JPH0982364A - 非水電解液二次電池 - Google Patents
非水電解液二次電池Info
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- JPH0982364A JPH0982364A JP7255528A JP25552895A JPH0982364A JP H0982364 A JPH0982364 A JP H0982364A JP 7255528 A JP7255528 A JP 7255528A JP 25552895 A JP25552895 A JP 25552895A JP H0982364 A JPH0982364 A JP H0982364A
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- JP
- Japan
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価な高容量非水二次電池を提供する。
【解決手段】 本発明になる非水二次電池は、正極合剤
層を有する正極と、負極と、非水電解液とを備えてな
り、正極合剤層は、少なくともリチウムイオンを含有す
る充放電可能な正極活物質と該正極活物質を結着する結
着剤とを有しており、該結着剤は、ヒドロキシエチルセ
ルロースとポリテトラフルオロエチレン樹脂とからな
り、該ヒドロキシエチルセルロースの含有量が1重量%
〜10重量%であって、かつポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂の含有量が1重量%〜10重量%であることを特
徴とする。
層を有する正極と、負極と、非水電解液とを備えてな
り、正極合剤層は、少なくともリチウムイオンを含有す
る充放電可能な正極活物質と該正極活物質を結着する結
着剤とを有しており、該結着剤は、ヒドロキシエチルセ
ルロースとポリテトラフルオロエチレン樹脂とからな
り、該ヒドロキシエチルセルロースの含有量が1重量%
〜10重量%であって、かつポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂の含有量が1重量%〜10重量%であることを特
徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話等に使用さ
れる機器の駆動用電源としての非水電解液二次電池に関
し、特に正極合剤の改良に関するものである。
れる機器の駆動用電源としての非水電解液二次電池に関
し、特に正極合剤の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化、コードレ
ス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として小
型、軽量および高エネルギー密度であって、かつ充放電
サイクル特性の優れた長寿命二次電池への要望が高くな
っている。
ス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として小
型、軽量および高エネルギー密度であって、かつ充放電
サイクル特性の優れた長寿命二次電池への要望が高くな
っている。
【0003】このような点で、非水電解液二次電池、特
にリチウム二次電池は高電圧、高エネルギー密度を有す
る電池として期待が大きい。
にリチウム二次電池は高電圧、高エネルギー密度を有す
る電池として期待が大きい。
【0004】上述の非水電解液二次電池の用途とされる
ビデオカメラや携帯用パソコン等の電子機器では、比較
的消費電力が大きいので、電極面積が大きくとれ、重負
荷での使用に耐え得る構造、つまり帯状の正極、負極、
セパレータをその長さ方向に巻回して構成する渦巻き状
の構造が有効とされている。
ビデオカメラや携帯用パソコン等の電子機器では、比較
的消費電力が大きいので、電極面積が大きくとれ、重負
荷での使用に耐え得る構造、つまり帯状の正極、負極、
セパレータをその長さ方向に巻回して構成する渦巻き状
の構造が有効とされている。
【0005】このような渦巻き状構造で電極面積を大き
くするためには、電極を薄くすることが望まれる。この
ため、帯状電極板の製造方法としては、合剤をペースト
状にして集電体に塗布する方法が有効である。
くするためには、電極を薄くすることが望まれる。この
ため、帯状電極板の製造方法としては、合剤をペースト
状にして集電体に塗布する方法が有効である。
【0006】この方法は、活物質および結着剤と、場合
によっては導電剤として金属粉やカーボン粉末等とを溶
媒に分散させることによって得られるペーストを金属集
電体に塗布し、その後乾燥させて金属集電体上に合剤層
を形成させるものである。
によっては導電剤として金属粉やカーボン粉末等とを溶
媒に分散させることによって得られるペーストを金属集
電体に塗布し、その後乾燥させて金属集電体上に合剤層
