JPH0975542A - 衝撃発生装置及びこれを用いたシミュレータ - Google Patents

衝撃発生装置及びこれを用いたシミュレータ

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JPH0975542A
JPH0975542A JP7263565A JP26356595A JPH0975542A JP H0975542 A JPH0975542 A JP H0975542A JP 7263565 A JP7263565 A JP 7263565A JP 26356595 A JP26356595 A JP 26356595A JP H0975542 A JPH0975542 A JP H0975542A
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JP7263565A
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Shinichiro Aiki
伸一郎 相木
Osamu Arai
修 新井
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Namco Ltd
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Namco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たたきつけるような感覚を与える衝撃発生装
置及びこれを用いたシミュレータを提供することを課題
とする。 【解決手段】 ハンドル14を支持する支持体20は、
往復運動できるように設けられ、空気圧シリンダ40を
介して往復駆動される。空気圧シリンダ40は、両端部
に吸排口50、52が形成されて、排気口及びポンプに
接続され、いずれか一方から圧縮空気を導入することで
いずれかの方向に駆動力を与える。また、吸排口50、
52は、排気口との間に弁54、56を有し、弁54は
小さく解放されている。したがって、ハンドル14が突
出する方向に急速に動き、反対方向には比較的ゆっくり
と動くので、これによって、たたきつけるような衝撃を
与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃発生装置及び
これを用いたシミュレータに関し、例えば、業務用ゲー
ム装置に適用される衝撃発生装置及びこれを用いたシミ
ュレータに関する。
【0002】
【発明の背景】従来より、戦闘シミュレーションを行う
ための業務用ゲーム装置が知られている。このゲーム装
置は、戦車などの操縦席を模して構成され、操縦レバー
を操作して画面の走行体を走行させるとともに、発射ボ
タンを押してミサイルなどを発射できるようになってい
る。
【0003】また、プレーヤに現実感を与えるために、
操縦レバーやシートに振動を与えることも行われてき
た。
【0004】しかし、この振動は、小刻みに一定期間揺
れるものであるため、走行体の走行時の振動をイメージ
させるには適しているが、例えばミサイル発射時の反動
や攻撃対象の爆破による衝撃をイメージさせることがで
きなかった。このような衝撃は、小刻みに揺れるという
ものではなく、瞬間的にたたきつけるような感覚を与え
るものである。
【0005】しかも、振動は、細かく分析してみると、
一方向への揺れとその反対方向への揺れが同じ程度の大
きさで繰り返されるものであるのに対して、爆破などの
衝撃は、一方向へ瞬間的に大きな力が加えられ、反対方
向には比較的緩やかな力で戻るというものである。
【0006】したがって、従来のゲーム装置によれば、
爆破などの衝撃を体感させるということができなかっ
た。なお、このことは、ゲーム装置に限らず、シミュレ
ータであれば該当することである。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、たたきつけるような感覚を与え
る衝撃発生装置及びこれを用いたシミュレータを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、往復運動できるように設け
られた被駆動体と、この被駆動体を一方の運動方向に急
速に動かす第一の駆動手段と、この第一の駆動手段によ
る前記被駆動体の動きを急激に停止させる停止手段と、
