JPH0977417A - リニアモータ駆動エレベーター装置およびその組立方法 - Google Patents

リニアモータ駆動エレベーター装置およびその組立方法

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JPH0977417A
JPH0977417A JP23161095A JP23161095A JPH0977417A JP H0977417 A JPH0977417 A JP H0977417A JP 23161095 A JP23161095 A JP 23161095A JP 23161095 A JP23161095 A JP 23161095A JP H0977417 A JPH0977417 A JP H0977417A
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JP
Japan
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secondary conductor
hoistway
linear motor
counterweight
elevator
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Application number
JP23161095A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyoshi
寛 三好
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Hiroshi Nagase
長瀬  博
Hideki Nihei
秀樹 二瓶
Kenji Okuna
健二 奥名
Ritsu Teramoto
律 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣合いおもりの小型化を図ることによって、
建屋平面と昇降路断面を有効に利用することができるリ
ニアモータ駆動エレベーター装置を提供する。 【構成】 エレベーター昇降路1の上部に配置された滑
車3a,3bに巻き掛けられたロープ4の両端部に乗り
かご7と釣合いおもり6が掛け渡され、前記乗りかご7
は前記エレベーター昇降路に沿って設けられた一対のガ
イドレール17に沿って、前記釣合いおもり6側に設け
られたリニアモータ駆動機構によって昇降駆動されるリ
ニア駆動エレベーター装置において、前記一対のガイド
レール17の中央部を結ぶ線分のほぼ中央部に前記昇降
路1に沿って上下方向に配置された2次導体25と、当
該2次導体25の水平方向の一端と前記昇降路1の壁面
26との間に設けられ、前記2次導体25を昇降路1内
で支持する支持部材33を備えたタイブラケット14
と、前記2次導体25を挟んで、平行に向かい合って配
置され、前記一対のガイドレール17の中央部を結ぶ平
面に平行にコイル103が巻回された1次巻線8とから
前記リニアモータ駆動機構を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアモータによって
駆動されるロープ式エレベーター装置に係り、特に、釣
合いおもり部にリニアモータの駆動機構を組み込んだリ
ニアモータ駆動エレベーター装置およびそのエレベータ
ーを昇降路内に組み込む際の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ロープ式エレベーターは、昇
降路の上部に設置された滑車に掛かる主ロープの両端に
乗りかごと釣合いおもりがつるべ式に連結されている。
このようなロープ式エレベーターのうち、昇降駆動にリ
ニアモータを使用したリニアモータ駆動エレベーターで
は、昇降体である釣合いおもりにリニアモータの1次巻
線が設置され、それに対応してリニアモータの2次導体
が昇降路に沿って上下方向に設置されている。このよう
なリニアモータ駆動エレベーターでは、釣合いおもりに
取付けられたリニアモータの1次巻線を励磁することに
より、2次導体と1次巻線との間に相対的な推進力が発
生し、この推進力によって釣合いおもりが2次導体に沿
って昇降路を上下方向に走行するようになっている。こ
のとき、リニアモータの1次巻線と2次導体の隙間であ
るエアギャップを一定とし、推進力を維持するため、お
よび釣合いおもりの横方向振動によって釣合いおもりと
2次導体とが接触しないようにするために、釣合いおも
りの2次導体側にはギャップローラが設けられている。
一方、乗りかごは、昇降路の上部に設置された滑車に掛
け渡された主ロープを介してこの釣合いおもりとつるべ
式に連結されているため、釣合いおもりの走行動作に応
じて昇降することができる。
【0003】リニアモータ駆動エレベーターの釣合いお
もりには、電磁石、ばね、ブレーキレバー、ブレーキシ
ューから構成されるブレーキ装置が設けられている。こ
のブレーキ装置は、電磁石が励磁していない場合には、
ばねの押し付け力によりブレーキシューがガイドレール
を挟み付けて、釣合いおもりを停止させるものである。
このブレーキ装置では、電磁石が励磁されている場合に
は、その電磁力がばね力を上回って、ブレーキシューが
