JPH0978701A - 嵌合型仕口材 - Google Patents
嵌合型仕口材Info
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- JPH0978701A JPH0978701A JP26101095A JP26101095A JPH0978701A JP H0978701 A JPH0978701 A JP H0978701A JP 26101095 A JP26101095 A JP 26101095A JP 26101095 A JP26101095 A JP 26101095A JP H0978701 A JPH0978701 A JP H0978701A
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- Japan
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- fitting
- type joint
- steel frame
- fitting type
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量鉄骨による建築構造体に使用され、量産
が可能で、運搬や組立が容易にできる仕口材を提供す
る。 【解決手段】 一端又は両端に嵌合部5a,5bを有す
る四角筒状の筒形本体2と、該筒形本体の側面に立設さ
れた1又は2以上の接合片3,4とからなり、該接合片
3,4と上記嵌合部5a,5bとにボルト用の挿通孔6
を穿設した。嵌合部5a,5bには柱となる筒型鉄骨1
0が接続され、接合片4には梁としての鉄骨20が、接
合片3には斜めの調整部材であるブレース50が接続さ
れる。
が可能で、運搬や組立が容易にできる仕口材を提供す
る。 【解決手段】 一端又は両端に嵌合部5a,5bを有す
る四角筒状の筒形本体2と、該筒形本体の側面に立設さ
れた1又は2以上の接合片3,4とからなり、該接合片
3,4と上記嵌合部5a,5bとにボルト用の挿通孔6
を穿設した。嵌合部5a,5bには柱となる筒型鉄骨1
0が接続され、接合片4には梁としての鉄骨20が、接
合片3には斜めの調整部材であるブレース50が接続さ
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造及び木造
構造の建物における構造体の接続部、すなわち、仕口部
分の構造に関し、特に、組立が容易で、量産できる仕口
材に関する。
構造の建物における構造体の接続部、すなわち、仕口部
分の構造に関し、特に、組立が容易で、量産できる仕口
材に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋等を建築する際は、先ず、骨組みと
なる構造体を建築する。通常の場合、構造体は、木造又
は鉄骨造である。このような構造体の建築時、特に費用
がかかる個所は、仕口部分の加工及び接続作業である。
木造の場合は、仕口部分を大工が加工し、凹凸形状を付
けることにより、2本の柱を接合している。鉄骨造の場
合は、鉄骨の柱と梁を接合するために、1)短く切断し
た梁と柱を溶接し、ボルトとナットで締め付けるか、
2)梁のH型鋼のウェブと呼ばれる部分をボルトとナッ
トで締め付けるためにガセットプレートと呼ばれる鉄板
を柱に溶接している。
なる構造体を建築する。通常の場合、構造体は、木造又
は鉄骨造である。このような構造体の建築時、特に費用
がかかる個所は、仕口部分の加工及び接続作業である。
木造の場合は、仕口部分を大工が加工し、凹凸形状を付
けることにより、2本の柱を接合している。鉄骨造の場
合は、鉄骨の柱と梁を接合するために、1)短く切断し
た梁と柱を溶接し、ボルトとナットで締め付けるか、
2)梁のH型鋼のウェブと呼ばれる部分をボルトとナッ
トで締め付けるためにガセットプレートと呼ばれる鉄板
を柱に溶接している。
【0003】一方、耐久性や耐火性等の観点から、近年
構造体に鉄骨、特に、軽量鉄骨を用いるのが増加してき
た。
構造体に鉄骨、特に、軽量鉄骨を用いるのが増加してき
た。
【0004】ところが、軽量鉄骨造は、他の鉄骨造に比
べ、柱自身が細いため、たくさんの柱を使用する結果、
鉄骨材の接合及び仕口部分が多くなる。これに対して、
従来は、仕口部分を含めた鉄骨を、設計図に合わせて工
場等で製作し、建築現場に運んで組み立てていた。
べ、柱自身が細いため、たくさんの柱を使用する結果、
鉄骨材の接合及び仕口部分が多くなる。これに対して、
従来は、仕口部分を含めた鉄骨を、設計図に合わせて工
場等で製作し、建築現場に運んで組み立てていた。
