JPH0974779A - 駆動制御装置 - Google Patents

駆動制御装置

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JPH0974779A
JPH0974779A JP25186995A JP25186995A JPH0974779A JP H0974779 A JPH0974779 A JP H0974779A JP 25186995 A JP25186995 A JP 25186995A JP 25186995 A JP25186995 A JP 25186995A JP H0974779 A JPH0974779 A JP H0974779A
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JP
Japan
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circuit
rotor
coil
drive
magnetic
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Application number
JP25186995A
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English (en)
Inventor
Junichi Murakami
村上  順一
Tatsuo Chiaki
千明  達生
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁力により被駆動体を駆動する駆動制御装
置では、コイル励磁による磁気変化が、ローターの回転
位置を検出する磁気検出素子に影響して、位置検出が正
確に出来ないという課題があった。 【解決手段】 磁石1を有するローター19の回転位置
を検出する回転位置検出手段12と、外部からの指令信
号と前記回転位置検出手段12の出力信号をもとに、界
磁コイル印加電圧を決定し前記ローター19の回転位置
を制御する制御手段14と、前記制御手段により決定し
た界磁コイル印加電圧を前記回転位置検出手段12の出
力信号が磁気変化により受ける影響をキャンセルするよ
うに該回転位置検出手段の出力側に帰還する帰還回路4
0とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気検出素子によ
り磁束の変化を検出することで位置(回転角)を検出す
る位置(回転角)検出手段を設け、電磁力により被駆動
体を駆動する駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の駆動制御装置として例え
ば、ビデオレンズの絞り駆動制御装置がある。図7にそ
の構成図を示すもので、軸対象に2極着磁されたロータ
ー113の外側を2つのボビン114a,114bで包
囲し、この2つのボビン114a,114bにはコイル
115a,115bが形成されている。またその外周を
リング状に形成されたヨーク119が包囲している。そ
して、上記ローター113は上記コイル115a,11
5bに直流電流を流すことにより発生する磁界の影響を
受けて回転するようになっている。
【0003】アーム116にはコイル状のバネ118が
取り付けられていて、絞り羽根117a,117bに対
して閉方向の力が働くようになっている。そして、ホー
ル素子等の磁気検出素子128によりローター113の
角度位置を検出し、この検出信号をもとにコイル115
a,115bの通電量を決定してローター回転角を制御
し、その結果、絞り羽根117a,117bの制御を行
なっている。
【0004】図8は上記駆動制御装置の基本的な制御回
路を示すもので、外部からの目標信号と磁気検出素子1
41で検出し検出回路142を介して出力した位置(回
転角)信号との差(偏差)を減算回路143により求
め、この減算回路143の出力を増幅回路144により
増幅し、ドライバー回路145を介し、駆動装置146
のコイル(図示せず)に電圧を印加する。つまり、磁気
検出素子141で検出した位置信号と外部からの目標信
号の差が零となるまで、駆動装置146のコイルに前記
差に応じた電圧が印加される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の駆動制御装置は
以上のように構成されているので、コイル励磁による磁
気変化により電磁力を発生し、ローターを回転動作させ
ている。また磁気検出素子はマグネットの磁束を検出し
て位置(回転角)を検出するため、コイル励磁による磁
