JP5463682B2 - 像振れ補正装置 - Google Patents

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本発明は、撮像素子または光学系を移動させて像振れを補正する像振れ補正装置に関するものである。
従来、この種の像振れ補正装置としては、例えば、特許文献1に開示されたデジタルカメラにおけるものがある。
この像振れ補正装置は、カメラのボディ内に固定された支持基板に、撮像素子ユニットが搭載された移動ガイドレールユニットが装着されて構成されている。支持基板は、X方向に長辺を有する矩形の板状に形成されており、X方向に固定ガイドレールが延在している。移動ガイドレールユニットは、その端部に設けられた接続部が固定ガイドレールを介して支持基板に装着され、固定ガイドレールによって支持基板に対してX方向に移動可能に支持されている。また、移動ガイドレールユニットは、Y方向に延在するガイドレール部を備えており、撮像素子ユニットは、このガイドレール部を介して移動ガイドレールユニットにY方向に移動可能に装着されている。
また、特許文献1に開示された別の像振れ補正装置も、カメラのボディ内に固定された支持基板に、撮像素子ユニットが搭載された移動ガイドレールユニットが装着されて構成されている。支持基板は、X方向に長辺を有する矩形の板状に形成されており、X方向に固定ガイドレールが延在している。移動ガイドレールユニットは、X方向に移動する可動テーブルと、Y方向に延在する移動ガイドレールとを備えている。可動テーブルの長辺部は、固定ガイドレールと鋼球を介して対向して配置されており、可動テーブルは、この鋼球によって支持基板に対してX方向に移動可能に支持されている。また、撮像素子ユニットは、そのガイド部が別の鋼球を介して移動ガイドレールと対向して配置されており、移動ガイドレールユニットにY方向に移動可能に装着されている。
撮像素子ユニットはCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を保持しており、上記の各像振れ補正装置は、光軸に沿ったZ方向に垂直な面内で、撮影者の手振れを相殺するように、移動ガイドレールユニットをX方向に変位させ、撮像素子ユニットをY方向に変位させる。
特開2006−106168号公報(段落[0016]〜[0022]、段落[0034]〜[0039]参照)
しかしながら、上記従来の、鋼球を用いた後者の像振れ補正装置では、移動ガイドレールユニットおよび撮像素子ユニットを、固定ガイドレールおよび移動ガイドレールの各摺動面に沿って鋼球を介してX方向およびY方向に移動させる際、各摺動面と各ユニットとの間にある鋼球の位置が安定しない。このため、ユニットの移動とともに鋼球も移動し、鋼球が当初の位置から例えばガイドレールの端等の位置へ移動して構造物に当たったりすると、鋼球のユニットに対する転がり摩擦が滑り摩擦になって摩擦抵抗が大きくなる。この結果、ユニットの動きが悪くなって像振れ補正装置の防振性能が低下し、正確な振れ補正を行うことができなくなってしまう。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
撮像素子に被写体光を導く光学系の光軸と垂直な面内で、撮像素子または光学系を保持する枠を、弾性体によって摺動面に付勢しながら、摺動面に沿って転動体を介して所定方向およびこの所定方向と垂直な方向に移動させる移動機構を備え、
転動体と接触する摺動面または枠の側壁面の一方が、転動体から離れる方向に膨らむ曲線状をしており、かつ、弾性体が、弾性体に対向する枠の側壁面との間に備えられた転動体を介して枠を付勢し、この転動体に接触する弾性体の接触面が、この転動体から離れる方向に膨らむ曲線状をしていることを特徴とする像振れ補正装置を構成した。
本構成によれば、転動体と接触する摺動面または枠の側壁面は、転動体から離れる方向に膨らむ曲線状をしているため、撮像素子または光学系を保持する枠が移動機構によって移動させられる際、摺動面と枠との間にある転動体は、枠の移動とともに摺動面に沿って動こうとしても、摺動面または枠の側壁面の曲線状をした部分からその曲率の中心に向かう抵抗を受けるため、当初の位置である曲線状をした部分に留まりながら、枠の移動によって回転する。よって、従来の像振れ補正装置のように、転動体が摺動面に沿って動き、構造物に当たったりすることによって、枠と転動体との間に滑り摩擦が発生して摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。このため、撮像素子または光学系を保持する枠は、所定方向およびこの所定方向と垂直な方向に、常に摩擦抵抗が小さい状態で動くため、像振れ補正装置の防振性能が維持され、常に正確に振れ補正を行うことが可能になる。
また、本発明は、転動体の所定方向およびこの所定方向と垂直な方向における転がりの範囲を、摺動面または枠の側壁面の曲線状をした部分を含む所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を備えることを特徴とする。
