JP3061105B2 - カラープラズマディスプレイパネル及びその駆動方法 - Google Patents

カラープラズマディスプレイパネル及びその駆動方法

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JP3061105B2
JP3061105B2 JP35412395A JP35412395A JP3061105B2 JP 3061105 B2 JP3061105 B2 JP 3061105B2 JP 35412395 A JP35412395 A JP 35412395A JP 35412395 A JP35412395 A JP 35412395A JP 3061105 B2 JP3061105 B2 JP 3061105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープラズマデ
ィスプレイパネルの改良に係り、特に、放電セルの配置
を工夫することにより、表示の高精細化を実現したカラ
ープラズマディスプレイパネル及びその駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、従来のカラープラズ
マディスプレイパネルは、表面に複数本の陰極60を配
設した平板ガラス等の絶縁材より成る背面基板62と、
裏面に複数本の透明陽極64を配設した平板ガラス等の
透明絶縁材より成る前面基板66とを、上記陰極60と
陽極64とが所定の間隙を隔てて直交するよう配置し、
両基板周縁を封着材(図示せず)を介して封止して気密
容器を形成すると共に、該気密容器の内部空間に紫外線
放射ガスを充填して成る。上記内部空間は、背面基板6
2に形成された格子状のバリアリブ68を介して区切ら
れ、陰極60と陽極64との交差部分毎に、該バリアリ
ブ68によって囲繞される平面長方形状の放電セル70
がドット・マトリクス状に多数形成され、該放電セル7
0内における陰極64を除く背面基板62上及びバリア
リブ68の内壁に蛍光体72が被着される。
【0003】そして、図7の放電セル70の配置態様を
示す平面図に示すように、3原色である赤色発光用の蛍
光体72Rが被着された放電セル列、緑色発光用の蛍光
体72Gが被着された放電セル列、青色発光用の蛍光体
72Bが被着された放電セル列を順次配置し、横方向に
隣接する赤色発光用の放電セル70R、緑色発光用の放
電セル70G、青色発光用の放電セル70Bの3個で一
画素74を構成し、この画素74が縦横方向に多数配置
されている。尚、図7においては、説明の便宜上、陽極
64の図示は省略した。
【0004】而して、上記陰極60と陽極64間に選択
的に直流電圧が印加されると、所望の放電セル70内に
放電が生じて紫外線が発生する。この紫外線が放電セル
70内の蛍光体72を励起し、所定の発光色を有する光
が透明陽極64及び前面基板66を透過して外部に放射
される。この結果、前面基板66上に任意の文字や図形
を表示することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカラープラズマディスプレイパネルにあっては、放
電セル70が縦長の長方形状となっているため、横方向
における放電セル70のドット・ピッチは高精細化
(0.3mm以下)することはできるものの、縦方向に
おける放電セル70のドット・ピッチを高精細化(0.
3mm以下)することはできず、表示の細密化に対応す
ることができなかった。
【0006】そこで、図8に示すように、放電セル70
を平面方形状に形成することにより、縦方向における放
電セル70のドット・ピッチを高精細化することが考え
られるが、この場合、陰極60の幅を小さくすることは
製造上困難であることから放電セル70内に被着できる
蛍光体72の量が少なくなり、その結果、表示輝度の低
下を招く欠点がある。本発明は、従来例が抱える上記欠
点の解消を企図するものであり、横方向のみならず縦方
向における放電セルのドット・ピッチをも高精細化し、
表示の細密化を実現できるカラープラズマディスプレイ
パネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るカラープラズマディスプレイパネル
は、前面基板と背面基板とを所定の間隔で対向させ、両
