JPH0980404A - 基板吸着装置 - Google Patents

基板吸着装置

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JPH0980404A
JPH0980404A JP23282695A JP23282695A JPH0980404A JP H0980404 A JPH0980404 A JP H0980404A JP 23282695 A JP23282695 A JP 23282695A JP 23282695 A JP23282695 A JP 23282695A JP H0980404 A JPH0980404 A JP H0980404A
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JP
Japan
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suction
substrate
glass substrate
vacuum
stage
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JP23282695A
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English (en)
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Nobuyuki Suzuki
伸幸 鈴木
Kazufumi Miyata
一史 宮田
Hideo Matsuzaki
英夫 松▲ざき▼
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス基板の反りあるいは吸着ステージの異物
に係わらずに、ガラス基板を正確に吸着させることので
きる基板吸着装置を提供する。 【構成】吸着ステージ1の中心を通る二分線に関して対
称な位置かつロボットアーム挿入溝11から離れる方向に
同心的に分割された複数の吸引溝7a,7b,7cと、吸引溝内
に開口して真空力を形成するための吸引口と4a,5a,6aの
それぞれに一端を接続した複数の導管の他端をそれぞれ
独立した開閉バルブ17a,17b,17c を介して共通に接続す
るマニホールド20に真空力を印加する真空吸引ポンプ21
と、載置されたガラス基板を複数の吸引溝のロボットア
ーム挿入溝に近接する側から離れる側に順次時間差を持
って吸引するごとく開閉バルブ17a,17b,17c の開閉を制
御する制御装置22とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板吸着装置に係り、
時に液晶表示素子を構成するガラス基板上に電極パター
ン等の所定の薄膜構造を形成する工程で前記ガラス基板
を吸着ステージ上に真空力で吸着して所定の位置に保持
するための基板吸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコンやワープロ、その他の情報機器
のための表示デバイスとして、近年、液晶表示素子を用
いた薄型,軽量かつ低消費電力の表示装置が多用される
ようになった。
【0003】液晶表示素子は、基本的には水平と垂直に
配列された多数の電極で形成されるマトリクスと上記水
平と垂直の電極の間に液晶層を有し、2つの電極の交差
部分で画素を構成して2次元画像を表示するものであ
る。
【0004】この種の液晶表示素子には、水平と垂直の
電極に印加するパルスのタイミングで所定の画素を選択
する所謂単純マトリクス方式と、各画像にトランジスタ
等の非線型素子を配置して所定の非線型素子を選択する
所謂アクティブ・マトリクス方式とがある。
【0005】例えば、アクティブ・マトリクス方式の液
晶表示装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電
極のそれぞれに対応して非線形素子(スイッチング素
子)を設けたものである。各画素における液晶は理論的
には常時駆動(デューティ比 1.0)されているので、
時分割駆動方式を採用している、いわゆる単純マトリク
ス方式と比べてアクティブ方式はコントラストが良く、
特にカラー液晶表示装置では欠かせない技術となりつつ
