JPH08339766A - プラズマパネル、その製造方法及び画像表示装置 - Google Patents

プラズマパネル、その製造方法及び画像表示装置

Info

Publication number
JPH08339766A
JPH08339766A JP7143313A JP14331395A JPH08339766A JP H08339766 A JPH08339766 A JP H08339766A JP 7143313 A JP7143313 A JP 7143313A JP 14331395 A JP14331395 A JP 14331395A JP H08339766 A JPH08339766 A JP H08339766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
plasma panel
substrate
selection
phosphor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7143313A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Yao
晋平 矢尾
Takashi Fujisaki
隆 藤崎
Hideo Kimura
英夫 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP7143313A priority Critical patent/JPH08339766A/ja
Publication of JPH08339766A publication Critical patent/JPH08339766A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光体に劣化がなく、輝度の低下、色相の変
動を起こすおそれのないプラズマパネルを提供する。 【構成】 第1基板1と第1基板1に対向して配置され
る第2基板2との間にガスを充填し、第1基板1に設け
られた表示用電極6、7と第2基板2に設けられた選択
用電極4aとに所定の電圧を印加することにより画像表
示を行うプラズマパネルであって、選択用電極4aの各
々は、互いに平行になるように第2基板2上に複数配置
された隔壁の各々に沿って設けられる。隔壁3aにより
隔てられた第2基板2上の領域には、発光を行うための
蛍光体FR 、FG 、FB が設けられる。蛍光体の衝突を
少なくできるので、蛍光体の劣化がなく、プラズマパネ
ルの寿命を長くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるプラズマパネ
ル(Plasma Panel)に関する。プラズマパネルは、製造
工程を簡易にでき、表示品質がよく、応答速度が早い等
の利点から、大画面表示に適する直視型表示デバイスと
して注目されている。
【0002】これらプラズマパネルは各種の方式が存在
するが、最終的にはガス放電によって発生する紫外線に
より蛍光体を発光させてカラー表示を行う。特に、選択
用電極と表示用電極とを設けるAC型のプラズマパネル
は、アドレス期間中に所定のセルを選択するため壁電荷
を形成し、サスティン期間中に全画面に表示用のパルス
電圧を印加するという方法を採る。
【0003】ところが、壁電荷を蓄積する際、電離によ
るイオンが蛍光体に衝突し、これが蛍光体の寿命を縮め
ることが指摘されている。したがって、これらプラズマ
パネルの技術分野では、蛍光体の劣化をいかに防止する
かが問題になっている。
【0004】
【従来の技術】図9は、従来例として、AC型の表示方
式を採用した3種の電極により表示を行うプラズマパネ
ルを示す。なお、本図は、内部の積層構造を理解しやす
くするために、積層構造の一部を分離した斜視図として
表示してある。
【0005】プラズマパネル200は、第1基板91の
背面がディスプレイの表示面になる。第1基板91は、
透明電極からなる放電維持用電極96と放電走査用電極
97とを交互に平行に配置する。両電極の上には誘電体
層98、保護層99を設ける。
【0006】一方、第1基板に対向する第2基板92
に、放電選択用電極94を上記放電維持用電極96及び
放電走査用電極97と直交させて設ける。放電選択用電
極94の間には、放電選択用電極94と平行に隔壁93
を形成する。また、放電選択用電極94を覆うように、
赤、緑、青の各色を発光する蛍光体FR 、FG 、FB
塗着される。放電維持用電極96と放電走査用電極97
との交差を組とし、その組に対応する蛍光体1つずつが
セルであり、赤、緑、青の3セルで1画素を表示する。
【0007】第1基板91と第2基板92との間には、
ガス放電を行うための希ガスが封入される。ガス放電に
より放出された紫外線は、赤、緑、青の各蛍光体FR
G、FB に入射して、対応する色で発光する。
【0008】画像表示は、1フレームを分割したサブフ
ィールドを基本に行われる。各サブフィールドはアドレ
ス期間とサスティン期間とで構成される。アドレス期間