ガイドレールから離れ、釣合いおもりが走行可能な状態
となる。このブレーキ装置は、左右のガイドレールに対
応して左右2個の装置が釣合いおもりの長辺方向に設け
られている。リニアモータ駆動エレベーターは、通常の
ロープ式エレベーターと同様にその昇降路面積に占める
釣合いおもりの断面積は小さく、乗りかごと干渉せず、
乗りかごの左右ガイドレール内に納まるものが要求され
る。また、エレベーターの行程は、建築物の高さと地下
階を考慮したエレベーターに対応して数十mまで耐えら
れる構造が要求されている。
【0004】なお、この種のリニアモータ駆動エレベー
ターとしては例えば特開平5−201654号公報に開
示された技術が知られている。この技術は、乗りかごと
釣合いおもりとが昇降路の上部に取り付けられた滑車に
掛け渡されたロープによってつるべ式に吊るされ、リニ
アモータの2次導体7がガイドレールを結ぶ線に直角な
方向から釣合いおもり4の略中央を通るように昇降路壁
の上下方向に延びて配設されて、リニアモータの1次巻
線が2次導体を挟み込むように釣合いおもりのほぼ中央
に配置され、ブレーキ装置が釣合いおもり4の左右対称
な位置に設けられ、ブレーキ装置と係合するガイドレー
ルをブレーキ装置と相対する昇降路壁に配設したもので
ある。
【0005】また、特開平5−43167号公報記載の
技術は、昇降路壁の側面に互いに対向するように一対の
平板状の2次導体が突設され、これを挟むようにそれぞ
れ1次巻線を配設したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般にリニアモータ駆
動エレベーターは、回転型モータよりもモータのエネル
ギー効率が低いので、エネルギー効率を良くするために
は、1次巻線と2次導体間の空隙を少なくすることが重
要である。しかし、2次導体の据付け精度が悪いと1次
巻線と2次導体が走行中に接触したり衝突したりする懸
念がある。したがって2次導体の据付け精度を高めるこ
とがモータのエネルギー効率を良くするための重要な課
題となる。
【0007】また、前者の公知例では、2次導体がガイ
ドレールを結ぶ線に直角な方向から昇降路壁に配置され
ている。この方式では、エレベーターに必要な推力を発
生する2次導体の面積を確保するため、および2次導体
設置部の釣合いおもりの強度を確保するために釣合いお
もりが乗りかご方向に広がり、エレベーター装置が巨大
になる。後者の公知例では、ブレーキ装置が釣合いおも
りの下部に設けられているが、2次導体が昇降路の幅方
向の左右に設けられている関係で、ブレーキ装置のレバ
ーは2次導体を挟んで配置されることになり、スペース
効率が悪く、設置および調整も面倒になる。
【0008】さらに、2次導体は1次巻線への通電によ
って発熱し、熱変形するおそれがあり、熱変形すると前
述の空隙を精度良く設定することが不可能となり、さら
には、前述の接触や衝突の危険がある。
【0009】なお、上記の問題点を解決することができ
るリニアモータ駆動エレベーター装置を精度よく容易に
組み立てる方法については、現在まで特に知られていな
い。
【0010】本発明はこのような背景に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、釣合いおもりの小型化を図
ることによって、建屋平面と昇降路断面を有効に利用す
ることができるリニアモータ駆動エレベーター装置を提
供することにある。
【0011】第2の目的は、ブレーキの設置が容易に行
えるリニアモータ駆動エレベーター装置を提供すること
にある。
【0012】第3の目的は、エレベーターの据付工事が
容易にしかも安全にでき、しかも2次導体の据付け精度
が高くして、モータのエネルギー効率を高くすることが
できるリニアモータ駆動エレベーター装置を提供するこ
とにある。
【0013】第4の目的は、2次導体の熱変形を抑え、
乗り心地の良いリニアモータ駆動エレベーター装置を提
供することにある。
【0014】第5の目的は、第1および第4の目的を達
成できるリニアモータ駆動エレベーター装置を精度よく
容易に組み立てることができるリニアモータ駆動エレベ
ーター装置の組立方向を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、第1の手段は、エレベーター昇降路の上部に配置さ
れた滑車に巻き掛けられたロープの両端部に乗りかごと
釣合いおもりが掛け渡され、前記乗りかごは前記エレベ
ーター昇降路に沿って設けられた一対のガイドレールに
沿って、前記釣合いおもり側に設けられたリニアモータ
駆動機構によって昇降駆動されるリニア駆動エレベータ
ー装置において、前記一対のガイドレールの中央部を結
ぶ線分のほぼ中央部に前記昇降路に沿って上下方向に配
置された2次導体と、当該2次導体の水平方向の一端と
前記昇降路の壁面との間に設けられ、前記2次導体を昇
降路内で支持する支持部材と、前記2次導体を挟んで、
平行に向かい合って配置され、前記上下方向に延びるガ
イドレールの中央を結ぶ平面に平行にコイルが巻回され
た1次巻線とから前記リニアモータ駆動機構が構成され
ていることを特徴としている。
【0016】第2の手段は、第1の手段における2次導
体が平板状に形成され、前記支持部材は一端が前記2次