基板の周縁を封止して気密容器を形成し、該気密容器内
に放電ガスを充填すると共に、該気密容器内に並設配置
した複数の陽極と陰極とを所定の間隙を隔てて対向配置
して両電極の交差部分に複数の放電セルを形成し、更に
上記放電セル内に赤色発光用の蛍光体、緑色発光用の蛍
光体又は青色発光用の蛍光体のいずれかを被着すると共
に、赤色発光用の蛍光体を被着した放電セル、緑色発光
用の蛍光体を被着した放電セル及び青色発光用の蛍光体
を被着した放電セルの3個を横方向に任意の順序で隣接
配置して構成した画素を縦横方向に多数配置して成るカ
ラープラズマディスプレイパネルにおいて、上記各画素
を構成する3個の放電セルの内の中央の放電セルの一部
が隣接する他の2個の放電セルに対して縦方向に突出す
ると共に、突出した放電セルの一部が縦方向に隣接する
他の画素の両端の放電セルの間に入り込むよう構成し、
また、並設配置された上記複数の陰極を、交互に異なる
2つの陰極グループに区分し、各陰極グループ毎に独立
して順次時分割的に走査する手段を設けたことを特徴と
する。
【0008】而して、各画素を構成する3個の放電セル
の内の中央の放電セルの一部が隣接する他の2個の放電
セルに対して縦方向に突出すると共に、突出した放電セ
ルの一部が縦方向に隣接する他の画素の両端の放電セル
の間に入り込むよう構成されているため、一の画素にお
ける中央の放電セルは、縦方向に隣接する他の画素の両
端の放電セルとの関係においては、放電セル間の縦方向
のドット・ピッチが小さくなる。このため、上記陰極
を、目にチラツキを生じることのない非常に早い速度で
走査すると、目の残像現象により、縦方向の全ての放電
セル間のドット・ピッチが小さく認識され、その結果、
表示がきめ細かく見え、表示の細密化が実現される。ま
た、並設配置された複数の陰極を、交互に異なる2つの
陰極グループに区分し、各陰極グループ毎に独立して順
次時分割的に走査する手段を設けたため、表示輝度が向
上する。すなわち、直流駆動型のカラープラズマディス
プレイパネルの輝度は、各放電セルに印加される電圧の
パルス幅に比例するものであり、このパルス幅は陰極側
の走査数に反比例する。陰極側の走査数が増加すれば、
一陰極当たりの走査時間が減り、その分印加される電圧
のパルス幅が狭まり、一放電セルの点灯時間が減少する
ため、輝度の低下が生じる。従って、上記の通り、並設
配置された複数の陰極を、交互に異なる2つの陰極グル
ープに区分し、各陰極グループ毎に独立して順次時分割
的に走査する手段を設けた結果、陰極を、それぞれの陰
極グループ毎に独立して走査すると、一陰極当たりの走
査時間を2倍確保することができ、印加電圧のパルス幅
を2倍化することが可能となる。この結果、放電セルの
点灯時間が2倍に増加し、表示輝度を2倍に向上させる
ことができる。
【0009】尚、放電セル内に位置する陰極の一部表面
を絶縁物で被覆することが望ましく、この絶縁物として
例えば蛍光体が挙げられる。すなわち、陰極の露出面積
が大きいと、陰極を全面放電させるために気密容器内の
放電ガスのガス圧を低くする必要があり、ガス圧が低く
なると放電によって発生するイオンの衝撃が大きくな
り、カラープラズマディスプレイパネルの劣化を早める
ことから、放電セル内に位置する陰極の一部表面を絶縁
物で被覆することにより、陰極の露出面積が小さくな
り、その結果、放電ガスのガス圧を高めることができ
る。上記絶縁物を蛍光体とすれば、蛍光体の被着面積が
増大し、輝度の向上も図ることができる。
【0010】さらに、前面基板と背面基板との間に、各
放電セルの蛍光体の発光色と同色のカラーフィルタを配
設することが望ましい。すなわち、蛍光体の発光が当該
カラーフイルタを透過することで混じり気のない単色を
得ることができる。
【0011】また、上記カラープラズマディスプレイパ
ネルにおいて、交互の異なる2つの陰極グループに区分
した陰極を、各陰極グループ毎に独立して順次時分割的
に走査すると共に、両グループの走査パルス幅が一部重
複するように走査する駆動方法が望ましい。
【0012】陰極を、それぞれの陰極グループ毎に独立
して順次時分割的に走査すれば、一陰極当たりの走査時
間を2倍確保することができ、印加電圧のパルス幅を2
倍化することが可能となる。この結果、放電セルの点灯
時間が2倍に増加し、表示輝度を2倍に向上させること
