JPH0980545A - ブレ補正機能付き撮影装置 - Google Patents

ブレ補正機能付き撮影装置

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JPH0980545A
JPH0980545A JP7233642A JP23364295A JPH0980545A JP H0980545 A JPH0980545 A JP H0980545A JP 7233642 A JP7233642 A JP 7233642A JP 23364295 A JP23364295 A JP 23364295A JP H0980545 A JPH0980545 A JP H0980545A
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JP
Japan
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shake correction
unit
correction function
calibration
image pickup
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JP7233642A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tomita
博之 富田
Jun Matsushima
潤 松島
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影装置の使用される環境に係わらず、位置
検出部によるブレ補正光学系の位置検出が正確に行わわ
れるようにする。 【解決手段】 振動により生じるブレを補正するブレ補
正レンズ15と、ブレ補正レンズを駆動する駆動部14
と、ブレ補正レンズ15の位置を検出する位置検出部1
7と、位置検出部17の校正を行う校正部(CPU1
2)と、タイマ20の出力に基づいて、位置検出部17
の校正の要否の判定を行う判定部17とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等における
手ブレ等によるブレを補正するブレ補正機能付き撮影装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブレ補正機能付き撮影装
置として、撮影時にカメラが振動することにより生じる
ブレを補正するために、撮影レンズの一部のレンズ(以
下、ブレ補正レンズ)を光軸と直角方向に移動するもの
が知られている。従来のブレ補正機能付き撮影装置の構
造については、特開平4−76525号の第3図に詳述
されている。
【0003】また、このような撮影装置は、ブレ補正レ
ンズの位置とPSDの位置出力との校正を、ブレ補正レ
ンズの組み立て調整時に行っていた。校正の方法につい
ては、その一例が特開平6−51364号に詳述されて
いる。
【0004】図9は、ブレ補正機能付き撮影装置の一例
を示すブロック図である。この撮影装置は、カメラボデ
ィ10に交換レンズ11が着脱自在な一眼レフカメラを
例にしている。CPU12は、測光や測距等の撮影制
御、ブレ補正制御、校正制御等を行なう中央処理装置で
ある。つまり、CPU12は、角速度センサ18と位置
検出装置17とからの出力に基づいて、駆動部14の制
御信号を生成する。また、所定のタイミングで位置検出
部17の校正を行なう。
【0005】電源13は、CPU12やその他の部分に
電源を供給する部分である。駆動部14は、ブレ補正レ
ンズ15を駆動する部分である。ブレ補正レンズ15
は、光軸と直交する方向に移動することにより、撮影時
の像のブレを補正する光学系である。可動範囲制限部材
16は、ブレ補正レンズ15の可動範囲をある一定の範
囲内に制限する部材である。
【0006】位置検出部17は、ブレ補正レンズ15の
位置を検出する部分であり、例えば、PSDなどを用い
ることができ、その出力は、CPU12に接続されてい
る。角速度センサ18は、カメラの振動を検出するセン
サであり、その出力は、CPU12に接続されている。
【0007】半押しスイッチSW1は、レリーズボタン
の半押しにより、撮影準備動作を開始させるスイッチで
ある。全押しスイッチSW2は、レリーズボタンの全押
しにより、撮影動作を開始させるスイッチである。
【0008】図10及び図11は、図9の撮影装置のブ
レ補正レンズの付近を示す図であって、図10は上面
図、図11は断面図である。また、各図において、
(A)はブレ補正レンズが駆動中心位置にある図、
(B)は可動範囲制限部材にあたっている図である。ブ
レ補正レンズ鏡筒100は、ブレ補正レンズ15を収納
する鏡筒であり、4本の可撓性支持棒101により片持
ち式に支持されている。このブレ補正レンズ鏡筒100
は、光軸に対して略直交する方向に移動することができ
る。また、駆動範囲制限部材16は、ブレ補正レンズ鏡
筒100の周辺部に設けられており、各図の(B)に示
したように、ブレ補正レンズ鏡筒100の駆動範囲をあ
る一定の範囲内に制限する。
【0009】次に、カメラのメインスイッチをいれてか