導体と連結され、他端が昇降路の壁面に固定されている
ことを特徴としている。
【0017】第3の手段は、第1の手段における2次導
体の水平方向の他端を平板状の補強部材の一面に突き当
て、前記2次導体の上下方向に沿って固定したことを特
徴としている。
【0018】第4の手段は、第1の手段における2次導
体の水平方向の他端に横断面がコの字状に形成された補
強部材を前記2次導体の上下方向に沿って取り付けたこ
とを特徴としている。
【0019】第5の手段は、第1の手段における2次導
体の水平方向の他端に円筒型の補強部材を前記2次導体
の上下方向に沿って取り付けたことを特徴としている。
【0020】第6の手段は、第5の手段における2次導
体が上下方向に複数で構成され、当該2次導体は前記円
筒型の補強部材を上下方向に連続的に嵌め込んで接続さ
れることを特徴としている。
【0021】第7の手段は、第1または第2の手段にお
ける支持部材が前記昇降路の内壁に沿って配置される連
結支持部材に結合され、当該連結支持部材には前記一対
のガイドレールがさらに結合されていることを特徴とし
ている。
【0022】第8の手段は、第1、第2および第7のい
ずれかの手段における支持部材が所定間隔で昇降路の上
下方向に設置されることを特徴としている。
【0023】第9の手段は、第8の手段における支持部
材のうち最上部に位置する支持部材は2次導体の上下方
向を拘束し、それ以外の支持部材は2次導体を垂直方向
にスライド可能に支持することを特徴としている。
【0024】第10の手段は、エレベーター昇降路の上
部に配置された滑車に巻き掛けられたロープの両端部に
乗りかごを釣合いおもりが掛け渡され、前記乗りかごは
前記エレベーター昇降路に沿って設けられた一対のガイ
ドレールに沿って、前記釣合いおもり側に設けられたリ
ニアモータ駆動機構によって昇降駆動されるリニア駆動
エレベーター装置を組み立てる組立方法において、前記
ガイドレールと支持部材に支持された2次導体が前記昇
降路の下部において連結支持部材を介してユニット毎に
組み立てられ、最下端のユニットに次のユニットを接続
するとともに、最上部のユニットを昇降路上部に吊り上
げて昇降路内のあらかじめ設定した位置に前記ガイドレ
ール、連結支持部材および2次導体を配置することを特
徴としている。
【0025】
【作用】上記のように構成すると、昇降路中央に釣合い
おもりの長辺方向に平行に一連の2次導体が設置され、
1次巻線は、釣合いおもりを案内する左右のガイドレー
ルを結ぶ線分と平行に向い合いあって釣合いおもりの略
中央に配置されるので、前記1次巻線の両側に十分なス
ペースを確保することができブレーキの実装が容易にな
る。また、釣合いおもりの長手方向と1次巻線の長手方
向が一致するので釣合いおもりの厚さが薄くでき、その
結果、昇降路面積を小さくすることができる。さらに、
1次巻線は、前記2次導体を挟んで、平行に向かい合っ
て配置され、ガイドレールと1次巻線のコアを結ぶ平面
に平行にコイルが巻回されるので、さらに、薄型化に寄
与できるとともに、コイルへの励磁が効率的に行われ
る。
【0026】板厚が薄い平板型2次導体は、釣合いおも
りを案内する左右のガイドレールの中心を結ぶ線分に沿
って配置されているので、2次導体の据付け精度を高く
することが容易となり、これによってモータのエネルギ
ー効率を高くすることができる。
【0027】昇降路壁の上側に配置され、前記2次導体
を上下方向について拘束する前記支持部材は、2次導体
と1次巻線間に生じる推力を受け止め、1次巻線を有す
る昇降体を上下動可能に支持する。昇降路壁の下側に配
置される前記支持部材は前記2次導体を上下方向につい
ては移動可能に、水平方向は移動しないように支持され
ているので、建築物と2次導体の間で生じる上下方向の
熱膨張の差を吸収することができる。
【0028】また、上記のようにして支持すると2次導
体に熱変形を生じないので、上下方向に2次導体をつな
ぐときに、熱膨張を吸収するためのギャップを設ける必
要もなく、隣接する2次導体ユニットを密着させて接続
することができる。これによって、モータにトルク変動
を生じないので、乗り心地が向上する。
【0029】前記ガイドレールと2次導体を連結支持部
材を介して所定の相対精度で前記昇降路の下部で組み立
て、前記連結支持部材を介して組み立てられた前記ガイ
ドレールと2次導体を昇降路上部に吊り上げる。そし
て、これに新たなガイドレールと2次導体を連結して吊
り上げ、さらに、新たなガイドレールと2次導体を連結
支持部材を介して上記と同様に前記昇降路の下部におい
て組み立てて、昇降路上部に吊り上げる。これを順次繰
り返して昇降路の全高にわたって配設されるだけのユニ
ットが連結され、吊り下げられた組立て体を昇降体に乗
って昇降路内に順次固定するので、昇降路内での高所作
業が軽減されてエレベーターの据付工事が安全かつ容易
に実施できる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例につい
て説明する。
【0031】図1はリニアモータ駆動エレベーター装置
の全体的な構成を示す斜視図である。このリニアモータ
駆動エレベーター装置は、昇降路1の上部の建屋梁2に
設置された滑車3a,3bに掛けられた主ロープ4の両