【0005】しかし、この方法では、たとえ仕口部分が
同じでも、鉄骨の長さが異なれば別個の物となり、別々
に製造しなければならないので、一品生産となって量産
できず、部品点数が非常に多くなった。また、二階建て
の通し柱の場合は、あらかじめ、鉄骨を溶接してつなぎ
合わせ、二階の高さにしていたので、部材が長く、大き
く、重くなり、運搬には大型のトラックが必要で、組立
には、大型のクレーンを使用しなければならなかった。
同じでも、鉄骨の長さが異なれば別個の物となり、別々
に製造しなければならないので、一品生産となって量産
できず、部品点数が非常に多くなった。また、二階建て
の通し柱の場合は、あらかじめ、鉄骨を溶接してつなぎ
合わせ、二階の高さにしていたので、部材が長く、大き
く、重くなり、運搬には大型のトラックが必要で、組立
には、大型のクレーンを使用しなければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事実
に鑑みてなされたもので、量産が可能で、運搬や組立が
容易にできる仕口材を提供することを目的としている。
に鑑みてなされたもので、量産が可能で、運搬や組立が
容易にできる仕口材を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の仕口材は、一端又は両端に嵌合部を有する
筒形本体と、該筒形本体の側面に立設された1又は2以
上の接合片とからなり、該接合片と上記嵌合部とにボル
ト用の挿通孔を1又は2以上穿設した構成を特徴として
いる。
めに本発明の仕口材は、一端又は両端に嵌合部を有する
筒形本体と、該筒形本体の側面に立設された1又は2以
上の接合片とからなり、該接合片と上記嵌合部とにボル
ト用の挿通孔を1又は2以上穿設した構成を特徴として
いる。
【0008】また、上記嵌合部を一端にのみ形成して他
端は基板と結合し、該基板にアンカーボルト用の挿通孔
を1又は2以上穿設した構成としてもよい。また、屋根
用の仕口材としては、下端に上記嵌合型仕口材と嵌合す
る嵌合部を、上端に取付面を有し、該取付面と嵌合部と
にボルト用の挿通孔を1又は2以上穿設した構成とする
こともできる。さらに、上記嵌合部が、嵌合深さを定め
るためのストッパーを有する構成とすることが望まし
い。
端は基板と結合し、該基板にアンカーボルト用の挿通孔
を1又は2以上穿設した構成としてもよい。また、屋根
用の仕口材としては、下端に上記嵌合型仕口材と嵌合す
る嵌合部を、上端に取付面を有し、該取付面と嵌合部と
にボルト用の挿通孔を1又は2以上穿設した構成とする
こともできる。さらに、上記嵌合部が、嵌合深さを定め
るためのストッパーを有する構成とすることが望まし
い。
【0009】仕口材の両端に形成された嵌合部に、上下
から柱部材を挿入し、挿通孔にボルトを挿通してナット
で締め付けて接続すれば、長い柱部材を簡単に形成する
ことができる。仕口材には必要に応じた接合片があり、
これに梁部材やブレースを接続し、ブレースで構造体の
歪みを修正しつつ組み立てる。
から柱部材を挿入し、挿通孔にボルトを挿通してナット
で締め付けて接続すれば、長い柱部材を簡単に形成する
ことができる。仕口材には必要に応じた接合片があり、
これに梁部材やブレースを接続し、ブレースで構造体の
歪みを修正しつつ組み立てる。
【0010】一番下方に使用される仕口材の場合は、嵌
合部を上方にのみ設け、下方は基板に接続してこの基板
とコンクリート土台とをアンカーボルトで接続すればよ
い。
合部を上方にのみ設け、下方は基板に接続してこの基板
とコンクリート土台とをアンカーボルトで接続すればよ
い。
【0011】上記仕口材を屋根部材との接合部に使用す
るには、上記仕口材とは別個に、屋根用の仕口材を使用
する。この屋根用の仕口材は、一端に上記仕口材との接
合部を有し、他端に屋根部材等を固定する取付面を持っ
たものである。
るには、上記仕口材とは別個に、屋根用の仕口材を使用
する。この屋根用の仕口材は、一端に上記仕口材との接
合部を有し、他端に屋根部材等を固定する取付面を持っ
たものである。
【0012】仕口材を独立した部材とし、柱や梁とをボ
ルトとナットで接続するようにしたので、通常の鉄骨造
の建物が有する2階や3階分の通柱が必要なく、柱や梁
を短くすることができる。そのため、運搬は小型トラッ
クでよくなり、各部材が1人か2人で持てる程軽量なた
め、組立時のクレーンも不要になった。また、ボルトと
ナットで組み立てられるので、組立作業も簡単で短時間
ですむ。
ルトとナットで接続するようにしたので、通常の鉄骨造
の建物が有する2階や3階分の通柱が必要なく、柱や梁
