JPH0979050A - スロットル制御装置 - Google Patents

スロットル制御装置

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JPH0979050A
JPH0979050A JP7233981A JP23398195A JPH0979050A JP H0979050 A JPH0979050 A JP H0979050A JP 7233981 A JP7233981 A JP 7233981A JP 23398195 A JP23398195 A JP 23398195A JP H0979050 A JPH0979050 A JP H0979050A
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lever
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drive lever
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康夫 斉藤
Shigenori Tawara
重則 田原
Hiroyuki Yamada
裕之 山田
Atsushi Houkida
淳 伯耆田
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Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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    • F02D9/00Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
    • F02D9/02Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits concerning induction conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D9/00Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
    • F02D9/02Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits concerning induction conduits
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    • F02D2009/0261Arrangements; Control features; Details thereof having a specially shaped transmission member, e.g. a cam, specially toothed gears, with a clutch

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、低開度領域から中高開度領域
におけるスロットル開口面積変化率を任意に設定可能な
スロットル制御装置を提供するにある。 【構成】スロットルバルブ3は、吸気通路に対して回転
可能に支持され、吸気通路の面積を可変するとともに、
このスロットルバルブ3対して固定されたスロットルレ
バー4によって回転される。また、アクセルペダル8の
踏込みに連動してドライブレバー6が回転する。ドライ
ブレバー6の回転をスロットルレバー4に伝達するカム
機構Xと、ドライブレバー6の回転をスロットルレバー
4に伝達するコネクテイングレバー10から構成される
リンク機構を備え、このカム機構とリンク機構をスロッ
トルバルブの開度に応じて切替えて動作される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スロットル制御装置に
係り、自動車用エンジンの吸気通路に設けられたスロッ
トル開度を制御するに好適なスロットル制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の運転性向上のため
に、アクセル制御量に対するスロットル開口面積の変化
率(以下、「スロットル開口面積変化率」という)の最
適化について検討されている。
【0003】高出力の自動車用内燃機関においては、ア
クセルペダル操作の容易でない発進時や低速度域でアク
セルペダルを少々踏みすぎた時などにおける自動車の急
な飛び出し、エンスト、あるいは、エンジンブレーキの
過剰な作用を防止し、また、中高速度域においては、ア
クセル制御量に対する鋭敏なエンジンレスポンスを得る
ために、スロットルバルブの低開度領域では、スロット
ル開口面積変化率を小さくし、中開度領域から高開度領
域では、スロットル開口面積変化率を大きくすることが
知られている。
【0004】そのための、具体的なやり方としては、例
えば、特公平5−52409号公報に記載されているよ
うに、アクセルワイヤケーブルとスロットルシャフトの
間にリンク機構を設ける方式が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方式では、リンク機構によってスロットル開口
面積変化率を変えるようにしているため、さらに運転性
の向上を図ろうという要求に対しては対応できないとい
う問題があった。例えば、従来のリンク機構は、200
0cc程度の排気量で車両重量の比較的軽い自動車に一
般に用いられているが、排気量が4000cc程度で、
このような大排気量にも拘らず比較的車両重量の軽い自
動車においては、低速トルクが大きく、車両重量が軽い
ため、スロットルバルブの低開度領域では、スロットル
開口面積変化率を、さらに、小さくし、また、車両重量
の軽さを生かして、中開度領域から高開度領域では、ス
ポーテイー走行を可能とするように、スロットル開口面
積変化率を、さらに、大きくしたいという要求がある
が、このようなスロットル開口面積変化率の要求に対し
ては、従来のリンク機構では応じることができないとい
う問題があった。
【0006】また、1000cc程度の小排気量のエン
ジンを使用する自動車においては、低速トルクが小さい
分を補うため、低開度領域におけるスロットル開口面積
変化率を大きくし、また、中開度領域から高開度領域で
は、スロットル開口面積変化率を、小さくしたいという
要求があるが、このようなスロットル開口面積変化率の
要求に対しては、従来のリンク機構では応じることがで
きないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、低開度領域から中高開度
領域におけるスロットル開口面積変化率を任意に設定可
能なスロットル制御装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、吸気通路に対して回転可能に支持され、
吸気通路の面積を可変するスロットルバルブと、このス
ロットルバルブに対して固定され、このスロットルバル
ブを回転するスロットルレバーと、アクセルペダルの踏
込みに連動して回転するドライブレバーと、このドライ
ブレバーの回転を上記スロットルレバーに伝達するカム
機構と、上記ドライブレバーの回転を上記スロットルレ
バーに伝達するリンク機構を備え、上記カム機構と上記
リンク機構を上記スロットルバルブの開度に応じて切替
えて動作させるようにしたものである。
【0009】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記カム機構は、上記ドライブレバー若しくは上
記スロットルレバーの少なくとも一方に形成されたカム
面に、他方のレバーの一部が係合することにより構成さ
れ、上記リンク機構は、上記ドライブレバーにその一端
を回転可能に支持され、上記スロットルレバーの他方に
形成された長穴にその他端に設けられたピンが係合する
コネクテイングレバーにより構成され、上記カム機構が
動作する時は、上記スロットルレバーの他端に設けられ
た上記ピンが上記長穴に対して遊合して上記リンク機構
を機能しないようにし、また、上記リンク機構が動作す
る時は、上記カム機構が非接触として上記カム機構が機
能しないように構成するようにしたものである。
【0010】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記カム機構は、上記ドライブレバー若しくは上
記スロットルレバーの少なくとも一方に形成されたカム
面に、他方のレバーの一部が係合することにより構成さ
れ、上記リンク機構は、上記スロットルレバーにその一
端を回転可能に支持され、上記ドライブレバーの他方に
形成された長穴にその他端に設けられたピンが係合する
コネクテイングレバーにより構成され、上記カム機構が
動作する時は、上記スロットルレバーの他端に設けられ
た上記ピンが上記長穴に対して遊合して上記リンク機構
を機能しないようにし、また、上記リンク機構が動作す
る時は、上記カム機構が非接触として上記カム機構が機
能しないように構成するようにしたものである。
【0011】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記カム機構の動作時に、上記スロットルバルブ
の開きに応じて変化するとともに、上記スロットルバル
ブが閉じる方向の力を与えるアシスト手段を備えるよう
にしたものである。
【0012】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記アシスト手段は、上記コネンクテイングレバ
ーの上記ピンに一端が係合され、他端を上記長穴の形成
された上記ドライブレバー若しくは上記スロットルレバ
ーに係合された圧縮バネから構成するようにしたもので
ある。
【0013】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記カム機構は、上記ドライブレバーの一部に形
成されたカム面と上記スロットルレバーの一部に形成さ
れたカム面が係合することにより構成するようにしたも
のである。
