JP2003176386A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JP2003176386A JP2001379517A JP2001379517A JP2003176386A JP 2003176386 A JP2003176386 A JP 2003176386A JP 2001379517 A JP2001379517 A JP 2001379517A JP 2001379517 A JP2001379517 A JP 2001379517A JP 2003176386 A JP2003176386 A JP 2003176386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候(光)性に優れた難燃性樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン系
樹脂、炭酸カルシウム、無機難燃剤を主成分とするもの
とする。また、難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対して、平均粒子径0.08〜0.
30μmの炭酸カルシウム5〜30重量部、無機難燃剤
60〜200重量部を配合してなるものとする。例え
ば、このような難燃性樹脂組成物によって、絶縁線心
2、2の上に被覆されるシース3を成形すると、難燃性
がよく耐候(光)性に優れた平型ケーブル1が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001 】 【発明の属する技術分野】本発明は、耐候(光)性に優
れた難燃性樹脂組成物に関する。 【0002 】 【従来の技術】電線・ケーブル等の被覆材、配線又は給
水或いは給湯用のホース類、シート、及び射出成形品等
の成形体は、使用目的に応じたものが得られやすいとい
う理由から、従来よりポリ塩化ビニル(PVC)樹脂組
成物が用いられて成形されている。しかしながら、ポリ
塩化ビニルはハロゲン含有ポリマーであることから、火
災の際の燃焼時に、塩化水素等の有害なガスが発生して
しまうという問題点がある。そのため、近年では、有害
なハロゲン化水素ガスが発生しない難燃性樹脂組成物が
求められている。尚、難燃性樹脂組成物としては、主体
となる樹脂のポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂に
無機水酸化物を添加したものが一般的に知られている。 【0003 】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
難燃性樹脂組成物にあっては、ポリエチレン等のポリオ
レフィン系樹脂が長期的に紫外線の当たる環境下(蛍光
灯や誘導灯)に置かれると、その機械的特性が低下して
亀裂が生じてしまうという問題点を有している。言い換
えれば、従来の難燃性樹脂組成物は、耐候(光)性が十
分に満たされてないという問題点を有している。 【0004 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、耐候(光)性に優れた難燃性樹脂組成物を提
供することを課題とする。 【0005 】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の難燃性樹脂組成物は、
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、平均粒子
径0.08〜0.30μmの炭酸カルシウム5〜30重
量部、無機難燃剤60〜200重量部を配合したことを
特徴としている。 【0006 】請求項1に記載された本発明によれば、
ポリオレフィン系樹脂、炭酸カルシウム、無機難燃剤を
主成分とする難燃性樹脂組成物であり、これらを上記の
如く配合することにより、長期的に紫外線の当たる環境
下(蛍光灯や誘導灯)に置かれた場合でも、機械的特性
の低下が抑えられ亀裂の発生が防止される。また、加工
性がよく、さらには、自己消化が困難になることはな
い。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
等が挙げられ、単独又は併用して用いるものとする。炭
酸カルシウムとしては、表面処理を施した0.08〜
0.30μmの平均粒子径のものを用いるものとする。
無機難燃剤としては、水和物例えば金属水酸化物である
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化バリウム等が挙げられ、単独又は併用し
て用いるものとする。炭酸カルシウムの配合を5〜30
重量部としたのは、炭酸カルシウムの配合が5重量部未
