JPH0980505A - ブレ補正装置 - Google Patents

ブレ補正装置

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JPH0980505A
JPH0980505A JP23499295A JP23499295A JPH0980505A JP H0980505 A JPH0980505 A JP H0980505A JP 23499295 A JP23499295 A JP 23499295A JP 23499295 A JP23499295 A JP 23499295A JP H0980505 A JPH0980505 A JP H0980505A
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JP
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shake
correction
position signal
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JP23499295A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Usui
一利 臼井
Sueyuki Ooishi
末之 大石
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレ補正駆動部の起動時の電源消費を抑制す
るとともに、停止時の機械的な振動を防止する。 【解決手段】 ブレを検出するブレ検出部3と、像ブレ
を補正するブレ補正光学系2と、ブレ補正光学系2を駆
動するブレ補正駆動部4と、ブレ検出部3の出力からブ
レ補正光学系3の目標位置信号を演算し、その目標位置
信号に基づいて、ブレ補正駆動部4を制御するブレ補正
制御部21と、ブレ補正駆動部4が起動又は停止すると
きに、目標位置信号を変化させるゲインコントローラ3
2とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置などにお
ける手ブレ等による像ブレを補正するブレ補正装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、カメラの像ブレを説明
する概念図である。カメラ1のブレは、6自由度を有し
ており、3自由度の回転運動であるピッチング,ヨーイ
ング及びローリング運動と、3自由度の並進運動である
X,Y及びZ方向の運動に分けられる。
【0003】このうち、Z方向の並進運動に関しては、
AF機構が受け持つこととなり、ブレ補正装置による補
正の必要がない。また、ローリングに関しては、その回
転中心がカメラの内部にあり、像の劣化も僅かであるた
めに、本明細書では、特にローリングブレに対する補正
の説明は行わない。さらに、X,Y方向の並進運動は、
撮影倍率が高い場合には問題となるが、本明細書では、
特に並進運動の補正に関しては説明を行わない。
【0004】カメラ1のブレ運動は、通常、角速度セン
サ3によりモニタされる。角速度センサ3は、通常回転
により生じるコリオリ力を検出する圧電振動式角速度セ
ンサを用いる。角速度センサ3は、ピッチングブレ検出
用の角速度計と、ヨーイングブレ検出用の角速度計の2
個を用いている。
【0005】次に、図8を参照して、カメラがピッチン
グブレを起こしたときの像ブレ補正方法について説明す
る。図8(a)は、カメラ1がブレていないときを模式
化した図である。被写体Aは、ブレ補正光学系2を通
し、フィルム面Bに像を形成する。図8(b)は、カメ
ラがピッチングを起こしたときを模式化した図である。
カメラが1がピッチングを起こした場合に、フィルム面
8上のBに結像していた像は,B' の位置に動いてしま
う 。これがフィルム面上でのブレである。このブレ
は、ブレ補正レンズ2を光軸と垂直な方向に駆動するこ
とにより補正することが可能となる。
【0006】従来のブレ補正装置として、撮影時にカメ
ラが振動することにより生じる像ブレを補正するため
に、撮影レンズの一部のレンズ(以下、ブレ補正レンズ
という)を光軸と直角方向に移動するものが知られてい
る(特開平2−66536号,特開平3−186823
号 )。
【0007】図9は、従来のブレ補正装置の一例を示す
ブロック図、図10は、ブレ補正動作を説明する線図で
ある。このブレ補正装置は、角速度センサ3によって検
出されたブレ情報(角速度情報)を、ブレ補正レンズ2
