JP4893954B2 - 像振れ防止用アクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラに関し、特に、撮像用レンズをその光軸に直交する平面内で移動させ、像振れを防止するアクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラに関する。
特開2001−290184号公報(特許文献1)には、観察装置が記載されている。この観察装置では、振れ補正用レンズが取り付けられた可動部材を3つのボール(球状体)によって支持し、振れ補正用レンズを光軸に直交する平面内で移動させることにより像振れを補正している。また、可動部材を支持するボールが正方形の規制部(壁面)の内側に配置されている。さらに、この観察装置は、可動部材を最大移動量まで並進運動させて、各ボールを規制部に当接させ、その後、可動部材を所定距離戻すリセット動作を行うように構成されている。このリセット動作により、各ボールは、規制部材に当接した位置から所定距離戻された或る範囲内に位置決めされる。
特開2001−290184号公報
しかしながら、特開2001−290184号公報に記載された観察装置では、リセット動作の際に、振れ補正用レンズが取り付けられた可動部材を最大移動量まで並進運動させているため、リセット動作の際に形成される画像が大きく振れてしまうという問題がある。
また、上記観察装置では、ボール(球状体)を或る範囲内に位置決めするために、特別のリセット動作を実行しなければならないので、このリセット動作を行っている間観察装置を使用することができないという問題がある。
従って、本発明は、形成される画像を大きく振れさせることなく、球状体を所定の位置に位置決めすることができるアクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラを提供することを目的としている。
また、本発明は、特別な動作を実行することなく、球状体を所定の位置に位置決めすることができるアクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、撮像用レンズをその光軸に直交する平面内で移動させ、像振れを防止するためのアクチュエータであって、固定部と、撮像用レンズが取り付けられた可動部と、この可動部と固定部の間に挟持され、可動部を移動可能に支持する複数の球状体と、可動部を、固定部に対して駆動して、回転移動及び並進移動させる駆動手段と、各球状体を夫々取り囲むように固定部に設けられ、球状体の脱落を防止する固定部脱落防止壁と、これらの固定部脱落防止壁に連なるように形成され、可動部が所定の係止位置に移動されると、球状体が当接する固定部当接壁と、各球状体を夫々取り囲むように可動部に設けられ、球状体の脱落を防止する可動部脱落防止壁と、これらの可動部脱落防止壁に連なるように形成され、可動部が係止位置に移動されると、球状体が当接する可動部当接壁と、を有し、各球状体は、可動部が係止位置に移動されると、固定部当接壁及び可動部当接壁と同時に当接することにより位置決めされると共に、可動部を固定部に対して係止し、さらに、駆動手段を制御して、光軸を中心に可動部を回転移動させることにより、可動部を係止位置に移動させて各球状体を位置決めすると共に、可動部を係止位置から所定角度回転移動させることにより、可動部を所定の像振れ防止制御の動作中心位置に復帰させる制御手段有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、撮像用レンズが取り付けられた可動部が、複数の球状体によって移動可能に支持され、駆動手段は、可動部を固定部に対して駆動して、回転移動及び並進移動させる。固定部脱落防止壁、及びこれらの固定部脱落防止壁に連なるように形成された固定部当接壁が、固定部に各球状体を夫々取り囲むように設けられている。また、可動部脱落防止壁、及びこれらの可動部脱落防止壁に連なるように形成された可動部当接壁が、可動部に各球状体を夫々取り囲むように設けられている。制御手段は、駆動手段を制御して、光軸を中心に可動部を回転移動させることにより、可動部を係止位置に移動させて各球状体を位置決めする。また、制御手段は、可動部を係止位置から所定角度回転移動させることにより、可動部を所定の像振れ防止制御の動作中心位置に復帰させる。
このように構成された本発明によれば、撮像用レンズが取り付けられた可動部を回転移動させることにより各球状体を位置決めするので、球状体を位置決めする際に、形成される画像が大きく振れるのを防止することができる。また、このように構成された本発明によれば、可動部を係止位置に移動させる際に球状体が位置決めされるので、特別な動作を実行することなく、球状体を位置決めすることができ、また、可動部を所定の像振れ防止制御の動作中心位置に復帰させたときの球状体の位置を適所に維持することができる。
本発明において、好ましくは、像振れ防止制御の動作中心位置は、各球状体が固定部脱落防止壁及び可動部脱落防止壁で夫々囲まれた面のほぼ中央に位置するように設定されている。
このように構成された本発明によれば、像振れ防止制御の動作中心位置において、各球状体が固定部脱落防止壁及び可動部脱落防止壁で夫々囲まれた面のほぼ中央に位置するので、各球状体の各脱落防止壁への接触を防止しながら、固定部脱落防止壁及び可動部脱落防止壁で囲まれた面を狭く構成することができる。これにより、アクチュエータを小型化することが可能になる。
本発明において、好ましくは、固定部当接壁及び可動部当接壁の少なくとも一方は、固定部当接壁又は可動部当接壁によって囲まれた領域の先端が、光軸を中心とする円周のほぼ接線方向に向けてすぼまるように構成され、このすぼまっている部分の少なくとも2点、又は所定の領域で上記球状体と当接する。
このように構成された本発明によれば、球状体が固定部当接壁及び可動部当接壁の少なくとも一方と、少なくとも2点、又は所定の領域で当接するので、球状体を確実に位置決めすることができる。
本発明において、好ましくは、固定部当接壁及び可動部当接壁は、固定部当接壁及び可動部当接壁によって囲まれた夫々の領域が、光軸を中心とする円周のほぼ接線方向に、互いに反対の方向に突出するように構成されている。
このように構成された本発明によれば、可動部を光軸を中心として回転させることにより、固定部当接壁と可動部当接壁の間隔を狭め、球状体を各当接壁と当接させることができる。
本発明において、好ましくは、固定部脱落防止壁及び固定部当接壁これらによって囲まれた領域が概ね涙滴型に形成され、可動部脱落防止壁及び可動部当接壁これらによって囲まれた領域が概ね涙滴型に形成されている。