を短くすることができる。そのため、運搬は小型トラッ
クでよくなり、各部材が1人か2人で持てる程軽量なた
め、組立時のクレーンも不要になった。また、ボルトと
ナットで組み立てられるので、組立作業も簡単で短時間
ですむ。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明の実施
例を説明する。図1は、本発明の嵌合型仕口材の第1実
施例を示す斜視図である。同図に示す嵌合型仕口材1a
は、中央部に四角の筒からなる筒型本体2と、この筒型
本体2の外側面に立設された接合片3,4とからなる。
例を説明する。図1は、本発明の嵌合型仕口材の第1実
施例を示す斜視図である。同図に示す嵌合型仕口材1a
は、中央部に四角の筒からなる筒型本体2と、この筒型
本体2の外側面に立設された接合片3,4とからなる。
【0014】筒型本体2は、四角の筒の上下両端が開放
されて嵌合部5a,5bとなり、ここに上下にある筒型
鉄骨10(10a,10b)の端部が挿入される。筒型
鉄骨10は、建物の柱になる部材である。
されて嵌合部5a,5bとなり、ここに上下にある筒型
鉄骨10(10a,10b)の端部が挿入される。筒型
鉄骨10は、建物の柱になる部材である。
【0015】接合片3は、斜め部材であるブレース50
の一端と結合し、接合片4は、H型鋼からなる鉄骨20
と結合する。この鉄骨20は、水平に架設され、梁とな
る部材である。ブレース50は、一端が接合片3に、他
端が鉄骨20の中間部に、すじかいのように取り付けら
れるが、中間にターンバックル等を有しており、ターン
バックルを回すことによって筒型鉄骨10と鉄骨20と
の角度を調整できる。
の一端と結合し、接合片4は、H型鋼からなる鉄骨20
と結合する。この鉄骨20は、水平に架設され、梁とな
る部材である。ブレース50は、一端が接合片3に、他
端が鉄骨20の中間部に、すじかいのように取り付けら
れるが、中間にターンバックル等を有しており、ターン
バックルを回すことによって筒型鉄骨10と鉄骨20と
の角度を調整できる。
【0016】嵌合型仕口材1aの両端嵌合部5a,5b
には、嵌合型仕口材1aを貫通する挿通孔6が形成さ
れ、嵌合部に挿入される筒型鉄骨10にも挿通孔11が
形成されている。そして、筒型鉄骨10の端部を嵌合部
5a,5bに挿入し、両方の挿通孔6,11を重ね合わ
せてボルト30を通し、ナット40で締め付け固定す
る。このような挿通孔6は、接合片3,4にも穿設され
ており、鉄骨20の挿通孔21や、ブレース50の挿通
孔51と重ね合わせて、同じようにボルトとナットで締
め付けて連結する。
には、嵌合型仕口材1aを貫通する挿通孔6が形成さ
れ、嵌合部に挿入される筒型鉄骨10にも挿通孔11が
形成されている。そして、筒型鉄骨10の端部を嵌合部
5a,5bに挿入し、両方の挿通孔6,11を重ね合わ
せてボルト30を通し、ナット40で締め付け固定す
る。このような挿通孔6は、接合片3,4にも穿設され
ており、鉄骨20の挿通孔21や、ブレース50の挿通
孔51と重ね合わせて、同じようにボルトとナットで締
め付けて連結する。
【0017】図2は、本発明の第2実施例を示す図であ
る。図1の実施例に示す嵌合型仕口材1aは、接合片
3,4が四角の各辺に立設されていたが、この第2実施
例における嵌合型仕口材1bは、四角のうちの一辺がい
ずれの部材とも接続しないため、接合片3,4が3辺の
みに立設されている。また、筒型本体2のほぼ中央に板
状部材からなるストッパー8が設けられている。ストッ
パー8は、上下から挿入される筒型鉄骨10の進入長さ
を一定に保つもので、実施例では板状部材を使用してい
るが、単なる突起など、多用な態様が可能である。な
お、図1の第1実施例にこのストッパー8を設けられる
ことは説明するまでもないであろう。
る。図1の実施例に示す嵌合型仕口材1aは、接合片
3,4が四角の各辺に立設されていたが、この第2実施
例における嵌合型仕口材1bは、四角のうちの一辺がい
ずれの部材とも接続しないため、接合片3,4が3辺の
みに立設されている。また、筒型本体2のほぼ中央に板
状部材からなるストッパー8が設けられている。ストッ
パー8は、上下から挿入される筒型鉄骨10の進入長さ
を一定に保つもので、実施例では板状部材を使用してい
るが、単なる突起など、多用な態様が可能である。な
お、図1の第1実施例にこのストッパー8を設けられる
ことは説明するまでもないであろう。
【0018】図3は、本発明の第3実施例を示す。この
実施例における嵌合型仕口材1cは、接合片3,4が四
角形の対向する2辺にのみ立設されたものである。
実施例における嵌合型仕口材1cは、接合片3,4が四
