JPH09795A - 噴霧式アイロン - Google Patents

噴霧式アイロン

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JPH09795A
JPH09795A JP14985195A JP14985195A JPH09795A JP H09795 A JPH09795 A JP H09795A JP 14985195 A JP14985195 A JP 14985195A JP 14985195 A JP14985195 A JP 14985195A JP H09795 A JPH09795 A JP H09795A
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Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Kenji Kida
憲治 来田
Shinichi Nakajima
信市 中島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一でムラのない噴霧を連続的に行うことが
でき、アイロン掛け衣類の良好な仕上がり状態を実現す
ることのできる噴霧式アイロンを提供することを第一の
目的とするものである。 【構成】 水タンク16内の水を第二のスチーム通路1
3の先端に設けた噴出孔14から噴出するスチームの勢
いで霧化させるようにして、霧の粒径を微細化し、均一
でムラの無い噴霧を行うことができるものであり、気化
室3の背圧を利用することにより、連続的な噴霧が得ら
れる噴霧式アイロンとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において衣類
等のしわのばしを行なうために使用される噴霧式アイロ
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アイロン掛けには「温度」「水分」「加
圧力」の3要素が必要であり、この要素を満たしたスチ
ームアイロンの普及が高まっている。しかしながら、木
綿・麻等の植物性繊維にあってはスチームでは効果がな
く、さらに多量の水分が要求されることが多いものであ
る。このため、近年噴霧式アイロンも普及してきている
ものである。この種の噴霧式アイロンとしては、図5に
示しているような構成のものが一般的である。以下、そ
の構成について説明する。
【0003】101は衣類のしわを伸ばすためのアイロ
ンベースで、102はこのアイロンベース101の上面
に装着した把手である。把手102は、水タンク103
を備えている。104は、下部に逆止弁105を有する
と共に噴水口106を有するシリンダである。107は
把手102の前壁を貫通して外方に突設したノズルであ
り、通水管108を介して噴水口106に接続されてい
る。109はシリンダ104内に上下摺動自在に挿入し
たピストンで、その上端はシリンダ104の外方に突出
しており、上端に固定した受板110とシリンダー10
4間に縮設したバネ111によって常時上昇傾向に附勢
されている。112は把手102の上部の透孔113か
ら自在に出没する押しボタンであり、その下面は前記ピ
ストン109の上端に係接している。
【0004】以上の構成で、以下のように作動するもの
である。把手102を握って親指で押しボタン112を
押圧すると、ピストン109がバネ111に抗してシリ
ンダ104内を下降する。ピストン109がシリンダー
104内を下降すると、シリンダ104内の水は、逆止
弁105が閉じているため、ピストン109の下降に従
って噴水口106・通水管108を経て、ノズル107
より把手102の前方のアイロン掛けを実行している衣
類に噴霧される。
【0005】次に押しボタン112に対する押圧力を取
り除くと、ピストン109はバネ111によりシリンダ
104内を上昇する。この結果、シリンダ104内の圧
力は水タンク103内より負圧となる。このため水タン
ク103内の水は、逆止弁105を開きながらシリンダ
104内に吸い込まれる。このため再びシリンダー10
4には水が充満して、逆止弁105も再び閉塞される。