このように構成された本発明によれば、球状体を、固定部当接壁及び可動部当接壁と当接する位置に、円滑に移動させることができる。
また、本発明のレンズユニットは、レンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒の内部に収容された複数の撮像用レンズと、これら撮像用レンズの一部を可動部に取り付けた本発明のアクチュエータと、を有することを特徴としている。
また、本発明のカメラは、カメラ本体と、本発明のレンズユニットと、を有することを特徴としている。
本発明のアクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラによれば、形成される画像を大きく振れさせることなく、球状体を所定の位置に位置決めすることができる。
また、本発明のアクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラによれば、特別な動作を実行することなく、球状体を所定の位置に位置決めすることができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至図11を参照して、本発明の実施形態によるカメラを説明する。図1は本発明の実施形態によるカメラの断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態のカメラ1は、レンズユニット2と、カメラ本体4と、を有する。レンズユニット2は、レンズ鏡筒6と、このレンズ鏡筒の中に配置された複数の撮像用レンズ8と、撮像用レンズのうちの像振れ補正用レンズ16を所定の平面内で移動させるアクチュエータ10と、レンズ鏡筒6の振動を検出する振動検出手段であるジャイロ34a、34b(図1には34aのみ図示)と、を有する。
レンズユニット2は、カメラ本体4に取り付けられ、入射した光をフィルム面Fに結像させるように構成されている。
概ね円筒形のレンズ鏡筒6は、内部に複数の撮像用レンズ8を保持しており、一部の撮像用レンズ8を移動させることによりピント調整を可能としている。
本発明の実施形態のカメラ1は、ジャイロ34a、34bによって振動を検出し、検出された振動に基づいてアクチュエータ10を作動させて像振れ補正用レンズ16を移動させ、カメラ本体4内のフィルム面Fに合焦される画像を安定化させている。本実施形態においては、ジャイロ34a、34bとして、圧電振動ジャイロを使用している。なお、本実施形態においては、像振れ補正用レンズ16は、1枚のレンズによって構成されているが、画像を安定させるためのレンズは、複数枚のレンズ群であっても良い。
次に、図2乃至図5を参照して、アクチュエータ10の構成を説明する。図2は、移動枠が像振れ防止制御の動作中心位置にあるアクチュエータ10の正面図である。また、図3は、移動枠が係止位置にあるアクチュエータ10の正面図である。さらに、図4は図3のIV−IV線に沿う側面断面図であり、図5(a)は図2のV−V線に沿う側面断面図である。また、図5(b)は、駆動用磁石の着磁の状態を示す斜視図である。
図2乃至図5に示すように、アクチュエータ10は、レンズ鏡筒6内に固定された固定部である固定枠12と、この固定枠12に対して移動可能に支持された可動部である移動枠14と、この移動枠14を支持する球状体である3つのスチールボール18と、を有する。
さらに、アクチュエータ10は、固定枠12に取り付けられた3つの駆動用コイル20a、20b、20cと、移動枠14の、駆動用コイル20a、20b、20cに夫々対応する位置に取り付けられた3つの駆動用磁石22a、22b、22cと、を有する。
また、図5(a)に示すように、アクチュエータ10は、各駆動用磁石22a、22b、22cの磁力によって移動枠14を固定枠12に吸着させるために、固定枠12に取り付けられた吸着用ヨーク26と、駆動用磁石の磁力を固定枠12の方に効果的に差し向けるように、駆動用磁石の裏側に取り付けられたバックヨーク28と、を有する。なお、駆動用コイル20a、20b、20c、及びこれらに対応する位置に取り付けられた3つの駆動用磁石22a、22b、22cはリニアモーターを構成し、移動枠14を固定枠12に対して並進運動させ、且つ回転運動させる駆動手段として機能する。
さらに、図5(a)に示すように、各駆動用コイル20a、20b、20cの巻線の内側には、磁気センサであるホール素子24a、24b、24cが配置されている(図5には24aのみ図示)。各ホール素子24a、24b、24cは、これらと夫々向き合うように配置されている各駆動用磁石22a、22b、22cの磁気を検出して、固定枠12に対する移動枠14の位置を検出するように構成されている。これらのホール素子24a、24b、24c及び駆動用磁石22a、22b、22cは、位置検出手段を構成する。
また、図1に示すように、アクチュエータ10は、ジャイロ34a、34bによって検出された振動と、ホール素子24a、24b、24cによって検出された移動枠14の位置情報に基づいて、各駆動用コイル20a、20b、20cに流す電流を制御する制御手段であるコントローラ36を有する。さらに、コントローラ36には、移動枠14を、目標位置である係止位置に移動させるための係止位置移動手段37、及び移動枠14を係止位置に向けて付勢する信号を出力する係止方向付勢手段47が内蔵されている。
アクチュエータ10は、移動枠14を、レンズ鏡筒6に固定された固定枠12に対して、フィルム面Fに平行な平面内で移動させ、これにより移動枠14に取り付けられた像振れ補正用レンズ16を移動させ、レンズ鏡筒6が振動してもフィルム面Fに結像される像が乱れることがないように駆動される。
固定枠12は、図2に示すように、外周に縁を設けた概ねドーナツ板状の形状を有する。また、固定枠12には、各スチールボール18を受けるための凹部である固定枠受部13a、13b、13cが形成されている。これらの固定枠受部の詳細については後述する。さらに、固定枠12には、移動枠14を係止するための回転係止手段である係止用フック17が、回動可能に取り付けられている。この係止用フック17は、ソレノイド(図示せず)に連結されており、移動枠14を係止するために回動される。
移動枠14は、図2に示すように、概ねドーナツ板状の形状を有し、固定枠12の中に、固定枠12の縁に取り囲まれるように配置されている。移動枠14の中央の開口には、像振れ補正用レンズ16が取り付けられている。また、移動枠14には、各スチールボール18を受けるための凹部である移動枠受部15a、15b、15cが形成されている。移動枠受部の詳細については後述する。さらに、移動枠14の、係止用フック17に対応する位置には、係止時において係止用フック17と係合される係止用突起17aが形成されている。