端に、かご枠5と釣合いおもり6とがつるべ式に連結さ
れたもので、かご枠5には前面にかご戸24が設けられ
た乗りかご7が固定されている。かかるエレベーター装
置は、釣合いおもり6に設置された1次巻線8を励磁す
ることにより、それに対応して昇降路1に沿って上下方
向に設置された2次導体9と1次巻線8との間に相対的
な推進力が発生し、この推進力によって釣合いおもり6
が2次導体9に沿って昇降路1を上下方向に走行するよ
うになっている。1次巻線8は、コア102およびガイ
ドレール17の中心を結ぶ平面に平行に巻かれたコイル
103から構成され、コイル103に流れる電流によっ
て磁束を生成し、2次導体9との間に推進力を発生す
る。平板状の2次導体9を用いたリニアモータ駆動エレ
ベーター装置では、このようにレール17を結ぶ平面に
平行にコイル103を巻くことによって釣合いおもり6
の奥行き方向の専有面積を有効に利用することができ、
釣合いおもり6を小型化することができる。また、1次
巻線8は1次巻線支持枠19に固定され、1次巻線支持
枠19は弾性部材104を介して釣合いおもり6に固定
された支持部105に取り付けられている。
【0032】釣合いおもり6にはブレーキシュー10、
ブレーキレバー11、およびコイル12から構成される
ブレーキ装置が設けられており、コイル12を励磁する
ことで釣合いおもり6の走行可能状態と停止状態を切り
替えることができる。
【0033】図1に示すように、釣合いおもり6は、お
もり13、1次巻線8、ブレーキ装置等から構成され、
さらに昇降路1には釣合いおもり6内の1次巻線8の間
を上下に貫通する2次導体9が設置されている。当該2
次導体9は、連続した一連の平板形状を呈しており、釣
合いおもり6のほぼ中央部に設置されている。これによ
ってこのエレベーター装置では、ブレーキ装置の設置ス
ペースを要する釣合いおもり6内の横断面を有効利用で
き、エレベータ装置と昇降路1の小型化が可能となって
いる。
【0034】2次導体9と左右のレール17はタイブラ
ケット14で連結されており、2次導体9は左右のレー
ル17を結ぶ平面と平行に配置され、両者の相対的な据
付け精度が保持されている。この据付け構造は、タイブ
ラケット14、2次導体9およびレール17を結合体
(ユニット)として据え付けることができるため、据付
時間が短縮化される。
【0035】図2は本発明の実施例に係るL字型2次導
体の横断面図で、釣合いおもり6は1次巻線8とおもり
13の断面の見える高さで切られている。このエレベー
ター装置では、釣合いおもり6内に設置された2次導体
9を平板状に形成して釣合いおもり6の中央部に配置
し、その水平方向の一端に支持部材33を設け、支持部
材33を昇降路壁26に固定している。この構造では、
釣合いおもり6の図中左右方向と図中上下方向の長さを
短縮でき、釣合いおもり6のガイドレール17a,17
b間の幅寸法(左右幅)を乗りかご7のガイドレール1
8a,18b(図1)間の幅寸法(左右幅)以内に納め
ている。これによりエレベーター装置と昇降路1の横断
面積を縮小でき、エレベーター装置の小型化とコスト低
減が可能となる。また、釣合いおもり6内で1次巻線8
は1次巻線支持プレート31を介して釣合いおもり横枠
32a,32bに支持されている。この1次巻線支持プ
レート31は釣合いおもり6内で片持ち支持構造となる
図中上側の1次巻線8の支持強度を強化できる。
【0036】なお、図2中、符号15a,15b,15
c,15dはそれぞれガイドレール17a,17bに上
を転動して釣合いおもり6の昇降動作時のガイドを行う
釣合いおもりガイドローラであり、符号21(後述の図
8では符号21a,21b)は2次導体25と1次巻線
8との間のギャップを所定間隔に保持するために、釣合
いおもり6の昇降動作に伴って2次導体25上を転動す
るギャップローラである。また、おもり13は内側おも
り枠23に保持され、外側おもり枠22を介して釣合い
おもり横枠32a,32b,32cにそれぞれ保持され
る。
【0037】図3は釣合いおもり6の正面図であるが、
釣合いおもり6の縦方向のほぼ中央部に釣合いおもり中
央支持部材27を設置している。この中央支持部材27
を上下の横枠20,28間に設置することで、釣合いお
もり6の剛性を高め、変形、破壊しにくい構造としてい
る。ブレーキ装置は横枠28の両端部から下方に延びる
ブレーキ支持柱30に取り付けられ、ブレーキ支持柱3
0はその下端でブレーキ横枠29で連結されることによ
って強固に釣合いおもり6に一体に結合されている。ブ
レーキ装置は、ブレーキレバー11の一端のガイドレー
ル17を挟むことができる位置にブレーキシュー10が
取り付けられ、他端側に設けたコイル12を介して作動
するようになっている。この例の場合には、コイル12
への通電遮断によってブレーキシュー10が作動し、ブ
レーキが機能するようになっている。
【0038】なお、符号22a,22bは釣合いおもり
6のガイドレール17側に位置し、横枠20,28、釣
合いおもり中央支持部材27、およびブレーキ横枠29
が固定される外側おもり枠であり、符号23a,23b
は、2次導体9側に位置し、横枠20,28、釣合いお
もり中央支持部材27、およびブレーキ横枠29が固定
