JPH0974815A - 作業機昇降装置 - Google Patents

作業機昇降装置

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JPH0974815A
JPH0974815A JP23242095A JP23242095A JPH0974815A JP H0974815 A JPH0974815 A JP H0974815A JP 23242095 A JP23242095 A JP 23242095A JP 23242095 A JP23242095 A JP 23242095A JP H0974815 A JPH0974815 A JP H0974815A
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Shuichi Togami
修一 戸上
Katsumi Fujiki
勝美 藤木
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Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機の重量が重い場合に、作業機を下降さ
せて次の作業を行うときに、初期の食い込みが大きく、
作業深さが安定しない。 【解決手段】 運転席6近傍に前後進レバー30を配置
し、該前後進レバー30のグリップ30aに作業機昇降
レバー32を設け、運転席側方にポジションレバー31
を設けて、前記作業機昇降レバー32をモーター60を
介して、昇降用コントロールバルブ67のスプール71
と連動し、該作業機昇降レバー32の下降操作時に該モ
ーター60を徐々に減速駆動するように構成した。そし
て、前記ポジションレバーの操作を優先するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラクタの後部に作
業機を付設し、該作業機を前後進レバーに設けたワンタ
ッチ式の昇降レバーで昇降できるようにした技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタの後部に作業機装着装置
を介して作業機を装着し、この作業機の昇降は運転席側
部に配置したポジションレバーまたは昇降スイッチを回
動することによって制御バルブを切り換えてシリンダー
を伸縮して、作業機装着装置のリフトアームを回動して
昇降できるように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように作業機を
昇降するためのポジションレバーまたは昇降スイッチを
運転席の側方に配置した場合、圃場端で回行するとき
は、圃場端で停止するか、或いは減速して、ポジション
レバーまたは昇降スイッチを操作して作業機を上昇し、
変速装置を操作して、減速でUターンしたり、後進に変
速して切り返しして、次の条に合わせて作業を行うよう
にしていた。このように、回行時には変速操作と作業機
の昇降操作を別々に行うことになり、回行するために時
間を要していた。また、特に大形のトラクタで作業機の
重量が重い場合には、作業機の下降は自重により行うよ
うに構成していたために、初期の食い込みが大きく、作
業深さが安定しないという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、運転席近傍に前後進レバーを配置し、該前後進レバ
ーのグリップに作業機昇降レバーを設け、運転席側方に
ポジションレバーを設けて、それぞれのレバーを昇降用
コントロールバルブのスプールと連動した昇降制御装置
であって、前記作業機昇降レバーをモーターを介して前
記スプールと連動し、該作業機昇降レバーの下降操作時
に該モーターを徐々に減速駆動するように構成した。そ
して、前記ポジションレバーの操作を優先するように構
成した。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面に示した実施例
の構成を説明する。図1はクローラー型トラクタの全体
側面図、図2は同じく平面図、図3は運転部のキャビン
内部平面図、図4はフロントコラム内の操向伝達部と主
変速伝達部を示す側面図、図5は同じく正面図、図6は
ポジションレバーの取付部の側面図、図7は昇降用コン
トロールバルブの駆動部の側面図と制御ブロック図であ
る。
【0006】図1、図2において全体構成から説明す
る。クローラー型のトラクタは機体フレーム1の前部に
エンジンEを載置し、ボンネット2内に収納している。
機体フレーム1の後端には三点リンク式の作業機装着装
置Aを配置し、該作業機装着装置Aの後端に作業機Bを
装着し、昇降手段4によって昇降可能としている。な
お、本実施例の作業機Bはロータリ耕耘装置であり、昇
降手段4は油圧シリンダーである。
【0007】前記ボンネット2の後部にはキャビン3が
配置され、該キャビン3内にハンドル5や運転席6を内
装して運転部Cを構成している。該キャビン3の左右両
側には燃料タンク7と作動油タンク8が配設されてい
る。また、前記機体フレーム1の下方にはクローラー式
走行装置Dを配置している。
【0008】該クローラー式走行装置Dは走行フレーム
12を機体下方に配設し、該走行フレーム12の前端に
駆動輪13を配置し、後端に緊張できるように従動輪1
4を配置し、走行フレーム12の下部に転動輪15・1
5・・・を配置し、上部にローラー16を軸支し、これ
ら駆動輪13、従動輪14、転動輪15、ローラー16
の周囲にクローラ17を巻回して、左右の駆動輪13・
13を油圧モータM・Mによって回動させることで走行
するようにしている。
【0009】前記エンジンEの後部にはクラッチケース
を介してフロントミッションケース20が固設され、該
フロントミッションケース20の後部に一対の油圧ポン