【0014】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記カム機構は、上記ドライブレバー若しくは上
記スロットルレバーの一方に形成されたカム面と、他方
のレバーの一部に回転自在に支持されたローラーが係合
することにより構成するようにしたものである。
【0015】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記スロットルバルブの低開度領域においては、
上記カム機構を動作させ、上記スロットルバルブの中高
開度領域においては、上記リンク機構を動作させるよう
にしたものである。
【0016】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記スロットルバルブの低開度領域においては、
上記リンク機構を動作させ、上記スロットルバルブの中
高開度領域においては、上記カム機構を動作させるよう
にしたものである。
【0017】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記スロットルバルブの低開度領域における変化
率を中高開度領域に比較して小さくするようにしたもの
である。
【0018】上記スロットル制御装置において、好まし
くは、上記スロットルバルブの低開度領域における変化
率を中高開度領域に比較して大きくするようにしたもの
である。
【0019】
【作用】本発明では、吸気通路に対して回転可能に支持
され、吸気通路の面積を可変するスロットルバルブと、
このスロットルバルブに対して固定され、このスロット
ルバルブを回転するスロットルレバーと、アクセルペダ
ルの踏込みに連動して回転するドライブレバーと、この
ドライブレバーの回転をスロットルレバーに伝達するカ
ム機構と、ドライブレバーの回転を上記スロットルレバ
ーに伝達するリンク機構を備え、カム機構とリンク機構
をスロットルバルブの開度に応じて切替えて動作させる
ことにより、スロットルバルブの低開度領域から中高開
度領域におけるスロットル開口面積変化率を任意に設定
可能とし得るものとなる。
【0020】また、カム機構は、ドライブレバー若しく
はスロットルレバーの少なくとも一方に形成されたカム
面に、他方のレバーの一部が係合することにより構成さ
れ、リンク機構は、ドライブレバーにその一端を回転可
能に支持され、スロットルレバーの他方に形成された長
穴にその他端に設けられたピンが係合するコネクテイン
グレバーにより構成され、カム機構が動作する時は、ス
ロットルレバーの他端に設けられたピンが長穴に対して
遊合してリンク機構を機能しないようにし、また、リン
ク機構が動作する時は、カム機構が非接触としてカム機
構が機能しないように構成することにより、カム機構と
リンク機構の切替を容易とし得るものとなる。
【0021】また、さらに、カム機構は、ドライブレバ
ー若しくはスロットルレバーの少なくとも一方に形成さ
れたカム面に、他方のレバーの一部が係合することによ
り構成され、リンク機構は、スロットルレバーにその一
端を回転可能に支持され、ドライブレバーの他方に形成
された長穴にその他端に設けられたピンが係合するコネ
クテイングレバーにより構成され、カム機構が動作する
時は、スロットルレバーの他端に設けられたピンが長穴
に対して遊合してリンク機構を機能しないようにし、ま
た、リンク機構が動作する時は、カム機構のカム面同士
が非接触として上記カム機構が機能しないように構成す
るすることにより、カム機構とリンク機構の切替を容易
とし得るものとなる。
【0022】また、カム機構の動作時に、スロットルバ
ルブの開きに応じて変化するとともに、スロットルバル
ブが閉じる方向の力を与えるアシスト手段を備えること
により、アクセルペダルフィーリングを向上し得るもの
となる。
【0023】また、さらに、アシスト手段は、コネンク
テイングレバーのピンに一端が係合され、他端を長穴の
形成されたドライブレバー若しくはスロットルレバーに
係合された圧縮バネから構成することにより、このアシ
スト手段のコンパクトに構成し得るものとなる。
【0024】また、カム機構は、ドライブレバーの一部
に形成されたカム面とスロットルレバーの一部に形成さ
れたカム面が係合することにより構成することにより、
カム機構の部品点数を少なくし得るものとなる。
【0025】また、さらに、カム機構は、ドライブレバ
ー若しくはスロットルレバーの一方に形成されたカム面
と、他方のレバーの一部に回転自在に支持されたローラ
ーが係合することにより構成することにより、カム機構
の信頼性を向上し得るものとなる。
【0026】また、スロットルバルブの低開度領域にお
いては、カム機構を動作させ、スロットルバルブの中高
開度領域においては、リンク機構を動作させることによ
り、低開度領域の特性を自由度を増加し得るものとな
る。
【0027】また、さらに、スロットルバルブの低開度
領域においては、リンク機構を動作させ、スロットルバ
ルブの中高開度領域においては、カム機構を動作させる
ことにより、低開度領域の特性を自由度を増加し得るも
のとなる。
【0028】また、スロットルバルブの低開度領域にお
ける変化率を中高開度領域に比較して小さくすることに
より、スロットルバルブに遅開き特性を容易に持たせ得
るものとなる。
【0029】また、さらに、スロットルバルブの低開度
領域における変化率を中高開度領域に比較して大きくす
ることにより、スロットルバルブに早開き特性を容易に
持たせ得るものとなる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1乃至
図4を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例によ
るスロットル制御装置の要部の概念構造を示す斜視図で
ある。
【0031】スロットルシャフト2には、円形のスロッ
トルバルブ3が固定されている。スロットルシャフト2
は、図示しない吸気通路に対して、軸回りに回転可能な
ように支持されている。吸気通路は、その上流は、エア
ークリーナーに接続され、その下流は、内燃機関の燃焼
室に接続されている。従って、スロットルシャフト2が
回転することにより、吸気通路に対するスロットルバル
ブ3の傾き角度が変化して、スロットルバルブ3の吸気
通路に対する開口面積が変化し、内燃機関の燃焼室に流
入する吸入空気量を可変できる。
【0032】スロットルシャフト2の一端には、スロッ
トルレバー4が固定されている。このスロットルレバー
4が、矢印A方向に回転することにより、吸気通路に対
するスロットル開口面積が増大する。引っ張りスプリン
グ7の一端が、スロットルレバー4に取り付けられてお
り、また、他端は、固定部に取り付けられている。引っ
張りスプリング7は、矢印B方向に引っ張り力を作用さ
せており、この引っ張りスプリング7によって、スロッ
トルバルブ3が全閉方向に閉じるように作用力が与えら
れている。
【0033】ドライブシャフト5は、図示しない吸気通
路に一端を固定されている。ドライブシャフト5の他端
には、ドライブレバー6が回転可能に支持されている。
アクセルペダル8は、スロットルワイヤー8Aを介して
ドライブレバー6に接続されている。アクセルペダル8
を矢印C方向に踏み込むことによって、スロットルワイ
ヤー8Aが矢印D方向に移動し、ドライブレバー6が、
矢印E方向に回転する。引っ張りスプリング9の一端
が、ドライブレバー6に取り付けられており、また、他
端は、固定部に取り付けられている。引っ張りスプリン
グ9は、矢印F方向に引っ張り力を作用させており、こ
の引っ張りスプリング9によって、ドライブレバー6が
矢印E方向と逆方向に回動するように作用力が与えられ
ている。
【0034】ドライブレバー6とスロットルレバー4の
間には、2種類の回転力伝達機構が設けられている。こ
の回転力伝達機構の詳細構造については、図2乃至図4
を用いて詳述するので、ここでは、概略について説明す
る。その一つは、コネクテイングレバー10によるリン
ク機構である。コネクテイングレバー10の一端は、ド
ライブレバー10に回転可能に支持されている。コネク
テイングレバー10の他端は、スロットルレバー4に形
成された長穴4Aに摺動自在に係合している。
【0035】もう一つは、ドライブレバー6のカム面と
スロットルレバー4のカム面同士が直接接触するカム機
構である。ドライブレバー6のカム面とスロットルレバ
ー4のカム面は、図示の矢印X部において接触している
が、この部分の詳細については、図2乃至図4を用いて
後述する。
【0036】アクセルペダル8が踏み込まれ、矢印C方
向に回動すると、スロットルワイヤー8Aが矢印D方向
に移動し、ドライブレバー6が、矢印E方向に回動す
る。このドライブレバー6の回動は、上述したカム機構
若しくはリンク機構を介して、スロットルレバー4に伝
達され、スロットルレバー4を矢印A方向に回動するこ
とによって、スロットルバルブ3が開いて、スロットル
開口面積を増大させる。
【0037】上述した2つの回転力伝達機構は、アクセ
ルペダル8の踏み込み量に応じて切り替えて使用され
る。アクセルペダル8の踏み込み量が小さい範囲、即
ち、スロットルバルブの開度が低開度の範囲では、カム
機構によりドライブレバー6からスロットルレバー4に
回動力が伝達される。アクセルペダル8の踏み込み量が
さらに大きい範囲、即ち、スロットルバルブの開度が中
高開度の範囲では、リンク機構によりドライブレバー6
からスロットルレバー4に回転力が伝達される。
【0038】以上のようにして、2種類の回転力伝達機
構を用いることにより、アクセルペダル8の踏み込み量
が小さい範囲、スロットルの低開度領域におけるスロッ
トル開度変化率は、カム機構によって設定することが可
能であり、また、アクセルペダル8の踏み込み量が大き
い範囲、スロットルの中高開度領域におけるスロットル
開度面積変化率は、リンク機構によって設定することが
可能となる。低開度領域でのスロットル開口面積変化率
は、ドライブレバー6とスロットルレバー4のカム面形
状によって任意に設定可能である。中高開度領域におけ
るスロットル開口面積変化率は、リンク機構のリンクの
長さによって任意に設定可能である。