の目標位置情報に変換する。まず、角速度情報101
は、低周波数成分抽出部51によって、低周波数成分1
01aの抽出が行われる。図10(a)において、実線
はカメラのブレにより生じた角速度情報101を示して
いる。また、破線は、この角速度情報101の低周波数
成分101aを抽出したものである。角速度情報101
は、低周波数成分101aが減算され、補正に必要な有
効角速度成分101bに変換される(特開平5−142
615参照)。
【0008】有効角速度成分101bは、積分回路53
によって積分され、角度情報101cに変換される。こ
の角度情報101cは、目標位置変換部54によって、
焦点距離情報102,被写体距離情報103,レンズ情
報104が加味されて、ブレ補正レンズ2の目標位置情
報105に変換される。
【0009】図10(b)は、このようして得られたブ
レ補正レンズ2の目標位置情報を示す線図である。図中
矢印は、ブレ補正スイッチの状態を示すものである。こ
の目標位置情報105は、ブレ補正制御ONの前には必
要ないので、一定値となる。同様に、ブレ補正制御OF
F以降も一定値となる。制御部55は、この目標位置情
報105と、現在のレンズ位置情報106に基づいて、
ブレ補正レンズ2の制御を行う駆動電圧107を決定す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
(ブレ補正制御「ON」時の課題)図10(c)は、実
際に制御されたブレ補正レンズ2のレンズ位置を示す線
図、図10(d)は、ブレ補正駆動部に配給された駆動
電流を示す線図である。制御部55は、ブレ補正制御が
ONになると、目標位置情報105への追従制御を開始
する。図10(d)に示すように、駆動電流は、制御
「ON」となった後に、すぐに多大な駆動電流が必要と
なる。この理由は、現在のレンズ位置に対して、目標位
置情報が急激に立ち上がるために、目標位置情報105
と現在位置情報106との間の偏差が瞬間的に大きくな
り、制御部55は、この偏差を瞬時に埋めるように駆動
電流を流すためである。この制御「ON」時の突入電流
は、一般的に制御中の駆動電流より大きく、この電流を
目処に電気系の設計を行う必要が生じてくる。また、制
御部55は、バッテリ残量が少ない場合に、この突入電
流を流すことができないために、追従制御を実行できな
い場合もある。
【0011】(ブレ補正制御「OFF」時の課題)制御
部55は、ブレ補正制御が「OFF」になると、駆動電
流を落とし、ブレ補正制御を終了する。このときに、図
10(c)に示すように、ブレ補正レンズ2は、突然駆
動力を失うために、中立点付近に戻って単振動を起こ
す。この理由は、ブレ補正レンズ2を中心に付勢するバ
ネに対して、ある駆動力によって引っ張っていた力が突
然なくなってしまうためである。このために、撮影者が
ブレ補正スイッチを「OFF」にした途端に、ファイン
ダ内の被写体像が大きくぶれ始めてしまうことになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ブレを検出するブレ検出部と、
像ブレを補正するブレ補正光学系と、前記ブレ補正光学
系を駆動するブレ補正駆動部と、前記ブレ検出部の出力
から前記ブレ補正光学系の目標位置信号を演算し、その
目標位置信号に基づいて、前記ブレ補正駆動部を制御す
るブレ補正制御部と、前記ブレ補正駆動部が起動又は停
止するときに、前記目標位置信号を変化させるゲイン制
御部と、を含むようにしてある。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ
補正装置において、前記ゲイン制御部は、前記目標位置
信号の変化率を補正対象装置の状態によって変化させる
ことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項2に記載のブレ
補正装置において、バッテリ残量を検出するバッテリ残
量検出部を備え、前記ゲイン制御部は、前記目標位置信
号の変化率を前記バッテリ残量によって変化させること
を特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項3に記載のブレ
補正装置において、前記ゲイン制御部は、前記バッテリ
残量が多い場合は、前記目標位置信号の変化率を大きく
することを特徴とする。
【0016】請求項5の発明は、請求項3に記載のブレ
補正装置において、前記ゲイン制御部は、前記バッテリ
残量が少ない場合は、前記目標位置信号の変化率を小さ