を形成させるものである。
【0007】このような電極を製造するための技術とし
ては、渦巻き状構造に適した柔軟性を与えるため、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂を結着剤として使用するこ
とが知られている。
ては、渦巻き状構造に適した柔軟性を与えるため、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂を結着剤として使用するこ
とが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属集電体上
に正極合剤ペーストを塗布する場合、ペーストそのもの
が金属集電体上を滑ってしまい、厚みが薄くかつ均一な
塗着ができないという問題がある。
に正極合剤ペーストを塗布する場合、ペーストそのもの
が金属集電体上を滑ってしまい、厚みが薄くかつ均一な
塗着ができないという問題がある。
【0009】さらに、結着剤としてのポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂は、金属集電体との結着力が十分でない
ため、乾燥後、金属集電体から合剤層が剥離しやすいと
いう問題がある。
ロエチレン樹脂は、金属集電体との結着力が十分でない
ため、乾燥後、金属集電体から合剤層が剥離しやすいと
いう問題がある。
【0010】そこで、本発明は、金属集電体上にペース
トを均一に塗着できるとともに正極合剤層の剥離が生じ
ず、しかも比較的少量で十分な結着力を示す結着剤の開
発により、製造工程における煩雑さ、及び歩留まりのな
い、安価な高容量非水二次電池を提供することを目的と
する。
トを均一に塗着できるとともに正極合剤層の剥離が生じ
ず、しかも比較的少量で十分な結着力を示す結着剤の開
発により、製造工程における煩雑さ、及び歩留まりのな
い、安価な高容量非水二次電池を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明になる非水二次電
池は、正極合剤層を有する正極と、負極と、非水電解液
とを備えてなり、正極合剤層は、少なくともリチウムイ
オンを含有する充放電可能な正極活物質と該正極活物質
を結着する結着剤とを有しており、該結着剤は、ヒドロ
キシエチルセルロースとポリテトラフルオロエチレン樹
脂とからなり、該ヒドロキシエチルセルロースの含有量
が1重量%〜10重量%であって、かつポリテトラフル
オロエチレン樹脂の含有量が1重量%〜10重量%であ
ることを特徴とする。
池は、正極合剤層を有する正極と、負極と、非水電解液
とを備えてなり、正極合剤層は、少なくともリチウムイ
オンを含有する充放電可能な正極活物質と該正極活物質
を結着する結着剤とを有しており、該結着剤は、ヒドロ
キシエチルセルロースとポリテトラフルオロエチレン樹
脂とからなり、該ヒドロキシエチルセルロースの含有量
が1重量%〜10重量%であって、かつポリテトラフル
オロエチレン樹脂の含有量が1重量%〜10重量%であ
ることを特徴とする。
【0012】なお、前記結着剤の含有量は、少なくとも
正極活物質と結着剤とを含む正極合剤が溶剤に溶解した
ペーストから形成される場合であって、このペーストを
乾燥し、溶剤を除去した後の正極合剤層中における結着
剤の重量%を示す。
正極活物質と結着剤とを含む正極合剤が溶剤に溶解した
ペーストから形成される場合であって、このペーストを
乾燥し、溶剤を除去した後の正極合剤層中における結着
剤の重量%を示す。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて説明する。
いて説明する。
【0014】図1は、本発明になる渦巻状電極を備えた
角型電池の縦断面図である。
角型電池の縦断面図である。
【0015】図において、2は帯状の正極板であり、正
極合剤ペーストを集電体の両面に塗布して乾燥・圧延を
施し、正極合剤層を形成させたものである。
極合剤ペーストを集電体の両面に塗布して乾燥・圧延を
施し、正極合剤層を形成させたものである。
【0016】正極合剤の調製は、正極活物質およびアセ
チレンブラックを100:5の重量比で混合したもの
に、エチレンジアミンに溶解したヒドロキシエチルセル
ロースを所定の重量比で添加混練し糊状とする。さら
に、この糊状物にポリテトラフルオロエチレン樹脂を所
定の重量を添加して混練したものである。
チレンブラックを100:5の重量比で混合したもの
に、エチレンジアミンに溶解したヒドロキシエチルセル
ロースを所定の重量比で添加混練し糊状とする。さら
に、この糊状物にポリテトラフルオロエチレン樹脂を所
定の重量を添加して混練したものである。
【0017】正極活物質には、ここではLiNiO2 を
用いており、集電体には20μm のアルミ箔を使用し
た。
用いており、集電体には20μm のアルミ箔を使用し
た。
