JPH09159073A - 補強材入りフランジの製造方法ならびに補強材入りフランジ継手の製造方法 - Google Patents

補強材入りフランジの製造方法ならびに補強材入りフランジ継手の製造方法

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JPH09159073A
JPH09159073A JP7318920A JP31892095A JPH09159073A JP H09159073 A JPH09159073 A JP H09159073A JP 7318920 A JP7318920 A JP 7318920A JP 31892095 A JP31892095 A JP 31892095A JP H09159073 A JPH09159073 A JP H09159073A
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Yonekazu Yamada
米数 山田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L23/00Flanged joints
    • F16L23/02Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ剛性の高い補強材入りフランジを製造す
ること。 【解決手段】 中央に孔10が設けられている熱可塑性
樹脂製の管用フランジ1を厚さ方向に均等に2分割して
同じ厚さの一対のフランジ部材11,11にし、各フラ
ンジ部材11の片面を切削して前記孔10と同心円状の
環状凹部111を形成してフランジ部材11を環状凹部
付フランジ部材110にし、各環状凹部付フランジ部材
110の環状凹部111が設けられている側の面を加熱
装置2の各加熱板21に全面的に当接させて加熱溶融
し、両方の環状凹部付フランジ部材110の環状凹部1
11を向き合わせて得られる中空部に、加熱した環状補
強材3を嵌合収納させた状態で前記環状凹部付フランジ
部材110の加熱溶融面同士を融着接合し、冷却固化し
た後にビードを取り除き、両方の環状凹部付フランジ部
材110と環状補強材3を貫通するボルト挿通用孔12
を複数穿孔する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、熱可塑性樹脂管
同士の結合等に用いる補強材入りフランジならびに補強
材入りフランジ継手の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 水道用の樹脂管としては、一般に塩ビ
管(塩化ビニル製の管)が実用されているが、ポリエチ
レン管(ポリエチレン製の管)も古くから使用されてい
て、近年では量的にも拡大の傾向にある。
【0003】ところで、管と管または管と機器類との接
続に使用されるものにルーズフランジがあるが、このよ
うなルーズフランジによる樹脂管の接続技術として従来
は、図22に示すような技術が知られている。
【0004】これは、特に塩ビ管の接続に適用されてお
り、接続しようとする両方の塩ビ管100の管端部にフ
ランジ101を一体成形しておき、そのフランジ101
同士を突き合わせ、更にそれらのフランジ101を一対
の樹脂製のルーズフランジ102,102で挟み込み、
それらのルーズフランジ102,102同士をボルト1
03とナット104で締結することによって両管10
0,100を接続していた。
【0005】一方、ポリエチレン管の接続には、例え
ば、実開昭57−131691号公報に記載されている
ように、フランジ継手を用いる技術が提案されている。
すなわち、図23に示すように、内周面に雌ねじ201
が形成されているフランジ継手200に対して、管端部
の外周に雄ねじ203が形成されているポリエチレン管
202をねじ込んで両者を接続する一方、そのフランジ
継手200のフランジ204と、もう一方のポリエチレ
ン管205の端部に一体成形されたフランジ206とを
ボルト207とナット208で締結することによって接
続していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
従来の技術では、ボルトとナットによる締め付け力が管
のフランジに長期に亘って連続的に加わることから、管
のフランジが歪んで水漏れの原因となり易い。特にポリ
エチレンで形成されるフランジ場合は応力緩和が起こり
易いので、歪が顕著に表れる。また、ルーズフランジに
も曲げ応力が長期に亘って連続的に加わることによって