くすることを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、ブレを検出するブレ検
出部と、像ブレを補正するブレ補正光学系と、前記ブレ
補正光学系を駆動するブレ補正駆動部と、前記ブレ検出
部の出力から前記ブレ補正光学系の目標位置信号を演算
し、その目標位置信号に基づいて、前記ブレ補正駆動部
を制御するブレ補正制御部と、前記ブレ補正駆動部がし
ないときに、前記目標位置信号を一定とするゲイン制御
部と、を含むようにしてある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、実施
形態をあげて、詳しく説明する。図1は、本発明による
ブレ補正装置の実施形態を示す図である。なお、ここで
は、特に、ピッチング方向のシステムを中心にして説明
する。カメラ1がピッチングを起こした場合には、角速
度センサ3によって、カメラのピッチング角速度がモニ
タされる。角速度センサ3の信号は、フィルタ回路24
を通して、高域のノイズがカットされる。
【0019】フィルタ回路24を設ける理由は、以下の
通りである。角速度センサ3は、カメラの角速度を検出
する場合に、ピッチング角速度とヨーイング角速度を知
るために、2個必要となる。この実施形態では、角速度
センサ3として、振動子を振動させて、その振動子に加
わるコリオリ力を検出することにより、角速度を求める
圧電振動型のセンサを用いている。振動子の加振周波数
は、20数KHzと非常に高い周波数であるが、この2
つのセンサの相互干渉を防ぐために、それぞれのセンサ
の加振周波数を数百〜数KHzずらすように設定してい
る。しかし、このように周波数をずらすことにより、セ
ンサ同士の相互干渉は緩和されるものの、この周波数の
ズレによるうねりが発生してしまう。そこで、このうね
りを除去するために、ローパスフィルタであるフィルタ
回路24を設けている。
【0020】角速度センサ3の信号は、フィルタ回路2
4を通した後に、A/Dコンバータ25によってデジタ
ル化され、ブレ補正CPU21に取り込まれる。ブレ補
正CPU21は、取り込まれたデータに基づいて、レン
ズの焦点距離情報102,メインCPU20より送られ
てくる被写体距離情報103,EEPROM22に格納
されたレンズ情報104等を用いて、目標位置情報10
5を生成する。
【0021】位置検出素子18は、ブレ補正レンズ2の
位置を検出するための素子であり、その位置信号は、A
/Dコンバータ26を介して、ブレ補正CPU21に入
力される。ブレ補正CPU21は、角速度センサ3より
得られたブレ補正レンズ2の目標位置情報105と、現
在のブレ補正レンズ2の位置を示す現在位置情報106
とから、この2つの信号の差を小さくするように制御信
号を生成する。制御信号は、D/Aコンバータ27によ
りアナログ化され、電圧ドライバ28に入力される。電
圧ドライバ28は、制御信号を受けて、ブレ補正レンズ
2を駆動するためのブレ補正駆動ユニット4の駆動を行
う。
【0022】また、ブレ補正スイッチ23は、このブレ
補正装置の稼働、非稼働を選択するためスイッチであ
り、その出力は、ブレ補正CPU21に接続されてい
る。さらに、メインCPU20には、レリーズSW情報
110,BC電圧情報111が入力される。
【0023】このようにして、ブレ補正レンズ2を駆動
することにより、カメラがピッチングを起こしても、像
位置を一定に保つことが可能となる。なお、図示はして
いないが、ヨーイングブレを補正するために、同様のシ
ステムが設けられている。
【0024】次に、ブレ補正駆動ユニットの構造につい
て説明する。ブレ補正駆動ユニットは、ブレ補正レンズ
2を駆動するためのものであり、図1に示すように、コ
イル14、マグネット12、ヨーク13及び15から構
成されている。
【0025】図2は、本実施形態に係るブレ補正駆動ユ
ニットの詳細を示すブロック図である。図2において、
マグネット12は、2極に分極着磁されている。ヨーク
13及び15は、鉄等の透磁率の高い材料で作られてい
る。コイル14は、光軸と平行する方向を中心に巻かれ
ている。
【0026】マグネット12は、この2極に分極着磁さ
れているので、その磁力によってヨーク13に取り付け
られる。ヨーク15は、マグネット12に対向して、コ
イル14を挟むように取り付けられている。このとき
に、マグネット12、ヨーク13及び15により、図2
の矢印によって示されるような磁気回路が形成される。
コイル14は、この磁力線の中に配置されているので、