ある。スイッチング素子として代表的なものとしては薄
膜トランジスタ(TFT)がある。
【0006】なお、薄膜トランジスタを使用したアクテ
ィブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特開昭
63−309921号公報や、「冗長構成を採用した1
2.5型アクティブ・マトリクス方式カラー液晶ディス
プレイ」( 日経エレクトロニクス、193〜210頁、
1986年12月15日、日経マグロウヒル社発行)で
知られている。
【0007】図8は本発明が適用されるアクティブ・マ
トリクス方式カラー液晶表示装置の一画素とその周辺を
示す平面図である。
【0008】同図に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
(ゲートライン)と、隣接する2本の映像信号線(ドレ
イン信号線または垂直信号線)DL(データライン)と
の交差領域内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置
されている。
【0009】各画素は薄膜トランジスタTFT(TFT
1,TFT2)、透明な画素電極ITO1および保持容
量素子Cadd (付加容量)を含む。走査信号線GLは図
では左右方向に延在し、上下方向に複数本配置されてい
る。また、映像信号線DLは上下方向に延在し、左右方
向に複数本配置されている。
【0010】なお、SD1はソース電極、SD2はドレ
イン電極、BMはブラックマトリクス、FILはカラー
フィルタである。
【0011】また、図9は図8のL1−L1線で切断し
た断面図であって、液晶層LCを基準にして下部透明ガ
ラス基板SUB1側には薄膜トランジスタTFTおよび
透明画素電極ITO1が形成され、上部透明ガラス基板
SUB2側にはカラーフィルタFIL、遮光膜すなわち
ブラックマトリクスBMが形成されている。この上部透
明ガラス基板を一般にカラーフィルタ基板と称する。
【0012】透明ガラス基板SUB1、SUB2の両面
にはディップ処理等によって形成された酸化シリコン膜
SIOが設けられている。
【0013】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
層LC側)の表面には、ブラックマトリクスBM、カラ
ーフィルタFIL、保護膜PSV2、共通透明画素電極
ITO2(COM)および上部配向膜ORI2が順次積
層して設けられている。
【0014】上記した各種の電極を含む薄膜の成膜とパ
ターニングは、主として紫外線を用いたマスク露光とエ
ッチング処理等の湿式現像により行われる。
【0015】このような液晶表示素子の製造工程では、
ガラス基板に各種の電極を形成した後、その電極パター
ンが正しい線幅で形成されているか否かを検査する工程
がある。
【0016】この種の線幅検査工程では、電極をパター
ニングしたガラス基板を吸着ステージに真空力で吸着固
定し、ビデオカメラを有する光学検査システムを備えた
自動線幅検査装置を用いている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動線幅検査装
置に備える吸着ステージは、ガラス基板の広がり面積に
応じて分散配置した複数の真空吸着用の吸引溝を有し、
当該複数の真空吸着用の吸引溝に共通の真空力を与えて
ガラス基板の平面を一括的に吸引し、固定した上で、光
学検査システムにより線幅の検査を行っていた。
【0018】しかし、ガラス基板は一般にある程度の反
りを持っているため、吸着溝とガラス基板との間隔にバ
ラツキが生じて真空力がリークしてしまい、確実な固定
ができずに吸着ミスを招いて、検査工程の可動率を低下
させてしまうという問題があった。
【0019】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、ガラス基板の反りの存在あるいは吸着ステージに
異物が存在した場合に係わらずに、吸着ステージに対し
て常に正確に吸着させることのできる基板吸着装置を提
供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の第1の発明は、液晶表示素子を構
成するガラス基板上に電極パターン等の所定の薄膜構造