【0006】この状態で再び押しボタン112を押圧す
ると、前述と同様にしてシリンダ104内の水はノズル
107から噴霧される。このように押しボタン112に
対する押圧力の附勢・解除を繰り返すことによって、シ
リンダー104とピストン109とがポンプ作用を行な
って、水タンク103内の水を噴霧するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の構成
のものは、ノズル107から噴霧される霧の粒径が100
μm以上と非常に大きいものである。このため噴霧され
た衣類表面には水滴ムラができやすく、アイロン掛け作
業後にシミが起こる原因となるものである。
【0008】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするもので、均一でムラのない噴
霧を連続的に行うことができ、アイロン掛け衣類の良好
な仕上がり状態を実現することのできる噴霧式アイロン
を提供することを第一の目的とするものである。また前
記第一の目的に加え、より簡単な構成により、連続的な
噴霧状態が得られる噴霧式アイロンを提供することを第
二の目的とするものである。さらに、前記第二の目的に
加え、気化室からの背圧を利用することによりさらに安
定した連続噴霧が得られる噴霧式アイロンを提供するこ
とを第三の目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、ヒータと気化室とを有する
アイロンベースと、気化室に供給する水を貯える水タン
クと、気化室で発生したスチームをスチーム孔に導く第
一のスチーム通路と、第一のスチーム通路と弁体を介し
て連通する第二のスチーム通路と、水タンクと連通し前
記第二のスチーム通路の開口部近傍に配置した開口部を
有する導水路と、水タンクと気化室との間を接続する連
通水路とを備え、前記連通水路を構成するシリンダに
は、シリンダ内を上下に摺動し常時上昇傾向に附勢され
たピストンと、水タンク内の水を吸水する吸水口及び第
一の逆止弁と、シリンダ内の水を気化室に送水する送水
口とを有し、かつ気化室で発生したスチームをピストン
の上死点近傍に導くための第三のスチーム通路を接続
し、この第三のスチーム通路のシリンダ側開口部にはシ
リンダから気化室へのスチーム及び水の逆流を防止する
ための第二の逆止弁を設けた噴霧式アイロンとするもの
である。
【0010】また第二の目的を達成するための本発明の
第二の手段は、前記本発明の第一の手段を構成するシリ
ンダと気化室との間に設けた連通水路を、アイロンベー
スの上方に設けたシリンダと、このシリンダ内に上下摺
動自在に設けたピストンと、ピストンを駆動させるため
の常時上昇傾向に附勢されたピストン軸とで構成し、前
記ピストンとピストン軸との間には、ピストンをピスト
ン軸下端より常時下降傾向に附勢するばね体を介在さ
せ、シリンダの下部には、水タンク内の水を吸水するた
めの吸水口及び第一の逆止弁と、シリンダ内の水を気化
室に送水する送水口とを設けた憤霧式アイロンとするも
のである。
【0011】さらに第三の目的を達成するための本発明
の第三の手段は、前記本発明の第二の手段の構成に加
え、前記気化室とシリンダとの間には気化室で発生した
スチームをシリンダ内のピストン上死点の上部に導くた
めの第四のスチーム通路を設け、前記シリンダ上端部と
ピストン軸との間にはシリンダを密閉に保つためのシー
ル体を設けた噴霧式アイロンとするものである。
【0012】
【作用】本発明の第一の手段は、水タンク内の水をスチ
ームの勢いで霧化させることによって霧の粒径を微細化
し、均一でムラの無い噴霧を行うことができるものであ
り、気化室の背圧を利用することにより、連続的な噴霧
が得られるように作用するものである。
【0013】また本発明の第二の手段は、シリンダ内の
水を送るためのピストンをばね体でで駆動することによ
り、より簡単な構成で連続的な噴霧が得られるように作
用するものである。
【0014】また本発明の第三の手段は、本発明の第二
の手段に加え、気化室からの背圧を利用することによ
り、一層安定した連続噴霧が得られるように作用するも
