JPH0979469A - プラスチック製分岐管継手の製造方法 - Google Patents

プラスチック製分岐管継手の製造方法

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JPH0979469A
JPH0979469A JP7260786A JP26078695A JPH0979469A JP H0979469 A JPH0979469 A JP H0979469A JP 7260786 A JP7260786 A JP 7260786A JP 26078695 A JP26078695 A JP 26078695A JP H0979469 A JPH0979469 A JP H0979469A
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Masaru Kumagai
谷 勝 熊
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TOA KOKYU KEISHU VALVE
TOA KOUKIYUU KEISHIYU VALVE SEIZO KK
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II F TECHNO KK
TOA KOKYU KEISHU VALVE
TOA KOUKIYUU KEISHIYU VALVE SEIZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 できる限り成形金型を共用できるよう
な方法で継手を製造する。 【解決手段】 継手本体(1)とサドル部(2)を別
々に成形加工して、これら継手本体(1)とサドル部
(2)を融着接合させて継手を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管壁に接合させる
サドル部を有するプラスチック製分岐管継手に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、継手の分岐管
接続方向が相違するだけで、それに対応する継手の成形
金型が必要になる、従来のような、継手本体の成形と同
時にサドル部も一体成形する射出成形による、コストの
高い方法で継手を製造するのを止め、できる限り成形金
型を共用できるような方法で継手を製造する。
【0003】
【課題を解決するための手段】従って、継手本体とサド
ル部とを別々に成形加工した後、継手本体とサドル部と
を融着接合させプラスチック製分岐継手を作る。
【0004】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳述する。図1は本発明に係るプラスチック製
分岐管継手の斜視全体図で、この継手は、一端にプラス
チック製の分岐管の管端を差し込むソケット(1a)を
設ける管状の継手本体(1)の他端に、分岐管を接合さ
せるプラスチック製の管(以下本管という)の管壁の半
周以上を覆うことができる断面半円又はC型のサドル部
(2)を有し、継手本体(1)の内口がサドル部(2)
を貫通してこのサドル部(2)の下面に達している。つ
まり、サドル部(2)の貫通口(2a)の表面周囲から
継手本体(1)が分岐方向に立上げれている。またサド
ル部(2)の各端部には本管の外周側でこの半径方向面
内で対向するように一対の平板状の締め付け部(2b)
が設けられると共に、各締め付け部(2b)の略中央部
にはボルト貫通用の孔(2c)が対向して設けられてい
る。
【0005】また、図2は上記継手の断面正面図、図3
は同断面側面図であり、分岐管の外面と接触するソケッ
ト(1a)の内面には、電熱線を円柱面に沿ってコイル
状に巻いてスリーブ状に保形した発熱体(3)が埋め込
まれ、本管の外壁面と接触するサドル部(2)下面で貫
通口(2a)の周囲には、電熱線を平面に沿ってコイル
状に巻いてマット状に保形した発熱体(4)が彎曲され
て埋め込まれている。さらに、ソケット(1a)の端面
又は外周面に、発熱体(3)の電熱線の両端に取り付く
電源用端子(図示省略)が突出して設けられ、サドル部
(2)の端面又は外表面に、発熱体(4)の電熱線の両