【0039】次に、図2乃至図4を用いて回転力伝達機
構の動作原理について説明する。図2乃至図4は、本発
明の一実施例によるスロットル制御装置の回転力伝達機
構の要部の動作を説明する正面図である。図2は、カム
機構による回転力伝達時の正面図であり、図3は、カム
機構からリンク機構への切替時の回転力伝達を説明する
正面図であり、図4は、カム機構による回転力伝達時の
正面図である。
【0040】図2において、スロットルバルブ3の固定
されたスロットルシャフト2は、吸気通路1に対して、
軸回りに回転可能なように支持されている。吸気通路1
は、その上流(図示の上側)は、エアークリーナーに接
続され、その下流(図示の下側)は、内燃機関の燃焼室
に接続されている。従って、スロットルシャフト2が矢
印A方向に回転することにより、吸気通路1に対するス
ロットルバルブ3の傾き角度が変化して、スロットルバ
ルブ3の吸気通路1に対する開口面積が変化し、内燃機
関の燃焼室に流入する吸入空気量を可変できる。図示の
状態は、スロットルバルブが全閉の状態である。
【0041】スロットルシャフト2には、スロットルレ
バー4が固定されている。このスロットルレバー4が、
矢印A方向に回転することにより、吸気通路に対するス
ロットル開口面積が増大する。引っ張りスプリング7の
一端が、スロットルレバー4に取り付けられており、ま
た、他端は、固定部に取り付けられている。引っ張りス
プリング7は、矢印B方向に引っ張り力を作用させてお
り、この引っ張りスプリング7によって、スロットルバ
ルブ3が全閉方向に閉じるように作用力が与えられてい
る。
【0042】ドライブシャフト5は、吸気通路1に固定
されている。ドライブシャフト5には、ドライブレバー
6が回転可能に支持されている。アクセルペダル8は、
スロットルワイヤー8Aを介してドライブレバー6に接
続されている。アクセルペダル8を矢印C方向に踏み込
むことによって、スロットルワイヤー8Aが矢印D方向
に移動し、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転す
る。引っ張りスプリング9の一端が、ドライブレバー6
に取り付けられており、また、他端は、固定部に取り付
けられている。引っ張りスプリング9は、矢印F方向に
引っ張り力を作用させており、この引っ張りスプリング
9によって、ドライブレバー6が矢印E方向と逆方向に
回動するように作用力が与えられている。
【0043】ドライブレバー6とスロットルレバー4の
間には、2種類の回転力伝達機構、即ち、カム機構とリ
ンク機構が設けられている。最初にカム機構について説
明する。図2に示すように、スロットルバルブ3が全閉
の状態では、ドライブレバー6のカム面とスロットルレ
バー4のカム面は、図示の矢印X部において接触してい
る。ドライブレバー6の外周面の内、角度θ1の範囲が
有効カム面であり、スロットルレバー4の外周面の内、
角度θ2の範囲が有効カム面である。ドライブレバー6
のカム面とスロットルレバー4のカム面が接触している
ため、ドライブレバー6が矢印E方向に回転すると、そ
の回転は、スロットルレバー4に伝わり、スロットルレ
バー4を矢印A方向に回転させる。このカム面による回
転力の伝達は、図3に示す状態まで継続する。
【0044】次に、コネクテイングレバー10によるリ
ンク機構について説明する。コネクテイングレバー10
の一端は、点Pを支点として、ドライブレバー10に回
転可能に支持されている。コネクテイングレバー10の
他端の設けられたピン10Aは、スロットルレバー4に
形成された長穴4Aに摺動自在に係合している。
【0045】長穴4Aは、長円形の形状であるため、図
2に示した状態では、コネクテイングレバー10のピン
10Aの左端は、長穴4Aの左端には接触していない。
従って、この状態において、ドライブレバー6が矢印E
方向に回転し、コネクテイングレバー10のピン10A
が、矢印G方向に移動したとしても、コネクテイングレ
バー10により駆動力は、スロットルレバー4には伝達
されない。即ち、図2に図示した状態では、ドライブレ
バー6の回転力は、矢印X部で接触するカム機構により
伝達され、コネクテイングレバー10は、機能していな
い。
【0046】図3は、図2の状態からドライブレバー4
が角度θ2回転した状態を示している。図3において、
図2と同一符号は、同一部分を示している。なお、引っ
張りスプリング7,9の図示は、省略してある。
【0047】図3に示す状態は、カム機構とリンク機構
の切替点の状態である。図示するように、ドライブレバ
ー6のカム面とスロットルレバー4のカム面は、矢印Y
部において接触しているとともに、コネクテイングレバ
ー10のピン10Aの左端は、スロットルレバー4に形
成された長穴4Aの左端と接触している。
【0048】この状態より、さらに、アクセルペダル8
が踏み込まれ、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転
すると、ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー
4のカム面の接触が解かれ、カム機構が機能しなくなる
とともに、ドライブレバー6の矢印E方向への回動が、
コネクテイングレバー10を介して、コネクテイングレ
バー10のピン10Aが長穴4Aと係合して、スロット
ルレバー4を矢印A方向に回動する。
【0049】図4は、図3に示した状態から、リンク機
構が動作して、スロットルバルブが全開となった状態を
示している。図4において、図2と同一符号は、同一部
分を示している。なお、引っ張りスプリング7,9の図
示は、省略してある。
【0050】図3に示す状態から、アクセルペダル8が
さらに踏み込まれると、ドライブレバー6は、矢印E方
向に回転し、リンク機構を構成するコネクテイングレバ
ー10の作用により、コネクテイングレバー10のピン
10Aが長穴4Aと係合して、スロットルレバー4が、
矢印A方向に回転して、スロットルバルブ3を全開状態
とする。
【0051】アクセルペダル8が戻されると、ドライブ
レバー6は、引っ張りスプリング9の作用により、矢印
Eと反対方向に回動し、また、スロットルレバー4は、
引っ張りスプリング7の作用により、矢印Aと反対方向
に回動して、スロットルバルブ3を閉じる方向に作動す
る。
【0052】スロットルバルブ3が閉じる時は、図4の
状態から図3の状態を経て図2のスロットルバルブ全閉
状態に移行するので、スロットル開口面積変化率は、中
高開度領域では、コネクテイングレバー10によるリン
ク機構によって規定され、低開度領域では、カム機構に
よって規定されることになる。
【0053】次に、図5を用いて、アクセルワイヤスト
ロークとスロットル開度の関係について説明する。図5
は、本発明の一実施例によるアクセルワイヤストローク
とスロットル開度の関係を示す図である。
【0054】図5において、一点鎖線で示す(A),
(B)は、従来のスロットル開口面積変化率の特性を示
している。(A)は、スロットル開口面積変化率が一定
のものである。(B)は、従来のリンク機構を用いた場
合のスロットル開口面積変化率の特性であり、低開度領
域では、スロットル開口面積変化率を小さくし、中高開
度領域では、スロットル開口面積変化率を大きくするよ
うにしている。
【0055】それに対して、本実施例では、(C)にし
めすように、低開度領域では、スロットル開口面積変化
率は、(B)に示したリンク機構のものに比べてさら
に、小さくする遅開きの特性を持たせることができ、中
高開度領域では、(B)に比べてさらに、スロットル開
口面積変化率を大きくすることが可能である。
【0056】これは、カム機構がリンク機構に比べて、
特性の自由度が大きいことによる。それに対して、リン
ク機構は特性の自由度は小さいが、耐久性があるため、
アクセルワイヤストロークの全領域の内、大部分の領域
は、リンク機構により特性を得ることにより、耐久性を
向上できるものとなる。
【0057】また、カム機構のカム面の形状とリンク機
構を変えることにより、(D)にしめすように、低開度
領域において、(A)よりもさらにスロットル開口面積
変化率を大きくする早開きの特性を持たせ、中高開度領
域では、スロットル開口面積変化率を小さくできるもの
である。
【0058】以上の説明では、長穴をスロットルレバー
側に設ける構成としたが、この長穴をドライブレバー側
に設けて、スロットルレバーと係合したコネクテイング
レバーの一端に設けられたピンをこの長穴に係合させる
ようにしてもよい。
【0059】本実施例によれば、スロットルの遅開きの
特性を持たせることにより、スロットルバルブの低開度
領域では、スロットル開口面積変化率を、さらに、小さ
くし、また、スロットル開口面積変化率を、さらに、大
きくしたいという要求を達成できるので、例えば、排気
量が4000cc程度で、このような大排気量にも拘ら
ず比較的車両重量の軽い自動車のような低速トルクが大
きく、車両重量が軽い自動車についても、低速領域での
運転性を向上でき、また、中高速領域での鋭敏なレスポ
ンスを得ることができる。
【0060】また、カム面の形状とリンク機構のリンク
部の比率を変えることにより、1000cc程度の小排
気量のエンジンを使用する自動車においては、低速トル
クが小さい分を補って、低開度領域におけるスロットル
開口面積変化率を大きくし、また、中開度領域から高開
度領域では、スロットル開口面積変化率を、小さくする
ことにより、低速領域から中高速領域までの運転性を向
上することができる。
【0061】また、カム機構としては、ドライブレバー
に形成されたカム面とスロットルレバーに形成されたカ
ム面を用いることにより、カム機構の部品点数を低減し
て構成できる。
【0062】次に、本発明の他の実施例について、図6
乃至図13を用いて説明する。図6乃至図8を用いて、
本発明の他の実施例による回転力伝達機構の動作原理に
ついて説明する。図6乃至図8は、本発明の他の実施例
によるスロットル制御装置の回転力伝達機構の要部の動
作を説明する正面図である。図6は、カム機構による回
転力伝達時の正面図であり、図7は、カム機構からリン
ク機構への切替時の回転力伝達を説明する正面図であ