のである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第一の手段の実施例を図1に
基づいて説明する。1は、埋設したヒータ2によって加
熱されるアイロンベースである。アイロンベース1の上
部を形成するベース上蓋5は、スチームを発生する気化
室3および気化室3に連通するスチーム通路4を形成し
ている。6はアイロンベース1内に形成した透穴で、ア
イロンベース1の底部に設けたスチーム孔8と連通する
第一のスチーム通路7と前記スチーム通路4とを連絡し
ている。9は透孔6と対向させてベース上蓋5に設けて
いる排出孔で、軸12に固着されている開閉弁11によ
って開閉されている。10は、排出孔9上に設けている
ダイヤフラム弁体等からなる切替弁であり軸12を上昇
傾向に附勢している。13は切替弁10を介して前記ス
チーム通路4と連通する第二のスチーム通路で、その延
長先端部には適当な断面形状の噴出孔14を設けてい
る。15は、アイロンベース1を上部から覆っている断
熱板である。16はアイロン上方前部に設けている水タ
ンクで、前記気化室3に供給する水を蓄えている。
【0016】本実施例では、この水タンク16と気化室
3との間に以下の構成とした連通水路を設けている。す
なわち本実施例の連通水路は、内部に上下摺動自在に挿
入したピストン18を備えたシリンダ17と、シリンダ
17の下部に設けた水タンク16内の水を吸水するため
の吸水路19に連通している吸水口20と、吸水口20
に設けた第一の逆止弁21を構成するボール弁と、シリ
ンダ17内の水を気化室3に送水するための送水路22
に連通する送水口23で構成している。
【0017】24はピストン18を固着したピストン軸
で、上端はシリンダ17から外方に突出し、把手25の
前部上方に突設した送水ボタン26に連結している。ま
た下端は、送水ボタン26を押した場合に第一の逆止弁
21を下方に附勢し吸水口20を閉止する閉止ばね27
を装着している。28はピストン軸24を上方に引き上
げるスプリングで、これによりピストン18は常時上昇
傾向に附勢されている。また、気化室3とシリンダ17
上部のピストン上死点近傍との間には、気化室3で発生
したスチームによる背圧をシリンダ17に送るための第
三のスチーム通路29を設けている。第三のスチーム通
路29のシリンダ17側の開口部30にはシリンダ18
内の水やスチームの逆流を防止するためのボール弁で構
成した第二の逆止弁31と、第二の逆止弁31を常時閉
止方向に附勢する閉止ばね32を設けている。
【0018】また水タンク16の底部に連通している導
水路33は、この延長先端に小径に絞った開口部34を
有している。この開口部34の位置は、本実施例では前
記第二のスチーム通路13の先端に開口した噴出孔14
の近傍として、噴出孔14から噴出されたスチームが開
口部34に交錯するようにしている。35は切替レバー
で、下端には軸12の上端を押さえるための押さえばね
36を設けている。また、37は水タンク16に水を注
ぐための注水口である。
【0019】以下本実施例の動作について説明する。第
一に本実施例の憤霧式アイロンをスチームアイロンとし
て使用する場合について説明する。つまり使用者がウー
ル等の仕上げをするために使用しているものとする。こ
の場合、切替弁10は軸12を上昇傾向に附勢している
ため、開閉弁11は排出孔9を閉止し透孔6を開放した
状態になっている。この時、水タンク16内の水はヘッ
ド差により吸水路19・送水路22を経て、気化室3内
に滴下される。気化室3内に滴下された水はスチームと
なる。このスチームは、スチーム通路4・透孔6・第一
のスチーム通路7を経てアイロンベース1の底面に設け
ているスチーム孔8より噴出される。このとき、スチー
ム孔の開口面積は非常に大きいため気化室3の内圧はほ
とんど上昇することはなく、第三のスチーム通路29の
シリンダ17側開口部30に設けた第二の逆止弁31を
開放することはない。また切替レバー35は上方に引き
上げられているので、排出孔9は閉じられ、噴出孔14
は閉塞された状態となっている。つまり噴出孔14から
の霧の噴霧は行われないようになっているものである。
