JPH0977285A - 板状体の供給装置 - Google Patents
板状体の供給装置Info
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Abstract
工程に高速で安定的に供給する装置を提供すること。 【構成】 上下、及び、前後に移動する機構を備えた板
状体搬送バー1にエアー孔が設けられており、該板状体
搬送バー1の内部が負圧の状態で板状体2に接するまで
降下することにより板状体を保持し、次いで、板状体搬
送バー1が該板状体を保持したまま上昇の後、前方に移
動することによって、板状体を目的とする箇所の上方に
搬送し、次いで板状体搬送バー1内部を加圧の状態とす
ることによってエアー孔1aからエアーを噴出させ、板
状体を放出する機能を有する。
Description
ボール等の板状体を次工程に搬送するためのの供給装置
に関するものである。
工程、プレス工程などの工程に搬送する手段、或いは、
板紙、段ボール等を切断工程、接着工程、折り曲げ工程
等の工程に搬送する手段として、負圧により該板状体を
保持、移動し、目的の位置で、負圧の解除を行ったり、
物理的に板状体をエアー孔から引き離すことによって板
状体の放出を行うという手段が一般的に用いられてい
た。しかしながら、この方法の問題点として、エアー孔
から異物が吸引され、負圧・加圧管路系内に蓄積された
異物によって吸引力が低下するという点が挙げられる。
また、異物吸入の防止手段として吸入口に網状、或い
は、多孔質状の物を取り付けても、この部分で目詰まり
を起こすため、根本的な解決策とはならなかった。更
に、負圧の解除により板状体の解放を行うという手段を
用いる場合には、負圧が完全に解除されるまでは一般に
数秒単位の時間がかかるため、高速化には不向きであっ
た。
たゴミが後の工程においてトラブルの原因となることが
あり、エアーの吹き付けや、吸引によってゴミを取り除
く必要があった。このためには別途にゴミ除去のための
設備を設けなければならず、コストを引き上げる要因と
なっていた。更に、別の問題点として、負圧により板状
体を保持し、該板状体を持ち上げる際、一度に複数枚が
持ち上がり、複数枚の板状体が次工程に供給されてしま
い、トラブルにつながるということがあった。この傾向
は、板状体の重量が軽い場合、更には、板状体の供給サ
イクルが短い場合においてより顕著であった。
鑑みなされたもので、単板、合板、板紙、段ボール等の
板状体に付着したゴミ等を除去しながら、次工程に高速
で、安定的に供給する装置を提供することをその目的と
する。
解決するために鋭意研究を行った。この結果、板状体の
保持のために負圧を利用することによって、また、板状
体の放出のためには加圧を利用することによって、負圧
時エアー孔から負圧・加圧管路系内に異物が吸引されて
も、該異物は加圧時エアー孔から放出され、負圧・加圧
管路系内に異物が蓄積されることがなく、吸引力の低下
がないことを見出し、また、板状体の供給サイクルの短
縮化が図れるとともに、板状体に付着したゴミの除去が
新たな設備の設置をしなくても行えることを見い出し、
更に、より好ましくは、板状体を負圧によって保持の
後、持ち上げた際、一旦、所定距離、急激に降下させる
ことによって、板状体を持ち上げる際、一度に複数枚が
持ち上がってしまうことを防止できることを見い出し本
発明に至ったのである。
移動する機構を備えた中空状の板状体搬送バー(1)の
下面にエアー孔(1a)が設けられており、該板状体搬
送バー(1)の内部が負圧の状態で板状体(2)に接す
るまで降下することにより板状体を吸引、保持し、次い
で、板状体搬送バー(1)が該板状体を保持したまま上
昇の後、板状体を目的とする箇所の上方に搬送し、次い
で板状体搬送バー(1)内部を加圧の状態とすることに
よってエアー孔(1a)からエアーを噴出させ、板状体
を放出する機能を有することを特徴とする板状体の供給
装置が提供され、また、より好ましくは、板状体搬送バ
ー(1)が板状体を保持したまま上昇の後、所定距離、
急激に降下する機構を有することを特徴とする上記板状
体の供給装置が提供され、また、より好ましくは、上記
板状体搬送バー(1)に負圧・加圧供給装置(4)が接
続されており、更に、該負圧・加圧供給装置(4)は、
筒状体(4a)の二箇所にブロアー(4b)のエアー取
り入れ口(4c)、及び、エアー吐出口(4d)につな
がる配管が接続され、更に、該筒状体の内部には、板状
体搬送バー(1)の位置を感知して移動する、接続され
た2枚の切替弁(4e)を有するものであることを特徴
とする上記板状体の供給装置が提供される。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図
1、2、3は本発明において用いられる板状体搬送バー
の構造を示す図であり、いずれの図も上側に板状体搬送
バーを横から見た断面図、下側に板状体搬送バーを下か
ら見た図を示している。図1では、負圧エアー、加圧エ
アーは一箇所の負圧・加圧エアー供給孔(1b)から供
給されるように設計されている。そして、円形のやや大
きめのエアー孔(1a)が該板状体搬送バーの下面に設
けられている。図2で示される該板状体搬送バーは図1
で示したものと類似しているが、エアー孔(1a)が比
較的小さく、多数設けられているのがわかる。そして更
に、全てのエアー孔を取り囲むようにしてスカート(1
c)が設けられている。このような形でスカートが設け
られていると次のような利点がある。スカートが設けら
れていない場合、板状体は、板状体搬送バーに設けられ
