JPH0980268A - 光ファイバデータリンク伝送装置及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバデータリンク伝送装置及びその製造方法

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JPH0980268A
JPH0980268A JP23531195A JP23531195A JPH0980268A JP H0980268 A JPH0980268 A JP H0980268A JP 23531195 A JP23531195 A JP 23531195A JP 23531195 A JP23531195 A JP 23531195A JP H0980268 A JPH0980268 A JP H0980268A
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fiber cable
resin holder
face
cable
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康一 桑村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数及び加工工程の削減により、小型化、
低価格化を図る。 【解決手段】光半導体素子1を保持する素子保持部31
及びこの素子保持部31に保持される光半導体素子1の
レンズ前面15に光ファイバケーブル2の端面21を対
峙させて保持するケーブル保持部32を有する樹脂ホル
ダ3と、この樹脂ホルダ3のケーブル保持部32に載置
された光ファイバケーブル2の端面21近傍を上方より
押圧して、光ファイバケーブル2を樹脂ホルダ3に保持
固定する金属金具4とからなり、金属金具4は、光ファ
イバケーブル2を樹脂ホルダ3に保持固定する際にその
光ファイバケーブル2の端面21を切断加工する切断部
43と、光ファイバケーブル2の端面21近傍の被覆部
材22に食い込んで該光ファイバケーブル2を固定する
フック部47と、樹脂ホルダ3に挿入固定される固定足
44,49とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバデータリ
ンク伝送装置、特にデジタル信号伝送を行うOA機器、
FA機器の機器内、機器間及びAV機器などに用いられ
る光ファイバデータリンク伝送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、光ファイバデータリンク伝送装
置の一般的な構造を示している。
【0003】すなわち、光半導体素子71が接着樹脂7
4によって内部に保持固定された樹脂ホルダ72に、光
半導体素子71のレンズ前面まで、図示しない光ファイ
バケーブルを挿入保持するための挿入路73が形成され
た構造となっている。
【0004】また、光半導体素子71は、Vcc、GN
D、Vinの各端子を取り出せるリードフレーム75に、
発光素子チップと、この発光素子チップを駆動させるた
めのドライブICとをダイボンディングし、チップ電極
とリードフレームとの間をワイヤーボンディングした発
光部76、及びVcc、GND、Vinの各端子を取り出せ
るリードフレーム75に、OPICチップをダイボンデ
ィングし、チップ電極とリードフレームとの間をワイヤ
ーボンディングした受光部77を有し、これら発光部7
6及び受光部77が透明樹脂によってモールドされた構
造となっている(これを従来技術1という)。
【0005】また、図7及び図8は、光ファイバケーブ
ルの端面を保持固定するための従来のコネクタ構造の一
例を示しており、このコネクタ構造は実開平3−779
04号公報に記載されている(これを従来技術2とい
う)。
【0006】従来技術2のコネクタ構造では、光ファイ
バケーブル81をフェルール82に挿入した状態で、金
属端子83をフェルール82に挿入固定する構造となっ
ている。すなわち、光ファイバケーブル81を必要な長
さに切断し、続いて光ファイバケーブル81の被覆を剥
離し、フェルール82を光ファイバケーブル81に挿入
後、金属端子83をファルール82に挿入固定するよう
になっている。
【0007】この構造においては、金属端子83は光フ
ァイバケーブル81を保持固定するだけの役目を果たし
ている。そのため、金属端子83をフェルール82に挿
入して光ファイバケーブル81をフェルール82に固定
した後に、フェルール82から若干突出した光ファイバ
ケーブル81の端面811の処理を行うことになる。
【0008】また、図9乃至図12は、光ファイバケー
