質または多結晶のシリコンからな
    り、前記第1および第2のフォトダイオードを駆動する
    ための第1および第2の薄膜トランジスタを形成する工
    程とを有することを特徴とする赤外線受光装置の製造方
    法。
JP7233855A 1995-09-12 1995-09-12 赤外線受光装置およびその製造方法 Pending JPH0983010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7233855A JPH0983010A (ja) 1995-09-12 1995-09-12 赤外線受光装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7233855A JPH0983010A (ja) 1995-09-12 1995-09-12 赤外線受光装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0983010A true JPH0983010A (ja) 1997-03-28

Family

ID=16961631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7233855A Pending JPH0983010A (ja) 1995-09-12 1995-09-12 赤外線受光装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0983010A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0901170A1 (en) * 1997-09-03 1999-03-10 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Wavelength selective photodiode and module comprising the same
US6043550A (en) * 1997-09-03 2000-03-28 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Photodiode and photodiode module
US6627516B2 (en) 1999-07-06 2003-09-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of fabricating a light receiving device
WO2008026660A1 (fr) * 2006-09-01 2008-03-06 Sharp Kabushiki Kaisha Dispositif à semi-conducteur de capture d'image et appareil d'informations électronique

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0901170A1 (en) * 1997-09-03 1999-03-10 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Wavelength selective photodiode and module comprising the same
US6043550A (en) * 1997-09-03 2000-03-28 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Photodiode and photodiode module
US6340831B1 (en) 1997-09-03 2002-01-22 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Photodiode and photodiode module
US6627516B2 (en) 1999-07-06 2003-09-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of fabricating a light receiving device
WO2008026660A1 (fr) * 2006-09-01 2008-03-06 Sharp Kabushiki Kaisha Dispositif à semi-conducteur de capture d'image et appareil d'informations électronique
JP2008060476A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Sharp Corp 固体撮像装置および電子情報機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10163962B2 (en) Solid-state imaging apparatus, manufacturing method therefor, and electronic apparatus
CN101814516B (zh) 固态成像器件及其制造方法、和成像装置
USRE39393E1 (en) Device for reading an image having a common semiconductor layer
AU740862B2 (en) Infrared solid state image sensing device
US4598305A (en) Depletion mode thin film semiconductor photodetectors
US5574293A (en) Solid state imaging device using disilane
JP2765635B2 (ja) 光電変換装置
JP2006332287A (ja) 薄膜ダイオード
US7968358B2 (en) Digital radiographic flat-panel imaging array with dual height semiconductor and method of making same
WO2017126204A1 (ja) 受光素子、受光素子の製造方法、撮像素子および電子機器
JP2504504B2 (ja) 光電変換装置
JPH05267695A (ja) 赤外線撮像装置
JPH0983010A (ja) 赤外線受光装置およびその製造方法
WO2022149362A1 (ja) 固体撮像装置及び電子機器
JPH04261071A (ja) 光電変換装置
JPH0964403A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20240243216A1 (en) Light sensing device and method of manufacturing the same, image sensor including light sensing device, and electronic apparatus including image sensor
JPH04261070A (ja) 光電変換装置
JPH04216670A (ja) 光電変換装置
JPH07335936A (ja) 光電変換装置
JPH09102627A (ja) 光電変換装置
JP2692144B2 (ja) ラインセンサ
JPS60167366A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JPH0637316A (ja) 液晶表示装置
JPS63310165A (ja) 赤外線検出装置