される内側おもり枠である。
【0039】図4は昇降路の釣合いおもり部の横断面図
で、レールブラケットと2次導体25の支持部33を一
体構造のタイブラケット14として昇降路壁26に固定
してある。リニアモータ駆動エレベーター装置では、2
次導体25に対してギャップを保持して走行する向い合
った1次巻線8の間の隙間は数ミリであるが、モータの
推進力はこの1次巻線8間の隙間に依存して変化する。
本実施例では、ガイドレール17と2次導体25の間の
部材数を少なくしてタイブラケット14で一体構造と
し、2次導体25が左右のレール17a,17bを結ぶ
中心線34と平行に配置されるので、2次導体25とガ
イドレール17の相対的精度が改善され、乗り心地が向
上される ガイドレール17、2次導体25とタイブラケット14
で構成される結合体の据付けフローチャートを図5に示
す。まず、据付工事においてはステップ501で地上近
くに設置されたタイブラケット14にレール17およ
び、2次導体25を精度良く連結し、それらから成る結
合体(ユニット)として図4の状態とする。この2次導
体25の組立てまでを昇降路下部で行うことで、難しい
ガイドレール17と2次導体25の芯出し作業が容易に
なり、据付け工事が簡略化できる。次に、ステップ50
2で結合体を吊り上げ、ステップ503で2次導体25
とレール17を別の結合体(ユニット)に連結し、図6
の状態とする。図6は据付け構造の説明図である。図6
は、据付用ウィンチ35でレール17a,17b、2次
導体25a、タイブラケット14aから成る結合体を吊
り上げ、レール17c,17d、2次導体25b、タイ
ブラケット14bから成る結合体にレール押え板37
a,37bで連結した状態を示す。その後、ステップ5
04でレール17a,17b、2次導体25aの高さが
エレベーター高さに達したか否かを判断し、NOの場合
には、吊り上げ用ロープ36を再度地上に下ろし(ステ
ップ505)、ステップ501以降の動作を繰り返す。
一方、YESの場合には、ステップ506で昇降路壁2
6に結合体を固定し、ステップ507でレール17a,
17bおよび2次導体25aの据付けを終了する。
【0040】なお、図中、押さえ板38a,38bはユ
ニット長さに対応する長さに分割され、同様に2次導体
25a,25bも前記ユニット長さに対応する長さに分
割されている。
【0041】図7は2次導体25の昇降路上下方向の支
持方法を示す図である。2次導体25は、上部のタイブ
ラケット41に押え板38を挟んでボルト40で完全に
固定され、下方のタイブラケット42に上下方向には自
由に動くようにスライド支持されている。このスライド
支持は支持部材33の先端に設けた上下方向に長さを持
った長穴33aにボルトなどを上下に動くことはできる
が前後方向には動かないようなトルクで前記支持部材3
3に保持させることで行われる。摩擦力が大きく上下方
向にスライドし難い場合には、ボルトと2次導体25と
の接触部分に例えばテフロンシートなどの摩擦抵抗の少
ないシートを挿入しておき、上下方向のスライド動作が
スムーズに行われるようにしておくことが望ましい。エ
レベーターの昇降の際には1次巻線8と2次導体25の
間に高熱が発生し、2次導体25の表面温度も上昇し、
2次導体25は熱変形する。この構造では熱変形した場
合、当該変形をスライドして逃げるので、1次巻線8の
運転方向に対する熱による影響を排除することが可能と
なり、熱伸びによる変形や破壊が防止されるとともに、
エレベーターの走行を滑らかにして乗り心地の良いエレ
ベーターとすることができる。
【0042】図8は釣合いおもりのモータ部の断面図で
ある。1次巻線8は釣合いおもり6中の1次巻線支持枠
19上に設置され、1次巻線支持枠19は釣合いおもり
横枠20a,20bにばね84を介して連結されてい
る。1次巻線8は1次巻線支持枠19上に固定されてい
る。この構造では、釣合いおもり6の走行に伴う振動を
ばね84によって吸収し、乗り心地の良いエレベーター
を構成できる。
【0043】図9および図10は、釣合いおもりのモー
タ部の上下部の側面図で、それぞれ1次巻線8の上下部
での支持方式を示す。1次巻線8は1次巻線支持枠19
に固定され、その下部で支持板82に対して積層ゴム8
9を介して接続されている。図10では、1次巻線8は
1次巻線支持枠19上に固定され、その上部で支持板8
3に対して積層ゴム90を介して接続されている。図8
〜図10のように構成すると、釣合いおもり6の走行に
伴う振動と2次導体25の据付ずれををばね84や積層
ゴム89,90が吸収でき、乗り心地の良いエレベータ
ーを構成することができる。なお、符号85はギャップ
ローラ21a,21b、21c,21dをそれぞれ支持
するギャップローラ台である。
【0044】図11は、本発明の実施例に係るリニアモ
ータ駆動エレベーター装置の昇降路の釣合いおもり部を
示す横断面図で、レールブラケットと2次導体25の支
持部33を一体構造のタイブラケット14として昇降路
壁26に固定した例である。リニアモータ駆動エレベー
ター装置では、2次導体25に対してギャップを保持し
て走行する向い合った1次巻線8と2次導体25との間
の隙間は数ミリであるが、モータの推進力はこの1次巻
線8間の隙間に依存して変化する。本実施例では、ガイ