を形成する工程で前記ガラス基板を吸着ステージ上に真
空力で吸着して所定の位置に保持するための基板吸着装
置において、前記吸着ステージ1が、略前記ガラス基板
の形状と相似形かつ若干大サイズの矩形状の硬質材料の
板体からなり、前記板体の中心線を跨いで搬送ロボット
のアームを挿抜するためのロボットアーム挿入溝と、前
記板体の中心を通る二分線に関して対称な位置かつ前記
ロボットアーム挿入溝のから離れる方向に同心的に分割
された複数の吸引溝と、前記対称配置された吸引溝ごと
に独立して前記の吸引溝内に開口し、前記吸引溝のそれ
ぞれの内部に真空力を形成するための吸引口と、前記吸
引口のそれぞれに一端を接続した複数の導管の他端をそ
れぞれ独立した開閉バルブを介して共通に接続するマニ
ホールドと、前記マニホールド内に真空力を印加する真
空吸引ポンプと、前記吸引ステージに載置されたガラス
基板を前記複数の吸引溝の前記ロボットアーム挿入溝に
近接する側から離れる側に順次時間差を持って吸引する
ごとく前記開閉バルブのそれぞれの開閉を制御する制御
装置とを備えたことを特徴とする基板吸着装置。
【0021】また、請求項2に記載の第2の発明は、第
1の発明における前記吸着ステージの前記吸引溝が当該
吸引溝間を周回する隔壁と前記隔壁の内部で頂面が前記
隔壁の高さと同一の多数の凹凸を備えたことを特徴とす
る。
【0022】さらに請求項3に記載の第3の発明は、第
1または第2の発明における前記吸着ステージに基板セ
ンサを備え、前記基板センサの基板検知信号に基づいて
前記制御装置の動作を開始させることを特徴とする。
【0023】さらに、請求項4に記載の発明は、第1、
第2または第3の発明における前記吸着ステージの基板
載置面の複数箇所に空気吹上口を備えたことを特徴とす
る。なお、上記開閉バルブは閉成状態では前記吸引口と
前記マニホールドとを連通させ、開成状態では前記吸引
口を大気に開放するように制御される。
【0024】また、前記バルブ開閉器は電磁アクチュエ
ータで制御される既知の形式の開閉装置を用いることが
できる。
【0025】同様に、各開閉バルブに取り付ける真空ゲ
ージも真空度を電気信号として出力できる既知の形式の
真空計を用いることができる。
【0026】
【作用】上記第1の発明の構成において、基板吸着装置
は、線幅検査装置等の液晶表示素子製造工程の所要部分
に配置され、液晶表示素子を構成するガラス基板上に電
極パターン等の所定の薄膜構造を形成する工程で前記ガ
ラス基板を吸着ステージ上に真空力で吸着して所定の位
置に保持し、電極パターンの線幅の検査等の所要の処理
を行う。
【0027】前記吸着ステージ1は略前記ガラス基板の
形状と相似形かつ若干大サイズの矩形状の硬質材料の板
体から構成され、その板体の中心線を跨いで形成された
ロボットアーム挿入溝はガラス基板を搬入/搬出するた
めの搬送ロボットのアームを挿抜させる。
【0028】前記板体の中心を通る二分線に関して対称
な位置かつ前記ロボットアーム挿入溝のから離れる方向
に同心的に分割された複数の吸引溝の底部には、前記対
称配置された吸引溝ごとに独立して吸引口が開口し、前
記吸引溝のそれぞれの内部に真空力を形成する。
【0029】マニホールドは、前記吸引口のそれぞれに
一端を接続した複数の導管の他端をそれぞれ独立した開
閉バルブを介して共通に接続し、開閉バルブの閉成に応
じて当該吸引溝に真空力を与える。
【0030】真空ポンプは前記マニホールド内に真空力
を形成して、マニホールド内の真空圧力を所定の値に維
持する。
【0031】そして、制御装置は、前記吸引ステージに
載置されたガラス基板を前記複数の吸引溝の前記ロボッ
トアーム挿入溝に近接する側から離れる側に順次時間差
を持って吸引するごとく前記開閉バルブのそれぞれの開
閉を制御する。
【0032】また、上記第2の発明の構成においては、
第1の発明における前記吸着ステージの前記吸引溝が当
該吸引溝間を周回する隔壁と前記隔壁の内部で頂面が前
記隔壁の高さと同一の多数の凹凸を備えたことでガラス
基板を均一な平面を保って吸引させる。
【0033】さらに、上記第3の発明の構成において
は、第1または第2の発明における前記吸着ステージに
備えた基板センサは、基板搬送ロボットにより載置され
た画像形成装置基板を検知し、この検知信号を制御装置