満では、紫外線の当たる環境下において、機械的特性が
低下し亀裂が生じるからである。また、炭酸カルシウム
の配合が30重量部を超えると、加工性が悪く外観に影
響を及ぼすからである。一方、炭酸カルシウムの平均粒
子径を0.08〜0.30μmの範囲としたのは、この
範囲以外では加工性に影響を及ぼすからである。無機難
燃剤の配合を60〜200重量部としたのは、無機難燃
剤の配合が60重量部未満では、難燃性が悪く自己消火
が困難であるからである。また、無機難燃剤の配合が2
00重量部を超えると、機械的特性が低下するからであ
る。尚、必要に応じて酸化防止剤、滑剤等の加工助剤を
添加することができるものとする。 【0007 】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の難燃性樹脂組成物
の一実施の形態を示す平型ケーブルの断面図である。 【0008 】図1において、引用符号1はポリエチレ
ン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル(EM−EE
F)としての平型ケーブルを示している。その平型ケー
ブル1は、一対の絶縁線心2、2と、これらの上に被覆
されるシース3とを備えて構成されており、断面視の形
状が略長円状になるように製造されている。絶縁線心
2、2は、導電性を有する導体(芯線)4、4と、ポリ
塩化ビニル等のビニル系樹脂で成形された絶縁体5、5
とを備えており、シース3は、ポリオレフィン系樹脂、
炭酸カルシウム、無機難燃剤を主成分とする本発明に係
る難燃性樹脂組成物の被覆材料を押出成形機(不図示)
から押し出すことにより成形されている。上記難燃性樹
脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て、炭酸カルシウム5〜30重量部、無機難燃剤60〜
200重量部を配合したものであり、このような難燃性
樹脂組成物からなるシース3を有する平型ケーブル1
は、難燃性がよく耐候(光)性に優れたケーブルになっ
ている。 【0009 】上記ポリオレフィン系樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体(EEA)、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)等が挙げられ、単独又は併用して用いら
れるようになっている。尚、ポリエチレンは、成形性、
機械的性質、熱安定性、耐薬品性などがよく且つ安価で
あるため汎用プラスチックとして多用されている樹脂で
ある。また、ポリプロピレンは、機械的強度が大きく、
荷重撓み温度が高く耐熱性に優れており、電気的特性、
耐水性、耐薬品性も優れている。特に、ポリエチレンに
比べて、耐ストレスクラッキング性が良い樹脂である。
さらに、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EE
A)は、外観が低密度ポリエチレンに似ており、ゴム及
び軟質ビニルに似たエラストマーの性質をもっている樹
脂である。さらにまた、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)は、主成分量のエチレンと副成分量の酢酸ビ
ニルとの大部分を保有するとともに柔軟性、伸び、及び
耐衝撃性がかなり増大しており、多くの点でエラストマ
ーに似ているが熱可塑性樹脂と同様に加工することがで
きる樹脂である。 【0010 】上記炭酸カルシウムとしては、表面処理
を施した0.08〜0.30μmの平均粒子径のものが
用いられるようになっている。また、上記無機難燃剤と
しては、水和物例えば金属水酸化物である水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸
化バリウム等が挙げられ、単独又は併用して用いられる
ようになっている。 【0011 】 【実施例】本発明に係る難燃性樹脂組成物の具体的な実
施例について説明する。ここでは、上述の平型ケーブル
1のシース3に適用した場合の例を、実施例1〜3、比
較例1〜4として挙げて説明する。 【0012 】〈実施例1〉実施例1は、平型ケーブル
(ポリエチレン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル
(EM−EEF2×1.6mm))の一対の絶縁線心の
上に被覆されるシースが、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(EEA)100重量部に対して、水酸化マ
グネシウム100重量部、表面処理を施した平均粒子径
0.10μmの炭酸カルシウム10重量部、酸化防止剤