スチールボール18は、図4に示すように、固定枠12に形成された各固定枠受部13a、13b、13cと移動枠14に形成された各移動枠受部15a、15b、15cの間に夫々配置されている。また、各スチールボール18は、図2及び図3に示すように、夫々、中心角120゜の間隔を隔てて3つ配置され、各スチールボール18が、各駆動用コイルの間に位置するように配置されている。各スチールボール18は固定枠12及び移動枠14の間に形成された受部の中に配置され、移動枠14は駆動用磁石22によって固定枠12に吸着されるので、各スチールボール18は固定枠12と移動枠14の間に挟持されることになる。これにより、移動枠14は固定枠12に平行な平面上に支持され、各スチールボール18が挟持されながら転がることによって、移動枠14の固定枠12に対する任意の方向の並進運動及び回転運動が許容される。
また、本実施形態においては、スチールボール18として鋼製の球体を使用しているが、スチールボール18は必ずしも球体でなくても良い。即ち、アクチュエータ10の作動中において固定枠12及び移動枠14と接触する部分が概ね球面の形状を有する形態であればスチールボール18として使用することができる。なお、本明細書において、このような形態を球状体という。
3つの駆動用コイル20a、20b、20cは、固定枠12上に夫々配置されている。また、これらの駆動用コイル20a、20b、20cは、その中心が、レンズユニット2の光軸を中心とする円周上にそれぞれ配置されている。本実施形態においては、駆動用コイル20aは光軸の鉛直上方に配置され、駆動用コイル20b、20cは、駆動用コイル20aに対して中心角120゜ずつ間隔を隔てて配置されている。即ち、駆動用コイル20a、20b、20cは、光軸を中心とする円周上に等間隔に配置されている。また、駆動用コイル20a、20b、20cは、夫々、その巻線が角の丸い矩形状に巻かれ、この矩形の中心線が円周の半径方向と一致するように配置されている。
駆動用磁石22a、22b、22cは、夫々長方形の形状を有し、移動枠14に埋め込まれている。また、駆動用磁石22a、22b、22cは、移動枠14の円周上の各駆動用コイル20a、20b、20cに対応する位置に位置決めされている。なお、本明細書において、駆動用コイルに対応する位置とは、駆動用コイルによって形成される磁界の影響が実質的に及ぶ位置を意味している。
3つの吸着用ヨーク26は、固定枠12の各駆動用コイルの裏側、即ち、移動枠14の反対側に夫々取り付けられている。各吸着用ヨーク26は、これらに対応して配置された各駆動用磁石22a、22b、22cの磁力によって吸着され、これにより移動枠14は固定枠12に吸着される。なお、本実施形態においては、駆動用磁石の磁力線が、吸着用ヨーク26に効率良く到達するように、固定枠12は非磁性材料で構成されている。
バックヨーク28は概ね長方形の形状を有し、3つの駆動用磁石の裏側に夫々配置されている。図5(a)に示すように、各バックヨーク28を、各駆動用磁石の裏側、即ち、各駆動用コイルの反対側に夫々取り付けることにより、各駆動用磁石の磁束が、固定枠12の方に効率良く差し向けられるようにしている(図2、図3は、バックヨーク28を取り除いた状態を図示している。)。
次に、図5を参照して、駆動用磁石が及ぼす磁力について説明する。概ね長方形に夫々形成された駆動用磁石22a、22b、22c、バックヨーク28及び吸着用ヨーク26は、各長辺、短辺が重なり合うように配置されている。また、駆動用コイル20a、20b、20cは、その各辺が、長方形のバックヨーク28の各長辺、短辺と夫々平行になるように配置されている。さらに、各駆動用磁石は、その磁極の境界線である着磁境界線Cが、各駆動用磁石が配置されている円周の半径方向に一致するように向けられている。
これにより、駆動用磁石22a、バックヨーク28及び吸着用ヨーク26は、磁気回路を構成し、図5(a)に矢印で示す磁力線が形成される。駆動用磁石22aは、対応する駆動用コイル20aに電流が流れると、各駆動用磁石が配置された円周の接線方向の駆動力を受ける。他の駆動用コイル20b、20cについても、同様の位置関係で対応する駆動用磁石22b、22c、バックヨーク28及び吸着用ヨーク26が配置されている。
なお、本明細書において、着磁境界線Cとは、駆動用磁石の両端が夫々S極、N極となるように着磁されているとき、その着磁されている磁極の境界線を言うものとする。従って、本実施形態においては、着磁境界線Cは、長方形の駆動用磁石の長辺の中点を通るように位置する。また、図5(b)に示すように、駆動用磁石22aは、その厚さ方向にも極性が変化しており、図5(b)において左下の角がS極、右下がN極、左上がN極、右上がS極になっている。
次に、図6及び図7を参照して、移動枠14の位置検出を説明する。
図6及び図7は、駆動用磁石22aの移動とホール素子24aから出力される信号との関係を説明する図である。図6に示すように、ホール素子24aの感度中心点Sが、駆動用磁石22aの着磁境界線C上に位置する場合には、ホール素子24aからの出力信号はゼロである。移動枠14と共に駆動用磁石22aが移動され、ホール素子24aの感度中心点が駆動用磁石22aの着磁境界線上から外れると、ホール素子24aの出力信号が変化する。図6に示すように、駆動用磁石22aが着磁境界線Cに直交する方向、即ち、X軸方向に移動すると、ホール素子24aは、正弦波状の信号を発生する。従って、この移動量が微小である場合には、ホール素子24aは、駆動用磁石22aの移動距離にほぼ比例した信号を出力する。本実施形態において、駆動用磁石22aの移動距離が、駆動用磁石22aの長辺の長さの3%程度以内の場合には、ホール素子24aから出力される信号は、ホール素子24aの感度中心点Sと駆動用磁石22aの着磁境界線Cの間の距離にほぼ比例する。また、本実施形態では、アクチュエータ10は、通常作動領域においては各ホール素子の出力が距離にほぼ比例する範囲内で作動する。
図7(a)乃至(c)に示すように、ホール素子24aの感度中心点S上に駆動用磁石22aの着磁境界線Cが位置する場合には、図7(b)のように駆動用磁石22aが回転移動した場合、図7(c)のように駆動用磁石22aが着磁境界線Cの方向に移動した場合とも、ホール素子24aからの出力信号はゼロである。また、図7(d)乃至(f)に示すように、駆動用磁石22aの着磁境界線Cがホール素子24aの感度中心点Sから外れた場合には、感度中心点Sと着磁境界線Cの距離rに比例した信号がホール素子24aから出力される。従って、感度中心点Sから着磁境界線Cまでの距離rが同じであれば、図7(d)のように駆動用磁石22aが着磁境界線Cに直交する方向に移動した場合、図7(e)のように駆動用磁石22aが並進及び回転移動した場合、図7(f)のように任意の方向に並進移動した場合とも、何れも同じ大きさの信号がホール素子24aから出力される。
