JPH0979626A - 換気扇カバーの取付具及び取付構造 - Google Patents

換気扇カバーの取付具及び取付構造

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JPH0979626A
JPH0979626A JP7240130A JP24013095A JPH0979626A JP H0979626 A JPH0979626 A JP H0979626A JP 7240130 A JP7240130 A JP 7240130A JP 24013095 A JP24013095 A JP 24013095A JP H0979626 A JPH0979626 A JP H0979626A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気扇カバーの取付けが容易で且つ換気扇カ
バーの取替え時においても取替える必要のない換気扇カ
バーの取付具及び取付構造を提供する。 【解決手段】 換気扇カバー取付具41の薄板ピース1
2は、換気扇枠25の側壁26の端部を挟着するように
して側壁26に取付けられる。この状態で、換気扇枠2
5は本体枠37に装着される。次に、換気扇カバー27
のフランジ部30は換気扇枠25の上面28にセットさ
れる。そして換気扇カバー取付具41のリング部21を
指でつまんで、そのフック部23を換気扇カバー27の
フランジ部30に形成されている隆起部33の長穴35
a,35bのいずれかに係止させる。これによって、換
気扇カバー27は換気扇カバー取付具41のコイルスプ
リング17による引張力によって、そのフランジ部30
が所望の押圧力でもって、換気扇枠25に取付けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は換気扇カバーの取
付具及び取付構造に関し、特に着脱自在の換気扇カバー
を換気扇枠に取付けるための換気扇カバーの取付具及び
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、実公平2−5292号
公報に開示されている換気扇カバーの取付具の構造及び
その取付具の取付状態を示した図である。図7を参照し
て、この換気扇カバーの取付具は、先端部に鋭角をなし
た折曲げフック部51を備えた薄板ピース52と、密な
ピッチでもって捲回されたコイルスプリング53とから
なり、薄板ピース52の後端部にコイルスプリング53
の一端部54を取付けると共に、コイルスプリング53
の他端部55をループ状に湾曲させ、さらにその自由端
部56をコイルスプリング53のコイル部の側面に延長
してなるものである。尚、コイルスプリング53の自由
端部56はコイル部の端部に弾発的に当接しているもの
である。
【0003】そして、図8に示されているように、コイ
ルスプリング53の他端部55の自由端部56を換気扇
カバー27のフランジ部30の周縁端部に挿通して前も
って係着しておく。コイルスプリング53の他端部55
の自由端部56がコイルスプリング53のコイル部の側
面にまで延長して該側面に弾発的に接しているため、換
気扇カバー取付具41はフランジ部30からみだりに離
脱することはない。即ち、フランジ部30に換気扇カバ
ー取付具41を取付けた状態で取り扱うことができるか
ら、換気扇カバー取付具41のみを別の袋に入れて商品
とする手間が省略できる。その上換気扇への取付けに際
しては、換気扇カバー27を換気扇59の換気扇枠25
に当接させた後、換気扇カバー取付具41の折曲げフッ
ク部51を換気扇59の本体枠37と換気扇枠25との
接合部分に引っ掛けるという作業のみで簡単に取付ける
ことができ、又交換時における取り外し作業も容易に行
い得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の換
気扇カバーの取付具では、コイルスプリングの長さが一
定のため、換気扇枠の幅や厚み(図8における”D”寸
法)が異なったときスプリングの引張力が強過ぎたり、
又は弱過ぎたりして適切に使用できる範囲が狭くなって
しまう。
【0005】又、換気扇本体と取付けられる壁面との隙
間(図8における”S”寸法)が、実際には1〜2mm
と狭いものが多く、又換気扇の位置が高所のこともあっ
て、主婦にとっての取替えの作業は煩わしいものであっ
た。さらに、換気扇カバー本体のフランジ部に予め取付
具を左右一対に取付けているため、換気扇カバーを取付
ける度にこの取付具を捨てざるを得ないことになり不経