0.5重量部を配合してなる難燃性樹脂組成物により成
形されたものである。 【0013 】〈実施例2〉実施例2は、平型ケーブル
(ポリエチレン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル
(EM−EEF2×1.6mm))の一対の絶縁線心の
上に被覆されるシースが、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(EEA)100重量部に対して、水酸化マ
グネシウム100重量部、表面処理を施した平均粒子径
0.10μmの炭酸カルシウム5重量部、酸化防止剤
0.5重量部を配合してなる難燃性樹脂組成物により成
形されたものである。 【0014 】〈実施例3〉実施例3は、平型ケーブル
(ポリエチレン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル
(EM−EEF2×1.6mm))の一対の絶縁線心の
上に被覆されるシースが、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(EEA)100重量部に対して、水酸化マ
グネシウム100重量部、表面処理を施した平均粒子径
0.10μmの炭酸カルシウム30重量部、酸化防止剤
0.5重量部を配合してなる難燃性樹脂組成物により成
形されたものである。 【0015 】〈比較例1〉比較例1は、平型ケーブル
(ポリエチレン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル
(EM−EEF2×1.6mm))の一対の絶縁線心の
上に被覆されるシースが、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(EEA)100重量部に対して、水酸化マ
グネシウム100重量部、表面処理を施した平均粒子径
0.10μmの炭酸カルシウム3重量部、酸化防止剤
0.5重量部を配合してなる難燃性樹脂組成物により成
形されたものである。 【0016 】〈比較例2〉比較例2は、平型ケーブル
(ポリエチレン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル
(EM−EEF2×1.6mm))の一対の絶縁線心の
上に被覆されるシースが、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(EEA)100重量部に対して、水酸化マ
グネシウム100重量部、表面処理を施した平均粒子径
0.10μmの炭酸カルシウム40重量部、酸化防止剤
0.5重量部を配合してなる難燃性樹脂組成物により成
形されたものである。 【0017 】〈比較例3〉比較例3は、平型ケーブル
(ポリエチレン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル
(EM−EEF2×1.6mm))の一対の絶縁線心の
上に被覆されるシースが、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(EEA)100重量部に対して、水酸化マ
グネシウム50重量部、表面処理を施した平均粒子径
0.10μmの炭酸カルシウム10重量部、酸化防止剤
0.5重量部を配合してなる難燃性樹脂組成物により成
形されたものである。 【0018 】〈比較例4〉比較例4は、平型ケーブル
(ポリエチレン絶縁耐燃ポリエチレンシースケーブル
(EM−EEF2×1.6mm))の一対の絶縁線心の
上に被覆されるシースが、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(EEA)100重量部に対して、水酸化マ
グネシウム220重量部、表面処理を施した平均粒子径
0.10μmの炭酸カルシウム10重量部、酸化防止剤
0.5重量部を配合してなる難燃性樹脂組成物により成
形されたものである。 【0019 】尚、実施例1〜3、比較例1〜4におけ
るエチレン−エチルアクリレート共重合体は、日本ポリ
オレフィン(株)製のものであり、そのメルトフローレ
ートはMFR=0.8g/10minとなっている。ま
た、水酸化マグネシウムは、協和化学工業(株)製のキ
スマ5Aである。さらに、酸化防止剤は、チバスペシャ
ルティケミカルズ製のイルガノックス1010である。 【0020 】〈評価〉実施例1〜3、比較例1〜4の
各組成に基づいて、引張強さ、伸び、酸素指数、加工
性、耐候性、耐光性の評価を行うものとする。 【0021 】引張強さ(引張強度)及び引張伸びは、
日本工業規格JIS C 3005の18項の引張強度
試験に準拠するものとする。その引張強度試験は、押出