ここでは、ホール素子24aについて説明したが、他のホール素子24b、24cも、それらに対応する駆動用磁石22b、22cとの位置関係に基づいて同様の信号を出力する。このため、各ホール素子24a、24b、24cによって検出された信号に基づいて、移動枠14が固定枠12に対して並進移動及び回転移動した位置を特定することができる。
次に、図8を参照して、アクチュエータ10による像振れ防止制御を説明する。図8は、コントローラ36における信号処理を示すブロック図である。図8に示すように、レンズユニット2の振動は、2つのジャイロ34a、34bによって時々刻々検出され、コントローラ36に内蔵されたレンズ位置指令信号生成手段である演算回路38a、38bに入力される。本実施形態においては、ジャイロ34aはレンズユニット2のヨーイング運動の角速度を、ジャイロ34bはピッチング運動の角速度を夫々検出するように構成され、配置されている。
演算回路38a、38bは、ジャイロ34a、34bから時々刻々入力される角速度に基づいて、像振れ補正用レンズ16を移動させるべき位置を時系列で指令するレンズ位置指令信号を生成する。すなわち、演算回路38aは、ジャイロ34aによって検出されるヨーイング運動の角速度を時間積分し、所定の光学特性補正を行うことによってレンズ位置指令信号の水平方向成分Dxを生成し、同様に、演算回路38bは、ジャイロ34bによって検出されるピッチング運動の角速度に基づいてレンズ位置指令信号の鉛直方向成分Dyを生成するように構成されている。このようにして得られたレンズ位置指令信号に従って、像振れ補正用レンズ16を時々刻々移動させることにより、写真撮影の露光中にレンズユニット2が振動した場合にも、カメラ本体4内のフィルム面Fに合焦される像は乱れることなく安定化される。
コントローラ36に内蔵されたコイル位置指令信号生成手段は、演算回路38a、38bによって生成されたレンズ位置指令信号に基づいて、各駆動用コイルに対するコイル位置指令信号を生成するように構成されている。コイル位置指令信号は、像振れ補正用レンズ16をレンズ位置指令信号で指定された位置へ移動させたときの、各駆動用コイル20a、20b、20cとそれに対応した駆動用磁石22a、22b、22cの位置関係を表す信号である。すなわち、各駆動用磁石が、各駆動用コイルに対するコイル位置指令信号によって指令された位置に移動されると、その結果、像振れ補正用レンズ16は、レンズ位置指令信号によって指令された位置へ移動される。本実施形態においては、駆動用コイル20aが光軸の鉛直上方に設けられているので、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号raは、演算回路38aから出力されるレンズ位置指令信号の水平方向成分Dxと等しくなる。従って、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号を生成するコイル位置指令信号生成手段である演算回路40aは、演算回路38aから出力をそのまま出力する。一方、駆動用コイル20b、20cに対するコイル位置指令信号rb、rcは、レンズ位置指令信号の水平方向成分Dx及び鉛直方向成分Dyに基づいて、コイル位置指令信号生成手段である演算回路40b、40cによって生成される。
一方、ホール素子24a、24b、24cによって測定された、各駆動用コイルに対する駆動用磁石の移動量は、磁気センサアンプ42a、42b、42cによって所定の倍率に増幅される。駆動回路44a、44b、44cは、演算回路40a、40b、40cから出力された各コイル位置指令信号ra、rb、rcと、各磁気センサアンプ42a、42b、42cから出力された信号との差に比例した電流を各駆動用コイル20a、20b、20cに流す。従って、コイル位置指令信号と各磁気センサアンプからの出力に差がなくなると、即ち、各駆動用磁石がコイル位置指令信号によって指令された位置に到達すると、各駆動用コイルには電流が流れなくなり、駆動用磁石に作用する駆動力がゼロになる。なお、演算回路40a、40b、40cと駆動回路44a、44b、44cの間に配置された切替スイッチ45、及び第2切替スイッチ46は、像振れ防止制御モードにおいては、常に演算回路と駆動回路を直接接続する位置にされている。
次に、図9を参照して、移動枠14を並進運動させる場合における、レンズ位置指令信号とコイル位置指令信号との関係を説明する。図9は、固定枠12上に配置された駆動用コイル20a、20b、20c、及び移動枠14上に配置された駆動用磁石22a、22b、22cの位置関係を示す図である。まず、3つの駆動用コイル20a、20b、20cは、その中心点が、点Qを原点とする半径Rの円周上の点Sa、Sb、Sc上に夫々配置されている。また、各ホール素子24a、24b、24cも、それらの感度中心点Sが点Sa、Sb、Sc上に位置するように夫々配置されている。さらに、移動枠14が動作中心位置にある場合には、像振れ補正用レンズ16の中心と撮像用レンズ8の光軸が一致し、各駆動用コイルに対応した各駆動用磁石の着磁境界線Cの中点も夫々点Sa、Sb、Sc上に位置し、各着磁境界線Cは、点Qを中心とする円の半径方向に向けられる。移動枠14は、この動作中心位置を中心に並進移動され、像振れ防止制御が実行される。
次に、点Qを原点とする水平軸線をX軸、鉛直軸線をY軸とし、図9に実線で示すように、画像安定化用レンズ16の中心点Q1が、Y軸方向にDy、X軸方向に−Dx並進移動された場合を考える。移動枠14をこのように移動させると、各駆動用磁石22a、22b、22cの着磁境界線Cは、図9に一点鎖線で示された位置に移動される。ここで、駆動用磁石22aの着磁境界線Cと点Saとの間の距離をra、駆動用磁石22bの着磁境界線Cと点Sbとの間の距離をrb、駆動用磁石22cの着磁境界線Cと点Scとの間の距離をrcとする。この距離ra、rb、rcは、画像安定化用レンズ16をY軸方向にDy、X軸方向に−Dx移動させたとき、各ホール素子24a、24b、24cによって検出される移動距離に該当する。これらの距離ra、rb、rcは、X軸方向、Y軸方向の移動距離Dx、Dyに対して一意的に決定されるものである。従って、画像安定化用レンズ16をX軸方向、Y軸方向に夫々Dx、Dy移動させるためには、これに対応した距離ra、rb、rcをコイル位置指令信号として与えればよい。
