JPH0982229A - 直流駆動型ガス放電表示パネル - Google Patents

直流駆動型ガス放電表示パネル

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JPH0982229A
JPH0982229A JP26249195A JP26249195A JPH0982229A JP H0982229 A JPH0982229 A JP H0982229A JP 26249195 A JP26249195 A JP 26249195A JP 26249195 A JP26249195 A JP 26249195A JP H0982229 A JPH0982229 A JP H0982229A
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transparent insulating
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Satoshi Watanabe
聰 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡易な構成で、各放電セルの表示輝度
を相対的に向上させることができ、輝度低下やチラツキ
が生じることなく表示画面の大型化に対応できる直流駆
動型のガス放電表示パネルを実現する。 【解決手段】 前面基板12の表面に、第1の陽極部材22
を複数本配置すると共に、第1の陽極部材22と略同一直
線上に並ぶ第2の陽極部材23を複数本配置し、両陽極部
材の各先端間に間隙26を設け、両陽極部材の端子部側を
第1の透明絶縁膜24及び第2の透明絶縁膜25で被覆し、
両透明絶縁膜の表面にそれぞれ第1の陽極部材22及び第
2の陽極部材23の端子部側と重複する第3の陽極部材28
及び第4の陽極部材30を複数本配置し、第1〜第4の陽
極部材の各端子部を別々に取り出して駆動回路に接続
し、陰極20を交差する陽極部材単位で四つの陰極グルー
プに区分し、各陰極グループ毎に走査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流駆動型ガス
放電表示パネルに係り、特に陰極側の走査効率を高める
ことにより、表示輝度の向上を実現した直流駆動型ガス
放電表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流駆動型ガス放電表示パネル
は、例えば、一面に複数本の透明の陽極を所定ピッチで
配設した透明な絶縁基板と、一面に複数本の陰極を所定
ピッチで配設した絶縁基板とを、両基板の電極同士が所
定の距離を隔てて交差するように配置し、両基板周縁を
封着材を介して気密に封止して形成した気密容器内に、
所定の放電ガスや蛍光体を充填させた構造を備えてい
る。上記陽極と陰極との交差部分には、それぞれ放電セ
ルが形成され、上記気密容器内にはこの放電セルがドッ
ト・マトリクス状に多数配置されている。
【0003】図13は、各陽極X及び陰極Yが交差して
いる様子を示す模式図である。図示は省略したが、各陰
極Yの端子部には走査用のロードライバ回路が、また各
陽極Xの端子部には直流電圧を供給するカラムドライバ
回路が接続される。しかして、各陰極Yは上記ロードラ
イバ回路によって順次時分割的に走査され、選択的に接
地される。一方、各陽極Xには、上記カラムドライバ回
路より、上記陰極Y側の走査と同期させて直流の高電圧
が印加される。この結果、任意の放電セルにおいて放電
が生成される。例えば、陰極Y3が走査された際に、陽
極X8に電圧を印加すれば、放電セルαにおいて放電が
生成され、当該放電セルαが点灯する。つぎに、陰極Y
5が選択された際に陽極X11に電圧を印加すれば、放電
セルβが点灯することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような直流駆動型
のガス放電表示パネルは、交流駆動型のガス放電表示パ
ネルに比べ、構造が比較的単純であると共に、放電セル
の点灯パルス幅を加減することによって中間調表示が比
較的容易に実現できる点で優れている。その反面、交流
駆動型が有するいわゆるメモリ機能を備えていないた
め、特定の放電セルを継続的に点灯する必要があって
も、実際には当該放電セルに対応した陰極の走査順が到
来するまでの間は消灯していることとなる。もちろん、
上記走査速度は比較的早いため、肉眼には継続点灯して
いるように映るのであるが、表示画面の拡大に伴って放
電セル数を増加させると、その分陰極側の走査数が増加
し、一放電セル当たりの点灯パルス幅が短くならざるを
得ない。この結果として、各放電セルの輝度低下やチラ
ツキが目立つようになる。また、各放電セルの輝度を十
分高められないために、中間調表示の階調数も大きく確
保できないこととなる。
【0005】この問題を解決するために、直流型のガス
放電表示パネルにメモリ機能を付加する技術も存在して
いる。例えば、特公昭52−28350号にあっては、放電開
始電圧と放電維持電圧との差を利用することにより、直
流駆動型のガス放電表示パネルにメモリ機能を付加する
技術が開示されている。これは、陽極と陰極との間に、
保護抵抗による電圧降下を利用して、放電開始電圧と放
電維持電圧との中間の電圧を加えておき、放電開始のた
めのトリガ電圧をトリガ陽極とトリガ陰極との間に加え
るものである。この結果、両トリガ電極間で生じた放電
によって、陽極及び陰極間の空間に電子及びイオンが拡
散され、該空間においては放電開始電圧以下で放電が生
成されると共に、トリガ電圧が取り去られた後でも、該
空間に加えられている放電維持電圧によって放電が持続
し、記憶として残ることとなる。
【0006】しかしながら、このメモリ機能を実現する
ために、上記公報記載の技術は、本来の陽極−陰極間に
形成される放電セルの他に、トリガ陽極及びトリガ陰極
間に形成される放電空間を各放電セル毎に設けているだ
けでなく、電子やイオンの通過を制御するための制御電
極を配置する必要があり、その構成が比較的に複雑化・
大型化する憾みがあった。
【0007】この発明は、従来の上記問題を解決しよう
とするものであり、比較的簡易な構成でありながら、各
放電セルの表示輝度を向上させることができ、したがっ
て輝度の低下やチラツキの発生を回避しつつ、表示画面
の大型化に対応できる直流駆動型のガス放電表示パネル
を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る直流駆動型ガス放電表示パネルは、一
面側に透明導電材より成る複数本の陽極を所定のピッチ
