JP2005230883A - 自動プレス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省スペースで少ない機器の簡単な構成の工数の少ないで作業効率の良い自動プレス装置を供する。
【解決手段】 上下に積み重ねられたブレード材1を上下に昇降自在に貯蔵する貯蔵手段10と、ブレード材1を上方から吸着して移送する吸着移送手段20と、ブレード材1をプレス加工するプレス機30と、プレス機30で加工されたブレード材2を排出する排出手段40と、吸着移送手段20,プレス機30および排出手段40を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、吸着移送手段20を駆動制御して貯蔵手段10に積み重ねられたブレード材1の最上位のブレード材1を上方から吸着し、プレス機30へ移送し、吸着を解除してプレス機30にセットし、プレス機30を駆動制御してプレス加工し、排出手段40を駆動制御してプレス加工されたブレード材2を排出する自動プレス装置。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タイヤトレッドに切り込みを形成するブレードをプレス加工で製造する自動プレス装置に関する。
ブレード材をプレス機に搬送してプレス成型する装置については、先に同出願人により出願された先行技術がある(特許文献1)。
特開2002−179247号公報
同特許文献1に開示されたプレス装置は、貯蔵箇所で昇降機にブレード材を順次積み重ねておき、順次上昇させながら最上位のブレード材を真空吸着ユニットで上方より吸着して上方に取り出し、パーツフィーダの上流端に移送する。
そしてパーツフィーダの振動によりブレード材は下流端に搬送され、プレス側の真空吸着ユニットによりパーツフィーダ下流端のブレード材を吸着してプレス機に移送してセットし、プレス加工に供給し、ブレードを製造し、排出している。
以上のように貯蔵箇所側とプレス機側にそれぞれ真空吸着ユニットを有し、両真空吸着ユニット間にパーツフィーダが介在してブレード材を搬送している。
パーツフィーダが介在することで、プレス装置全体のスペースを大きく必要とし、必要な機器も多く、多くの作業工数を有して効率が良くない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、省スペースで少ない機器の簡単な構成の工数の少ないで作業効率の良い自動プレス装置を供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明は、上下に積み重ねられたブレード材を上下に昇降自在に貯蔵する貯蔵手段と、ブレード材を上方から吸着して移送する吸着移送手段と、ブレード材をプレス加工するプレス機と、プレス機で加工されたブレード材を排出する排出手段と、前記吸着移送手段,前記プレス機および排出手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記吸着移送手段を駆動制御して前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材の最上位のブレード材を上方から吸着し、前記プレス機へ移送し、吸着を解除して前記プレス機にセットし、前記プレス機を駆動制御してプレス加工し、前記排出手段を駆動制御してプレス加工されたブレード材を排出する自動プレス装置とした。
吸着移送手段を駆動制御して貯蔵手段に積み重ねられたブレード材の最上位のブレード材を上方から吸着し、直接プレス機へ移送し、プレス機にセットし、プレス加工するので、パーツフィーダのような搬送手段および2台の吸着移送手段が不要であり、省スペースであり、少ない機器で少ない工数で効率の良い作業を実行することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の自動プレス装置において、前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材を下方から支持して上昇させる上昇手段を備え、前記制御手段は、前記吸着移送手段を駆動制御して前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材の最上位のブレード材を上方から吸着するときに、前記上昇手段を駆動制御して前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材を上昇させて最上位のブレード材を所定高さに位置させることを特徴とする。
吸着移送手段が貯蔵手段でブレード材を取り出すときには、最上位のブレード材が常に所定高さにあるので、吸着移送手段が同ブレード材を吸着して取り出すのが容易かつ確実で制御もし易い。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の自動プレス装置において、前記排出手段は、プレス機で加工されたブレード材を吹き飛ばして排出するエアブロー手段であることを特徴とする。
以下、本発明の一実施の形態について図1ないし図6に基づき説明する。
本実施の形態に係る自動プレス装置1の全体概略構成図を図1および図2に示す。
ブレード材1の貯蔵場所にブレード材1を上下に積み重ねて貯蔵する一対のストッカ10,10が配設されている。
各ストッカ10の上方に吸着移送機構20が真空吸着ユニット22を備えた移動基台21を上下に昇降自在とするとともに前後に移動自在として設けられている。
各ストッカ10の前方にはプレス機30が配置され、ストッカ10とプレス機30との間にはエアブロー機40が配置され、プレス機30の下型31に残った加工成型し完成品であるブレード2を前方に吹き飛ばし、かご45に入れ排出する。
ストッカ10は、図3に示すように、上下を開口した矩形筒状のガイド11とそのガイド11内を昇降する支持板12をロッドを介して駆動する昇降機13からなり、支持板12の上にブレード材1が積み重ねられる。
ここでは、ブレード材1は、先にプレス成型もしくは抜き、レーザ加工された半完成品である。
吸着移送機構20における移動基台21に備えられた真空吸着ユニット22は、移動基台21の前端に左右所定距離離れた一対の真空円筒23,23が下方へ垂設されており、その下端に吸着パッド24,24が設けられている。
プレス機30は、床に固定された下型31と上下に昇降して開閉する上型32とからなり、上方に移動したときは、下型31との間に前記移動基台21が移動してくることができる。
エアブロー機40は、吹き出し口を下型31の上面に向けている。
