JPH098106A - 矩型平板状物体の位置決め方法及び装置 - Google Patents

矩型平板状物体の位置決め方法及び装置

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JPH098106A
JPH098106A JP15777495A JP15777495A JPH098106A JP H098106 A JPH098106 A JP H098106A JP 15777495 A JP15777495 A JP 15777495A JP 15777495 A JP15777495 A JP 15777495A JP H098106 A JPH098106 A JP H098106A
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rectangular flat
flat plate
suction pad
rectangular
shaped object
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JP15777495A
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Kazuo Takahashi
一雄 高橋
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱や発塵が無く、矩型平板状物体を高精度
に位置決め可能にする。 【構成】 フォトマスク1 をテーブル9上でストッパ
2,3,4に付当て、フォトマスクの裏面を吸着パッド
5,6,7により吸着して位置決め保持する位置決め方
法において、フォトマスク1を吸着パッド5,6,7に
よって吸着する以前に、吸着パット5,6,7のそれぞ
れに異なる圧力あるいは流量の気体を供給しフォトマス
ク1を浮上させて位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、矩型平板状物体の位置
決め方法及び装置、特には半導体あるいは液晶パネル基
板等を製造するフォトリソグラフィ工程で使用される半
導体あるいは液晶パネル製造用露光装置に適用される矩
型平板状物体の位置決め方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示パネル製造工程で利用さ
れる矩型状のガラス基板、液晶表示パネル製造工程や半
導体製造工程で利用される矩型状のフォトマスクあるい
はレチクル(以下フォトマスクと総称する)を露光装置
の所定位置に位置決めして保持する方法としては、プレ
ートステージあるいはマスクテーブルと呼ばれる少なく
ともxy平面を移動可能に構成したxyテーブル、ある
いはこのテーブルにz軸周りの回転機構(θ方向回転)
を付加したものが使用されている。
【0003】フォトマスクを例に説明すると、一般にこ
の位置決めは次のような手順で行われている。 (1)フォトマスクをフォトマスクカセットと呼ばれる
保持具から取り出す。 (2)フォトマスクの外形を基準に粗位置決めを行う。 (3)送り機構で、粗位置決めされたフォトマスクをフ
ォトマスクテーブル上に移動させる。 (4)フォトマスクテーブル上の吸着パットでフォトマ
スクを吸着する。 (5)フォトマスクに蝕刻された半導体回路パターンの
位置をアライメントするための、アライメントマークの
位置をアライメント顕微鏡で検出する。 (6)検出したアライメントマークの位置情報にしたが
って、フォトマスクテーブルをx,y,θ方向に駆動し
フォトマスクパターンの位置を合わせる。
【0004】このようにフォトマスクの粗位置決め機構
で予め位置決めされたものを、更にフォトマスクテーブ
ルで精密位置決めするという手順を取る理由は、フォト
マスクの外形と蝕刻された半導体回路パターンの位置関
係が各々のフォトマスク間で異なるため、外形基準で精
密に位置決めしても、必ずしもフォトマスク上に蝕刻さ
れた半導体回路パターンの位置が保証されないからであ
る。フォトマスクの位置決め機構は、粗位置決め、精密
位置決めという2つの機構を使用しなければならず、機
能が重複することになる。
【0005】この問題を解決する手段として、従来フォ
トマスクの外形基準で粗位置決めを行っていた所に、ア
ライメントマークを検出するためのアライメントスコー