【0020】次に本実施例のアイロンを、木綿・麻等の
衣類をアイロン掛けをするのに適した噴霧式アイロンと
して使用する場合について説明する。切替レバー35を
押すと、切替弁10の附勢力に打ち勝って押さえばね3
6が下降し、切替弁10を押し下げる。従って、開閉弁
11は排出孔9を開くとともに透孔6を閉じるものであ
る。この状態で使用者が把手25を握って親指で送水ボ
タン26を押圧すると、ピストン18がスプリング28
の附勢力に抗してシリンダ17内を下降する。ピストン
18がシリンダ17内を下降すると、シリンダ17内の
水は、第一の逆止弁21・第二の逆止弁31が閉じてい
るため、ピストン18の下降に従って送水口23・送水
路22を経て、気化室3内に送られる。このため気化室
3で発生したスチームは、第二のスチーム通路13を通
って噴出孔14より集中して噴出される。この時、導水
路33の延長先端に設けている開口部34近傍は、噴出
孔14と近接しているため噴出孔14からのスチームの
噴出力で負圧となるものである。つまり水タンク16内
の水は導水路33内を上昇し、開口部34より適量づつ
排出されることになる。この水は、噴出孔14からのス
チームによって吹き飛ばされ、粒径約30μmの霧となっ
てアイロン掛け面方向に拡散される。
【0021】送水ボタン26に対する押圧力を取り除く
と、ピストン18はスプリング28の附勢力によってシ
リンダ17内を上昇する。この結果、シリンダ17内の
圧力は水タンク16内より負圧となる。このため水タン
ク16内の水は、第一の逆止弁21を開きながらシリン
ダ17内に吸い込まれる。このため再びシリンダ17に
は水が充満して、第一の逆止弁21も再び閉塞される。
【0022】このとき、噴出孔14の開口面積は非常に
小さく、気化室3の内圧がスチームにより上昇している
ため、気化室3内のスチームはスチーム通路4を経て第
二の逆止弁31を開放し、シリンダ17内に充満した水
に背圧をかけることとなる。従ってシリンダ17内の水
はこの背圧に押されて再び送水口23・送水路22を経
て気化室3内に送られる。このように送水ボタン26に
対する押圧力の附勢・解除一回を行うことによって、長
時間の自動的な連続送水を行うものである。このため噴
出孔14からのスチームの噴出は気化室3内の圧力の変
動に関わらず一定して行われることとなり、一回の送水
ボタン26の操作で粒径の微細な霧を長時間連続して噴
霧でき、ムラの無い均一な仕上がりが得られるものであ
る。
【0023】(実施例2)次に、本発明の第二の手段の
実施例を図2に基づいて説明する。図2で、1〜28、
33〜37は前記図1で説明した構成と同様の部材であ
る。本実施例では前記図1におけるシリンダ17内に背
圧をかけるための部材である第三のスチーム通路29・
第二の逆止弁31・閉止ばね32を無くし、新たにピス
トン18とピストン軸24との間にピストン18をピス
トン軸24の下端より常時下降傾向に附勢するためのば
ね体38を介在させている。
【0024】以下本実施例の動作を説明する。スチーム
アイロンとしての動作は、前記実施例と同様であり説明
を省略し、噴霧式アイロンとして使用する場合について
以下説明する。切替レバー35を押すと、切替弁10の
附勢力に打ち勝って押さえばね36が下降し、切替弁1
0を押し下げる。従って、開閉弁11は排出孔9を開く
とともに透孔6を閉じるものである。この状態で把手2
5を握って親指で送水ボタン26を押圧すると、ピスト
ン軸24がスプリング28の附勢力に抗して下降し、ば
ね体38は圧縮される。圧縮されたばね体38はピスト
ン18を下降方向に附勢し、ピストン18は徐々にシリ
ンダ17内を下降する。この時、シリンダ30内の水
は、第一の逆止弁21が閉じているため、ピストン18
の下降に従って送水口23・送水路22を経て、気化室
3内に徐々に送られる。
【0025】駆動ばね38が伸びきってピストン18が
下端に達して、送水ボタン26に対する押圧力を取り除
くと、ピストン18はスプリング28によりシリンダ1
7内を上昇する。この結果、シリンダ17内の圧力は水
タンク16内より負圧となる。このため水タンク16内
の水は、第一の逆止弁21を開きながらシリンダ17内