プP1・P1と作業機用の油圧ポンプP2が直列に配置
されて、該油圧ポンプP1・P1と左右の油圧モータM
・Mをそれぞれ配管によって連通して、油圧ポンプP1
・P1より油圧モータM・Mへ圧油を送油して、油圧モ
ータM・Mを駆動するようにしている。また、機体フレ
ーム1の後部にはリアミッションケース21が配設さ
れ、前記フロントミッションケース20よりユニバーサ
ルジョイント22を介してリアミッションケース21に
動力が伝達される。該リアミッションケース21の後面
にはPTO軸19が後方へ突出され、該PTO軸19に
ユニバーサルジョイント23を介して作業機Bに動力が
伝達されるように構成している。
【0010】そして、前記運転部C内は図3に示すよう
に、前記ボンネット2の後部にフロントコラム9が設け
られ、その後方に運転席6を配置し、該運転席6の右側
に右レバーガイド25を設けて、ポジションレバー31
やドラフトコントロールレバー33等を設け、左側にP
TO変速レバー34・35等を設けている。前記フロン
トコラム9の上面より丸形のハンドル5が突出され、該
フロントコラム9の上面には速度計や燃料計等の操作パ
ネル27が配置され、更に、フロントコラム9の上面の
進行方向に向かって右側にアクセルレバー24が突出さ
れ、左側に前後進レバー30が突出されている。該前後
進レバー30のグリップ30aには作業機昇降レバー3
2と副変速スイッチが設けられている。
【0011】そして、図4、図5に示すように、前記フ
ロントコラム9の下後部にはブレーキペダル36とその
ロックレバー37が突出され、フロントコラム9下方の
左右の機体フレーム1・1の間にステアリングボックス
40が配設されている。該ステアリングボックス40内
に増減速連動機構が収納され、前記ハンドル5の回動軸
下部と前後進レバー30に連結したリンクの一端が挿入
され、操向操作と変速操作が連動できるようにしてい
る。
【0012】即ち、ハンドル5の中央の回転軸が伝動軸
41を介してステアリングボックス40の上面より上方
へ突出したピニオン軸39に連結されている。一方、前
後進レバー30の回動基部はレバー支軸42に固定さ
れ、該レバー支軸42の中途部に作動アーム43を固設
し、該作動アーム43はレバー操作位置保持手段44に
よって押圧付勢されて、前記前後進レバー30を回動し
た時に任意位置で保持できるようにしている。前記作動
アーム43に連結リンク45と規制ロッド46が連結さ
れ、規制ロッド46には回動時に中立位置で止めること
ができるデテント機構と前後最大回動量の規制機構が連
結されている。
【0013】前記連結リンク45にはアーム47やリン
ク48等を介してステアリングボックス40の変速軸4
9と連結している。そして、このステアリングボックス
40の下部よりアーム50・50を突出して、リンクや
アーム等よりなる伝動機構Nを介して油圧ポンプP1・
P1の斜板を傾倒するトラニオン軸と連結されている。
このように構成することで、前後進レバー30の回動に
応じてステアリングボックス40内の増減速連動機構に
よって、油圧ポンプP1・P1の斜板の角度を同量変更
して左右の油圧モータの回転数を変更して前進または後
進の主変速を可能とすると同時に、ハンドル5を回動し
て操向を行うと、その回動に応じてステアリングボック
ス40内の増減速連動機構によって、旋回中心側の走行
速度を下げて旋回、または、反対側の油圧モータを逆転
させてスピンターンができるようにしている。
【0014】そして、前記作業機Bを昇降するための昇
降手段4は、運転部Cに設けたポジションレバー31を
回動したり、前記前後進レバー30のグリップ30aに
設けた作業機昇降レバー32を回動したり、作業機装着
装置Aのドラフトセンサーや作業機の耕深センサーから
のフィードバックによって伸縮されて、作業機Bを昇降
できるようにしている。
【0015】前記ポジションレバー31は図3、図6、
図7に示すように、右レバーガイド25のガイド孔25
aに挿入され、該ポジションレバー31の下端は軸51
に軸支されて、ポジションレバー31の中途部に係合ロ
ーラー52によってレバーリンク53と係合されてい
る。該レバーリンク53は三角形状のプレートの中央部
が支持軸54に固設され、一頂部に前記係合ローラー5
2を、他の一頂部に枢支体55が枢支され、他の一頂部
に当接部53aを配置し、前記支持軸54を中心に回動
できる。該レバーリンク53の下方にはダンパー56が
配置され、前記ポジションレバー31を下がる方向へ回
動した時に当接部53aがダンパー56に当接して急速
な下方への回動に対して緩衝作用を与える。
【0016】前記枢支体55にはモーター作動軸57が
摺動自在に挿入され、該モーター作動軸57の他端には
回動アーム59に枢支され、該回動アーム9は減速ギア
ボックス61より突出した駆動軸62に固設され、該減
速ギアボックス61はモーター60の回転軸の回転を減
速して動力を伝達するようにモーター60と一体的に構
成されている。そして、前記回動アーム59とモーター
作動軸57の枢支部と、枢支体55の間のモーター作動
軸57上には、スプリング63が外嵌されている。
【0017】また、前記モーター60は正逆転可能なモ
ーターであって、コントローラ64と接続されて、該コ
ントローラ64に制御されて駆動される。該コントロー
ラ64には前記作業機昇降レバー32の回動基部に設け
たスイッチ32aと、感度を調節する操作ツマミ65と
が接続されている。
【0018】また、前記運転席6下方には作業機Bの昇
降用コントロールバルブ67が配設され、一方、前記支
持軸54にはアーム69が固設され、該アーム69には
カム70が枢結され、該カム70は前記コントロールバ
ルブ67のスプール71に当接され、該カム70の下部
はドラフトコントロール用のフィードバックリンクに連