り、図8は、カム機構による回転力伝達時の正面図であ
る。
【0063】本実施例において、図2乃至図4に示した
実施例と相違する点は、圧縮バネ11を設けたことにあ
る。
【0064】図6において、スロットルバルブ3の固定
されたスロットルシャフト2は、吸気通路1に対して、
軸回りに回転可能なように支持されている。吸気通路1
は、その上流(図示の上側)は、エアークリーナーに接
続され、その下流(図示の下側)は、内燃機関の燃焼室
に接続されている。従って、スロットルシャフト2が矢
印A方向に回転することにより、吸気通路1に対するス
ロットルバルブ3の傾き角度が変化して、スロットルバ
ルブ3の吸気通路1に対する開口面積が変化し、内燃機
関の燃焼室に流入する吸入空気量を可変できる。図示の
状態は、スロットルバルブが全閉の状態である。
【0065】スロットルシャフト2には、スロットルレ
バー4が固定されている。このスロットルレバー4が、
矢印A方向に回転することにより、吸気通路に対するス
ロットル開口面積が増大する。引っ張りスプリング7の
一端が、スロットルレバー4に取り付けられており、ま
た、他端は、固定部に取り付けられている。引っ張りス
プリング7は、矢印B方向に引っ張り力を作用させてお
り、この引っ張りスプリング7によって、スロットルバ
ルブ3が全閉方向に閉じるように作用力が与えられてい
る。
【0066】ドライブシャフト5は、吸気通路1に固定
されている。ドライブシャフト5には、ドライブレバー
6が回転可能に支持されている。アクセルペダル8は、
スロットルワイヤー8Aを介してドライブレバー6に接
続されている。アクセルペダル8を矢印C方向に踏み込
むことによって、スロットルワイヤー8Aが矢印D方向
に移動し、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転す
る。引っ張りスプリング9の一端が、ドライブレバー6
に取り付けられており、また、他端は、固定部に取り付
けられている。引っ張りスプリング9は、矢印F方向に
引っ張り力を作用させており、この引っ張りスプリング
9によって、ドライブレバー6が矢印E方向と逆方向に
回動するように作用力が与えられている。
【0067】ドライブレバー6とスロットルレバー4の
間には、2種類の回転力伝達機構、即ち、カム機構とリ
ンク機構が設けられている。最初にカム機構について説
明する。図6に示すように、スロットルバルブ3が全閉
の状態では、ドライブレバー6のカム面とスロットルレ
バー4のカム面は、図示の矢印X部において接触してい
る。ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー4の
カム面が接触しているため、ドライブレバー6が矢印E
方向に回転すると、その回転は、スロットルレバー4に
伝わり、スロットルレバー4を矢印A方向に回転させ
る。このカム面による回転力の伝達は、図7に示す状態
まで継続する。
【0068】次に、コネクテイングレバー10によるリ
ンク機構について説明する。コネクテイングレバー10
の一端は、点Pを支点として、ドライブレバー10に回
転可能に支持されている。コネクテイングレバー10の
他端の設けられたピン10Aは、スロットルレバー4に
形成された長穴4Aに摺動自在に係合している。
【0069】長穴4Aは、長円形の形状であるため、図
6に示した状態では、コネクテイングレバー10のピン
10Aの左端は、長穴4Aの左端には接触していない。
従って、この状態において、ドライブレバー6が矢印E
方向に回転し、コネクテイングレバー10のピン10A
が、矢印F方向に移動したとしても、コネクテイングレ
バー10により駆動力は、スロットルレバー4には伝達
されない。即ち、図6に図示した状態では、ドライブレ
バー6の回転力は、矢印X部で接触するカム機構により
伝達され、コネクテイングレバー10は、機能していな
い。
【0070】さらに、圧縮スプリング11の一端が、ス
ロットルレバー4に取り付けられ、他端がコネクテイン
グレバー10のピン10Aに取り付けられているため、
ピン10Aは、矢印H方向への附勢力を与えられてい
る。従って、ピン10Aは、長穴4Aの右端側に押しつ
けられた状態となっているため、圧縮スプリング11に
よる附勢力は、コネクテイングレバー10を介して、ド
ライブレバー6を矢印H方向に回動する力となって作用
している。
【0071】ここで、圧縮スプリング11のセット荷重
は、ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー4の
カム面が離れない程度の力を発生させている。
【0072】従って、スロットルバルブの低開度領域で
は、アクセルペダル8には、引っ張りスプリング9の作
用力の他に、圧縮スプリング11からの力がリンク機構
を介して伝達された力も作用しているので、アクセルペ
ダルフィーリングが改善される。この点については、図
9を用いて後述する。
【0073】図7は、図6の状態からドライブレバー4
が所定角度だけ回転した状態を示している。図7におい
て、図6と同一符号は、同一部分を示している。なお、
引っ張りスプリング9の図示は、省略してある。
【0074】図7に示す状態は、カム機構とリンク機構
の切替点の状態である。図示するように、ドライブレバ
ー6のカム面とスロットルレバー4のカム面は、矢印Y
部において接触しているとともに、コネクテイングレバ
ー10のピン10Aの左端は、圧縮スプリング11の力
に抗して矢印F方向に移動して、スロットルレバー4に
形成された長穴4Aの左端と接触している。
【0075】この状態より、さらに、アクセルペダル8
が踏み込まれ、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転
すると、ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー
4のカム面の接触が解かれ、カム機構が機能しなくなる
とともに、ドライブレバー6の矢印E方向への回動が、
コネクテイングレバー10を介して、コネクテイングレ
バー10のピン10Aが長穴4Aと係合して、スロット
ルレバー4を矢印A方向に回動する。
【0076】図8は、図7に示した状態から、リンク機
構が動作して、スロットルバルブが全開となった状態を
示している。図8において、図6と同一符号は、同一部
分を示している。なお、引っ張りスプリング7,9の図
示は、省略してある。
【0077】図8に示す状態から、アクセルペダル8が
さらに踏み込まれると、ドライブレバー6は、矢印E方
向に回転し、リンク機構を構成するコネクテイングレバ
ー10の作用により、コネクテイングレバー10のピン
10Aが長穴4Aと係合して、スロットルレバー4が、
矢印A方向に回転して、スロットルバルブ3を全開状態
とする。
【0078】アクセルペダル8が戻されると、ドライブ
レバー6は、引っ張りスプリング9の作用により、矢印
Eと反対方向に回動し、また、スロットルレバー4は、
引っ張りスプリング7の作用により、矢印Aと反対方向
に回動して、スロットルバルブ3を閉じる方向に作動す
る。
【0079】スロットルバルブ3が閉じる時は、図8の
状態から図7の状態を経て図6のスロットルバルブ全閉
状態に移行するので、スロットル開口面積変化率は、中
高開度領域では、コネクテイングレバー10によるリン
ク機構によって規定され、低開度領域では、カム機構に
よって規定されることになる。
【0080】図7に示す状態において、アクセルペダル
踏力の伝達機構がカム機構からリンク機構に切り替わる
ため、アクセルペダル踏力変化が発生し、アクセルペダ
ルフィーリングに悪影響を及ぼす恐れがあるが、圧縮ス
プリング11を採用することにより、カム領域からリン
ク領域に変化する点でのアクセルペダル踏力変化を低減
でき、滑らかなペダルフィーリングを得られる。ここ
で、図9を用いて、アクセルペダルフィーリングの改善
について説明する。図9は、本発明の他の実施例による
アクセルワイヤストロークとアクセルペダル踏力の関係
を示す図である。
【0081】図9において、破線は、図1乃至図4に示
した実施例のように、本実施例における圧縮バネを使用
しない場合のアクセルワイヤストロークとアクセルペダ
ル踏力の関係を示している。スロットルの低開度領域で
は、スロットル開口面積変化率を小さくしているため、
アクセルペダルの踏込み量(アクセルワイヤストロー
ク)に対するペダル踏力の変化率(図中における一点鎖
線の傾き)は小さくなっている。また、スロットルの中
高開度領域では、スロットル開口面積変化率を大きくし
ているため、アクセルペダルの踏込み量(アクセルワイ
ヤストローク)に対するペダル踏力の変化率は、低開度
領域(図中における一点鎖線の傾き)に比べて、大きく
なっている。しかも、途中の変化点において、カム機構
からリンク機構への切替が行われるため、踏力に段付き
が発生してくる。この変化点が現れ速度は、ハイギアで
は、80km/h乃至100km/h程度であるため、
このような高速走行中に、突然アクセルペダルの踏力の
増加が発生すると、運転者に違和感を与えることにな
る。
【0082】それに対して、本実施例では、アクセルワ
イヤストロークとアクセルペダル踏力の関係は、図中実
線で示すようになる。即ち、スロットルの低開度領域に
おけるアクセルペダルの踏込み量(アクセルワイヤスト
ローク)に対するペダル踏力の変化率は、図中における
一点鎖線の傾きよりも大きくなる。これは、アクセルペ
ダルが踏まれるに従って、圧縮バネが徐々に圧縮される
方向に力が作用するため、圧縮バネからの附勢力が徐々
に増加し、本来の踏力の変化に重畳されるためである。
このようにして、アクセルワイヤストロークとアクセル
ペダル踏力の関係を、低開度領域から中高開度領域は、
ほぼ一定に変化するようにすることにより、カム機構か
らリンク機構への切替点でも運転者に違和感を与えるこ
となく、アクセルペダルの操作を可能とする。
【0083】以上の説明では、長穴をスロットルレバー
側に設ける構成としたが、この長穴をドライブレバー側
に設けて、スロットルレバーと係合したコネクテイング
レバーの一端に設けられたピンをこの長穴に係合させる
ようにしてもよい。