プを配置し、この位置でパターンアライメントを行い、
その後、投影レンズ上方に位置するフォトマスクテーブ
ル上に送り込み吸着保持する方法も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、この方法
では送り込み機構の介在により、パターンアライメント
後の精度が劣化する。このため精密位置決めを再度おこ
なうフォトマスクテーブルが必要となっており、結果的
に装置をより繁雑にしてしまうことになる。
【0007】また、近年では、半導体素子の微細化の進
展に伴い、コンタミネーションの問題も重視されてお
り、装置の比較的上方に位置する部分に設置されるフォ
トマスクテーブル上での位置決め駆動による機構部から
の発熱や発塵が無視し得なくなっており、機構の簡素化
と発熱や発塵の無い機構の開発が望まれていた。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、その目的は、重複していた機構を簡素化すると共
に、発熱や発塵の無い機構を提供し、矩型平板状物体を
高精度に位置決め可能な矩型平板状物体の位置決め方法
及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を達成するた
め、本発明の矩型平板状物体の位置決め方法は、矩型平
板状物体をテーブル上で複数のストッパに付当て、前記
矩型平板状物体の裏面を複数の吸着パッドにより吸着し
て位置決め保持する矩型平板状物体の位置決め方法にお
いて、前記矩型平板状物体を前記吸着パッドによって吸
着する以前に、前記吸着パットのそれぞれに異なる圧力
あるいは流量の気体を供給し、前記矩型平板状物体を浮
上させて位置決めすることを特徴とする。
【0010】この場合には、前記ストッパに最も近い位
置にある吸着パットに供給する気体の圧力あるいは流量
を、他の吸着パットに供給する気体の圧力あるいは流量
に比べて小さく制御し、前記矩型平板状物体を前記スト
ッパに付当てて位置決めする様にするとより好ましい。
【0011】本発明の矩型平板状物体の位置決め装置
は、矩型平板状物体をテーブル上で複数のストッパに付
当て、前記矩型平板状物体の裏面を複数の吸着パットに
より吸着して位置決め保持する矩型平板状物体の位置決
め装置において、第1方向に関して前記矩型平板状物体
の位置を決めるための第1及び第2ストッパと、前記第
1方向と交差する第2方向に関して前記矩型平板状物体
の位置を決めるための第3のストッパと、前記矩型平板
状物体を吸着するための第1、第2、及び第3吸着パッ
トを有し、前記第1方向に沿って前記第1ストッパを前
記第1吸着パットに対してずらして配置し、前記第2方
向に沿って前記第3ストッパを前記第1吸着パットに対
してずらして配置し、前記第2方向に沿って前記第2吸
着パットを前記第1吸着パットに対してずらして配置
し、前記第1方向に沿って前記第2ストッパを前記第2
吸着パットに対してずらして配置し、前記第1方向に沿
って前記第3吸着パットを前記第1及び第2の吸着パッ
トに対してずらして配置し、前記第1、第2、及び第3
吸着パットに供給する気体の圧力あるいは流量をそれぞ
れp1、p2、p3とするとき、p1<p2<p3とな
るように各吸着パットに供給する気体の圧力あるいは流
量を制御することを特徴とする。
【0012】また本発明の矩型平板状物体の位置決め装
置は、矩型平板状物体をテーブル上で複数のストッパに
付当て、前記矩型平板状物体の裏面を複数の吸着パット
により吸着して位置決め保持する矩型平板状物体の位置
決め装置において、第1方向に関して前記矩型平板状物
体の位置を決めるための第1及び第2ストッパと、前記
第1方向と交差する第2方向に関して前記矩型平板状物
体の位置を決めるための第3のストッパと、前記矩型平
板状物体を吸着するための第1、第2、第3、及び第4
吸着パットを有し、前記第1方向に沿って前記第1スト
ッパを前記第1吸着パットに対してずらして配置し、前
記第2方向に沿って前記第3ストッパを前記第1吸着パ
ットに対してずらして配置し、前記第2方向に沿って前
記第2吸着パットを前記第1吸着パットに対してずらし
て配置し、前記第1方向に沿って前記第2ストッパを前
記第2吸着パットに対してずらして配置し、前記第1方
向に沿って前記第3吸着パットを前記第2吸着パットに
対してずらして配置し、前記第1方向に沿って前記第4