結されたアーム72が当接されている。また、前記モー
ター60はコントローラ64からのパルス信号によって
駆動され、そのパルス幅は前記操作ツマミ65を回動す
ることによって調整でき、後述するように下降させると
きの速度を調整することができる。
【0019】このような構成において、前後進レバー3
0に設けた作業機昇降レバー32を上げ方向に操作する
と、コントローラ64を介してモーター60をパルス駆
動して、上げ側に回動アーム59を回動し、モーター作
動軸57を押してレバーリンク53が回動されて、支持
軸54を回動し、アーム69を介してカム70を移動さ
せてスプール71を摺動させてコントロールバルブ67
を切り換えて、昇降手段4である油圧シリンダーを縮小
させて作業機Bを上昇させる。
【0020】また逆に、作業機昇降レバー32を下げ方
向に操作すると、コントローラ64を介してモーター6
0がパルス駆動されて、前記と逆に、回動アーム59、
モーター作動軸57、レバーリンク53、支持軸54、
アーム69を介してカム70が移動されてスプール71
を摺動させてコントロールバルブ67を切り換えて、昇
降手段4を伸長させて作業機Bを下降させる。このと
き、作業機Bの高さに応じてパルス幅(デューティ比)
が変更されて、徐々に減速下降するようにしている。即
ち、作業機昇降レバー32を下げ方向に操作すると、モ
ーター60を駆動する信号のパルス幅は最初広いために
速く下降し、途中からパルス幅が徐々に狭くして、圃場
面に近づくほどパルス幅を狭くしてモーター60の回転
速度を遅くして、作業機Bをゆっくり降ろして、下降し
て接地するときのショックを和らげている。このパルス
幅(デューティ比)は前記操作ツマミ65を回動するこ
とによって変更でき、作業機の種類や重量等によって、
下降するときの速さを調整することができる。
【0021】そして、ポジションレバー31を上げまた
は下げ方向に回動操作した場合には、即ち、手動操作の
ときには、前記作業機昇降レバー32の操作によってモ
ーター60を駆動して停止したモーター作動軸57の位
置は維持されたままで、ポジションレバー31の回動に
伴って係合ローラー52を介してレバーリンク53が回
動されて、支持軸54、アーム69を介してカム70が
移動されてスプール71を摺動させてコントロールバル
ブ67を切り換えて、昇降手段4を駆動する。このとき
枢支体55がスプリング63の付勢力に抗して、モータ
ー作動軸57上を摺動する。また、耕深制御を行ってい
る場合であっても、ポジションレバー31を操作するこ
とで、作業機を昇降できるようにしている。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したことによ
り次のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く構成
したので、前後進レバーに設けた作業機昇降レバーを回
動することによって機体の回行時に、走行変速と昇降が
同時に行えて迅速に作業機を昇降することができるよう
になる。また、この回行して作業を開始するときに、自
重の重い作業機を下降させると、下降するに従って徐々
に減速下降されるので、作業機が接地する際のショック
が柔らげられて、食い込みが大きくなくスムースに作業
を開始することができる。そして、減速下降させる時の
速さの調整はモーターの駆動の設定を変更するだけでよ
く容易に行うことができる。また、請求項2の如く手動
操作を優先したので、耕深制御で作業を行っている場合
等では、手動で作業機の昇降が素早くでき、従前の設定
を容易に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラー型トラクタの全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】運転部のキャビン内部平面図である。
【図4】フロントコラム内の操向伝達部と主変速伝達部
を示す側面図である。
【図5】同じく正面図である。
【図6】ポジションレバーの取付部の側面図である。
【図7】昇降用コントロールバルブの駆動部の側面図と
制御ブロック図である。
【符号の説明】
6 運転座席 30 前後進レバー 30a グリップ 31 ポジションレバー 32 作業機昇降レバー 60 モーター 67 昇降用コントロールバルブ 71 スプール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席近傍に前後進レバーを配置し、該
    前後進レバーのグリップに作業機昇降レバーを設け、運
    転席側方にポジションレバーを設けて、それぞれのレバ
    ーを昇降用コントロールバルブのスプールと連動した昇
    降制御装置であって、前記作業機昇降レバーをモーター
    を介して前記スプールと連動し、作業機昇降レバーの下
    降操作時に該モーターを徐々に減速駆動することを特徴
    とする作業機昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業機昇降装置におい
    て、ポジションレバーの操作を優先したことを特徴とす
    る作業機昇降装置。
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JP2007295868A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Ihi Shibaura Machinery Corp 作業車の作業機昇降制御装置
WO2021256251A1 (ja) * 2020-06-17 2021-12-23 株式会社クボタ 作業車両の操作装置

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