端に取り付く電源用端子(図示省略)が突出して設けら
れている。
【0006】上記した継手は図4及び図5に示すように
継手本体(1)とサドル部(2)をそれぞれ別々に成形
加工する各工程と、継手本体(1)とサドル部(2)と
を融着接合させる工程で製造される。
【0007】継手本体(1)を製造する方法としては、
熱可塑性樹脂成形材の成形に用いられている射出成形法
で、全体を一体成形する方法、つまり、射出シリンダの
中で熱溶融し、流動化した成形材料を、射出プランジャ
又は射出スクリューによって、スリーブ状の発熱体
(3)を予めインサートして固く閉じた金型の中に圧入
し成形する。又は、上記の射出成形法で、受口(1a)
のみを作り、継手本体(1)は、これもまた熱可塑性樹
脂成形材料の成形に用いられている押出成形法で成形、
つまり、押出機中で加熱加圧して流動状態になった成形
材料を、ダイから管状に押出し、冷却後、所定長さに切
断することによって成形し、この継手本体(1)の一端
に受口(1a)を熱融着する。又は、受口(1a)と継
手本体(1)をそれぞれ別々に押出成形法で成形し(何
れも管状に押出される材料を冷却後所定長さに切断)、
継手本体(1)の一端に受口(1a)を熱融着させると
共に、受口(1a)の内面にスリーブ状の発熱体(3)
を装着する。方法などが用いられる。
【0008】一方、サドル部(2)を製造する方法とし
ては、上記継手本体(1)と同様に、射出成形法で、成
形と同時にマット状の発熱体(4)をインサートする。
又は、押出成形法で成形し、このサドル部(2)の内面
にマット状の発熱体(4)を装着する。方法などが用い
られる。また、貫通口(2a)及び孔(2c)の孔明け
はドリルなどによって、サドル部(2)成形後、この二
次加工で行う場合、継手本体(1)とサドル部(2)を
一体に接合後、継手の仕上げ工程で行う場合、また製造
者は孔明けを行わず、配管作業者が使用前に両方の孔明
けを行う場合と、孔(2c)の孔明けだけを使用前に行
い、配管後に本管の管壁の分岐孔の孔明けと同時に貫通
口(2a)の孔明けを行う場合がある。
【0009】なお、マット状の発熱体(4)は基本的に
はサドル部(2)に一体に設けられるが、後述する理由
からサドル部(2)と別に扱うことも可能である。
【0010】そして、上記の継手本体(1)とサドル部
(2)を接合する方法としては、継手本体(1)の受口
(1a)と反対側の端面を、継手本体(1)の接合角
(α)に応じてサドル部(2)底面に沿う端面形状に切
削(断)加工した後、継手本体(1)の端面をサドル部
(2)表面に接合させた状態で、この接合部の樹脂をガ
スバーナなどによって熱融着又は、これに加え、金属同
士の溶接のように接合部に溶融樹脂を付着させて融着さ
せる。又は、図4及び図5に示すような、前記マット状
の発熱体(4)と同様の構造で、外径が小さいマット状
の発熱体(5)を備え、この発熱体(5)を用いて継手
本体(1)とサドル部(2)を電気融着させる。つま
り、継手本体(1)端面とサドル部(2)表面の間に前
記マット状の発熱体(5)を挾み、且つ、所定の接合圧
力を得るように両者を押付けた状態で、前記発熱体
(5)に通電することによって、継手本体(1)とサド
ル部(2)の接合部の樹脂を加熱溶融させ、これら継手
本体(1)とサドル部(2)を電気融着させる。方法な
どが用いられる。また継手本体(1)とサドル部(2)
の接合にこれらの接合姿勢及び位置を固定するためのジ
グを用いることによって、接合不良や接合姿勢及び位置
の狂いを防止することができる。さらにサドル部(2)
の表面に一条の平坦な面を成形しておくことによって、
継手本体(1)の端面切削(断)形状が湾曲面ではなく
一平面に沿う面でよくなるため、この継手本体(1)の
端面加工が簡単になる。また継手本体(1)とサドル部
(2)のいずれの接合方法においても、継手本体(1)
の接合端部の肉厚が厚くなるので、高い接合強度を得る
ことができる。
【0011】上記したように、継手本体(1)とサドル
部(2)をそれぞれ別々に成形加工した後で、これら継
手本体(1)とサドル部(2)を融着接合させる方法で
継手を製造することによって、継手本体(1)とサドル
部(2)をそれぞれ同じ金型で成形しても、継手本体
(1)とサドル部(2)の接合角度(α)を適宜変換す