本構成によれば、撮像素子または光学系を保持する枠が移動機構によって移動させられる際に、像振れ補正装置に衝撃が加わるなどして転動体に大きな力が作用した場合でも、転動体は、その転がりの範囲が転がり範囲規制手段によって所定範囲に規制される。このため、転動体は、その後の枠の移動によって、元のように、摺動面または枠の側壁面の曲線状をした部分に戻り、元のように、当初の位置である曲線状をした部分に留まりながら、枠の移動によって回転する。このため、像振れ補正装置に衝撃が加わるなどして転動体に大きな力が作用した場合でも、枠と転動体との間の摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。
また、本発明は、
光学系の光軸と垂直な面と平行な支持面に球体を介して枠の底面が接触して、球体によって光学系の光軸と垂直な面方向に移動自在に枠を支持面に支持する支持機構を備え、
球体と接触する支持面または枠の底面は、球体から離れる方向に膨らむ球状をしていることを特徴とする。
本構成によれば、球体と接触する支持面または枠の底面は、球体から離れる方向に膨らむ球状をしているため、撮像素子または光学系を保持する枠が移動機構によって移動させられる際、支持面と枠の底面との間にある球体は、枠の移動とともに支持面に沿って動こうとしても、支持面または枠の底面の球状をした部分からその曲率の中心に向かう抵抗を受けるため、当初の位置に留まりながら、枠の移動によって回転する。よって、枠を支持面に支持する球体が支持面に沿って動き、構造物に当たったりすることによって、枠と球体との間に滑り摩擦が発生して摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。このため、撮像素子または光学系を保持する枠は、光学系の光軸と垂直な面方向においても、常に摩擦抵抗が小さい状態で動くため、さらに正確に振れ補正を行うことが可能になる。
また、本発明は、光学系の光軸と垂直な面方向における球体の転がりの範囲を、支持面または枠の底面の球状をした部分を含む所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を備えることを特徴とする。
本構成によれば、撮像素子または光学系を保持する枠が移動機構によって移動させられる際に、像振れ補正装置に衝撃が加わるなどして球体に大きな力が作用した場合でも、球体は、その転がりの範囲が転がり範囲規制手段によって所定範囲に規制される。このため、球体は、その後の枠の移動によって、元のように、支持面または枠の底面の球状をした部分に戻り、元のように、当初の位置である球状をした部分に留まりながら、枠の移動によって回転する。このため、像振れ補正装置に衝撃が加わるなどして球体に大きな力が作用した場合でも、枠と球体との間の摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。
本発明による像振れ補正装置によれば、上述したように、撮像素子または光学系を保持する枠は常に摩擦抵抗が小さい状態で動くため、像振れ補正装置の防振性能が維持され、常に正確に振れ補正を行うことが可能になる。
次に、本発明の最良の実施の形態による像振れ補正装置をカメラに用いた場合について説明する。
図1は、本実施形態によるカメラの構成の概略を示す側面図である。
カメラ100は、ボディ101と、レンズ鏡筒102とから構成される光学機器である。ボディ101は、略矩形の容器状に形成され、その内部に、ヨーイング検出ジャイロ103およびピッチング検出ジャイロ104と、制御装置105と、像振れ補正装置106とを備えている。レンズ鏡筒102は、略円筒状に形成されてボディ101に固定されており、その内径側に、像振れ補正装置106が備える撮像素子の撮像面に被写体像を結像する撮影用レンズ群107を光学系として収容している。なお、カメラ100は、レンズ鏡筒102がボディ101に着脱自在に固定される構成のものであってもよい。
ヨーイング検出ジャイロ103およびピッチング検出ジャイロ104は、手振れ等によって発生するカメラ100のヨーイング方向およびピッチング方向の回転(振れ)をそれぞれ検出する角速度センサからなる。本実施形態においては、レンズ鏡筒102の光軸をZ軸と定義し、Z軸と直交し、撮像素子の撮像面の長辺に沿った方向(正位置撮影時の横方向)の軸をX軸、Z軸およびX軸とそれぞれ直交する軸をY軸と定義する。また、X軸回りにカメラ100が回転する振れをピッチングと称し、Y軸回りにカメラ100が回転する振れをヨーイングと称する。
制御装置105は、ヨーイング検出ジャイロ103およびピッチング検出ジャイロ104が出力する信号等を処理する中央処理装置(CPU(Central Proceessing Unit))と、像振れ補正装置106の後述するアクチュエータを駆動するドライバ部とを備えている。制御装置105は、ヨーイング検出ジャイロ103およびピッチング検出ジャイロ104が検出したヨーイングおよびピッチングから、振れのX方向(第1方向)およびY方向(第2方向)の成分を算出する。ヨーイング検出ジャイロ103、ピッチング検出ジャイロ104、および制御装置105は、X方向およびY方向における各振れを検出する振れ検出手段を構成している。また、制御装置105は、この振れ検出手段の検出出力に応じて、アクチュエータとして後述するY方向駆動用VCM(Voice Coil Motor)およびX方向駆動用VCMの駆動制御をして、撮像素子の位置を補正制御する補正制御手段を構成している。