に吸い込まれる。このため再びシリンダ17には水が充
満して、第一の逆止弁21も再び閉塞される。
【0026】この状態で再び送水ボタン26を押圧する
と、前述と同様にしてシリンダ17内の水は気化室3に
徐々に送水される。このように送水ボタン26に対する
押圧力の附勢・解除を繰り返すことによって、シリンダ
17とピストン18とがポンプ作用を行なって、水タン
ク16内の水を送水するものである。
【0027】こうして、実施例1と同様に気化室3内に
送られた水は気化室3内でスチームとなり、噴出孔14
より集中して噴出される。このスチームの勢いによって
開口部34より排出された水は霧化させられ、アイロン
ベース1前方の衣類に吸着される。こうして、木綿・麻
等の衣類の頑固なシワを伸ばす場合に適した噴霧式アイ
ロンとして使用できる。
【0028】ところでこの場合、ばね体38によってピ
ストン18を徐々に下降させることによりシリンダ17
内の水を送水する構成としているので、シリンダ17の
径を大きくしておけば一回の送水ボタン26の押圧操作
で長時間の安定した連続噴霧を得ることができ、衣類の
均一で良好な仕上がり状態が得られることとなる。
【0029】また送水ボタン26を下端でロックできる
構成としておけば一層使い勝手の良い噴霧式アイロンと
なるものである。
【0030】(実施例3)次に本発明の第三の手段の実
施例を図3に基づいて説明する。図3で、1〜28・3
3〜38は、前記実施例2で使用した物と同様の部材で
ある。本実施例では、気化室3とシリンダ17上部のピ
ストン38上死点上部との間には気化室3で発生したス
チームによる背圧をピストン19の上方に送るための第
四のスチーム通路39を設けている。また、シリンダ1
7上端部とピストン軸24との間にはシリンダ17を密
閉に保つためのシール体40を設けている。
【0031】以下、本実施例の動作を説明する。実施例
2と同様に気化室3内に送られた水は気化室3内でスチ
ームとなり、噴出孔14より集中して噴出される。この
スチームの勢いによって、開口部34より排出された水
は霧化させられ、アイロンベース1前方の衣類に吸着さ
れる。こうして、木綿・麻等の衣類の頑固なシワを伸ば
す場合に適した噴霧式アイロンとして使用できる。
【0032】ところでこの場合、気下室3から第三のス
チーム通路39を経てシリンダ17内に送られたスチー
ムの背圧と駆動ばね38の力によってピストン18を徐
々に下降させることによりシリンダ17内の水を送水す
る構成としているので、シリンダ17の径を大きくして
おけば一回の送水ボタン26の押圧操作で長時間の連続
噴霧を得ることができるとともに、背圧によるスムーズ
なピストン18の動きにより安定した噴霧が得られるも
のである。従ってより一層均一で良好な衣類の仕上がり
状態が得られることとなる。
【0033】また送水ボタン26を下端でロックできる
構成としておけば一層使い勝手の良い噴霧式アイロンと
なるものである。
【0034】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、ヒータと気化室
とを有するアイロンベースと、気化室に供給する水を貯
える水タンクと、気化室で発生したスチームをスチーム
孔に導く第一のスチーム通路と、第一のスチーム通路と
弁体を介して連通する第二のスチーム通路と、水タンク
と連通し前記第二のスチーム通路の開口部近傍に配置し
た開口部を有する導水路と、水タンクと気化室との間を
接続する連通水路とを備え、前記連通水路を構成するシ
リンダには、シリンダ内を上下に摺動し常時上昇傾向に
附勢されたピストンと、水タンク内の水を吸水する吸水
口及び第一の逆止弁と、シリンダ内の水を気化室に送水
する送水口とを有し、かつ気化室で発生したスチームを
ピストンの上死点近傍に導くための第三のスチーム通路
を接続し、この第三のスチーム通路のシリンダ側開口部
にはシリンダから気化室へのスチーム及び水の逆流を防
止するための第二の逆止弁を設けた構成として、均一で
ムラのない噴霧を連続的に行うことができ、アイロン掛
け衣類の良好な仕上がり状態を実現することのできる噴
霧式アイロンを実現するものである。