ら撮影が終了するまでの流れを説明する。図12は、図
9の撮影装置の撮影処理を示すフローチャートである。
まず、カメラのメインスイッチを入れると(S1)、そ
の直後に、CPU12は、ブレ補正レンズ15の位置と
位置検出部(以下、PSDと呼ぶことがある)17の出
力との校正を行う(S2)。つぎに、レリーズボタンが
押され、半押しスイッチSW1がONになった場合には
(S3)、それに合わせて角速度センサ18のスイッチ
がONとなる(S4)。その後に、CPU12は、測光
及び測距を開始し(S5)、ついで、フォーカシングを
行う(S6)。さらに、レリ−ズボタンが押され全押し
スイッチSW2がONになる(S7)と、ブレ補正追従
制御を開始する(S8)。最後に、撮影が行われ(S
9)、一連の動作を終了する。
【0010】ここで、ブレ補正レンズ15の位置とPS
D17の出力との校正方法について説明する。図13
は、位置検出部の校正処理を示すフローチャートであ
る。まず、カメラの電源ON時に、PSD17を作動さ
せる。次に、ブレ補正レンズ15をXの正方向に移動す
る(S51)。PSD17の出力は、始めのうちはブレ
補正レンズ15の動きに従って変化するが、ブレ補正レ
ンズ15が駆動範囲制限部材16にあたると出力の変化
がなくなる。そのときのPSD17の出力電圧値VX1
をモニタして記憶する(S53)。
【0011】次に、ブレ補正レンズ15をXの負方向
に、PSD17の出力電圧値が変化しなくなるまで移動
する。すなわち、ブレ補正レンズ15が再び駆動範囲制
限部材16に当たるまで移動する。このときのPSD1
7の出力電圧値VX2もモニタして記憶する(S5
6)。
【0012】この2つの電圧値VX1,VX2は、最大
駆動範囲におけるPSD17の出力である。2つの電圧
値の差VX1−VX2を駆動範囲によって除算ことによ
り、電源ON時の環境下における、X方向のブレ補正レ
ンズ15の位置と1次元PSD17の出力との校正が完
了する(S57)。Y方向についても、同様の操作を行
う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般に、カメラは、外
気温が−5〜40゜C位の環境下で使用されることが想
定されている。位置検出用の1次元PSD17は、受光
面上のスリット光の位置を2つの電流値として出力し、
それぞれ電流を電圧に変換し、その2つの電圧値を演算
することにより位置出力としている。通常、PSDは、
受光面上のスリット光の位置と位置出力とは比例関係に
あるが、カメラが使用される温度によっては電流−電圧
変換回路や演算部又はPSDの特性が変化してしまうこ
とが考えられる。そうすると、カメラが使用されるとき
の温度によって、スリット光の位置と位置出力との比例
定数の値が、組立時と比較して変化してしまう可能性が
ある。
【0014】図14は、PSDの温度変化による比例定
数の変化の様子の一例を示した線図である。図におい
て、横軸はPSDの受光面上の位置であり、縦軸は位置
出力である。実線、破線のグラフはそれぞれ、校正時と
高温下で使用したときのグラフである。図14からもわ
かるように、校正時では、光がX1の位置にあるときに
位置出力P1が得られるのに対し、高温下での使用時に
は、光がX2の位置にあるときに同じ位置出力P1が得
られ、この2つの値の差Δxが温度変化にともなうPS
Dの位置検出の誤差となる。
【0015】また、PSD17は、電源の電圧が低下す
ると、発光部の光量が低下するので、PSD17の出力
電流値が変化してしまう。その結果として、電源電圧が
十分なときと比較して、スリット光の位置と位置出力と
の比例定数が組立時と比較して変化してしまう。
【0016】このように、カメラが使用される環境(温
度、電圧等)によっては、ブレ補正レンズ15の位置と
PSD17の出力電圧との関係が、組立時に校正したも
のと異なってしまい、レンズ位置とPSD出力との間に
誤差が生じてしまう。そのために、従来のように組み立
て調整時に校正を行っただけでは、カメラの使用される
環境によっては、PSD17によるブレ補正レンズ15
の位置検出が正確に行われず、その結果として、ブレが
正確に補正できない、という問題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、振動により生じるブレを補正す
るブレ補正光学系と、前記ブレ補正光学系を駆動する駆
動部と、前記ブレ補正光学系の位置を検出する位置検出
部と、前記位置検出部の校正を行う校正部と、撮影装置
の状態に基づいて、前記位置検出部の校正の要否の判定
を行う判定部と、を含むようにしてある。
【0018】請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、タイマを備え、前記判
定部は、前記タイマの出力に基づいて、前記位置検出部
の校正の要否の判定を行うことを特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、請求項1に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、電源の出力を計測する