で並列配置した透明絶縁材より成る前面基板と、一面側
に複数本の陰極を所定のピッチで並列配置した絶縁材よ
り成る背面基板とを、各基板の電極が所定の距離を隔て
て交差するように対向配置し、上記陽極と陰極との交差
部分毎に放電セルを形成し、両基板の周縁を封止して形
成した気密容器内に所定の放電ガスを充填した構造を備
え、上記の各陰極を順次時分割的に走査すると共に、該
陰極側の走査に同期して上記陽極に選択的に直流電圧を
印加し、以て任意の放電セルに放電発光を生成させる直
流駆動型のガス放電表示パネルにおいて、上記の各陽極
を、略同一直線に沿って配置され、かつ独立して電圧の
印加が行われる複数の陽極部材より構成し、上記の各陰
極を、上記の各陽極部材に対応した複数の陰極グループ
に区分し、各陰極グループ毎に上記走査を行うよう構成
したことを特徴とする。
【0009】直流駆動型ガス放電表示パネルの表示輝度
は、各放電セルに印加される電圧のパルス幅に比例する
ものであり、このパルス幅は陰極側の走査数に反比例す
る。すなわち、陰極側の走査数が増加すれば一陰極当た
りの走査時間が減り、その分印加される電圧のパルス幅
が狭まり、一放電セルの点灯時間が減少するため、輝度
が低下することとなる。したがって、上記のように、各
陽極を、略同一直線に沿って配置され、かつ独立して電
圧の印加が行われる複数(n個)の陽極部材の集合体と
して構成すると共に、各陰極を、各陽極部材に対応した
複数(n個)の陰極グループに区分し、各陰極グループ
毎に走査を行うようにすれば、その分各陰極当たりの走
査時間がn倍に増加し、一放電セル当たりの表示輝度も
n倍に向上することとなる。
【0010】例えば、上記の各陽極を、それぞれ少なく
とも端子部側が透明絶縁膜を間に介して略同一直線に沿
って重複すると共に、少なくとも先端側が露出している
複数の陽極部材より構成し、各陽極部材の各端子部をそ
れぞれ別々に取り出して駆動回路に接続し、また上記複
数の陰極を、上記の各陽極部材の露出部と交差する複数
の陰極グループに区分し、各陰極グループ毎に上記走査
を行うよう構成すれば、上記陽極部材の積層数に比例し
て直流駆動型ガス放電表示パネルの表示輝度を向上させ
ることができる。
【0011】より具体的には、上記前面基板の一面に、
第1の陽極部材を所定のピッチで複数本並列配置すると
共に、該第1の陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽
極部材を複数本並列配置し、第1の陽極部材の各先端と
第2の陽極部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記
第1の陽極部材の端子部側を透明絶縁膜で被覆すると共
に、該透明絶縁膜の表面に、該透明絶縁膜を間に介して
上記第1の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重
複する第3の陽極部材を複数本並列配置し、上記第1〜
第3の陽極部材の各端子部をそれぞれ別々に取り出して
駆動回路に接続し、上記複数の陰極を、上記第1の陽極
部材の先端側露出部と交差する第1の陰極グループと、
上記第2の陽極部材と交差する第2の陰極グループと、
上記第3の陽極部材と交差する第3の陰極グループとに
区分し、各陰極グループ毎に上記走査を行うことによ
り、直流駆動型ガス放電表示パネルの表示輝度を、全て
の陰極を上から下まで単純に走査する従来例に比べて約
3倍に向上させることができる。
【0012】あるいは、上記前面基板の一面に、第1の
陽極部材を所定のピッチで複数本並列配置すると共に、
該第1の陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽極部材
を複数本並列配置し、第1の陽極部材の各先端と第2の
陽極部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記第1の
陽極部材及び第2の陽極部材の端子部側をそれぞれ第1
の透明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜で被覆すると共に、
第1の透明絶縁膜の表面に、該第1の透明絶縁膜を間に
介して上記第1の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿
って重複する第3の陽極部材を複数本並列配置し、第2
の透明絶縁膜の表面に、該第2の透明絶縁膜を間に介し
て上記第2の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って
重複する第4の陽極部材を複数本並列配置し、上記第1
〜第4の陽極部材の各端子部をそれぞれ別々に取り出し
て駆動回路に接続し、上記複数の陰極を、上記第1の陽
極部材の先端側露出部と交差する第1の陰極グループ
と、上記第2の陽極部材の先端側露出部と交差する第2
の陰極グループと、上記第3の陽極部材と交差する第3
の陰極グループと、上記第4の陽極部材と交差する第4
の陰極グループとに区分し、各陰極グループ毎に上記走
査を行うことにより、直流駆動型ガス放電表示パネルの
表示輝度を従来例の約4倍に向上させることができる。
【0013】また、上記前面基板の一面に、第1の陽極
部材を所定のピッチで複数本並列配置すると共に、該第
1の陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽極部材を複
数本並列配置し、第1の陽極部材の各先端と第2の陽極
部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記第1の陽極
部材及び第2の陽極部材の端子部側をそれぞれ第1の透
明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜で被覆すると共に、第1
の透明絶縁膜の表面に、該第1の透明絶縁膜を間に介し
て上記第1の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って
重複する第3の陽極部材を複数本並列配置し、第2の透
明絶縁膜の表面に、該第2の透明絶縁膜を間に介して上
記第2の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重複
する第4の陽極部材を複数本並列配置し、さらに上記第
3の陽極部材の端子部側を第3の透明絶縁膜で被覆する
と共に、該第3の透明絶縁膜の表面に、該第3の透明絶
縁膜を間に介して上記第3の陽極部材の端子部側と略同
一直線に沿って重複する第5の陽極部材を複数本並列配