ブルの端面加工方法の従来例を示しており、この端面加
工方法は特開平6−138329号公報に記載されてい
る(これを従来技術3という)。
【0009】従来技術3の端面加工方法は、光ファイバ
ケーブル91の被覆を剥離した後(図9参照)、フェル
ール92を光ファイバケーブル91に挿入し(図10参
照)、次にフェルール92から若干突出した光ファイバ
ケーブル91の余長部分95をカッターナイフ93で切
断した後(図11参照)、熱板94によって光ファイバ
ケーブル91の端面の熱処理を行うものである(図12
参照)。
【0010】すなわち、光ファイバケーブル91の端面
処理を行う前に、カッターナイフ93で光ファイバケー
ブル)1の余長部分95の切断を行い、その後、熱板9
4を切断面に押し当てて端面処理を行うものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1の光ファイ
バデータリンク伝送装置は、光半導体素子71を保持固
定する樹脂ホルダ72と、図示しない光ファイバケーブ
ルとが独立した部材となっているため、光ファイバデー
タリンク伝送装置として使用するときには樹脂ホルダ7
2と光ファイバケーブルとをコネクタ嵌合する必要があ
るが、機械的特性や光学的特性を考慮する必要のあるコ
ネクタ嵌合の設計が難しいといった問題があった。ま
た、そのための部材が必要となり、アセンブリ工程も必
要となることから、その分製造コストが上昇し、小型
化、低価格化が図れないといった問題もあった。
【0012】また、従来技術2のコネクタ構造では、金
属端子83の挿入後に、フェルール82から若干突出し
た光ファイバケーブル81の端面811の処理を行う必
要がある。つまり、金属端子83の挿入工程と、光ファ
イバケーブル81の端面811の熱処理工程とが別工程
となることから、アッセンブリ工程がその分増加すると
いった問題があった。また、従来技術2のコネクタ構造
では、光伝送を行うに際し、光ファイバケーブル81を
挿入保持するフェルール82と、図示しない光半導体素
子とを別部材の樹脂ホルダでコネクタ嵌合する必要があ
るが、機械的特性や光学的特性を考慮する必要のあるコ
ネクタ嵌合の設計が難しいといった問題があった。
【0013】また、従来技術3の端面加工方法では、光
ファイバケーブル91の余長部分95の切断工程と、光
ファイバケーブル91の切断端面の処理工程とが別工程
となっていることから、その分加工工程が多く、製造コ
ストが上昇するといった問題があった。また、従来技術
3のものでは、光伝送を行うに際し、光ファイバケーブ
ル91を挿入保持するフェルール92と、図示しない光
半導体素子とを別部材の樹脂ホルダでコネクタ嵌合する
必要があるが、機械的特性や光学的特性を考慮する必要
のあるコネクタ嵌合の設計が難しいといった問題があっ
た。
【0014】本発明は係る問題点を解決すべく創案され
たもので、その目的は、部品点数の削減と加工工程の削
減とを図ることにより、小型化、低価格化を図った光フ
ァイバデータリンク伝送装置及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の光ファイバデータリンク
伝送装置は、光半導体素子を保持する素子保持部及びこ
の素子保持部に保持される前記光半導体素子のレンズ前
面に光ファイバケーブルの端面を対峙させて保持するケ
ーブル保持部を有する樹脂ホルダと、この樹脂ホルダの
ケーブル保持部に載置された光ファイバケーブルの端面
近傍を押圧して、光ファイバケーブルを前記樹脂ホルダ
に保持固定する金属金具とからなり、前記金属金具は、
光ファイバケーブルを前記樹脂ホルダに保持固定する際
にその光ファイバケーブルの端面を切断加工する切断部
と、前記光ファイバケーブルの端面近傍の被覆部材に食
い込んで該光ファイバケーブルを固定するフック部と、
前記樹脂ホルダに挿入固定される固定足とを備えたもの
である。
【0016】また、本発明の請求項2に記載の光ファイ
バデータリンク伝送装置は、請求項1に記載の光ファイ
バデータリンク伝送装置において、光ファイバケーブル
を樹脂ホルダに保持固定した前記金属金具の固定足が、
前記樹脂ホルダを貫通して外部まで突出され、その突出
部分が回路基板への取付足とされたものである。
【0017】また、本発明の請求項3に記載の光ファイ
バデータリンク伝送装置の製造方法は、樹脂ホルダに保
持された光半導体素子のレンズ前面に光信号を伝送する
ための光ファイバケーブルの端面を対峙させ、この対峙
させた光ファイバケーブルの端面近傍を金属金具によっ
て樹脂ホルダに保持固定する構造の光ファイバデータリ