吸着パットを前記第1吸着パットに対してずらして配置
し、前記第1、第2、第3、及び第4吸着パットに供給
する気体の圧力あるいは流量をそれぞれp1、p2、p
3、p4とするとき、p1<p2≦p4<p3となるよ
うに各吸着パットに供給する気体の圧力あるいは流量を
制御することを特徴とする。
【0013】更に本発明の矩型平板状物体の位置決め装
置は、矩型平板状物体をテーブル上で複数のストッパに
付当て、前記矩型平板状物体の裏面を複数の吸着パッド
により吸着して位置決め保持する矩型平板状物体の位置
決め装置において、前記ストッパの少なくとも1つを可
動とし、各吸着パットに供給する気体の圧力あるいは流
量を負圧及び正圧に制御することを特徴とする。
【0014】この場合には、前記可動ストッパは外部指
令に応じて所定の移動量だけアクチュエータにより駆動
されたり、前記アクチュエータは圧電素子であったり、
前記圧電素子はモノモルフ型あるいはバイモルフ型のア
クチュエータであったりするとより好まし。また、前記
可動ストッパは複数設けられ、前記矩型平板状物体が前
記吸着パット上に置かれる時、前記可動ストッパのそれ
ぞれの圧電素子に対して有効変位量のほぼ半分の変位量
に相当する制御電圧が加えられたり、前記可動ストッパ
は複数設けられ、前記可動ストッパは対向する位置に配
置され、これら互いに対向する位置の前記可動ストッパ
のアクチュエータを相互に関連して外部からの指令によ
り所定の移動量だけ制御し、矩型平板状物体を位置決め
するものであっても良い。
【0015】
【作用】本発明は、液晶パネル製造用や半導体製造用の
露光装置のフォトマスクの位置決め機構をフォトマスク
テーブルの代わりに従来よりフォトマスクの吸着や保持
の目的でフォトマスクテーブル上に固定されている吸着
パットに気体を供給して気体軸受とし完全非接触のガイ
ドとして利用している。
【0016】そして、これにより、フォトマスクの移動
のために必要な水平方向の推力は、各吸着パットに供給
する気体の圧力あるいは流量を変え、フォトマスクに微
小な傾斜を与えることで発生させることができ、フォト
マスクの外形をフォトマスクテーブル上部の位置決めス
トッパに接触させることが可能となり、アクチュエータ
を必要としない推力でフォトマスク外形基準の位置決め
を可能にする。
【0017】また本発明では、位置決めストッパにフォ
トマスクを片寄せさせる力は僅か数グラム程度であるこ
とから、気体の圧力あるいは流量を制御し浮上させた薄
い気体フィルム上にあるフォトマスクのxy面に沿った
移動に必要な推力を与えるための手段として摺動部分が
存在しない無発塵かつ発熱のない圧電素子のアクチュエ
ータを使用できる。
【0018】特に、発生力は小さいが、変位量が大きい
モノモルフあるいはバイモルフ型の圧電アクチュエータ
が適しており、その変位する先端にストッパに相当する
部材を取り付けても、小型かつ軽量であることからフォ
トマスクテーブルあるいは液晶ガラス基板のような矩型
平板状物体吸着用チャック周辺に設置可能であり、外形
アライメントとパターンアライメントをテーブルあるい
はチャック上で同時に行うことが可能になる。
【0019】更に本発明は、位置決めストッパの少なく
とも一部を圧電アクチュエータに置き換え、置き換えた
各圧電アクチュエータの駆動方向の対向する位置に別の
圧電アクチュエータを設置し、これら対向する2つの圧
電アクチュエータを相関させて制御することにより、圧
電素子の欠点であるヒステリシスの影響をなくして、フ
ォトマスクの外形基準の粗位置決めと、パターンアライ
メントをテーブルあるいはチャック上で同時に行うこと
を可能している。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図に示した実施例に基いて詳
細に説明する。図1は本発明の矩型平板状物体の位置決
め装置の一実施例を示す斜視図である。
【0021】この図において、1は例えば液晶表示パネ
ル製造工程で利用される矩型状のガラス基板、液晶表示
パネル製造工程や半導体製造工程で利用される矩型状の
フォトマスクあるいはレチクル等の矩型平板状物体、
2,3,4は矩型平板状物体1を吸着保持するための第
1、第2、及び第3吸着パット、5は第2方向となるx
方向に関して矩型平板状物体1の位置を決めるための第
3ストッパ、6,7は第1方向となるy方向とz軸周り
