JPH0977939A - ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを被覆したコード - Google Patents
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを被覆したコードInfo
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- JPH0977939A JPH0977939A JP7183421A JP18342195A JPH0977939A JP H0977939 A JPH0977939 A JP H0977939A JP 7183421 A JP7183421 A JP 7183421A JP 18342195 A JP18342195 A JP 18342195A JP H0977939 A JPH0977939 A JP H0977939A
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- Japan
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- polyvinyl chloride
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- chloride resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、(B)水酸化アルミニウム10〜90重量%及
び水酸化マグネシウム90〜10重量%からなる充填材
20〜200重量部を配合したことを特徴とするポリ塩
化ビニル系樹脂組成物、及びそれを被覆したコード。 【効果】 耐断線スパーク性に優れ、断線スパークによ
る発熱や火災発生を防止する。
対して、(B)水酸化アルミニウム10〜90重量%及
び水酸化マグネシウム90〜10重量%からなる充填材
20〜200重量部を配合したことを特徴とするポリ塩
化ビニル系樹脂組成物、及びそれを被覆したコード。 【効果】 耐断線スパーク性に優れ、断線スパークによ
る発熱や火災発生を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ塩化ビニル系樹脂
組成物及び該組成物を被覆した耐スパーク性に優れた新
規な各種電気製品用コード、特に電源コードに関する。
組成物及び該組成物を被覆した耐スパーク性に優れた新
規な各種電気製品用コード、特に電源コードに関する。
【0002】
【従来の技術】電気製品のコードは永年使用している間
に発熱したり発火することがあり、火災等深刻な問題を
惹き起こす場合がある。これは使用中に繰り返しコード
が曲げられたり、ねじられたり、引っ張られたりした結
果、コード内部の導体の一部が断線し、断線した導体が
コードを動かしたとき接触又は分離を繰り返し、その都
度スパークを発生して発熱し、最悪の場合には、被覆絶
縁体を突き破り火を吹き火災の原因となることがある。
このような問題に対処せんとして、特公昭62−240
1では、被覆絶縁体のポリ塩化ビニルに充填剤として重
質炭酸カルシウムを配合することにより耐断線スパーク
性を改善することが提案されている。
に発熱したり発火することがあり、火災等深刻な問題を
惹き起こす場合がある。これは使用中に繰り返しコード
が曲げられたり、ねじられたり、引っ張られたりした結
果、コード内部の導体の一部が断線し、断線した導体が
コードを動かしたとき接触又は分離を繰り返し、その都
度スパークを発生して発熱し、最悪の場合には、被覆絶
縁体を突き破り火を吹き火災の原因となることがある。
このような問題に対処せんとして、特公昭62−240
1では、被覆絶縁体のポリ塩化ビニルに充填剤として重
質炭酸カルシウムを配合することにより耐断線スパーク
性を改善することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記提案
ではスパークにより被覆絶縁体に1mmを越えるピンホー
ルが発生することは避けられず、長期にわたってスパー
クが発生したときの火災発生の危険性は否定できない。
安全性について要求が高くなる昨今、耐スパーク性を更
に改善したコードが要請されている。本発明は、かかる
実情に鑑み、スパークによる1mmを越えるピンホールの
発生がなく、耐スパーク性の改善に好適な樹脂組成物及
び該組成物を被覆してなるコードを提供するものであ
る。
ではスパークにより被覆絶縁体に1mmを越えるピンホー
ルが発生することは避けられず、長期にわたってスパー
クが発生したときの火災発生の危険性は否定できない。
安全性について要求が高くなる昨今、耐スパーク性を更
に改善したコードが要請されている。本発明は、かかる
実情に鑑み、スパークによる1mmを越えるピンホールの
発生がなく、耐スパーク性の改善に好適な樹脂組成物及
び該組成物を被覆してなるコードを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は(A)ポ
リ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、(B)水酸
化アルミニウム10〜90重量%及び水酸化マグネシウ
ム90〜10重量%からなる充填材20〜200重量部