た各エアー孔の外周近傍において面接触により保持され
るため、単位接触面積あたりの保持力は比較的小さいも
のとなる。従って、例えば、板状体にソリがあった場
合、複数個のエアー孔のうち、いくつかのエアー孔が板
状体を保持できず、このエアー孔からエアーが流入する
ことにより板状体搬送バー内部の真空度が低下し、結果
としての板状体を吸引する能力が低下することがあっ
た。一方、上述したように板状体搬送バーにスカートが
設けられていると、板状体はスカートの先端部と線接触
に近い状態で保持されるため、単位接触面積あたりの保
持力は大きなものとなる。従って、板状体にソリがあっ
ても、板状体は板状体搬送バーに強固に保持される。
圧・加圧エアー供給孔(1b)が板状体搬送バーの両端
に一箇所ずつ、計2箇所に設けられている。このように
負圧・加圧エアー供給孔が複数個設けられていることに
より、板状体搬送バー内の圧力がより均質となり好まし
い。更に、板状体搬送バー下部に設けられたエアー孔
(1a)にゴム製の吸盤状治具(1e)が取り付けられ
ている。このような治具が取り付けられることにより、
板状体の保持がより確実なものとなり好ましい。なお、
板状体搬送バーの構造は図1、2、3で示した細長い四
角柱状ものに限られるものでなく、円盤状のものなど、
板状物との接触面積を広くとれる形状のものであっても
かまわない。更にエアー孔(1a)に異物吸い込み防止
の目的で、網状、或いは、多孔質状のものを装着しても
よい。又、更に、寸法の小さい板状体の供給に対応する
ため、不要のエアー孔を閉塞するためのシャッターを取
り付けてもよい。
ている状況を示す模式斜視図である。図4に示される板
状体搬送バー(1)が、板状体を保持した状態で上昇
し、次いで前方に移動し、板状体を次工程に搬送しよう
としている。ここにおいて、該板状体搬送バー(1)は
上下、及び、前後に移動する機構を有する可動装置に接
続されており、その接続はフローティングジョイント
(1d)によりなされ、板状体が水平に保たれていなく
ても板状体を的確に保持できるようになっている。ま
た、駆動装置の移動は、一般的にはコンピューター、シ
ーケンサー、リレー、プログラムコントローラー等を用
いたシーケンス制御によってコントロールされ、その駆
動は一般的にはコンプレッサーから供給される高圧エア
ーで作動するエアーシリンダーによってなされる。尚、
本図ではエアーシリンダー(6)を用いた実施形態が示
されている(但し、コンプレッサーからのエアー配管、
信号線等は簡単のため省略した)。また、板状体搬送バ
ー(1)はその内部に負圧エアー、加圧エアーが導かれ
るようになっている。そして板状体搬送バーの下部には
エアー孔が設けらており、この部分で板状体を負圧によ
り保持するとともに、加圧により板状体を放出、更には
板状体に付着したゴミ等を吹き飛ばす。尚、本図におい
ては、板状体搬送バー(1)が板状体(2)の中央部を
保持し、板状体全体をつり上げているが、板状体の端部
を保持してつり上げ、他の端部を引きずるようにして次
工程に供給してもよい。
板状体を保持したまま上昇の後、所定距離、急激に降下
する機構を有していることが望ましい。このような機能
を有していることによって、板状体が複数枚持ち上げら
れようとした場合、板状体搬送バー(1)に直接保持さ
れている板状体以外は降下時の衝撃により振り落とさ
れ、複数枚の板状体が一度に次工程に搬送されるのを防
止できる。尚、板状体搬送バー(1)は、所定距離、急
激に降下した後、その位置で停止するようにしてもよい
し、降下前の位置にまで再び上昇するようにしてもよ
い。このような機能を付与するためには前記した制御系
をそのように設定するか、或いは、スプリングを使用す
るなど機械的手段を用いてもよい。
体(2)が供給されるに従って、その架台が板状体の厚
み分だけ上昇する機能を備えた板状体蓄積架台(3)を
付帯していることが望ましい。このような板状体蓄積架
台(3)を付帯していることによって、幾枚も積み重ね
られた板状体の最も上に位置する板状体の高さを常に一
定に保つことができるため、板状体搬送バー(1)によ
る板状体の保持がより安定的に行える。このような機構
を付与するためには、ジャッキ形式、或いは、油圧シリ
ンダー形式の架台を板状体の供給速度に同調させて上昇
させるようにしてもよく、更には、板状体の供給速度を
V(枚/分)、板状体一枚の厚みをD(mm/枚)とし
た時、VD(mm/分)の速度でこれらの架台を常に上
昇させるようにしてもよい。なお、当然のことながら、
次工程のトラブル、本発明の板状体供給装置のトラブル
等によってラインが停止した場合には、電気的信号によ
り架台の上昇を停止するようにしておくことが望まし
い。
アー(4b)のエアー取り入れ口(4c)、及び、エア
ー吐出口(4d)につながる配管が接続され、更に、該
筒状体の内部には、板状体搬送バー(1)の位置を感知
して移動するお互いが接続された2枚の切替弁(4e)
を有する負圧・加圧供給装置(4)が板状体搬送バー
(1)に接続されていることが望ましい。この負圧・加
圧供給装置(4)は1台のブロアーで十分な量の負圧、
加圧を供給でき、経済的に有利である。図5、6はこの
負圧・加圧供給装置の原理を説明するための模式図であ
り、図5は負圧エアー供給時、図6は加圧エアー供給時
の状況をそれぞれ示す。本図に示されるように、筒状体
(4a)の(A)、(B)二箇所においてブロアー(4
b)のエアー取り入れ口(4c)、及び、エアー吐出口
(4d)につながる配管が接続されている。そして、筒
状体(4a)の内部には円盤状の切替弁(4e)が二