置し、上記第1〜第5の陽極部材の各端子部をそれぞれ
別々に取り出して駆動回路に接続し、上記複数の陰極
を、上記第1の陽極部材の先端側露出部と交差する第1
の陰極グループと、上記第2の陽極部材の先端側露出部
と交差する第2の陰極グループと、上記第3の陽極部材
の先端側露出部と交差する第3の陰極グループと、上記
第4の陽極部材と交差する第4の陰極グループと、上記
第5の陽極部材と交差する第5の陰極グループとに区分
し、各陰極グループ毎に上記走査を行うことにより、直
流駆動型ガス放電表示パネルの表示輝度を従来例の約5
倍に向上させることができる。
【0014】さらに、上記前面基板の一面に、第1の陽
極部材を所定のピッチで複数本並列配置すると共に、該
第1の陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽極部材を
複数本並列配置し、第1の陽極部材の各先端と第2の陽
極部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記第1の陽
極部材及び第2の陽極部材の端子部側をそれぞれ第1の
透明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜で被覆すると共に、第
1の透明絶縁膜の表面に、該第1の透明絶縁膜を間に介
して上記第1の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿っ
て重複する第3の陽極部材を複数本並列配置し、第2の
透明絶縁膜の表面に、該第2の透明絶縁膜を間に介して
上記第2の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重
複する第4の陽極部材を複数本並列配置し、上記第3の
陽極部材及び第4の陽極部材の端子部側をそれぞれ第3
の透明絶縁膜及び第4の透明絶縁膜で被覆すると共に、
第3の透明絶縁膜の表面に、該第3の透明絶縁膜を間に
介して上記第3の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿
って重複する第5の陽極部材を複数本並列配置し、第4
の透明絶縁膜の表面に、該第4の透明絶縁膜を間に介し
て上記第2の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って
重複する第6の陽極部材を複数本並列配置し、上記第1
〜第6の陽極部材の各端子部をそれぞれ別々に取り出し
て駆動回路に接続し、上記複数の陰極を、上記第1の陽
極部材の先端側露出部と交差する第1の陰極グループ
と、上記第2の陽極部材の先端側露出部と交差する第2
の陰極グループと、上記第3の陽極部材の先端側露出部
と交差する第3の陰極グループと、上記第4の陽極部材
の先端側露出部と交差する第4の陰極グループと、上記
第5の陽極部材と交差する第5の陰極グループと、上記
第6の陽極部材と交差する第6の陰極グループとに区分
し、各陰極グループ毎に上記走査を行うことにより、直
流駆動型ガス放電表示パネルの表示輝度を従来例の約6
倍に向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の実施の形態を説明する。図1に示すように、第1の直
流駆動型ガス放電表示パネル10は、ガラス等の透明絶縁
材より成る前面基板12と、ガラス等の絶縁材より成る背
面基板14とを所定の距離を隔てて対向配置し、両基板の
周縁を封着材16を介して封止することによって気密容器
18を形成し、該気密容器18内にNeやAr等、意図する
表示色に対応した放電ガスを充填して成る。上記背面基
板14の対向面には、帯状の陰極20が所定のピッチで複数
本並列配置されている。各陰極20は、Ag・Pd系ペー
ストを焼結させたもの等より成る。
【0016】図2に示すように、上記前面基板12の対向
面には、NESA膜(SnO2)やITO膜(In23
・SnO2)等の透明導電材より構成された、帯状の第
1の陽極部材22及び第2の陽極部材23が、それぞれ所定
のピッチで複数本配置されている。また、第1の陽極部
材22及び第2の陽極部材23の表面には、長方形状の第1
の透明絶縁膜24及び第2の透明絶縁膜25がそれぞれ配置
されている。この第1の透明絶縁膜24は、第1の陽極部
材22の表面全域を覆うものではなく、その端子部22a側
のみを覆っている。このため、第1の陽極部材22の先端
22b側は露出した状態となっている。同様に、上記第2
の透明絶縁膜25も、第2の陽極部材23の表面全域を覆う
ものではなく、その端子部23a側のみを覆っている。し
たがって、第2の陽極部材23の先端23b側も露出した状
態となっている。第1の陽極部材22及び第2の陽極部材
23は、それぞれ表示方向から見て略同一直線上に配置さ
れると共に、両者の先端22b,23b間には僅かな間隙26
が設けられており、両者間の絶縁性が保たれている。
【0017】上記第1の透明絶縁膜24及び第2の透明絶
縁膜25の表面には、上記と同様の透明導電材より構成さ
れた、帯状の第3の陽極部材28及び第4の陽極部材30
が、それぞれ所定のピッチで複数本配置されている。図
3に示すように、第1の透明絶縁膜24の一端辺24a側に
第3の陽極部材28の各端子部28aが配置されると共に、
第3の陽極部材28の各先端28bは第1の透明絶縁膜24の
他端辺24bに沿って(換言すれば、第3の陽極部材の先
端28bが第1の透明絶縁膜の他端辺24bを越えて延びる
ことがないように)配置されている。また、第1の陽極
部材22と第3の陽極部材28とは、間に第1の透明絶縁膜
24を挟んで、表示方向から見て略同一直線上に重複配置
されている。上記と同様に、第2の透明絶縁膜25の一端
辺25a側に第4の陽極部材30の端子部30aが配置される
と共に、第4の陽極部材30の先端30bは第2の透明絶縁
膜25の他端辺25aに沿って配置されており(図2)、第
2の陽極部材23と第4の陽極部材30とは、間に第2の透
明絶縁膜25を挟んで、表示方向から見て略同一直線上に
重複配置されている。
【0018】以上のように、この第1の直流駆動型ガス
放電表示パネル10にあっては、各陽極が、それぞれ表示
方向から見て略同一直線に沿って配列され、かつ相互に
絶縁された四つの陽極部材(第1の陽極部材22、第2の
陽極部材23、第3の陽極部材28及び第4の陽極部材30)
の集合体によって構成されている。
【0019】上記前面基板12と背面基板14とは、両基板
の表面に形成された各電極同士が所定の距離を隔てて交
差するように配置されている。その結果、図1に示すよ
うに、第3の陽極部材28及び第4の陽極部材30と、陰極