【0084】本実施例によれば、スロットルの遅開きの
特性を持たせることにより、スロットルバルブの低開度
領域では、スロットル開口面積変化率を、さらに、小さ
くし、また、スロットル開口面積変化率を、さらに、大
きくしたいという要求を達成できるので、例えば、排気
量が4000cc程度で、このような大排気量にも拘ら
ず比較的車両重量の軽い自動車のような低速トルクが大
きく、車両重量が軽い自動車についても、低速領域での
運転性を向上でき、また、中高速領域での鋭敏なレスポ
ンスを得ることができる。
【0085】また、カム面の形状とリンク機構のリンク
部の比率を変えることにより、1000cc程度の小排
気量のエンジンを使用する自動車においては、低速トル
クが小さい分を補って、低開度領域におけるスロットル
開口面積変化率を大きくし、また、中開度領域から高開
度領域では、スロットル開口面積変化率を、小さくする
ことにより、低速領域から中高速領域までの運転性を向
上することができる。
【0086】また、圧縮バネを設けてコネクテイングレ
バーからドライブレバーに対してアクセルペダルの踏込
みに抗する力を付与することにより、アクセルペダルの
踏力を直線的に変化させることができるので、アクセル
ペダルの踏込みフィーリングが改善される。
【0087】また、カム機構としては、ドライブレバー
に形成されたカム面とスロットルレバーに形成されたカ
ム面を用いることにより、カム機構の部品点数を低減し
て構成できる。
【0088】次に、図10乃至図13を用いて、本発明
の他の実施例の詳細構造について説明する。図10は、
本発明のその他の実施例によるスロットル制御装置の分
解斜視図である。
【0089】スロットルバルブ3は、スロットルシャフ
ト2にネジ14A,14Bによって固定されている。ス
ロットルシャフト2の両側には、ボールベアリング12
A,12Bが取り付けられている。ボールベアリング1
2A,12Bの外周側は、図示しない吸気通路に取り付
けられている。スロットルシャフト2は、ボールベアリ
ング12A,12Bによって、吸気通路に対して回動自
在に支持されている。ボールベアリング12Aの外側に
は、ダストシールの組み込まれたシールリング13が組
み込まれており、吸気通路とスロットルシャフト2の取
付部のシールを行っている。
【0090】スロットルシャフト2の一端には、スロッ
トル開度センサ15の開度検出用のセンサ部が接続さ
れ、スロットル開度センサ15の本体は、ネジ16A,
16Bによって、吸気通路に固定されている。スロット
ルシャフト2の他端には、ネジが切られており、スロッ
トルレバー4が、スプリングワッシャ17を挟んで、ナ
ット18によって取り付けられている。スロットルレバ
ー4を、スロットル全閉方向に作用させるために、図6
に示した引っ張りスプリング7に相当するメインスプリ
ング20の一端がスロットルレバー4に取り付けられ、
他端は吸気通路側の固定端に取り付けられている。
【0091】ドライブシャフト5は、図示しない吸気通
路に固定されている。ドライブシャフト5の一端には、
ドライブレバー6が取り付けられ、Eリング21によっ
て、ドライブシャフト5のスラスト方向の位置決めがな
されている。ドライブレバー6の一部には、図示しない
アクセルペダルからの力を伝達するスロットルワイヤー
が取り付けられるワイヤーガイド6Aが形成されてお
り、また、そのスロットルワイヤーの先端を取り付られ
る切り欠き6Cが形成されている。図示しないアクセル
ペダルが踏み込まれると、それに接続されたスロットル
ワイヤーの働きによって、ワイヤーガイド6Aが、矢印
E方向に引っ張られ、ドライブレバー6は、矢印E方向
に回動する。
【0092】ドライブシャフト5の外周側には、図6に
示した引っ張りスプリング9に相当するサブスプリング
22がカラー23を挟んで配置されており、このサブス
プリング22の一端は、ドライブレバー6に取り付けら
れ、他端は吸気通路側の固定端に取り付けられている。
サブスプリング22は、ドライブレバー6を矢印Eと反
対方向に附勢するように力を作用させている。
【0093】コネクテイングレバー10の一端は、ピン
Pによってドライブレバー6に回動自在に取り付けられ
ている。また、コネクテイングレバー10の他端には、
ピン10Aが取り付けられおり、ピン10Aは、スロッ
トルレバー4に形成された長穴4Aに係合している。こ
のコネクテイングレバー10によってリンク機構を形成
している。ピン10Aと係合する長穴4Aは、リンク機
構の作動・不作動を規定している。ここでは、コネクテ
イングレバー10によるリンク機構は、スロットルバル
ブ3の全閉時には動作しないようになっている。
【0094】また、ドライブレバー6には、ローラ6B
が回転可能に取り付けられている。また、スロットルレ
バー4には、カム4Bが取り付けられている。図示の状
態では、このローラ6Bの回転面が、カム4Bに接触し
ている。カム4Bによるカム機構は、スロットルバルブ
3の全閉時近傍で動作する。
【0095】また、図6に示した圧縮スプリング11に
相当するアシストスプリング24の一端が、スロットル
レバー4に取り付けられ、他端は、コネクテイングレバ
ー10に取り付けられたピン10Aに取り付けられてい
る。このアシストスプリング24により、アクセルペダ
ルフィーリングの改善を図っている。
【0096】次に、図11乃至図13を用いて、本発明
のその他の実施例による回転力伝達機構の動作について
説明する。図11乃至図13は、本発明のその他の実施
例によるスロットル制御装置の正面図である。
【0097】図11において、スロットルバルブ3の固
定されたスロットルシャフト2は、吸気通路1に対し
て、軸回りに回転可能なように支持されている。吸気通
路1は、その上流(図示の上側)は、エアークリーナー
に接続され、その下流(図示の下側)は、内燃機関の燃
焼室に接続されている。従って、スロットルシャフト2
が矢印A方向に回転することにより、吸気通路1に対す
るスロットルバルブ3の傾き角度が変化して、スロット
ルバルブ3の吸気通路1に対する開口面積が変化し、内
燃機関の燃焼室に流入する吸入空気量を可変できる。図
示の状態は、スロットルバルブが全閉の状態である。
【0098】スロットルシャフト2には、スロットルレ
バー4が固定されている。このスロットルレバー4が、
矢印A方向に回転することにより、吸気通路に対するス
ロットル開口面積が増大する。メインスプリング20の
一端が、スロットルレバー4に取り付けられており、ま
た、他端は、吸気通路側の固定部に取り付けられてい
る。メインスプリング20は、スロットルバルブ3が全
閉方向に閉じるように作用力を与えている。
【0099】ドライブシャフト5は、吸気通路1に固定
されている。ドライブシャフト5には、ドライブレバー
6が回転可能に支持されている。アクセルペダルに接続
されたスロットルワイヤーが、ワイヤーガイド6Aを介
してドライブレバー6の切り欠き6Cに係合することに
より、ドライブレバー6に接続されている。アクセルペ
ダルを踏み込むことによって、ワイヤーガイド6Aが矢
印D方向に移動し、ドライブレバー6が、矢印E方向に
回転する。サブスプリング22の一端が、ドライブレバ
ー6に取り付けられており、また、他端は、吸気通路側
の固定部に取り付けられている。サブスプリング22
は、ドライブレバー6が矢印E方向と逆方向に回動する
ように作用力を与えている。
【0100】ドライブレバー6とスロットルレバー4の
間には、2種類の回転力伝達機構、即ち、カム機構とリ
ンク機構が設けられている。最初にカム機構について説
明する。
【0101】図11に示すように、スロットルバルブ3
が全閉の状態では、ドライブレバー6に回動自在に取り
付けられたローラー6Bとスロットルレバー4のカム面
4Bは、接触している。スロットルレバー4の外周面の
内、角度θ2の範囲が有効カム面4Bである。ドライブ
レバー6のローラー6Bとスロットルレバー4のカム面
4Bが接触しているため、ドライブレバー6が矢印E方
向に回転すると、その回転は、スロットルレバー4に伝
わり、スロットルレバー4を矢印A方向に回転させる。
このカム面による回転力の伝達は、図12に示す状態ま
で継続する。
【0102】次に、コネクテイングレバー10によるリ
ンク機構について説明する。コネクテイングレバー10
の一端は、ピンPを支点として、ドライブレバー10に
回転可能に支持されている。コネクテイングレバー10
の他端の設けられたピン10Aは、スロットルレバー4
に形成された長穴4Aに摺動自在に係合している。
【0103】長穴4Aは、長円形の形状であるため、図
11に示した状態では、コネクテイングレバー10のピ
ン10Aの右端は、長穴4Aの右端には接触していな
い。従って、この状態において、ドライブレバー6が矢
印E方向に回転し、コネクテイングレバー10のピン1
0Aが、矢印F方向に移動したとしても、コネクテイン
グレバー10により駆動力は、スロットルレバー4には
伝達されない。即ち、図11に図示した状態では、ドラ
イブレバー6の回転力は、ドライブレバー6のローラー
6Bとスロットルレバーのカム面4Bからなるカム機構
により伝達され、コネクテイングレバー10は、機能し
ていない。
【0104】さらに、アシストスプリング24の一端
が、スロットルレバー4に取り付けられ、他端がコネク
テイングレバー10のピン10Aに取り付けられている
ため、ピン10Aは、矢印H方向への附勢力を与えられ
ている。従って、ピン10Aは、長穴4Aの左端側に押
しつけられた状態となっているため、アシストスプリン
グ24による附勢力は、コネクテイングレバー10を介
して、ドライブレバー6を矢印H方向に回動する力とな
って作用している。
【0105】ここで、アシストスプリング24のセット
荷重は、ドライブレバー6のローラー6Bとスロットル
レバー4のカム面4Bが離れない程度の力を発生させて
いる。
【0106】従って、スロットルバルブの低開度領域で
は、アクセルペダル8には、サブスプリング22の作用
力の他に、アシストスプリング24からの力がリンク機
構を介して伝達された力も作用しているので、図9を用
いて説明したように、アクセルペダルフィーリングが改
善される。