前記第一の駆動手段による駆動よりも比較的ゆっくりと
前記被駆動体を反対の運動方向に戻す第二の駆動手段
と、を含むことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、被駆動体は、第一の駆動
手段によって急速に動かされ、停止手段によって急激に
停止させられることで、大きな衝撃を与えられる。ま
た、被駆動体は、第二の駆動手段によって比較的ゆっく
りと戻されるので、この戻る動作のときに受ける衝撃は
小さい。こうして、被駆動体に、一方向のみの大きな衝
撃、つまりたたきつけるような衝撃を与えることができ
る。
【0010】なお、被駆動体に、単なる往復運動ではな
く衝撃を与えるには、第一の駆動手段による被駆動体の
運動距離を、2cm程度として長すぎないようにするこ
とが好ましい。
【0011】また、停止手段は、第一の駆動手段から被
駆動体に与えられる駆動力を停止した瞬間に、第二の駆
動手段による反対方向に駆動力を与えることを構成内容
としてもよい。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の衝
撃発生装置において、前記駆動手段は、圧縮空気によっ
て前記被駆動体を動かすことを特徴とする。
【0013】例えば、駆動手段が空気圧縮機を含み、こ
の空気圧縮機によって圧縮された空気のエネルギを機械
的な往復直線運動に変換して、被駆動体を動かすように
することが好ましい。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の衝
撃発生装置において、シリンダと、このシリンダ内を往
復運動するピストンと、前記シリンダの両端部に形成さ
れた第一及び第二の吸排口と、この第一及び第二の吸排
口から排出される空気流量を調整する第一及び第二の弁
と、前記ピストンと前記被駆動体とを接続するピストン
ロッドと、を有して圧縮空気のエネルギを機械的な往復
直線運動に変換する空気圧シリンダを含み、前記第一の
駆動手段は、前記第二の弁を大きく解放して前記第一の
吸排口から圧縮空気を送り込んで前記被駆動体を一方向
に駆動し、前記第二の駆動手段は、前記第一の弁を小さ
く解放して前記第二の吸排口から圧縮空気を送り込んで
前記被駆動体を反対方向に駆動することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、第一及び第二の駆動手段
は、いずれも空気圧シリンダを構成の一つと共有する。
【0016】この空気シリンダは、両端部に第一及び第
二の吸排口が形成されているので、一方の吸排口からシ
リンダ内に空気を送り込むと、ピストンを介して、他方
の吸排口からシリンダ内の空気を放出するようになって
いる。
【0017】また、第一及び第二の吸排口は、第一及び
第二の弁によって排気の空気流量を調整できるようにな
っている。したがって、シリンダ内に送り込まれる圧縮
空気の圧力が一定であっても、弁によって、第一の吸排
口から放出される空気流量と、第二の吸排口から放出さ
れる空気流量と、を変えることができる。そうすると、
大きな空気流量に設定された吸排口の方向にはピストン
が急速に動き、小さな空気流量に設定された吸排口の方
向にはピストンが比較的ゆっくりと動く。
【0018】そして、第一の駆動手段は、第二の弁を大
きく解放して第一の吸排口から圧縮空気を送り込んで前
記被駆動体を一方向に急速に駆動し、第二の駆動手段
は、第一の弁を小さく解放して第二の吸排口から圧縮空
気を送り込んで前記被駆動体を反対方向に比較的ゆっく
りと駆動することができる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1記載の衝
撃発生装置において、前記被駆動体に対して一方の運動
方向に付勢力を与える付勢手段と、この被駆動体に設け
られる従動体と、この従動体に接触して運動を与える原
動カムと、を有し、前記原動カムは、前記付勢力を規制
して対抗する方向に比較的ゆっくりと前記従動体を動か
す規制接触領域と、前記付勢力の規制を急速に解除して
前記従動体が付勢される方向に急速に動くのを許容する
許容接触領域と、を有し、前記第一の駆動手段は、前記
原動カムの許容接触領域において、前記被駆動体を付勢
される方向に急速に動かし、前記第二の駆動手段は、前
記原動カムの規制接触領域において、前記被駆動体を反
対の方向に比較的ゆっくりと戻すことを特徴とする。