電源出力計測部を備え、前記判定部は、前記電源出力計
測部の出力に基づいて、前記位置検出部の校正の要否の
判定を行うことを特徴としている。
【0020】請求項4の発明は、請求項1に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、温度を計測する温度計
測部を備え、前記判定部は、前記温度計測部の出力に基
づいて、前記位置検出部の校正の要否の判定を行うこと
を特徴とする。
【0021】請求項5の発明は、請求項2に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、前記タイマは、前記校
正部の校正が行われるごとにリセットされることを特徴
とする。
【0022】請求項6の発明は、請求項3に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、前記電源出力計測部
は、電源の電圧を計測することを特徴とする。
【0023】請求項7の発明は、請求項3に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、前記電源出力計測部
は、電源の電流を計測することを特徴とする。
【0024】請求項8の発明は、請求項3に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、前記電源出力計測部
は、電源の電力を計測することを特徴とする。
【0025】請求項9の発明は、請求項1に記載のブレ
補正機能付き撮影装置において、前記撮影装置の状態デ
ータを記憶する状態記憶部を備え、前記判定部は、前記
状態記憶部に記憶された前状態データと判定時の現状態
データとを比較することにより、前記位置検出部の校正
の要否の判定を行うことを特徴とする。
【0026】請求項10の発明は、請求項9に記載のブ
レ補正機能付き撮影装置において、前記状態記憶部は、
前記校正部による校正が行われるごとに、前記前状態デ
ータを前記現状態データに更新することを特徴とする。
【0027】請求項11の発明は、請求項9に記載のブ
レ補正機能付き撮影装置において、前記制御部は、前記
判定部が前記校正部による校正を行わないと判定したと
きには、前記状態記憶部に記憶された前記前状態データ
に基づいて、前記ブレ補正光学系の制御を行うことを特
徴とする。
【0028】請求項12の発明は、振動により生じるブ
レを補正するブレ補正光学系と、前記ブレ補正光学系を
駆動する駆動部と、前記ブレ補正光学系の位置を検出す
る位置検出部と、前記位置検出部の校正を行う校正部
と、撮影装置の与えられた衝撃を検出する衝撃検出部
と、前記衝撃検出部の出力に基づいて、前記位置検出部
の校正の要否の判定を行う判定部と、を含むようにして
ある。
【0029】請求項13の発明は、請求項12に記載の
ブレ補正機能付き撮影装置において、前記衝撃検出部
は、前記撮影装置のブレを検出するブレ検出部であり、
前記判定部は、前記ブレ検出部の出力が所定値以上のと
きに、前記位置検出部の校正を行うことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面を参照しながら、実施形態
をあげて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明にお
けるブレ補正機能付き撮影装置の第1実施形態を示すブ
ロック図である。この実施形態では、タイマ20の出力
を判定の手段として用いている。判定部19は、タイマ
20の出力から位置検出部17の校正を行うか否かを判
定する部分であり、校正の必要があると判定した場合
は、CPU12に判定信号を送出する。タイマ20は、
データバックの日付や時刻を更新するためのものであ
る。裏蓋21は、カメラボディ10の裏側に設けられて
おり、フィルムの入れ替え時に開閉することができる。
この裏蓋21には、撮影時の日付、時刻をフィルムに写
し込むデータバックが設けられている。CPU12は、
判定部19からの判定信号に基づいて、位置検出部17
の校正を行う。
【0031】図2は、本発明におけるブレ補正機能付き
撮影装置の第1実施形態を示すフローチャートである。
まず、カメラのメインスイッチをON(S101)し、
タイマの示す時間tがタイマ判定レベルtC よりも小さ
いか否かを判定する(S102)。t≦tC であった場
合は、カメラの使用環境が前回校正時とほとんど変わら
ないとみなし、校正は行わずに、S103に進む。
【0032】次に、レリーズボタンの半押しスイッチS
W1がONか否かを判定する(S103)。肯定判定の
場合は、S104に進み、否定判定の場合は、半押しス
イッチSW2の検出を繰り返す。S104において、角
速度センサ18に通電する。このステップは、本実施形
態に限らず、例えば、メインスイッチONの後に行なっ
てもよい。
【0033】その後は、測光、測距を開始し(S10
5)、フォーカシングを行なった後に(S106)、レ
リーズボタンの全押しスイッチSW2がONか否かを判
定する(S107)。肯定判定の場合はS108に進
み、否定判定の場合はS103に戻る。