【0107】図12は、図11の状態からドライブレバ
ー4が角度θ2回転した状態を示している。図12にお
いて、図11と同一符号は、同一部分を示している。
【0108】図12に示す状態は、カム機構とリンク機
構の切替点の状態である。図示するように、ドライブレ
バー6のローラー6Bとスロットルレバー4のカム面4
Bは、接触しているとともに、コネクテイングレバー1
0のピン10Aの右端は、アシストスプリング24の力
に抗して矢印F方向に移動して、スロットルレバー4に
形成された長穴4Aの右端と接触している。
【0109】この状態より、さらに、アクセルペダルが
踏み込まれ、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転す
ると、ドライブレバー6のローラー6Bとスロットルレ
バー4のカム面4Bの接触が解かれ、カム機構が機能し
なくなるとともに、ドライブレバー6の矢印E方向への
回動が、コネクテイングレバー10を介して、コネクテ
イングレバー10のピン10Aが長穴4Aと係合して、
スロットルレバー4を矢印A方向に回動する。
【0110】図13は、図12に示した状態から、リン
ク機構が動作して、スロットルバルブが全開となった状
態を示している。図13において、図11と同一符号
は、同一部分を示している。
【0111】図12に示す状態から、アクセルペダルが
さらに踏み込まれると、ドライブレバー6は、矢印E方
向に回転し、リンク機構を構成するコネクテイングレバ
ー10の作用により、コネクテイングレバー10のピン
10Aが長穴4Aと係合して、スロットルレバー4が、
矢印A方向に回転して、スロットルバルブ3を全開状態
とする。
【0112】アクセルペダルが戻されると、ドライブレ
バー6は、サブスプリング22の作用により、矢印Eと
反対方向に回動し、また、スロットルレバー4は、メイ
ンスプリング20の作用により、矢印Aと反対方向に回
動して、スロットルバルブ3を閉じる方向に作動する。
【0113】スロットルバルブ3が閉じる時は、図13
の状態から図12の状態を経て図11のスロットルバル
ブ全閉状態に移行するので、スロットル開口面積変化率
は、中高開度領域では、コネクテイングレバー10によ
るリンク機構によって規定され、低開度領域では、カム
機構によって規定されることになる。
【0114】図12に示す状態において、アクセルペダ
ル踏力の伝達機構がカム機構からリンク機構に切り替わ
るため、アクセルペダル踏力変化が発生し、アクセルペ
ダルフィーリングに悪影響を及ぼす恐れがあるが、アシ
ストスプリング24を採用することにより、カム領域か
らリンク領域に変化する点でのアクセルペダル踏力変化
を低減でき、滑らかなペダルフィーリングを得られる。
【0115】なお、ローラーは、ドライブレバーに設け
るのでなく、スロットルレバー側に設けるようにしても
よい。
【0116】本実施例によれば、スロットルの遅開きの
特性を持たせることにより、スロットルバルブの低開度
領域では、スロットル開口面積変化率を、さらに、小さ
くし、また、スロットル開口面積変化率を、さらに、大
きくしたいという要求を達成できるので、例えば、排気
量が4000cc程度で、このような大排気量にも拘ら
ず比較的車両重量の軽い自動車のような低速トルクが大
きく、車両重量が軽い自動車についても、低速領域での
運転性を向上でき、また、中高速領域での鋭敏なレスポ
ンスを得ることができる。
【0117】また、カム面の形状とリンク機構のリンク
部の比率を変えることにより、1000cc程度の小排
気量のエンジンを使用する自動車においては、低速トル
クが小さい分を補って、低開度領域におけるスロットル
開口面積変化率を大きくし、また、中開度領域から高開
度領域では、スロットル開口面積変化率を、小さくする
ことにより、低速領域から中高速領域までの運転性を向
上することができる。
【0118】また、圧縮バネを設けてコネクテイングレ
バーからドライブレバーに対してアクセルペダルの踏込
みに抗する力を付与することにより、アクセルペダルの
踏力を直線的に変化させることができるので、アクセル
ペダルの踏込みフィーリングが改善される。
【0119】また、カム機構として、ローラーとカム面
を用いることにより、カム機構の信頼性を向上できると
ともに、カム特性を任意のものとしてカム機構の設計の
自由度を大きくできる。
【0120】次に、図14乃至図16を用いて、本発明
の第3の実施例について説明する。図14乃至図16
は、本発明の第4の実施例によるスロットル制御装置の
回転力伝達機構の要部の動作を説明する正面図である。
図14は、カム機構による回転力伝達時の正面図であ
り、図15は、カム機構からリンク機構への切替時の回
転力伝達を説明する正面図であり、図16は、カム機構
による回転力伝達時の正面図である。
【0121】本実施例において、図6乃至図8に示した
実施例と相違する点は、長穴をドライブレバー側に設け
たことにある。
【0122】図14において、スロットルバルブ3の固
定されたスロットルシャフト2は、吸気通路1に対し
て、軸回りに回転可能なように支持されている。吸気通
路1は、その上流(図示の上側)は、エアークリーナー
に接続され、その下流(図示の下側)は、内燃機関の燃
焼室に接続されている。従って、スロットルシャフト2
が矢印A方向に回転することにより、吸気通路1に対す
るスロットルバルブ3の傾き角度が変化して、スロット
ルバルブ3の吸気通路1に対する開口面積が変化し、内
燃機関の燃焼室に流入する吸入空気量を可変できる。図
示の状態は、スロットルバルブが全閉の状態である。
【0123】スロットルシャフト2には、スロットルレ
バー4が固定されている。このスロットルレバー4が、
矢印A方向に回転することにより、吸気通路に対するス
ロットル開口面積が増大する。引っ張りスプリング7の
一端が、スロットルレバー4に取り付けられており、ま
た、他端は、固定部に取り付けられている。引っ張りス
プリング7は、矢印B方向に引っ張り力を作用させてお
り、この引っ張りスプリング7によって、スロットルバ
ルブ3が全閉方向に閉じるように作用力が与えられてい
る。
【0124】ドライブシャフト5は、吸気通路1に固定
されている。ドライブシャフト5には、ドライブレバー
6が回転可能に支持されている。アクセルペダル8は、
スロットルワイヤー8Aを介してドライブレバー6に接
続されている。アクセルペダル8を矢印C方向に踏み込
むことによって、スロットルワイヤー8Aが矢印D方向
に移動し、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転す
る。引っ張りスプリング9の一端が、ドライブレバー6
に取り付けられており、また、他端は、固定部に取り付
けられている。引っ張りスプリング9は、矢印F方向に
引っ張り力を作用させており、この引っ張りスプリング
9によって、ドライブレバー6が矢印E方向と逆方向に
回動するように作用力が与えられている。
【0125】ドライブレバー6とスロットルレバー4の
間には、2種類の回転力伝達機構、即ち、カム機構とリ
ンク機構が設けられている。最初にカム機構について説
明する。図14に示すように、スロットルバルブ3が全
閉の状態では、ドライブレバー6のカム面とスロットル
レバー4のカム面は、図示の矢印X部において接触して
いる。ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー4
のカム面が接触しているため、ドライブレバー6が矢印
E方向に回転すると、その回転は、スロットルレバー4
に伝わり、スロットルレバー4を矢印A方向に回転させ
る。このカム面による回転力の伝達は、図15に示す状
態まで継続する。
【0126】次に、コネクテイングレバー10によるリ
ンク機構について説明する。コネクテイングレバー10
の一端は、点Pを支点として、スロットルレバー4に回
転可能に支持されている。コネクテイングレバー10の
他端の設けられたピン10Bは、ドライブレバー6に形
成された長穴6Dに摺動自在に係合している。
【0127】長穴6Dは、長円形の形状であるため、図
14に示した状態では、コネクテイングレバー10のピ
ン10Bの左端は、長穴6Dの上端には接触していな
い。従って、この状態において、ドライブレバー6が矢
印E方向に回転したとしても、ドライブレバー6による
駆動力は、コネンクテイングレバー10を介しては、ス
ロットルレバー4には伝達されない。即ち、図14に図
示した状態では、ドライブレバー6の回転力は、矢印X
部で接触するカム機構により伝達され、コネクテイング
レバー10は、機能していない。
【0128】さらに、圧縮スプリング11の一端が、ド
ライブレバー6に取り付けられ、他端がコネクテイング
レバー10のピン10Bに取り付けられているため、圧
縮スプリング11による附勢力は、ドライブレバー6を
矢印H方向に回動する力となって作用している。
【0129】ここで、圧縮スプリング11のセット荷重
は、ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー4の
カム面が離れない程度の力を発生させている。
【0130】従って、スロットルバルブの低開度領域で
は、アクセルペダル8には、引っ張りスプリング9の作
用力の他に、圧縮スプリング11からの力がリンク機構
を介して伝達された力も作用しているので、アクセルペ
ダルフィーリングが改善される。
【0131】図15は、図14の状態からドライブレバ
ー4が所定角度だけ回転した状態を示している。図15
において、図14と同一符号は、同一部分を示してい
る。なお、引っ張りスプリング9の図示は、省略してあ
る。
【0132】図15に示す状態は、カム機構とリンク機
構の切替点の状態である。図示するように、ドライブレ
バー6のカム面とスロットルレバー4のカム面は、矢印
Y部において接触しているとともに、コネクテイングレ
バー10のピン10Bの上端は、圧縮スプリング11の
力に抗して矢印F方向に移動して、ドライブレバー6に
形成された長穴6Dの左端と接触している。
【0133】この状態より、さらに、アクセルペダル8