には点灯させるセルの選択が行われる。放電走査用電極
97と、放電選択用電極94の間に電圧が印加され、点
灯させるセルに選択用の放電を行う(以下、「選択放
電」という。)この放電により放電走査用電極97上に
電荷が生成される。
【0009】サスティン期間には、放電走査用電極97
と放電維持用電極96との間に交互にサスティンパルス
が印加され、選択されたセルで放電が行われる。この放
電の繰り返しによって放出される紫外線により、蛍光体
が発光する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラズマパネルでは、蛍光体が放電選択用電極上に直接
塗着されているため、選択放電時のイオンの衝突によ
り、蛍光体の材料が劣化するという問題があった。蛍光
体の材料が劣化すると、輝度の低下や色の彩度の変動を
招き、表示装置全体の寿命を低下させるという弊害を招
く。
【0011】アドレス期間において、イオンは放電選択
用電極に向かって集まってくる。このため、電極の周り
に蛍光体を塗着する限り、蛍光体がイオンにより劣化す
ることは避けられない。これを防止するために、蛍光体
に直接イオンを蓄積することのないように、放電選択用
電極と蛍光体とを配置する必要がある。
【0012】そこで、上記問題点に鑑み、本願発明は、
蛍光体の劣化が少なく、輝度の低下や色相の変動を起こ
すおそれのないプラズマパネル、その製造方法及び画像
表示装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のプラズ
マパネルは、第1基板と第1基板に対向して配置される
第2基板との間にガスを充填し、第1基板に設けられた
表示用電極と第2基板に設けられた選択用電極とに所定
の電圧を印加することにより画像表示を行うプラズマパ
ネルであって、選択用電極の各々は、互いに平行になる
ように第2基板上に複数配置された隔壁の各々に埋め込
んで設けられる。
【0014】隔壁により隔てられた第2基板上の領域に
は、発光を行うための蛍光体が設けられている。請求項
2に記載のプラズマパネルは、請求項1に記載のプラズ
マパネルにおいて、選択用電極の各々は、選択用電極に
より選択すべき蛍光体の設けられた空間側の隔壁側面に
露出している。
【0015】請求項3に記載のプラズマパネルは、請求
項1に記載のプラズマパネルにおいて、選択用電極の各
々は、空間と接触しないように隔壁の内部に包含されて
いる。
【0016】請求項4に記載のプラズマパネルは、請求
項3に記載のプラズマパネルにおいて、選択用電極の各
々は、第2基板面と平行な面上であって隔壁の延在方向
と垂直な方向において、選択用電極により選択すべき蛍
光体の設けられた空間側に向かって隔壁の幅の中心より
接近して設けられる。
【0017】請求項5に記載のプラズマパネルは、請求
項1乃至請求項4に記載のプラズマパネルにおいて、選
択用電極の各々は、第2基板面に垂直な方向において、
第2基板より第1基板側に向かって接近して設けられ
る。
【0018】請求項6に記載の画像表示装置は、請求項
1乃至請求項5に記載のプラズマパネルにおける表示用
電極と選択用電極とに所定の電圧を印加するコントロー
ラを備えて構成される。
【0019】請求項7に記載のプラズマパネルの製造方
法は、基板上に選択用電極を設けるためのプラズマパネ
ルの製造方法であって、基板上に第1の非導電材料を所
定の厚さとなるように設け、第1の非導電材料の上に、
互いに平行となるように選択用電極を複数配置し、選択
用電極を配置した第1の非導電材料の上にさらに選択用
電極を覆うべく所定の厚さとなるように第2の非導電材
料を設け、各々が一の選択用電極を含む所定幅の隔壁を
形成するように第1及び第2の非導電材料を取り除く。
【0020】
【作用】請求項1に記載のプラズマパネルによれば、選
択用電極の各々は、互いに平行になるように第2基板上
に複数配置された隔壁の各々に埋め込んで設けられるの
で、従来のように選択用電極を覆うように蛍光体が塗布
されていない。
【0021】当該プラズマパネルを使用する際、表示セ
ルの選択を行うため、表示用電極(例えば、放電走査用
電極)と選択用電極との間に所定の電圧を印加し、表示
用電極、選択用電極間で選択放電を行う。
【0022】しかし、蛍光体は隔壁により隔てられた第
2基板上の領域に設けられているので、イオンの衝突に
より蛍光体が劣化するおそれがない。したがって、蛍光
体の寿命を長くでき、輝度の低下や色相の変動が抑えら
れる。
【0023】請求項2に記載のプラズマパネルによれ
ば、選択用電極が、選択すべき蛍光体の設けられた空間
側の隔壁側面に選択用電極が露出しているので、選択用
電極と表示用電極との距離が小さくなる。このため、印
加する選択用電圧が低くても十分な選択放電を行うこと
ができる。また、選択用電極は蛍光体の設けられた空間
側に接近しているので、電圧の印加が隣接するセルの空
間に対し種火効果を及ぼし、放電点が隣のラインに飛び
移るのを防止する。
【0024】したがって、選択用の電圧をイオンの衝突
による蛍光体の劣化等を防止しつつ、正確な蛍光体の発