ドレール17a,17bと2次導体25の間の部材数を
少なくしてタイブラケット14で一体構造とし、2次導
体25が左右のレール17a,17bを結ぶ中心線34
と平行に配置されるので、2次導体25とガイドレール
17との相対的精度が改善され、乗り心地が向上する。
さらに2次導体25はモータの発熱による熱膨張、2次
導体25の据付誤差に伴うギャップローラ21a,21
bの押し付け外力等によって変形し易い。しかし、この
ように構成することによって2次導体25の図中上下方
向の変形量は低減し、変形に伴う走行外乱が減り、乗り
心地の良いエレベーターとなる。
【0045】なお、図11において、2次導体25は前
記支持部33で一方の縁部(水平方向の一端)で支持さ
れ、前記支持部33で支持されない他方の縁部(水平方
向の他端)には2次導体補強部86が設けられている。
この補強部86としては、例えば、平板状の部材(突き
当て板)に前記他方の縁部の先端を突き当てて溶接し、
2次導体25の上端から下端に至る補強部86とした
り、前記他方の縁部を上端から下端まで折り曲げて必要
な剛性を得るようにすることもできる。
【0046】図12および図13は、2次導体の剛性補
強部材の別の構造の説明図である。図12は昇降路の釣
合いおもり部8の横断面図で、図13はこの2次導体2
5だけの側面図である。図11と同様に設置された2次
導体25は、前述と同様に支持部33で支持されない他
側の縁部に2次導体25の剛性補強部材87を設置して
ある。この剛性補強部材87は中心線34に対して2次
導体25を保持する効果に加えて、図13に示されるよ
うに2次導体25の上下方向の連結部材としても用いら
れている。すなわち、2次導体25a,25bの接触面
に対して、剛性補強部材87a,87b及び87b,8
7cの接触面は、上下方向にずらして設置することで、
剛性補強部材87は2次導体25の連結部材の機能も有
し、これによってエレベーター装置の部品点数の削減に
も寄与している。
【0047】図14および図15は、2次導体の剛性補
強部材の他の実施例を示す説明図である。図14は昇降
路1の釣合いおもり8部の横断面図で、図15はこの2
次導体25だけの側面図である。図11と同様に設置さ
れた2次導体は、支持部33で支持されない前述の他側
の縁部を中空円筒型の剛性補強部材88で補強してあ
る。この剛性補強部材88は中心線34に対して2次導
体25を保持する効果に加えて、図15に示すように2
次導体25の上下方向の連結部材としても用いられてい
る。すなわち、2次導体25a,25bの接触面におい
て、剛性補強部材88a,88bの内側に円柱連結部材
91を嵌め込むことで上下方向に隣接する2次導体25
a,25bを連結している。このような構造とすること
で、エレベーターの部品点数を低減することができると
ともに、2次導体25の据付も容易となり、据付時間の
短縮化も図ることができる。
【0048】図16は、2次導体とガイドレールを連結
するタイブラケットの別の構造図である。ここで平板9
2の凸部93は、別部材で製造され溶接等によって接続
されている。また、平板92のガイドレール取付け部9
7と2次導体支持部94の2次導体取付け部95は同一
部材内にあり、両者の位置精度が出し易い構造となって
いる。前述したように、2次導体25とガイドレール1
7の位置精度はリニアモータ駆動エレベーターにおいて
重要であり、図16に示したようなタイブラッケットを
用いることで、2次導体25とガイドレール17の取付
け精度も向上し、乗り心地の良いエレベーターを提供す
ることができる。なお、符号96はタイブラケット14
の取付部である。
【0049】図17は、2次導体とガイドレールを連結
するタイブラケットの他の実施例の構造を示す図であ
る。ここで、平板92は2次導体取付部98a,98b
を有し、2次導体取付け部98a,98bのボルト取付
部100に平板を折り曲げ加工した2次導体99が設置
されている。すなわち、2次導体取付部98a,98b
で一端が直角に折り曲げられた2次導体99の端部を挟
み込んでボルト止めしてある。リニアモータ駆動エレベ
ーター装置において、2次導体99はモータ発熱、ギャ
ップローラ押し付け力等によって変形しやすいが、この
構造とすることで2次導体99の支持部101が剛性を
高め、乗り心地の良いリニアモータ駆動エレベーターを
提供できる。また、ここで2次導体99はアルミ等の平
板を折り曲げ加工しており、製造コストの低減も図るこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、本発
明によれば以下のような効果を奏する。
【0051】一対のガイドレールの中央部を結ぶ線分の
ほぼ中央部に前記昇降路に沿って上下方向に配置された
2次導体と、2次導体の水平方向の一端と昇降路の壁面
との間に設けられ、2次導体を昇降路内で支持する支持
部材と、2次導体を挟んで、平行に向かい合って配置さ
れ、前記一対のガイドレールの中央部を結ぶ平面に平行
にコイルが巻回された1次巻線とからリニアモータ駆動
機構が構成された請求項1記載の発明によれば、釣合い
おもりが薄型に形成でき、これによって、釣合いおもり
の小型化が実現できたので、建屋平面と昇降路断面を有