【0020】本発明によれば、第一の駆動手段は付勢手
段を含み、第二の駆動手段は原動カム及び従動体を含
む。
【0021】そして、第二の駆動手段は、原動カムによ
って従動体をゆっくりと動かすことで、被駆動体を動か
す。詳しくは、原動カムは、規制接触領域において従動
体を動かす。また、原動カムには許容接触領域を有し、
この領域では、従動体は付勢力によって急速に動くよう
になっている。したがって、これにより被駆動体を急速
に動かすことができる。
【0022】請求項5記載の発明は、プレーヤの操縦操
作により仮想空間内を移動して、仮想空間内に登場する
敵に対して攻撃を行うシミュレータであって、該仮想空
間のプレーヤから見える情景を画像合成して表示する表
示装置と、プレーヤが仮想空間内の敵に対する攻撃を行
う攻撃入力装置を含む操作入力装置と、この操作入力装
置を支持する支持体と、この支持体の周囲に設けられる
計器板と、プレーヤの攻撃入力操作に同期して前記支持
体を前記計器板に対して前後に往復動させる衝撃発生装
置と、を有し、プレーヤの攻撃入力操作に同期してプレ
ーヤに衝撃を与えることを特徴とする。
【0023】本発明によれば、支持体のみに衝撃が与え
られ、その周囲の計器板には衝撃が与えられない。した
がって、静止した計器板との対比において、衝撃を受け
る支持体を視覚的にとらえることができる。
【0024】ここで、例えば、支持体を戦車の砲台とし
て構成すれば、実際の砲台と同じようなイメージを与え
ることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載の衝撃発生装置を用いたシミュレ
ータであって、プレーヤが仮想空間内の敵に対する攻撃
を行う攻撃入力装置を含む操作入力装置と、この操作入
力装置を支持する支持体と、この支持体の周囲に設けら
れる計器板と、を有し、前記支持体のみに、前記衝撃発
生装置から衝撃を与えられることを特徴とする。
【0026】本発明によれば、上述した衝撃発生装置に
よって支持体のみに衝撃が与えられ、その周囲の計器板
には衝撃が与えられない。したがって、静止した計器板
との対比において、衝撃を受ける支持体を視覚的にとら
えることができる。
【0027】ここで、例えば、支持体を戦車の砲台とし
て構成すれば、実際の砲台と同じようなイメージを与え
ることができる。
【0028】請求項7記載の発明は、シミュレータであ
って、プレーヤが操縦を行うハンドルと、このハンドル
を支持する支持体と、この支持体の周囲に設けられる計
器板と、プレーヤが座るシートを有し、前記支持体に
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の衝撃発生
装置から衝撃を与えられるとともに、前記シートにも、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の衝撃発生装置
から衝撃を与えられることを特徴とする。
【0029】本発明によれば、シート及び支持体の両方
に衝撃が与えられるので、一層現実に近いシミュレータ
となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0031】本実施の形態は、戦車の操縦をプレーヤに
体験させるシミュレータであって、本発明に係る衝撃発
生装置が適用されたものである。図2には、そのシミュ
レータのコクピットが示されており、このコクピットの
前面には、図示しないディスプレイが設けられて、仮想
空間が表示されるようになっている。
【0032】コクピット本体10には、プレーヤが座る
シート12と、ハンドル14と、ハンドル14を支持す
る支持体20と、支持体20の両側に設けられた計器板
16と、が設けられている。なお、支持体20は、ハン
ドル14を回転可能に支持するとともに、ハンドル14
の回転角度を電気的信号として出力できるようになって
おり、その詳細については周知であるので説明を省略す
る。
【0033】そして、このコクピット本体10は、基台
30の上で前後に動くようになっている。また、支持体
20は、シート12に着席したプレーヤに対して前後に
動くようになっている。
【0034】これらコクピット本体10又は支持体20
の動きは、たたきつけるような衝撃をプレーヤに体験さ
せるような動きとなっており、そのための構成及び作用
について説明する。