気変化が発生する位置に設けられている。従って、コイ
ル励磁による磁気変化が磁気検出素子に影響するという
問題があった。
【0006】つまり、図8に示した制御回路が偏差を補
正しようと動作(コイル励磁)したとき、コイル励磁に
よる磁気変化が磁気検出素子に影響し出力信号を変化さ
せる。その変化の方向が、動作させようとする被駆動体
の方向と一致している場合、磁気検出素子の出力信号は
被駆動体が動作しなくとも動作したように変化するた
め、所定量以下の偏差では被駆動体を動作させるに至ら
ない。この所定量は被駆動体移動機能の摩擦と、前述の
コイル励磁による磁気変化の磁気検出素子への影響との
バランスにより決まる。
【0007】本発明は上記のような従来の課題を解決す
るためになされたもので、出力信号が磁気変化の影響を
受けないようにして、位置制御を正確に行なうことので
きる駆動制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る駆動制御装置は、界磁コイルへの通電により生じた電
磁力により駆動されるローターと、このローターの回転
を被駆動体に伝達して該被駆動体を駆動する駆動手段
と、前記磁石からの磁束を検出して前記ローターの回転
位置を検出する回転位置検出手段と、外部からの指令信
号と前記回転位置手段の出力信号をもとに、前記界磁コ
イル印加電圧を決定し前記ローターの回転位置を制御す
る制御手段と、前記制御手段により決定した界磁コイル
印加電圧を前記回転位置検出手段の出力信号が磁気変化
により受ける影響をキャンセルするように該回転位置検
出手段の出力側に帰還する帰還回路とを備えたことによ
り、コイル励磁による磁気検出素子の出力信号の変化を
抑制し、細かい位置決めを達成することができる。
【0009】請求項2記載の発明に係る駆動制御装置
は、逆極性の隣接した磁界を発生するように多極着磁さ
れた磁石とヨークを有する固定部と、前記磁界中に設け
られた界磁コイルを有する可動部と、前記可動部の動作
を被駆動体に伝達して該被駆動体を駆動する駆動手段
と、前記可動部に設け前記磁界の境界部の磁束を検出す
ることで該可動部の位置を検出する位置検出手段と、外
部からの指令信号と前記位置検出手段の出力信号をもと
に、前記界磁コイル印加電圧を決定し前記可動部の位置
を制御する制御手段と、前記制御手段により決定した界
磁コイル印加電圧を前記位置検出手段の出力信号が磁気
変化により受ける影響をキャンセルするように該位置検
出手段の出力側に帰還する帰還回路とを備えたことによ
り、コイル励磁による磁気検出素子の出力信号の変化を
抑制し、細かい位置決めを達成することができる。
【0010】請求項3記載の発明に係る駆動制御装置
は、前記帰還回路を1次あるいはN次のローパスフィル
ターまたはアクティブフィルターとしたことにより、帰
還回路を容易に得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態例1 以下、本発明の実施の形態例を図面について説明する。
図1乃至図3は本発明の駆動制御装置をズームレンズ駆
動に適用した実施の形態例1の説明図であり、図1にお
いて、1は永久磁石、2は第1のステーター、3は第2
のステーター、4はコイル、5はアーム、6は回転軸、
7は摺動軸、8は移動体であるレンズ鏡筒、9、10は
ガイド手段である第1、第2のガイドバー、11は被駆
動体である撮影レンズ、12は回転位置検出手段である
ホール素子、13は増幅回路、14は制御回路、15は
ドライブ回路、16は第1、第2のガイドバーを保持す
る固定鏡筒、17はバネ、18はメーター、19はロー
ターである。Rはアーム5の長さであり、ローター19
の回転中心と摺動軸7の中心との間の距離を表す。Lは
被駆動体である撮影レンズ11のストローク量を示し、
θはアーム5の回転角度を示している。
【0012】上記永久磁石1は、例えば、ネオジウム系
のプラスチック永久磁石を円筒形状に成形して作られ、
外径部が2極に着磁されている。その着磁波形は正弦波
状になっており、2極の正弦波状の着磁波形は、永久磁
石の外径に対して、内径を小さくして平行磁場中で着磁
することにより得ることができる。
【0013】第1のステーター2は、例えば、ケイ素鋼
板をプレス加工で打ち抜き積層して作られ、前記永久磁
石と対向する磁極部2aと伸長部2bを有する。
【0014】第2のステーター3は、例えば、ケイ素鋼
板をプレス加工で打ち抜き積層して作られ、前記永久磁
石1と対向する磁極部3aを有する。
【0015】コイル4は、中空のボビン(不図示)に銅
線を捲回して作られ、第1のステーター2の伸長部2b
