JP2924339B2 - 自動風呂装置 - Google Patents

自動風呂装置

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JP2924339B2
JP2924339B2 JP3210666A JP21066691A JP2924339B2 JP 2924339 B2 JP2924339 B2 JP 2924339B2 JP 3210666 A JP3210666 A JP 3210666A JP 21066691 A JP21066691 A JP 21066691A JP 2924339 B2 JP2924339 B2 JP 2924339B2
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稔之 田中
伸治 武津
佳史 坂本
尚保 片山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴槽内の湯温を一定に制
御する自動風呂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動湯張り、自動保温などが可能
な自動風呂が普及してきている。最近ではさらに付加機
能として気泡運転機能を備えたものも増加している。従
来、気泡運転機能は自動風呂の外付け機能としてあった
ため、自動風呂用の循環回路の他に気泡用のポンプと循
環回路を設けていた。しかし、このような構成では1つ
の浴槽に追い焚きおよび保温用の循環ポンプと気泡用の
循環ポンプの計2台のポンプが必要になる。このため、
最近では自動風呂用の給湯器に気泡機能を内蔵し、従来
保温、追い焚き用の循環ポンプを利用して気泡機能を実
現しようとするものがある。
【0003】従来のこの種の自動風呂装置は、たとえば
図2に示すように浴槽1と、浴槽1に接続された往き管
2および戻り管3と、戻り管3に接続され循環する水温
を検出する温度センサ4と、戻り管3に接続されたポン
プ5と、往き管2および戻り管3に接続された熱交換器
6と、熱交換器6を加熱する熱源として電気によるヒー
タ7と、ヒータ7に供給する電源8と、気泡運転を設定
する気泡運転設定手段9と、往き管2に接続され気泡運
転が設定されたとき開となり、空気管10を通じて外気
を水に混合して気泡を発生させる電磁弁11と、10分
間隔でタイムアップし、タイムアップ信号を30秒継続
するタイマ12と、タイマ12のタイムアップ信号がオ
ンからオフになったときに、温度センサ4で検出した温
度信号を入力して予め設定してある温度よりも低いとき
は接点オン信号を出力する温度制御手段13と、接点オ
ン信号を入力すると接点を閉としてヒータ7への通電を
行うリレー14と、気泡運転設定手段9からの信号とタ
イマ12のタイムアップ信号と温度制御手段13からの
接点オン信号の論理和をとってポンプ5を駆動するポン
プ駆動手段15とから構成されていた。上記構成におい
て、気泡運転設定手段9と、温度制御手段13と、タイ
マ12と、ポンプ駆動手段15はマイクロコンピュータ
を用いて構成されている。
【0004】上記構成において動作を説明すると、気泡
運転手段9により気泡運転が設定されていないときで、
タイマ12がタイムアップしないときは、ポンプ5は停
止し、湯の循環は行われていない。タイマ12がタイム
アップすると、タイムアップ信号がポンプ駆動手段15
に入力される。タイムアップ信号は、30秒間継続する
ので、この間ポンプ5が動作して循環が行われる。30
秒経過しタイマ12がタイムアップ信号を停止するとき
に温度制御手段13は、温度センサ4からの温度信号を
入力し、設定温度と比較してリレー14の接点状態を決
定する。もし、検出温度が設定温度よりも高ければ、リ
レー14の接点をオフにする。検出温度が設定温度より
も低ければ、リレー14の接点をオンにする。ポンプ駆
動手段15は、タイマ12のタイムアップ信号がオフし
ても、温度制御手段13の接点オン信号があればポンプ
5を駆動するため、検出温度が設定温度を上回っている
ときは、ヒータ7をオフして30秒で循環が止まり、検
出温度が設定温度を下回ればヒータ7をオンして循環を
継続させるため、浴槽内は一定の温度で保温される。
【0005】つぎに、気泡設定手段9により気泡運転が
設定されているときは、ポンプ駆動手段15はポンプ5
を動かしつづけ、循環経路内の湯は循環しつづける。ま
た、このときには電磁弁11が開となるため、外気が湯
に混合され往き管2を通じて気泡を含む湯が浴槽1内に
出てくる。このときもタイマ12と温度制御手段13は
上記の動作を行い、10分間に1回温度検出を行い、湯
温が下がったことを検知すれば、ヒータ7をオンして浴
槽1内の保温を行うことになる。
【0006】以上のようにして、気泡運転を行っていな
いときは10分に1回循環経路に浴槽1内の湯を循環さ
せ、冷水を排除するとともに浴槽1内を攪拌して温度セ
ンサ4が浴槽1内の温度を正確に検出した後にヒータ7
を制御できるようになっている。浴槽1内の湯温の変化
速度は遅いので、普通は10分間に1回程度行えば充分
であり、ポンプ5を間欠動作とすることで、省エネルギ
ーにも貢献できる。一方、気泡運転を行っているときに
は、ポンプ5は気泡を発生させるため動作しつづけて循
環は連続して行われている。温度検出、温度制御は気泡
運転を行っていないときと同様に10分間に1回行って