に与えて前記の動作を開始させる。
【0034】さらに、上記第4の発明の構成において、
第1、第2または第3の発明における前記吸着ステージ
の基板載置面の複数箇所に備えた空気吹上口は、処理終
了後の画像形成装置基板の搬出に先立って、当該ガラス
基板を吸着ステージから浮上させて搬出を容易にする。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0036】図1は本発明による基板吸着装置の1実施
例の構造を説明する平面図であって、1は吸着ステー
ジ、1a,1bは第1隔壁、2a,2bは第2隔壁、3
a,3bは第3隔壁、4a,4bは第1吸引口、5a,
5bは第2吸引口、6a,6bは第3吸引口、7a,7
bは第1吸引溝、8a,8bは第2吸引溝、9a,9b
は第3吸引溝、10はピンチャック、11はロボットア
ーム挿入溝、12は基板センサ、13a1,13b1,13
2,13b2,14a1,14b1,14a2,14b2は吹上
げ口である。
【0037】図示したように、本実施例の基板吸着装置
を構成する吸引ステージ1は、液晶表示素子製造工程の
線幅検査装置に配置され、液晶表示素子を構成するガラ
ス基板上に形成した電極パターンを検査する工程に適用
される。
【0038】吸着ステージ1は、図示しないガラス基板
を真空力で吸着して所定の位置に保持し、電極パターン
の線幅の検査を行う。
【0039】吸着ステージ1は略ガラス基板の形状と相
似形かつ若干大サイズの矩形状の硬質材料の板体から構
成され、その板体の中心線を跨いで形成されたロボット
アーム挿入溝11はガラス基板を搬入/搬出するための
搬送ロボットのアームを挿抜させるためのものである。
【0040】そして、吸着ステージ1の中心を通る二分
線に関して対称な位置かつ前記ロボットアーム挿入溝1
1から離れる方向に同心的に分割された複数対の吸引溝
7a,7b、8a,8b、9a,9bの底部には、上記
対称配置された吸引溝ごとに独立した吸引口4a,4
b、5a,5b、6a,6bが開口し、対応する吸引溝
のそれぞれの内部に真空力を形成する。
【0041】載置されたガラス基板は吸引ステージ1の
吸引溝7a,7b、8a,8b、9a,9bに形成され
たピンチャック10上に保持されて平面状態を維持して
固定保持される。
【0042】図2は本発明による基板吸着装置の1実施
例の構造とその真空配管を含めた吸着制御構成を説明す
る模式図であって、図1と同一符号は同一部分に対応
し、、15aは第1導管、15bは第2導管、15cは
第3導管、16aは第1真空ゲージ、16bは第2真空
ゲージ、16cは第3真空ゲージ、17aは第1バル
ブ、17bは第2バルブ、17cは第3バルブ、18a
は第1バルブ開閉器、18bは第2バルブ開閉器、18
cは第3バルブ開閉器、19aは第1大気開放口、19
bは第2大気開放口、19cは第3大気開放口、20は
マニホールド、21は真空吸引ポンプ、22は制御装置
である。
【0043】同図において、各対の吸引溝7a,7b、
8a,8b、9a,9bには、それぞれ第1導管15
a、第2導管15b、第3導管15cが接続されてお
り、これらの各導管は第1バルブ17a、第2バルブ1
7b、および第3バルブ17cの出力側に対ごとに独立
して接続されている。
【0044】上記各バルブ17a,17b,17cの入
力側は共通のマニホールド20に接続され、マニホール
ド20は真空吸引ポンプ21により所定の真空圧力に保
持されている。
【0045】なお、本実施例では、共通のマニホールド
20を用いているが、これに代えて各バルブ毎に真空圧
供給装置を接続した構成としてもよい。
【0046】また、各バルブ17a、17b,17c
は、その開放状態で第1導管15a、第2導管15b、
第3導管15cを大気圧に開放するための大気開放口1
9a、19b、19cにを備えると共に、上記各導管側
にはそれぞれの真空圧力を測定して電気的な出力を発生
する第1真空ゲージ16a、第2真空ゲージ16b、第
3真空ゲージ16cが設置されている。
【0047】さらに、この各バルブ17a、17b,1
7cはそれぞれ第1バルブ開閉器18a、第2バルブ開
閉器18b、第3バルブ開閉器18cにより開閉される
ように構成されている。
【0048】上記したように、マニホールド20は、前