の回転方向θに関して矩型平板状物体1の位置を決める
ための第1及び第2ストッパであり、これらはフォトマ
スクテーブル9の上に設けられている。
【0022】第1吸着パット2、第2吸着パット3はx
方向に沿って並ぶと共に、それそれが矩型平板状物体1
の角部に位置するようにフォトマスクテーブル9上に配
置されている。第3吸着パット4は第1及び第2の吸着
パット2,3が設けられている矩型平板状物体1の辺に
y方向に関して対向する側の辺の略中央に位置するよう
配置されている。第1ストッパ6は第1吸着パット2に
対してy方向に関してずらして配置され、第3ストッパ
5は第1吸着パット2に対してx方向に関してずらして
配置されている。また第2ストッパ7は第2吸着パット
3に対してy方向に関してずらして配置されている。
【0023】図2は吸着パットを4箇所に配置した他の
実施例を示す図で、8は第4吸着パットである。この例
では、第3吸着パット4を矩型平板状物体1の辺の略中
央ではなく矩型平板状物体1の角部に配置し、第1、第
2、及び第3吸着パット2,3,4が配置されていない
矩型平板状物体1の残りの角部に第4吸着パット8を更
に設けている点が図1の例とは異なっているが、その他
は図1の実施例と同じである。
【0024】各吸着パット2,3,4,8のそれぞれ
は、外部のコントローラで真空あるいは気体の圧力源に
選択的に接続され、任意に圧力(あるいは流量)を制御
できるようになっている。
【0025】図3は図1あるいは図2の側面図で、矩型
平板状物体1の位置決め方法を説明するための図であ
る。なお、以下の説明では、第1吸着パット2に供給す
る気体の圧力をp1、第2吸着パット3に供給する気体
の圧力をp2、第3吸着パット4に供給する気体の圧力
をp3とし、更に図2の実施例では第4吸着パット8に
供給する気体の圧力をp4とする。
【0026】図1の実施例では、不図示の搬送用ハンド
で矩型平板状物体1がテーブル9上に搬送され、吸着パ
ット2,3,4上に乗せられると、第3吸着パット4に
圧力p3で気体を供給し、矩型平板状物体1を吸着パッ
ト4より浮上させる。次に、p1<p2<p3の関係を
保持させながら各吸着パット2,3,4に供給する気体
の圧力を徐々に上昇させれば、各吸着パット2,3,4
の位置での矩型平板状物体1の浮上量dは供給された圧
力に比例するから、第1、第2、第3吸着パット2,
3,4の位置での矩型平板状物体1の浮上量をそれぞれ
d1,d2,d3とすれば、d1<d2<d3の関係が
成り立ち、矩型平板状物体1は僅かに傾斜し、浮上量の
少ない第1パット2の方向に滑り出すことになる。
【0027】このため図1のような位置に位置決めスト
ッパ5,6,7を配置すれば、矩型平板状物体1は各ス
トッパ5,6,7に片寄せされる。ここで、初めにスト
ッパ5,6,7から最も離れた第3吸着パット4にのみ
気体を供給して、浮上させた理由は、各パット2,3,
4同時に気体を供給した場合、加圧当初、管路の抵抗等
によって瞬間的にp1<p2<p3の関係が崩れ、矩型
平板状物体1がストッパ5,6,7とは反対の方向に移
動し始める可能性があることを防止するためである。
【0028】図2の実施例の場合は、p1<p2≦p4
<p3の関係を保持させながら各吸着パット2,3,
4,8に供給する気体の圧力を徐々に上昇させれば、各
吸着パット2,3,4,8の位置での矩型平板状物体1
の浮上量は、供給された圧力に比例して図1の実施例で
説明したのと同じことになる。この場合も、初めに第3
吸着パット4、第4吸着パット8のそれぞれに圧力p
3,p4をp4<p3の関係を保ちながら気体を供給
し、その後、上述の関係を保持させながら矩型平板状物
体1を片寄せ、位置決めすることになる。
【0029】図4は本発明の他の実施例を示す斜視図で
ある。この例は図1、図2の位置決め用のストッパ5,
6,7の少なくとも一つあるいは全てを図5に示すよう
なバイモルフ型ピエゾアクチュエータにおきかえたもの
である。即ち、不図示の搬送ハンドによりテーブル9上
に乗せられた矩型平板状物体1を吸着パット2、3,4
(,8)のそれぞれに気体を供給し浮上させることによ
り、矩型平板状物体1のxy面に沿った位置決めに要す
る力を最小にして、制御用の印加電圧に比べて変位量が
比較的大きいバイモルフ型ピエゾアクチュエータで精密
な位置決め制御を行うものである。
【0030】なお、各吸着パット2、3,4(,8)に