図2は、図1に示す像振れ補正装置106を光軸方向に向かう制御装置105側から見た背面図である。
像振れ補正装置106は、円盤状をした基盤1と、矩形枠状をしたY方向ガイド枠2と、矩形板状をしたX方向ガイド枠3とを備えている。このY方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3は、撮像素子11に被写体光を導く撮影用レンズ群107の光軸であるZ軸と垂直なXY面内で、撮像素子11を保持する枠を構成している。
基盤1は、撮影用レンズ群107によって構成される光学系の光軸(Z軸)と垂直な面方向(XY方向)に開口した収納部1aを有し、この収納部1aにY方向ガイド枠2を収納している。Y方向ガイド枠2は、その外周が基盤1の収納部1aの内周から所定の第1隙間4をあけて配置された第1ガイド枠を構成しており、収納部1a内において光学系の光軸と垂直なXY面内を移動自在である。Y方向駆動用VCM5は、磁力によって後述するようにY方向ガイド枠2をY方向に移動させる第1駆動手段を構成している。第1隙間4には、一端が収納部1aの内周に固定された板バネ6が設けられており、遊動するその他端は、弧状に曲げられた部分がボール7を介してY方向ガイド枠2の外周に接している。板バネ6は、Y方向ガイド枠2を収納部1a内でX方向に付勢する第1弾性体を構成している。
ボール7は、板バネ6によって付勢されるY方向ガイド枠2の凹状にくぼんだ外周、およびこの外周に対向する板バネ6間に設けられている。また、ボール8,9は、板バネ6によって狭められる基盤1とY方向ガイド枠2との第1隙間4における基盤1の凹状にくぼんだ内周、およびこの内周に対向するY方向ガイド枠2の外周間に設けられている。ボール7〜9は、鋼球またはセラミック球から成り、第1転動体を構成している。
Y方向ガイド枠2は、撮影用レンズ群107の光軸(Z軸)と垂直な面方向(XY方向)に開口した開口部2aをその枠内に有し、この開口部2aにX方向ガイド枠3を収納している。X方向ガイド枠3は、その外周が開口部2aの内周から所定の第2隙間10をあけて配置された第2ガイド枠を構成しており、撮影用レンズ群107で結像された像を撮像するCCDからなる撮像素子11を保持している。X方向ガイド枠3は、開口部2a内において撮影用レンズ群107の光軸と垂直なXY面内を自在に移動できる。基盤1、Y方向ガイド枠2、およびX方向ガイド枠3は、ポリカーボネート樹脂にガラスを20%含んだ材質で形成されている。また、撮像素子11を挟む2箇所の対称位置に設けられたX方向駆動用VCM12,13は、磁力によって後述するようにX方向ガイド枠3をX方向に移動させる第2駆動手段を構成している。Y方向駆動用VCM5およびX方向駆動用VCM12,13によって変位させられる撮像素子11のX方向およびY方向における各位置は、X方向位置検出用素子14およびY方向位置検出用素子19によって後述するように検出される。
第2隙間10には、一端が開口部2aの内周に固定された板バネ15が設けられており、遊動するその他端は、弧状に曲げられた部分がボール16を介してX方向ガイド枠3の外周に接している。板バネ15は、X方向ガイド枠3を開口部2a内でY方向に付勢する第2弾性体を構成している。ボール16は、板バネ15によって付勢されるX方向ガイド枠3の凹状にくぼんだ外周、およびこの外周に対向する板バネ15間に設けられている。また、ボール17,18は、板バネ15によって狭められる第2隙間10におけるY方向ガイド枠2の凹状にくぼんだ内周、およびこの内周に対向するX方向ガイド枠2の外周間に設けられている。ボール16〜18は、鋼球またはセラミック球から成り、第2転動体を構成している。
また、撮影用レンズ群107の光軸方向(Z方向)における基盤1とX方向ガイド枠3との間には、鋼球またはセラミック球といった球体から成るボール20〜22が第3転動体として狭持されている。これらボール20〜22は、X方向ガイド枠3に保持された撮像素子11の周囲における基盤1とX方向ガイド枠3との間の3箇所に設けられている。
図3は、図2に示すボール9およびその周辺の拡大図である。
ボール9と接触する基盤1の凹状にくぼんだ内周は、ボール9から離れる方向に膨らむ曲線状をした摺動面1bを構成している。この摺動面1bの両側部に形成された一対の壁面1c,1cは、ボール9の所定方向(Y方向)における転がりの範囲を、曲線状をした摺動面1bを含む所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を構成している。摺動面1bの曲率の中心は、壁面1c,1c間を2等分する線上にある。また、摺動面1bの曲率は、ボール9が、Y方向ガイド枠2の外周から最も距離が離れている壁面1c,1c間の中心の谷底から移動して、ボール9の摺動面1bに対する高さが高くなって摺動面1bとY方向ガイド枠2との距離が大きくなっても、撮像素子11の撮影に影響がない程度の範囲の曲率に設定される。