歪が生じ易い。
【0007】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、曲げ剛性の高い補強材入りフランジを製造するこ
とを第1の目的とし、曲げ剛性の高い補強材入りフラン
ジ継手を製造することを第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記第1の目的を達成
するため、本発明請求項1記載の補強材入りフランジの
製造方法では、中央に孔が設けられていて、その孔を取
り囲むようにして環状補強材が埋設されている補強材入
りフランジの製造方法であって、互いに接合させること
によって環状補強材を嵌合収納可能な中空部を間に形成
可能な一対のフランジ部材を熱可塑性樹脂で形成し、前
記フランジ部材同士を、前記中空部に環状補強材を嵌合
収納させた状態で互いに融着接合する方法とした。
【0009】上記第2の目的を達成するため、本発明請
求項2記載の補強材入りフランジ継手の製造方法では、
筒状部の端部外周にフランジ部が設けられていて、前記
フランジ部に、前記筒状部を取り囲むようにして環状補
強材が埋設されている補強材入りフランジ継手の製造方
法であって、互いに接合させることによって環状補強材
を嵌合収納可能な中空部を間に形成可能な一対の継手部
材を熱可塑性樹脂で形成し、前記継手部材同士を、前記
中空部に環状補強材を嵌合収納させた状態で互いに融着
接合する方法とした。
【0010】更に、上記第2の目的を達成するため、本
発明請求項3記載の補強材入りフランジ継手の製造方法
では、筒状部の端部外周にフランジ部が設けられてい
て、前記フランジ部から少なくとも筒状部の基部にかけ
ての部分に、前記筒状部を取り囲むようにして断面L字
形の環状補強材が埋設されている補強材入りフランジ継
手の製造方法であって、互いに接合させることによって
断面L字形の環状補強材を嵌合収納可能な中空部を間に
形成可能な一対の継手部材を熱可塑性樹脂で形成し、前
記継手部材同士を、前記中空部に断面L字形の環状補強
材を嵌合収納させた状態で互いに融着接合する方法とし
た。
【0011】なお、前記環状補強材としては、鉄板を用
いる他、繊維補強熱硬化性樹脂(繊維はガラス繊維やカ
ーボン繊維やウィスカー等)あるいはメラミンやベーク
ライト等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
【0012】
【作用】 本発明請求項1記載の補強材入りフランジの
製造方法では、環状補強材が肉厚の中程に埋設された補
強材入りフランジを製造することができる。つまり、全
体形状は変えなくても強度の高い環状補強材を用いるこ
とによってフランジの曲げ剛性を高めることができるの
で、ボルトとナットによる締め付け力が長期に亘って連
続的に作用しても歪が生じないだけの曲げ剛性を備えた
補強材入りフランジを容易に製造することができる。
【0013】本発明請求項2記載の補強材入りフランジ
継手の製造方法では、環状補強材がフランジ部の肉厚の
中程に埋設された補強材入りフランジ継手を製造するこ
とができる。つまり、強度の高い環状補強材を用いるこ
とによってフランジ継手のフランジ部の曲げ剛性を高め
ることができるので、ボルトとナットによる締め付け力
が長期に亘って連続的に作用してもフランジ部に歪が生
じないだけの曲げ剛性を備えた補強材入りフランジ継手
を容易に製造することができる。
【0014】本発明請求項3記載の補強材入りフランジ
継手の製造方法では、フランジ部から少なくとも筒状部
の基部にかけての部分に断面L字形の環状補強材が埋設
された補強材入りフランジ継手を製造することができ
る。従って、ボルトとナットによる締め付け力が長期に
亘って連続的に作用してもフランジ部に歪が生じないと
共に、筒状部に曲げ応力が作用しても、筒状部とフラン
ジ部との間のコーナー部に亀裂が生じたりしないだけの
曲げ剛性を備えた補強材入りフランジ継手を容易に製造
することができる。
【0015】ちなみに、同様の補強材入りフランジなら
びに補強材入りフランジ継手の製造方法として、環状補
強材をインサートして射出成形する方法が考えられる
が、この方法では、環状補強材をインサートする工程
を、高性能のロボットを用いて行うか洗練された技術者
が慎重に手作業で行うかしなければならないので、非常
にコストが高くなってしまう。これに対して本発明の製
造方法では、高性能の装置を用いる必要がないし、高度
な技術も必要としないので、極端にコストが高くなるこ