【0018】3は帯状負極板であり、ここでは、コーク
スを焼成して得られた炭素材をカルボキシメチルセルロ
ース水溶液で混練して負極ペーストとし、18μm 銅箔
の両面に塗布して、乾燥・圧延処理を施して負極板とし
ている。このとき、炭素材と固形分としてのカルボキシ
メチルセルロースの重量比は、90:10である。
スを焼成して得られた炭素材をカルボキシメチルセルロ
ース水溶液で混練して負極ペーストとし、18μm 銅箔
の両面に塗布して、乾燥・圧延処理を施して負極板とし
ている。このとき、炭素材と固形分としてのカルボキシ
メチルセルロースの重量比は、90:10である。
【0019】電解液は、炭酸プロピレンと炭酸エチレン
との等体積混合溶媒に、支持電解質として六フッ化燐酸
リチウムを1モル/リットルの割合で溶解して調整し
た。
との等体積混合溶媒に、支持電解質として六フッ化燐酸
リチウムを1モル/リットルの割合で溶解して調整し
た。
【0020】11は正極リード、12は負極リードであ
る。
る。
【0021】1は電極群であり、電極群1は、正極板2
および負極板3に、それぞれ正極リード11および負極
リード12を取り付けた後、正極板2と負極板3との間
にポリエチレン製のセパレータ4を介在させ、平板のポ
リエチレン樹脂からなる巻芯6を中心に、全体を断面楕
円形の渦巻き状に巻回して作成している。
および負極板3に、それぞれ正極リード11および負極
リード12を取り付けた後、正極板2と負極板3との間
にポリエチレン製のセパレータ4を介在させ、平板のポ
リエチレン樹脂からなる巻芯6を中心に、全体を断面楕
円形の渦巻き状に巻回して作成している。
【0022】5はステンレス鋼板を深絞り加工により作
製した電池ケース、9はアルミニウムからなる正極端子
である。
製した電池ケース、9はアルミニウムからなる正極端子
である。
【0023】7は蓋板であり、中央部にはポリプロピレ
ン樹脂からなる絶縁パッキング8を介して、アルミニウ
ムリベットからなる正極端子9がかしめにより取り付け
られている。また、蓋板7には孔14が形成され、その
孔14を覆うように安全弁15が取り付けられている。
ン樹脂からなる絶縁パッキング8を介して、アルミニウ
ムリベットからなる正極端子9がかしめにより取り付け
られている。また、蓋板7には孔14が形成され、その
孔14を覆うように安全弁15が取り付けられている。
【0024】10は正極端子9の下端に設けられる集電
用ワッシャ、13はポリプロピレン樹脂からなるリード
絶縁カバーである。
用ワッシャ、13はポリプロピレン樹脂からなるリード
絶縁カバーである。
【0025】電極群1を電池ケース5に収納後、その他
の構成部品を装着して電池を構成し、電解液を注入して
蓋板7で密封した。この蓋板7と電池ケース5とはレー
ザー溶接により密封されている。
の構成部品を装着して電池を構成し、電解液を注入して
蓋板7で密封した。この蓋板7と電池ケース5とはレー
ザー溶接により密封されている。
【0026】集電用ワッシャ10には、正極板2に接続
されている正極リード11の他端が接続されており、蓋
板7には、負極板3の一端に接続されている負極リード
12の他端が接続されている。
されている正極リード11の他端が接続されており、蓋
板7には、負極板3の一端に接続されている負極リード
12の他端が接続されている。
【0027】本実施の一形態において、ヒドロキシエチ
ルセルロースの含有量を0. 5重量%、1. 0重量%、
5. 0重量%、10. 0重量%、15. 0重量%、2
0. 0重量%、また、ポリテトラフルオロエチレン樹脂
を0. 5重量%、1. 0重量%、5.0重量%、10.
0重量%、15. 0重量%、20. 0重量%と変化させ
て正極ペーストの作製をした。
ルセルロースの含有量を0. 5重量%、1. 0重量%、
5. 0重量%、10. 0重量%、15. 0重量%、2
0. 0重量%、また、ポリテトラフルオロエチレン樹脂
を0. 5重量%、1. 0重量%、5.0重量%、10.
0重量%、15. 0重量%、20. 0重量%と変化させ
て正極ペーストの作製をした。
【0028】その結果、ポリテトラフルオロエチレン樹
脂の添加量が、15%以上ではペーストが団子状になり
ほとんど流動性のないペーストになり、塗着不可能なも
のになった。
脂の添加量が、15%以上ではペーストが団子状になり
ほとんど流動性のないペーストになり、塗着不可能なも
のになった。
【0029】そこで、塗着可能と考えられるヒドロキシ
エチルセルロースが0. 5重量%、1. 0重量%、5.
0重量%、10. 0重量%、15. 0重量%、20. 0
重量%、 また、ポリテトラフルオロエチレン樹脂が
0. 5重量%、1. 0重量%、5. 0重量%、10. 0
重量%添加したものについて、アルミニウム箔に塗着
し、乾燥・圧延を施し、正極板を作製した。
エチルセルロースが0. 5重量%、1. 0重量%、5.