また、ボール8と接触する基盤1の凹状にくぼんだ内周も、図2に示すように、ボール8から離れる方向に膨らむ曲線状をした、摺動面1bと同様な摺動面1dを構成している。また、この摺動面1dの両側部に形成された一対の壁面1e,1eは、ボール8の所定方向(Y方向)における転がりの範囲を、曲線状をした摺動面1dを含む所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を構成しており、その規制範囲は、壁面1c,1cによるものと同じになっている。
また、ボール7と接触する板ばね6の凹状にくぼんだ内周は、ボール7から離れる方向に膨らむ曲線状をした摺動面6aを構成している。この摺動面6aと対向するY方向ガイド枠2の外周は直線状をしており、この直線状部分の両側部に形成された一対の壁面2f,2fは、ボール7の所定方向(Y方向)における転がりの範囲を所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を構成しており、その規制範囲は、壁面1c,1cおよび壁面1e,1eによるものと同じになっている。摺動面6aの曲率の中心は、壁面2f,2f間を2等分する線上にある。
また、ボール17,18と接触するY方向ガイド枠2の凹状にくぼんだ内周は、ボール17,18から離れる方向に膨らむ曲線状をした摺動面2b,2dを構成している。また、この摺動面2b,2dの両側部に形成された一対の壁面2c,2c、2e,2eは、それぞれ、ボール17,18の所定方向と垂直な方向(X方向)における転がりの範囲を、曲線状をした摺動面2b,2dを含む同じ所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を構成している。摺動面2b,2dの曲率の中心は、それぞれ壁面1c,1c間、壁面2e,2e間を2等分する線上にある。また、摺動面2b,2dの各曲率は、ボール17,18が、それぞれ、X方向ガイド枠3の外周から最も距離が離れている壁面2c,2c、2e,2e間の中心の谷底から移動して、ボール17,18の摺動面2b,2dに対する高さが高くなって摺動面2b,2dとX方向ガイド枠3との距離が大きくなっても、撮像素子11の撮影に影響がない程度の範囲の曲率に設定される。
また、ボール16と接触する板ばね15の凹状にくぼんだ内周は、ボール16から離れる方向に膨らむ曲線状をした摺動面15aを構成している。この摺動面15aと対向するX方向ガイド枠3の外周は直線状をしており、この直線状部分の両側部に形成された一対の壁面3b,3bは、ボール16の所定方向と垂直な方向(X方向)における転がりの範囲を、曲線状をした摺動面15aを含む所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を構成しており、その規制範囲は壁面2c,2cおよび壁面2e,2eによるものと同じになっている。摺動面15aの曲率の中心は、壁面3b,3b間を2等分する線上にある。
Y方向駆動用VCM5、板バネ6、およびボール7,8,9は、Y方向ガイド枠2を摺動面1b,1d,6aに沿ってボール7,8,9を介して所定方向(Y方向)に移動させるY方向移動機構を構成している。また、X方向駆動用VCM12,13、板バネ15、およびボール16,17,18は、X方向ガイド枠3を摺動面2b,2d,15aに沿ってボール16,17,18を介して所定方向と垂直な方向(X方向)に移動させるX方向移動機構を構成している。
図4は、図2に示す像振れ補正装置106をIV−IV線で破断して矢視方向から見た断面図である。なお、同図において図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
撮像素子11は、FPC(フレキシブルプリント基板)23上に実装されてX方向ガイド枠3に固定されている。FPC23は、制御装置105と接続されており、撮像素子11の信号はFPC23を経由して制御装置105に出力される。
X方向駆動用VCM12,13は、それぞれ、長方形状をした金属製ヨーク12a,13a、ヨーク12a,13aと同じ長方形状をしたマグネット12b,13b、および楕円形状をしたVCMコイル12c,13cから構成されている。マグネット12b,13bは、X方向ガイド枠3上の、撮像素子11を挟む2箇所にヨーク12a,13aを介して固定され、VCMコイル12c,13cと対峙した位置にある。VCMコイル12c,13cは、基盤1に金属製ヨーク12d,13dを介して固定されている。
VCMコイル12c,13cに電流を流すと、マグネット12b,13bが発生する磁界により、VCMコイル12c,13cとマグネット12b,13bとの間にローレンツ力が発生し、マグネット12b,13bが固定されたX方向ガイド枠3は、X方向に移動する。また、VCMコイル12c,13cに逆向きに電流を流すと、逆向きにローレンツ力が発生する。従って、VCMコイル12c,13cを流れる電流の極性および電流の大きさを制御することにより、撮像素子11のX方向の動きを制御することができる。