おり、浴槽1内の温度を一定の温度に制御することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の自動
風呂装置では、気泡運転時と、通常保温時の温度検出お
よび熱源制御を同じ動作で行っているため、気泡運転が
設定されていないときは、浴槽1内の温度変化速度は小
さく、省エネルギーのためにも10分に1回程度の循環
を行って温度を検出し、保温を行えば充分であるが、気
泡運転が行われているときは電磁弁11が開となってい
て外気が湯に混合されるため、冬季など外気温度が低い
ときには湯温の低下が気泡運転を行っていないときより
も早く、湯がぬるくなって使用者に不快感を与えてしま
うという問題を有していた。
【0008】このことを避けるために、気泡運転時には
湯が常に循環することを利用して、常時温度を検出し、
さらに設定温度にヒステリシスを設けてヒータ7が頻繁
にオン、オフしないようにした温度制御手段を別に設け
て構成するものが考えられるが、全く別の温度制御手段
を追加する必要があり、構造が複雑となる。
【0009】本発明はかかる課題を解決するもので、簡
単な構造で気泡運転時にも温度変動の少ない自動風呂装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、浴槽と、前記浴槽に接続された往き管およ
び戻り管と、前記浴槽内の水を循環させるポンプと、循
環水の温度を検出する温度センサーと、前記往き管およ
び前記戻り管に接続された熱交換器と、前記熱交換器を
加熱する熱源と、気泡運転を設定する気泡運転設定手
と、前記気泡運転設定手段により気泡運転が設定された
とき開となり空気管を通じて外気を水に混合して気泡を
発生させる電磁弁と、一定時間ごとにタイムアップし一
定時間タイムアップ信号を出力する第1のタイマと、前
記第1のタイマよりも短い時間間隔でタイムアップし一
定時間タイムアップ信号を出力する第2のタイマと、前
記第1のタイマまたは第2のタイマのタイムアップ信号
がオンからオフになったときに前記温度センサで検出し
た温度信号を入力して前記熱源の運転を制御する温度制
御手段と、前記気泡運転設定手段により気泡運転が設定
されていないときは前記第1のタイマのタイムアップ信
号を前記温度制御手段に入力し気泡運転が設定されてい
るときには前記第2のタイマのタイムアップ信号を前記
温度制御手段に入力するように切り換えるタイマ切り換
え手段を備えた構成としてある
【0011】
【作用】本発明は上記した課題解決手段により、気泡運
転設定手段が気泡運転を設定していないときは、タイマ
切り換え手段により第1のタイマのタイムアップ信号が
温度制御手段に入力され、第1のタイマに設定されてい
る時間ごとに温度制御手段が熱源の制御値を変化し、気
泡運転が設定されているときはタイマ切り換え手段によ
り第2のタイマのタイムアップ信号が温度制御手段に入
力されるので、第2のタイマに設定されている第1のタ
イマよりも短い時間ごとに温度制御手段が熱源の制御値
を変化することによって、気泡運転時にも温度低下のな
い自動風呂装置を提供できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照しなが
ら説明する。なお従来例と同じ構成のものは同一符合を
付して説明を省略する。
【0013】図に示すように、第1のタイマ16は10
分間隔でタイムアップし、タイムアップ信号を30秒継
続する。第2のタイマ17は1分ごとにタイムアップし
1秒間信号を出力する。タイマ切り換え手段18は気泡
運転設定手段9により気泡運転が設定されていないとき
は第1のタイマ16のタイムアップ信号を温度制御手段
13に入力し、気泡運転が設定されているときには第2
のタイマ17のタイムアップ信号を温度制御手段13に
入力するようにタイムアップ信号を切り換える。上記構
成のうち第1のタイマ16と第2のタイマ17と、温度
制御手段13とタイマ切り換え手段18とポンプ駆動手
段15はマイクロコンピュータで構成されている。
【0014】上記構成において動作を説明すると、気泡
運転設定手段9において、気泡運転が設定されていない
ときは、タイマ切り換え手段18は18aを選択してお
り、第1のタイマ16のタイムアップ信号が温度制御手
段13に入力されている。第1のタイマ16は従来例の
タイマと同じ設定としてあるので、10分に1回30秒
間湯を循環させて、温度設定手段13によって検出温度
と設定温度と比較してリレー14のオンオフ状態を決め
る。設定温度よりも検出温度が低いとき、すなわち湯が
ぬるいときは、温度制御手段13がリレー14の状態を
オンとするので熱交換器6がヒータ7により加熱され、
循環経路内の湯が加熱されて温度があがる。また、この
ときポンプ駆動手段15は温度制御手段13からリレー
オン信号を入力するので、ポンプ5の動作を継続させ、
循環をつづけて加熱を行う。温度制御手段13がリレー
14の状態をオフ、すなわち検出温度が設定温度よりも
高ければ、30秒間でタイムアップ信号が停止するの
で、ポンプ駆動手段15はポンプ5を停止し加熱は行わ
れない。以上のように気泡運転が設定されていないとき
には、従来の動作と同じく10分に1回湯を循環させて
温度検知と、ヒータ7の通電の制御を行うことができ
る。
【0015】づぎに、気泡運転設定手段19において気
泡運転が設定されているときには、ポンプ駆動手段15