が踏み込まれ、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転
すると、ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー
4のカム面の接触が解かれ、カム機構が機能しなくなる
とともに、ドライブレバー6の矢印E方向への回動が、
コネクテイングレバー10のピン10Bが長穴6Dと係
合して、コネクテイングレバー10を介して、スロット
ルレバー4を矢印A方向に回動する。
【0134】図16は、図15に示した状態から、リン
ク機構が動作して、スロットルバルブが全開となった状
態を示している。図16において、図14と同一符号
は、同一部分を示している。なお、引っ張りスプリング
7,9の図示は、省略してある。
【0135】図16に示す状態から、アクセルペダル8
がさらに踏み込まれると、ドライブレバー6は、矢印E
方向に回転し、リンク機構を構成するコネクテイングレ
バー10の作用により、コネクテイングレバー10のピ
ン10Bが長穴6Dと係合して、スロットルレバー4
が、矢印A方向に回転して、スロットルバルブ3を全開
状態とする。
【0136】アクセルペダル8が戻されると、ドライブ
レバー6は、引っ張りスプリング9の作用により、矢印
Eと反対方向に回動し、また、スロットルレバー4は、
引っ張りスプリング7の作用により、矢印Aと反対方向
に回動して、スロットルバルブ3を閉じる方向に作動す
る。
【0137】スロットルバルブ3が閉じる時は、図16
の状態から図15の状態を経て図14のスロットルバル
ブ全閉状態に移行するので、スロットル開口面積変化率
は、中高開度領域では、コネクテイングレバー10によ
るリンク機構によって規定され、低開度領域では、カム
機構によって規定されることになる。
【0138】図15に示す状態において、アクセルペダ
ル踏力の伝達機構がカム機構からリンク機構に切り替わ
るため、アクセルペダル踏力変化が発生し、アクセルペ
ダルフィーリングに悪影響を及ぼす恐れがあるが、圧縮
スプリング11を採用することにより、カム領域からリ
ンク領域に変化する点でのアクセルペダル踏力変化を低
減でき、滑らかなペダルフィーリングを得られる。本実
施例によれば、スロットルの遅開きの特性を持たせるこ
とにより、スロットルバルブの低開度領域では、スロッ
トル開口面積変化率を、さらに、小さくし、また、スロ
ットル開口面積変化率を、さらに、大きくしたいという
要求を達成できるので、低速領域での運転性を向上で
き、また、中高速領域での鋭敏なレスポンスを得ること
ができる。
【0139】また、カム面の形状とリンク機構のリンク
部の比率を変えることにより、低開度領域におけるスロ
ットル開口面積変化率を大きくし、また、中開度領域か
ら高開度領域では、スロットル開口面積変化率を、小さ
くすることにより、低速領域から中高速領域までの運転
性を向上することができる。
【0140】また、圧縮バネを設けてコネクテイングレ
バーからドライブレバーに対してアクセルペダルの踏込
みに抗する力を付与することにより、アクセルペダルの
踏力を直線的に変化させることができるので、アクセル
ペダルの踏込みフィーリングが改善される。
【0141】また、カム機構としては、ドライブレバー
に形成されたカム面とスロットルレバーに形成されたカ
ム面を用いることにより、カム機構の部品点数を低減し
て構成できる。
【0142】次に、図17乃至図19を用いて、本発明
の第4の実施例について説明する。図17乃至図19
は、本発明の第4の実施例によるスロットル制御装置の
回転力伝達機構の要部の動作を説明する正面図である。
図17は、カム機構による回転力伝達時の正面図であ
り、図18は、カム機構からリンク機構への切替時の回
転力伝達を説明する正面図であり、図19は、カム機構
による回転力伝達時の正面図である。
【0143】本実施例は、スロットルの低開度領域は、
リンク機構を用い、スロットルの中高開度領域は、カム
機構を用いるものである。
【0144】図17において、スロットルバルブ3の固
定されたスロットルシャフト2は、吸気通路1に対し
て、軸回りに回転可能なように支持されている。吸気通
路1は、その上流(図示の上側)は、エアークリーナー
に接続され、その下流(図示の下側)は、内燃機関の燃
焼室に接続されている。従って、スロットルシャフト2
が矢印A方向に回転することにより、吸気通路1に対す
るスロットルバルブ3の傾き角度が変化して、スロット
ルバルブ3の吸気通路1に対する開口面積が変化し、内
燃機関の燃焼室に流入する吸入空気量を可変できる。図
示の状態は、スロットルバルブが全閉の状態である。
【0145】スロットルシャフト2には、スロットルレ
バー4が固定されている。このスロットルレバー4が、
矢印A方向に回転することにより、吸気通路に対するス
ロットル開口面積が増大する。引っ張りスプリング7の
一端が、スロットルレバー4に取り付けられており、ま
た、他端は、固定部に取り付けられている。引っ張りス
プリング7は、矢印B方向に引っ張り力を作用させてお
り、この引っ張りスプリング7によって、スロットルバ
ルブ3が全閉方向に閉じるように作用力が与えられてい
る。
【0146】ドライブシャフト5は、吸気通路1に固定
されている。ドライブシャフト5には、ドライブレバー
6が回転可能に支持されている。アクセルペダル8は、
スロットルワイヤー8Aを介してドライブレバー6に接
続されている。アクセルペダル8を矢印C方向に踏み込
むことによって、スロットルワイヤー8Aが矢印D方向
に移動し、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転す
る。引っ張りスプリング9の一端が、ドライブレバー6
に取り付けられており、また、他端は、固定部に取り付
けられている。引っ張りスプリング9は、矢印F方向に
引っ張り力を作用させており、この引っ張りスプリング
9によって、ドライブレバー6が矢印E方向と逆方向に
回動するように作用力が与えられている。
【0147】ドライブレバー6とスロットルレバー4の
間には、2種類の回転力伝達機構、即ち、カム機構とリ
ンク機構が設けられている。最初に、リンク機構につい
て説明する。図2に示すように、コネクテイングレバー
10の一端は、点Pを支点として、ドライブレバー6に
回転可能に支持されている。コネクテイングレバー10
の他端に設けられたピン10Aは、スロットルレバー4
に形成された長穴4Aに摺動自在に係合している。図示
の状態では、長穴4Aの左端に係合しているので、ドラ
イブレバー6が矢印E方向に回転すると、その回転は、
コネクテイングレバー10を介して、スロットルレバー
4に伝わり、スロットルレバー4を矢印A方向に回転さ
せる。このカム面による回転力の伝達は、図3に示す状
態まで継続する。
【0148】次に、カム機構について説明する。図2に
示すように、スロットルバルブ3が全閉の状態では、ド
ライブレバー6のカム面6Bとスロットルレバー4のカ
ム面4Cは、接触していない。従って、この状態におい
て、ドライブレバー6が矢印E方向に回転しても、カム
機構を介して、駆動力が、スロットルレバー4に伝達さ
れることはない。即ち、図2に図示した状態では、ドラ
イブレバー6の回転力は、コネクテイングレバー10に
よるリンク機構により伝達され、カム機構は、機能して
いない。
【0149】図18は、図17の状態からドライブレバ
ー4が所定角度だけ回転した状態を示している。図18
において、図17と同一符号は、同一部分を示してい
る。なお、引っ張りスプリング7,9の図示は、省略し
てある。
【0150】図18に示す状態は、リンク機構とカム機
構の切替点の状態である。図示するように、ドライブレ
バー6のカム面6Eとスロットルレバー4のカム面4C
は、矢印Y部において接触しているとともに、コネクテ
イングレバー10のピン10Aの左端は、スロットルレ
バー4に形成された長穴4Aの左端と接触している。
【0151】この状態より、さらに、アクセルペダル8
が踏み込まれ、ドライブレバー6が、矢印E方向に回転
すると、ドライブレバー6のカム面とスロットルレバー
4のカム面の接触が継続し、カム機構が機能するととも
に、コネクテイングレバー10によるリンク機構が機能
しなくなり、スロットルレバー4を矢印A方向に回動す
る。
【0152】図19は、図18に示した状態から、リン
ク機構が動作して、スロットルバルブが全開となった状
態を示している。図19において、図17と同一符号
は、同一部分を示している。なお、引っ張りスプリング
7,9の図示は、省略してある。
【0153】図18に示す状態から、アクセルペダル8
がさらに踏み込まれると、ドライブレバー6は、矢印E
方向に回転し、矢印Z部で接触するカム機構の作用によ
り、スロットルレバー4が、矢印A方向に回転して、ス
ロットルバルブ3を全開状態とする。
【0154】アクセルペダル8が戻されると、ドライブ
レバー6は、引っ張りスプリング9の作用により、矢印
Eと反対方向に回動し、また、スロットルレバー4は、
引っ張りスプリング7の作用により、矢印Aと反対方向
に回動して、スロットルバルブ3を閉じる方向に作動す
る。
【0155】スロットルバルブ3が閉じる時は、図19
の状態から図18の状態を経て図17のスロットルバル
ブ全閉状態に移行するので、スロットル開口面積変化率
は、中高開度領域では、コネクテイングレバー10によ
るリンク機構によって規定され、低開度領域では、カム
機構によって規定されることになる。
【0156】本実施例によれば、スロットルの低開度領
域でリンク機構を用い、中高開度領域でカム機構を用い
ても、スロットル開口面積変化率を任意の特性とするこ
とができる。
【0157】なお、以上の説明では、カム機構からリン
ク機構、若しくはリンク機構からカム機構への切替であ
ったが、カム機構からリンク機構を経てカム機構へ切替
るように、カム機構とリンク機構を複合的に使用するこ
とにより、さらに、スロットル開口面積変化率の任意の
特性を得ることが可能である。
【0158】また、カム機構としては、ドライブレバー
に形成されたカム面とスロットルレバーに形成されたカ
ム面を用いることにより、カム機構の部品点数を低減し
て構成できる。
【0159】
