JPH0982045A - デジタルオーディオ信号再生装置及びデジタルオーディオ信号再生方法 - Google Patents

デジタルオーディオ信号再生装置及びデジタルオーディオ信号再生方法

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JPH0982045A
JPH0982045A JP25678295A JP25678295A JPH0982045A JP H0982045 A JPH0982045 A JP H0982045A JP 25678295 A JP25678295 A JP 25678295A JP 25678295 A JP25678295 A JP 25678295A JP H0982045 A JPH0982045 A JP H0982045A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生デジタルオーディオ信号に補間により訂
正できないエラーが生じたときに、耳障りなノイズを抑
える。 【解決手段】 デインターリーブ回路及び補間回路7
は、記録時のインターリーブ処理を元に戻すと共に、エ
ラーとなったオーディオデータを補間し、DSP8へ送
る。このとき、補間により修復しきれなかったエラーが
あったときは、オーディオデータに付与するエラーフラ
グを1にしてDSP8へ送る。DSP8は入力されたオ
ーディオデータのエラーフラグが1であったときは、オ
ーディオデータのミュート処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープに対してデ
ジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号等を記録・
再生する装置に関し、より詳細には、デジタルオーディ
オ信号のミュート制御に関する。
【0002】
【従来の技術】データ圧縮処理を施したデジタルビデオ
信号と共にデジタルオーディオ信号を磁気テープに対し
て記録・再生するデジタルビデオテープレコーダの開発
が進められている(例えば、93年10月1日発行の日
経エレクトロニクスブックス「データ圧縮とディジタル
変調」PP.137−150を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなデジタ
ルビデオテープレコーダにおいては、再生時にパリティ
を用いたエラー訂正処理を行ない、エラー訂正ができな
かったデータに対しては補間を行なうことにより、再生
音声に耳障りなノイズが発生しないようにすることが考
えられている。
【0004】しかしながら、磁気テープに大きな傷があ
った場合には、前述したような補間処理では耳障りなノ
イズを抑えることができないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、再生デジタルオーディオ信号に補間
により訂正できないエラーが生じたときに、耳障りなノ
イズを抑えることのできるデジタルオーディオ信号再生
装置及びデジタルオーディオ信号再生方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係るデジタルオーディオ信号再生装置は、
磁気テープからデジタルオーディオ信号を再生する第1
の手段と、第1の手段により再生されたデジタルオーデ
ィオ信号のエラーの程度を検出する第2の手段と、第2
の手段が所定の程度を越えるエラーを検出したときに、
第1の手段で再生されたデジタルオーディオ信号の出力
レベルを低下させる第3の手段とを備えることを特徴と
するものである。
【0007】また、本発明に係るデジタルオーディオ信
号再生方法は、磁気テープから再生したデジタルオーデ
ィオ信号のエラーの程度を検出し、所定の程度を越える
エラーを検出したときに、前記デジタルオーディオ信号
の出力レベルを低下させることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明に係るデジタルオーディオ信号再生
装置及びデジタルオーディオ信号再生方法は、少なくと
もデジタルオーディオ信号を再生する装置及び方法を意
味する。すなわち、例えばデジタルオーディオ信号と共
にデジタルビデオ信号を再生する装置及び方法を含む。
また、デジタルオーディオ信号あるいはデジタルオーデ
ィオ信号と共にデジタルビデオ信号を記録・再生する装
置及び方法を含む。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明を適
用した磁気再生装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。この磁気再生装置は、磁気テープ1に記録されてい
るデジタルデータを再生する磁気ヘッドH0,H1と、
磁気ヘッドH0,H1の出力を交互に切り換えて時系列
化するスイッチSWと、スイッチSWの出力を増幅する
RF再生アンプ2とを備えている。磁気ヘッドH0,H
1は回転ドラム(図示せず)の外周の180度対向した
位置に設けられており、互いに異なるアジマス角を持っ
ている。そして、磁気ヘッドH0とH1により交互に磁
気テープ1上のデジタルデータを再生する。
【0010】図1の磁気再生装置は、さらにRF再生ア