【0034】S108において、ブレ補正制御を開始す
る。このステップは、本実施形態に限らず、例えば、角
速度センサONの後に行なってもよい。次に、S109
において、撮影を行った後に、動作を終了する。
【0035】S102において、t>tc であった場合
は、カメラの使用環境が前回校正時と違うとみなし、S
110に進み、位置検出部の校正をする。校正の方法
は、前述した図13の方法でもよいし、その他の方法で
もよい。校正が終了した後は、S103に進む。
【0036】この実施形態では、裏蓋21に装着したデ
ータバックのタイマを状況判定に使用している。これ
は、データバックのタイマは、カメラのメイン電源のO
N/OFFにかかわらず、作動しているためである。こ
のために、撮影の途中で電源が切られてタイマが進まな
くなり、次の電源ON時に校正を行わなければならない
状況であるのに校正を行わず、その結果として、ブレ補
正がうまくいかないといった状況を防ぐことができる。
なお、カメラのメイン電源を切っても作動しているタイ
マが内蔵されている場合には、データバックのタイマを
使用せず、内蔵タイマを使用してもよい。また、電源が
入りっぱなしの状態でも、ある一定以上の時間が経過し
たときに校正を行ってもよく、この場合には、CPU1
2のクロックと兼用させてもよい。タイマは、校正が行
われるごとにリセットするようにしてもよいし、リセッ
トされないようにしてもよい。
【0037】(第2実施形態)図3は、本発明における
ブレ補正機能付き撮影装置の第2実施形態を示すブロッ
ク図である。なお、以下に説明する各実施形態では、第
1実施形態の同様の機能を果たす部分には、同一の符号
を付して重複する説明は省略する。この実施形態では、
電源電圧を判定の手段として用いている。
【0038】電源電圧判定部22は、電源13の電圧値
を測定し、その電圧値が所定値よりも小さい場合には、
CPU12に信号を送る。CPU12は、その信号を受
信したときに、位置検出部17の校正を行う。
【0039】図4は、本発明におけるブレ補正機能付き
撮影装置の第2実施形態を示すフローチャートである。
S201及びS203〜S210は、それぞれ第1実施
形態の図2中のステップS101及びS103〜S11
0と同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0040】S202において、VC は電源電圧の判定
レベル、Vは判定時における電源電圧である。このステ
ップでは、電源の電圧が判定レベルVC よりも小さいか
否かを判定する。肯定判定の場合にはS203進み、否
定判定の場合にはS210に進む。また、ステップS2
02では、次のような判定式を用いて判定を行ってもよ
い。 |V−VL | ≦ΔV …(1) ここで、Vは判定時における電源電圧、VL は前回校正
を行ったときの電源電圧、ΔVは判定レベルである。こ
のように、前回の校正時の電圧値を保存しておいて、判
定時の電圧と前回の校正時の電圧との差が所定量以上に
なったときにのみ校正を行うようにしてもよい。
【0041】図5は、第2実施形態の変形例((1)式
を用いたもの)を示すフローチャートである。ここで、
図4と同符号のステップは説明を省略する。S202’
において、数式(1)に従って電源電圧の判定を行う。
肯定判定の場合にはS203に進み、否定判定の場合に
はS210に進む。S211において、判定時の電圧V
をVL として保存する。次回の判定(S202’)に
は、このVL を用いる。
【0042】この実施形態では、電源電圧状況判定に使
用しているが、電流、電力によって判定してもよい。
【0043】(第3実施形態)図6は、本発明における
ブレ補正機能付き撮影装置の第3実施形態を示すブロッ
ク図である。この実施形態では、温度センサからの出力
を判定の手段として用いている。判定部19’は、温度
センサ23からの出力に基づいて、校正を行うか行わな
いかの判定をする。校正の必要があると判定した場合
は、CPU12に信号を送る。温度センサ23は、カメ
ラの温度を測定し、測定結果を出力する。
【0044】図7は、本発明におけるブレ補正機能付き
撮影装置の第3実施形態を示すフローチャートである。
S301及びS303〜S310は、それぞれ第1実施
形態の図2中のステップS101及びS103〜S11
0と同一であるので、ここでの説明は省略する。S30
2において、Tは判定時におけるカメラの温度である。
また、TL は前回校正を行ったときのカメラの温度であ
る。このステップでは、現在の温度と前回校正を行った
ときの温度とを比較する。温度差が判定基準ΔTよりも
小さければ校正は行わず、S303に進む。ΔTよりも
大きい場合は、S310、S311に進む。
【0045】S311において、校正時の温度TをTL
として保存する。次の判定時(S302)には、このT
L を基準にして判定する。また、S302の判定式は、
以下のように設定してもよい。 |T−TC | ≦ ΔT …(2) ここで、Tは判定時の温度、TC は組立時に校正を行っ
たときの温度、ΔTは判定レベルである。このように、
組立校正時の温度を記憶しておいて、それと比較して所