供給する気体の圧力をコントロールして矩型平板状物体
1を片寄せして位置決めする方法と、このバイモルフ型
ピエゾアクチュエータを組み合わせれば、使用するアク
チュエータの数を最小に構成できる。
【0031】例えば、図1の実施例において、第2スト
ッパ7を図5に示すようなバイモルフ型ピエゾアクチュ
エータに置き換えれば、図4に示すように、矩型平板状
物体1の端部をy方向に押圧する1つのアクチュエータ
10で矩型平板状物体1の外形基準のx,y及び外形あ
るいはパターン基準のθ方向の精密位置決めが可能であ
る。
【0032】この場合には、先ず不図示の搬送ハンドで
矩型平板状物体1をテーブル9上に移動する前に、アク
チュエータ10を可動範囲の中立位置にセットしてお
く。そして、搬送ハンドで矩型平板状物体1をテーブル
9上に移動し、矩型平板状物体1を2個のストッパ5,
6と1個のアクチュエータ10に片寄せし外形基準で位
置決めする。
【0033】この後、テーブル9上方に位置する不図示
のアライメントスコープで矩型平板状物体1上の不図示
のアライメントマークを計測し、この計測結果からその
ずれ量x,y,θを算出して、この値が0となるように
のアクチュエータ10を駆動する。これにより矩型平板
状物体1を精密に位置決めすることが可能である。
【0034】図6は図1の実施例において、第1から第
3ストッパ6,7,5のそれぞれを図5に示すようなバ
イモルフ型ピエゾアクチュエータに置き換えた例で、3
つのアクチュエータ11,10,12で矩型平板状物体
1のx,y及びθ方向の精密位置決めが可能である。ア
クチュエータ11,10は矩型平板状物体1をy方向に
押圧し、アクチュエータ12は矩型平板状物体1をx方
向に押圧する。
【0035】この場合には、不図示の搬送ハンドで矩型
平板状物体1をテーブル9上に移動する前に、各アクチ
ュエータ11,10,12を可動範囲の中立位置にセッ
トしておき、搬送ハンドで矩型平板状物体1をテーブル
9上に移動した後に、矩型平板状物体1を上述の方法で
各アクチュエータに片寄せし外形基準で位置決める。
【0036】この後、テーブル9上方に位置する不図示
のアライメントスコープで矩型平板状物体1上のアライ
メントマークを計測して、そのずれ量x,y,θを算出
し、これらの値が0となるように各アクチュエータ1
1,10,12を制御する。これにより図4の実施例と
同様に矩型平板状物体1を精密に位置決めすることが可
能である。
【0037】図7は本発明の更に他の実施例を示す図
で、この実施例はバイモルフ型ピエゾアクチュエータの
特性である印加電圧に対する変位量の非直線性(一般
に、ヒステリシスと言われている)のために、位置決め
制御を行いずらいと言う問題を解決するものである。こ
の実施例では、アクチュエータ11,10,12のそれ
ぞれ対向する位置に図5に示すようなバイモルフ型ピエ
ゾアクチュエータを更に配置し、対向する2つのアクチ
ュエータ(アクチュエータ11,13の組、アクチュエ
ータ10,14の組、アクチュエータ12,15の組)
をあたかも1つのアクチュエータであるかのごとく制御
出来るように構成して、上述の問題を解決したものであ
る。これによって移動方向の剛性を高く出来る利点も生
じ、高速位置決めが可能となった。
【0038】なお、以上の各実施例では、バイモルフ型
ピエゾアクチュエータをフォトマスクホルダ(テーブル
9)上に固定された位置決めストッパの代わりに配置し
た場合を例にとって説明したが、ストッパやバイモルフ
型ピエゾアクチュエータは、必ずしもフォトマスクホル
ダ上に固定されてなくてもよく、テーブル9以外の部分
に固定されていてもよい。フォトマスクを何を基準に位
置決めするかで、どこにストッパ、あるいはバイモルフ
型アクチュエータを固定すればよいかを決めればよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、本来フ
ォトマスクを吸着、保持する目的での吸着パットに異な
る圧力あるいは流量の気体を供給することによってフォ
トマスクを浮上させ、圧力の差によって生ずるフォトマ
スクのわずかな傾斜で発生する移動力を利用してフォト
マスクを片寄せし、位置決めするもので、フォトマスク
の移動のためのアクチュエータを一切必要としない。従
って、位置決め動作時のアクチュエータからの振動、発
熱、発塵等が全くなく、高精密位置決めを要求される半