角形の対向する2辺にのみ立設されたものである。
【0019】図4は本発明の第4実施例を示す。この実
施例における嵌合型仕口部材1dは、筒型本体2が実施
例1の半分の長さになっており、下端は鉄製の基板7と
接続している。基板7には四隅に挿通孔6が穿設されて
おり、ここにコンクリートの基礎に植設されたアンカー
ボルト(図示せず)を挿通してナットで締め付け固定す
る。嵌合部は、5aのみである。
施例における嵌合型仕口部材1dは、筒型本体2が実施
例1の半分の長さになっており、下端は鉄製の基板7と
接続している。基板7には四隅に挿通孔6が穿設されて
おり、ここにコンクリートの基礎に植設されたアンカー
ボルト(図示せず)を挿通してナットで締め付け固定す
る。嵌合部は、5aのみである。
【0020】なお、図4の実施例では、接合片3が四角
の一辺のみに立設されているが、必要に応じて、2,
3,4辺に立設できるものである。また、接合片3の代
わりに接合片4を設けてもよく、双方を設けることとし
てもよい。
の一辺のみに立設されているが、必要に応じて、2,
3,4辺に立設できるものである。また、接合片3の代
わりに接合片4を設けてもよく、双方を設けることとし
てもよい。
【0021】図5は本発明の第5実施例の嵌合型仕口材
1eを示す図である。この実施例では、図4とは逆に、
下方の嵌合部5bのみがあり、上方の嵌合部5aがな
い。また、接合片4も、傾斜して取り付けられたものが
含まれている。
1eを示す図である。この実施例では、図4とは逆に、
下方の嵌合部5bのみがあり、上方の嵌合部5aがな
い。また、接合片4も、傾斜して取り付けられたものが
含まれている。
【0022】図6は、本発明の第6実施例としての嵌合
型仕口材1f、及び第7実施例としての屋根用の嵌合型
仕口材60を示す図である。嵌合型仕口材1fは、図2
の実施例において、接合片3,4を直交する2辺に立設
したものである。
型仕口材1f、及び第7実施例としての屋根用の嵌合型
仕口材60を示す図である。嵌合型仕口材1fは、図2
の実施例において、接合片3,4を直交する2辺に立設
したものである。
【0023】屋根用の嵌合型仕口材60は、上記の嵌合
型仕口材1(1aから1fのいずれかを指す)と、屋根
材としての鉄骨20とを結合させる部材である。これ
は、ほぼコ字状で、図の下方の対向する2辺が嵌合部6
0aで、図の上方の2辺を結ぶ斜面が取付面60bとな
っている。3辺のそれぞれに2つづつの挿通孔61が穿
設されている。嵌合部60aの挿通孔61は、嵌合型仕
口材1fと結合するための孔であり、取付面60bの挿
通孔61は、屋根部材としての鉄骨20に穿設された挿
通孔70と重ねてボルト結合する孔である。
型仕口材1(1aから1fのいずれかを指す)と、屋根
材としての鉄骨20とを結合させる部材である。これ
は、ほぼコ字状で、図の下方の対向する2辺が嵌合部6
0aで、図の上方の2辺を結ぶ斜面が取付面60bとな
っている。3辺のそれぞれに2つづつの挿通孔61が穿
設されている。嵌合部60aの挿通孔61は、嵌合型仕
口材1fと結合するための孔であり、取付面60bの挿
通孔61は、屋根部材としての鉄骨20に穿設された挿
通孔70と重ねてボルト結合する孔である。
【0024】次に本発明の嵌合型仕口材を使用した建築
構造体の施工手順を図7により説明する。同図に示す嵌
合型仕口材1とは、図1から6に示す嵌合型仕口材1a
〜1fのいずれかを示すものである。
構造体の施工手順を図7により説明する。同図に示す嵌
合型仕口材1とは、図1から6に示す嵌合型仕口材1a
〜1fのいずれかを示すものである。
【0025】先ず、基本となるコンクリートAを打設す
る。このとき、所定の位置にアンカーボルトを植設して
おく。コンクリートAが固まってから、図4に示す嵌合
型仕口材1dをアンカーボルトに挿通し、ナットで仮締
めする。各嵌合型仕口材1dの嵌合部5aに、1階部分
の柱となる筒型鉄骨10を挿入し、ボルト30を挿通し
てナット40で仮締めする。次に、各柱としての筒型鉄
骨10の頂部に、図1から3に例示される両端に嵌合部
5a,5bのある嵌合型仕口材1を取り付け、仮締めす
る。そして、梁用の鉄骨20とブレース50とを同様に
取り付け仮締めする。次に、ブレース50のターンバッ
クルを回して筒型鉄骨10と鉄骨20の垂直・水平を調
整し、建物の歪みを修正した後、アンカーボルトから順
に本締めを行う。
る。このとき、所定の位置にアンカーボルトを植設して
おく。コンクリートAが固まってから、図4に示す嵌合
型仕口材1dをアンカーボルトに挿通し、ナットで仮締
めする。各嵌合型仕口材1dの嵌合部5aに、1階部分