ることによって、分岐管接続方向が相違する数種のプラ
スチック製分岐管継手を製造することができる。つま
り、分岐管接続方向が相違する数種のプラスチック製分
岐管継手が一種類の金型で製造可能となる。さらに形
状、大きさが相違する継手本体(1)及びサドル部
(2)の組合せも自由に行えるので、従来に比べて少な
い金型で全種類の継手が製造可能となる。
【0012】上記のように製造されたプラスチック製分
岐管継手は、図6及び図7に示すように、プラスチック
製の本管(6)の分岐部に継手のサドル部(2)を嵌着
し、分岐方向に継手本体(1)を向け、この状態で、締
め付け部(2b)をボルト(8)とナット(9)で締め
付け、本管(6)にサドル部(2)を仮止めする。この
後、マット状発熱体(4)に通電し、本管(6)外壁面
とサドル部(2)内面の樹脂を加熱溶融させ、これら本
管(6)とサドル部(2)を電気融着させる。そして、
継手本体(1)の受口(1a)及びサドル部(2)の貫
通口(2a)からドリルや孔明け工具を挿入して本管
(6)の壁面に分岐口(10)を開設した後、この継手
本体(1)の受口(1a)にプラスチック製の分岐管
(7)の管端を差し込み、スリーブ状の発熱体(3)に
通電し、分岐管(7)外面と受口(1a)内面の樹脂を
加熱溶融させ、これら分岐管(7)と受口(1a)を電
気融着させる。これによって、本管(6)の管壁に分岐
管(7)の管端が継手によって接合される。またこれら
各管(6)(7)は上下水道やガスの配管として用いら
れている。
【0013】なお、ボルト(8)及び(9)による継手
の仮止めは、本管と分岐管接合後に解くことができ、さ
らにはサドル部(2)の各締め付け部(2b)を切断除
去し、本管の管壁からの余分な張出しを取り除くことも
行える。
【0014】また、上記のように既に製品化されたプラ
スチック製分岐管継手を用いて、本管(6)に分岐管
(7)を接合させる場合の他に、本発明では分解状態の
プラスチック製分岐管継手を、配管作業者がその現場で
分岐管接続方向に応じて継手本体(1)とサドル部
(2)を融着接合させることもでき、規格にない継手を
容易に作ることができ、現場施工を基本とする配管作業
への対応性に優れる。また、この際サドル部(2)が本
管(6)の管壁を半分以上を覆う形状で、且つ、本管
(6)への締め付け機能を持っていることから、サドル
部(2)に予めマット状の発熱体(4)を装着していな
い場合でも、このマット状の発熱体(4)を間に挾んだ
状態で本管(6)にサドル部(2)を仮止めすることに
よって、これら本管(6)とサドル部(2)の電気融着
を適正に行うことができる。また継手本体(1)とサド
ル部(2)の接合をマット状の発熱体(5)を用いて電
気融着で行うことにより、継手の製造がより簡単になる
と共に、特に現場での組立性がよくなる。
【0015】また本発明では継手の成形を押出し成形だ
けで行うことが可能となることによって、製造コストの
低下を大幅に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスチック製分岐管継手の斜視全体図。
【図2】プラスチック製分岐管継手の断面正面図。
【図3】プラスチック製分岐管継手の断面側面図。
【図4】プラスチック製分岐管継手の分解状態の断面正
面図。
【図5】プラスチック製分岐管継手の分解状態の断面側
面図。
【図6】プラスチック製分岐管継手の使用状態の断面正
面図。
【図7】プラスチック製分岐管継手の使用状態の断面側
面図。
【符号の説明】
(1) 継手本体 (2) サドル部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管壁に接合させるサドル部を有するプラ
    スチック製分岐管継手の製造方法において、継手本体と
    サドル部とを別々に成形加工する各工程と、継手本体と
    サドル部とを融着接合させる工程から成るプラスチック
    製分岐管継手の製造方法。
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Citations (6)

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