【0035】本発明の第二の手段は、前記本発明第一の
手段を構成するシリンダと気化室との間に設けた連通水
路を、アイロンベースの上方に設けたシリンダと、この
シリンダ内に上下摺動自在に設けたピストンと、ピスト
ンを駆動させるための常時上昇傾向に附勢されたピスト
ン軸とで構成し、前記ピストンとピストン軸との間に
は、ピストンをピストン軸下端より常時下降傾向に附勢
するばね体を介在させ、シリンダの下部には、水タンク
内の水を吸水するための吸水口及び第一の逆止弁と、シ
リンダ内の水を気化室に送水する送水口とを設けた構成
として、より簡単な構成で、連続的な噴霧状態が得られ
る噴霧式アイロンを実現するものである。
【0036】さらに本発明の第三の手段は、特に気化室
とシリンダとの間には気化室で発生したスチームをピス
トンの上死点の上部に導くための第四のスチーム通路を
設け、シリンダ上端部とピストン軸との間にはシリンダ
を密閉に保つためのシール体を設けた構成として、気化
室からの背圧をピストンにかけピストンをスムーズに駆
動させることにより、一層安定した連続噴霧が得られる
噴霧式アイロンを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における噴霧式アイロン
の側断面図
【図2】本発明の第二の実施例における噴霧式アイロン
の側断面図
【図3】本発明の第三の実施例における噴霧式アイロン
の側断面図
【図4】従来例の噴霧式アイロンを示す側断面図
【符号の説明】
1 アイロンベース 2 ヒータ 3 気化室 7 第一のスチーム通路 10 切替弁 13 第二のスチーム通路 16 水タンク 17 シリンダ 18 ピストン 20 吸水口 21 第一の逆止弁 23 送水口 29 第三のスチーム通路 31 第二の逆止弁 33 導水路 38 ばね体 39 第四のスチーム通路 40 シール体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータと気化室とを有するアイロンベー
    スと、気化室に供給する水を貯える水タンクと、気化室
    で発生したスチームをスチーム孔に導く第一のスチーム
    通路と、第一のスチーム通路と弁体を介して連通する第
    二のスチーム通路と、水タンクと連通し前記第二のスチ
    ーム通路の開口部近傍に配置した開口部を有する導水路
    と、水タンクと気化室との間を接続する連通水路とを備
    え、前記連通水路を構成するシリンダには、シリンダ内
    を上下に摺動し常時上昇傾向に附勢されたピストンと、
    水タンク内の水を吸水する吸水口及び第一の逆止弁と、
    シリンダ内の水を気化室に送水する送水口とを有し、か
    つ気化室で発生したスチームをピストンの上死点近傍に
    導くための第三のスチーム通路を接続し、この第三のス
    チーム通路のシリンダ側開口部にはシリンダから気化室
    へのスチーム及び水の逆流を防止するための第二の逆止
    弁を設けた噴霧式アイロン。
  2. 【請求項2】 連通水路を、アイロンベースの上方に設
    けたシリンダと、このシリンダ内に上下摺動自在に設け
    たピストンと、ピストンを駆動させるための常時上昇傾
    向に附勢されたピストン軸とで構成し、前記ピストンと
    ピストン軸との間には、ピストンをピストン軸下端より
    常時下降傾向に附勢するばね体を介在させ、シリンダの
    下部には、水タンク内の水を吸水するための吸水口及び
    第一の逆止弁と、シリンダ内の水を気化室に送水する送
    水口とを設けた請求項1記載の噴霧式アイロン。
  3. 【請求項3】 気化室とシリンダとの間には気化室で発
    生したスチームをピストンの上死点の上部に導くための
    第四のスチーム通路を設け、シリンダ上端部とピストン
    軸との間にはシリンダを密閉に保つためのシール体を設
    けた請求項2記載の噴霧式アイロン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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