また、基盤1は、VCMコイル12c,13cを介してマグネット12b,13bと対峙した位置に、磁性体として、マグネット12b,13bよりも一回り大きな長方形状をした金属製ヨーク12d,13dを備えている。このマグネット12b,13bおよびヨーク12d,13dの対は、X方向ガイド枠3に保持された撮像素子11を挟む2箇所の対称位置に設けられており、マグネット12b,13bが固定されたX方向ガイド枠3はヨーク12d,13dが固定された基盤1に磁力で引き付けられている。
また、X方向駆動用VCM12の左方に設けられたX方向位置検出用素子14は、長方形状をした金属製ヨーク14aを介してX方向ガイド枠3に固定された、ヨーク14aと同じ長方形状をしたマグネット14bと、FPC25に実装されて基盤1に固定されたホール素子14cとから構成されている。ホール素子14cは、マグネット14bに対向した位置にあり、マグネット14bが発生する磁気を検出して、基盤1に対するX方向ガイド枠3のX方向の変位を検出する。
基盤1の収納部1aには上記のようにY方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3が収納されおり、収納部1aの開放された上部には、磁性体もしくは非磁性体からなる蓋24が被されて、Y方向ガイド枠2が収納部1aの外部に外れるのを防いでいる。
図5は、図2に示す像振れ補正装置106をV−V線で破断して矢視方向から見た断面図である。なお、同図において図2および図4と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
基盤1の上方に設けられたY方向駆動用VCM5は、X方向に長い長方形状をした金属製ヨーク5aを介してY方向ガイド枠2に固定された、ヨーク5aと同じ長方形状をしたマグネット5bと、基盤1に固定されたX方向に長い楕円形状をしたVCMコイル5cとから構成されている。このY方向駆動用VCM5は上述したX方向駆動用VCM12,13と同様の原理により、Y方向ガイド枠2をY方向に移動させる。従って、VCMコイル5cを流れる電流の極性および電流の大きさを制御することにより、撮像素子11のY方向の動きを制御することができる。
また、Y方向駆動用VCM5の下方に設けられたY方向位置検出用素子19は、長方形状をした金属製ヨーク19aを介してX方向ガイド枠3に固定された、金属製ヨーク19aと同じ長方形状をしたマグネット19bと、FPC26に実装されて基盤1に固定されたホール素子19cとから構成されている。このY方向位置検出用素子19は、上述したX方向位置検出用素子14と同様の原理で、基盤1に対する撮像素子11のY方向の位置を検出する。
図6は、図4に示すボール20およびその周辺の拡大図である。
基盤1およびボール20,21,22は、撮影用レンズ群107の光軸と垂直なXY面と平行な支持面1jにボール20,21,22を介してX方向ガイド枠3の底面3cが接触して、ボール20,21,22によって撮影用レンズ群107の光軸と垂直なXY面方向に移動自在に、X方向ガイド枠3を支持面1jに支持する支持機構を構成している。ボール20,21,22と接触する支持面1jの凹状にくぼんだ底面1kは、ボール20,21,22から離れる方向に膨らむ球状をしている。この底面1kの周囲に形成された壁面1m、および底面1kに対向するX方向ガイド枠3の平面状をした底面3cの周囲に形成された壁面3dは、撮影用レンズ群107の光軸と垂直なXY面方向におけるボール20,21,22の転がりの範囲を、それぞれ、球状をした底面1kを含む同じ所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を構成している。底面1kの曲率の中心は、円形をした壁面1mの中心線上にある。また、底面1kの曲率は、ボール20,21,22が、X方向ガイド枠3の底面3cから最も距離が離れている球状をした底面1kの底から移動して、ボール9の底面1kに対する高さが高くなって底面1kとX方向ガイド枠3の底面3cとの距離が大きくなっても、撮像素子11の撮影に影響がない程度の範囲の曲率に設定される。
次に、上述した構成を持つ本実施形態による像振れ補正装置の動作について説明する。
カメラ100のボディ101が手振れ等によって振れると、ヨーイング検出ジャイロ103およびピッチング検出ジャイロ104は、カメラ100のヨーイング方向およびピッチング方向の回転(振れ)をそれぞれ検出し、その検出信号をFPC23を介して制御装置105へ出力する。検出信号を受け取った制御装置105は、ヨーイング検出ジャイロ103およびピッチング検出ジャイロ104が検出したヨーイングおよびピッチングから、ボディ101に生じた振れのX方向およびY方向の成分を算出する。そして、算出した振れのX方向およびY方向の成分に応じて、Y方向駆動用VCM5およびX方向駆動用VCM12,13の駆動制御をして、検出された振れが相殺されるようにY方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3をY方向およびX方向に移動させて、撮像素子11の位置を補正制御する。この時、Y方向駆動用VCM5は、ボール7〜9を介して基盤1とY方向ガイド枠2の相対的位置をY方向に移動させ、X方向駆動用VCM12,13は、ボール16〜18を介してY方向ガイド枠2とX方向ガイド枠3の相対的位置をX方向に移動させる。従って、撮影時にカメラ100に手振れが発生しても、撮像素子11がそれを打ち消すように移動するため、撮影した画像にブレは発生しない。