を配合してなるポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及び該ポ
リ塩化ビニル系樹脂組成物を被覆してなる耐断線スパー
ク性コードを内容とするものである。
リ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、(B)水酸
化アルミニウム10〜90重量%及び水酸化マグネシウ
ム90〜10重量%からなる充填材20〜200重量部
を配合してなるポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及び該ポ
リ塩化ビニル系樹脂組成物を被覆してなる耐断線スパー
ク性コードを内容とするものである。
【0005】本発明に用いられるポリ塩化ビニル系樹脂
は平均重合度400〜10000のものが好ましいが、
加工性と性能のバランスから700〜3000の平均重
合度のものが更に好ましい。ポリ塩化ビニル系樹脂とし
ては、塩化ビニル単独重合体、塩化ビニルと酢酸ビニル
との共重合体等が挙げられ、これらは単独または組み合
わせて用いられる。エチレンと酢酸ビニルとの共重合体
には、更に塩化ビニルが共重合していてもよい。また、
エチレンと酢酸ビニルとの共重合体を50重量%未満含
むことができる。
は平均重合度400〜10000のものが好ましいが、
加工性と性能のバランスから700〜3000の平均重
合度のものが更に好ましい。ポリ塩化ビニル系樹脂とし
ては、塩化ビニル単独重合体、塩化ビニルと酢酸ビニル
との共重合体等が挙げられ、これらは単独または組み合
わせて用いられる。エチレンと酢酸ビニルとの共重合体
には、更に塩化ビニルが共重合していてもよい。また、
エチレンと酢酸ビニルとの共重合体を50重量%未満含
むことができる。
【0006】更に、架橋ポリ塩化ビニル系樹脂も使用で
き、単独で又は非架橋ポリ塩化ビニル系樹脂と組み合わ
せて用いられる。架橋ポリ塩化ビニル系樹脂の平均重合
度は、ポリ塩化ビニル系樹脂の溶剤で抽出した可溶部分
の平均重合度を用いる。更に、ポリ塩化ビニル系樹脂は
50重量%未満までの範囲でアクリロニトリル−ブタジ
エンゴム(NBR)、塩素化ポリエチレン(CPE)か
らなるゴム、曲げ弾性率1000MPa以下の軟質樹脂
を、単独又は2種以上組み合わせて含んでもよい。軟質
樹脂としてMBS樹脂、ウレタン樹脂、ポリブチレンテ
レフタレートエラストマーなどが挙げられ、これらは単
独又は2種以上組み合わせて用いられる。NBR、CP
Eゴム及び軟質樹脂は、コードの機能向上、例えば耐屈
曲性、耐寒性、耐衝撃性等向上に効果がある。
き、単独で又は非架橋ポリ塩化ビニル系樹脂と組み合わ
せて用いられる。架橋ポリ塩化ビニル系樹脂の平均重合
度は、ポリ塩化ビニル系樹脂の溶剤で抽出した可溶部分
の平均重合度を用いる。更に、ポリ塩化ビニル系樹脂は
50重量%未満までの範囲でアクリロニトリル−ブタジ
エンゴム(NBR)、塩素化ポリエチレン(CPE)か
らなるゴム、曲げ弾性率1000MPa以下の軟質樹脂
を、単独又は2種以上組み合わせて含んでもよい。軟質
樹脂としてMBS樹脂、ウレタン樹脂、ポリブチレンテ
レフタレートエラストマーなどが挙げられ、これらは単
独又は2種以上組み合わせて用いられる。NBR、CP
Eゴム及び軟質樹脂は、コードの機能向上、例えば耐屈
曲性、耐寒性、耐衝撃性等向上に効果がある。
【0007】本発明に使用される水酸化アルミニウム及
び水酸化マグネシウムは、それぞれ平均粒子径0.1〜
100μmの範囲のものが好ましく、表面処理の有無は
問わない。本発明の最も重要な点は、水酸化アルミニウ
ムと水酸化マグネシウムの2種類を併用することにあ
る。2種の充填材は分解温度に違いがあり、併用するこ
とにより広い温度域で水蒸気を発生させることができ、
これにより耐スパーク性が大きく改善されるものと推定
される。併用の比率は水酸化アルミニウム10〜90重
量%、水酸化マグネシウム90〜10重量%であるが、
水酸化アルミニウム30〜70重量%、水酸化マグネシ
ウム70〜30重量%の比率で用いるのが耐スパーク性
能の点から好ましい。これら充填材の使用量はポリ塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して20〜200重量部
であるが、耐スパーク性能から好ましくは25〜170
重量部、特に好ましくは30〜160重量部である。充
填材が20重量部未満では耐スパーク性が改善されず、
また200重量部を越えると外観、耐屈曲性等コードと
しての性能が低下する。
び水酸化マグネシウムは、それぞれ平均粒子径0.1〜
100μmの範囲のものが好ましく、表面処理の有無は
問わない。本発明の最も重要な点は、水酸化アルミニウ
ムと水酸化マグネシウムの2種類を併用することにあ
る。2種の充填材は分解温度に違いがあり、併用するこ
とにより広い温度域で水蒸気を発生させることができ、
これにより耐スパーク性が大きく改善されるものと推定
される。併用の比率は水酸化アルミニウム10〜90重
量%、水酸化マグネシウム90〜10重量%であるが、
水酸化アルミニウム30〜70重量%、水酸化マグネシ
ウム70〜30重量%の比率で用いるのが耐スパーク性
能の点から好ましい。これら充填材の使用量はポリ塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して20〜200重量部