ともない。
【0016】
【発明の実施の形態】 以下、図面に基づいて、実施の
形態1〜4について説明する。なお、実施の形態1なら
びに実施の形態2では、補強材入りフランジの製造方法
について説明し、実施の形態3ならびに実施の形態4で
は、補強材入りフランジ継手の製造方法について説明す
る。
【0017】(実施の形態1)実施の形態1の補強材入
りフランジの製造方法では、次の〜の順に作業を行
う。 中央に孔10が設けられている熱可塑性樹脂製のフ
ランジ1を、図1の(a)(b)に示すように、厚さ方
向に均等に2分割して同じ厚さ(t)の一対のフランジ
部材11,11にする(分割工程)。
【0018】 各フランジ部材11の片面をサンダー
等で切削して、図2の(a)(b)に示すように、孔1
0を取り囲むようにして環状凹部111を形成し、フラ
ンジ部材11を環状凹部付フランジ部材110にする。
なお、この時、両方の環状凹部111,111の深さが
同じになるようにする(切削工程)。
【0019】 図3に示すように、各環状凹部付フラ
ンジ部材110の環状凹部111が設けられている側の
面(環状凹部111の内面も含む)を加熱装置2の各加
熱板21,21に全面的に当接させて加熱溶融する(加
熱工程)。
【0020】 図4に示すように、両方の環状凹部付
フランジ部材110,110の環状凹部111,111
を向き合わせて得られる中空部に、加熱した環状補強材
3を嵌合収納させた状態で前記環状凹部付フランジ部材
110,110の加熱溶融面同士を融着接合する。な
お、前記環状補強材3には予め多数の孔31を全体に分
散させて設けておき、融着接合の際の圧力でこれらの孔
31に樹脂が流れ込み、高い接合強度が得られるように
する(融着工程)。
【0021】 冷却固化した後にビードを取り除き、
図5ならびに図6に示すように、両方の環状凹部付フラ
ンジ部材110,110と環状補強材3を貫通するボル
ト挿通用孔12を複数穿孔する。なお、このボルト挿通
用孔12は、環状凹部付フランジ部材110の周方向に
一定の間隔をおいて設ける(穿孔工程)。
【0022】これにより、環状補強材3が板厚のほぼ中
心に埋設された補強材入りフランジAを製造することが
できる。
【0023】(実施の形態2)実施の形態2の補強材入
りフランジの製造方法では、次の〜の順に作業を行
う。 中央に孔10が設けられている熱可塑性樹脂製の管
用フランジ1を、図7の(a)(b)に示すように、厚
さ方向に約2対1の割合で2分割して一対のフランジ部
材13,14を形成する(分割工程)。
【0024】 厚肉の方のフランジ部材13の片面を
サンダー等で切削し、図8(a)に示すように、フラン
ジ部材13の孔10を取り囲むようにして環状凹部13
1を形成し、フランジ部材13を環状凹部付フランジ部
材130にする。この時、前記環状凹部131の深さ
は、フランジ部材13の肉厚(2t)のほぼ1/2
(t)とする(切削工程)。
【0025】 図9に示すように、環状凹部付フラン
ジ部材130の環状凹部131が設けられている側の面
(環状凹部131の内面も含む)を加熱装置4の加熱板
41に全面的に当接させて加熱溶融すると共に、フラン
ジ部材14の片面を加熱装置4の加熱板42に全面的に
当接させて加熱溶融する(加熱工程)。
【0026】 図10に示すように、環状凹部付フラ
ンジ部材130の環状凹部131とフランジ部材14の
片面とを向き合わせて得られる環状の中空部に、加熱し
た環状補強材3を嵌合収納させた状態で前記環状凹部付
フランジ部材130とフランジ部材14の加熱溶融面同
士を融着接合する。なお、前記環状補強材3には予め多
数の孔31を全体に分散させて設けておき、融着接合の
際の圧力でこれらの孔31に樹脂が流れ込み、高い接合
強度が得られるようにする。(融着工程)。
【0027】 冷却固化した後にビードを取り除き、
図11に示すように、両フランジ部材130,14と環
状補強材3を貫通するボルト挿通用孔12を複数穿孔す
る。なお、このボルト挿通用孔12は、両フランジ部材
130,14の周方向に一定の間隔をおいて設ける(穿
孔工程)。
【0028】これにより、環状補強材3が肉厚のほぼ中
心に埋設された補強材入りフランジAを製造することが
できる。
【0029】つまり、実施の形態1ならびに実施の形態
2の補強材入りフランジの製造方法にあっては、強度の
高い環状補強材3を用いることによって管用フランジA
の曲げ剛性を高めることができるので、図12に示すよ
うに、フランジ付き熱可塑性樹脂管P,P同士を結合す