コイル14に電流を加えることにより、フレミングの左
手の法則に従い、電流の流れる方向と磁力線方向に直角
方向に電磁力を発生する。従って、図1に示すように、
マグネット12及びコイル14が配置されている場合
に、コイル14に通電すると、Y軸方向の力を発生する
ことになる。
【0027】ブレ補正レンズ2の動きは、x軸方向、y
軸方向別々に設置された光学的位置検出装置18により
モニタされる。光学的位置検出装置18としては、通
常、複合型フォトダイオードであるPSD(Posit
ion SeneitiveDevice)が用いられ
る(以下、PSD18ということがある)。レンズ室1
1は、ブレ補正レンズ2を固定するためのものであり、
スリット16が取り付けられている。スリット16は、
表面が赤外線反射率のよい複合材料によって作製されて
いる。
【0028】図1において、IRED17により投光さ
れた光は、レンズ室11に取り付けられたスリット16
を通り、位置検出用の1次元のPSD18に入射する。
スリット16は、レンズ室11に取り付けられているの
で、その動き、つまりブレ補正レンズ2の動きは、PS
D18に入射する光の動きに対応する。このようにし
て、ブレ補正レンズ2の位置を検出することができる。
【0029】次に、ブレ補正CPUの制御プロセスにつ
いて説明する。図3は、本実施形態のブレ補正装置を示
すブロック線図である。角速度情報101は、A/Dコ
ンバータ25を介して取り込まれた後に、最初に、低周
波数成分抽出部31によって、角速度情報101からカ
メラのブレ角速度の低周波数成分101aを抽出する。
有効角速度情報101bは、その角速度情報101から
低周波数成分101aを減算して得る。
【0030】低周波数成分を抽出する理由は、以下の通
りである。角速度センサ3は、カメラ静止時に出力され
る電圧に個体差があり、この電圧は、使用環境によって
もばらついてしまう。また、撮影者が被写体を追ってパ
ンニング撮影を行っている場合に、そのパンニング角速
度を0にしないと、被写体を追うことができなくなる。
これは、ブレ補正レンズ3は、静止時の角速度出力を0
として制御を行った場合に、空間に対して静止するよう
に動き、被写体を追うカメラの動きには追従しなくなっ
てしまうためである。
【0031】低周波数成分の抽出には、角速度データを
一定時間毎に平均して求めることができる。カメラの理
想的な運動に対する角速度信号101bは、角速度の低
周波数成分101aを求めた後に、この低周波数成分1
01aを最初の角速度信号101から引くことにより、
得ることができる。
【0032】こうして得られた角速度信号は、ブレ補正
スイッチ23の情報を受けて、ゲインコントローラ32
によって、ゲインコントロールされる。図4は、本実施
形態のゲインコントローラの動作を説明する線図であ
る。ブレ補正スイッチ23が「ON」となる前は、ゲイ
ンは0とする。これは、カメラがある角速度でブレてい
た場合であっても、補正のための制御は行わないことを
示している。このときに、カメラは、いわゆる「ブレ補
正待機状態」であり、このゲインを上げることによっ
て、すぐにブレ補正動作を開始することができる。ブレ
補正スイッチ12が「ON」になったときに、徐々にゲ
インを上げ、時間ts 後にゲインが1となるように設定
する。また、ブレ補正スイッチ23が「OFF」となっ
たときに、ゲインを徐々に下げ、時間te 後にゲインが
0となるように設定する。
【0033】角速度信号101cは、ゲインコントロー
ルを行った後に、積分回路33によって積分され、角度
情報101dに変換される。この角度情報101dは、
目標位置変換部34によって、焦点距離情報102,被
写体距離情報103及びレンズ情報104を加味した演
算が行われ、ブレ補正レンズ2を駆動するための目標位
置情報105に変換する。図5(b)は、ゲインコント
ロールを行った後の目標位置情報を示す線図である。図
10(b)に示したゲインコントロールを行わない場合
と比較すると、ブレ補正スイッチ23が「ON」となっ
た後と、ブレ補正スイッチ23が「OFF」となった後
の波形がなまっていることが判る。これは、角速度情報
に対して、図4に示すようなゲインをかけたためであ
る。
【0034】一方、PSD18からA/Dコンバータ2
6を介して得られた出力V1,V2は、演算回路36に
よって、(V1−V2)/(V1+V2)の演算が行わ
れ、レンズ位置演算部37を通して、ブレ補正レンズ2
の現在位置情報106に変換される。
【0035】制御部35は、この目標位置情報105