ここで、各距離ra、rb、rcの正の方向を図9に矢印a、b、cで示すように定義すると、ra、rb、rcと、Dx、Dyの関係は次の(数式1)で与えられる。
Figure 0004893954
図8において説明した各演算回路40a、40b、40cは、夫々上記数式1に対応する演算を実行して、各コイル位置指令信号を生成している。
次に、移動枠14を回転運動させる場合におけるコイル位置指令信号を説明する。移動枠14を回転運動させるには、各コイル位置指令信号として同一の値を与えればよい。即ち、移動枠14を角度θ[rad]だけ時計回りに回転させるための各コイル位置指令信号は、
Figure 0004893954
によって与えられる。このように、各駆動用磁石が各駆動用コイルに対して同一距離接線方向に移動されることにより、移動枠14は、像振れ補正用レンズ16の光軸と撮像用レンズ8の光軸が一致した状態を保持しながら、光軸を中心に回転される。
次に、図1及び図8を参照して、本発明の実施形態によるカメラ1の作用を説明する。まず、カメラ1の手ブレ防止機能の起動スイッチ(図示せず)をオンにすることにより、レンズユニット2に備えられたアクチュエータ10が作動される。レンズユニット2に取り付けられたジャイロ34a、34bは、所定周波数帯域の振動を時々刻々検出し、コントローラ36に内蔵された演算回路38a、38bに出力する。ジャイロ34aはレンズユニット2のヨーイング方向の角速度の信号を演算回路38aに出力し、ジャイロ34bはピッチング方向の角速度の信号を演算回路38bに出力する。演算回路38aは、入力された角速度信号を時間積分して、ヨーイング角度を算出し、これに所定の光学特性補正を加えて水平方向のレンズ位置指令信号Dxを生成する。同様に、演算回路38bは、入力された角速度信号を時間積分して、ピッチング角度を算出し、これに所定の光学特性補正を加えて鉛直方向のレンズ位置指令信号Dyを生成する。演算回路38a、38bによって時系列で出力されるレンズ位置指令信号によって指令される位置に、像振れ補正用レンズ16を時々刻々移動させることによって、カメラ本体4のフィルム面Fに合焦される像が安定化される。
演算回路38aによって出力された水平方向のレンズ位置指令信号Dxは、演算回路40aを介して、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号raとして出力される。また、演算回路40bには、水平方向のレンズ位置指令信号Dx及び鉛直方向のレンズ位置指令信号Dyが入力され、数式1の中段の式に基づいて駆動用コイル20bに対するコイル位置指令信号rbが生成される。同様に、演算回路40cには、レンズ位置指令信号Dx、Dyが入力され、数式1の下段の式に基づいて駆動用コイル20cに対するコイル位置指令信号rcが生成される。
一方、駆動用コイル20aに対応するホール素子24aは磁気センサアンプ42aに検出信号を出力する。磁気センサアンプ42aによって増幅された検出信号は、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号raから差し引かれ、これらの差に比例した電流が、駆動回路44aを介して駆動用コイル20aに出力される。同様に、ホール素子24bの検出信号とコイル位置指令信号rbの差に比例した電流が駆動回路44bを介して駆動用コイル20bに出力され、ホール素子24cの検出信号とコイル位置指令信号rcの差に比例した電流が駆動回路44cを介して駆動用コイル20cに出力される。
各駆動用コイルに電流が流れることにより、電流に比例した磁界が発生する。この磁界により各駆動用コイルに対応して配置された各駆動用磁石は夫々、コイル位置指令信号ra、rb、rcによって指定された位置に近づく方向の駆動力を受け、移動枠14が移動される。駆動用磁石が、この駆動力によってコイル位置指令信号により指定された位置に到達すると、コイル位置指令信号とホール素子の検出信号が一致するので駆動回路の出力はゼロとなり、駆動力もゼロになる。また、外乱、又は、コイル位置指令信号の変化等により、各駆動用磁石がコイル位置指令信号により指定された位置から外れると、再び各駆動用コイルに電流が流され、各駆動用磁石はコイル位置指令信号によって指定された位置に戻される。
以上の作用が時々刻々繰り返されることにより、各駆動用磁石を有する移動枠14に取り付けられた像振れ補正用レンズ16が、レンズ位置指令信号に追従するように移動される。これにより、カメラ本体4のフィルム面Fに合焦される像が安定化される。
次に、図10及び図11を新たに参照して、本発明の実施形態のカメラ1に内蔵されているアクチュエータ10の移動枠14を支持するスチールボールを位置決めする機構、及びその作用を説明する。図10及び図11は、固定枠12及び移動枠14に夫々形成された固定枠受部及び移動枠受部を拡大して示す図である。即ち、図10は、固定枠12に形成された固定枠受部13aの(a)正面図、(b)(a)におけるb−b線に沿う断面図、(c)(a)におけるc−c線に沿う断面図である。また、図11は、固定枠12に形成された固定枠受部13aと移動枠14に形成された移動枠受部15aの位置関係を示す図であり、(a)像振れ補正制御の動作中心位置、(b)係止位置への移行状態、(c)係止位置を夫々示している。
上述したように、アクチュエータ10は、像振れ防止制御時には図2に示す動作中心位置を中心に移動枠14を並進移動させ、画像を安定化させている。一方、像振れ防止制御を実行しない場合や、カメラ1の不使用時には、移動枠14を図3に示す係止位置に移動させる。本実施形態においては、係止位置は、図2に示す動作中心位置から移動枠14を像振れ補正用レンズ16の光軸を中心に時計回りに回転させた位置に設定されている。
固定枠12に形成された固定枠受部13a、13b、13c及び移動枠14に形成された移動枠受部15a、15b、15cは、固定枠12及び移動枠14に夫々形成された凹部であり、これらの中に各スチールボール18を配置することにより各スチールボール18の脱落を防止すると共に、係止位置においては、各スチールボール18を位置決めするように作用する。
次に、固定枠受部13a、13b、13c、及び移動枠受部15a、15b、15cの構成を説明する。図2に示すように、固定枠受部13a、13b、13cは、固定枠12の、光軸を中心とする円周D上に配置されており、互いに120゜ずつ間隔をあけて各駆動用コイルの間に位置決めされている。また、各固定枠受部13a、13b、13cは夫々同一形状に形成されている。