るのに用いた時に、ボルトBとナットNによる締め付け
力が長期に亘って連続的に作用しても歪が生じないだけ
の曲げ剛性を備えた補強材入りフランジAを製造するこ
とができる。しかも、既存のフランジを二次加工するの
で、既存の製造設備をそのまま利用することもでき、環
状補強材をインサートして射出成形する方法と比べて非
常に安価に製造することができる。
【0030】なお、実施の形態1ならびに2の製造方法
で使用するフランジ1は、射出成形で形成したものでも
よいし、熱可塑性樹脂板を切削加工して形成したもので
もよいが、いずれにしても既存のものを使用することが
できる。
【0031】また、実施の形態1ならびに2の製造方法
では、中央に孔10が設けられている熱可塑性樹脂製の
フランジ1を2次加工することによって環状凹部付フラ
ンジ部材110,130を形成したが、これらの環状凹
部付フランジ部材110,130は、熱可塑性樹脂で射
出成形してもよい。
【0032】(実施の形態3)実施の形態3の補強材入
りフランジ継手の製造方法では、次の〜の順に作業
を行う。 筒状部51の端部外周にフランジ部52が設けられ
ている熱可塑性樹脂製のフランジ継手5を、前記フラン
ジ部52の肉厚を分割する位置で分割し、図13の
(a)に示すような継手部材5aと、図13の(b)に
示すような継手部材5bにする(分割工程)。
【0033】 前記継手部材5aのフランジ部521
の筒状部51とは反対側の面をサンダー等で切削し、図
14の(a)に示すように、筒状部51を取り囲むよう
にして環状凹部522を形成して継手部材5aを環状凹
部付継手部材50aにすると共に、前記継手部材5bの
片面をサンダー等で切削し、図14の(b)に示すよう
に、継手部材5bの孔を取り囲むようにして環状凹部5
23を形成して継手部材5bを環状凹部付継手部材50
bにする。なお、この時、両方の環状凹部522,52
3の深さが同じになるようにする(切削工程)。
【0034】 図15に示すように、前記環状凹部付
継手部材50aのフランジ部521の環状凹部522が
設けられている側の面(環状凹部522の内面も含む)
を加熱装置2の加熱板21に全面的に当接させて加熱溶
融すると共に、前記環状凹部付継手部材50bの環状凹
部523が設けられている側の面(環状凹部523の内
面も含む)を加熱装置2の加熱板21に全面的に当接さ
せて加熱溶融する(加熱工程)。
【0035】 図16に示すように、環状凹部付継手
部材50aの環状凹部522と継手部材5bの環状凹部
523を向き合わせて得られる中空部に、加熱した環状
補強材3を嵌合収納させた状態で前記環状凹部付継手部
材50aと環状凹部付継手部材50bの加熱溶融面同士
を融着接合する。なお、前記環状補強材3には予め多数
の孔31を全体に分散させて設けておき、融着接合の際
の圧力でこれらの孔31に樹脂が流れ込み、高い接合強
度が得られるようにする(融着工程)。
【0036】 冷却固化した後にビードを取り除き、
図17に示すように、環状凹部付継手部材50aのフラ
ンジ部521と環状凹部付継手部材50bと環状補強材
3を貫通するボルト挿通用孔53を複数穿孔する。な
お、このボルト挿通用孔53は、フランジ部51の周方
向に一定の間隔をおいて設ける(穿孔工程)。
【0037】これにより、環状補強材3がフランジ部5
2の肉厚の中程に埋設された補強材入りフランジ継手F
1を製造することができる。
【0038】つまり、この実施の形態3の補強材入りフ
ランジ継手F1の製造方法では、強度の高い環状補強材
3を用いることによってフランジ継手F1のフランジ部
52の曲げ剛性を高めることができるので、ボルトとナ
ットによる締め付け力が長期に亘って連続的に作用して
もフランジ部52に歪が生じないだけの曲げ剛性を備え
た補強材入りフランジ継手F1を容易に製造することが
できる。
【0039】(実施の形態4)実施の形態4の補強材入
りフランジ継手の製造方法では、次の〜の順に作業
を行う。 図18の(a)に示すような雌型継手部材6と、図
18の(b)に示すような雄型継手部材7を、それぞれ
熱可塑性樹脂で射出成形する。前記雌型継手部材6と前
記雄型継手部材7は、筒状部61,71の端部外周にフ
ランジ部62,72が設けられ、前記筒状部61,71
が雄雌の関係になっていて、筒状部61,71同士を嵌
合させると共にフランジ部62,72同士を合わせる
と、雌型継手部材6に設けられている環状凹部63と、
雄型部材7に設けられている環状凹部73とが向き合っ
て、筒状部61,71の中程からフランジ部62,72