効に利用することが可能となる。また、中央に2次導体
を配したことで1次巻線の両側にスペースを確保するこ
とが可能となり、その結果、ブレーキの設置が容易に行
える。
【0052】2次導体が平板状に形成され、支持部材は
一端が前記2次導体と連結され、他端が昇降路の壁面に
固定された請求項2記載の発明によれば、平板状の2次
導体を1次巻線の昇降の障害になることなく支持するこ
とが可能となり、釣合いおもりの小型化に寄与すること
ができ、これによって建屋平面と昇降路断面を有効に利
用することが可能となる。
【0053】2次導体の水平方向の他端を平板状の補強
部材の一面に突き当て、前記2次導体の上下方向に沿っ
て固定した請求項3記載の発明、前記他端に横断面がコ
の字状に形成された補強部材を前記2次導体の上下方向
に沿って取り付けた請求項4記載の発明、および前記他
端に円筒型の補強部材を前記2次導体の上下方向に沿っ
て取り付けた請求項5記載の発明によれば、平面状の2
次導体の強度を確保することができ、これによって2次
導体の薄型化および軽量化を図ることが可能になり、そ
の結果、釣合いおもりの小型化を確保することができ
る。
【0054】2次導体が上下方向に複数で構成され、当
該2次導体は前記円筒型の補強部材を上下方向に連続的
に嵌め込んで接続される請求項6記載の発明によれば、
円筒型の補強部材によって短尺の2次導体を強度を確保
した上で、簡単に接続して使用するとができるので、組
立が容易かつ能率的に行える。
【0055】2次導体を支持する支持部材は昇降路の内
壁に沿って配置される連結支持部材に結合され、当該連
結支持部材にはさらに一対のガイドレールが結合された
請求項7記載の発明によれば、支持部材と連結支持部材
とガイドレールとが予め相対位置が決まった状態で結合
され、昇降路壁に固定されるので、エレベーターの据え
付け工事を容易かつ安全に実施することができ、しか
も、2次導体の据え付け精度を高くすることができ、そ
の結果、モータのエネルギー効率も高くすることが可能
となる。
【0056】2次導体を支持する支持部材は、所定間隔
で昇降路の上下方向に設置される請求項8記載の発明に
よれば、複数の支持部材によって精度よく2次導体を支
持することが可能となり、請求項7記載の発明と同様の
効果を奏することができる。
【0057】2次導体を支持する支持部材のうち最上部
に位置する支持部材は2次導体の上下方向を拘束し、そ
れ以外の支持部材は2次導体を垂直方向にスライド可能
に支持する請求項9記載の発明によれば、2次導体の熱
膨張による変形の発生をスライドすることによって抑え
ることができるので、2次導体と1次巻線との間の間隔
の変化が生じることがなくなり、これによってモータが
スムーズに駆動され、乗り心地の向上を図ることができ
る。
【0058】ガイドレールと支持部材に支持された2次
導体が前記昇降路の下部において連結支持部材を介して
ユニット毎に組み立てられ、最下端のユニットに次のユ
ニットを接続するとともに、最上部のユニットを昇降路
上部に吊り上げて昇降路内のあらかじめ設定した位置に
前記ガイドレール、連結支持部材および2次導体を配置
する請求項10記載の発明によれば、吊り上げながらユ
ニット毎に連結して設置するので、上記効果を有するリ
ニアモータ駆動のエレベーター装置を精度よく容易に組
み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るリニアモータ駆動エレベ
ーター装置全体を示す斜視図である。
【図2】実施例に係るリニアモータ駆動エレベーター装
置の釣合いおもり部の断面図である。
【図3】実施例に係るリニアモータ駆動エレベーター装
置の釣合いおもり部の正面図である。
【図4】実施例に係るリニアモータ駆動エレベーター装
置の2次導体の取り付け状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例に係るリニアモータ駆動エレベ
ーター装置の据付工事の工事手順を示すフローチャート
である。
【図6】図5のフローチャートの据え付け手順を示す説
明図である。
【図7】実施例における2次導体の取付構造を示す図で
ある。
【図8】実施例におけるモータ部を示す断面図である。
【図9】実施例における1次巻線の上部支持構造を示す
要部正面図である。
【図10】実施例における1次巻線の下部支持構造を示
す要部正面図である。
【図11】他の実施例における2次導体の補強構造を示
す断面図である。
【図12】さらに他の実施例における2次導体の補強構
造を示す断面図である。
【図13】図12における2次導体の補強構造を示す要
部正面図である。
【図14】さらに他の実施例における2次導体の補強構
造を示す断面図である。
【図15】図14における2次導体の補強構造を示す要
部正面図である。
【図16】他の実施例におけるタイブラケットの構造を
示す斜視図である。
【図17】更に他の実施例におけるタイブラケットの構