ができる。しかも、両グループの走査パルス幅が一部重
複するように走査することから、放電セルの点灯の途切
れが少なくなり、その結果、ちらつきの防止を実現する
ことができる
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るカラープラ
ズマディスプレイパネル10の分解斜視図である。この
カラープラズマディスプレイパネル10は、厚さ数mm
の平板ガラス等の絶縁材よりなる背面基板12と、厚さ
数mmの平板ガラス等の透明絶縁材よりなる前面基板1
4を、所定の間隙を隔てて対向配置し、両基板周縁を低
融点ガラス等の封着材(図示せず)によって封止して気
密容器を形成し、該気密容器の内部空間にヘリウム、キ
セノン等の希ガスの単体若しくは混合物を主体とする紫
外線放射ガスを封入して成る。
【0014】上記背面基板12の対向面(表面)には、
Ag・Pd系ペースト等よりなる幅約0.2mm、厚さ
約20〜30μmの帯状の陰極引出パターン16が複数
列並設されている。また、各陰極引出パターン16の上
面には、GdB(六硼化ガドリニウム)とBaAl
(アルミン酸バリウム)との混合物であるエミッタ
物質よりなる、高さ約0.1mm、幅約0.12mmの
細長い角捧状の陰極18が配置されている。この陰極1
8は、その下端部が背面基板12の表面及び陰極引出パ
ターン16の表面を覆うガラス等より成る透明絶縁層2
0内に埋没していると共に、その上端部は透明絶縁層2
0外に露出している。
【0015】さらに、上記透明絶縁層20の表面には、
後述する放電セル36を囲繞するための陰極側バリアリ
ブ22が形成されている。この陰極側バリアリブ22
は、ガラス等の絶縁材よりなり、上記陰極18の長手方
向に沿って延び、該陰極18を部分的に被覆する第1の
壁部22aと、該第1の壁部22aと直交して形成され
る第2の壁部22bとに囲繞される平面略長方形状の孔
部24を多数備えている。尚、後述するように、各陰極
18は順次時分割的に走査されることから、誤放電防止
のために陰極間の間隙を大きくする必要があり、そのた
め上記第1の壁部22aは、第2の壁部22bに比べて
幅広に形成している。
【0016】上記第1の壁部22aは、各陰極18の長
手方向に一定の間隔をもって形成されていると共に、一
の陰極18を覆って形成した一の第1の壁部22aは、
直近に隣接する陰極18の同位置には形成されず、並設
された陰極18の1列おきに形成されている。この結
果、図2の背面基板12の平面図に示す通り、第1の壁
部22aと第2の壁部22bとに囲繞された平面略長方
形状の各孔部24は、左右の斜め上方に隣接する他の2
つの孔部24の間にその一部が入り込むと共に、左右の
斜め下方に隣接する他の2つの孔部24の間にその一部
が入り込むように配置されている。
【0017】上記陰極側バリアリブ22の内壁及び孔部
24内の透明絶縁層20表面、さらに孔部内の陰極18
の一部表面に絶縁物よりなる蛍光体26が被着されてい
る。この蛍光体26は、3原色である赤色発光用の蛍光
体26R、緑色発光用の蛍光体26G、青色発光用の蛍
光体26Bの3種類であり、陰極の長手方向と直交方向
の同一列に配置された孔部24内には、同一色の蛍光体
26が被着されると共に、赤色発光用の蛍光体26Rが
被着された孔部24の列、緑色発光用の蛍光体26Gが
被着された孔部24の列、青色発光用の蛍光体26Bが
被着された孔部24の列を順次配置している。
【0018】尚、陰極18の一部表面にも蛍光体26を
被着したのは、蛍光体26の被着面積を増大せしめて輝
度の向上を図ったものであると同時に、次の理由によ
る。すなわち、陰極18の露出面積が大きい場合、陰極
18を全面放電させるには気密容器内の封入ガスのガス
圧を低くする必要があるが、ガス圧が低くなるほど放電
によって発生するイオンの衝撃が大きくなり、カラープ
ラズマディスプレイパネル10の劣化を早めるため、陰
極18の一部表面に絶縁物である蛍光体26を被着する
ことにより陰極18の露出面積を小さくしたのである。
【0019】上記前面基板14の対向面(裏面)には、
NESA膜(SnO)やITO膜(In・Sn
)等よりなる帯状の透明陽極28が複数本並設され
ている。また、各透明陽極28間には帯状の透明絶縁層
30が配設されると共に、該透明絶縁層30上に、上記
陰極側バリアリブ22の第2の壁部22bと対応する細