はポンプ5を駆動するとともに電磁弁11は開になり、
外気が湯に混合されて気泡が発生し、浴槽1に出てく
る。このとき、タイマ切り換え手段18は18bを選択
し、第2のタイマ17のタイムアップ信号が温度制御手
段13に入力される。第2のタイマ17のタイムアップ
信号は、1分間に1回1秒間出力されるように設定され
ているので、温度制御手段13は1分間に1回温度セン
サ4での検出温度と設定温度を比較してリレー14の接
点状態を決定する。気泡運転中では、ポンプ5は気泡を
発生させるため常に動作しているから、リレー14の状
態に関わらず循環は継続する。
【0016】以上のようにして気泡運転時には従来例と
異なり、第2のタイマ17のタイムアップ信号が温度制
御手段13に入力されることにより、温度制御手段13
は、通常時よりも短い時間間隔で温度を計測してリレー
14のオンオフを決定することができる。したがって、
外気を取り入れるため温度低下の早い気泡運転時にも浴
槽1内の温度が低くなってしまうことがない。
【0017】なお、本実施例は電気を熱源としたものに
適用して実施例を示したが、熱源の種類を問わず、気泡
運転時に保温ができるものであれば適用できる。また、
本実施例では第1のタイマ16の設定を10分に1回3
0秒間、第2のタイマ17の設定を1分に1回1秒間と
設定したが、この比率は限定されるものではなく、熱源
の種類、循環回路の状態などの諸条件によって最適な値
を適用できることはいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、気泡運転時には通常保温時に比べて短い時間
感覚となるようにタイマを切り換えて、温度検出ならび
に温度制御を行うため、気泡運転時には、通常運転時よ
りも短い時間感覚でタイムアップするタイマに切り換え
てこのタイムアップ信号のタイミングで温度を測定し、
これに対応して熱源の運転を制御するので、外気を湯中
に取り入れて気泡を発生させるために冬季など外気温度
が低いときには通常の温度制御時に比べて湯温低下が短
時間に起こる気泡運転時においても、浴槽の湯温が低く
なってしまうことがなくなる。また、温度制御におい
て、温度にヒステリシスを設けるなど従来の方法と異な
る方法を用いず、従来と同じ方法でタイマのみを切り換
えることによって実現可能なので簡単な構造で実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動風呂装置のブロック図
【図2】従来の自動風呂装置のブロック図
【符号の説明】
1 浴槽 2 往き管 3 戻り管 4 温度センサ 5 ポンプ 6 熱交換器 7 ヒータ(熱源) 9 気泡運転設定手段 10 空気管 11 電磁弁 13 温度制御手段 16 第1のタイマ 17 第2のタイマ 18 タイマ切り換え手段
フロントページの続き (72)発明者 片山 尚保 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 1/00 602 A47K 3/10 A61H 23/00 501

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽と、前記浴槽に接続された往き管およ
    び戻り管と、前記浴槽内の水を循環させるポンプと、循
    環水の温度を検出する温度センサーと、前記往き管およ
    び前記戻り管に接続された熱交換器と、前記熱交換器を
    加熱する熱源と、気泡運転を設定する気泡運転設定手
    と、前記気泡運転設定手段により気泡運転が設定された
    とき開となり空気管を通じて外気を水に混合して気泡を
    発生させる電磁弁と、一定時間ごとにタイムアップし一
    定時間タイムアップ信号を出力する第1のタイマと、前
    記第1のタイマよりも短い時間間隔でタイムアップし一
    定時間タイムアップ信号を出力する第2のタイマと、前
    記第1のタイマまたは第2のタイマのタイムアップ信号
    がオンからオフになったときに前記温度センサで検出し
    た温度信号を入力して前記熱源の運転を制御する温度制
    御手段と、前記気泡運転設定手段により気泡運転が設定
    されていないときは前記第1のタイマのタイムアップ信
    号を前記温度制御手段に入力し気泡運転が設定されてい
    るときには前記第2のタイマのタイムアップ信号を前記
    温度制御手段に入力するように切り換えるタイマ切り換
    え手段を備えた自動風呂装置。
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JP3155690B2 (ja) * 1995-09-12 2001-04-16 株式会社日立製作所 スロットル制御装置
JP4540974B2 (ja) 2003-12-16 2010-09-08 Ntn株式会社 補機駆動用ベルトの張力調整装置
JP5566710B2 (ja) * 2010-01-28 2014-08-06 株式会社ガスター 風呂装置
JP5831382B2 (ja) * 2012-07-20 2015-12-09 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機

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