【発明の効果】本発明によれば、スロットル制御装置に
おける低開度領域から中高開度領域におけるスロットル
開口面積変化率を任意に設定可能となる。
【0160】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスロットル制御装置の
要部の概念構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例によるスロットル制御装置の
回転力伝達機構の内、カム機構による回転力伝達時の動
作を説明する正面図である。
【図3】本発明の一実施例によるスロットル制御装置の
回転力伝達機構の内、カム機構からリンク機構への切替
時の回転力伝達時の動作を説明する正面図である。
【図4】本発明の一実施例によるスロットル制御装置の
回転力伝達機構の内、リンク機構による回転力伝達時の
動作を説明する正面図である。
【図5】本発明の一実施例によるスロットル制御装置の
アクセルワイヤストロークとスロットル開度の関係を示
す図である。
【図6】本発明の他の実施例によるスロットル制御装置
の回転力伝達機構の内、カム機構による回転力伝達時の
動作を説明する正面図である。
【図7】本発明の他の実施例によるスロットル制御装置
の回転力伝達機構の内、カム機構からリンク機構への切
替時の回転力伝達時の動作を説明する正面図である。
【図8】本発明の他の実施例によるスロットル制御装置
の回転力伝達機構の内、リンク機構による回転力伝達時
の動作を説明する正面図である。
【図9】本発明の他の実施例によるスロットル制御装置
のアクセルワイヤストロークとペダル踏力の関係を示す
図である。
【図10】本発明のその他の実施例によるスロットル制
御装置の分解斜視図である。
【図11】本発明のその他の実施例によるスロットル制
御装置の回転力伝達機構の内、カム機構による回転力伝
達時の動作を説明する正面図である。
【図12】本発明のその他の実施例によるスロットル制
御装置の回転力伝達機構の内、カム機構からリンク機構
への切替時の回転力伝達時の動作を説明する正面図であ
る。
【図13】本発明のその他の実施例によるスロットル制
御装置の回転力伝達機構の内、リンク機構による回転力
伝達時の動作を説明する正面図である。
【図14】本発明の第4の実施例によるスロットル制御
装置の回転力伝達機構の内、カム機構による回転力伝達
時の動作を説明する正面図である。
【図15】本発明の第4の実施例によるスロットル制御
装置の回転力伝達機構の内、カム機構からリンク機構へ
の切替時の回転力伝達時の動作を説明する正面図であ
る。
【図16】本発明の第4の実施例によるスロットル制御
装置の回転力伝達機構の内、リンク機構による回転力伝
達時の動作を説明する正面図である。
【図17】本発明の第4の実施例によるスロットル制御
装置の回転力伝達機構の内、カム機構による回転力伝達
時の動作を説明する正面図である。
【図18】本発明の第4の実施例によるスロットル制御
装置の回転力伝達機構の内、カム機構からリンク機構へ
の切替時の回転力伝達時の動作を説明する正面図であ
る。
【図19】本発明の第4の実施例によるスロットル制御
装置の回転力伝達機構の内、リンク機構による回転力伝
達時の動作を説明する正面図である。
【符号の説明】
1…吸気通路 2…スロットルシャフト 3…スロットルバルブ 4…スロットルレバー 4A,6D…長穴 4B,4C,6E…カム 5…ドライブシャフト 6…ドライブレバー 6A…ワイヤーガイド 6B…ローラ 6C…切り欠き 7…引っ張りスプリング 8…アクセルペダル 9…引っ張りスプリング 10…コネクテイングレバー 10A,10B…ピン 11…圧縮スプリング 12A,12B…ボールベアリング 13…シールリング 14A,14B…ネジ 15…スロットル開度センサ 16A,16B…ネジ 17…スプリングワッシャ 18…ナット 20…メインスプリング 21…Eリング 22…サブスプリング 23…カラー 24…アシストリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 裕之 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 伯耆田 淳 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路に対して回転可能に支持され、
    吸気通路の面積を可変するスロットルバルブと、 このスロットルバルブに対して固定され、このスロット
    ルバルブを回転するスロットルレバーと、 アクセルペダルの踏込みに連動して回転するドライブレ
    バーと、 このドライブレバーの回転を上記スロットルレバーに伝
    達するカム機構と、 上記ドライブレバーの回転を上記スロットルレバーに伝
    達するリンク機構を備え、 上記カム機構と上記リンク機構を上記スロットルバルブ
    の開度に応じて切替えて動作させることを特徴とするス
    ロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスロットル制御装置にお
    いて、 上記カム機構は、上記ドライブレバー若しくは上記スロ
    ットルレバーの少なくとも一方に形成されたカム面に、
    他方のレバーの一部が係合することにより構成され、 上記リンク機構は、上記ドライブレバーにその一端を回
    転可能に支持され、上記スロットルレバーの他方に形成
    された長穴にその他端に設けられたピンが係合するコネ
    クテイングレバーにより構成され、 上記カム機構が動作する時は、上記スロットルレバーの
    他端に設けられた上記ピンが上記長穴に対して遊合して
    上記リンク機構を機能しないようにし、また、上記リン
    ク機構が動作する時は、上記カム機構が非接触として上
    記カム機構が機能しないように構成されていることを特
    徴とするスロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスロットル制御装置にお
    いて、 上記カム機構は、上記ドライブレバー若しくは上記スロ
    ットルレバーの少なくとも一方に形成されたカム面に、
    他方のレバーの一部が係合することにより構成され、 上記リンク機構は、上記スロットルレバーにその一端を
    回転可能に支持され、上記ドライブレバーの他方に形成
    された長穴にその他端に設けられたピンが係合するコネ
    クテイングレバーにより構成され、 上記カム機構が動作する時は、上記スロットルレバーの
    他端に設けられた上記ピンが上記長穴に対して遊合して
    上記リンク機構を機能しないようにし、また、上記リン
    ク機構が動作する時は、上記カム機構が非接触として上
    記カム機構が機能しないように構成されていることを特
    徴とするスロットル制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2若しくは請求項3記載のスロッ
    トル制御装置において、さらに、 上記カム機構の動作時に、上記スロットルバルブの開き
    に応じて変化するとともに、上記スロットルバルブが閉
    じる方向の力を与えるアシスト手段を備えたとともに、
    この力が上記スロットルバルブの開きに応じて変化する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスロットル制御装置にお
    いて、 上記アシスト手段は、上記コネンクテイングレバーの上
    記ピンに一端が係合され、他端を上記長穴の形成された
    上記ドライブレバー若しくは上記スロットルレバーに係
    合された圧縮バネから構成されたことを特徴とするスロ
    ットル制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項2若しくは請求項3記載のスロッ
    トル制御装置において、 上記カム機構は、上記ドライブレバーの一部に形成され
    たカム面と上記スロットルレバーの一部に形成されたカ
    ム面が係合することにより構成されたことを特徴とする
    スロットル制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2若しくは請求項3記載のスロッ
    トル制御装置において、 上記カム機構は、上記ドライブレバー若しくは上記スロ
    ットルレバーの一方に形成されたカム面と、他方のレバ
    ーの一部に回転自在に支持されたローラーが係合するこ
    とにより構成されたことを特徴とするスロットル制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のスロットル制御装置にお
    いて、 上記スロットルバルブの低開度領域においては、上記カ
    ム機構を動作させ、 上記スロットルバルブの中高開度領域においては、上記
    リンク機構を動作させることを特徴とするスロットル制
    御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のスロットル制御装置にお
    いて、 上記スロットルバルブの低開度領域においては、上記リ
    ンク機構を動作させ、 上記スロットルバルブの中高開度領域においては、上記
    カム機構を動作させることを特徴とするスロットル制御
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のスロットル制御装置に
    おいて、 上記スロットルバルブの低開度領域における変化率を中
    高開度領域に比較して小さくしたことを特徴とするスロ
    ットル制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のスロットル制御装置に
    おいて、 上記スロットルバルブの低開度領域における変化率を中
    高開度領域に比較して大きくしたことを特徴とするスロ
    ットル制御装置。
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