にかけて周方向に連続する断面L字形の中空部が形成さ
れるようになっている。
【0040】 図19に示すように、雌型継手部材6
の環状凹部63が設けられている側の面(環状凹部63
の内面も含む)を加熱装置8の加熱板81に全面的に当
接させて加熱溶融すると共に、雄型継手部材7の環状凹
部73が設けられている側の面(環状凹部73の内面も
含む)を加熱装置8の加熱板82に全面的に当接させて
加熱溶融する(加熱工程)。
【0041】 図20に示すように、筒状部61,7
1同士を嵌合させると共にフランジ部62,72同士を
合わせて得られる中空部に、加熱した断面L字形の環状
補強材9を嵌合収納させた状態で融着接合する。なお、
前記環状補強材9には予め多数の孔91を全体に分散さ
せて設けておき、融着接合の際の圧力でこれらの孔91
に樹脂が流れ込み、高い接合強度が得られるようにする
(融着工程)。
【0042】 冷却固化した後にビードを取り除き、
図21に示すように、雌型継手部材6と雄型継手部材7
と環状補強材9とを貫通するボルト挿通用孔60を複数
穿孔する。なお、このボルト挿通用孔60は、周方向に
一定の間隔をおいて設ける(穿孔工程)。
【0043】これにより、断面L字形の環状補強材9
が、筒状部61,71の中程からフランジ部62,72
にかけての部分に埋設された補強材入りフランジ継手F
2を製造することができる。
【0044】つまり、この実施の形態4の補強材入りフ
ランジ継手F2の製造方法では、強度の高い環状補強材
9を用いることによって筒状部61,71からフランジ
部フランジ部62,72にかけての部分の曲げ剛性を高
めることができるので、ボルトとナットによる締め付け
力が長期に亘って連続的に作用してもフランジ部62,
72に歪が生じないと共に、筒状部に曲げ応力が作用し
ても、筒状部61,71とフランジ部62,72との間
のコーナー部に亀裂が生じたりしないだけの曲げ剛性を
備えた補強材入りフランジ継手F2を容易に製造するこ
とができる。
【0045】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
実施の形態3では、切削工程において継手部材とフラン
ジ部材の両方に環状凹部を形成したが、環状凹部は継手
部材とフランジ部材のいずれか一方にのみ形成するよう
にしてもよい。同様に実施の形態4でも、切削工程にお
いて雌型継手部材と雄型継手部材の両方に環状凹部を形
成したが、環状凹部は雌型継手部材と雄型継手部材のい
ずれか一方にのみ形成するようにしてもよい。また、実
施の形態3,4では、筒状部が真っ直ぐに形成されてい
るフランジ継手の製造方法について説明したが、筒状部
が3方向あるいは4方向に分岐していて、各分岐部の先
端にフランジ部が設けられているフランジ継手を製造す
る場合に適用してもよい。
【0046】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明請求項1
記載の補強材入りフランジの製造方法にあっては、ボル
トとナットによる締め付け力が長期に亘って連続的に作
用しても歪が生じないだけの曲げ剛性を備えた補強材入
りフランジを製造することができ、しかも、環状補強材
をインサートして射出成形する方法と比べて非常に安価
に製造できるという効果が得られる。
【0047】また、本発明請求項2記載の補強材入りフ
ランジ継手の製造方法にあっては、ボルトとナットによ
る締め付け力が長期に亘って連続的に作用してもフラン
ジに歪が生じないだけの曲げ剛性を備えた補強材入りフ
ランジ継手を製造することができ、しかも、環状補強材
をインサートして射出成形する方法と比べて非常に安価
に製造できるという効果が得られる。
【0048】更に、本発明請求項3記載の補強材入りフ
ランジ継手の製造方法にあっては、ボルトとナットによ
る締め付け力が長期に亘って連続的に作用してもフラン
ジに歪が生じないと共に、筒状部に曲げ応力が作用して
も、筒状部とフランジとの間のコーナー部に亀裂が生じ
たりしないだけの曲げ剛性を備えた補強材入りフランジ
を製造することができ、しかも、環状補強材をインサー
トして射出成形する方法と比べて非常に安価に製造でき
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の補強材入りフランジの製造方
法の分割工程を示す断面図である。
【図2】 実施の形態1の補強材入りフランジの製造方
法の切削工程を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1の補強材入りフランジの製造方