【0035】図1は、支持体20の取り付け構造を示す
図である。コクピット本体10にはレール18が固定さ
れ、支持体20にはスライダ22が取り付けられてい
る。ここで、スライダ22は、図示しないベアリングを
介してレール18に沿って直線運動できるようになって
いる。したがって、支持体20は、コクピット本体10
に対して直線往復運動することができる。なお、スライ
ダ22及びレール18は、周知のものが使用されるので
詳細な説明は省略する。
【0036】また、支持体20にはストッパ24が設け
られ、コクピット本体10には制止板11が設けられ、
ストッパ24が制止板11に当たることで、支持体20
の一方向における移動が規制される。そして、反対方向
の移動を規制するために、コクピット本体10にストッ
パ13が設けられており、ストッパ13が支持体20に
当たって、反対方向における移動を規制するようになっ
ている。こうして、支持体20の直線往復運動における
移動範囲が限定される。
【0037】さらに、コクピット本体10には空気圧シ
リンダ40が固定されている。空気圧シリンダ40は、
シリンダ42内をピストン44が往復運動し、ピストン
44に固定されたピストンロッド46が、シリンダ42
の一方端側から支持体20に連結部48を介して連結さ
れて、支持体20を往復運動させるようになっている。
【0038】また、シリンダ42の両端部には、吸排口
50、52が形成されて、いずれも図示しないポンプに
接続されて圧縮空気を導入できるとともに、図示しない
排気口に接続されて空気を排出できるようになってい
る。
【0039】したがって、一方の吸排口50から圧縮空
気をシリンダ42内に送り込むと、その圧力でピストン
44が他方の吸排口52の方向へ移動し、吸排口52か
ら空気が排出される。あるいは逆に、他方の吸排口52
から圧縮空気をシリンダ42内に送り込むと、その圧力
でピストン44が一方の吸排口50の方向へ移動し、吸
排口50から空気が排出される。
【0040】しかも、図示しない排気口と吸排口50、
52との間には、それぞれ弁54、56が設けられてい
るので、排気の空気流量を調整することができる。した
がって、吸排口50及び吸排口52からシリンダ42内
に送り込まれる圧縮空気の圧力がいずれも同じであって
も、弁54、56によって、吸排口50から放出される
空気流量と、吸排口52から放出される空気流量と、を
変えることができる。
【0041】そして、弁56は大きく解放されて吸排口
52から大きな空気流量での排気ができるように設定さ
れている。したがって、吸排口52の方向にはピストン
44が急速に動くようになっている。一方、弁54は小
さく解放されて吸排口50からは小さな空気流量の排気
しかできないように設定されている。したがって、吸排
口50の方向にはピストン44が比較的ゆっくりと動
く。
【0042】ピストン44がこのように動くと、このピ
ストン44の動きに連動する支持体20は、プレーヤの
方向に急激に動き(図1において一点鎖線で示す)、そ
の後直ちにプレーヤから離れる方向には比較的ゆっくり
を戻る。このような一方向のみに急激に動くという運動
は、プレーヤに対してたたきつけるような衝撃をイメー
ジさせる。
【0043】また、本実施の形態では、制止板11とス
トッパ24とが当たらないように、その前に吸排口52
から圧縮空気を導入するので、コクピット本体10には
大きな衝撃を与えないようにして故障を防いでいる。同
様に、ストッパ13と支持体20とが当たらないよう
に、その前に吸排口50から圧縮空気を導入するように
なっている。したがって、制止板11、ストッパ13、
24は、ポンプの制御が正常でないときにのみ機能する
ものである。なお、ストッパ13と支持体20とを常に
当たるようにして、位置合わせと衝撃発生という両方の
効果を奏するようにしてもよい。
【0044】また、こうして移動する支持体20の移動
距離は、2cm程度に設定されている。
【0045】そして、図2に示すように、支持体20の
両側には計器板16が設けられ、この計器板16は静止
したままで支持体20が動くようになっている。したが
って、静止した計器板16との対比において、支持体2
0は視覚的にも動きが分かるようになっている。
【0046】次に、図3は、コクピット本体10の取り
付け構造を示す図である。概略的に言えば、コクピット
本体10は、空気圧シリンダ60を介して基台30の上