済といえる。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、請求項1記載の発明は、換
気扇カバーの取付けを容易にし、且つ換気扇カバーの取
替え時においても取替える必要のない換気扇カバーの取
付具を提供することを目的とする。又、請求項2記載の
発明は、換気扇カバーの取付けが容易で且つ換気扇枠の
形状、寸法等にかかわらず、所望の押圧力で換気扇カバ
ーを取付けることができる換気扇カバーの取付構造を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、換気扇カバーを換気扇枠
に取付けるための換気扇カバーの取付具であって、断面
U字状又は断面コ字状に形成され、換気扇枠の平板部分
を挟着するようにして換気扇枠に取付けることのできる
クリップと、その一端がクリップの表面の一部に連結さ
れるコイルスプリングと、コイルスプリングの他端に設
けられ、換気扇カバーの一部に係止できる形状を有する
フックとを備えたものである。
【0008】又、請求項2記載の発明は、筒状の換気扇
枠の対向する側壁部において換気扇枠の一方端部から他
方端部に掛け渡すように一対の取付具を取付けて、換気
扇枠の他方端部にそのフランジ部を押圧した状態で換気
扇カバーを取付ける、換気扇カバーの取付構造であっ
て、取付具の各々は、換気扇枠の一方端部に着脱可能に
取付けられる取付ピースと、取付ピースにその一端が連
結される伸縮自在で且つ伸縮の程度によって引張力が異
なる部材と、部材の他端に取付けられた係止部とを備
え、フランジ部には取付具の係止部に係合できる係合部
が、取付具の各々に対して、部材の伸縮の程度が異なる
ような位置に複数設けられているものである。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、換気扇枠の平板部を挟着して換気扇枠に取付け
ることができるクリップを設けたので、一旦換気扇枠に
クリップを取付ければ換気扇カバーの取替毎に取付具を
取り外す必要がない。そして換気扇カバーの取付け又は
取外しはそのフックを用いて換気扇カバー側で行うため
極めて容易である。
【0010】又、請求項2に記載の発明は、換気扇カバ
ーのフランジ部には部材の伸縮の程度が異なるような位
置に係合部が複数設けられているため、換気扇枠の形
状、寸法等に合わせて適切な係合部を選択すればよい。
これによって換気扇カバーを所望の押圧力で且つ容易に
取付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施の
形態による換気扇カバーの取付具の構成を示した図であ
り、図2は図1のII−IIラインから見た図である。
これらの図を参照して、換気扇カバーの取付具の構造に
ついて説明する。この実施の形態による換気扇カバー取
付具41は、クリップ11とクリップ11に連結される
スプリング部材14と、スプリング部材14に連結され
る取付部材20からなる3つの部材より構成されてい
る。クリップ11は矩形板状のブリキ板を断面U字形状
に折曲げて構成される薄板ピース12と、薄板ピース1
2の片面において形成された切欠16の内部の部材を盛
り上げて形成された係止片13とから構成される。ここ
で薄板ピース12の端部の対向する隙間Lは、0.5m
mとなっており、これは、薄板ピース12が取付けられ
る換気扇枠(後述する)の厚さ0.8〜1.5mmに対
応した寸法となっている。又薄板ピース12の折曲げ部
の半径Rは1.5mm程度となっている。
【0012】一方、スプリング部材14はバネ鋼より構
成されているコイルスプリング17を中心として、その
一方端部はフック部15として、クリップ11の係止片
13に外れないように連結されている。又、コイルスプ
リング17の他方端部は、リング部19を構成してい
る。そして、取付部材20は、換気扇カバーのフランジ
部に係止できる形状のフック部23と、スプリング部材
14のリング部19に係合して外れないようにし、且つ
指でつまめる形状としたリング部21とから構成されて
いる。尚、取付部材20は換気扇カバーとの係合を目的
とするため、スプリング部材14を構成する鋼材に比べ
て硬度が高く、又、太さも太いものとなっている。
【0013】図3は、図1及び図2で示した取付具を用
いて換気扇カバーを換気扇枠に取付けた状態を示した斜
視図であり、図4は図3のIV−IVラインの端面図で
ある。これらの図を参照して、この発明の第1の実施の
形態による換気扇カバーの取付具による取付状態につい
て説明する。