このような本実施形態による像振れ補正装置106によれば、ボール7,8,9と接触する摺動面1b,1d,6aは、ボール7,8,9から離れる方向に膨らむ曲線状をしているため、Y方向ガイド枠2がY方向移動機構によって移動させられる際、摺動面1b,1d,6aとY方向ガイド枠2との間にあるボール7,8,9は、Y方向ガイド枠2の移動とともに摺動面1b,1d,6aに沿って動こうとしても、摺動面1b,1d,6aからその曲率の中心に向かう抵抗を受けるため、当初の位置である曲線状部分の谷底に留まりながら、Y方向ガイド枠2の移動によって回転する。また、ボール16,17,18と接触する摺動面2b,2d,15aは、ボール16,17,18から離れる方向に膨らむ曲線状をしているため、撮像素子11を保持するX方向ガイド枠3がX方向移動機構によって移動させられる際、摺動面2b,2d,15aとX方向ガイド枠3との間にあるボール16,17,18は、X方向ガイド枠3の移動とともに摺動面2b,2d,15aに沿って動こうとしても、摺動面2b,2d,15aからその曲率の中心に向かう抵抗を受けるため、当初の位置である曲線状部分の谷底に留まりながら、X方向ガイド枠3の移動によって回転する。よって、従来の像振れ補正装置のように、ボール7,8,9およびボール16,17,18が摺動面1b,1d,6aおよび摺動面2b,2d,15aに沿って動き、構造物に当たったりすることによって、Y方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3とボール7,8,9およびボール16,17,18との間に滑り摩擦が発生して摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。このため、Y方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3は、所定方向(Y方向)およびこの所定方向と垂直な方向(X方向)に、常に摩擦抵抗が小さい状態で動くため、像振れ補正装置106の防振性能が維持され、常に正確に振れ補正を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、Y方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3がY方向移動機構およびX方向移動機構によって移動させられる際に、像振れ補正装置106に衝撃が加わるなどしてボール7,8,9およびボール16,17,18に大きな力が作用した場合でも、ボール7,8,9およびボール16,17,18は、その転がりの範囲が転がり範囲規制手段によって所定範囲に規制される。このため、ボール7,8,9およびボール16,17,18は、その後のY方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3の移動によって、元のように、摺動面1b,1d,6aおよび摺動面2b,2d,15aの曲線状部分の谷底に戻り、元のように、当初の位置である曲線状部分の谷底に留まりながら、Y方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3の移動によって回転する。このため、像振れ補正装置106に衝撃が加わるなどしてボール7,8,9およびボール16,17,18に大きな力が作用した場合でも、Y方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3とボール7,8,9およびボール16,17,18との間の摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、ボール20,21,22と接触する支持面1jの凹状にくぼんだ底面1kは、ボール20,21,22から離れる方向に膨らむ球状をしているため、撮像素子11を保持するX方向ガイド枠3がX方向移動機構によって移動させられる際、支持面1jの底面1kとX方向ガイド枠3の底面3cとの間にあるボール20,21,22は、X方向ガイド枠3の移動とともに支持面1jの底面1kに沿って動こうとしても、支持面1jの底面1kの球状をした部分からその曲率の中心に向かう抵抗を受けるため、当初の位置である球状部分の底に留まりながら、X方向ガイド枠3の移動によって回転する。よって、X方向ガイド枠3を支持面1jに支持するボール20,21,22が支持面1jに沿って動き、構造物に当たったりすることによって、X方向ガイド枠3とボール20,21,22との間に滑り摩擦が発生して摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。