で前後に動くようになっている。
【0047】詳しくは、コクピット本体10の下面に
は、ローラ70が6箇所に設けられて、コクピット本体
10を基台30上で前後に移動できるよう支えている。
そして、基台30にはストッパ32が設けられており、
このストッパ32はコクピット本体10の前部及び後部
に当たるようになっているので、コクピット本体10の
移動範囲を制限することができる。
【0048】また、コクピット本体10の下面には、他
のローラ72が設けられ、このローラ72の上側に配置
される規制板34が基台30に固定されていて、ローラ
72が規制板34によって上方向に移動できないことか
ら、コクピット本体10が基台30から離れないように
なり、抜け止めのような機能を果たすようになってい
る。
【0049】コクピット本体10の下面には、さらに別
のローラ74が設けられている。このローラ74は、上
記ローラ70、72と異なり、上下方向に伸びる軸を回
転軸として横向きに配置されている。そして、ローラ7
4を挟んで、基台30にガイド36、36が設けられて
いる。このガイド36は、コクピット本体10の移動方
向に沿って延びているので、コクピット本体10が移動
する方向をガイドするようになっている。
【0050】以上のように、コクピット本体10は、ロ
ーラ70、72、74によって、支持、抜け止め、及び
方向ガイドがなされて、直線往復運動できるようになっ
ている。そして、この直線往復運動の駆動力は、空気圧
シリンダ60を介して圧縮空気によって与えられる。
【0051】なお、空気圧シリンダ60の詳細は、図1
に示す空気圧シリンダ40と同様であるので説明を省略
する。
【0052】また、コクピット本体10の移動距離も、
2cm程度に設定されており、その移動範囲の規制は、
上述した支持体20の移動範囲の規制と同様に、空気圧
シリンダ60によって行われ、ストッパ32は予備的な
ものとなっている。あるいは、ストッパ32がコクピッ
ト本体10に当たるようにして、位置合わせと衝撃発生
という両方の効果を達成するようにしてもよい。
【0053】本実施の形態は、上記のように構成されて
おり、以下その作用を説明する。図4は、支持体20及
びコクピット本体10の駆動時間と移動距離の関係を示
すグラフである。
【0054】図2に示すシミュレータのシート12にプ
レーヤが座り、シミュレーションが始まると、図示しな
いディスプレイに仮想空間が表示される。ここでは、戦
車の操縦のシミュレーションが想定されているので、デ
ィスプレイには戦車の外の景色や攻撃対象などが表示さ
れる。そして、攻撃を行って攻撃対象を爆破したとき
に、上述した手段によって砲撃の衝撃をプレーヤに与え
る。
【0055】詳しくは、空気圧シリンダ40、60を介
して支持体20とコクピット本体10とを同時に駆動し
ようとするが、コクピット本体10は重量物であるた
め、支持体20よりも移動が遅くなる。つまり、図4に
示すように、支持体20は、0.01秒程度で2cm程
度急激に動いてプレーヤに衝撃を与えるが、コクピット
本体10は、0.03秒程度で2cm程度動くようにな
っている。ただし、ここで0.03秒程度とはいうもの
の、たたきつけるような衝撃を与えるのに十分素早い動
きである。
【0056】こうして、まず、支持体20に衝撃を与
え、わずかに遅れてコクピット本体10に衝撃を与える
と、砲撃の衝撃を再現させるのに最も適したものである
ことが実験的に明らかになった。
【0057】次に、図5は、本実施の形態の変形例を示
す図である。同図において、コクピット本体110に
は、スライダ(図示せず)が固定され、支持体120に
はレール122が固定されている。したがって、支持体
120はレール122とともに、コクピット110に対
して直線運動できるようになっている。また、レール1
22には、移動板124が固定されており、移動板12
4はレール122とともに動くようになっている。
【0058】そして、移動板124には、バネ126を
自然長さよりも伸ばした状態で取り付けて、支持体12
0が飛び出す方向に付勢力を与えている。また、移動板
124には、ローラ128が回転自在に取り付けられて
いる。
【0059】このローラ128は、コクピット本体11
0に回転自在に取り付けられたカム130のカムフォロ
アとなるものである。そして、円盤カム130は、カム
溝132が形成されて、コクピット本体11に固定され