ンク伝送装置において、前記金属金具は、前記光ファイ
バケーブルの端面を切断する切断部と、光ファイバケー
ブルの端面近傍の被覆部材に食い込むフック部と、前記
樹脂ホルダに挿入固定される固定足とを備えており、前
記光ファイバケーブルの端面を、前記光半導体素子のレ
ンズ前面に対峙させるべく前記樹脂ホルダに挿入した
後、前記金属金具に熱を加えながら前記樹脂ホルダに挿
入することにより、その挿入過程において、加熱された
前記金属金具の切断部により前記光ファイバケーブルの
端面の加工を行うとともに、前記フック部を前記光ファ
イバケーブルの被覆部材へ食い込ませ、かつ前記固定足
を前記樹脂ホルダに挿入して、光ファイバケーブルを樹
脂ホルダに保持固定するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0019】図3は、本発明の光ファイバデータリンク
伝送装置の構造を示す断面図、図4及び図5は、金属金
具の斜視図及び断面図である。
【0020】本発明の光ファイバデータリンク伝送装置
は、光半導体素子1、光ファイバケーブル2、樹脂ホル
ダ3及び金属金具4によって構成されている。
【0021】樹脂ホルダ3は、光ファイバケーブル2を
保持する素子保持部31及びこの素子保持部31に保持
される光半導体素子1のレンズ前面15に、光ファイバ
ケーブル2の端面21を対峙させて保持するケーブル保
持部32を有している。
【0022】素子保持部31は、上方が開放された直方
体形状の凹部となっており、その底面311に、後述す
る光半導体素子1のリードフレーム11を挿通させる挿
通穴312が形成されている。また、ケーブル保持部3
2は、その一部が光ファイバケーブル2の挿通穴321
となっており、素子保持部31に達するまでの一定長部
分は、上部が開放された単なる受け部322となってい
る。そして、この受け部322の上部開放部分が、金属
金具4の挿入口となっている。
【0023】金属金具4は、樹脂ホルダ3のケーブル保
持部32に挿入、載置された状態の光ファイバケーブル
2を上方より押圧して、樹脂ホルダ3に保持固定するも
のである。
【0024】この金属金具4は、図4及び図5に示すよ
うに、その全体が短冊状の金属板を側面視下向きコ字状
に屈曲した形状となっている。そして、一方の屈曲板4
1には、その中央上部に光ファイバケーブル2の露出穴
42が形成されているとともに、この露出穴42の下部
には、光ファイバケーブル2の端面21を切断加工する
ための切断刃43が形成されている。また、この切断刃
43の両側の屈曲板41が下方に延設された形となって
おり、この延設部分が樹脂ホルダ3への固定足44,4
4となっている。
【0025】また、他方の屈曲板45には、その中央上
部に光ファイバケーブル2の嵌入凹部46が形成されて
いるとともに、この嵌入凹部46の上部に一定間隔の切
り込みが形成されて、光ファイバケーブル2の被覆部材
22に食い込むフック片47が形成されている。また、
この嵌入凹部46の下部側は、光ファイバケーブル2の
直径より若干小さい幅の切り欠きとなっており、この両
切り欠き縁から屈曲板45の下端縁に向かって漸次拡開
する切り欠き溝48が形成されている。そして、この切
り欠き溝48を形成する屈曲板45の両片が、樹脂ホル
ダ3への固定足49,49となっている。
【0026】切断刃43は、光ファイバケーブル2を樹
脂ホルダ3に保持固定する際に、その光ファイバケーブ
ル2の端面21を切断加工するためのものである。ま
た、フック片47は、光ファイバケーブル2の端面21
近傍の被覆部材22に食い込んで、光ファイバケーブル
2を樹脂ホルダ3に固定するためのものである。
【0027】なお、図示は省略しているが、樹脂ホルダ
3には、この金属金具4の4本の固定足44,44,4
9,49をそれぞれ挿入保持する挿入孔が形成されてい
る。図3は、各固定足44,44,49,49が対応す
る各挿入孔に挿入された状態を示している。
【0028】これら挿入孔の内周形状は、各固定足4
4,44,49,49の外周形状より若干小さく形成さ
れている。そのため、各固定足44,44,49,49
を対応する各挿入孔に強制嵌入することにより、その摩
擦力によって各固定足44,44,49,49が各挿入
孔に保持固定されるようになっている。
【0029】上記構成において、樹脂ホルダ3のケーブ
ル保持部32に挿入保持された光ファイバケーブル2
は、その端面21近傍が金属金具4によって保持固定さ
れている。このとき、光ファイバケーブル2の端面21
は、金属金具4の屈曲板41に形成された露出穴42に
位置して、光半導体素子1のレンズ前面15に対峙する
ようになっている。