導体露光装置の位置決め機構としては、理想的なもので
あり、圧力あるいは流量を制御するためのサーボバルブ
とそのコントローラがあればよいので、コスト的にも非
常に安価である。
【0040】加えて、半導体露光装置のフォトマスクテ
ーブル周辺には、アライメント用の顕微鏡、上部には照
明系等が配置され、フォトマスクの位置決め機構を設計
する場合、スペース的にも制約を受けることになるが、
本発明によりこれらの問題も解決できる。
【0041】更に、例えばバイモルフ型ピエゾアクチュ
エータによるフォトマスクの位置決め機構においても、
このアクチュエータの大きさを非常に小さくできるの
で、前述のような狭いスペースに配置することが可能で
あり、アクチュエータからの振動、発熱、発塵等のない
位置決め機構を構成することも可能である。これに、本
発明の対向配置した一対のピエゾアクチュエータを採用
すれば、圧電素子の特性である非直線性も改善でき、位
置決め制御が容易になる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の矩型平板状物体の位置決め装置の一実
施例を示す斜視図。
【図2】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図3】本実施例の位置決め手順を説明するための図。
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図5】図4の実施例に適用されるバイモルフ型ピエゾ
アクチュエータの斜視図。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す斜視図。
【図7】本発明の更に他の実施例を示す斜視図。
【図8】バイモルフ型ピエゾアクチュエータの非直線性
の例を示す図。
【符号の説明】
1 矩型平板状物体 2 第1吸着パット 3 第2吸着パット 4 第3吸着パット 5 第3ストッパ 6 第1ストッパ 7 第2ストッパ 8 第4吸着パット 9 テーブル 10 第1バイモルフ型ピエゾアクチュエータ 12 第2バイモルフ型ピエゾアクチュエータ 13 第3バイモルフ型ピエゾアクチュエータ 14 第4バイモルフ型ピエゾアクチュエータ 15 第5バイモルフ型ピエゾアクチュエータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩型平板状物体をテーブル上で複数のス
    トッパに付当て、前記矩型平板状物体の裏面を複数の吸
    着パッドにより吸着して位置決め保持する矩型平板状物
    体の位置決め方法において、前記矩型平板状物体を前記
    吸着パッドによって吸着する以前に、前記吸着パットの
    それぞれに異なる圧力あるいは流量の気体を供給し、前
    記矩型平板状物体を浮上させて位置決めすることを特徴
    とする矩型平板状物体の位置決め方法。
  2. 【請求項2】 前記ストッパに最も近い位置にある吸着
    パットに供給する気体の圧力あるいは流量を、他の吸着
    パットに供給する気体の圧力あるいは流量に比べて小さ
    く制御し、前記矩型平板状物体を前記ストッパに付当て
    て位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の矩型
    平板状物体の位置決め方法。
  3. 【請求項3】 矩型平板状物体をテーブル上で複数のス
    トッパに付当て、前記矩型平板状物体の裏面を複数の吸
    着パットにより吸着して位置決め保持する矩型平板状物
    体の位置決め装置において、第1方向に関して前記矩型
    平板状物体の位置を決めるための第1及び第2ストッパ
    と、前記第1方向と交差する第2方向に関して前記矩型
    平板状物体の位置を決めるための第3のストッパと、前
    記矩型平板状物体を吸着するための第1、第2、及び第
    3吸着パットを有し、前記第1方向に沿って前記第1ス
    トッパを前記第1吸着パットに対してずらして配置し、
    前記第2方向に沿って前記第3ストッパを前記第1吸着
    パットに対してずらして配置し、前記第2方向に沿って
    前記第2吸着パットを前記第1吸着パットに対してずら
    して配置し、前記第1方向に沿って前記第2ストッパを
    前記第2吸着パットに対してずらして配置し、前記第1