長い角棒状の陽極側バリアリブ32が形成されている。
【0020】また、陽極側バリアリブ32間に、後述す
る各放電セル36の発光色に対応した同色の薄板ガラス
から成る、図3に示す板状のカラーフィルタ34が配設
されており、蛍光体26の発光が当該カラーフィルタ3
4を透過することで混じり気のない単色が得られるよう
になっている。該カラーフィルタ34には、上記透明陽
極28と陰極18間での放電がなされるように、放電セ
ル36と対応する部分に開口部が設けられている。上記
陽極側バリアリブ32の内壁及びカラーフィルタ34の
下面(背面基板12側の面)にも蛍光体26が被着され
る。
【0021】上記背面基板12と前面基板14は、それ
ぞれの対向面に形成された陰極18と陽極32が所定の
間隙を隔てて直交し、かつ、陰極側バリアリブ22の第
2の壁部22bの頂面と陽極側バリアリブ32の頂面と
が当接するよう位置決めされ、両基板12,14の周縁
を図示しない封着剤を介して封止して気密容器が形成さ
れる。この気密容器内における、陰極18と陽極28と
の交差部分毎に、上記陰極側バリアリブ22の第1の壁
部22a、第2の壁部22b、及び陽極側バリアリブ3
2によって囲繞される平面長方形状の放電セル36が多
数形成される。
【0022】すなわち、図4に示す通り、赤色発光用の
蛍光体26Rを被着した放電セル列、緑色発光用の蛍光
体26Gを被着した放電セル列、青色発光用の蛍光体2
6Bを被着した放電セル列が順次配置されており、横方
向に隣接配置された赤色発光用の放電セル36R、緑色
発光用の放電セル36G及び青色発光用の放電セル36
Bの3個で一画素38を構成し、この画素38が縦横方
向に多数配置されているものである。
【0023】そして、各画素38を構成している3個の
放電セル36R,36G,36Bの内の中央の放電セル
36Gは、他の2個の放電セル36R,36Bに対して
縦方向に突出すると共に、突出した放電セル36Gの一
部が縦方向に隣接する他の画素38の両端の放電セル3
6R,36Bの間に入り込むように構成されている。す
なわち、各画素38の一部が縦方向に隣接する他の画素
38と重複するように配置されている。
【0024】この結果、一の画素38における中央の放
電セル36Gは、縦方向に隣接する他の画素38の両端
の放電セル36R,36Bとの関係においては、放電セ
ル間の縦方向のドット・ピッチXを小さくすることがで
きる。
【0025】例えば、各放電セルの寸法を縦0.460
mm、横0.225mmとし、また放電セル間の縦方向
の間隙を0.140mm、横方向の間隙を0.075m
mとした場合、放電セル間の横方向のドット・ピッチが
0.3mmであると共に、一の画素38における中央の
放電セル36Gと、縦方向に隣接する他の画素38の両
端の放電セル36R,36Bとの放電セル間の縦方向の
ドット・ピッチXも0.3mmとなる。因みに、従来の
放電セルがドット・マトリクス状に配列されている場合
には縦方向のドット・ピッチは常に0.6mmであるこ
とから、本実施の形態にあっては、一の画素38におけ
る中央の放電セル36Gと、縦方向に隣接する他の画素
38の両端の放電セル36R,36Bとの関係において
は、縦方向のドット・ピッチを従来の半分にすることが
できるのである。
【0026】尚、本実施の形態においては、上記の通
り、陽極側バリアリブ32は、陰極側バリアリブ22の
第2の壁部22bとのみ対応する細長い角棒状に形成さ
れているため、各陽極側バリアリブ32間には、陽極2
8の長手方向に並んだ各放電セル36を連通する隙間が
形成され、この隙間を通じて、放電セル36間のイオン
が陽極28の長手方向に沿って流通可能となっている。
【0027】次ぎに、本実施の形態に係る上記カラープ
ラズマディスプレイパネル10の駆動方法について説明
する。図5に示すように、並設されている複数の陰極1
8を、交互に異なる2つの陰極グループ18A(18A
−1〜18A−n、但し、図5では18A−5まで図
示),18B(18B−1〜18B−n、但し、図5で
は18B−5まで図示)に区分すると共に、各陰極18
の端子部に図示しない走査用のロードライバ回路を接続
する。また、各陽極28の端子部には直流電圧を供給す
る図示しないカラムドライバ回路を接続する。
【0028】各陰極18は、上記ロードライバ回路を介
