JPH0978981A - トンネル外側のライニング方法 - Google Patents

トンネル外側のライニング方法

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JPH0978981A
JPH0978981A JP7264939A JP26493995A JPH0978981A JP H0978981 A JPH0978981 A JP H0978981A JP 7264939 A JP7264939 A JP 7264939A JP 26493995 A JP26493995 A JP 26493995A JP H0978981 A JPH0978981 A JP H0978981A
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JP
Japan
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shield machine
hollow
tunnel
auxiliary
shield excavator
Prior art date
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Pending
Application number
JP7264939A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kaneko
研一 金子
Takeshi Sakae
毅熾 栄
Masanori Hirachi
正憲 平地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Publication of JPH0978981A publication Critical patent/JPH0978981A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】老朽化したトンネルの外周にドーナツ状のライ
ニング層を構築することのできる、トンネル外側のライ
ニング方法を提供することを目的とする。 【解決手段】既設のトンネルaの外周とほぼ同一の内径
の中空部を開設した、中空シールド掘進機1を使用し、
この中空シールド掘進機1の一部には通常のシールド掘
進機を補助シールド掘進機2として固定し、中空シール
ド掘進機1による掘削土砂の排出、充填材の供給を補助
シールド掘進機2の内空部を通して行い、中空シールド
掘進機1によって、既設のトンネルaの外周を掘削した
後その掘削跡に充填材を充填して行う、トンネル外側の
ライニング方法を特徴としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル外側のラ
イニング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネルが都市のトンネルとし
て本格的に使用され始めたのは昭和40年代である。そ
れ以来すでに30年近く経過し、一部に老朽化の問題が
発生している。特に漏水による維持管理の問題が大きい
ために大型のトンネルにおいては、その外側に断面の大
きいトンネルを新たに構築し、その後に老朽化したトン
ネルを解体する方法が考案されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかし前記した従来
のトンネル外側のライニング方法にあっては、次のよう
な問題点がある。 <イ>地下鉄のような営業線に使用しているトンネルで
は、老朽化したトンネルを解体しながら新しく更新して
ゆくことは困難である。 <ロ>そのために老朽化したトンネルの周囲に、新たな
止水ゾーンを構築して覆工体を作る工法も考えられる。
これは図5に示すように、老朽化トンネルaの外側に、
それよりも外形の大きいシールド掘進機bで掘削して新
たなセグメントcでトンネルを構築し、新たなセグメン
トcと老朽化トンネルaとの間隔に止水材を注入して、
厚さをもった止水ゾーンを形成しようとするものであ
る。 <ハ>しかし実際にはライニングできる余裕がほとんど
なく、新たなセグメントの組み立ては不可能である。 <ニ>さらに内側に老朽化トンネルaが存在しているか
ら密室状態となる。そのために排土が困難であり、カッ
ターモーターなどの動力ケーブルなどの延長も困難とな
る。
【0004】本発明は上記したような従来の問題を解決
するためになされたもので、老朽化したトンネルの外周
にドーナツ状のライニング層を構築することのできる、
外側のライニング方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明のトンネル外側のライニング方法
は、既設のトンネルの外周とほぼ同一の内径の中空部を
開設した、中空シールド掘進機を使用し、この中空シー
ルド掘進機の一部には通常のシールド掘進機を補助シー
ルド掘進機として固定し、中空シールド掘進機による掘
削土砂の排出、充填材の供給を補助シールド掘進機の内
空部を通して行い、中空シールド掘進機によって、既設
のトンネルの外周を掘削した後その掘削跡に充填材を充
填して行う、トンネル外側のライニング方法を特徴とし
たものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
のトンネル外側のライニング方法の実施例について説明
する。
【0007】<イ>中空シールド掘進機 本発明の施工においては、中空シールド掘進機1を使用
する。これは施工対象の既設のトンネルaの外周とほぼ
同一の内径の中空部を開設した、筒状のシールド掘進機
である。そしてその前面には、中空のドーナツ状の円盤
を環状掘削円盤11として使用する。この環状掘削円盤
11の中空部分の内径も、施工対象の既設のトンネルa
の外周とほぼ同一の寸法に形成してある。この環状掘削
円盤11の後方には筒状ギア13が取り付けてあり、こ
の筒状ギア13に駆動ギア14が係合して回転力を取り
出す機構である。
【0008】さらに反力の取り方も独特である。通常の
シールド掘進機は、その前進の反力を後方に組み立てる
セグメント群に取る。しかし本発明の中空シールド掘進
機1は、後方にセグメントを組み立てないから、反力を
取ることはできない。これに代わって、掘進反力を既設
のトンネルaの外周から取る。そのために斜状ジャッキ
12をトンネル軸に対して斜めに配置し、ジャッキ先端
の反力板は、既設のトンネルaの外形になじむような円
弧板を使用する。
【0009】<ロ>補助シールド掘進機 この中空シールド掘進機1の一部(図では上部)には通
常のシールド掘進機を補助シールド掘進機2として固定