一方、移動枠受部15a、15b、15cは、移動枠14上の、固定枠受部13a、13b、13cに夫々対応する位置に形成されている。即ち、各移動枠受部は、光軸を中心とする円周D上に配置されており、互いに120゜ずつ間隔をあけて各駆動用磁石の間に位置決めされている。また、各移動枠受部15a、15b、15cは夫々同一形状に形成されている。
図10(a)に示すように、固定枠受部13aは、概ね円弧状に構成された固定部脱落防止壁50と、この固定部脱落防止壁50に連なるように形成された固定部当接壁52と、を有する。また、図10(c)に示すように、固定部脱落防止壁50の内側は平坦に形成されており、固定部脱落防止壁50の内側では、スチールボール18は、任意の方向に転動することができる。一方、固定部当接壁52は、固定部脱落防止壁50に連続して形成され、固定部脱落防止壁50によって囲まれた円のほぼ半径方向に突出するように構成されている。また、固定部当接壁52は、先端に向かってすぼまるように構成され、その先端部は、スチールボール18の半径とほぼ同一の曲率半径を有する曲線を描くように構成されている。従って、固定部脱落防止壁50と固定部当接壁52は、全体として、概ね涙滴型を描くように形成されている。さらに、固定部当接壁52が突出する方向は、光軸を中心とする円周D(図2)のほぼ接線方向に向けられている。
固定枠受部13a内に配置されたスチールボール18は、像振れ防止制御時においては、固定部脱落防止壁50の内部で転動され、固定部脱落防止壁50に接触することはない。一方、係止位置においては、スチールボール18は固定部当接壁52に当接されるが、固定部当接壁52の先端部がスチールボール18とほぼ同一の曲率半径に形成されているので、或る幅をもつ領域で固定部当接壁52と接触する。
一方、固定枠受部13aに対応して、移動枠14に形成された移動枠受部15aは、固定枠受部13aとほぼ同一の形状に構成されており、可動部脱落防止壁54及び可動部当接壁56(図11)を備えている。また、図2に示すように、移動枠受部15aの可動部当接壁56も円周Dのほぼ接線方向に突出しているが、固定枠受部13aの固定部当接壁52とは反対の方向に突出している。
なお、ここでは、固定枠受部13a及び移動枠受部15aの構成を説明したが、図2及び図3に示すように、固定枠受部13b、13c及び移動枠受部15b、15cも全く同様に構成されている。
次に、図11を参照して、固定枠受部13aと移動枠受部15aの相対位置、及びスチールボール18が転動される位置を説明する。
まず、図11(a)に示すように、像振れ補正制御の動作中心位置においては、固定枠受部13aの固定部脱落防止壁50と、移動枠受部15aの可動部脱落防止壁54が、ほぼ重畳された状態となる。この状態においては、スチールボール18は、固定部脱落防止壁50及び可動部脱落防止壁54の中央付近に位置する。像振れ補正制御の作動中は、移動枠14が固定枠12に対して相対移動されることにより、スチールボール18が、固定部脱落防止壁50及び可動部脱落防止壁54の中で移動される。例えば、図11(a)において、移動枠14が固定枠12に対して最も上方に移動された場合には、移動枠受部15aは、図中に点線で示す位置まで移動され、このとき、スチールボール18も点線で示す位置まで移動される。
次に、移動枠14を係止位置まで移動させる際には、図11(a)に示す像振れ補正制御の動作中心位置から、移動枠14が時計回り(図11おける右方向)に移動される。これにより、図11(b)に示すように、固定枠受部13aと移動枠受部15aの重複部分が狭くなり、スチールボール18は、固定部当接壁52及び可動部当接壁56に接近する。
次いで、図11(c)に示すように、移動枠14が係止位置まで移動されると、固定枠受部13aと移動枠受部15aの重複部分は最小になり、スチールボール18は固定枠受部13a及び移動枠受部15aと当接する。即ち、この状態においては、スチールボール18は、固定部当接壁52及び移動枠受部15aと、或る幅をもつ領域で夫々接触しているので、スチールボール18が一意的に位置決めされる。また、この状態においては、移動枠受部15aの固定枠受部13aに対する円周Dの半径方向(図11における上下方向)の移動はスチールボール18によって阻止され、移動枠受部15aの円周方向(図11における左右方向)の移動のみが許容される。
ここで、図3に示すように、移動枠14が係止位置まで移動された場合には、固定枠受部13b、13c及び移動枠受部15b、15cも、図11(c)と同様の相対位置に移動される。従って、3組の固定枠受部と移動枠受部において、移動枠受部の固定枠受部に対する円周Dの半径方向の移動はスチールボール18によって阻止され、円周方向の移動のみが許容される。これにより、係止位置では、移動枠14の並進移動が拘束され、像振れ補正用レンズ16の光軸を中心とした回転のみが許容される状態となる。この係止位置においては、移動枠14に取り付けられた像振れ補正用レンズ16の光軸と、他の撮像用レンズ8の光軸が一致する。
次に、移動枠14を係止位置へ移動させる作用を説明する。
まず、カメラ1の手ブレ防止機能の起動スイッチ(図示せず)がオフにされ、或いは、カメラ1の電源スイッチ(図示せず)がオフにされると、コントローラ36に内蔵された係止位置移動手段37(図8)は、移動枠14を係止位置に向けて移動させる。即ち、コントローラ36は、切替スイッチ45を係止位置移動手段37の側に切り替えると共に、係止位置移動手段37は、移動枠14を係止位置に移動させるためのコイル位置指令信号を出力する。具体的には、係止位置移動手段37が、各駆動用コイル20a、20b、20cに対して同一のコイル位置指令信号を与えることにより、移動枠14は像振れ補正用レンズ16の光軸を中心に、図2における時計回りに回転される。
これにより、固定枠受部13a、13b、13c及び移動枠受部15a、15b、15cは、図11(a)に示す状態から、図11(b)に示す状態へ移行する。また、コントローラ36は、係止用フック17(図2)に連結されたソレノイド(図示せず)に信号を送ってこれに通電させ、係止用フック17を想像線で示す位置に回動させる。
移動枠14が、さらに時計回りに回動され、各スチールボール18が、固定部当接壁52及び可動部当接壁56に接近すると、コントローラ36は、第2切り替えスイッチ46(図8)に信号を送って、第2切り替えスイッチ46を、係止方向付勢手段47からの信号が各駆動回路44a、44b、44cに入力される位置に切り替える。これにより、磁気センサアンプ42a、42b、42cの出力は、駆動回路44a、44b、44cへの入力から切り離され、各駆動用コイル20a、20b、20cには、各ホール素子24a、24b、24cの検出信号に関わりなく同一の電流が流れるようになる。数式2で説明したように、各駆動用コイル20a、20b、20cに同一の電流を流すことは、移動枠14を回転方向のみに駆動することに相当する。従って、第2切り替えスイッチ46が切り替えられた後は、移動枠14は、回転方向のみに駆動され、制御される。