に貫装されている。
【0016】アーム5は、例えば、ポリカーボネート樹
脂を成形して作られ、回転軸6と摺動軸7が一体に設け
られており、回転軸6に永久磁石1が固定され、ロータ
ー19を形成している。回転軸6は不図示のケースの軸
受けにより、回動自在に軸支される。
【0017】上記ローター19、第1のステーター2、
第2のステーター3、コイル4、アーム5は、例えば、
特開平6−186613号公報に記載された駆動手段と
してのメーター18を構成している。
【0018】レンズ鏡筒8は、例えばポリカーボネート
樹脂を成形して作られ、第1の摺動溝8a、摺動穴8
b、第2の摺動溝8c、バネ係止部8dが設けられてお
り、撮影レンズ11が固定されている。このレンズ鏡筒
8の第1の摺動溝8aには、前述のアーム5と一体に作
られた摺動軸7が嵌合している。また、レンズ鏡筒8の
バネ係止部8dには、たとえば、りん青銅をプレス加工
して作られた、がたどりバネ17が固定されており、こ
のがたどりバネ17は、摺動軸7をレンズ鏡筒8の摺動
溝8aの側面に付勢している。
【0019】第1のガイドバー9は、例えばステンレス
鋼で作られており、その両端は、固定レンズ鏡筒16に
圧入等の周知の手段により固定されている。そして、こ
の第1のガイドバー9は、レンズ鏡筒8の摺動穴8bと
嵌合し、レンズ鏡筒8を第1のガイドバーの長さ方向に
移動自在に支持する。また、第1のガイドバー9は、撮
影レンズ11の光軸方向に平行に配置されている。
【0020】第2のガイドバー10は、例えばステンレ
ス鋼で作られており、その両端は、固定レンズ鏡筒16
に圧入等の周知の手段により固定されている。そして、
この第2のガイドバー10は、レンズ鏡筒8の摺動溝8
cと嵌合し、レンズ鏡筒8を第2のガイドバーの長さ方
向に移動自在に支持する。また、第2のガイドバー10
は、撮影レンズ11の光軸方向に平行に配置されてい
る。
【0021】ホール素子12は、永久磁石1の外周部と
わずかな空隙を介して対向する位置となるように不図示
のケースに固定され、永久磁石1の表面の磁束密度に比
例した出力信号を出力する。
【0022】この種の装置においては、ホール素子出力
信号と被駆動体であるレンズ鏡筒8の動きが線形性でな
いと、レンズ鏡筒8を位置制御することは困難になって
しまう。しかるに、本実施の形態例1では永久磁石1に
正弦波状の着磁を施し、アーム5とホール素子12の取
り付け角度を工夫することによって、レンズ鏡筒8の位
置とホール素子12の出力電圧に線形性を持たせ、レン
ズ鏡筒8の制御を容易にしている。
【0023】そこで、レンズ鏡筒8の位置とホール素子
12の出力電圧に線形性を持たせるための、永久磁石1
と、アーム5と、ホール素子12の取り付け角度を図2
について説明する。図1に図示した駆動装置において、
アーム5の取り付け方向は、永久磁石1の磁極の境界Z
の方向に一致している。また、ホール素子12は、アー
ム5が第1、第2のガイドバー9、10の長さ方向と直
角な位置をなす角度にある際に、永久磁石1の磁極の境
界Zと対向する位置に配置されている。
【0024】次に、ホール素子12の出力信号と、ロー
ター19の回転角度と、レンズ鏡筒8の位置について図
2により説明する。図2において、θはローター19の
回転角度を、アーム5が第1、第2のガイドバー9、1
0の長さ方向の方向と直角な方向にある位置を0として
表している。また、eout は、ホール素子12の出力信
号を表している。さらにxは、レンズ鏡筒8の位置をア
ーム5が第1、第2のガイドバー9、10の長さ方向と
直角な方向にある位置を0として表している。さて、永
久磁石1に正弦波状の着磁が施されているために、ロー
ター19の回転角度θに対するホール素子12の出力電
圧eout は、図2(a)に示すように正弦波状になる。
また、ローター19の回転角度θに対するレンズ鏡筒8
の位置xは、図2により説明した構成により、摺動軸7
の回転のアーム5が第1、第2のガイドバー9、10の
長さ方向の方向の成分と等しくなるために、図2(b)
に示すように正弦波状になる。
【0025】ローター19の回転角度θに対して、ホー
ル素子12の出力電圧eout とレンズ鏡筒8の位置xが
それぞれ正弦波状になることにより、レンズ鏡筒8の位
置xに対するホール素子12の出力電圧eout は、図2
(c)に示すように直線になり、ホール素子12の出力
電圧eout をもとにレンズ鏡筒8の位置を容易に制御す
ることができる。
【0026】次に前述の駆動制御装置を制御する駆動制
御回路を図3について説明する。図3において、12は
図1で説明したホール素子、4はコイルである。