光が維持される。請求項3に記載のプラズマパネルによ
れば、選択用電極の各々が隔壁の内部に包含されている
ので、イオンの衝突による選択用電極の劣化が防止され
る。
【0025】請求項4に記載のプラズマパネルによれ
ば、選択用電極の各々は、選択すべき蛍光体の設けられ
た空間側に向かって隔壁の幅の中心より接近しているの
で、請求項2及び請求項3の作用が同時に得られる。
【0026】請求項5に記載のプラズマパネルによれ
ば、選択用電極の各々が第2基板より第1基板側に向か
って接近して設けられるので、選択用電極に印加すべき
選択用電圧が従来より低くても十分な選択放電を行うこ
とができる。
【0027】請求項6に記載の画像表示装置によれば、
コントローラは、請求項1乃至請求項5に記載のプラズ
マパネルにおける表示用電極と選択用電極とに所定の電
圧を印加するので、請求項1乃至請求項5の作用によ
り、画像表示が行われる。
【0028】請求項7に記載のプラズマパネルの製造方
法によれば、基板上に第1の非導電材料を所定の厚さと
なるように設ける。この非導電材料は、選択用電極の基
板からの高さを規定する。次いで、第1の非導電材料の
上に互いに平行になるように選択用電極を複数配置す
る。選択用電極を配置した第1の非導電材料の上にさら
に当該選択用電極を覆うべく所定の厚さとなるように第
2の非導電材料を設ける。最後に、各々が一の選択用電
極を含むように、非導電材料を除去することで、所定幅
の隔壁が形成される。
【0029】なお、第2の非導電材料の厚さと第1の非
導電材料の厚さの和が、隔壁の高さとなる。非導電材料
を取り除くときにその取り除き方を調整すると、各隔壁
内における選択用電極の配置を定めることができる。す
なわち、請求項1乃至請求項5に記載のプラズマパネル
を任意に製造できる。
【0030】
【実施例】本発明の装置に係る好適な実施例を図面を参
照して説明する。 (I)第1実施例 本発明の第1実施例は、請求項1、請求項2及び請求項
5に記載した発明を適用したプラズマパネルである。
【0031】図1に、本第1実施例のプラズマパネル1
00の構成を示す。本図では、プラズマパネルの構造を
理解し易くするために、パネルの層構造の一部を拡大
し、また、表示用電極を備える第1基板側と選択用電極
を備える第2基板側とを分離して記載してある。
【0032】図1に示すように、本第1実施例のプラズ
マパネル100は、「表示側」と「選択側」に分離でき
る(図示)。第1基板と第2基板とは接近した状態で積
層され、両基板の間の空間には希ガス(例えば、ネオン
とキセノン又はアルゴンとの混合ガス)が封入される。
【0033】表示側の表示用電極は、放電維持用電極6
と放電走査用電極7とを中心として構成される。両電極
は、絶縁体である誘電体層8に含まれる。誘電体層8に
は、保護層9が被膜される。保護層9は、スパッタを防
止し、酸化マグネシウム(MgO)を含む。
【0034】放電維持用電極6と放電走査用電極7は、
サスティン期間にガス放電を維持し、選択されたセルの
輝度を上昇させる。放電走査用電極7は、画面縦方向に
走査する役割を任う。
【0035】放電維持用電極6及び放電走査用電極7
は、通称ネサ膜といわれるSnO2 を含む透明電極であ
り所定の抵抗値を有する。この抵抗値による電圧降下を
防止するためバス電極(補助電極)5が積層される。
【0036】選択側には、ガラス基板である第2基板2
の上に、ガラス材料等で生成した隔壁(リブ)3aが表
示用電極側の電極の並びと直角の方向に複数設けられ
る。隔壁3aは、駆動電圧の印加による放電スポットが
隣接するセルに対し種火効果を及ぼし、放電点が隣のラ
インに飛び移るのを防止する。各隔壁3aには、隔壁の
延在方向に沿って放電選択用電極4aが埋め込まれてい
る。本実施例では、特に放電選択用電極4aの側面が、
各電極毎により放電を行わせるべき蛍光体を塗着した領
域に直接露出している。
【0037】各隔壁3aの間には、紫外線によりそれぞ
れ赤色、緑色、青色の光を発光する蛍光体FR 、FG
B が順次塗着されている。蛍光体のそれぞれが一つの
セルであり、3色の蛍光体の集合により一画素が表示さ
れる。蛍光体は、従来の蛍光体の塗着方法と同様の方法
で設けられる。本実施例では、隔壁の側壁にも蛍光体の
一部が塗着される。隔壁の側壁に蛍光体の一部が塗着さ
れると、放電選択用電極4aの露出面は蛍光体で覆われ
る。このため、選択放電時に生じたイオンによって電極
を覆う蛍光体が打撃を受ける。しかし、この劣化は、ユ
ーザに認識されるようなパネルの輝度の低下には直接的
にはつながらない。隔壁の側面に塗られた蛍光体の一部
が劣化しても、この一部の蛍光体による発光はパネルの
観察側から死角になるからである。
【0038】上記構成のプラズマパネルは、1フレーム
期間を複数に分割したサブフィールド毎に、一階調の輝
度に対する表示が行われる。表示可能な輝度の階調はサ
ブフィールドの数(例えば8)に対応する。
【0039】各サブフィールドにおいて、アドレス期間
は4つのステップで構成される。最初のステップは全画