移動枠14が更に時計回りに回動され、図3に示す位置に到達すると、固定枠受部13a、13b、13c及び移動枠受部15a、15b、15cに挟持されたスチールボール18は、夫々、固定部当接壁52及び可動部当接壁56に接触するようになる。
移動枠14が図3に示す位置に到達すると、コントローラ36は、ソレノイド(図示せず)に信号を送って通電を停止し、係止用フック17を図3に実線で示す位置に回動させる。これにより、固定枠12に取り付けられた係止用フック17と、移動枠14に設けられた係止用突起17aが係合する。ここで、図3に示す状態においては、移動枠14の固定枠12に対する移動は、固定部当接壁52、可動部当接壁56、及びこれらの間に挟持されたスチールボール18の作用により、回転移動のみ可能に拘束されている。この状態において、係止用フック17と係止用突起17aが係合されることにより、移動枠14の回転が拘束され、移動枠14の並進移動及び回転移動が係止される。
最後に、コントローラ36は、各駆動用コイル20a、20b、20cへの通電を停止させる。移動枠14は、ソレノイド(図示せず)への通電を停止した状態で係止されているので、電力を消費することなく、移動枠14を係止位置に維持することができる。
さらに、係止位置においては、各スチールボール18は、固定部当接壁52と可動部当接壁56の間に夫々挟持されているため、各スチールボール18が固定枠受部及び移動枠受部の中で係止され、ガタつくことがない。また、係止位置における各スチールボール18の位置は、固定部当接壁52及び可動部当接壁56に囲まれた領域内に拘束され、ほぼ一意的に位置決めされる。
次に、移動枠14を係止位置から動作中心位置に復帰させる場合には、コントローラ36は、ソレノイド(図示せず)に信号を送って通電させ、係止用フック17を図3に想像線で示す位置に回動させる。これにより、係止用フック17と係止用突起17aの係合が解除される。次いで、係止位置移動手段37は、移動枠14を反時計回りに所定角度回動させるレンズ位置指令信号を出力し、移動枠14を、図2に示す像振れ防止制御の動作中心位置に復帰させる。さらに、コントローラ36は、ソレノイド(図示せず)に信号を送って通電を停止し、係止用フック17を図2に実線で示す位置に回動させる。
ここで、係止位置において、各スチールボール18の位置は、ほぼ一意的に位置決めされている。また、移動枠14を係止位置から反時計回りに所定角度回動させることにより、各スチールボール18が転動して移動される位置もほぼ一意的に決定される。従って、アクチュエータ10が動作中心位置に復帰された際の、各スチールボール18の固定部脱落防止壁50及び可動部脱落防止壁54内での位置を適所に設定することができる。本実施形態においては、アクチュエータ10が動作中心位置に復帰されると、各スチールボール18は、固定部脱落防止壁50及び可動部脱落防止壁54で囲まれた面のほぼ中央に移動される。
本発明の実施形態のカメラによれば、像振れ補正用レンズが取り付けられた移動枠を回転移動させることにより、係止位置へ移動させ、各スチールボールを位置決めするので、スチールボールを位置決めする際に、形成される画像が大きく振れるのを防止することができる。
また、本実施形態のカメラによれば、像振れ防止制御の停止時や、電源オフ時等に、移動枠を係止位置に移動させる動作に伴ってスチールボールが位置決めされるので、特別な動作を実行することなく、スチールボールを位置決めすることができ、また、移動枠を所定の像振れ防止制御の動作中心位置に復帰させたときのスチールボールの位置を適所に維持することができる。
さらに、本実施形態のカメラによれば、移動枠を像振れ防止制御の動作中心位置に復帰させた際に、各スチールボールが固定部脱落防止壁及び可動部脱落防止壁で夫々囲まれた面のほぼ中央に位置するので、各スチールボールの各脱落防止壁への接触を防止しながら、固定部脱落防止壁及び可動部脱落防止壁で囲まれた面を狭く構成することができる。これにより、アクチュエータを小型化することが可能になる。
また、本実施形態のカメラによれば、係止時において、スチールボールが固定部当接壁及び可動部当接壁と、所定の領域で当接するので、スチールボールを確実に位置決めすることができる。
さらに、本実施形態のカメラによれば、固定部当接壁及び可動部当接壁が、光軸を中心とする円周のほぼ接線方向に、互いに反対の方向に突出されているので、移動枠を、光軸を中心として所定方向に回転させることにより、固定部当接壁と可動部当接壁の間隔を狭め、スチールボールを各当接壁と当接させることができる。
また、本実施形態のカメラによれば、固定部脱落防止壁と固定部当接壁、及び可動部脱落防止壁と可動部当接壁が、夫々、概ね涙滴型に形成されているので、スチールボールを、固定部当接壁及び可動部当接壁と当接する位置に、円滑に移動させることができる。
さらに、本実施形態のカメラによれば、係止用フックが移動枠の固定枠に対する回転を係止することにより、移動枠を、並進移動が係止された状態に維持することができる。
また、本発明の実施形態のカメラによれば、移動枠を係止位置に移動させる際、第2切り替えスイッチを切り替えて、移動枠を係止方向付勢手段によって駆動している。このため、移動枠は、ホール素子から出力される位置信号に関わりなく、係止方向付勢手段の出力によって、移動枠が係止方向に回転されるように付勢される。これにより、移動枠の移動が拘束されている方向に駆動力が発生されることにより駆動用コイルに過剰な電流が流れるのを防止することができ、適正な電流で移動枠を係止方向に付勢することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態では、本発明をフィルムカメラに適用していたが、本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等、静止画又は動画撮像用の任意のカメラに適用することができる。
また、上述した実施形態においては、3つのスチールボールによって移動枠を支持していたが、スチールボールは3つ以上でも良い。
さらに、上述した実施形態においては、係止用フックによって移動枠の回転を係止していたが、回転係止手段として、係止時において固定枠から移動枠に延びるシャフトを設けておき、移動枠に、このシャフトを受け入れる凹部又は孔を設けても良い。