であるが、耐スパーク性能から好ましくは25〜170
重量部、特に好ましくは30〜160重量部である。充
填材が20重量部未満では耐スパーク性が改善されず、
また200重量部を越えると外観、耐屈曲性等コードと
しての性能が低下する。
【0008】本発明の樹脂組成物は、更に可塑剤を含有
することができる。このような可塑剤としては、コード
用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物で一般に用いられるフタ
ール酸エステル系可塑剤、脂肪族エステル系可塑剤、ポ
リエステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、トリメ
リット酸エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤などが挙
げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いら
れる。この場合、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物をシート
厚み1mmで136℃で168時間の老化試験したときの
揮発減量が10重量%以下であると、耐スパーク性は一
段と改善されるので好ましい。このような可塑剤の具体
例としては、アジピン酸系ポリエステル(分子量約20
00)、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)、
ピロメリット酸テトラ(2−エチルヘキシル)等が挙げ
られ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられ
る。可塑剤の使用量はポリ塩化ビニル系樹脂100重量
部に対して150重量部までで、150重量部を越える
と機械的強度及び耐スパーク性能が低下するので好まし
くない。
することができる。このような可塑剤としては、コード
用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物で一般に用いられるフタ
ール酸エステル系可塑剤、脂肪族エステル系可塑剤、ポ
リエステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、トリメ
リット酸エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤などが挙
げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いら
れる。この場合、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物をシート
厚み1mmで136℃で168時間の老化試験したときの
揮発減量が10重量%以下であると、耐スパーク性は一
段と改善されるので好ましい。このような可塑剤の具体
例としては、アジピン酸系ポリエステル(分子量約20
00)、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)、
ピロメリット酸テトラ(2−エチルヘキシル)等が挙げ
られ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられ
る。可塑剤の使用量はポリ塩化ビニル系樹脂100重量
部に対して150重量部までで、150重量部を越える
と機械的強度及び耐スパーク性能が低下するので好まし
くない。
【0009】本発明には更に必要に応じて、安定剤、滑
剤、難燃剤、着色剤、充填材、加工性改良剤、改質剤等
を1種又は2種以上組み合わせて用いることもできる。
本発明の樹脂組成物を用いてコードを製造するには通常
の方法でよく、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物をロール等
で混練し、得られたコンパウンドと導体とを電線用押出
機で押し出す方法が用いられる。本発明のコードは断線
によって発生するスパークにより1mmを越えるピンホー
ルが発生することがなく、又は絶縁被覆体を突き破って
火を吹くことがなく、発熱や発火を効果的に防止するこ
とができ、各種電気製品のコード、特に電源コードとし
て有用である。
剤、難燃剤、着色剤、充填材、加工性改良剤、改質剤等
を1種又は2種以上組み合わせて用いることもできる。
本発明の樹脂組成物を用いてコードを製造するには通常
の方法でよく、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物をロール等
で混練し、得られたコンパウンドと導体とを電線用押出
機で押し出す方法が用いられる。本発明のコードは断線
によって発生するスパークにより1mmを越えるピンホー
ルが発生することがなく、又は絶縁被覆体を突き破って
火を吹くことがなく、発熱や発火を効果的に防止するこ
とができ、各種電気製品のコード、特に電源コードとし
て有用である。
【0010】
【実施例】次に実施例および比較例に基づき本発明につ
いて更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら
制限されるものではない。尚、耐スパーク性の評価は下
記の方法で行った。
いて更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら
制限されるものではない。尚、耐スパーク性の評価は下
記の方法で行った。
【0011】(耐スパーク性評価方法)コードを屈曲試
験機で繰り返し屈曲し断線させる。コードの一方だけ断
線したものを評価用サンプルとする。一方だけ断線した
コードは図1に示す試験装置にセットし、断線部を左右
に1分間30回の割合で折り曲げ、断線部分の接触、分
離(非接触)を繰り返し、スパークを発生させる。抵抗
負荷は800W(電流8アンペア)とした。図1におい
て、1は電源、2は電圧計、3は試料コード、4は試料
断線部分の接触−非接触を繰り返し起こすための回転
車、5は導通−不導通を確認するためのパイロットラン
プ、6は接触−非接触の回数を数えるためのカウンタ
ー、7は抵抗負荷、8はブレーカーである。接触−非接
触を5000回繰り返したところでコードの観察を行
い、以下のように4段階評価する。尚、5000回に達
する前に絶縁被覆材を破って火を吹いた場合あるいは絶
縁被覆材が炎上した場合は、その時点で試験は終了する
(評価はD)。 A ピンホールの発生、発火が無い。 B 1mm以下のピンホールは発生するが、発火や火炎の
吹き出しは無い。 C 1mmを越えるピンホールが発生する、またはピンホ
ールから火花が出る。 D 絶縁被覆材を突き破り火炎が吹き出すか、もしくは
絶縁被覆材が炎上する。
験機で繰り返し屈曲し断線させる。コードの一方だけ断
線したものを評価用サンプルとする。一方だけ断線した
コードは図1に示す試験装置にセットし、断線部を左右
に1分間30回の割合で折り曲げ、断線部分の接触、分
離(非接触)を繰り返し、スパークを発生させる。抵抗
負荷は800W(電流8アンペア)とした。図1におい
て、1は電源、2は電圧計、3は試料コード、4は試料
断線部分の接触−非接触を繰り返し起こすための回転
車、5は導通−不導通を確認するためのパイロットラン
プ、6は接触−非接触の回数を数えるためのカウンタ
ー、7は抵抗負荷、8はブレーカーである。接触−非接
触を5000回繰り返したところでコードの観察を行
い、以下のように4段階評価する。尚、5000回に達
する前に絶縁被覆材を破って火を吹いた場合あるいは絶
縁被覆材が炎上した場合は、その時点で試験は終了する
(評価はD)。 A ピンホールの発生、発火が無い。 B 1mm以下のピンホールは発生するが、発火や火炎の
吹き出しは無い。 C 1mmを越えるピンホールが発生する、またはピンホ
ールから火花が出る。 D 絶縁被覆材を突き破り火炎が吹き出すか、もしくは
絶縁被覆材が炎上する。
【0012】実施例1〜5、比較例1、2 表1に示す如く、ポリ塩化ビニル樹脂(鐘淵化学工業株
式会社製カネビニールS1003)に充填材、可塑剤を
配合したポリ塩化ビニル樹脂組成物を作成した。次い
で、該組成物を用い、JIS C3306平行コード
(VFF 2×0.75mm2 )を作成した。このコード
を屈曲試験機で断線させ、前述の評価方法で耐スパーク
性を評価した。結果を表1に示す。尚、ポリ塩化ビニル
樹脂組成物は、表1記載の配合剤の他に次の配合剤を含
む。 三塩基性硫酸鉛 5重量部 ステアリン酸鉛 1重量部 三酸化アンチモン 1重量部
式会社製カネビニールS1003)に充填材、可塑剤を
配合したポリ塩化ビニル樹脂組成物を作成した。次い
で、該組成物を用い、JIS C3306平行コード
(VFF 2×0.75mm2 )を作成した。このコード
を屈曲試験機で断線させ、前述の評価方法で耐スパーク
性を評価した。結果を表1に示す。尚、ポリ塩化ビニル
樹脂組成物は、表1記載の配合剤の他に次の配合剤を含
む。 三塩基性硫酸鉛 5重量部 ステアリン酸鉛 1重量部 三酸化アンチモン 1重量部
【0013】
【表1】 可塑剤の種類 イ:アジピン酸系ポリエステル(分子量2000) ロ:フタール酸ジ(イソノニル)
【0014】実施例6〜11、比較例3〜5 表2に示す如く、充填材、可塑剤を変えた他は上記実施
例1〜5、比較例1、2と同様にして耐スパーク性試験
を行った。結果を表2に示す。
例1〜5、比較例1、2と同様にして耐スパーク性試験
を行った。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物を被覆してなるコー
ドは耐断線スパーク性に優れ、断線スパークによる発熱
や火災発生を防止するもので、その有用性は頗る大であ
る。
ドは耐断線スパーク性に優れ、断線スパークによる発熱
や火災発生を防止するもので、その有用性は頗る大であ
る。
【図1】実施例及び比較例で用いた試験装置を示す概要
図である。
図である。
1 電源 2 電圧計 3 試料コード 4 試料断線部分の接触−非接触を繰り返し起こすため
の回転車 5 パイロットランプ 6 接触−非接触の回数を数えるためのカウンター 7 抵抗負荷 8 ブレーカー
の回転車 5 パイロットランプ 6 接触−非接触の回数を数えるためのカウンター 7 抵抗負荷 8 ブレーカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 3/44 H01B 3/44 B 7/34 7/34 A // H01B 7/04 H01B 7/04 (C08L 27/06 101:00) (C08L 27/06 9:02) (C08L 27/06 23:28)
Claims (7)
- 【請求項1】 (A)ポリ塩化ビニル系樹脂100重量