たモータ112及びベルト114によって回転するよう
になっている。
【0060】こうして、円盤カム130が回転すると、
そのカムフォロアーとなるローラ128がカム溝132
に沿って直線往復運動し、ローラ128が取り付けられ
た移動板124も同様に直線往復運動し、この運動は、
そのまま移動体120の運動となる。
【0061】図6は、円盤カム130によるローラ12
8の動きを説明する図である。同図において、円盤カム
130のカム溝132には、中心方向にへこむ窪み13
2aが形成されており、この窪み132aの位置にロー
ラ128が配置されると、円盤カム130の回転が停止
するようにモータ112は制御されている。詳しくは、
窪み132aの多少手前でモータ112への通電を切
り、惰性で円盤カム130が多少回転して、窪み132
aの位置にローラ128が配置されるて停止するように
なっている。
【0062】また、カム溝132は、窪み132aを過
ぎると、急激に中心方向に傾斜する急傾斜部132bを
有し、この急傾斜部132bから徐々に中心からの距離
が大きくなって、半径r1<r2<r3<r4<r5と
なるように傾斜する緩傾斜部132cを有している。
【0063】そして、プレーヤに衝撃を与えるときに
は、図において矢印で示す方向に、円盤カム130を回
転させる。そうすると、バネ126が縮む力によって、
ローラ128が急激に円盤カム130の中心方向に動
く。この方向は、すなわち、支持体120が突出する方
向であり、プレーヤに衝撃を与える方向である。
【0064】こうして、バネ126の力によって、ロー
ラ128が急激に動くと、この動きは支持体120の動
きとなり、たたきつけるような衝撃をプレーヤに与える
ことができる。
【0065】そして、円盤カム130がさらに回転をつ
づけると、緩傾斜部132cでは半径r1<r2<r3
<r4<r5となっているので、ローラ128は徐々に
円盤カム130の中心から離れる方向に移動する。この
方向は、上記衝撃を与えるのとは逆の方向であり、バネ
126を伸ばす方向である。
【0066】こうして、モータ112の駆動力によって
ローラ128は、徐々にもとの方向に戻されるととも
に、バネ126の付勢力を大きくしていく。また、この
ときの動きは緩やかな動きなので、衝撃を与えないよう
になっている。
【0067】以上のように、この変形例によっても、プ
レーヤに対して一方向のみのたたきつけるような衝撃を
与えることができる。
【0068】なお、本実施の形態では、シミュレータに
本発明を適用したが、シミュレーションゲーム装置にも
本発明を適用することができる。また、図4に示すよう
に、一方向にたたきつける動きをした後に直ちに戻るよ
うに制御する場合に限らず、一方向にたたきつける動き
をした後、所定時間停止してから逆方向に戻るようにし
てもよい。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るシミュレータの衝撃発生装
置の構造を示す図である。
【図2】本実施の形態に係るシミュレータの全体を示す
概略図である。
【図3】シミュレータのコクピットに衝撃を与える機構
を示す概略図である。
【図4】ハンドルを支持する支持体及びシートを備える
コクピット本体の動きを示す図である。
【図5】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図6】図5におけるカムの溝の形状を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 コクピット本体(被駆動体) 12 シート 14 ハンドル 16 計器板 20 支持体(被駆動体) 40 空気圧シリンダ 42 シリンダ 44 ピストン 46 ピストンロッド 50 吸排口(第一の吸排口) 52 吸排口(第二の吸排口) 54 弁(第一の弁) 56 弁(第二の弁)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復運動できるように設けられた被駆動
    体と、この被駆動体を一方の運動方向に急速に動かす第
    一の駆動手段と、この第一の駆動手段による前記被駆動
    体の動きを急激に停止させる停止手段と、前記第一の駆
    動手段による駆動よりも比較的ゆっくりと前記被駆動体
    を反対の運動方向に戻す第二の駆動手段と、を含むこと