このため、撮像素子11を保持するX方向ガイド枠3は、撮影用レンズ群107の光軸と垂直なXY面方向においても、常に摩擦抵抗が小さい状態で動くため、さらに正確に振れ補正を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、撮像素子11を保持するX方向ガイド枠3がX方向移動機構によって移動させられる際に、像振れ補正装置106に衝撃が加わるなどしてボール20,21,22に大きな力が作用した場合でも、ボール20,21,22は、その転がりの範囲が転がり範囲規制手段によって所定範囲に規制される。このため、ボール20,21,22は、その後のX方向ガイド枠3の移動によって、元のように、支持面1jの球状部分の底に戻り、元のように、当初の位置である球状部分の底に留まりながら、X方向ガイド枠3の移動によって回転する。このため、像振れ補正装置106に衝撃が加わるなどしてボール20,21,22に大きな力が作用した場合でも、X方向ガイド枠3とボール20,21,22との間の摩擦抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、撮像素子11を保持するX方向ガイド枠3は、隙間を介することなく、ボール20,21,22を介して基盤1に支持される。従って、X方向ガイド枠3の光学系の光軸方向(Z方向)における位置はガタつくことが無い。このため、移動ガイドレールユニットを隙間を持って固定ガイドレールに沿って動かす、特許文献1に開示された従来の前者の像振れ補正装置のように、光軸方向における軸ガタが生じることはない。
なお、上記実施形態においては、第1転動体および第2転動体を構成するボール7,8,9およびボール16,17,18の形状が球形であったが、これらボール7,8,9およびボール16,17,18は球形の形状に限らず、例えば、円柱状をしていてもよい。
また、上記実施形態においては、Y方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3によって撮像素子11を保持するように構成していたが、これらY方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3によって撮影用レンズ群107の中の補正光学群を保持し、振れ補正する構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、摺動面1b,1d,2b,2dが、ボール8,9,17,18から離れる方向に膨らむ曲線状をした構成であったが、これら摺動面1b,1d,2b,2dが直線状に形成され、その代わりに、摺動面1b,1d,2b,2dと対向するY方向ガイド枠2またはX方向ガイド枠3の外周が、ボール8,9,17,18から離れる方向に膨らむ曲線状になっている構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、摺動面1b,1d,2b,2dの両側部に形成された一対の壁面1c,1c、1e,1e、2c,2c、2e,1eが、ボール8,9,17,18のY方向またはX方向における転がりの範囲を規制する転がり範囲規制手段を構成していた。しかし、摺動面1b,1d,2b,2dに対向するY方向ガイド枠2またはX方向ガイド枠3の外周にボール8,9,17,18を挟むように形成された一対の壁面が、ボール8,9,17,18のY方向またはX方向における転がりの範囲を所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を構成するものであってもよい。
また、上記実施形態においては、基盤1の底面1kが、ボール20,21,22から離れる方向に膨らむ曲線状をした構成であったが、この底面1kが直線状に形成され、その代わりに、底面1kと対向するX方向ガイド枠3の底面3cが、ボール20,21,22から離れる方向に膨らむ曲線状となっている構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、Y方向ガイド枠2およびX方向ガイド枠3を動かす駆動部としてボイスコイルモータを用いるものであったが、本発明はこれに限らず、ピエゾ素子といった他のアクチュエータを駆動部として用いてもよい。
また、上記実施形態においては、Y方向駆動用VCM5を1個、X方向駆動用VCM12,13を2個用いたが、Y方向駆動用VCM、X方向駆動用VCMの各個数は、3個、4個等の複数個であってもよい。
また、上記実施形態においては、ボール7〜9、16〜18、20〜22を各隙間に3個用いた場合について説明したが、ボールの個数は、4個、5個等の複数個であってもよい。
また、上記実施形態においては、X方向ガイド枠3に設けられたマグネット12b,13bが発生する磁力によって、マグネット12b,13bと基盤1に設けられたヨーク12d,13dとを光軸方向でお互いに引き付け合わせ、X方向ガイド枠3を基盤1に保持させていた。しかし、マグネット12b,13bが基盤1に設けられ、ヨーク12d,13dがX方向ガイド枠3に設けられる構成であってもよい。また、マグネット12b,13bおよびヨーク12d,13dの代わりに、X方向ガイド枠3を基盤1に向けて付勢するバネを用いて、X方向ガイド枠3を基盤1に保持させる構成であってもよい。
上記のような各構成によっても、上述した実施形態と同様な作用効果が奏される。