ンプ2の出力に対して波形等化(イコライジング)とレ
ベル調整を行うイコライザー3と、イコライザー3の出
力からクロック信号CLKを生成するPLL回路4と、
このクロック信号CLKのタイミングでイコライザー3
の出力をデジタル化するA/D変換器5と、A/D変換
回路5から出力されるデータの記録き復調と誤り訂正処
理等を行なうチャネルデコーダ及びECC回路6と、チ
ャネルデコーダ及びECC回路6において分離されたオ
ーディオデータに対してデインターリーブ及び補間処理
を施すデインターリーブ及び補間回路7と、デインター
リーブ及び補間回路7の出力オーディオデータに対して
ミュート処理を施すデジタルシグナルプロセッサ(以下
DSPという)8とを備えている。
【0011】なお、本発明は再生オーディオデータの処
理に関するものであるため、チャネルデコーダ及びEC
C回路6以降は、オーディオデータの処理に関する回路
のみ示した。
【0012】次に、図1に示した磁気再生装置の動作を
説明する。磁気ヘッドH0,H1により磁気テープ1か
ら交互に再生されたRF信号は、ヘッド切り換えスイッ
チSWを通り、再生RFアンプ2により増幅された後、
イコライザー3に入力される。イコライザー3は、これ
らのRF信号を次段で処理可能なようにイコライジング
すると共に、AGCをかけてレベルを一定化する。
【0013】イコライザー3の出力はPLL回路4とA
/D変換回路5に送られる。A/D変換回路5はイコラ
イザー4の出力をデジタル化し、チャネルデコーダ及び
ECC回路6へ送る。このデジタル化は、PLL回路4
が生成したクロック信号CLKのタイミングで行われ
る。
【0014】チャネルデコーダ及びECC回路6は入力
されたデータを記録復調し、かつ誤り訂正処理を行な
う。そして、オーディオデータを分離してデインターリ
ーブ及び補間回路7へ送る。このとき、誤り訂正ができ
なかったオーディオデータには所定のエラーコード(例
えば8000h)を付加する。
【0015】デインターリーブ回路及び補間回路7は、
記録時のインターリーブ処理を元に戻すと共に、エラー
となったオーディオデータを補間し、DSP8へ送る。
このとき、補間により修復しきれなかったエラーがあっ
たときは、オーディオデータに付与するエラーフラグを
1にしてDSP8へ送る。
【0016】DSP8は入力されたオーディオデータの
エラーフラグが1であったときは、オーディオデータの
ミュート処理を実行する。
【0017】図2にデインターリーブ及び補間回路7か
らDSP8へ送られるオーディオデータのタイミングチ
ャートを示す。本実施の形態では、磁気テープ1には、
L,R2チャンネルのアナログオーディオをそれぞれ1
6ビットのデジタルオーディオデータに変換したものが
記録されているものとする。
【0018】デインターリーブ及び補間回路7は、図2
(a)に示すLRクロックに同期してLチャンネルのオ
ーディオデータ及びRチャンネルのオーディオデータを
16ビット分、すなわち1サンプルずつ交互にDSP8
へ送る。そして、Lチャンネル及びRチャンネルの残り
の各16ビット分はオーディオデータの伝送に使用して
いない部分であるが、ここではその1ビットを用いてエ
ラーフラグを伝送している。そして、オーディオデータ
に補間により修復しきれなかったエラーがあるときは、
その直前の1ビットのエラーフラグの値を1にする。
【0019】図3及び図4はDSPにおけるミュート処
理を示すフローチャートである。この処理は、補間によ
り修復できないエラーが発生したときに起動され、オー
ディオデータの各サンプル毎に実行される。
【0020】エラーミュート処理が開始されると、まず
サンプルカウンター、Lチャンネルのエラーカウンター
及びRチャンネルのエラーカウンターを0に初期設定す
る。また、モードフラグをノーマルモードに初期設定す
る。
【0021】そして、デインターリーブ及び補間回路6
から1サンプルを受け取る毎にサンプルカウンターを1
インクリメントする。このサンプルカウンターは20サ
ンプルカウントするに毎にリセットされる(ステップS
1)。
【0022】ステップS1でサンプルカウンターをイン
クリメントした後、LチャンネルとRチャンネルのエラ
ーを別々にカウントする(ステップS2〜S5)。Lチ
ャンネルのエラーカウンターとRチャンネルのエラーカ
ウンターはサンプルカウンターと同時にリセットされ
る。つまり、20サンプル毎にLチャンネルとRチャン
ネルのエラーを積算値を計算している。
【0023】LチャンネルとRチャンネルのエラーを個
別にカウントした後、ステップS6,S9,S13でモ
ードフラグを判別する。図5にモードフラグのモードと
DSP8のオーディオ出力レベルとの関係を示す。処理
開始当初はノーマルモードに初期設定されているので、
ステップS16へ移行する。
【0024】ステップS16ではエラー率が75%以上
かどうかを判断する。すなわち、サンプルカウンターが
20サンプルをカウントした時点におけるLチャンネル
エラーカウンターの値とRチャンネルエラーカウンター
の値の和が15以上であるかどうかを判断する。そし
て、エラー率が75%以上であれば、モードフラグをミ
ュートインに設定し(ステップS17)、処理を終え
る。エラー率が75%未満であれば、そのまま処理を終
える。
【0025】ステップS17で、モードフラグをミュー