面消去を行う。放電維持用電極にイレーズパルスが供給
され、隔壁周辺に蓄積した壁電荷が消える。
【0040】2番目のステップは全画面書き込みを行
う。放電維持用電極6が0〔V 〕に維持され、放電走査
用電極7に高電圧のライトパルスが供給される。放電選
択用電極4aを覆う蛍光体表面には壁電荷が蓄積され
る。
【0041】3番目のステップは全画面消去を行う。放
電維持用電極6にイレーズパルスが供給され、選択に不
要な壁電荷が消去される。蛍光体表面には壁電荷が残留
する。
【0042】4番目のステップはセルの選択を行う。放
電維持用電極6に所定の電圧を印加した状態で、低い電
位の選択用電圧を放電選択用電極4aに供給する。放電
選択用電極4aに順次画面縦方向のアドレスを選択する
選択用電圧を供給し、これに対応させて放電走査用電極
7の電圧を変化させる。
【0043】一方、蛍光体の表面にはイオンが蓄積さ
れ、表示側の保護層9上には電子が残留している。した
がって、選択されたセルでは、外部から印加される電圧
と壁電荷による電圧とが累積され、放電選択用電極4a
と放電走査用電極7との間に存在するガスの発火点を超
え選択放電が行われる。
【0044】選択放電でイオンが衝突する蛍光体は、隔
壁3aの側面に塗着されている部分なので、この部分の
蛍光体がイオンの衝突により劣化しても、ユーザは輝度
の低下を認識しない。
【0045】サスティン期間では、選択されたセルの放
電を維持するため、放電維持用電極6と放電走査用電極
7との間に交互にサスティンパルスが供給され、サステ
ィンパルスの数に対応した輝度で蛍光体が発光する。
【0046】上記のように、第1実施例によれば、時間
の経過により輝度が劣化するのを防止でき、従来に比し
パネルの寿命を長くできる。また、放電選択用電極4a
は、従来より表示側に接近して設けられているので、選
択用電圧を低減できる。さらに、選択用電極は蛍光体の
設けられた空間側に接近しているので、電圧の印加が隣
接するセルの空間に対し種火効果を及ぼし、放電点が隣
のラインに飛び移るという危険を防止できる。 (II)第2実施例 図2に本第2実施例のプラズマパネル101の構成を示
す。
【0047】図2に示すように、第2実施例のプラズマ
パネル101は、第1実施例と同じ構成であるが、蛍光
体の塗着方法が従来と異なる。すなわち、本第2実施例
では第1実施例と異なり、隔壁3aの側面に蛍光体の一
部を塗着しない。
【0048】このため、放電選択用電極4aが空間に露
出し、イオンは直接電極及び隔壁3bの周辺に衝突す
る。したがって、本第2実施例によれば、第1実施例の
効果に加え、蛍光体の劣化をさらに減少でき、従来と比
しパネルの寿命を長くできる。 (III )第3実施例 本発明の第3実施例は、請求項1、請求項3及び請求項
5に記載の発明を適用したものである。
【0049】図3に第3実施例のプラズマパネル102
の構成を示す。図3に示すように、本第3実施例の構成
のうち、第1実施例と同一の構成については同一の符号
を付す。但し、本実施例では、第1実施例と異なり、放
電選択用電極4bが隔壁3bの内部に包含され、空間に
電極の一部を露出させない。
【0050】このため、イオンは隔壁3bの側壁周辺と
蛍光体の表面に衝突する。したがって、上記第3実施例
によれば、第1実施例と同様の効果を得られる。 (IV)第4実施例 図4に、本第4実施例のプラズマパネル103の構成を
示す。
【0051】図4に示すように、第4実施例のプラズマ
パネル103は、第3実施例と同じ構成であるが、蛍光
体の塗着方法が従来と異なる。すなわち、本第4実施例
では、第3実施例と異なり、隔壁3bの側面に蛍光体の
一部を塗着しない。
【0052】このため、イオンは蛍光体の表面に衝突す
ることなく、隔壁3bの周囲に衝突する。本第4実施例
によれば、第2実施例と同様の効果が得られる他、イオ
ンの衝突による電極の劣化を減少させ、寿命の長いプラ
ズマパネルを提供できる。 (V)第5実施例 本発明の第5実施例は請求項4に関し、隔壁内における
放電選択用電極の配置の変形例を示す。
【0053】図5は、選択用電極側の構成の一部を拡大
したものである。本第5実施例のプラズマパネル104
は、隔壁3cの中で、放電選択用電極4cが隔壁の中心
軸より若干、選択すべき蛍光体が設けられた空間側に偏
位して設けられている。
【0054】具体的には、図5に示すように、電極Gに
選択用電圧を印加することにより、蛍光体FG が発光す
る。また、電極Bに選択用電圧を印加することにより、
蛍光体FB が発光する。
【0055】本第5実施例によれば、選択用電極は蛍光
体の設けられた空間側に接近しているので、電圧の印加
が隣接するセルの空間に対し種火効果を及ぼし、放電点
が隣のラインに飛び移る危険を防止できる。また、電極
を空間に露出した場合に生ずる電極のイオンの衝突によ
る劣化を低減できる。 (VI)第6実施例 本発明の第6実施例は、請求項6に記載の発明を適用し
た画像表示装置である。
【0056】図6に、本第6実施例の画像表示装置11
0を示す。図6に示すように、本実施例の画像表示装置