20とが、所定の距離を隔てて交差しており、両者間には
それぞれ放電セル32が形成される。また、第1の陽極部
材22及び第2の陽極部材23の先端側、すなわち第1の透
明絶縁膜24や第2の透明絶縁膜25によって覆われていな
い露出部と、陰極20とが、所定の距離を隔てて交差する
こととなり、両者間にもそれぞれ放電セル32が形成され
る。これに対し、第1の陽極部材22及び第2の陽極部材
23の端子部側は、第1の透明絶縁膜24や第2の透明絶縁
膜25によって覆われているため、陰極20との間に放電セ
ル32を形成することがなく、単なる導電路として機能す
ることとなる。
【0020】上記のように、同じ陰極20であっても、第
1の陽極部材22の露出部との間に放電セル32を形成する
グループ(以下「第1の陰極グループ20A」と称す
る)、第2の陽極部材23の露出部との間に放電セル32を
形成するグループ(以下「第2の陰極グループ20B」と
称する)、第3の陽極部材28との間に放電セル32を形成
するグループ(以下「第3の陰極グループ20C」と称す
る)、及び第4の陽極部材30との間に放電セル32を形成
するグループ(以下「第4の陰極グループ20D」と称す
る)とに区分されることとなる。各放電セル32は、背面
基板14の対向面に配置された格子状のバリアリブ34によ
って、取り囲まれている。
【0021】つぎに、図4の模式図に基づいて、第1の
直流駆動型ガス放電表示パネル10の駆動方法について説
明する。図中の横線が陰極20を、また縦線が陽極をそれ
ぞれ表している。なお、実際には、上記のように第1の
陽極部材22と第3の陽極部材28は重複配置されると共
に、第2の陽極部材23と第4の陽極部材30も重複配置さ
れているのであるが、説明の便宜上各陽極部材を横にず
らして並列させた形で表現している。また、第1の陽極
部材22及び第2の陽極部材23の、放電セル32を構成せず
に単に導電路としてのみ機能する部分(第1の透明絶縁
膜24及び第2の透明絶縁膜25によって被覆された部分)
については、破線を用いて表現している。
【0022】図示は省略したが、第1の陽極部材22、第
2の陽極部材23、第3の陽極部材28及び第4の陽極部材
30の各端子部は、それぞれ別個に取り出されて電圧印加
用のカラムドライバ回路に接続されている。また、各陰
極20の端子部は、それぞれ走査用のロードライバ回路に
接続されている。
【0023】しかして、各陰極20は、上記ロードライバ
回路を介して、それぞれが属する陰極グループ毎に順次
時分割的に走査されることとなる。そして、この陰極20
の走査に同期させて、上記カラムドライバ回路から第1
の陽極部材22〜第4の陽極部材30に直流電圧を印加する
ことにより、所望の放電セル32において放電を生成させ
ることが可能となる。例えば、第3の陰極グループ20C
に属する陰極20C-3が走査された瞬間に、第3の陽極部
材28-4に電圧を印加することにより、放電セル32aに放
電が生成される。そして、この放電によって発生した可
視光線は、第3の陽極部材28、第1の透明絶縁膜24、第
1の陽極部材22及び前面基板12を透過して外部に表示さ
れる。また、第1の陰極グループ20Aに属する陰極20A
-3が走査された瞬間に、第1の陽極部材22-4に電圧を印
加することにより、放電セル32bに放電が生成され、こ
の放電によって発生した可視光線は、第1の陽極部材22
及び前面基板12を透過して外部に表示される。したがっ
て、上記の電圧印加を表示データに基づいて選択的に実
行することにより、前面基板12の表面に、任意の図形や
文字等のキャラクタ表示を実現することができる。
【0024】上記のように、陽極側を、それぞれ独立に
駆動され、かつ表示方向から見て同一直線上に並ぶ第1
の陽極部材22〜第4の陽極部材30によって構成すると共
に、陰極20側も、それぞれ独立に走査される第1の陰極
グループ20A〜第4の陰極グループ20Dに区分してなる
ため、この第1の直流駆動型ガス放電表示パネル10は、
従来例に比べて約4倍の輝度向上が実現できる。すなわ
ち、直流駆動型ガス放電表示パネルの輝度は、各放電セ
ルに印加される電圧のパルス幅に比例するものであり、
このパルス幅は陰極側の走査数に反比例する。陰極側の
走査数が増加すれば、一陰極当たりの走査時間が減り、
その分印加される電圧のパルス幅が狭まり、一放電セル
の点灯時間が減少するため、輝度の低下が生じる。した
がって、全陰極を4つにグループ分けし、それぞれを別
個に走査すれば、一陰極当たりの走査時間を4倍確保す
ることができ、印加電圧のパルス幅を4倍化することが
可能となる。この結果、当該放電セル32の点灯時間が4
倍に増加するため、表示輝度が4倍に向上するのであ
る。このことはまた、従来通りの輝度を確保しながら陰
極20の総数を4倍に増加できることを意味するため、ガ
ス放電表示パネルの表示面積の大型化を実現できること
となる。さらに、各放電セル32の点灯パルス幅が増加
し、表示輝度が全体的に向上する結果、16〜64階調
の中間調表示も可能となる。
【0025】ここで、第1の直流駆動型ガス放電表示パ
ネル10が、実際に輝度の向上を実現できることを、実験
データに基づいて検証する。実験対象として、縦480
ドット×横640ドットのフルカラー表示用のガス放電
表示パネルを用いた。フルカラー表示の場合、一般には
図5に示すように、赤色発光用の放電セルR、緑色発光
用の放電セルG1,G2及び青色発光用の放電セルBの計
4個の放電セル32を、縦横に2個づつ集合させて一画素
を構成している(この場合、気密容器18内にXe等の紫
外線放射ガスを充填すると共に、各放電セル32内には発
光色に対応した蛍光体を配置しておき、放電生成によっ
て発生した紫外線によって各蛍光体が励起され、必要な
発光色が形成される仕組みとなっている)。したがっ
て、縦480ドット×横640ドットのフルカラー表示
を実現するためには、縦960個×横1280個の放電
セル32が必要となり、結局陰極20を960本、陽極を1
280本配列させることとなる。
【0026】以上の表示規模を備えたガス放電表示パネ
ルを、従来の単走査方式で実現した場合、一放電セル当
たりの表示パルス幅は約17μsecとなり、その輝度は
約32〜50cd/m2に止まった。これに対し、陰極20を
4つの陰極グループに区分し、各陰極グループ毎に独立
走査する上記第1の直流駆動型ガス放電表示パネル10で
実現した場合には、一放電セル32当たりの表示パルス幅
は約70μsecに増加し、輝度も約150〜200cd
/m2と飛躍的に向上した。
【0027】以下に、上記第1の直流駆動型ガス放電表