上記実施形態においては、本発明による像振れ補正装置106をカメラ100に適用した場合について説明したが、ビデオカメラ、携帯電話等に内蔵されるカメラ等の他の光学機器にも適用することが可能である。このような光学機器に本発明を適用した場合においても、上記実施形態と同様な作用効果が奏される。
本発明の一実施形態による像振れ補正装置を備えたカメラの構成の概略を示す側面図である。 図1に示す像振れ補正装置を光軸方向に向かう制御装置側から見た背面図である。 図2に示すボールおよびその周辺の拡大図である。 図2に示す像振れ補正装置をIV−IV線で破断して矢視方向から見た断面図である。 図2に示す像振れ補正装置をV−V線で破断して矢視方向から見た断面図である。 図4に示すボールおよびその周辺の拡大図である。
1…基盤
1a…収納部
1b、1d、2b、2d、6a、15a…摺動面
1c、1e、2c、2e、1m、2f、3b…壁面
1j…支持面
1k…底面
2…Y方向ガイド枠(第1ガイド枠)
2a…開口部
3…X方向ガイド枠(第2ガイド枠)
3c…底面
4…第1隙間
5…Y方向駆動用VCM(第1駆動手段)
5a…ヨーク
5b…マグネット
5c…VCMコイル
6…板バネ(第1弾性体)
7,8,9…ボール(第1転動体)
10…第2隙間
11…撮像素子
12,13…X方向駆動用VCM(第2駆動手段)
12a,13a…ヨーク
12b,13b…マグネット
12c,13c…VCMコイル
12d,13d…ヨーク
14…X方向位置検出用素子
14a…ヨーク
14b…マグネット
14c…ホール素子
15…板バネ(第2弾性体)
16〜18…ボール(第2転動体)
19…Y方向位置検出用素子
19a…ヨーク
19b…マグネット
19c…ホール素子
20〜22…ボール(球体)
23,25,26…FPC
24…蓋
100…カメラ
101…ボディ
102…レンズ鏡筒
103…ヨーイング検出ジャイロ
104…ピッチング検出ジャイロ
105…制御装置
106…像振れ補正装置
107…撮影用レンズ群

Claims (5)

  1. 撮像素子に被写体光を導く光学系の光軸と垂直な面内で、前記撮像素子または前記光学系を保持する枠を、弾性体によって摺動面に付勢しながら、前記摺動面に沿って転動体を介して所定方向およびこの所定方向と垂直な方向に移動させる移動機構を備え、
    前記転動体と接触する前記摺動面または前記枠の側壁面の一方は、前記転動体から離れる方向に膨らむ曲線状をしており、かつ、前記弾性体は、前記弾性体に対向する前記枠の側壁面との間に備えられた転動体を介して前記枠を付勢し、この転動体に接触する前記弾性体の接触面は、この転動体から離れる方向に膨らむ曲線状をしていることを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記光軸と垂直な面方向に開口した収納部を有する盤状をした基盤を備え、
    前記枠は、
    前記光軸と垂直な面方向に開口した開口部を枠内に有する枠状をし、枠の外周の側壁面が前記基盤の収納部の内周から所定の第1隙間をあけて前記基盤の収納部に収納された第1枠と、
    枠の外周の側壁面が前記第1枠の開口部の内周から所定の第2隙間をあけて前記第1枠の開口部に収納された、前記撮像素子または前記光学系を保持する板状をした第2枠と
    から構成され、
    前記弾性体は、前記基盤の収納部の内周に形成される摺動面に前記第1枠を付勢する第1弾性体と、前記第1枠の開口部の内周に形成される摺動面に前記第2枠を付勢する第2弾性体とから構成され、
    前記転動体は、前記第1隙間における、前記基盤の収納部の内周に形成される摺動面と前記第1枠の外周の側壁面との間、および前記第1弾性体と前記第1枠の外周の側壁面との間に備えられると共に、前記第2隙間における、前記第1枠の開口部の内周に形成される摺動面と前記第2枠の外周の側壁面との間、および前記第2弾性体と前記第2枠の外周の側壁面との間に備えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記転動体の所定方向およびこの所定方向と垂直な方向における転がりの範囲を、前記摺動面または前記枠の側壁面の曲線状をした部分を含む所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記光学系の光軸と垂直な面と平行な支持面に球体を介して前記枠の底面が接触して、前記球体によって前記光学系の光軸と垂直な面方向に移動自在に前記枠を前記支持面に支持する支持機構を備え、
    前記球体と接触する前記支持面または前記枠の底面は、前記球体から離れる方向に膨らむ球状をしていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  5. 前記光学系の光軸と垂直な面方向における前記球体の転がりの範囲を、前記支持面または前記枠の底面の球状をした部分を含む所定範囲に規制する転がり範囲規制手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の像振れ補正装置。
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