JPH0979250A - 動圧軸受装置 - Google Patents
動圧軸受装置Info
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- JPH0979250A JPH0979250A JP26088495A JP26088495A JPH0979250A JP H0979250 A JPH0979250 A JP H0979250A JP 26088495 A JP26088495 A JP 26088495A JP 26088495 A JP26088495 A JP 26088495A JP H0979250 A JPH0979250 A JP H0979250A
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Abstract
及び組立精度を向上させ、従って回転運動時のラジアル
及びスラスト方向の動圧バランスを良好に保持できる動
圧軸受装置を提供する。 【解決手段】 回転部材1の中心部に軸3を固定部材2
の中心部にスリ−ブ8をそれぞれ固定して設けてこれら
を嵌合し且つ動圧軸受を形成する動圧軸受装置におい
て、軸3にスラスト板7を回転部材に設けた凸部1bと
共にねじ5により固定して設け、スリ−ブ8内周面に形
成した周状凹部空間10にスラスト板7を配置し、スラ
スト板7と周状凹部10との間にそれぞれスラスト動圧
軸受を形成する。また、Oリングを介してスラスト板7
を軸3に固定してもよい。
Description
やワ−プロ等の磁気ディスク或いはビデオテ−プレコ−
ダ(VTR)の回転ドラムを高速回転駆動する動圧軸受
装置、特にスラスト板の取付精度を向上させた動圧軸受
装置に関する。
OA事務機器或いはビデオ等のAV機器等では磁気ディ
スクや回転ドラムを高速回転させるための回転駆動装置
が組み込まれる。このような回転駆動装置では、高速回
転時の精度を維持し更に騒音や振動を防止するため潤滑
剤(流体)を利用した動圧軸受装置が用いられる。
縦断面図である。即ち、固定部材2の中心部には軸3が
ねじ5により縦方向に固定されて立設配置され、また、
該固定部材2に立設した軸3の周囲には縦方向に円筒部
4が設けられ且つ該円筒部4の外側周囲にはステ−タ6
が配置されている。そして該軸3は、磁気ディスク等を
装着するハブ(回転部材)1の中央部に固定され段部8
aを設けたスリ−ブ8の穴8bに少しの隙間をもって嵌
め入れられているが、該軸3の表面にはヘリングボ−ン
形或いはスパイラル形の動圧溝3a、3bが形成されて
いる。これら軸3とスリ−ブ8との内部には潤滑剤(流
体)が充填される。なお、該動圧溝3a、3bの代わり
にスリ−ブ8の内周面に同様の動圧溝(図示省略)が設
けられることもある。そして該軸3の下部にはスラスト
板7が固定されているが、該スラスト板7は前記スリ−
ブ8に設けられた段部8aと該スリ−ブ8の下端部に嵌
着されスリ−ブの一部をなすリング部材11との間に形
成される周状凹部空間10に配置される。また、前記回
転部材であるハブ1の外側円筒部1aの内周面には前記
ステ−タ6と対向する位置に磁石製のロ−タ9が配置さ
れている。
(B)に示すように、ヘリングボ−ン形或いはスパイラ
ル形の動圧溝7a、7a、・・・が形成され、前記軸3
の動圧溝3a、3b等によるラジアル方向の動圧だけで
なくスラスト方向の動圧によっても前記ステ−タ6及び
ロ−タ9により生じる回転運動時の軸3とスリ−ブ8と
の動圧バランスが保たれるように構成されている。
軸3にはスラスト板7が圧入或いは溶接等により接着固
定されるが、該スラスト板7はスリ−ブ8に設けた段部
8aと該スリ−ブ7に固定されたリング部材11との間
の周状凹部空間10に適正に配置しなければ動圧バラン
スを適正に保つことはできない。しかし、該スラスト板
7を軸3に嵌合固定してスリ−ブ8の周状凹部空間10
に組み込む作業は煩雑であり、従って確実に固定するこ
とは極めて困難であった。しかし、スラスト板7が適切
に配置されていないと振動や揺れ等の問題が生じる。
たものであり、軸とスラスト板とを分離して加工し且つ
加工及び組立精度を向上させ、従って回転運動時のラジ
アル及びスラスト方向の動圧バランスを良好に保持する
ことのできる動圧軸受装置を提供することを目的とす
る。
る課題を解決するために、回転部材と固定部材のいず
れか一方の中心部に軸を他方の中心部にスリ−ブをそれ
ぞれ固定して設けてこれらを嵌合し且つ前記軸とスリ−
ブ間に動圧軸受を形成してなる動圧軸受装置において、
前記軸に、スラスト板を回転部材或いは固定部材と共に
ねじにより固定して設け、前記スリ−ブ内周面に形成し
た周状凹部空間に前記スラスト板を配置し、該スラスト
板と前記周状凹部との間にスラスト動圧軸受を形成した
ことを特徴とする。
方の中心部に軸を他方の中心部にスリ−ブをそれぞれ固
定して設けてこれらを嵌合し且つ前記軸とスリ−ブ間に
動圧軸受を形成してなる動圧軸受装置において、前記軸
にスラスト板を前記回転部材或いは固定部材に設けた凸
部と共にOリングを介してねじにより固定して設け、前
記スリ−ブ内周面に形成した周状凹部空間に前記スラス
ト板を配置し、該スラスト板と前記周状凹部との間にそ
れぞれスラスト動圧軸受を形成したことを特徴とする。