110は、第1実施例乃至第5実施例において説明した
ようなプラズマパネル100〜104を利用する。これ
らプラズマパネルは、例えば、コンピュータシステムに
合わせて640画素×480画素のマトリクスで構成さ
れる。
【0057】X維持パルス回路11は、放電維持用電極
6にサスティンパルス(Xサスティンパルス)を供給す
る。Y維持パルス回路12は、放電走査用電極7に放電
維持用電極6とは異なるタイミングでサスティンパルス
(Yサスティンパルス)を供給する。
【0058】ドライバ13は、複数の放電走査用電極の
うち任意の電極に対し、Yサスティンパルスを供給す
る。アドレスドライバ14は、アドレス期間において、
セルを選択するのに必要な選択用電圧を放電選択用電極
4に順次供給する。
【0059】コントローラ10は、ゲートアレイ、フレ
ームメモリ等で構成され、上記各回路が所定のパルスを
出力するのに必要な制御情報を各々提供する。上記構成
において、コントローラ10は、RGBの各8ビット等
の輝度信号を一旦フレームメモリに蓄積し、各サブフィ
ールド毎に制御信号を11〜14の各回路に供給する。
制御される電極の電圧は、例えば、第1実施例で説明し
たようなシーケンスで供給される。
【0060】本第6実施例によれば、上記各実施例の寿
命の長いプラズマパネルを用いたので、長時間、高い輝
度を維持し得る画像表示を提供できる。 (VII)第7実施例 本発明の第7実施例は請求項7を適用したものであっ
て、請求項2及び請求項5に記載したプラズマパネルの
製造方法に関する。
【0061】図7に、本第7実施例のプラズマパネルの
製造方法の説明図を示す。本製造方法は、特に従来と異
なる第2基板上(図1〜図5参照)へ選択用電極4aを
含む隔壁を形成する製造方法に関する。
【0062】まず、第1段階として(図7)、第2基
板となるガラス基板20上に、リブ材21を塗着させ
る。塗着は、厚膜印刷等の公知の技術を適用できる。リ
ブ材21を塗着する厚さは、選択用電極たるアドレス電
極22のガラス基板20面から測定した高さとなる。し
たがって、設計上の仕様に基づいてガラス基板20から
の高さを定め、この高さに一致するよう、例えば、印刷
を数回行う等の手法を用いてリブ材21の厚さを調整す
る。
【0063】第2段階として(図7)、塗着させたリ
ブ材21の上に選択用電極となるアドレス電極22を配
置する。アドレス電極は通常のディスプレイの画面配線
に用いる素材を用いる。
【0064】第3段階として(図7)、リブ材21と
アドレス電極22の上から、アドレス電極22を十分覆
う厚さで、リブ材23を塗着させる。リブ材21の厚さ
とリブ材23の厚さとの合計は、隔壁の厚さとなる。
【0065】第4段階として(図7)、第1、第2実
施例で述べたように、アドレス電極22の一部が空間に
露出するように、リブ材21及び23を削る。最終的に
隔壁3a(図1、図2参照)を削り残す。蛍光体は、隔
壁の間に従来の通りの塗着技術で塗着させる。
【0066】以上のように第7実施例によれば、請求項
2、請求項5に記載のプラズマパネルを、リブ材の削り
方次第で自由に製造できる。 (VIII )第8実施例 本発明の第8実施例は請求項7を適用したものであっ
て、請求項3、請求項4及び請求項5に記載したプラズ
マパネルの製造方法に関する。
【0067】本第8実施例の製造方法は、ほぼ第7実施
例と同様の処理手順にしたがって行われる(図8)。但
し、最後の第4段階において(図8)、選択用電極た
るアドレス電極22’が完全に隔壁内部に包含されるよ
うな形状にリブ材21及び23を削る。このように削り
残した部分は、第3、第4実施例で述べた隔壁3bとな
る。また、隔壁の中心軸からアドレス電極22’の中心
軸を隔壁の幅方向に偏位させると、第5実施例で述べた
隔壁3cを製造できる。
【0068】上記のように第8実施例によれば、請求項
3乃至請求項5に記載のプラズマパネルを、リブ材の削
り方次第で自由に製造できる。 (IX)その他の変形例 本発明の上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
【0069】上記各実施例では、AC型の3電極型のプ
ラズマパネルを想定したが、他の方式にも本願発明を適
用できる。すなわち、表示用電極と選択用電極とを有
し、選択用電極が蛍光体側に位置するプラズマパネルで
あれば、蛍光体が覆う電極を蛍光体の発光領域の周囲に
移動させることで、蛍光体に直接イオンが衝突する弊害
を防止できる。
【0070】本願発明が適用可能なプラズマパネルとし
ては、2本の電極で選択放電と維持放電を行うAC型の
2電極型等が挙げられる。また、表示方式としては、本
実施例のような蛍光体の反射光による観察を行う反射型
の他に、蛍光体を透過して観察する透過型にも適用可能
である。
【0071】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、輝度に
関係する蛍光体に対するイオンの衝突確率を低減できる
ので、蛍光体の劣化がない。そのため、輝度の低下、色