示パネル10の各陽極部材及び透明絶縁膜の製造方法につ
いて説明する。まず、図6に示すように、前面基板12の
表面全域にITO膜36を蒸着した後、余分なITO膜36
をレーザ光線38を照射して蒸発させることにより、第1
の陽極部材22及び第2の陽極部材23を形成する。つぎ
に、図7に示すように、ガラスペースト等の透明絶縁材
料を上記第1の陽極部材22及び第2の陽極部材23の表面
に矩形状に厚膜印刷し、第1の透明絶縁膜24及び第2の
透明絶縁膜25を形成する。さらに、図8に示すように、
第1の透明絶縁膜24及び第2の透明絶縁膜25の表面にI
TO膜36を蒸着した後、レーザ光線38を照射して余分な
ITO膜36を蒸発させることにより、第3の陽極部材28
及び第4の陽極部材30を形成する。
【0028】図9及び図10は、陰極20を3つの陰極グ
ループに区分する3重走査方式を採用した第2の直流駆
動型ガス放電表示パネル40を示している。この第2の直
流駆動型ガス放電表示パネル40の前面基板12の対向面に
は、上記と同様、帯状の第1の陽極部材22及び第2の陽
極部材23が、所定のピッチで複数本配置されているが、
第1の陽極部材22は第2の陽極部材23よりも長く構成さ
れている。また、第1の陽極部材22の表面には、長方形
状の第1の透明絶縁膜24が配置されている。この第1の
透明絶縁膜24は、第1の陽極部材22の表面全域を覆うも
のではなく、その端子部22a側のみを覆っている。この
ため、第1の陽極部材22の先端22b側は露出した状態と
なっている。これに対し、第2の陽極部材23の表面には
透明絶縁膜は配置されておらず、したがって表面全域が
露出した状態となっている。第1の陽極部材22及び第2
の陽極部材23は、それぞれ略一直線に沿って配置される
と共に、両者の先端部間には僅かな間隙26が設けられて
いる。
【0029】上記第1の透明絶縁膜24の表面には、第3
の陽極部材28が、それぞれ所定のピッチで複数本配置さ
れている。上記第1の透明絶縁膜24の一端辺24a側に第
3の陽極部材28の端子部28aが配置されると共に、該第
3の陽極部材28の先端28bは第1の透明絶縁膜24の他端
辺24bに沿って配置されている。また、第1の陽極部材
22と第3の陽極部材28とは、間に第1の透明絶縁膜24を
挟んで、表示方向から見て略同一直線上に重複配置され
ている。
【0030】以上の結果、図9に示すように、第3の陽
極部材28と陰極20とが、所定の距離を隔てて交差するこ
ととなり、両者間にはそれぞれ放電セル32が形成され
る。また、第1の陽極部材の先端22b側、すなわち第1
の透明絶縁膜24によって覆われていない露出部分と陰極
20とが、所定の距離を隔てて交差することとなり、両者
間にもそれぞれ放電セル32が形成される。これに対し、
第1の陽極部材の端子部22a側は、第1の透明絶縁膜24
によって覆われているため、陰極20との間に放電セル32
を形成することがなく、単なる導電路として機能するこ
ととなる。さらに、第2の陽極部材23と陰極20との間に
も、放電セル32が形成される。
【0031】上記のように、複数の陰極20は、第1の陽
極部材22の露出部との間に放電セル32を形成する第1の
陰極グループ20Aと、第2の陽極部材23との間に放電セ
ル32を形成する第2の陰極グループ20Bと、第3の陽極
部材28との間に放電セル32を形成する第3の陰極グルー
プ20Cとに区分されることとなる。
【0032】図示は省略したが、第1の陽極部材22、第
2の陽極部材23及び第3の陽極部材28の各端子部は、そ
れぞれ別個に取り出されて電圧印加用のカラムドライバ
回路に接続されている。また、各陰極20の端子部は、そ
れぞれ走査用のロードライバ回路に接続されている。し
かして、各陰極20は、上記ロードライバ回路を介して、
それぞれが属するグループ毎に順次時分割的に走査され
ることとなる。そして、この陰極20の走査に同期させ
て、上記第1の陽極部材22〜第3の陽極部材28に直流電
圧を選択的に印加することにより、所望の放電セル32に
おいて放電を生成させることが可能となる。
【0033】上記のように、陽極側を、それぞれが独立
に駆動され、かつ表示方向から見て同一直線上に並ぶ第
1の陽極部材22〜第3の陽極部材28によって構成すると
共に、陰極20側も、それぞれ独立に走査される第1の陰
極グループ20A〜第3の陰極グループ20Cに区分してな
るため、この第2の直流駆動型ガス放電表示パネル40
は、従来例に比べて約3倍の輝度向上が実現できる。ま
た、従来通りの輝度を確保しながら陰極数を3倍に増加
できるため、ガス放電表示パネルの表示面積の大型化を
実現できる。確かに、この第2の直流駆動型ガス放電表
示パネル40は、上記第1の直流駆動型ガス放電表示パネ
ル10に比べ、陰極の区分数が少ない分各陰極グループに
属する陰極の数が増加し、一陰極当たりの走査時間が短
くなるため輝度の点では劣ることとなるが、構成を簡素
化できる利点がある。
【0034】上記第1の直流駆動型ガス放電表示パネル
10にあっては、陰極20を別個に走査される4つのグルー
プに区分した4重走査方式を採用しており、また第2の
直流駆動型ガス放電表示パネル40にあっては、陰極20を
別個に走査される3つのグループに区分した3重走査方
式を採用しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、使用目的や表示規模に応じて陰極20の区分数を
5以上に増加させることもできる。
【0035】図11及び図12に示す第3の直流駆動型
ガス放電表示パネル50は、陰極20を6グループに区分し
た例を示している。この第3の直流駆動型ガス放電表示
パネル50の前面基板12の対向面には、上記と同様、第1
の陽極部材22及び第2の陽極部材23が、所定のピッチで
複数本配置されている。また、第1の陽極部材22及び第
2の陽極部材23の表面には、長方形状の第1の透明絶縁
膜24及び第2の透明絶縁膜25がそれぞれ配置されてい
る。第1の透明絶縁膜24及び第2の透明絶縁膜25は、第
1の陽極部材22及び第2の陽極部材23の表面全域を覆う
ものではなく、それぞれの端子部側のみを覆っている。
このため、第1の陽極部材22及び第2の陽極部材23の先
端側は、共に露出した状態となっている。第1の陽極部
材22及び第2の陽極部材23は、それぞれ略同一直線に沿
って配置されると共に、両者の先端間には僅かな間隙26
が設けられている。
【0036】上記第1の透明絶縁膜24の表面には第3の
陽極部材28が、また第2の透明絶縁膜25の表面には第4
の陽極部材30が、それぞれ所定のピッチで複数本配置さ