【0030】また、光ファイバケーブル2の端面21
は、屈曲板41の露出穴42に位置する前に、その下部
に形成された切断刃43によって切断加工されている。
また、ケーブル保持部32の挿通穴321と受け部32
2との境に位置する光ファイバケーブル2の部分は、屈
曲板45の嵌入凹部47に嵌入保持されるとともに、そ
の上部に形成されたフック片47が光ファイバケーブル
2の被覆部材22に食い込んで、光ファイバケーブル2
を保持固定する構造となっている。
【0031】また、このとき樹脂ホルダ3から下方に突
出した金属金具4の各固定足44,44,49,49
が、図示しない回路基板への取付足をも兼ねる構造とな
っている。
【0032】また、光半導体素子1は、図3では概略構
造のみを示しており、その具体的構成を省略している
が、Vcc、GND、Vinの各端子を取り出せるリードフ
レーム11に、発光素子チップと、この発光素子チップ
を駆動させるためのドライブICとをダイボンディング
し、チップ電極とリードフレーム11との間をワイヤー
ボンディングした発光部12、及びVcc、GND、Vin
の各端子を取り出せるリードフレーム11に、OPIC
チップをダイボンディングし、チップ電極とリードフレ
ーム11との間をワイヤーボンディングした受光部13
を有し、これら発光部12及び受光部13が透明樹脂1
4によってモールドされた構造となっている。
【0033】このような構造の光半導体素子1は、樹脂
ホルダ3の素子保持部31に挿入保持されており、リー
ドフレーム11は、挿通穴312を通って樹脂ホルダ3
より下方に突出した状態に保たれる。また、素子保持部
31の底面311は、光半導体素子1を樹脂ホルダ3に
位置決めするための基準面となっており、光半導体素子
1が素子保持部31の底面311まで挿入された状態
で、受光部12及び発光部13の位置が、光ファイバケ
ーブル2の端面21に対峙するように設定されている。
【0034】また、素子保持部31の背面(ケーブル保
持部32が形成された側とは反対側の面)313には、
素子保持部31に挿入された光半導体素子1の背面側を
光ファイバケーブル2の端面21側に押し付けるための
突起部314が形成されており、素子保持部31の基準
面(底面)311まで挿入された光半導体素子1は、突
起部314によって光ファイバケーブル2の端面21側
に押し付けられる結果、光半導体素子1のレンズ前面1
5と光ファイバケーブル2の端面21との距離が、0.
1mm〜0.2mm程度となるように設計されている。
これにより、一体型の光ファイバデータリンク伝送装置
が可能となる。
【0035】次に、上記構成の光ファイバデータリンク
伝送装置の製造方法について、図1乃至図3を参照して
説明する。
【0036】まず、光ファイバケーブル2を必要な長さ
に切断し、片端の被覆部材22を1mm程度剥離する。
光ファイバケーブル2としては、例えばAPF(All Pl
astic Fiber )φ1.0mmのものが使用可能である。
【0037】このとき、光ファイバケーブル2のコア2
3と呼ばれている部分、特に被覆部材22とコア23と
の境界部分にキズ等が入らないように、作業する必要が
ある。これは、従来より知られている専用工具を用いれ
ば容易に行える。
【0038】また、光ファイバケーブル2の端面21は
カッターナイフ等で切断した状態としておけばよく、端
面21を特に加工する必要はない。
【0039】このようにして端面21の加工を終了した
光ファイバケーブル2を、樹脂ホルダ3の素子保持部3
1に挿入、載置する。図1はこの状態を示している。
【0040】次に、金属金具4を樹脂ホルダ3の挿入口
(受け部322の上部開放部分)から挿入して行くので
あるが、この挿入過程において、金属金具4に加熱棒6
を当接して、金属金具4を加熱しながら、切断刃43に
より光ファイバケーブル2のコア23部分の切断加工を
行う。図2はこの状態を示している。
【0041】ただし、光ファイバケーブル2のコア23
部分が、切断刃43の持つ熱によって十分に溶け、かつ
その端面21が鏡面仕上がりとなるように、切断刃43
の形状及び面を仕上げておく必要がある。ここで、金属
金具4の加熱温度は100〜130度程度、加熱時間は
5〜10秒程度に設定する。
【0042】また、切断刃43によって光ファイバケー
ブル2のコア23部分の切断加工を行うとともに、熱を
持っているフック片47が光ファイバケーブル2の被覆
部材22を溶かしながら食い込む。この後、加熱棒6を
金属金具4から離すと、金属金具4が冷めることによっ
て、フック片47が光ファイバケーブル2の被覆部材2