定値以上の差があった場合に、校正を行うようにしても
よい。このように、位置検出部の校正を行うことによ
り、カメラの置かれた環境にかかわらず常に精度の高い
位置検出およびブレ補正が可能となる。さらに、第1〜
3実施形態で説明したように、状況に応じて校正を省略
することにより、校正時の電力消費を節約することがで
きるほか、カメラの立上り速度を校正を行わない分だけ
速くすることができる。
【0046】また、以上の実施形態において、校正が行
われなかった場合は、前回の校正値を用いて位置検出を
行ってもよいし、組立調整時の校正値を用いて位置検出
を行ってもよい。さらに、以上の実施形態では、単一の
パラメータを用いて判定を行っていたが、複数のパラメ
ータを複合して判定を行ってもよい。
【0047】なお、ここで説明した実施形態は、全てブ
レ補正を行って撮影することになっている。しかし、ブ
レ補正を行うか行わないかを設定する手段がついている
撮影装置等であって、ブレ補正を行わない設定になって
いる場合でも、校正を行ってもよい。そのようすると、
ブレ補正撮影を行わない間にも校正を行うことにより、
いざ、ブレ補正撮影に入ったときに、わざわざ校正をす
る必要がなく、ただちに撮影に入ることができる。ま
た、本発明は、レンズ交換式のカメラだけではなく、コ
ンパクトカメラやビデオカメラに対しても同様に適用す
ることができる。
【0048】(第4実施形態)図8は、本発明における
ブレ補正機能付き撮影装置の第4実施形態を示すブロッ
ク図である。判定部19’’は、角速度センサ18の出
力から位置検出部17の校正を行うか否かを判定する。
校正の必要があると判定した場合は、CPU12に信号
を送る。
【0049】この実施形態では、角速度センサ18に判
定部19’’が接続されており、判定部19’’は、角
速度センサ18の出力をモニタし、校正を行うか否かの
判定を行なう。判定部19’’は、角速度センサ18の
出力が所定値以上になったときに、信号をCPU12に
送る。CPU12は、判定部19’’からの信号を受信
したときに、位置検出部17の校正の制御を行う。
【0050】撮影装置は、落下するなど大きな衝撃を受
けたときには、角速度センサ18からの出力が非常に大
きくなる。そこで、角速度センサ18からの出力が一定
値以上になったときに、校正を行うようにすることによ
って、例えば、撮影装置に落下などの衝撃が加えられた
あとに、ブレ補正機能付き撮影装置の故障をチェックす
ることができる。この所定値の一例として、ブレ補正レ
ンズ15が可動範囲制限部材16に衝突してしまうレベ
ルに設定しておくということが挙げられる。
【0051】なお、この実施形態においては、角速度セ
ンサ17からの出力ではなく、例えば、衝撃センサなど
を撮影装置な内部に設け、その衝撃センサの出力から判
定するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、判定部は、撮影装置の状態に基づいて、位置検出
部の校正を行うので、撮影装置のおかれた環境にかかわ
らず、常に精度の高い位置検出ができ、ひいては、正確
なブレ補正が可能となる。また、撮影装置の状況に応じ
て校正を省略することにより、校正時の電力消費を節約
することができるとともに、校正を行わない分だけ立上
り速度を速くすることができる。
【0053】さらに、衝撃検出部の出力に基づいて、位
置検出部の校正を行うようにしたので、撮影装置に加え
られたあとに、故障をチェックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるブレ補正機能付き撮影装置の第
1実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるブレ補正機能付き撮影装置の第
1実施形態を示すフローチャートである。
【図3】本発明におけるブレ補正機能付き撮影装置の第
2実施形態を示すブロック図である。
【図4】本発明におけるブレ補正機能付き撮影装置の第
2実施形態を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態に係る撮影装置の変形例を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明におけるブレ補正機能付き撮影装置の第
3実施形態を示すブロック図である。
【図7】本発明におけるブレ補正機能付き撮影装置の第
3実施形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明におけるブレ補正機能付き撮影装置の第
3実施形態を示すブロック図である。
【図9】ブレ補正機能付き撮影装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図10】図9の撮影装置のブレ補正レンズの付近を示
す上面図である。
【図11】図9の撮影装置のブレ補正レンズの付近を示
す断面図である。
【図12】図9の撮影装置の撮影処理を示すフローチャ
ートである。
【図13】位置検出部の校正処理を示すフローチャート
である。
【図14】PSDの温度変化による比例定数の変化の様