れている。第1の透明絶縁膜24の一端辺24a側に第3の
陽極部材28の端子部28aが配置されると共に、第3の陽
極部材28の先端28bは第1の透明絶縁膜24の他端辺24b
に沿って配置されている。また、第1の陽極部材22と第
3の陽極部材28とは、間に第1の透明絶縁膜24を挟ん
で、表示方向から見て略同一直線上に重複配置されてい
る。同様に、第2の透明絶縁膜25の一端辺25a側に第4
の陽極部材30の端子部30aが配置されると共に、第4の
陽極部材30の先端30bは第2の透明絶縁膜25の他端辺25
bに沿って配置されている。また、第2の陽極部材23と
第4の陽極部材30とは、間に第2の透明絶縁膜25を挟ん
で、表示方向から見て略同一直線上に重複配置されてい
る。
【0037】さらに、第3の陽極部材28及び第4の陽極
部材30の表面には、長方形状の第3の透明絶縁膜52及び
第4の透明絶縁膜54がそれぞれ配置されている。第3の
透明絶縁膜52及び第4の透明絶縁膜54は、第3の陽極部
材28及び第4の陽極部材30の表面全域を覆うものではな
く、それぞれの端子部側のみを覆っている。このため、
第3の陽極部材28及び第4の陽極部材30の先端側は、共
に露出した状態となっている。
【0038】上記第3の透明絶縁膜52の表面には第5の
陽極部材56が、また第4の透明絶縁膜54の表面には第6
の陽極部材58が、それぞれ所定のピッチで複数本配置さ
れている。第3の透明絶縁膜52の一端辺52a側に第5の
陽極部材56の端子部56aが配置されると共に、第5の陽
極部材56の先端56bは第3の透明絶縁膜52の他端辺52b
に沿って配置されている。また、第3の陽極部材28と第
5の陽極部材56とは、間に第3の透明絶縁膜52を挟ん
で、表示方向から見て略同一直線上に重複配置されてい
る。同様に、第4の透明絶縁膜54の一端辺54a側に第6
の陽極部材58の端子部58aが配置されると共に、第6の
陽極部材58の先端58bは第4の透明絶縁膜54の他端辺54
bに沿って配置されている。また、第4の陽極部材30と
第6の陽極部材58とは、間に第4の透明絶縁膜54を挟ん
で、表示方向から見て略同一直線上に重複配置されてい
る。
【0039】以上の結果、図11に示すように、第5の
陽極部材56及び第6の陽極部材58と陰極20とが、所定の
距離を隔てて交差することとなり、両者間にはそれぞれ
放電セル32が形成される。また、第3の陽極部材28及び
第4の陽極部材30の先端側、すなわち第3の透明絶縁膜
52及び第4の透明絶縁膜54によって覆われていない露出
部分と陰極20とが、所定の距離を隔てて交差することと
なり、両者間にもそれぞれ放電セル32が形成される。さ
らに、第1の陽極部材22及び第2の陽極部材23の先端
側、すなわち第1の透明絶縁膜24及び第2の透明絶縁膜
25によって覆われていない露出部分と陰極20とが、所定
の距離を隔てて交差することとなり、両者間にもそれぞ
れ放電セル32が形成される。これに対し、第1の陽極部
材22、第2の陽極部材23、第3の陽極部材28、及び第4
の陽極部材30の各端子部側は、それぞれ第1の透明絶縁
膜24、第2の透明絶縁膜25、第3の透明絶縁膜52及び第
4の透明絶縁膜54によって覆われているため、陰極20と
の間に放電セル32を形成することがなく、単なる導電路
として機能することとなる。
【0040】上記のように、複数の陰極20は、第1の陽
極部材22の露出部との間に放電セル32を形成する第1の
陰極グループ20Aと、第2の陽極部材23の露出部との間
に放電セル32を形成する第2の陰極グループ20Bと、第
3の陽極部材28の露出部との間に放電セル32を形成する
第3の陰極グループ20Cと、第4の陽極部材30の露出部
との間に放電セル32を形成する第4の陰極グループ20D
と、第5の陽極部材56との間に放電セル32を形成する第
5の陰極グループ20Eと、第6の陽極部材58との間に放
電セル32を形成する第6の陰極グループ20Fとに区分さ
れることとなる。
【0041】図示は省略したが、第1の陽極部材22、第
2の陽極部材23、第3の陽極部材28、第4の陽極部材3
0、第5の陽極部材56及び第6の陽極部材58の各端子部
は、それぞれ別個に取り出されて電圧印加用のカラムド
ライバ回路に接続されている。また、各陰極20の端子部
は、それぞれ走査用のロードライバ回路に接続されてい
る。しかして、各陰極20は、上記ロードライバ回路を介
して、それぞれが属する陰極グループ毎に順次時分割的
に走査されることとなる。そして、この陰極20の走査に
同期させて、上記第1の陽極部材22〜第6の陽極部材58
に選択的に直流電圧を印加することにより、所望の放電
セル32において放電を生成させることが可能となる。
【0042】上記のように、陽極を、それぞれが独立に
駆動され、かつ表示方向から見て同一直線上に並ぶ第1
の陽極部材22〜第6の陽極部材58によって構成すると共
に、陰極20もそれぞれ独立に走査される第1の陰極グル
ープ20A〜第6の陰極グループ20Fに区分してなるた
め、この第3の直流駆動型ガス放電表示パネル50は、従
来例に比べて約6倍の輝度向上が実現できる。また、従
来通りの輝度を確保しながら陰極数を6倍に増加できる
ため、ガス放電表示パネルの表示面積のさらなる大型化
を実現できることとなる。
【0043】このように、陰極側の区分数を増加させる
ほど、一陰極当たりの走査時間が延びて輝度の向上が図
れる反面、陽極部材が多層構造となり、その分放電セル
32で発生した光が外部に放射されるまでに部分的に多く
の部材を透過しなければならないこととなる。したがっ
て、前面基板12や各陽極部材、各透明絶縁膜の材質や寸
法(厚さ)を調整することにより、全体の透明度を可能
な限り高める必要がある。なお、上記第5の陽極部材56
あるいは第6の陽極部材58の何れかを省略することによ
り、陰極20を5グループに区分できることはいうまでも
ない。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る直流駆動型ガス放電表示パ
ネルにあっては、各陽極を、略同一直線に沿って配置さ
れ、かつ独立して電圧の印加が行われる複数の陽極部材
の集合体として構成すると共に、陰極群を、各陽極部材
に対応した複数の陰極グループに区分し、各陰極グルー
プ毎に走査を行うように構成したため、各陰極の走査時
間が延び、一放電セル当たりの点灯時間も増加するた
め、表示輝度を相対的に向上させることができる。した
がって、表示輝度を比較的高い水準に維持したまま、表
示面積を拡大することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の直流駆動型ガス放電表示パネルを示す断