【0027】ホール素子12は定電流駆動回路30によ
り定電流駆動される。31は差動増幅回路であり、入力
端子にはホール素子12の出力端子が接続され、ホール
素子の出力電圧(ローター19の回転位置)を検出す
る。32は差動増幅回路31の出力を増幅する増幅回路
である。33は差動増幅回路であり、第1の入力端子3
3aは外部の、例えばビデオカメラにおける自動焦点検
出装置のような、指令信号発生装置に接続され、第2の
入力端子33bは上記増幅回路32の出力端子に接続さ
れ、外部より与えられる指令信号とローター19の回転
位置に相当するホール素子12の出力信号との差(偏差
信号)を出力し、この出力は、反転増幅回路34により
増幅される。
【0028】また、35は微分回路であり、ローター1
9の回転位置(増幅回路32の出力信号)を入力として
ローター19の回転速度(速度信号)を出力し、この出
力は反転増幅回路36により増幅される。37は加算回
路であり、前述反転増幅回路34からの偏差信号と反転
増幅回路36からの速度信号を加算し、その加算出力は
ドライブ回路38、39に入力され、コイル4に電圧が
印加される。
【0029】上記駆動制御回路の第1の入力端子33a
に、被駆動体であるレンズの目標位置に相当する指令信
号が電圧として入力されると、差動増幅回路33におい
て、差動増幅回路31、増幅回路32を介して供給され
たホール素子12の出力信号と指令信号の偏差が得ら
れ、その偏差を0にしようとする電圧を反転増幅回路3
6、加算回路37、ドライブ回路38、39を介してコ
イル4に印加する。それに伴ってローター19はホール
素子12の出力電圧が指令信号に対応する値を出力する
位置まで回転する。この際、ローター19の回転は、ア
ーム5を介してレンズ鏡筒8に伝達され、レンズ鏡筒8
は指令信号に相当する位置に移動する。
【0030】また本実施の形態例1では、前述のように
決定されたコイル印加電圧は、帰還回路40を介して増
幅回路32の入力側つまりホール素子12の出力側に帰
還される。従って、増幅回路32は反転増幅回路31で
得たホール素子12の出力電圧から帰還回路40の帰還
電圧を差し引いた出力電圧を出力する。
【0031】上記帰還回路40は位相変換回路と帰還量
を決定する帰還抵抗で構成されている。前述のようにホ
ール素子12はコイル励磁による磁気変化に影響する
が、その影響はコイル電流の位相と同相となる。このた
め、帰還回路40はコイル電流の位相にあった電圧を帰
還する必要があり、本実施の形態例1においてはコイル
4のインダクタンスLより、カットオフ周波数fcを、
【0032】
【数1】 とした1次のローパスフィルターとしている。
【0033】これにより、コイル励磁による磁気変化の
ホール素子12への影響をキャンセルすることができ、
正確にローター19の回転位置を検出することができ
る。従って、コイル励磁による磁気変化の影響を受ける
ことなくローター19の回転位置を検出でき、微細な被
駆動体である撮影レンズ11の位置制御を指令信号に対
して正確に行うことができる。
【0034】本実施の形態例1においては、帰還回路4
0を1次のローパスフィルターとした例を説明したが、
コイル印加電圧からコイル電流へ位相変換する回路であ
ればよく、N次のローパスフィルター、オペアンプを用
いたアクティブフィルターを用いることも考えられるも
ので、帰還回路40を簡単かつ容易に得ることができ
る。
【0035】また、本実施の形態例1においては駆動制
御回路をアナログ回路とした例で説明したが、その1部
あるいは全てをマイコン等によるデジタル制御とするこ
とも考えられる。また、ローター回転位置、あるいは温
度によりコイル励磁による磁気変化の影響が変化するこ
とがあるが、ローター回転位置検出結果、あるいは不図
示の感温抵抗等を用いた温度検出結果により、帰還抵抗
を切り換えることでその影響の変化をなくすことができ
る。
【0036】さらに、本実施の形態例1は図7に示すよ
うな磁束の変化を検出することで位置(回転角)を検出
する位置(回転角)検出手段を用い、被駆動体を電磁力
により駆動制御する駆動制御装置にも適用することがで
きる。
【0037】実施の形態例2 図4ないし図5は本発明をビデオカメラ等の光学機器の
像ぶれ補正装置に適用した実施の形態例2を示すもの
で、図4は主要部の断面図を示す。図4において、51
は可変頂角プリズムであり、ガラス等の透明板51−1
Vおよび51−1M、透明板51−1Vおよび51−1
Mを支持する支持枠51−2Vおよび51−2M、支持
枠51−2Vおよび51−2Mを補強している補強リン
グ51−3Vおよび51−3M、支持枠51−2Vと5