相の変動を引き起こすおそれの少なく、寿命の長いプラ
ズマパネルを提供できる。
【0072】請求項2に記載の発明よれば、選択用電極
が蛍光体の設けられた空間側に接近しているので、請求
項1の効果に加えて、放電点が隣のラインに飛び移る危
険を防止できる。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、選択用電極が隔壁内部に包含されてい
るので、イオンの衝突による損傷を起こし易い選択用電
極の材料の場合に、選択用電極の寿命を長くできる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
の効果と請求項3の効果をともに備えるプラズマパネル
を提供できる。請求項5に記載の発明によれば、請求項
1乃至請求項4の効果に加えて、選択用電極を表示用電
極に接近して設けるので、選択用電圧を低減でき、駆動
回路の負荷を低下できる。
【0075】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5に記載のプラズマパネルを備えるので、寿
命の長い画像表示装置を提供できる。請求項7に記載の
発明によれば、請求項1乃至請求項5に記載のプラズマ
パネルを任意に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプラズマパネルである。
【図2】第2実施例のプラズマパネルである。
【図3】第3実施例のプラズマパネルである。
【図4】第4実施例のプラズマパネルである。
【図5】第5実施例のプラズマパネルである。
【図6】第6実施例の画像表示装置である。
【図7】第7実施例のプラズマパネルの製造方法の説明
図である。
【図8】第8実施例のプラズマパネルの製造方法の説明
図である。
【図9】従来のプラズマパネルである。
【符号の説明】
1…第1基板 2、20…第2基板 3a〜3c…隔壁 4a〜4c、22、22’…放電選択用電極(選択用電
極) 5…バス電極 6…放電維持用電極(表示用電極) 7…放電操作用電極(表示用電極) 8…誘電体層 9…保護層 10…コントローラ 11…X維持パルス回路 12…Y維持パルス回路 13…ドライバ 14…アドレスドライバ 21、22…リブ材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と当該第1基板に対向して配置
    される第2基板との間にガスを充填し、当該第1基板に
    設けられた表示用電極と当該第2基板に設けられた選択
    用電極とに所定の電圧を印加することにより画像表示を
    行うプラズマパネルであって、 前記選択用電極の各々は、互いに平行になるように前記
    第2基板上に複数配置された隔壁の各々に埋め込んで設
    けられ、前記隔壁により隔てられた前記第2基板上の領
    域には、発光を行うための蛍光体が設けられていること
    を特徴とするプラズマパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマパネルにおい
    て、 前記選択用電極の各々は、当該選択用電極により選択す
    べき蛍光体の設けられた空間側の当該隔壁側面に露出し
    ていることを特徴とするプラズマパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプラズマパネルにおい
    て、 前記選択用電極の各々は、空間と接触しないように前記
    隔壁の内部に包含されていることを特徴とするプラズマ
    パネル。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のプラズマパネルにおい
    て、 前記選択用電極の各々は、前記第2基板面と平行な面上
    であって前記隔壁の延在方向と垂直な方向において、当
    該選択用電極により選択すべき蛍光体の設けられた空間
    側に向かって当該隔壁の幅の中心より接近して設けられ
    ることを特徴とするプラズマパネル。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載のプラズマ
    パネルにおいて、 前記選択用電極の各々は、前記第2基板面に垂直な方向
    において、前記第2基板より前記第1基板側に向かって
    接近して設けられることを特徴とするプラズマパネル。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5に記載のプラズマ
    パネルにおける前記表示用電極と前記選択用電極とに所
    定の電圧を印加するコントローラを備えたことを特徴と
    する画像表示装置。
  7. 【請求項7】 基板上に選択用電極を設けるためのプラ
    ズマパネルの製造方法であって、 前記基板上に第1の非導電材料を所定の厚さとなるよう
    に設け、当該第1の非導電材料の上に、互いに平行とな
    るように選択用電極を複数配置し、当該選択用電極を配