枚、シャフト(4f)により、ほぼ(A)、(B)間の
間隔と等しい間隔で、接続されている。更に該シャフト
の一端はエアーシリンダー(4g)に接続されている。
そして、該エアーシリンダーは板状体搬送バー(1)の
位置を感知して作動する電磁弁(4h)を介して送り込
まれるエアーにより駆動される。このようにして負圧、
加圧エアーがエアー供給孔(4i)から板状体搬送バー
(1)に供給される。
ボール等の板状体を次工程に高速で供給する装置が提供
される。この板状体の供給装置は、板状体の保持を負圧
エアーにより行い、板状体の放出を加圧エアーにより行
うことを特徴としている。従って、負圧時エアー孔から
負圧・加圧管路系内に異物が吸引されても、該異物は加
圧時エアー孔から放出され、負圧・加圧管路系内に異物
が蓄積されることがなく、吸引力の低下を生じない。こ
のため安定的な運転が可能となる。また、本発明の板状
体の供給装置によれば、板状体の供給サイクルの短縮化
が図れるとともに、板状体に付着したゴミの除去が新た
な設備の設置をしなくても行える。更に、より好ましく
は、板状体を負圧によって保持の後、持ち上げた際、一
旦、所定距離、急激に降下させることによって、板状体
を持ち上げる際、一度に複数枚が持ち上がってしまうこ
とを防止でき、次工程においてトラブルの原因となるこ
とがない。このように本発明の板状体の供給装置は、産
業界において広く好適に用いられ得るものである。
を示す模式斜視図である。
式図である(負圧エアー供給時)。
式図である(加圧エアー供給時)。
Claims (3)
- 【請求項1】 上下、及び、前後に移動する機構を備え
た中空状の板状体搬送バー(1)の下面にエアー孔(1
a)が設けられており、該板状体搬送バー(1)の内部
が負圧の状態で板状体(2)に接するまで降下すること
により板状体を吸引、保持し、次いで、板状体搬送バー
(1)が該板状体を保持したまま上昇の後、板状体を目
的とする箇所の上方に搬送し、次いで板状体搬送バー
(1)内部を加圧の状態とすることによってエアー孔
(1a)からエアーを噴出させ、板状体を放出する機能
を有することを特徴とする板状体の供給装置。 - 【請求項2】 板状体搬送バー(1)が板状体を保持し
たまま上昇の後、所定距離、急激に降下する機構を有す
ることを特徴とする請求項1に記載の板状体の供給装
置。 - 【請求項3】 上記板状体搬送バー(1)に負圧・加圧
供給装置(4)が接続されており、更に、該負圧・加圧
供給装置(4)は、筒状体(4a)の二箇所にブロアー
(4b)のエアー取り入れ口(4c)、及び、エアー吐
出口(4d)につながる配管が接続され、更に、該筒状
体の内部には、板状体搬送バー(1)の位置を感知して
移動する、接続された2枚の切替弁(4e)を有するも
のであることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに
記載の板状体の供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23855695A JPH0977285A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 板状体の供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23855695A JPH0977285A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 板状体の供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0977285A true JPH0977285A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17032004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23855695A Ceased JPH0977285A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 板状体の供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0977285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015099758A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | 株式会社豊田自動織機 | 搬送装置 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP23855695A patent/JPH0977285A/ja not_active Ceased
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015099758A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | 株式会社豊田自動織機 | 搬送装置 |
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Effective date: 20040331 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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