と、現在位置情報106の偏差を埋めるように制御を行
い、適切な駆動電圧107を出力する図5(c)は、こ
うして駆動されたブレ補正レンズ2のレンズ位置を示す
線図、図5(d)は、制御信号を基づいて駆動系に配給
された駆動電流を示す線図である。図5(c)に示すよ
うに、レンズ位置は、ブレ補正スイッチ23が「OF
F」となった後に、中立点に向かってゆっくり移動し、
静止することがわかる。これは、ブレ補正スイッチ23
が「OFF」となった後に、従来のように突然駆動電流
を切ることなく、徐々に中立点に向かって制御している
ためである。ゲインが0となった後に、しばらくは、角
速度情報にゲイン0を掛け、「ブレ補正待機状態」とす
る。このように制御することによって、次にブレ補正O
Nとなったときに、瞬時にブレ補正制御を開始すること
が可能となる。
【0036】図5(d)に示すように、ブレ補正スイッ
チ23が「ON」となった後の突入電流も少なくなって
いることが判る。これは、ブレ補正スイッチ23が「O
N」となった後に、目標位置情報を徐々に立ち上げるこ
とにより、現在位置情報との偏差を必要以上に増すこと
がないようにしたためである。必要とするブレ補正制御
がかかるまで図4に示した時間ts が必要となるが、突
入電流を抑えることが可能となった。
【0037】なお、図4に示した関数の代わりに、ハミ
ングウインドウ等の公知の窓関数を用いて、不連続点を
なくすことにより、この突入電流は更に減らすことが可
能である。また、本実施形態では、図3において、ゲイ
ンコントローラ32は、角速度情報から低周波数成分を
引いた後段に設定したが、目標位置情報を可変できる位
置であれば、いずれの位置に配置してもよい。さらに、
ブレ補正スイッチ23を独立して設けたが、シャッタ半
押し信号を代用してもよい。
【0038】図6は、バッテリチェック電圧によりゲイ
ンコントローラの立ち上がり時間を変えた場合の実施形
態を示す流れ図である。ブレ補正スイッチ23の「O
N」が確認された後に(S42)、バッテリチェック電
圧(BC)の確認を行う(S43)。このときに、バッ
テリチェック電圧が一定値(V1)以上の場合は、ゲイ
ンコントロール時間ts をt1 に設定する(S44)。
逆に、バッテリチェック電圧が一定値以下の場合は、ゲ
インコントロール時間ts をt2 に設定する(S4
5)。
【0039】t1 とt2 との関係はt1 < t2 とす
る。つまり、バッテリがまだ多く残っている場合は、時
間ts を短く設定し、駆動電流より立ち上がり時間を重
視する。また、バッテリが少ない場合は、時間ts を長
く設定し、バッテリの消耗を抑えるようにする。制御O
FF時の時間te に関しては、常に一定値とし特に変更
は行わない。
【0040】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1に
よれば、ブレ補正駆動部を起動又は停止するときに、目
標位置信号を変化させるので、起動時の駆動電流を抑
え、また、停止時のブレを減らすことができる。
【0041】請求項2によれば、目標位置信号の変化率
を撮像装置等の補正対象装置に状態(撮影者の操作によ
るものも含む)よって変化させるようにしたので、補正
対象装置の状態に応じての駆動電流を制御することがで
きる。
【0042】請求項3によれは、バッテリ残量によっ
て、目標位置信号を変化率を変化させるので、バッテリ
ー状態に応じて駆動電流を制御することができる。
【0043】請求項4によれば、バッテリ残量が多い場
合は、目標位置信号を変化率を大きくするので、駆動の
立ち上がりが速くなる。
【0044】請求項5によれば、バッテリ残量が少ない
場合は、目標位置信号を変化率を小さくするので、バッ
テリの消耗を抑えることができる。
【0045】請求項6によれば、ブレ補正駆動部を起動
しないときには、ブレ検出部の出力にゼロを乗算する等
して、目標位置信号を一定にするので、再起動時の即応
性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブレ補正装置の実施形態を示す図
である。
【図2】本実施形態に係るブレ補正駆動ユニットの詳細
を示すブロック図である。
【図3】本実施形態のブレ補正装置を示すブロック線図
である。
【図4】本実施形態のゲインコントローラの動作を説明
する線図である。
【図5】本実施形態のブレ補正装置の動作を示す線図で
ある。
【図6】バッテリチェック電圧によりゲインコントロー
ラの立ち上がり時間を変えた場合の実施形態を示す流れ