    置した前記第1の非導電材料の上にさらに当該選択用電
    極を覆うべく所定の厚さとなるように第2の非導電材料
    を設け、各々が一の前記選択用電極を含む所定幅の隔壁
    を形成するように前記第1及び第2の非導電材料を取り
    除くことを特徴とするプラズマパネルの製造方法。
JP7143313A 1995-06-09 1995-06-09 プラズマパネル、その製造方法及び画像表示装置 Withdrawn JPH08339766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7143313A JPH08339766A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 プラズマパネル、その製造方法及び画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7143313A JPH08339766A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 プラズマパネル、その製造方法及び画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08339766A true JPH08339766A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15335875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7143313A Withdrawn JPH08339766A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 プラズマパネル、その製造方法及び画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08339766A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100330028B1 (ko) * 1999-06-12 2002-03-27 구자홍 고주파용 플라즈마 표시장치 및 그 구동방법
JP2005209637A (ja) * 2003-12-24 2005-08-04 Toray Ind Inc プラズマディスプレイ部材およびプラズマディスプレイ
KR100590036B1 (ko) * 2004-06-30 2006-06-14 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
KR100683668B1 (ko) * 2004-03-02 2007-02-15 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
WO2009004667A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネルの製造方法およびプラズマディスプレイパネル
US7567032B2 (en) 2005-03-24 2009-07-28 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel and manufacturing method of the same
US7649318B2 (en) 2004-06-30 2010-01-19 Samsung Sdi Co., Ltd. Design for a plasma display panel that provides improved luminance-efficiency and allows for a lower voltage to initiate discharge
US7677942B2 (en) 2005-10-07 2010-03-16 Samsung Sdi Co., Ltd. Method of making a plasma display panel and green sheet for forming dielectric layers of the plasma display panel

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100330028B1 (ko) * 1999-06-12 2002-03-27 구자홍 고주파용 플라즈마 표시장치 및 그 구동방법
JP2005209637A (ja) * 2003-12-24 2005-08-04 Toray Ind Inc プラズマディスプレイ部材およびプラズマディスプレイ
JP4519629B2 (ja) * 2003-12-24 2010-08-04 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイ部材およびプラズマディスプレイ