ると、スラスト板7を精度よく且つ固定部材或いは回転
部材と軸3とを一体として固定することができる。従っ
て、スリ−ブ8に形成される周状凹部空間10に該スラ
スト板7を適正且つ精度よく配置することができる。ま
た、回転部材1全体の上下の振動や揺れも防止され軸方
向の精度も良くすることができる。
ついて図面を参照して説明する。図1(A)は この発
明の動圧軸受装置の構成を示す縦断面図であり、図1
(B)は図1(A)の一部拡大図である。尚、重複を避
けるため同一の構成要素には従来技術で説明した同一の
符号を用いて説明する。固定部材2の中央部にはスリ−
ブ8が固定されると共に、該スリ−ブ8の穴8bには回
転する軸3が一定の隙間をもって嵌め入れてある。ま
た、このスリ−ブ8の外側には電流を流すコイルを装着
したステ−タ6が配置されている。
にねじ5により固定されるが、該軸3にはスラスト板7
が固定して取り付けられている。この場合、該スラスト
板7は前記ねじ5により軸3に押しつけるように固定さ
れる。即ち、軸3の上部には段部3cが設けられ、前記
スラスト板7は該段部3cに係止させるように嵌め入れ
てある。一方、ハブ1の中心部には円筒部1bが形成し
てあるが、該円筒部1bはスラスト板7をねじ5によっ
て該ハブ1と共に軸3に固定する際該スラスト板7を該
軸3に形成した段部3cに押しつけるようにして固定す
ることになる。従って、例えばハブ1の上端面からこの
軸3の段部3cまでの距離hは意図する値となるように
加工することができるので、該段部3cに固定するスラ
スト板7の取付位置も意図する値となるように決めるこ
とができる。即ち、ハブ1の上端面から該スラスト板7
の下面までの距離もhとなる。尚、前記円筒部1bはス
ラスト板7を押さえるためのものであるから該円筒部1
bに代えて周回りに複数個の凸部を設けてもよい。
るスリ−ブ8には、上部に段部8aが形成され、更に、
該スリ−ブ8の上端部にはスリ−ブ8の一部をなすリン
グ部材11cが固着され、これらスリ−ブ8の段部8a
とリング部材11との間には周状凹部空間10が形成さ
れる。そして該固定部材2の下端面からスリ−ブ8の段
部8aまでの距離d1 及び該固定部材2の下端面からリ
ング部材11の下面までの距離d2 も予め決めることが
できる。即ち、スリ−ブ8に形成される段部8aとリン
グ部材11との間に形成される周状凹部空間10の高さ
eを決め、該周状凹部空間10に配置するスラスト板7
との隙間もどの程度にすればよいかを決めることが出来
る。
3の段部3a、スリ−ブ8の段部8a、リング部材11
等は分離して加工してから組み込まれるため極めて高精
度に加工することができる。従って、該固定部材2の下
端面からハブ1の上端面までの距離Hもステ−タ6及び
ロ−タ9により一定とすることができるので前記スラス
ト板7を該周状凹部空間10の適正な位置に正確に且つ
精度良く配置させることができる。
形実施例であり、図2(B)は図2(A)の一部拡大図
である。この実施例では固定部材2の中心部に軸3がね
じ5によって固定してある。該軸3の下部に段部3dが
形成され、ここにスラスト板7が固定される。また、固
定部材2の中心より所定半径には円筒部2aが立設され
該円筒部2aの外側にはステ−タ6が取り付けられ、前
記ハブ1の外周囲に設けた円筒部1aの内周面には該ス
テ−タ6と対向するようにロ−タ9が配置されている。
そして該固定部材2の中心部には浅い円筒部1cが形成
してあり、該スラスト板7は該浅い円筒部1cによりO
リング12を介して軸3の段部3dに固定される。前記
回転部材のハブ1の中心部にはスリ−ブ8が固定され、
前記軸3は該スリ−ブ8の穴8bに所定の隙間をおいて
嵌め入れてある。また、該スリ−ブ8の下部には段部8
cが形成され且つ該スリ−ブ8の下端部には該スリ−ブ
8の一部をなすリング部材11が嵌着されている。こう
して、前記スラスト板7は軸3に固定してスリ−ブ8に
形成した段部8cとリング部材11によって形成される
周状凹部空間10に適正に且つ精度よく配置することが
できる。
端面からこの軸3の段部3bまでの距離h’は間にOリ
ング12を介するにしてもねじ5により調整して意図す
る値となるようにすることができるので、該段部3dに
固定するスラスト板7の取付位置も意図する値となるよ
うに決めることができる。また、前記回転部材であるハ
ブ1の上端面からスリ−ブ8の段部8cまでの距離d3
及び該ハブ1の上端面からリング部材11の下面までの
距離d4 も予め決めることができる。即ち、スリ−ブ8
に形成される段部8cとリング部材11との間に形成さ
れる周状凹部空間10の高さe' を決め、該周状凹部空
間10に配置するスラスト板7との隙間もどの程度にす
ればよいかを決めることが出来る。
態の場合でも、軸3の表面には動圧溝3a、3bが形成
され軸3とスリ−ブ8との間には動圧軸受が形成され、
また、前記スラスト板7の表裏面にも動圧溝7aが形成
され周状凹部空間10との間にスラスト動圧軸受が形成
されるが、軸3の表面に動圧溝3a、3bを形成する代
わりにスリ−ブ8の穴8bの内周面に動圧溝(図示省
略)を形成してもよい。
鵜措置によれば、軸やスラスト板或いはスリ−ブ等を分
離した状態で加工することで加工及び組立精度を向上さ