機から材料(実施例1〜3、比較例1〜4の各組成に基
づくものとする)を押し出して1〜2mmの厚さのシー
トを形成し、24時間以上常温で放置した後に試験片
(JIS3号ダンベル片)を作成したものを、所定の引
張速さ(200mm/min)で引張り、試験片の最大
引張荷重(引張強さ)及び切断時の標線間の長さ(伸
び)について同時に測定するものである。この引張強さ
の大きさによって機械的強度が分かるようになる。引張
強さの目標値は、10MPa以上である(10MPaを
下回るようでは、機械的特性の低下が懸念される)。ま
た、引張伸びの目標値は350%以上の伸びである(伸
びが350%を下回るようでは、機械的特性の低下が懸
念される)。 【0022 】酸素指数は、所定の試験条件下におい
て、材料が燃焼を持続するのに必要な酸素中の容量パー
セントで表される最低酸素濃度の数値をいうものであ
り、本実施例では、日本工業規格JIS K 7201
を準拠するものとする。そのJISK 7201は、酸
素指数法による高分子材料の燃焼試験方法であり、難燃
性を測定する試験方法について規定されている。酸素指
数が大きいと難燃性が高くなり、本実施例では酸素指数
が25以下が自己消火困難であると評価する。 【0023 】加工性は、加工し易さの評価を行い、そ
の結果に基づいて判定をするものとする。具体的には、
加工し易い場合に「○」の判定をし、加工し難い場合に
は「×」の判定をするものとする。 【0024 】耐候性及び耐光性は、亀裂の有無の評価
を行い(サンプル長:20cm)、その結果に基づいて
判定をするものとする。具体的には、肉眼にて明らかな
亀裂がない場合に「○」の判定をし、亀裂がある場合に
は「×」の判定をするものとする。本実施例における耐
候性の評価ではサンシャインウエザー・オ・メータを使
用し、耐光性の評価ではアイ スーパー UVテスター
を使用するものとする。 【0025 】 【表1】 【0026 】 【表2】 【0027 】表1において、実施例1では次のような
評価結果が得られた。すなわち、引張強さの評価結果
は、目標値を満足する20MPaであった。また、伸び
の評価結果は、目標値を満足する600%であった。ま
た、酸素指数の評価結果は、難燃性がよいことを示す3
0であった。また、加工性の評価結果は、加工し易いこ
とを示す「○」の判定であった。また、耐候性の評価結
果は、500h〜3000hにおいて亀裂の発生がなく
耐候性がよいことを示す「○」の判定であった。また、
耐光性の評価結果は、100h〜500hにおいて亀裂
の発生がなく耐光性がよいことを示す「○」の判定であ
った。 【0028 】実施例2では次のような評価結果が得ら
れた。すなわち、引張強さの評価結果は、目標値を満足
する22MPaであった。また、伸びの評価結果は、目
標値を満足する610%であった。また、酸素指数の評
価結果は、難燃性がよいことを示す30であった。ま
た、加工性の評価結果は、加工し易いことを示す「○」
の判定であった。また、耐候性の評価結果は、500h
〜3000hにおいて亀裂の発生がなく耐候性がよいこ
とを示す「○」の判定であった。また、耐光性の評価結
果は、100h〜500hにおいて亀裂の発生がなく耐
光性がよいことを示す「○」の判定であった。 【0029 】実施例3では次のような評価結果が得ら
れた。すなわち、引張強さの評価結果は、目標値を満足
する19MPaであった。また、伸びの評価結果は、目
標値を満足する580%であった。また、酸素指数の評
価結果は、難燃性がよいことを示す30であった。ま
た、加工性の評価結果は、加工し易いことを示す「○」
の判定であった。また、耐候性の評価結果は、500h
〜3000hにおいて亀裂の発生がなく耐候性がよいこ
とを示す「○」の判定であった。また、耐光性の評価結
果は、100h〜500hにおいて亀裂の発生がなく耐
光性がよいことを示す「○」の判定であった。 【0030 】表2において、比較例1では次のような
評価結果が得られた。すなわち、引張強さの評価結果
は、目標値を満足する22MPaであった。また、伸び
の評価結果は、目標値を満足する610%であった。ま
た、酸素指数の評価結果は、難燃性がよいことを示す3
0であった。また、加工性の評価結果は、加工し易いこ
とを示す「○」の判定であった。また、耐候性の評価結
果は、500h〜1000hにおいて亀裂の発生がなく
耐候性がよいことを示す「○」の判定、1500h〜3
000hにおいて亀裂が発生し耐候性が悪いことを示す
「×」の判定であった。また、耐光性の評価結果は、1
00hにおいて亀裂の発生がなく耐光性がよいことを示
す「○」の判定、200h〜500hにおいて亀裂が発
生し耐光性が悪いことを示す「×」の判定であった。比