1−2Mを連結している蛇腹状フィルム51−4および
形成された内部空間に満たされた図示しない高屈折率の
透明液体より構成されている。
【0038】52は可変頂角プリズムを用いた像ぶれ補
正装置を組み込むレンズ鏡筒の一部、53a,53b,
53cはレンズ鏡筒52に組付けた光学系のレンズ群の
一部、54はレンズ鏡筒52に固定された支持体、55
は可変頂角プリズム51の片面を支持体54へ固定する
ための固定枠、56は可変頂角プリズム51の他方の面
に固着された支持枠であり、この支持枠56にはコイル
57Pおよび57Y(図4には図示せず)が直角をなし
て接着等により固着されている。
【0039】上記コイル57Pの上下両面にはあるギャ
ップを保って上ヨーク58P−1およびマグネット58
P−2、下ヨーク58P−3が配置され、磁気回路を形
成し、アクチュエータ58Pを構成している。なお、上
ヨーク58P−1およびマグネット58P−2、下ヨー
ク58P−3は図示しないスペース部材により保持され
ている。このコイル57Pに通電すると、ローレンツ力
を発生し、支持枠56を駆動する。又、コイル57Yも
同様な構成でアクチュエータ58Y(図4には図示せ
ず)を構成しており、アクチュエータ58Pおよび58
Yの合成力が支持枠56に作用する。
【0040】59Pおよび59Y(図4には図示せず)
はそれぞれコイル57Pおよび57Yの中央部分に位置
する磁気検出素子であるホール素子であり、アクチュエ
ータ58Pおよび58Yのギャップ内の磁束を検出し
て、可変頂角プリズム51のピッチおよびヨー方向の頂
角を検出する位置検出手段としての頂角センサーであ
る。
【0041】図5(a)は可動部分の分解斜視図を示す
もので、図4と同一部分には同一番号が付してある。
【0042】次にホール素子による可変頂角プリズム5
1の頂角検出を図5(b)について説明する。図5
(b)はマグネット58P−2および頂角センサー59
Pをアクチュエータのギャップ方向より見た平面図であ
る。図示の頂角センサー59Pの位置は初期位置(可変
頂角プリズムの頂角がφ)を示し、可変頂角プリズム5
1の可動面の回動により矢印の様に移動する。
【0043】図6は図4、図5に示す可変頂角プリズム
を用いた像ぶれ補正装置の駆動制御回路を示すブロック
図である。図6において、51は可変頂角プリズム、6
0は可変頂角プリズム51をその最前部に配置する撮影
光学系、61は角度センサーである振動ジャイロであ
り、装置の固定部材に固定されており、装置の角速度を
信号として出力する。この角速度信号は信号処理回路6
2によりBPF等の処理を受け、積分器63により積分
され、装置の角度信号aとなる。
【0044】64は前述の頂角センサであり、可変頂角
プリズム51の頂角に比例した信号を出力する。この信
号は後述の加算回路70を介して信号処理回路65によ
り、増幅、フィルター処理等を受けて頂角信号bとな
る。加算回路66では上記の角度信号aと可変頂角プリ
ズムの頂角信号bが逆極性で加算され、信号cが得られ
る。この信号cは増幅器67で増幅され、駆動回路68
で駆動信号に変換され、アクチュエータ58P(58
Y)を駆動することにより可変頂角プリズム51のプリ
ズム頂角を変化させる。
【0045】また駆動回路68からの駆動信号は帰還回
路71を介して頂角センサ64の出力側の加算回路70
に帰還され、この加算回路70で頂角センサー64の出
力に逆極性で加算される。従って、加算回路70からは
頂角センサー64で得た可変頂角プリズム51の頂角信
号(ホール素子出力電圧)から帰還回路71の帰還電圧
を差し引いた信号が出力される。
【0046】上記、帰還回路71はインダクタンスLよ
り、カットオフ周波数fcを、
【0047】
【数2】 とした1次のローパスフィルターとしている。これによ
り、コイル励磁による磁気変化が頂角センサー64に影
響しても、その頂角センサー64の出力信号からその影
響をキャンセルすることができる。
【0048】図6に示す構成では、信号cがゼロになる
様に、すなわち角度信号aと可変頂角プリズムのプリズ
ム頂角信号bが等しくなる様に頂角センサ64からアク
チュエータ69までの可変頂角プリズムを含めたフィー
ドバック回路を形成している。そして、像ぶれ補正装置
の動きを打ち消す方向に可変頂角プリズムが駆動される
ので、撮影光学系60に入射する光束の状態が変化せ
ず、像ぶれ補正が可能となる。
【0049】上記の実施の形態例2により、コイル励磁
による磁気変化の影響を受けることなく、可変頂角プリ
ズム51の頂角信号を正確に検出でき、微小な像ぶれ補
正を可能とすることができる。