の柱となる筒型鉄骨10を挿入し、ボルト30を挿通し
てナット40で仮締めする。次に、各柱としての筒型鉄
骨10の頂部に、図1から3に例示される両端に嵌合部
5a,5bのある嵌合型仕口材1を取り付け、仮締めす
る。そして、梁用の鉄骨20とブレース50とを同様に
取り付け仮締めする。次に、ブレース50のターンバッ
クルを回して筒型鉄骨10と鉄骨20の垂直・水平を調
整し、建物の歪みを修正した後、アンカーボルトから順
に本締めを行う。
【0026】建物が2階建てであれば、1階の筒型鉄骨
10の頂部に取り付けた嵌合型仕口材1の嵌合部5aに
2階部分の柱となる筒型鉄骨10を接続し、仮締めをす
る。各筒型鉄骨10の頂部に、同様に、両端に嵌合部5
a,5bのある嵌合型仕口部材1を取り付け、仮締め
し、梁用の鉄骨20とブレース50とを仮締めし、ブレ
ース50で建物の歪みを修正した後、本締めを行う。
10の頂部に取り付けた嵌合型仕口材1の嵌合部5aに
2階部分の柱となる筒型鉄骨10を接続し、仮締めをす
る。各筒型鉄骨10の頂部に、同様に、両端に嵌合部5
a,5bのある嵌合型仕口部材1を取り付け、仮締め
し、梁用の鉄骨20とブレース50とを仮締めし、ブレ
ース50で建物の歪みを修正した後、本締めを行う。
【0027】建物が3階建てであれば、さらに同様の手
順を繰り返す。最後に、最上部の嵌合型仕口材1に、屋
根用の嵌合型仕口部材60を取り付け、屋根部材として
の鉄骨20を取り付けてブレースで歪みを修正し、本締
めをすれば、構造体の組立は完了する。
順を繰り返す。最後に、最上部の嵌合型仕口材1に、屋
根用の嵌合型仕口部材60を取り付け、屋根部材として
の鉄骨20を取り付けてブレースで歪みを修正し、本締
めをすれば、構造体の組立は完了する。
【0028】上記の構成において、筒型鉄骨10は筒型
本体2に挿入されるように細くなっているが、逆に筒型
鉄骨を10を太くして筒型本体2を挿入する形式とする
ことも可能である。また、筒型鉄骨10や鉄骨20に通
常の木材を使用することもできる。
本体2に挿入されるように細くなっているが、逆に筒型
鉄骨を10を太くして筒型本体2を挿入する形式とする
ことも可能である。また、筒型鉄骨10や鉄骨20に通
常の木材を使用することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、柱としての筒型鉄骨10は、1階分づつを継ぎ足し
ていくことができるので、取り扱う鉄骨の長さは短く、
軽くなり、人力で十分に取り扱いができ、クレーンを使
用する必要がない。
ば、柱としての筒型鉄骨10は、1階分づつを継ぎ足し
ていくことができるので、取り扱う鉄骨の長さは短く、
軽くなり、人力で十分に取り扱いができ、クレーンを使
用する必要がない。
【0030】また、仕口部材は、独立した部材となるの
で、いくつかの接続パターン、たとえば、両端に嵌合部
がある形式を例にとれば、各辺に接合片3,4を有する
タイプから1辺にのみ接合片3,4を有するタイプの5
種類で、全ての接合パターンをカバーできる。嵌合部が
上方だけの場合も、下方だけの場合も同様にいくつかの
タイプに分類できるので、量産が可能になる。
で、いくつかの接続パターン、たとえば、両端に嵌合部
がある形式を例にとれば、各辺に接合片3,4を有する
タイプから1辺にのみ接合片3,4を有するタイプの5
種類で、全ての接合パターンをカバーできる。嵌合部が
上方だけの場合も、下方だけの場合も同様にいくつかの
タイプに分類できるので、量産が可能になる。
【0031】さらに、建物の構造体の設計が完了すれ
ば、どのタイプの嵌合型仕口材がそれぞれ幾つ必要にな
るかを簡単に計算できるようになり、見積も容易にな
る。
ば、どのタイプの嵌合型仕口材がそれぞれ幾つ必要にな
るかを簡単に計算できるようになり、見積も容易にな
る。
【図1】本発明の嵌合型仕口材の第1実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の嵌合型仕口材の第2実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図3】本発明の嵌合型仕口材の第3実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図4】本発明の嵌合型仕口材の第4実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図5】本発明の嵌合型仕口材の第5実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図6】本発明の嵌合型仕口材の第6及び第7実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】本発明の嵌合型仕口材を使用して建物構造体を