0重量%、10. 0重量%、15. 0重量%、20. 0
重量%、 また、ポリテトラフルオロエチレン樹脂が
0. 5重量%、1. 0重量%、5. 0重量%、10. 0
重量%添加したものについて、アルミニウム箔に塗着
し、乾燥・圧延を施し、正極板を作製した。
【0030】次に、作製した正極板について曲げ試験を
行った。これは極板の強度と柔軟性とを調べるもので、
直径3mmのアルミニウム棒に作製した正極板を巻くとい
うものである。
行った。これは極板の強度と柔軟性とを調べるもので、
直径3mmのアルミニウム棒に作製した正極板を巻くとい
うものである。
【0031】その結果、表1に示すごとく、ヒドロキシ
エチルセルロースルが0. 5重量%以下、15重量%以
上、またポリテトラフルオロエチレンが0. 5重量%以
下では合剤層が剥離することがわかった。
エチルセルロースルが0. 5重量%以下、15重量%以
上、またポリテトラフルオロエチレンが0. 5重量%以
下では合剤層が剥離することがわかった。
【0032】
【表1】
【0033】これは、ヒドロキシエチルセルロースルが
0. 5重量%以下及びポリテトラフルオロエチレンが
0. 5重量%以下では、密着が不十分なためであるが、
ヒドロキシエチルセルロースルが15重量%以上で剥離
が生じたのは合剤層の可塑性が足りないためと考えられ
る。
0. 5重量%以下及びポリテトラフルオロエチレンが
0. 5重量%以下では、密着が不十分なためであるが、
ヒドロキシエチルセルロースルが15重量%以上で剥離
が生じたのは合剤層の可塑性が足りないためと考えられ
る。
【0034】次に、合剤層が剥離しなかった結着剤含有
量の異なる正極板を用いて電池を組立て、サイクル特性
を評価した。評価方法としては、雰囲気温度25℃にお
いて充電上限電流を500mAに設定して電圧4. 1V ま
で充電した後、200mAの電流で2. 7V まで放電させ
る充放電を繰り返し、この充放電サイクルの5サイクル
目の放電容量を初期容量とし、さらに300サイクルま
で充放電を行って、初期容量に対するこの時の放電容量
の比を容量保持率としてサイクル特性を評価するもので
ある。
量の異なる正極板を用いて電池を組立て、サイクル特性
を評価した。評価方法としては、雰囲気温度25℃にお
いて充電上限電流を500mAに設定して電圧4. 1V ま
で充電した後、200mAの電流で2. 7V まで放電させ
る充放電を繰り返し、この充放電サイクルの5サイクル
目の放電容量を初期容量とし、さらに300サイクルま
で充放電を行って、初期容量に対するこの時の放電容量
の比を容量保持率としてサイクル特性を評価するもので
ある。
【0035】この結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】電池の初期容量は、結着剤の含有率の増加
に伴って減少する傾向がみられた。これは、結着剤の増
加に伴って、正極活物質の重量が占める割合が少なくな
るためである。
に伴って減少する傾向がみられた。これは、結着剤の増
加に伴って、正極活物質の重量が占める割合が少なくな
るためである。
【0038】容量保持率は、結着剤の増加にともなって
増加し、サイクル特性の向上がみられた。
増加し、サイクル特性の向上がみられた。
【0039】以上ことから判断すると、ヒドロキシエチ
ルセルロースの適切な含有量は、1重量%〜10重量%
であり、これらの中では、特に5重量%のものが最も良
好な特性を示した。また、ポリテトラフルオロエチレン
樹脂の含有量は、1重量%から10重量%であり、これ
らの中では、特に5重量%の場合が最も良好な特性を示
した。
ルセルロースの適切な含有量は、1重量%〜10重量%
であり、これらの中では、特に5重量%のものが最も良
好な特性を示した。また、ポリテトラフルオロエチレン
樹脂の含有量は、1重量%から10重量%であり、これ
らの中では、特に5重量%の場合が最も良好な特性を示
した。
【0040】
【発明の効果】本発明になる非水二次電池は、正極合剤
層を有する正極と、負極と、非水電解液とを備えてな
り、正極合剤層は、少なくともリチウムイオンを含有す
る充放電可能な正極活物質と該正極活物質を結着する結
着剤とを有しており、該結着剤は、ヒドロキシエチルセ
ルロースとポリテトラフルオロエチレン樹脂とからな
り、該ヒドロキシエチルセルロースの含有量が1重量%
〜10重量%であって、かつポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂の含有量が1重量%〜10重量%であることを特
徴とする。
層を有する正極と、負極と、非水電解液とを備えてな
り、正極合剤層は、少なくともリチウムイオンを含有す
る充放電可能な正極活物質と該正極活物質を結着する結
着剤とを有しており、該結着剤は、ヒドロキシエチルセ
ルロースとポリテトラフルオロエチレン樹脂とからな
り、該ヒドロキシエチルセルロースの含有量が1重量%
〜10重量%であって、かつポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂の含有量が1重量%〜10重量%であることを特
徴とする。
【0041】なお、前記結着剤の含有量は、少なくとも
正極活物質と結着剤とを含む正極合剤が溶剤に溶解した
ペーストから形成される場合であって、このペーストを