記吸引口4a,4b、5a,5b、6a,6bのそれぞ
れに一端を接続した複数の導管15a,15b,15c
の他端をそれぞれ独立したバルブ17a,17b,17
cを介して共通に接続し、バルブ17a,17b,17
cの閉成に応じて該当する吸引溝7a,7b、8a,8
b、9a,9bに真空力を与える。
【0049】真空ポンプ21は、上記したように前記マ
ニホールド20内に真空力を形成して、マニホールド内
の真空圧力を所定の値に維持する。
【0050】そして、制御装置22は、基板センサ12
の基板検知に応じて、まず、第1バルブ開閉器18aを
動作させて第1バルブ17aを閉成し、次いで第2バル
ブ開閉器18bを動作させて第2バルブ17bを閉成
し、最後に第3バルブ開閉器18cを動作させて第3バ
ルブ17cを閉成して、吸引ステージ1に載置されたガ
ラス基板を複数の吸引溝7a,7b、8a,8b、9
a,9bのロボットアーム挿入溝11に近接する側から
離れる側に順次時間差を持って吸引して吸着し固定す
る。
【0051】なお、上記第1バルブ17a、第2バルブ
17b、第3バルブ17cの閉成タイミングは予め設定
した時間間隔で順次行うようにしてもよいが、第1真空
ゲージ16aが所定の真空度を検知したことに応じて第
2バルブ17bを閉成し、第2真空ゲージ16bが所定
の真空度を検知したことに応じて第3バルブ17cを閉
成するように制御することにより、より確実な吸着を実
行できる。
【0052】なお、第3真空ゲージ16cはガラス基板
の吸着固定状態で第1真空ゲージ16a、第2真空ゲー
ジ16bと共に吸着溝の真空度の検出、監視、およびバ
ルブ開放時の各吸着溝の真空度の検出、監視のために設
置される。
【0053】このようにして吸着されたガラス基板に対
して、図示しない検査システムにより電極パターンの線
幅の検査が実行される。
【0054】この検査が終了すると、その終了した旨の
信号を制御装置22に与えることにより、制御装置22
は第1バルブ17a、第2バルブ17b、第3バルブ1
7cを開放して、関連する吸引溝7a,7b、8a,8
b、9a,9bの圧力を大気開放口19a、19b、1
9cを介して大気圧に開放する。この大気圧への開放は
第1バルブ17a、第2バルブ17b、第3バルブ17
cを一挙に開放する方法でもよいが、これらのバルブを
時間差をもって開放することにより、吸着を解除したガ
ラス基板の不所望な移動を抑制できる。
【0055】これにより、ガラス基板は吸着ステージ1
との吸着固定が解除される。その後ロボットアーム挿入
溝11に基板搬送ロボットのアームを挿入して持ち上
げ、図示しない基板カセット搬入/搬出部に搬出する。
【0056】なお、ガラス基板の吸着を解除した後にロ
ボットアームで搬出する際、吸着ステージ1に設けた吹
上げ口13a1,13b1,13a2,13b2,14a1,14
1,14a2,14b2 から空気流を吹上げてガラス基板
を浮揚させてロボットアームで捕捉し搬送するようにし
てもよい。この空気吹上のための配管システムは特に図
示しない。またこの空気吹上げのタイミングは、ロボッ
トによる搬送シーケンスの開始信号等に基づき発生すれ
ばよい。
【0057】図3は本発明による基板吸着装置の1実施
例における吸着ステージに形成したピンチャックの形状
を説明する部分斜視図である。
【0058】同図は図1における第3隔壁3aで区画さ
れた第3吸引溝9aの一部を示すが、他の吸引溝につい
ても同様である。
【0059】図示したように、ピンチャック10は吸引
溝9aの底部に等間隔で配置された多数の凸部から構成
され、その頂部の高さは隔壁3aと同一の例えば0.5
mmである。また、頂部の面積は例えば1mm×1m
m、各凸部の間隔は例えば3mmである。
【0060】吸着ステージ1に載置されたガラス基板
は、この凸部と隔壁に接して吸引されるため、ガラス基
板の平面に歪みを招くことがない。
【0061】本実施例によれば、ガラス基板の反りの存
在に係わらずに、吸着ステージに対して常に正確に吸着
させることができる。
【0062】次に、本発明の基板吸着装置を用いた自動
線幅検査装置に一例について説明する。
【0063】図4は本発明の基板吸着装置を用いた自動
線幅検査装置の一例を説明する正面図、図5はその上面
図であって、30は自動線幅検査装置、31は吸着ステ