2内に確実に食い込んだ状態となり、光ファイバケーブ
ル2の抜けが確実に防止される。
【0043】また、金属金具4の各固定足44,44,
49,49が対応する各挿入孔に強制嵌入され、その摩
擦力によって各挿入孔に保持固定される。
【0044】この後、光半導体素子1を樹脂ホルダ3の
素子保持部31に挿入することにより、上述の如く、光
半導体素子1のレンズ前面15と光ファイバケーブル2
の端面21との距離が一定距離に保たれた状態で、光半
導体素子1が素子保持部31内に保持される。図3はこ
の状態を示している。
【0045】以上説明したように、本発明の光ファイバ
データリンク伝送装置によれば、従来必要であった光フ
ァイバケーブル2を接続するためのフェルールが不要と
なり、その分材料費を節約できるとともに、アッセンブ
リ工程を削減することができる。そのため、価格的に
も、材料、工数等の費用が低減でき(具体的には、数円
〜十数円程度)、また小型化も可能となる。
【0046】また、金属金具4の各固定足44,44,
49,49が回路基板への取付足ともなるため、セット
機器への取り付けも容易なものとなる。
【0047】また、上記実施形態では、光ファイバケー
ブル2の一端側のみを本発明の光ファイバデータリンク
伝送装置とした場合について説明し、他端側については
何も説明していないが、他端側は例えば従来通りの角形
コネクタタイプをアッセンブリしてもよい。また、両端
を本発明の光ファイバデータリンク伝送装置としてアッ
センブリしてもよく、用途に応じて種々組み合わせれば
よい。
【0048】また、上記実施形態では、光ファイバデー
タリンク伝送装置に使用する光ファイバケーブル2は、
必要な長さに切断する際、特に端面21の処理をせずに
そのままの状態で使用しているが、これとは別の製造方
法とすることも可能である。
【0049】すなわち、最初に光ファイバケーブル2の
端面21を切断するときに、熱あるいは研磨等で端面処
理を行い、光ファイバケーブル2の被覆を剥離せずに切
断した状態のままで樹脂ホルダ3のケーブル保持部32
に挿入、載置する。
【0050】次に、金属金具4を加熱することなく樹脂
ホルダ3の挿入口(受け部322の上部開放部分)から
挿入し、この挿入過程において、金属金具4のフック片
47を光ファイバケーブル2の被覆部材22に食い込ま
せて、光ファイバケーブル2の抜けを防止する。
【0051】この製造方法では、上記実施形態と比較し
て、加熱棒6による金属金具4の加熱が不要になるとと
もに、切断刃43による光ファイバケーブル2の端面2
1の切断も不要となる。ただし、熱による被覆部材22
の溶融がないことから、フック片47の形状は刃物のよ
うに尖らせて、被覆部材22に確実に食い込むようにす
る必要がある。
【0052】この製造方法によれば、熱を加えなくてよ
いことから、耐熱タイプの材質選定等の設計が不要であ
り、価格が低減できるといった利点がある。
【0053】
【発明の効果】本発明の光ファイバデータリンク伝送装
置は、光半導体素子を保持する素子保持部及びこの素子
保持部に保持される光半導体素子のレンズ前面に光ファ
イバケーブルの端面を対峙させて保持するケーブル保持
部を有する樹脂ホルダと、この樹脂ホルダのケーブル保
持部に載置された光ファイバケーブルの端面近傍を押圧
して、光ファイバケーブルを樹脂ホルダに保持固定する
金属金具とからなり、金属金具は、光ファイバケーブル
を樹脂ホルダに保持固定する際にその光ファイバケーブ
ルの端面を切断加工する切断部と、光ファイバケーブル
の端面近傍の被覆部材に食い込んで該光ファイバケーブ
ルを固定するフック部と、樹脂ホルダに挿入固定される
固定足とを備えた構成としている。また、本発明に係わ
る光ファイバデータリンク伝送装置の製造方法は、樹脂
ホルダに保持された光半導体素子のレンズ前面に光信号
を伝送するための光ファイバケーブルの端面を対峙さ
せ、この対峙させた光ファイバケーブルの端面近傍を金
属金具によって樹脂ホルダに保持固定する構造の光ファ
イバデータリンク伝送装置において、光ファイバケーブ
ルの端面を、光半導体素子のレンズ前面に対峙させるべ
く樹脂ホルダに挿入した後、金属金具に熱を加えながら
樹脂ホルダに挿入することにより、その挿入過程におい
て、加熱された金属金具の切断部により光ファイバケー
ブルの端面の加工を行うとともに、フック部を光ファイ
バケーブルの被覆部材へ食い込ませ、かつ固定足を樹脂
ホルダに挿入して、光ファイバケーブルを樹脂ホルダに
保持固定するようにしている。そのため、アッセンブリ
後は光半導体素子と光ファイバケーブルとが一体型とな
ることから、機械的特性や光学的特性を向上することが