して、それぞれが属する陰極グループ18A,18B毎
に独立して順次時分割的に走査を行うと共に、図5のタ
イミングチャートA,Bに示す如く、両グループ18
A,18Bの走査パルス幅が50%重複するように走査
する。すなわち、先ず陰極グループ18Aに属する陰極
18A−1が走査され(タイミングチャートa)、その
パルス幅の50%に至った時点で、陰極グループ18B
に属する陰極18B−1の走査(タイミングチャート
b)が開始される。次ぎに、陰極18B−1の走査パル
ス幅の50%に至った時点で、陰極グループ18Aに属
する陰極18A−2の走査(タイミングチャートc)が
開始され、該陰極18A−2の走査パルス幅の50%に
至った時点で、陰極グループ18Bに属する陰極18B
−2の走査(タイミングチャートd)が開始される。以
下、同様の走査が陰極18A−3,18B−3,18A
−4,18B−4,18A−5,18B−5の順序で行
われる(タイミングチャートe〜h)。
【0029】上記陰極18の走査に同期させて、上記カ
ラムドライバ回路から陽極28に直流電圧を印加するこ
とにより、任意の放電セル36において放電が生じて紫
外線が発生する。この紫外線が放電セル36内の蛍光体
26を励起し、所定の発光色を有する光が陽極28及び
前面基板14を透過して外部に放射され、前面基板14
上に任意の文字や図形を表示することができるのであ
る。このとき、上記陰極引出パターン16は、反射体と
しての機能も有しており、透明絶縁層20を透過して背
面基板12側へ向かう蛍光体26の光を、前面基板14
側へと反射させてカラーブラズマディスプレイパネル1
0の輝度向上を実現している。
【0030】ところで、直流駆動型のカラープラズマデ
ィスプレイパネル10の輝度は、各放電セル36に印加
される電圧のパルス幅に比例するものであり、このパル
ス幅は陰極側の走査数に反比例する。陰極側の走査数が
増加すれば、一陰極当たりの走査時間が減り、その分印
加される電圧のパルス幅が狭まり、一放電セルの点灯時
間が減少するため、輝度の低下が生じる。
【0031】従って、上記の通り、陰極18を2つの陰
極グループ18A,18Bに分け、それぞれの陰極グル
ープ18A,18Bを別個に走査すれば、一陰極当たり
の走査時間を2倍確保することができ、印加電圧のパル
ス幅を2倍化することが可能となる。この結果、放電セ
ル36の点灯時間が2倍に増加し、表示輝度を2倍に向
上させることができる。
【0032】しかも、両グループ18A,18Bの走査
パルス幅が50%重複するように走査することから、放
電セル36の点灯の途切れが少なくなり、その結果、ち
らつきの防止を実現することができる
【0033】而して、上記駆動方法により、陰極18を
目にチラツキを生じることのないよう非常に早い速度で
走査すると、上記の如く、一の画素38における中央の
放電セル36Gと、縦方向に隣接する他の画素38の両
端の放電セル36R,36Bとのドット・ピッチXが小
さくなっていると、目の残像現象により、縦方向の全て
の放電セル36間のドット・ピッチが小さく認識され、
その結果、表示がきめ細かく見え、表示の細密化が実現
されるのである。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るカラープラズマディスプレ
イパネルにあっては、各画素を構成する3個の放電セル
の内の中央の放電セルの一部が隣接する他の2個の放電
セルに対して縦方向に突出すると共に、突出した放電セ
ルの一部が縦方向に隣接する他の画素の両端の放電セル
の間に入り込むよう構成されているため、各画素の中央
の放電セルは、縦方向に隣接する他の画素の両端の放電
セルとの関係においては、放電セル間の縦方向のドット
・ピッチを小さくすることができる。このため、上記陰
極を、目にチラツキを生じることのない非常に早い速度
で走査すると、目の残像現象により、縦方向の全ての放
電セル間のドット・ピッチが小さく認識され、その結
果、表示がきめ細かく見え、表示の細密化が実現される
のである。また、並設配置された複数の陰極を、交互に
異なる2つの陰極グループに区分し、各陰極グループ毎
に独立して順次時分割的に走査する手段を設けた結果、
陰極を、それぞれの陰極グループ毎に独立して走査する
と、一陰極当たりの走査時間を2倍確保することがで