    方向に沿って前記第3吸着パットを前記第1及び第2の
    吸着パットに対してずらして配置し、前記第1、第2、
    及び第3吸着パットに供給する気体の圧力あるいは流量
    をそれぞれp1、p2、p3とするとき、p1<p2<
    p3となるように各吸着パットに供給する気体の圧力あ
    るいは流量を制御することを特徴とする矩型平板状物体
    の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 矩型平板状物体をテーブル上で複数のス
    トッパに付当て、前記矩型平板状物体の裏面を複数の吸
    着パットにより吸着して位置決め保持する矩型平板状物
    体の位置決め装置において、第1方向に関して前記矩型
    平板状物体の位置を決めるための第1及び第2ストッパ
    と、前記第1方向と交差する第2方向に関して前記矩型
    平板状物体の位置を決めるための第3のストッパと、前
    記矩型平板状物体を吸着するための第1、第2、第3、
    及び第4吸着パットを有し、前記第1方向に沿って前記
    第1ストッパを前記第1吸着パットに対してずらして配
    置し、前記第2方向に沿って前記第3ストッパを前記第
    1吸着パットに対してずらして配置し、前記第2方向に
    沿って前記第2吸着パットを前記第1吸着パットに対し
    てずらして配置し、前記第1方向に沿って前記第2スト
    ッパを前記第2吸着パットに対してずらして配置し、前
    記第1方向に沿って前記第3吸着パットを前記第2吸着
    パットに対してずらして配置し、前記第1方向に沿って
    前記第4吸着パットを前記第1吸着パットに対してずら
    して配置し、前記第1、第2、第3、及び第4吸着パッ
    トに供給する気体の圧力あるいは流量をそれぞれp1、
    p2、p3、p4とするとき、p1<p2≦p4<p3
    となるように各吸着パットに供給する気体の圧力あるい
    は流量を制御することを特徴とする矩型平板状物体の位
    置決め装置。
  5. 【請求項5】 矩型平板状物体をテーブル上で複数のス
    トッパに付当て、前記矩型平板状物体の裏面を複数の吸
    着パッドにより吸着して位置決め保持する矩型平板状物
    体の位置決め装置において、前記ストッパの少なくとも
    1つを可動とし、各吸着パットに供給する気体の圧力あ
    るいは流量を負圧及び正圧に制御することを特徴とする
    矩型平板状物体の位置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記可動ストッパは外部指令に応じて所
    定の移動量だけアクチュエータにより駆動されることを
    特徴とする請求項5に記載の矩型平板状物体の位置決め
    装置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータは圧電素子であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の矩型平板状物体の位置
    決め装置。
  8. 【請求項8】 前記圧電素子はモノモルフ型あるいはバ
    イモルフ型のアクチュエータであることを特徴とする請
    求項7に記載の矩型平板状物体の位置決め装置。
  9. 【請求項9】 前記可動ストッパは複数設けられ、前記
    矩型平板状物体が前記吸着パット上に置かれる時、前記
    可動ストッパのそれぞれの圧電素子に対して有効変位量
    のほぼ半分の変位量に相当する制御電圧が加えられるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の矩型平板状物体の位置
    決め装置。
  10. 【請求項10】 前記可動ストッパは複数設けられ、前
    記可動ストッパは対向する位置に配置され、これら互い
    に対向する位置の前記可動ストッパのアクチュエータを
    相互に関連して外部からの指令により所定の移動量だけ
    制御し、矩型平板状物体を位置決めすることを特徴とす
    る請求項5に記載の矩型平板状物体の位置決め装置。
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