できる。また、従来必要であった光ファイバケーブルを
接続するためのフェルールが不要となり、その分材料費
が節約できるとともに、アッセンブリ工程を削減するこ
とができるため、価格的にも材料、工数等の費用が低減
でき、また小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバデータリンク伝送装置の製
造過程を示す断面図である。
【図2】本発明の光ファイバデータリンク伝送装置の製
造過程を示す断面図である。
【図3】本発明の光ファイバデータリンク伝送装置の構
造を示す断面図である。
【図4】金属金具の形状を示す斜視図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】光ファイバデータリンク伝送装置の一般的な構
造を示す断面図である。
【図7】光ファイバケーブルの端面を保持固定するため
の従来のコネクタ構造の一例を示す分解斜視図である。
【図8】光ファイバケーブルの端面を保持固定するため
の従来のコネクタ構造の一例を示す断面図である。
【図9】光ファイバケーブルの従来の端面加工方法を説
明する図であって、光ファイバケーブルの被覆部材を剥
離する工程を示す図である。
【図10】光ファイバケーブルの従来の端面加工方法を
説明する図であって、光ファイバケーブルをフェルール
へ挿入する工程を示す図である。
【図11】光ファイバケーブルの従来の端面加工方法を
説明する図であって、光ファイバケーブルの端面を切断
する工程を示す図である。
【図12】光ファイバケーブルの従来の端面加工方法を
説明する図であって、光ファイバケーブルの端面を熱処
理する工程を示す図である。
【符号の説明】
1 光半導体素子 2 光ファイバケーブル 3 樹脂ホルダ 4 金属金具 6 加熱棒 15 レンズ前面 21 端面 22 被覆部材 43 切断刃(切断部) 44,49 固定足 47 フック片(フック部) 31 素子保持部 32 ケーブル保持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光半導体素子を保持する素子保持部及び
    この素子保持部に保持される前記光半導体素子のレンズ
    前面に光ファイバケーブルの端面を対峙させて保持する
    ケーブル保持部を有する樹脂ホルダと、 この樹脂ホルダのケーブル保持部に載置された光ファイ
    バケーブルの端面近傍を押圧して、光ファイバケーブル
    を前記樹脂ホルダに保持固定する金属金具とからなり、 前記金属金具は、光ファイバケーブルを前記樹脂ホルダ
    に保持固定する際にその光ファイバケーブルの端面を切
    断加工する切断部と、前記光ファイバケーブルの端面近
    傍の被覆部材に食い込んで該光ファイバケーブルを固定
    するフック部と、前記樹脂ホルダに挿入固定される固定
    足とを備えたことを特徴とする光ファイバデータリンク
    伝送装置。
  2. 【請求項2】 光ファイバケーブルを樹脂ホルダに保持
    固定した前記金属金具の固定足が、前記樹脂ホルダを貫
    通して外部まで突出され、その突出部分が回路基板への
    取付足となされたことを特徴とする請求項1記載の光フ
    ァイバデータリンク伝送装置。
  3. 【請求項3】 樹脂ホルダに保持された光半導体素子の
    レンズ前面に光信号を伝送するための光ファイバケーブ
    ルの端面を対峙させ、この対峙させた光ファイバケーブ
    ルの端面近傍を金属金具によって樹脂ホルダに保持固定
    する構造の光ファイバデータリンク伝送装置の製造方法
    において、 前記金属金具は、前記光ファイバケーブルの端面を切断
    する切断部と、光ファイバケーブルの端面近傍の被覆部
    材に食い込むフック部と、前記樹脂ホルダに挿入固定さ
    れる固定足とを備えており、 前記光ファイバケーブルの端面を、前記光半導体素子の
    レンズ前面に対峙させるべく前記樹脂ホルダに挿入した
    後、前記金属金具に熱を加えながら前記樹脂ホルダに挿
    入することにより、その挿入過程において、加熱された
    前記金属金具の切断部により前記光ファイバケーブルの
    端面の加工を行うとともに、前記フック部を前記光ファ
    イバケーブルの被覆部材へ食い込ませ、かつ前記固定足
    を前記樹脂ホルダに挿入して、光ファイバケーブルを樹
    脂ホルダに保持固定することを特徴とする光ファイバデ
    ータリンク伝送装置の製造方法。
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