また、上述した実施形態においては、固定枠や移動枠に凹部を形成することにより、固定部脱落防止壁、固定部当接壁、可動部脱落防止壁、及び可動部当接壁を形成していたが、これらの壁を、固定枠や移動枠から突出するように形成しても良い。
さらに、上述した実施形態においては、各スチールボールは、固定部当接壁及び可動部当接壁と、所定の幅をもった領域で接触するように構成されていたが、スチールボールと当接壁が2点以上で接触するように構成することもできる。また、各スチールボールは、固定部当接壁及び可動部当接壁の両方と、所定の幅をもつ領域又は2点以上で接触する必要はなく、固定部当接壁又は可動部当接壁の何れか一方とは一点で接触しても良い。
また、上述した実施形態においては、各スチールボールは、固定部当接壁及び可動部当接壁の両方と同時に当接されていたが、各スチールボールは必ずしも両方の当接壁と同時に接触する必要はなく、スチールボールが各当接壁の間に十分に小さい隙間をもって配置されていてもよい。
本発明の実施形態によるカメラの断面図である。 移動枠が像振れ防止制御の動作中心位置にあるアクチュエータの正面図である。 移動枠が係止位置にあるアクチュエータの正面図である。 図3のIV−IV線に沿う側面断面図である。 (a)図2のV−V線に沿う側面断面図、及び(b)駆動用磁石の着磁の状態を示す斜視図である。 駆動用磁石の移動とホール素子から出力される信号との関係を説明する図である。 駆動用磁石の移動とホール素子から出力される信号との関係を説明する図である。 コントローラにおける信号処理を示すブロック図である。 固定枠上に配置された駆動用コイル、及び移動枠上に配置された駆動用磁石の位置関係を示す図である。 固定枠に形成された固定枠受部の(a)正面図、(b)(a)におけるb−b線に沿う断面図、(c)(a)におけるc−c線に沿う断面図である。 固定枠に形成された固定枠受部と移動枠に形成された移動枠受部の位置関係を示す図であり、(a)像振れ補正制御の動作中心位置、(b)係止位置への移行状態、(c)係止位置を示す。
符号の説明
1 本発明の実施形態のカメラ
2 レンズユニット
4 カメラ本体
6 レンズ鏡筒
8 撮像用レンズ
10 アクチュエータ
12 固定枠(固定部)
13a、13b、13c 固定枠受部
14 移動枠(可動部)
15a、15b、15c 移動枠受部
16 像振れ補正用レンズ
17 係止用フック(回転係止手段)
17a 係止用突起
18 スチールボール(球状体)
20a、20b、20c 駆動用コイル
22a、22b、22c 駆動用磁石
24a、24b、24c ホール素子
26 吸着用ヨーク
28 バックヨーク
34a、34b ジャイロ
36 コントローラ
37 係止位置移動手段
38a、38b 演算回路
40a、40b、40c 演算回路
42a、42b、42c 磁気センサアンプ
44a、44b、44c 駆動回路
45 切替スイッチ
46 第2切り替えスイッチ
47 係止方向付勢手段
50 固定部脱落防止壁
52 固定部当接壁
54 可動部脱落防止壁
56 可動部当接壁

Claims (7)

  1. 撮像用レンズをその光軸に直交する平面内で移動させ、像振れを防止するためのアクチュエータであって、
    固定部と、
    上記撮像用レンズが取り付けられた可動部と、
    この可動部と上記固定部の間に挟持され、上記可動部を移動可能に支持する複数の球状体と、
    上記可動部を、上記固定部に対して駆動して、回転移動及び並進移動させる駆動手段と、
    上記各球状体を夫々取り囲むように上記固定部に設けられ、上記球状体の脱落を防止する固定部脱落防止壁と、
    これらの固定部脱落防止壁に連なるように形成され、上記可動部が所定の係止位置に移動されると、上記球状体が当接する固定部当接壁と、
    上記各球状体を夫々取り囲むように上記可動部に設けられ、上記球状体の脱落を防止する可動部脱落防止壁と、
    これらの可動部脱落防止壁に連なるように形成され、上記可動部が上記係止位置に移動されると、上記球状体が当接する可動部当接壁と、を有し、
    上記各球状体は、上記可動部が上記係止位置に移動されると、上記固定部当接壁及び上記可動部当接壁と同時に当接することにより位置決めされると共に、上記可動部を上記固定部に対して係止し、
    さらに、上記駆動手段を制御して、上記光軸を中心に上記可動部を回転移動させることにより、上記可動部を上記係止位置に移動させて上記各球状体を位置決めすると共に、上記可動部を上記係止位置から所定角度回転移動させることにより、上記可動部を所定の像振れ防止制御の動作中心位置に復帰させる制御手段有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 上記像振れ防止制御の動作中心位置は、上記各球状体が上記固定部脱落防止壁及び上記可動部脱落防止壁で夫々囲まれた面のほぼ中央に位置するように設定されている請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 上記固定部当接壁及び上記可動部当接壁の少なくとも一方は、上記固定部当接壁又は上記可動部当接壁によって囲まれた領域の先端が、上記光軸を中心とする円周のほぼ接線方向に向けてすぼまるように構成され、このすぼまっている部分の少なくとも2点、又は所定の領域で上記球状体と当接する請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 上記固定部当接壁及び上記可動部当接壁は、上記固定部当接壁及び上記可動部当接壁によって囲まれた夫々の領域が、上記光軸を中心とする円周のほぼ接線方向に、互いに反対の方向に突出するように構成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 上記固定部脱落防止壁及び上記固定部当接壁これらによって囲まれた領域が概ね涙滴型に形成され、上記可動部脱落防止壁及び上記可動部当接壁これらによって囲まれた領域が概ね涙滴型に形成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータ。
  6. レンズ鏡筒と、
    このレンズ鏡筒の内部に収容された複数の撮像用レンズと、
    これら撮像用レンズの一部を上記可動部に取り付けた請求項1乃至5の何れか1項に記載のアクチュエータと、
    を有することを特徴とするレンズユニット。
  7. カメラ本体と、
    請求項6記載のレンズユニットと、
    を有することを特徴とするカメラ。
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