以上の昇降機13、吸着移送機構20、プレス機30、エアブロー機40は、コンピュータにより自動制御され、その制御による動作手順を図4ないし図6の各工程の説明図に従って説明する。
当初、ストッカ10は、支持板12上に積み重ねられた半完成品のブレード材1の最上位のブレード材1が所定の高さになるまで上昇させられており、その上方に吸着移送機構20における吸着パッド24が位置するホームポジションに移動基台21が位置している。
まず、ホームポジションに位置した移動基台21を下降してブレード材1を取りに行く(図4(1)参照)。
移動基台21に備えられた真空吸着ユニット22の一対の吸着パッド24をストッカ10に積み重ねられたブレード材1の最上位の所定高さにあるブレード材1の両端部分に当接し真空吸着ユニット22を駆動して吸着する(図4(2)参照)。
そして、移動基台21をホームポジションまで上昇して吸着したブレード材1を持ち上げる(図4(3)参照)。
次いで、移動基台21を直接プレス機30まで水平方向に移動して吸着したブレード材1を、上型32を上昇させて開いた状態にあるプレス機30の下型31の真上に位置させる(図4(4)参照)。
なお、この間にストッカ10において昇降機13を駆動して最上位となったブレード材1を所定高さまで上昇させておく。
次に、移動基台21を下降して吸着したブレード材1をプレス機30の下型31の上に載せ、真空吸着ユニット22による吸着を解除して所定位置にセットする(図5(5)参照)。
セット後、移動基台21を上昇し(図5(6)参照)、水平に移動してホームポジションに戻る(図5(7)参照)。
次に、プレス機30の上型32を下降して下型31上の半完成品のブレード材1をプレス加工するとともに、移動基台21を下降してストッカ10における最上位の所定高さに位置したブレード材1に吸着パッド24を当接し吸着する(図5(8)参照)。
プレス機30によるプレス加工が終了すると、上型32を上昇させて開き、その間に移動基台21をホームポジションまで上昇して吸着したブレード材1を持ち上げる(図6(9)参照)。
プレス機30によりプレス加工され下型31上に残された完成品であるブレード2は、下型31の側方に配置されたエアブロー機40の駆動によるエアの下型上面への吹き付けにより吹き飛ばされ、前方のかご45に排出される(図6(10)参照)。
次いで、移動基台21を直接プレス機30まで移動し、この間にストッカ10において昇降機13を駆動して最上位となったブレード材1を所定高さまで上昇させておく図4(4)に示した工程に戻り、以後図4(4)から図6(10)に示す各工程を順次繰り返し実行してブレード材1のプレス成型を自動的に行う。
本自動プレス装置は、ストッカ10に積み重ねられたブレード材1の最上位のブレード材1を吸着保持し、直接プレス機30へ移送しセットするので、パーツフィーダのような搬送手段や別途吸着移送機構を必要とせず、省スペースである。
また、機器が少なく構成が簡単で、少ない工数で効率の良い作業を実行することができる。
プレス機30で加工成型されたブレード2を排出するのに、エアブロー機40を用いることで、ブレード2を簡単な機構で容易に排出することができる。
真空吸着ユニット22の吸着パッド24がストッカ10でブレード材1を取り出すときには、ストッカ10に積み重ねられた最上位のブレード材1を昇降機13の駆動により常に所定高さに位置させるので、移動基台21を昇降させ真空吸着ユニット22が同ブレード材を吸着して取り出すのが容易かつ確実で制御もし易い。
以上の実施の形態では、吸着移送機構20の真空吸着ユニット22によりブレード材1を真空吸着していたが、電磁石により電磁吸着するようにしてもよい。
また、本自動プレス装置は、ストッカ10に半完成品のブレード材1が貯蔵され、同ブレード材1をプレス機30でプレス成型して完成品のブレード2を製造していたが、大きな板金から切り出された平板のブレード材をストッカ10に貯蔵して、同ブレード材を取り出し、プレス機30にセットしプレス成型して半完成品のブレード材を得るのにも利用される。
本発明の一実施の形態に係る自動プレス装置の全体概略構成を示す平面図である。 同側面図である。 ストッカの断面図である。 本自動プレス装置の動作手順を経時的に順次並べて示した説明図である。 図4の続きの説明図である。 図5の続きの説明図である。
符号の説明
1…ブレード材、2…ブレード、
10…ストッカ、11…ガイド、12…支持板、13…昇降機、
20…吸着移送機構、21…移動基台、22…真空吸着ユニット、23…真空円筒、24…吸着パッド、
30…プレス機、31…下型、32…上型、
40…エアブロー機、45…かご。

Claims (3)

  1. 上下に積み重ねられたブレード材を上下に昇降自在に貯蔵する貯蔵手段と、
    ブレード材を上方から吸着して移送する吸着移送手段と、
    ブレード材をプレス加工するプレス機と、
    プレス機で加工されたブレード材を排出する排出手段と、
    前記吸着移送手段,前記プレス機および排出手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記吸着移送手段を駆動制御して前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材の最上位のブレード材を上方から吸着し、前記プレス機へ移送し、吸着を解除して前記プレス機にセットし、前記プレス機を駆動制御してプレス加工し、前記排出手段を駆動制御してプレス加工されたブレード材を排出することを特徴とする自動プレス装置。
  2. 前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材を下方から支持して上昇させる上昇手段を備え、
    前記制御手段は、前記吸着移送手段を駆動制御して前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材の最上位のブレード材を上方から吸着するときに、前記上昇手段を駆動制御して前記貯蔵手段に積み重ねられたブレード材を上昇させて最上位のブレード材を所定高さに位置させることを特徴とする請求項1記載の自動プレス装置。
  3. 前記排出手段は、プレス機で加工されたブレード材を吹き飛ばして排出するエアブロー手段であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動プレス装置。


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