子の一例を示した線図である。
【符号の説明】
10 カメラボディ 11 交換レンズ 12 CPU 13 電源 14 駆動部 15 ブレ補正レンズ 16 可動範囲制限部材 17 位置検出部 18 角速度センサ 19,19’,19’’ 判定部 20 タイマ 21 裏蓋 22 電源電圧判定部 23 温度センサ SW1 半押しスイッチ SW2 全押しスイッチ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動により生じるブレを補正するブレ補
    正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記ブレ補正光学系の位置を検出する位置検出部と、 前記位置検出部の校正を行う校正部と、 撮影装置の状態に基づいて、前記位置検出部の校正の要
    否の判定を行う判定部と、を含むブレ補正機能付き撮影
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 タイマを備え、 前記判定部は、前記タイマの出力に基づいて、前記位置
    検出部の校正の要否の判定を行うことを特徴とするブレ
    補正機能付き撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 電源の出力を計測する電源出力計測部を備え、 前記判定部は、前記電源出力計測部の出力に基づいて、
    前記位置検出部の校正の要否の判定を行うことを特徴と
    するブレ補正機能付き撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 温度を計測する温度計測部を備え、 前記判定部は、前記温度計測部の出力に基づいて、前記
    位置検出部の校正の要否の判定を行うことを特徴とする
    ブレ補正機能付き撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 前記タイマは、前記校正部の校正が行われるごとにリセ
    ットされることを特徴とするブレ補正機能付き撮影装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 前記電源出力計測部は、電源の電圧を計測することを特
    徴とするブレ補正機能付き撮影装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 前記電源出力計測部は、電源の電流を計測することを特
    徴とするブレ補正機能付き撮影装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 前記電源出力計測部は、電源の電力を計測することを特
    徴とするブレ補正機能付き撮影装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のブレ補正機能付き撮影
    装置において、 前記撮影装置の状態データを記憶する状態記憶部を備
    え、 前記判定部は、前記状態記憶部に記憶された前状態デー
    タと判定時の現状態データとを比較することにより、前
    記位置検出部の校正の要否の判定を行うことを特徴とす
    るブレ補正機能付き撮影装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のブレ補正機能付き撮
    影装置において、 前記状態記憶部は、前記校正部による校正が行われるご
    とに、前記前状態データを前記現状態データに更新する
    ことを特徴とするブレ補正機能付き撮影装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のブレ補正機能付き撮
    影装置において、 前記制御部は、前記判定部が前記校正部による校正を行
    わないと判定したときには、前記状態記憶部に記憶され
    た前記前状態データに基づいて、前記ブレ補正光学系の
    制御を行うことを特徴とするブレ補正機能付き撮影装
    置。
  12. 【請求項12】 振動により生じるブレを補正するブレ
    補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記ブレ補正光学系の位置を検出する位置検出部と、 前記位置検出部の校正を行う校正部と、 撮影装置の与えられた衝撃を検出する衝撃検出部と、 前記衝撃検出部の出力に基づいて、前記位置検出部の校
    正の要否の判定を行う判定部と、を含むブレ補正機能付
    き撮影装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のブレ補正機能付き
    撮影装置において、 前記衝撃検出部は、前記撮影装置のブレを検出するブレ
    検出部であり、 前記判定部は、前記ブレ検出部の出力が所定値以上のと
    きに、前記位置検出部の校正を行うことを特徴とするブ
    レ補正機能付き撮影装置。
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