トインに設定すると、次の入力サンプルに対するモード
フラグの判定処理(ステップS6)の結果、出力レベル
を12dB低下させ、モードフラグをミュートホールド
に設定して処理を終える(ステップS7,S8)。この
とき、図5に示すように徐々に出力レベルを低下させ
る。このミュートイン時間は、例えばオーディオデータ
のサンプリング周波数が32kHzの場合には2ms程
度にする。なお、出力レベルの低下量をこれより大きく
して(例、−90db)、殆ど無音になるようにしても
よい。
【0026】モードフラグがミュートホールドに設定さ
れると、次の入力サンプルに対するモードフラグ判定処
理の結果(ステップS6,S9)、ステップS10へ移
行する。ステップS10では、入力サンプルのエラー率
が10%以下の状態が5000サンプル続いたかをどう
かを判定する。すなわち、入力20サンプルに対するL
チャンネルエラーカウンターの値とRチャンネルエラー
カウンターの値の和が2以下である状態が入力5000
サンプルまで続いたかどうかを判定する。そして、続い
たと判定されるまではモードフラグをミュートホールド
に設定し、続いたと判定されたらモードフラグをミュー
トアウトに設定する(ステップS11,S12)。
【0027】モードフラグがミュートアウトに設定され
ると、次の入力サンプルに対するモードフラグ判定処理
の結果、ステップS14へ移行する。そして、ミュート
を解除し、モードフラグをノーマルに設定して処理を終
える(ステップS14,S15)。このとき、図5に示
すように徐々に出力レベルを上昇させる。このミュート
アウト時間は、例えばオーディオデータのサンプリング
周波数が32kHzの場合には2ms程度にする。
【0028】本実施の形態においては、DSPを用いて
ミュートを行なっているので、ミュートイン/ミュート
アウトの時間、ステップS10におけるエラー率や連続
サンプル数、及びステップS16におけるエラー率の設
定を外部から自由に行なうことができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、磁気テープから再生したデジタルオーディオ信号
のエラーの程度を検出し、所定の程度を越えるエラーを
検出したときに、前記デジタルオーディオ信号の出力レ
ベルを低下させるので、補間により修復できないエラー
が生じたときでも耳障りなノイズを抑えることができ
る。
【0030】また、デジタルオーディオ信号の出力レベ
ルを低下させる処理をDSPにより行なっているので、
外部から自由に特性を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気再生装置の要部の構成を
示すブロック図である。
【図2】DSP8へ入力されるオーディオデータのタイ
ミングチャートを示す図である。
【図3】DSPにおけるミュート処理の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図4】DSPにおけるミュート処理の残りの一部を示
すフローチャートである。
【図5】ミュート処理のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…磁気テープ、6…チャネルデコーダ及びECC回
路、7…デインターリーブ及び補間回路、8…DSP、
H0,H1…磁気ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープからデジタルオーディオ信号
    を再生する第1の手段と、 前記第1の手段により再生されたデジタルオーディオ信
    号のエラーの程度を検出する第2の手段と、 前記第2の手段が所定の程度を越えるエラーを検出した
    ときに、前記第1の手段で再生されたデジタルオーディ
    オ信号の出力レベルを低下させる第3の手段とを備える
    ことを特徴とするデジタルオーディオ信号再生装置。
  2. 【請求項2】 第3の手段がデジタルシグナルプロセッ
    サである請求項1に記載のデジタルオーディオ信号再生
    装置。
  3. 【請求項3】 磁気テープから再生したデジタルオーデ
    ィオ信号のエラーの程度を検出し、所定の程度を越える
    エラーを検出したときに、前記デジタルオーディオ信号
    の出力レベルを低下させることを特徴とするデジタルオ
    ーディオ信号再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005057493A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Sharp Corp データ処理装置及びそれを備えた編集装置
KR100686719B1 (ko) * 2004-09-13 2007-02-23 삼성전자주식회사 컴퓨터 및 그 오디오 출력 제어방법

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KR100686719B1 (ko) * 2004-09-13 2007-02-23 삼성전자주식회사 컴퓨터 및 그 오디오 출력 제어방법

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