部に対して、(B)水酸化アルミニウム10〜90重量
%及び水酸化マグネシウム90〜10重量%からなる充
填材20〜200重量部を配合したことを特徴とするポ
リ塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項2】 ポリ塩化ビニル系樹脂が塩化ビニル単独
重合体及び/又は塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体
からなる請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリ塩化ビニル系樹脂がエチレンと酢酸
ビニルとの共重合体を50重量%未満含有する請求項2
記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 曲げ弾性率が1000MPa以下の軟質
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、及び塩素化
ポリエチレンからなる群から選択される少なくとも1種
を50重量%未満含有する請求項1〜3記載の樹脂組成
物。 - 【請求項5】 可塑剤を150部以下含有する請求項1
〜4記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5記載のポリ塩化ビニル系樹
脂組成物で被覆したことを特徴とする耐断線スパーク性
コード。 - 【請求項7】 シート厚み1mmで136℃で168時間
の老化試験したときの揮発減量が10重量%以下である
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物で被覆してなる請求項6記
載のコード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7183421A JPH0977939A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを被覆したコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7183421A JPH0977939A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを被覆したコード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0977939A true JPH0977939A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16135493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7183421A Pending JPH0977939A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを被覆したコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0977939A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012165480A1 (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-06 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電線被覆材料、絶縁電線及びワイヤーハーネス |
JP5423890B2 (ja) * | 2010-06-04 | 2014-02-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電線被覆材料 |
-
1995
- 1995-06-26 JP JP7183421A patent/JPH0977939A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5423890B2 (ja) * | 2010-06-04 | 2014-02-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電線被覆材料 |
WO2012165480A1 (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-06 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電線被覆材料、絶縁電線及びワイヤーハーネス |
JP2012252869A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 電線被覆材料、絶縁電線及びワイヤーハーネス |
US9484126B2 (en) | 2011-06-02 | 2016-11-01 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Covering material for electric wire, insulated electric wire, and wiring harness |
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