ージ駆動部、32はX−Y軸テーブル、33はZ軸移動
機構部、34は真空制御部、35は操作パネル部、36
は電源部である。また、40は基板搬送部、41は基板
搬送ロボットである。
【0064】同図において、自動線幅検査装置30は内
部に吸着ステージ駆動部31を備え、この吸着ステージ
駆動部31を水平面で移動させるX−Y軸テーブル32
を有し、X−Y軸テーブル32上に吸着ステージ1が設
置されている。
【0065】また、X−Y軸テーブル32上にはZ軸移
動機構部33に装架されたビデオカメラ37が設けられ
ている。X−Y軸テーブル32は吸着ステージ駆動部3
1で駆動される。
【0066】真空制御部34は前記図2で説明したよう
な真空発生とバルブ制御装置を有し、基板搬送部40に
設置した基板搬送ロボット41が基板カセット搬入/搬
出部50に搬送されてきた基板カセット51からガラス
基板の一枚を吸着ステージ1に載置したした後、前記図
2での説明のように吸着制御を行う。
【0067】吸着ステージ1に吸着されたガラス基板1
に対して、ビデオカメラ37を上下させて焦点を合わ
せ、X−Y軸テーブル32による吸着ステージ1の平面
内での移動で当該ガラス基板に形成されている電極パタ
ーンの線幅を検査し、これを操作パネル部35のモニタ
ーに表示したり、データとして格納し、ガラス基板の良
否を判断する。
【0068】図6と図7は本発明の基板吸着装置を適用
した自動線幅検査装置の線幅検査作業の一例を説明する
フローチャートであって、図6の続きが図7に示されて
いる。
【0069】以下、このフローチャートを図1、図2お
よび図4と図5を参照して説明する。
【0070】すなわち、自動線幅検査装置の線幅検査作
業がスタートすると、基板搬送ロボット41がカセット
51から一枚のガラス基板を吸着ステージ1に載置する
(S−1)。
【0071】このガラス基板の載置で基板センサ12が
ONとなり基板検出信号を制御装置22に与える(S−
2)。
【0072】制御装置22は基板検出信号の入力に応じ
て第1バルブ17aを閉成し(s−3)、第1真空ゲー
ジ16aの真空圧の指度を監視して、それが所定の値に
達した場合(S−4)、第2バルブ17bを閉止する
(S−5)。
【0073】同様に、制御装置22は第2真空ゲージ1
6bの真空圧の指度を監視して、それが所定の値に達し
た場合(S−6)、第3バルブ17cを閉止する(S−
7)。
【0074】そして、第3真空ゲージ16cの真空圧の
指度が所定値に達したとき(S−8)、ガラス基板の吸
着が完了したことを示す信号を出力し(S−9)、線幅
の検査を実行する(S−10)。なお、この線幅の検査
のアルゴリズムは本発明の要点ではないので、説明は省
略する。
【0075】線幅の検査が終了すると(S−11)、制
御装置22は全てのバルブ17a,17b,17cを開
成して、吸引溝7a,7b、8a,8b、9a,9bを
大気圧に開放する(S−12)。
【0076】全ての真空ゲージ16a,16b,16c
が大気圧を示す信号を制御装置22に与えると(S−1
3)、制御装置22は基板搬送部40にガラス基板の搬
出を指示して基板移載を行わせる(S−14)。
【0077】そして、さらに検査すべきガラス基板があ
る場合は(S−15)S−1に戻り、全てのガラス基板
の検査が完了したときは検査作業をエンドとする。
【0078】このように、本発明による基板吸着装置を
用いることでガラス基板に反りが有っても、あるいは吸
着ステージに異物が有っても、真空力のリークによるガ
ラス基板の吸着ミスが発生することがなく、検査作業の
スループットが大幅に向上する。
【0079】なお、本発明は、上記した自動線幅検査装
置に限らず、ガラス基板等の板体を真空力で吸着保持す
る装置の全てに適用できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガラス基板の反りの存在あるいは吸着ステージに異物が
有る場合にも、吸着ミスが発生することがなく、吸着ス
テージに対してガラス基板を常に正確に吸着させる基板
吸着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板吸着装置の1実施例の構造を
説明する平面図である。
【図2】本発明による基板吸着装置の1実施例の構造と