【0014】換気扇枠25は、壁39に取付けられてい
る本体枠37に対してその端部を重ね合わせるように取
付けられており、又本体枠37に対しては着脱自在とな
っている。そのため、換気扇カバー取付具41を取付け
る際には、まず本体枠37から換気扇枠25を取り外
す。そして取外された換気扇枠25の対向する側壁端部
を挟着するようにして一対の薄板ピース12を取付け
る。尚、先に述べたように、薄板ピース12の端部の隙
間Lは、換気扇枠25の側壁の厚さより若干狭くなって
いるが、断面U字形状に折曲げることによって、その端
部は容易に開き、又、挟着した後では、所定の力で薄板
ピース12が換気扇枠25の側壁26を挟み込むように
作用するので、安定した薄板ピース12の取付けが実現
できる。それゆえ、薄板ピース12、ひいては取付具4
1が換気扇枠25の下方へずり落ちる恐れがない。
【0015】尚、薄板ピース12の代わりに、単なる板
材を用いてこれを、例えば、両面接着テープ等を用いて
換気扇枠25の側壁26に取付具を固定することも考え
られるが、接着強度の問題や剥した後の残存の接着剤に
よる汚れ等の問題があり好ましくない。このように薄板
ピース12を取付けた状態で、換気扇枠25を本体枠3
7に装着する。即ちこの状態では、換気扇枠25の対向
する側壁の両側に一対の換気扇カバー取付具41が取付
けられた状態となる。したがって、高所であっても取付
具41の取付けを容易に行うことができる。
【0016】この状態で、その中央部にフィルター29
が取付けられたアルミ箔やプラスチック製の成形体より
なる換気扇カバー27をセットする。即ち換気扇カバー
27のフランジ部30を換気扇枠25の上面28を押圧
するように設置する。尚、換気扇カバー27のフランジ
部30には、対向する両側部に、隆起部33が形成され
ており、隆起部33の各々には、換気扇カバー取付具4
1のフック部23が係止できるような長穴35a,35
bが形成されている。
【0017】換気扇カバー27を換気扇枠25に取付け
る際には、換気扇カバー取付具41のリング部21を指
でつまみ、そのフック部23を換気扇カバー27の隆起
部33に形成されている長穴35a,35bのいずれか
に係合させる。即ち、換気扇カバー取付具41のフック
部23を換気扇カバー27に係合させる際には、そのコ
イルスプリング17の伸びの程度によって適切な引張力
がフック部23に働くように、長穴35a,35bのい
ずれかを選択すればよい。このようにすることによっ
て、換気扇枠25の側壁26の幅が異なったものであっ
ても、又、換気扇枠25の上面28の大きさに対して、
換気扇カバー27のフランジ部30がぴったりしたもの
でなくても、換気扇カバー取付具41のフック部23と
隆起部33に形成されている長穴35a,35bとの係
合箇所を選択することによって、換気扇カバー27の換
気扇枠25の上面28に対する適切な押圧力でもって、
換気扇カバー27を取付けることができる。
【0018】換気扇の使用によって換気扇カバー27の
フィルター29が汚れ、換気扇カバー27を取替える際
には、換気扇カバー取付具41のフック部23を長穴3
5a,35bのいずれかからその係合を外すだけで、簡
単に換気扇カバー27を取替えることができる。即ち換
気扇カバー27の取外し取付けは、そのフランジ部30
の両側面即ち、換気扇枠25の前面においてできるた
め、その取扱が極めて容易となる。又、換気扇カバー取
付具41は、換気扇カバー27の取替えによってもその
まま換気扇枠25の側壁26に取付けられた状態として
残るため、換気扇カバー取付具41を捨てる必要はな
く、経済的に有利なものとなる。
【0019】図5は、この発明の第2の実施の形態によ
る換気扇カバーの取付具の構造を示した図である。この
実施の形態では、コイルスプリング17a,17bの長
さが異なる取付ピース43aと取付ピース43bとが一
つのクリップ11の係止片13に取付けられている。こ
のように取付具を構成することによって、換気扇カバー
の係合穴は取付具に対して一箇所であっても、係合時に
おける引張力を選択することができる。即ちクリップ1
1の取付け位置から換気扇カバーの取付け穴の位置の長
さが短い場合には、取付ピース43aのフック部23a
を用いて取付け、クリップ11の取付け位置から換気扇
カバーの取付け穴の位置までの長さが長い場合には、取
付ピース43bのフック部23bを用いて換気扇カバー
27を取付ければよい。これによって、換気扇カバーに
形成する係合穴の数を減らすことができる。
【0020】図6は、この発明の第3の実施の形態によ