乾燥し、溶剤を除去した後の正極合剤層中における結着
剤の重量%を示す。
正極活物質と結着剤とを含む正極合剤が溶剤に溶解した
ペーストから形成される場合であって、このペーストを
乾燥し、溶剤を除去した後の正極合剤層中における結着
剤の重量%を示す。
【0042】これによれば、ヒドロキシエチルセルロー
スとポリテトラフルオロエチレン樹脂とを併用すること
により、比較的少量で大きな結着力を有するので、製造
時の煩雑さと歩留まりの悪さとを解消することができ
る。
スとポリテトラフルオロエチレン樹脂とを併用すること
により、比較的少量で大きな結着力を有するので、製造
時の煩雑さと歩留まりの悪さとを解消することができ
る。
【0043】また、正極合剤ペーストを金属集電体上に
塗布し、正極合剤層を形成する場合、厚みが薄くかつ均
一な塗着層が得られる。
塗布し、正極合剤層を形成する場合、厚みが薄くかつ均
一な塗着層が得られる。
【0044】したがって、本発明により、製造工程にお
ける煩雑さ、及び歩留まりのない、安価な高容量非水二
次電池を提供することができ、その工業的価値は極めて
大である。
ける煩雑さ、及び歩留まりのない、安価な高容量非水二
次電池を提供することができ、その工業的価値は極めて
大である。
【図1】図1は、本発明になる渦巻状電極を備えた角型
電池の縦断面図である。
電池の縦断面図である。
1 電極群 2 正極板 3 負極板 4 セパレータ 5 電池ケース 6 巻芯 7 蓋板 8 絶縁パッキング 9 正極端子 10 集電用ワッシャ 11 正極リード 12 負極リード 13 リードカバー 14 孔 15 安全弁
Claims (1)
- 【請求項1】 正極合剤層を有する正極と、負極と、非
水電解液とを備えてなり、 正極合剤層は、少なくともリチウムイオンを含有する充
放電可能な正極活物質と該正極活物質を結着する結着剤
とを有しており、 該結着剤は、ヒドロキシエチルセルロースとポリテトラ
フルオロエチレン樹脂とからなり、 該ヒドロキシエチルセルロースの含有量が1重量%〜1
0重量%であって、かつポリテトラフルオロエチレン樹
脂の含有量が1重量%〜10重量%であることを特徴と
する非水電解液二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7255528A JPH0982364A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 非水電解液二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7255528A JPH0982364A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 非水電解液二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0982364A true JPH0982364A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17279994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7255528A Pending JPH0982364A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 非水電解液二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0982364A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09289022A (ja) * | 1996-04-24 | 1997-11-04 | Seiko Instr Kk | 非水電解質二次電池 |
JP2001216975A (ja) * | 1999-11-26 | 2001-08-10 | Hitachi Maxell Ltd | 非水電解液電池 |
WO2009112920A1 (en) * | 2008-03-10 | 2009-09-17 | Nissan Motor Co., Ltd. | Battery with battery electrode and method of manufacturing same |
WO2012173072A1 (ja) | 2011-06-15 | 2012-12-20 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 二次電池電極形成用組成物、二次電池電極、及び二次電池 |
WO2013115368A1 (ja) | 2012-02-02 | 2013-08-08 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 二次電池電極形成用組成物、二次電池電極、及び二次電池 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP7255528A patent/JPH0982364A/ja active Pending
Cited By (10)
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