その真空配管を含めた吸着制御構成を説明する模式図で
ある。
【図3】本発明による基板吸着装置の1実施例における
吸着ステージに形成したピンチャックの形状を説明する
部分斜視図である。
【図4】本発明の基板吸着装置を用いた自動線幅検査装
置の一例を説明する正面図である。
【図5】本発明の基板吸着装置を用いた自動線幅検査装
置の一例を説明する上面図である。
【図6】本発明の基板吸着装置を適用した自動線幅検査
装置の線幅検査作業の一例を説明するフローチャートで
ある。
【図7】本発明の基板吸着装置を適用した自動線幅検査
装置の線幅検査作業の一例を説明する図6に続くフロー
チャートである。
【図8】本発明が適用されるアクティブ・マトリクス方
式カラー液晶表示装置の一画素とその周辺を示す平面図
である。
【図9】図8のL1−L1線で切断した断面図である。
【符号の説明】
1 吸着ステージ 1a,1b 第1隔壁 2a,2b 第2隔壁 3a,3b 第3隔壁 4a,4b 第1吸引口 5a,5b 第2吸引口 6a,6b 第3吸引口 7a,7b 第1吸引溝 8a,8b 第2吸引溝 9a,9b 第3吸引溝 10 ピンチャック 11 ロボットアーム挿入溝 12 基板センサ 13a1,13b1,13a2,13b2,14a1,14b1,
4a2,14b2 吹上げ口 15a 第1導管 15b 第2導管 15c 第3導管 16a 第1真空ゲージ 16b 第2真空ゲージ 16c 第3真空ゲージ 17a 第1バルブ 17b 第2バルブ 17c 第3バルブ 18a 第1バルブ開閉器 18b 第2バルブ開閉器 18c 第3バルブ開閉器 19a 第1大気開放口 19b 第2大気開放口 19c 第3大気開放口 20 マニホールド 21 真空吸引ポンプ 22 制御装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示素子を構成するガラス基板上に電
    極パターン等の所定の薄膜構造を形成する工程で前記ガ
    ラス基板を吸着ステージ上に真空力で吸着して所定の位
    置に保持するための基板吸着装置において、 前記吸着ステージ1が、略前記ガラス基板の形状と相似
    形かつ若干大サイズの矩形状の硬質材料の板体からな
    り、 前記板体の中心線を跨いで搬送ロボットのアームを挿抜
    するためのロボットアーム挿入溝と、 前記板体の中心を通る二分線に関して対称な位置かつ前
    記ロボットアーム挿入溝のから離れる方向に同心的に分
    割された複数の吸引溝と、前記対称配置された吸引溝ご
    とに独立して前記の吸引溝内に開口し、前記吸引溝のそ
    れぞれの内部に真空力を形成するための吸引口と、 前記吸引口のそれぞれに一端を接続した複数の導管の他
    端をそれぞれ独立した開閉バルブを介して共通に接続す
    るマニホールドと、 前記マニホールド内に真空力を印加する真空吸引ポンプ
    と、 前記吸引ステージに載置されたガラス基板を前記複数の
    吸引溝の前記ロボットアーム挿入溝に近接する側から離
    れる側に順次時間差を持って吸引するごとく前記開閉バ
    ルブのそれぞれの開閉を制御する制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする基板吸着装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記吸着ステージの前
    記吸引溝が当該吸引溝間を周回する隔壁と前記隔壁の内
    部で頂面が前記隔壁の高さと同一の多数の凹凸を備えた
    ことを特徴とする基板吸着装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記吸着ステ
    ージに基板センサを備え、前記基板センサの基板検知信
    号に基づいて前記制御装置の動作を開始させることを特
    徴とする基板吸着装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3において、前記吸着
    ステージの基板載置面の複数箇所に空気吹上口を備えた
    ことを特徴とする基板吸着装置。
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