形成する手順を説明する図である。
形成する手順を説明する図である。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f 嵌合型
仕口材 2 筒型本体 3,4 接合片 5a,5b 嵌合部 6 挿通孔 7 基板 8 ストッパー 60 屋根用の嵌合型仕口材 60a 嵌合部 60b 取付面
仕口材 2 筒型本体 3,4 接合片 5a,5b 嵌合部 6 挿通孔 7 基板 8 ストッパー 60 屋根用の嵌合型仕口材 60a 嵌合部 60b 取付面
Claims (4)
- 【請求項1】 一端又は両端に嵌合部(5a,5b)を
有する筒形本体(2)と、該筒形本体の側面に立設され
た1又は2以上の接合片(3,4)とからなり、該接合
片と上記嵌合部とにボルト用の挿通孔(6)を1又は2
以上穿設したことを特徴とする嵌合型仕口材。 - 【請求項2】 請求項1において、上記嵌合部(5a,
5b)を一端にのみ形成して他端は基板(7)と結合
し、該基板にアンカーボルト用の挿通孔(6)を1又は
2以上穿設したことを特徴とする嵌合型仕口材。 - 【請求項3】 下端に請求項1記載の嵌合型仕口材と嵌
合する嵌合部(60a)を、上端に取付面(60b)を
有し、該取付面と嵌合部とにボルト用の挿通孔(61)
を1又は2以上穿設したことを特徴とする屋根用の嵌合
型仕口材。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、上
記嵌合部が、嵌合深さを定めるためのストッパー(8)
を有することを特徴とする嵌合型仕口材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26101095A JPH0978701A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 嵌合型仕口材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26101095A JPH0978701A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 嵌合型仕口材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978701A true JPH0978701A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17355810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26101095A Pending JPH0978701A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 嵌合型仕口材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0978701A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101907A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 日軽金アクト株式会社 | 太陽光パネル架台用脚部固定部材および太陽光パネル架台の脚部固定構造 |
CN104763059A (zh) * | 2015-02-12 | 2015-07-08 | 穆罕默德·泰戈西·赛海钢 | 建筑用连接件、框架结构和用连接件组装框架结构的方法 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP26101095A patent/JPH0978701A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101907A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 日軽金アクト株式会社 | 太陽光パネル架台用脚部固定部材および太陽光パネル架台の脚部固定構造 |
CN104763059A (zh) * | 2015-02-12 | 2015-07-08 | 穆罕默德·泰戈西·赛海钢 | 建筑用连接件、框架结构和用连接件组装框架结构的方法 |
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