る換気扇カバー取付具の構造を示した図である。この実
施の形態による取付具では、スプリング部材14と取付
部材20とから構成される取付ピース43の形状は、図
1で示した第1の実施の形態による換気扇カバー取付具
41のものと同様である。しかしこの実施の形態では、
スプリング部材14のフック部15がクリップ11の薄
板ピース12に連結するための係止片が、2箇所設けら
れている。即ちスプリング部材14のフック部15を係
止片13a又は係止片13bのいずれかに係止すること
によって、クリップ11が取付けられている位置とフッ
ク部23が係止される係合穴の位置との距離が換気扇枠
の形状等によって異なった場合においても、スプリング
部材14の引張力を調整することができ、所定の押圧力
で換気扇カバー27を換気扇枠25に取付けることがで
きる。このように、この実施の形態においても、換気扇
カバーのフランジ部に形成されている係合穴の数を減ら
すことができる。
【0021】尚、上記の実施例では、換気扇カバー取付
具41のクリップ11に経済的観点からブリキ板を用い
ているので、金属疲労を防止するためにクリップ11は
断面U字状としている。したがってバネ鋼をクリップ1
1に用いる場合には、クリップ11を断面コ字状にして
もよい。又、上記の実施の形態では、換気扇カバー取付
具41にコイルスプリング17を用いているが、例えば
波型形状に成形された板バネのような伸縮の程度によっ
てその引張力が異なるものであれば、他の部材を用いて
もよい。
【0022】さらに、上記の実施の形態では、換気扇カ
バー取付具41のスプリング部材14と取付部材20と
は別部品としているが、例えば熱処理等によってスプリ
ング部材14の先端部材の硬度を変えることによって、
これを直接フック部として取付部材20を不要とするこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による換気扇カバ
ーの取付具の構造を示した図である。
【図2】図1のII−IIラインの図である。
【図3】図1の換気扇カバーの取付具を用いて換気扇カ
バーを換気扇枠に取付けた状態を示す斜視図である。
【図4】図3のIV−IVラインの端面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態による換気扇カバ
ーの取付具の構造を示した図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態による換気扇カバ
ーの取付具の構造を示した図である。
【図7】従来の換気扇カバーの取付具の構造を示した斜
視図である。
【図8】図7の取付具を用いて換気扇カバーを換気扇枠
に取付けた状態を示した断面図である。
【符号の説明】
11 クリップ 12 薄板ピース 14 スプリング部材 17 コイルスプリング 20 取付部材 23 フック部 25 換気扇枠 27 換気扇カバー 30 フランジ部 31 係合部 35a,35b 長穴 41 換気扇カバー取付具 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気扇カバーを換気扇枠に取付けるため
    の換気扇カバーの取付具であって、 断面U字状又は断面コ字状に形成され、前記換気扇枠の
    平板部分を挟着するようにして前記換気扇枠に取付ける
    ことができるクリップと、 その一端が前記クリップの表面の一部に連結されるコイ
    ルスプリングと、 前記コイルスプリングの他端に取付けられ、前記換気扇
    カバーの一部に係止できる形状を有するフックとを備え
    た、換気扇カバーの取付具。
  2. 【請求項2】 筒状の換気扇枠の対向する側壁部におい
    て前記換気扇枠の一方端部から他方端部に掛け渡すよう
    に一対の取付具を取付けて、前記換気扇枠の他方端部に
    そのフランジ部を押圧した状態で換気扇カバーを取付け
    る換気扇カバーの取付構造であって、 前記取付具の各々は、 前記換気扇枠の一方端部に着脱自在に取付けられる取付
    ピースと、 前記取付ピースにその一端が連結される、伸縮自在で且
    つ伸縮の程度によって引張力が異なる部材と、 前記部材の他端に取付けられた係止部とを備え、 前記フランジ部には、 前記取付具の係止部に係合できる係合部が、前記取付具
    の各々に対して、前記部材の伸縮の程度が異なるような
    位置に複数設けられている、換気扇カバーの取付構造。
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