面図である。
【図2】第1の直流駆動型ガス放電表示パネルの前面基
板を示す平面図である。
【図3】第1の陽極部材と第3の陽極部材の配置関係を
示す拡大図である。
【図4】第1の直流駆動型ガス放電表示パネルの駆動方
法を示す模式図である。
【図5】フルカラー表示をする際の放電セルの構成を示
す平面図である。
【図6】前面基板の表面に第1の陽極部材及び第2の陽
極部材を形成する様子を示す平面図である。
【図7】第1の陽極部材及び第2の陽極部材の表面に第
1の透明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜を形成した状態を
示す平面図である。
【図8】第1の透明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜の表面
に第3の陽極部材及び第4の陽極部材を形成する様子を
示す平面図である。
【図9】第2の直流駆動型ガス放電表示パネルを示す断
面図である。
【図10】第2の直流駆動型ガス放電表示パネルの前面
基板を示す平面図である。
【図11】第3の直流駆動型ガス放電表示パネルを示す
断面図である。
【図12】第3の直流駆動型ガス放電表示パネルの前面
基板を示す平面図である。
【図13】従来の直流駆動型ガス放電表示パネルの駆動
方法を示す模式図である。
【符号の説明】
10 第1の直流駆動型ガス放電表示パネル 12 背面基板 14 前面基板 16 封着材 18 気密容器 20 陰極 22 第1の陽極部材 23 第2の陽極部材 24 第1の透明絶縁膜 25 第2の透明絶縁膜 26 間隙 28 第3の陽極部材 30 第4の陽極部材 32 放電セル 40 第2の直流駆動型ガス放電表示パネル 50 第3の直流駆動型ガス放電表示パネル 52 第3の透明絶縁膜 54 第4の透明絶縁膜 56 第5の陽極部材 58 第6の陽極部材 20A 第1の陰極グループ 20B 第2の陰極グループ 20C 第3の陰極グループ 20D 第4の陰極グループ 20E 第5の陰極グループ 20F 第6の陰極グループ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側に透明導電材より成る複数本の陽
    極を所定のピッチで並列配置した透明絶縁材より成る前
    面基板と、一面側に複数本の陰極を所定のピッチで並列
    配置した絶縁材より成る背面基板とを、各基板の電極が
    所定の距離を隔てて交差するように対向配置し、上記陽
    極と陰極との交差部分毎に放電セルを形成し、両基板の
    周縁を封止して形成した気密容器内に所定の放電ガスを
    充填した構造を備え、上記の各陰極を時分割的に走査す
    ると共に、該陰極側の走査に同期して上記陽極に選択的
    に直流電圧を印加し、以て任意の放電セルに放電発光を
    生成させる直流駆動型のガス放電表示パネルにおいて、
    上記の各陽極を、略同一直線に沿って配置され、かつ独
    立して電圧の印加が行われる複数の陽極部材より構成
    し、上記複数の陰極を、上記の各陽極部材に対応した複
    数の陰極グループに区分し、各陰極グループ毎に上記走
    査を行うよう構成したことを特徴とする直流駆動型ガス
    放電表示パネル。
  2. 【請求項2】 上記の各陽極を、それぞれ少なくとも端
    子部側が透明絶縁膜を間に介して略同一直線に沿って重
    複すると共に、少なくとも先端側が露出している複数の
    陽極部材より構成し、各陽極部材の各端子部をそれぞれ
    別々に取り出して駆動回路に接続し、また上記複数の陰
    極を、上記の各陽極部材の露出部と交差する複数の陰極
    グループに区分し、各陰極グループ毎に上記走査を行う
    よう構成したことを特徴とする請求項1に記載の直流駆
    動型ガス放電表示パネル。
  3. 【請求項3】 上記前面基板の一面に、第1の陽極部材
    を所定のピッチで複数本並列配置すると共に、該第1の
    陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽極部材を複数本
    並列配置し、上記第1の陽極部材の各先端と第2の陽極
    部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記第1の陽極
    部材の端子部側を透明絶縁膜で被覆し、該透明絶縁膜の
    表面に、該透明絶縁膜を間に介して上記第1の陽極部材
    の端子部側と略同一直線に沿って重複する第3の陽極部
    材を複数本並列配置し、上記第1〜第3の陽極部材の各
    端子部をそれぞれ別々に取り出して駆動回路に接続し、
    また上記複数の陰極を、上記第1の陽極部材の先端側露
    出部と交差する第1の陰極グループと、上記第2の陽極
    部材と交差する第2の陰極グループと、上記第3の陽極
    部材と交差する第3の陰極グループとに区分し、各陰極
    グループ毎に上記走査を行うよう構成したことを特徴と
    する請求項1に記載の直流駆動型ガス放電表示パネル。
  4. 【請求項4】 上記前面基板の一面に、第1の陽極部材
    を所定のピッチで複数本並列配置すると共に、該第1の
    陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽極部材を複数本
    並列配置し、上記第1の陽極部材の各先端と第2の陽極
    部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記第1の陽極
    部材及び第2の陽極部材の端子部側をそれぞれ第1の透
    明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜で被覆し、上記第1の透
    明絶縁膜の表面に、該第1の透明絶縁膜を間に介して上
    記第1の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重複
    する第3の陽極部材を複数本並列配置し、上記第2の透
    明絶縁膜の表面に、該第2の透明絶縁膜を間に介して上
    記第2の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重複
    する第4の陽極部材を複数本並列配置し、上記第1〜第
    4の陽極部材の各端子部をそれぞれ別々に取り出して駆
    動回路に接続し、また上記複数の陰極を、上記第1の陽