法の加熱工程を示す断面図である。
【図4】 実施の形態1の補強材入りフランジの製造方
法の融着工程を示す断面図である。
【図5】 実施の形態1の補強材入りフランジの製造方
法の穿孔工程を示す断面図である。
【図6】 実施の形態1の補強材入りフランジの製造方
法の穿孔工程を示す平面図である。
【図7】 実施の形態2の補強材入りフランジの製造方
法の分割工程を示す断面図である。
【図8】 実施の形態2の補強材入りフランジの製造方
法の切削工程を示す断面図である。
【図9】 実施の形態2の補強材入りフランジの製造方
法の加熱工程を示す断面図である。
【図10】 実施の形態2の補強材入りフランジの製造
方法の融着工程を示す断面図である。
【図11】 実施の形態2の補強材入りフランジの製造
方法の穿孔工程を示す断面図である。
【図12】 補強材入りフランジの使用状態を示す図で
ある。
【図13】 実施の形態3の補強材入りフランジ継手の
製造方法の分割工程を示す断面図である。
【図14】 実施の形態3の補強材入りフランジ継手の
製造方法の切削工程を示す断面図である。
【図15】 実施の形態3の補強材入りフランジ継手の
製造方法の加熱工程を示す断面図である。
【図16】 実施の形態3の補強材入りフランジ継手の
製造方法の融着工程を示す断面図である。
【図17】 実施の形態3の補強材入りフランジ継手の
製造方法の穿孔工程を示す断面図である。
【図18】 実施の形態4の補強材入りフランジ継手の
製造方法の成形工程を示す断面図である。
【図19】 実施の形態4の補強材入りフランジ継手の
製造方法の加熱工程を示す断面図である。
【図20】 実施の形態4の補強材入りフランジ継手の
製造方法の融着工程を示す断面図である。
【図21】 実施の形態4の補強材入りフランジ継手の
製造方法の穿孔工程を示す断面図である。
【図22】 従来の管用フランジの使用状態を示す図で
ある。
【図23】 従来の管用フランジ継手の使用状態を示す
図である。
【符号の説明】
1 フランジ 10 孔 11,13,14 フランジ部材 110,130 環状凹部付フランジ部材 111,131 環状凹部 5 フランジ継手 5a 継手部材 5b 継手部材 50a 環状凹部付継手部材 50b 環状凹部付継手部材 51 筒状部 52 フランジ部 521 フランジ部 522,523 環状凹部 6 雌型継手部材 61 筒状部 62 フランジ部 63 環状凹部 7 雄型継手部材 71 筒状部 72 フランジ部 73 環状凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に孔が設けられていて、その孔を取
    り囲むようにして環状補強材が埋設されている補強材入
    りフランジの製造方法であって、 互いに接合させることによって環状補強材を嵌合収納可
    能な中空部を間に形成可能な一対のフランジ部材を熱可
    塑性樹脂で形成し、前記フランジ部材同士を、前記中空
    部に環状補強材を嵌合収納させた状態で互いに融着接合
    することを特徴とする補強材入りフランジの製造方法。
  2. 【請求項2】 筒状部の端部外周にフランジ部が設けら
    れていて、前記フランジ部に、前記筒状部を取り囲むよ
    うにして環状補強材が埋設されている補強材入りフラン
    ジ継手の製造方法であって、 互いに接合させることによって環状補強材を嵌合収納可
    能な中空部を間に形成可能な一対の継手部材を熱可塑性
    樹脂で形成し、前記継手部材同士を、前記中空部に環状
    補強材を嵌合収納させた状態で互いに融着接合すること
    を特徴とする補強材入りフランジ継手の製造方法。
  3. 【請求項3】 筒状部の端部外周にフランジ部が設けら
    れていて、前記フランジ部から少なくとも筒状部の基部
    にかけての部分に、前記筒状部を取り囲むようにして断
    面L形の環状補強材が埋設されている補強材入りフラン
    ジ継手の製造方法であって、 互いに接合させることによって断面L字形の環状補強材
    を嵌合収納可能な中空部を間に形成可能な一対の継手部
    材を熱可塑性樹脂で形成し、前記継手部材同士を、前記
    中空部に断面L字形の環状補強材を嵌合収納させた状態
    で互いに融着接合することを特徴とする補強材入りフラ
    ンジ継手の製造方法。
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