造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 昇降路 3a,3b 滑車 4 主ロープ 5 かご枠 6 釣合いおもり 7 乗りかご 8 1次巻線 9 2次導体 13 おもり 14 タイブラケット 19 1次巻線支持枠 25 2次導体 26 昇降路壁 31 1次巻線支持プレート 33 2次導体支持部 34 中心線 41 固定タイブラケット 42 スライドタイブラケット 43 1次巻線支持プレート 88 中空円筒部材 91 円柱部 92 平板 94 2次導体支持部 95 2次導体取付部 96 タイブブラケット取付部 97 レール取付部 98 2次導体取付部 99 L型2次導体 101 2次導体支持部 102 コア 103 コイル
フロントページの続き (72)発明者 二瓶 秀樹 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 奥名 健二 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 寺本 律 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーター昇降路の上部に配置された
    滑車に巻き掛けられたロープの両端部に乗りかごと釣合
    いおもりが掛け渡され、前記乗りかごは前記エレベータ
    ー昇降路に沿って設けられた一対のガイドレールに沿っ
    て、前記釣合いおもり側に設けられたリニアモータ駆動
    機構によって昇降駆動されるリニア駆動エレベーター装
    置において、 前記一対のガイドレールの中央部を結ぶ線分のほぼ中央
    部に前記昇降路に沿って上下方向に配置された2次導体
    と、 当該2次導体の水平方向の一端と前記昇降路の壁面との
    間に設けられ、前記2次導体を昇降路内で支持する支持
    部材と、 前記2次導体を挟んで、平行に向かい合って配置され、
    前記一対のガイドレールの中央部を結ぶ平面に平行にコ
    イルが巻回された1次巻線と、から前記リニアモータ駆
    動機構が構成されていることを特徴とするリニアモータ
    駆動エレベーター装置。
  2. 【請求項2】 前記2次導体が平板状に形成され、前記
    支持部材は一端が前記2次導体と連結され、他端が昇降
    路の壁面に固定されていることを特徴とする請求項1記
    載のリニアモータ駆動エレベーター装置。
  3. 【請求項3】 前記2次導体の水平方向の他端を平板状
    の補強部材の一面に突き当て、前記2次導体の上下方向
    に沿って固定したことを特徴とする請求項1記載のリニ
    アモータ駆動エレベーター装置。
  4. 【請求項4】 前記2次導体の水平方向の他端に横断面
    がコの字状に形成された補強部材を前記2次導体の上下
    方向に沿って取り付けたことを特徴とする請求項1記載
    のリニアモータ駆動エレベーター装置。
  5. 【請求項5】 前記2次導体の水平方向の他端に円筒型
    の補強部材を前記2次導体の上下方向に沿って取り付け
    たことを特徴とする請求項1記載のリニアモータ駆動エ
    レベーター装置。
  6. 【請求項6】 前記2次導体が上下方向に複数で構成さ
    れ、当該2次導体は前記円筒型の補強部材を上下方向に
    連続的に嵌め込んで接続されることを特徴とする請求項
    5記載のリニアモータ駆動エレベーター装置。
  7. 【請求項7】 前記支持部材は前記昇降路の内壁に沿っ
    て配置される連結支持部材に結合され、当該連結支持部
    材には前記一対のガイドレールがさらに結合されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のリニアモータ
    駆動エレベーター装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部材は、所定間隔で昇降路の上
    下方向に設置されることを特徴とする請求項1、2およ
    び7のいずれかに記載のリニアモータ駆動エレベーター
    装置。
  9. 【請求項9】 前記支持部材のうち最上部に位置する支
    持部材は2次導体の上下方向を拘束し、それ以外の支持
    部材は2次導体を垂直方向にスライド可能に支持するこ
    とを特徴とする請求項8記載のリニアモータ駆動エレベ
    ーター装置。
  10. 【請求項10】 エレベーター昇降路の上部に配置され
    た滑車に巻き掛けられたロープの両端部に乗りかごを釣
    合いおもりが掛け渡され、前記乗りかごは前記エレベー
    ター昇降路に沿って設けられた一対のガイドレールに沿
    って、前記釣合いおもり側に設けられたリニアモータ駆
    動機構によって昇降駆動されるリニア駆動エレベーター
    装置を組み立てる組立方法において、 前記ガイドレールと支持部材に支持された2次導体が前
    記昇降路の下部において連結支持部材を介してユニット
    毎に組み立てられ、 最下端のユニットに次のユニットを接続するとともに、 最上部のユニットを昇降路上部に吊り上げて昇降路内の
    あらかじめ設定した位置に前記ガイドレール、連結支持
    部材および2次導体を配置することを特徴とするリニア
    モータ駆動エレベーター装置の組立方法。
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