き、印加電圧のパルス幅を2倍化することが可能とな
る。この結果、放電セルの点灯時間が2倍に増加し、表
示輝度を2倍に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラープラズマディスプレイパネ
ルの分解斜視図である。
【図2】本発明に係るカラープラズマディスプレイパネ
ルの背面基板の平面図である。
【図3】カラーフィルタの斜視図である。
【図4】本発明に係るカラープラズマディスプレイパネ
ルの放電セル及び画素の配置態様を示す説明図である。
【図5】本発明に係るカラープラズマディスプレイパネ
ルの駆動方法を示す説明図である。
【図6】従来のカラープラズマディスブレイパネルの分
解斜視図である。
【図7】従来のカラープラズマディスプレイパネルの放
電セル及び画素の配置態様を示す説明図である。
【図8】従来のカラープラズマディスプレイパネルの放
電セル及び画素の配置態様を示す説明図である。
【符号の説明】
10 カラープラズマディスプレイパネル 12 背面基板 14 前面基板 18 陰極 22 陰極側バリアリブ 24 孔部 26 蛍光体 28 陽極 32 陽極側バリアリブ 34 カラーフィルタ 36 放電セル 38 画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 17/49 H01J 17/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面基板と背面基板とを所定の間隔で対
    向させ、両基板の周縁を封止して気密容器を形成し、該
    気密容器内に放電ガスを充填すると共に、該気密容器内
    に並設配置した複数の陽極と陰極とを所定の間隙を隔て
    て対向配置して両電極の交差部分に複数の放電セルを形
    成し、更に上記放電セル内に赤色発光用の蛍光体、緑色
    発光用の蛍光体又は青色発光用の蛍光体のいずれかを被
    着すると共に、赤色発光用の蛍光体を被着した放電セ
    ル、緑色発光用の蛍光体を被着した放電セル及び青色発
    光用の蛍光体を被着した放電セルの3個を横方向に任意
    の順序で隣接配置して構成した画素を縦横方向に多数配
    置して成るカラープラズマディスプレイパネルにおい
    て、上記各画素を構成する3個の放電セルの内の中央の
    放電セルの一部が隣接する他の2個の放電セルに対して
    縦方向に突出すると共に、突出した放電セルの一部が縦
    方向に隣接する他の画素の両端の放電セルの間に入り込
    むよう構成し、また、並設配置された上記複数の陰極
    を、交互に異なる2つの陰極グループに区分し、各陰極
    グループ毎に独立して順次時分割的に走査する手段を設
    けたことを特徴とするカラープラズマディスプレイパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 上記放電セル内に位置する陰極一部表面
    を絶縁物で被覆したことを特徴とする請求項1に記載の
    カラープラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 上記絶縁物が蛍光体であることを特徴と
    する請求項2に記載のカラープラズマディスプレイパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 上記前面基板と背面基板との間に、各放
    電セルの蛍光体の発光色と同色のカラーフィルタを配設
    したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
    カラープラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のカラープラズマディス
    プレイパネルにおいて、上記陰極を、各陰極グループ毎
    に独立して順次時分割的に走査すると共に、両グループ
    の走査パルス幅が一部重複するように走査することを特
    徴とするカラープラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
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