    を特徴とする衝撃発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衝撃発生装置において、 前記駆動手段は、圧縮空気によって前記被駆動体を動か
    すことを特徴とする衝撃発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の衝撃発生装置において、 シリンダと、このシリンダ内を往復運動するピストン
    と、前記シリンダの両端部に形成された第一及び第二の
    吸排口と、この第一及び第二の吸排口から排出される空
    気流量を調整する第一及び第二の弁と、前記ピストンと
    前記被駆動体とを接続するピストンロッドと、を有して
    圧縮空気のエネルギを機械的な往復直線運動に変換する
    空気圧シリンダを含み、 前記第一の駆動手段は、前記第二の弁を大きく解放して
    前記第一の吸排口から圧縮空気を送り込んで前記被駆動
    体を一方向に駆動し、 前記第二の駆動手段は、前記第一の弁を小さく解放して
    前記第二の吸排口から圧縮空気を送り込んで前記被駆動
    体を反対方向に駆動することを特徴とする衝撃発生装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の衝撃発生装置において、 前記被駆動体に対して一方の運動方向に付勢力を与える
    付勢手段と、この被駆動体に設けられる従動体と、この
    従動体に接触して運動を与える原動カムと、を有し、 前記原動カムは、前記付勢力を規制して対抗する方向に
    比較的ゆっくりと前記従動体を動かす規制接触領域と、
    前記付勢力の規制を急速に解除して前記従動体が付勢さ
    れる方向に急速に動くのを許容する許容接触領域と、を
    有し、 前記第一の駆動手段は、前記原動カムの許容接触領域に
    おいて、前記被駆動体を付勢される方向に急速に動か
    し、 前記第二の駆動手段は、前記原動カムの規制接触領域に
    おいて、前記被駆動体を反対の方向に比較的ゆっくりと
    戻すことを特徴とする衝撃発生装置。
  5. 【請求項5】 プレーヤの操縦操作により仮想空間内を
    移動して、仮想空間内に登場する敵に対して攻撃を行う
    シミュレータであって、 該仮想空間のプレーヤから見える情景を画像合成して表
    示する表示装置と、 プレーヤが仮想空間内の敵に対する攻撃を行う攻撃入力
    装置を含む操作入力装置と、 この操作入力装置を支持する支持体と、 この支持体の周囲に設けられる計器板と、 プレーヤの攻撃入力操作に同期して前記支持体を前記計
    器板に対して前後に往復動させる衝撃発生装置と、を有
    し、 プレーヤの攻撃入力操作に同期してプレーヤに衝撃を与
    えることを特徴とするシミュレータ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の衝撃発生装置を用いたシミュレータであって、 プレーヤが仮想空間内の敵に対する攻撃を行う攻撃入力
    装置を含む操作入力装置と、この操作入力装置を支持す
    る支持体と、この支持体の周囲に設けられる計器板と、
    を有し、 前記支持体のみに、前記衝撃発生装置から衝撃を与えら
    れることを特徴とするシミュレータ。
  7. 【請求項7】 シミュレータであって、 プレーヤが操縦を行うハンドルと、このハンドルを支持
    する支持体と、この支持体の周囲に設けられる計器板
    と、プレーヤが座るシートを有し、 前記支持体には、請求項1から請求項4のいずれかに記
    載の衝撃発生装置から衝撃を与えられるとともに、前記
    シートにも、請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    衝撃発生装置から衝撃を与えられることを特徴とするシ
    ミュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017196293A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 株式会社バンダイナムコエンターテインメント ゲームシステム

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