する。この補助シールド掘進機2の掘進反力は後方に設
置する補助トンネル21のセグメントから取るもので、
通常のシールド掘進機である。ただし中空シールド掘進
機1の断面と、補助シールド掘進機2の断面とは一部が
重複して相互に掘削円盤を自由に回転できるように構成
する。そのために、中空シールド掘進機1の掘削円盤
と、補助トンネルの掘削円盤とが衝突しないように前後
方向に位置をずらして構成する。
【0010】<ハ>補助シールド掘進機2の用途 既設のトンネルaの周囲のライニングのためには、補助
シールド掘進機2が必要となる。なぜなら、中空シール
ド掘進機1は前進した分だけその掘削跡を充填材で充填
して行くものであるから、中空シールド掘進機1を使用
しただけでは、掘削して発生する多量の土砂を後方へ排
出することができないからである。そのために泥水とし
て流動化した掘削土砂の排泥管p1を、補助シールド掘
進機2の内部を通過させて坑外へ排出する。さらに中空
シールド掘進機1の掘削跡を充填する充填材を供給する
グラウト注入管p2を、補助シールド掘進機2の内部を
通過させて坑外から導く。このように、中空シールド掘
進機1による掘削土砂の排出、充填材の供給を補助シー
ルド掘進機2の内空部を通して行うことが特徴である。
【0011】
【施工方法】次に上記のような構成のシールド掘進機に
よる施工方法について説明する。
【0012】<イ>中空シールド掘進機1による掘進 中空シールド掘進機1によって、既設のトンネルaの外
周を掘削する。この筒状シールド掘進機は、施工対象の
既設のトンネルaの外周とほぼ同一の内径の中空部を開
設してあり、前面には、中空のドーナツ状の円盤を環状
掘削円盤11を設けてある。したがって対象とする既設
のトンネルaの外周に、二重筒状に設置し、環状掘削円
盤11を回転駆動すれば、既設のトンネルaの外周には
一定の厚さの掘削跡が環状に掘削されて残される。掘削
と同時に、掘進機の前進のための反力を既設のトンネル
aの外周から取る。 そのために斜状ジャッキ12をト
ンネル軸に対して斜めに配置してあり、ジャッキ12先
端の反力板は既設のトンネルaの外形になじむような円
弧板を形成している。したがってジャッキ12を伸長す
ることによって、斜め方向からの掘進反力を取ることが
できる。
【0013】<ロ>排泥、給水 掘進機の前進した分だけ多量の土砂が発生する。これを
後方へ排出するために、泥水を供給する送泥管p3を補
助シールド掘進機2の内部を通過させて掘進機内部から
坑外へ泥水を供給し、掘削土砂を泥水として流動化す
る。そして掘削土砂の排泥管p1を、補助シールド掘進
機2の内部を通過させて坑外へ排出する。このように、
中空シールド掘進機1による掘削土砂の排出、充填材の
供給を補助シールド掘進機2の内空部を通して行うこと
が特徴である。
【0014】<ハ>掘削跡の充填 中空シールド掘進機1が前進した分だけその掘削跡を充
填材で充填して行く。そのために、中空シールド掘進機
1の掘削跡を充填する充填材を供給するグラウト注入管
p2が、補助シールド掘進機2の内部に配置してある。
このグラウト注入管p2を通過させて坑外から導いた充
填材Gを掘削跡に充填してゆく。こうして既設のトンネ
ルaのすぐ外側を、完全に充填材Gで置き換え、ライニ
ングを完成する。
【0015】
【本発明の効果】本発明のトンネル外側のライニング方
法は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 <イ>既設のトンネルを破壊しないてその外周に良好な
充填材による完全な置き換え層を形成することができ
る。したがって地下鉄や下水道などを使用したまま、そ
の外周をライニングすることができ、きわめて経済的で
ある。 <ロ>ライニング層に接近して補助トンネルが構築され
てゆく。そのために排土や充填材の供給はもちろん、作
業員の出入りも可能であるから、故障などに対する対応
も十分に可能であり、信頼性の高い工法である。 <ハ>ライニング層に接近して構築した補助トンネルが
そのまま地中にに残るから、ケーブルの配管路、保守点
検路、あるいは避難路などとして有効に利用することが
できる。 <ニ>既設のトンネルの老朽化の程度によっては、これ
を破壊して施工することももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネル外側をライニングする装置の
実施例の説明図
【図2】作業状態の斜面からの説明図
【図3】作業状態の側面からの説明図
【図4】作業状態の正面からの説明図
【図5】従来の施工方法の一例を示す説明図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設のトンネルの外周とほぼ同一の内径の
    中空部を開設した、中空シールド掘進機を使用し、 この中空シールド掘進機の一部には通常のシールド掘進
    機を補助シールド掘進機として固定し、 中空シールド掘進機による掘削土砂の排出、充填材の供
    給を補助シールド掘進機の内空部を通して行い、 中空シールド掘進機によって、既設のトンネルの外周を
    掘削した後その掘削跡に充填材を充填して行う、 トンネル外側のライニング方法
  2. 【請求項2】既設のトンネルの外周とほぼ同一の内径の
    中空部を開設した、中空シールド掘進機を使用し、 この中空シールド掘進機の一部には通常のシールド掘進
    機を補助シールド掘進機として固定し、 中空シールド掘進機の掘進反力は既設のトンネルの外周
    から取り、 補助シールド掘進機の掘進反力は後方に設置するセグメ
    ントから取り、 中空シールド掘進機による掘削土砂の排出、充填材の供
    給を補助シールド掘進機の内空部を通して行い、 中空シールド掘進機によって、既設のトンネルの外周を
    掘削した後その掘削跡に充填材を充填して行う、 トンネル外側のライニング方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000248878A (ja) * 1999-02-25 2000-09-12 Taisei Corp トンネルの構築とパイプを敷設する装置と方法。
JP2004074858A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 鉄道火災事故の避難支援方法及びシステム
JP2007046293A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Hazama Corp トンネル拡幅工法及びトンネル拡幅装置

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