せることができる。また、スラスト板表面の動圧溝の加
工も容易となり、動圧軸受装置全体として極めて高精度
に製作することができる。更に、スラスト板も薄く加工
して使用することが出来るので軸方向にもコンパクトに
構成することができる。
を示す縦断面図であり、図1(B)は図1(A)の一部
拡大図である。
施例であり、図2(B)は図2(A)の一部拡大図であ
る。
縦断面図であり、図3(B)は動圧溝を設けたスラスト
板の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 回転部材と固定部材のいずれか一方の中
心部に軸を他方の中心部にスリ−ブをそれぞれ固定して
設けてこれらを嵌合し且つ前記軸とスリ−ブ間に動圧軸
受を形成してなる動圧軸受装置において、前記軸にスラ
スト板を前記回転部材或いは固定部材に設けた凸部と共
にねじにより固定して設け、前記スリ−ブ内周面に形成
した周状凹部空間に前記スラスト板を配置し、該スラス
ト板と前記周状凹部との間にそれぞれスラスト動圧軸受
を形成したことを特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項2】 回転部材と固定部材のいずれか一方の中
心部に軸を他方の中心部にスリ−ブをそれぞれ固定して
設けてこれらを嵌合し且つ前記軸とスリ−ブ間に動圧軸
受を形成してなる動圧軸受装置において、前記軸にスラ
スト板を前記回転部材或いは固定部材に設けた凸部と共
にOリングを介してねじにより固定して設け、前記スリ
−ブ内周面に形成した周状凹部空間に前記スラスト板を
配置し、該スラスト板と前記周状凹部との間にそれぞれ
スラスト動圧軸受を形成したことを特徴とする動圧軸受
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26088495A JP3803882B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 動圧軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26088495A JP3803882B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 動圧軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0979250A true JPH0979250A (ja) | 1997-03-25 |
JP3803882B2 JP3803882B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=17354096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26088495A Expired - Fee Related JP3803882B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 動圧軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3803882B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005192292A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スピンドルモータ |
JP2007185035A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Victor Co Of Japan Ltd | ディスク駆動用モータ |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP26088495A patent/JP3803882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005192292A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スピンドルモータ |
JP2007185035A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Victor Co Of Japan Ltd | ディスク駆動用モータ |
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---|---|
JP3803882B2 (ja) | 2006-08-02 |
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Effective date: 20050614 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
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A521 | Written amendment |
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