図である。
【図7】カメラの像ブレを説明する概念図である。
【図8】カメラの像ブレを説明する概念図である。
【図9】従来のブレ補正装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図10】図9のブレ補正装置のブレ補正動作を説明す
る線図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 ブレ補正レンズ 3 角速度センサ 11 レンズ室 12 マグネット 13,15 ヨーク 14 コイル 16 スリット 17 IRED 18 位置検出素子 20 メインCPU 21 ブレ補正CPU 22 EEPROM 23 ブレ補正スイッチ 24 フィルタ回路 25 A/Dコンバータ 26 A/Dコンバータ 27 D/Aコンバータ 28 電圧ドライバ 31 低周波成分抽出部 32 ゲインコントローラ 34 目標位置変換部 35 制御部 36 演算部 37 レンズ位置演算部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図7】
【図3】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレを検出するブレ検出部と、 像ブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動するブレ補正駆動部と、 前記ブレ検出部の出力から前記ブレ補正光学系の目標位
    置信号を演算し、その目標位置信号に基づいて、前記ブ
    レ補正駆動部を制御するブレ補正制御部と、 前記ブレ補正駆動部が起動又は停止するときに、前記目
    標位置信号を変化させるゲイン制御部と、を含むブレ補
    正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ゲイン制御部は、前記目標位置信号の変化率を補正
    対象装置の状態によって変化させることを特徴とするブ
    レ補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブレ補正装置におい
    て、 バッテリ残量を検出するバッテリ残量検出部を備え、 前記ゲイン制御部は、前記目標位置信号の変化率を前記
    バッテリ残量によって変化させることを特徴とするブレ
    補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ゲイン制御部は、前記バッテリ残量が多い場合は、
    前記目標位置信号の変化率を大きくすることを特徴とす
    るブレ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ゲイン制御部は、前記バッテリ残量が少ない場合
    は、前記目標位置信号の変化率を小さくすることを特徴
    とするブレ補正装置。
  6. 【請求項6】 ブレを検出するブレ検出部と、 像ブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動するブレ補正駆動部と、 前記ブレ検出部の出力から前記ブレ補正光学系の目標位
    置信号を演算し、その目標位置信号に基づいて、前記ブ
    レ補正駆動部を制御するブレ補正制御部と、 前記ブレ補正駆動部がしないときに、前記目標位置信号
    を一定とするゲイン制御部と、を含むブレ補正装置。
JP23499295A 1995-09-13 1995-09-13 ブレ補正装置 Pending JPH0980505A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015049401A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP2016054408A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 日本放送協会 映像補正装置、映像補正方法及び映像補正プログラム

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JP2016054408A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 日本放送協会 映像補正装置、映像補正方法及び映像補正プログラム

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