KR100683668B1 (ko) * 2004-03-02 2007-02-15 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
KR100590036B1 (ko) * 2004-06-30 2006-06-14 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
US7649318B2 (en) 2004-06-30 2010-01-19 Samsung Sdi Co., Ltd. Design for a plasma display panel that provides improved luminance-efficiency and allows for a lower voltage to initiate discharge
US7567032B2 (en) 2005-03-24 2009-07-28 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel and manufacturing method of the same
US7677942B2 (en) 2005-10-07 2010-03-16 Samsung Sdi Co., Ltd. Method of making a plasma display panel and green sheet for forming dielectric layers of the plasma display panel
WO2009004667A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネルの製造方法およびプラズマディスプレイパネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3476217B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JPH10123999A (ja) カラー表示用プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法
JPH11185634A (ja) 面放電型プラズマディスプレイパネル
JP3623386B2 (ja) プラズマ表示パネルの駆動方法
US20050093776A1 (en) Plasma display device and method for driving same
JPH08339766A (ja) プラズマパネル、その製造方法及び画像表示装置
JP3116891B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
US6906689B2 (en) Plasma display panel and driving method thereof
JPH11238462A (ja) プラズマディスプレイパネル
JPH08255574A (ja) 面放電型pdp及びその駆動方法
JP3476234B2 (ja) プラズマディスプレイパネル及び駆動方法
KR100271133B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법
KR100421489B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
JP4111359B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの階調表示方法
JP3182280B2 (ja) Ac面放電型プラズマディスプレイパネル及びその駆動方法
KR100327352B1 (ko) 플라즈마디스플레이패널
JPH09259767A (ja) Ac型pdp及びその駆動方法
KR100324261B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널 및 그 구동방법
KR100592305B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널구동방법
US20060113920A1 (en) Plasma display panel and drive method thereof
KR20030026777A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
KR100581932B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
KR100542220B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
JP2001084906A (ja) プラズマディスプレイ装置
KR100573162B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널구동방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903