【0050】なお、本実施の形態例2においては、帰還
回路71を1次のローパスフィルターとした例を説明し
たが、コイル印加電圧からコイル電流へ位相変換する回
路であればよく、N次のローパスフィルター、オペアン
プによるアクティブフィルターを用いることも考えられ
る。従って、帰還回路71を容易に得ることができる。
また、図6に示す駆動制御回路をアナログ回路とした例
で説明したが、その1部あるいは全てをマイコン等によ
るデジタル制御とすることも考えられる。また、磁界中
のコイル位置、あるいは温度によりコイル励磁による磁
気変化の影響が変化することがあるが、位置検出結果、
あるいは不図示の感温抵抗等を用いた温度検出結果によ
り、帰還抵抗を切り換えることでその影響の変化をなく
すことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、制御手段
で決定した界磁コイル印加電圧を位置検出手段の出力信
号が磁気変化により受ける影響をキャンセルするように
該位置検出手段の出力側に帰還するように構成したの
で、コイル励磁による磁気変化の影響を受けることな
く、ローターの回転位置あるいはコイル位置を正確に検
出でき、微細な被駆動体の位置制御を正確に行うことが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態例1によるレンズ
駆動制御装置の説明図。
【図2】図2は、そのレンズ駆動制御装置の位置検出器
の出力信号と被駆動体の位置との説明図。
【図3】図3は、そのレンズ駆動制御装置の駆動制御回
路図。
【図4】図4は、本発明の実施の形態例2による像ぶれ
補正装置の説明図。
【図5】図5は、その像ぶれ補正装置の可動部分の分解
斜視図。
【図6】図6は、その像ぶれ補正装置の駆動制御回路
図。
【図7】図7は、従来の絞り駆動制御装置の説明図。
【図8】図8は、その絞り駆動制御装置の駆動制御回路
図。
【符号の説明】
1 永久磁石(磁石) 4 コイル(界磁コイル) 8 レンズ鏡筒(被駆動体) 12 ホール素子(回転位置検出手段) 13 磁気検出素子の検出回路(回転位置検出手段) 14 制御回路(制御手段) 18 メーター(駆動手段) 19 ローター 40、71 帰還回路 51 可変頂角プリズム(可動部) 55 固定枠(固定部) 57P,57Y コイル(磁界コイル) 58P,58Y アクチュエーター(駆動手段) 59P,59Y 頂角センサー(位置検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁コイルへの通電により生じた電磁力
    により駆動されるローターと、 この、ローターの回転を被駆動体に伝達して該被駆動体
    を駆動する駆動手段と、 前記永久磁石からの磁束を検出して前記ローターの回転
    位置を検出する回転位置検出手段と、 外部からの指令信号と前記回転位置検出手段の出力信号
    をもとに、前記界磁コイル印加電圧を決定し前記ロータ
    ーの回転位置を制御する制御手段と、 前記制御手段により決定した界磁コイル印加電圧を前記
    回転位置検出手段の出力信号が磁気変化により受ける影
    響をキャンセルするように該回転位置検出手段の出力側
    に帰還する帰還回路とを備えたことを特徴とする駆動制
    御装置。
  2. 【請求項2】 逆極性の隣接した磁界を発生するように
    多極着磁された磁石とヨークを有する固定部と、 前記磁界中に設けられた界磁コイルを有する可動部と、 前記可動部の動作を被駆動体に伝達して該被駆動体を駆
    動する駆動手段と、 前記可動部に設け前記磁界の境界部の磁束を検出するこ
    とで該可動部の位置を検出する位置検出手段と、 外部からの指令信号と前記位置検出手段の出力信号をも
    とに、前記界磁コイル印加電圧を決定し前記可動部の位
    置を制御する制御手段と、 前記制御手段により決定した界磁コイル印加電圧を前記
    位置検出手段の出力信号が磁気変化により受ける影響を
    キャンセルするように該位置検出手段の出力側に帰還す
    る帰還回路とを備えたことを特徴とする駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記帰還回路は1次あるいはN次のロー
    パスフィルターまたはアクティブフィルターであること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の駆動制御装
    置。
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