較例1は、難燃性がよいものの、炭酸カルシウムの配合
量が5重量部を下回る3重量部であることから、紫外線
の当たる環境下において機械的特性が低下し亀裂が生じ
ることが分かった。 【0031 】比較例2では次のような評価結果が得ら
れた。すなわち、引張強さの評価結果は、目標値を満足
する18MPaであった。また、伸びの評価結果は、目
標値を満足する560%であった。また、酸素指数の評
価結果は、難燃性がよいことを示す30であった。ま
た、加工性の評価結果は、加工し難いことを示す「×」
の判定であった。また、耐候性の評価結果は、500h
〜3000hにおいて亀裂の発生がなく耐候性がよいこ
とを示す「○」の判定であった。また、耐光性の評価結
果は、100h〜500hにおいて亀裂の発生がなく耐
光性がよいことを示す「○」の判定であった。比較例2
は、難燃性及び耐候(光)性がよいものの、炭酸カルシ
ウムの配合量が30重量部を上回る40重量部であるこ
とから、加工性が悪いことが分かった。また、外観にも
影響を及ぼすことが分かった。 【0032 】比較例3では次のような評価結果が得ら
れた。すなわち、引張強さの評価結果は、目標値を満足
する22MPaであった。また、伸びの評価結果は、目
標値を満足する610%であった。また、酸素指数の評
価結果は、難燃性が悪く自己消火が困難なことを示す2
0であった。また、加工性の評価結果は、加工し易いこ
とを示す「○」の判定であった。また、耐候性の評価結
果は、500h〜3000hにおいて亀裂の発生がなく
耐候性がよいことを示す「○」の判定であった。また、
耐光性の評価結果は、100h〜500hにおいて亀裂
の発生がなく耐光性がよいことを示す「○」の判定であ
った。比較例3は、耐候(光)性がよいものの、無機難
燃剤の水酸化マグネシウムの配合量が60重量部を下回
る50重量部であることから、難燃性が悪いことが分か
った。 【0033 】比較例4では次のような評価結果が得ら
れた。すなわち、引張強さの評価結果は、目標値を満足
する12MPaであった。また、伸びの評価結果は、目
標値を満足する400%であった。また、酸素指数の評
価結果は、難燃性がよいことを示す35であった。ま
た、加工性の評価結果は、加工し難いことを示す「×」
の判定であった。また、耐候性の評価結果は、500h
〜3000hにおいて亀裂の発生がなく耐候性がよいこ
とを示す「○」の判定であった。また、耐光性の評価結
果は、100h〜500hにおいて亀裂の発生がなく耐
光性がよいことを示す「○」の判定であった。比較例4
は、難燃性及び耐候(光)性がよいものの、無機難燃剤
の水酸化マグネシウムの配合量が200重量部を上回る
220重量部であることから、機械的特性が低下し加工
性も悪くなることが分かった。 【0034 】以上、ポリオレフィン系樹脂100重量
部に対して、炭酸カルシウム5〜30重量部、無機難燃
剤60〜200重量部を配合した本発明に係る難燃性樹
脂組成物は、難燃性を有するのは勿論のこと、耐候
(光)性に優れたものであることが分かった。 【0035 】その他、本発明は本発明の主旨を変えな
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。 【0036 】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、耐候(光)性に優れた難燃性樹脂
組成物を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による難燃性樹脂組成物の一実施の形態
を示す平型ケーブルの断面図である。 【符号の説明】 1 平型ケーブル 2 絶縁線心 3 シース 4 導体 5 絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3:26 H01B 7/34 B 3:22) Fターム(参考) 4H028 AA10 AA12 AB02 BA06 4J002 BB031 BB061 BB071 BB121 BF031 BG041 DE077 DE087 DE097 DE147 DE236 FD016 FD137 GQ01 5G315 CA03 CA04 CB06 CC08 CD02 CD14 CD15

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    して、平均粒子径0.08〜0.30μmの炭酸カルシ
    ウム5〜30重量部、無機難燃剤60〜200重量部を
    配合したことを特徴とする難燃性樹脂組成物。
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