    極部材の先端側露出部と交差する第1の陰極グループ
    と、上記第2の陽極部材の先端側露出部と交差する第2
    の陰極グループと、上記第3の陽極部材と交差する第3
    の陰極グループと、上記第4の陽極部材と交差する第4
    の陰極グループとに区分し、各陰極グループ毎に上記走
    査を行うよう構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の直流駆動型ガス放電表示パネル。
  5. 【請求項5】 上記前面基板の一面に、第1の陽極部材
    を所定のピッチで複数本並列配置すると共に、該第1の
    陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽極部材を複数本
    並列配置し、上記第1の陽極部材の各先端と第2の陽極
    部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記第1の陽極
    部材及び第2の陽極部材の端子部側をそれぞれ第1の透
    明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜で被覆し、上記第1の透
    明絶縁膜の表面に、該第1の透明絶縁膜を間に介して上
    記第1の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重複
    する第3の陽極部材を複数本並列配置し、上記第2の透
    明絶縁膜の表面に、該第2の透明絶縁膜を間に介して上
    記第2の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重複
    する第4の陽極部材を複数本並列配置し、また上記第3
    の陽極部材の端子部側を第3の透明絶縁膜で被覆し、該
    第3の透明絶縁膜の表面に、該第3の透明絶縁膜を間に
    介して上記第3の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿
    って重複する第5の陽極部材を複数本並列配置し、上記
    第1〜第5の陽極部材の各端子部をそれぞれ別々に取り
    出して駆動回路に接続し、さらに上記複数の陰極を、上
    記第1の陽極部材の先端側露出部と交差する第1の陰極
    グループと、上記第2の陽極部材の先端側露出部と交差
    する第2の陰極グループと、上記第3の陽極部材の先端
    側露出部と交差する第3の陰極グループと、上記第4の
    陽極部材と交差する第4の陰極グループと、上記第5の
    陽極部材と交差する第5の陰極グループとに区分し、各
    陰極グループ毎に上記走査を行うよう構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の直流駆動型ガス放電表示パネ
    ル。
  6. 【請求項6】 上記前面基板の一面に、第1の陽極部材
    を所定のピッチで複数本並列配置すると共に、該第1の
    陽極部材と略同一直線上に並ぶ第2の陽極部材を複数本
    並列配置し、上記第1の陽極部材の各先端と第2の陽極
    部材の各先端間にそれぞれ間隙を設け、上記第1の陽極
    部材及び第2の陽極部材の端子部側をそれぞれ第1の透
    明絶縁膜及び第2の透明絶縁膜で被覆し、上記第1の透
    明絶縁膜の表面に、該第1の透明絶縁膜を間に介して上
    記第1の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重複
    する第3の陽極部材を複数本並列配置し、上記第2の透
    明絶縁膜の表面に、該第2の透明絶縁膜を間に介して上
    記第2の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿って重複
    する第4の陽極部材を複数本並列配置し、また上記第3
    の陽極部材及び第4の陽極部材の端子部側をそれぞれ第
    3の透明絶縁膜及び第4の透明絶縁膜で被覆し、上記第
    3の透明絶縁膜の表面に、該第3の透明絶縁膜を間に介
    して上記第3の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿っ
    て重複する第5の陽極部材を複数本並列配置し、上記第
    4の透明絶縁膜の表面に、該第4の透明絶縁膜を間に介
    して上記第4の陽極部材の端子部側と略同一直線に沿っ
    て重複する第6の陽極部材を複数本並列配置し、上記第
    1〜第6の陽極部材の各端子部をそれぞれ別々に取り出
    して駆動回路に接続し、さらに上記複数の陰極を、上記
    第1の陽極部材の先端側露出部と交差する第1の陰極グ
    ループと、上記第2の陽極部材の先端側露出部と交差す
    る第2の陰極グループと、上記第3の陽極部材の先端側
    露出部と交差する第3の陰極グループと、上記第4の陽
    極部材の先端側露出部と交差する第4の陰極グループ
    と、上記第5の陽極部材と交差する第5の陰極グループ
    と、上記第6の陽極部材と交差する第6の陰極グループ
    とに区分し、各陰極グループ毎に上記走査を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の直流駆動型ガス放電表示パ
    ネル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355897B1 (ko) * 1997-12-23 2002-10-18 파텐트-트로이한트-게젤샤프트 퓌어 엘렉트리쉐 글뤼람펜 엠베하 개별 동작 전극 그룹을 가진 기체-방전 램프
KR100467682B1 (ko) * 2000-02-09 2005-01-24 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 소자의 격벽 제조방법
KR100467681B1 (ko) * 2000-02-09 2005-01-24 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 소자의 격벽 제조방법
KR100467683B1 (ko) * 2000-02-09 2005-01-24 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 소자의 격벽 제조방법

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