JP2008065073A - アクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラ - Google Patents

アクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラ Download PDF

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洋 大塚
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Abstract

【課題】ロックリング等の特別な部材及びこれを駆動するためのアクチュエータを設けることなく、可動部を係止することができるアクチュエータを提供する。
【解決手段】本発明は、撮像用レンズ(16)を並進移動させ、像振れを防止するアクチュエータ(10)であって、固定部(12)と、可動部(14)と、この可動部を移動可能に支持する可動部支持手段(18)と、可動部を並進移動及び回転移動させるための駆動手段(20、22)と、固定部に設けられ、当接受け面(15a)を備えた複数の係合受け部(15)と、可動部に設けられ、当接受け面に当接されることにより、当接受け面から撮像用レンズの光軸までの距離を規定するように形成された係合部(17)と、可動部が所定の係止位置に移動されると、各係合部を、ほぼ放射方向に吸着して各係合受け部に当接させて係止する磁力吸着手段(23、25)と、を有することを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、アクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラに関し、特に、撮像用レンズをその光軸に直交する平面内で並進移動させ、像振れを防止するアクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラに関する。
特許第3397536号公報(特許文献1)には、補正光学装置が記載されている。この補正光学装置は、光軸を偏心させる補正用レンズと、この補正用レンズを係止するロックリングと、を有する。ロックリングは、補正用レンズを取り囲む環状の形状を有し、その内周に補正用レンズの枠と係合するカム部が形成されている。この補正光学装置では、補正光学装置による補正を行わない場合には、補正用レンズを取り囲んでいるロックリングを回転させ、その内周に形成されたカム部と補正用レンズの枠の外周部を係合させて、補正用レンズを係止している。
特許第3397536号公報
しかしながら、特許第3397536号公報記載の補正光学装置では、補正用レンズを係止するために、ロックリングを回転させる必要があり、このため、補正用レンズを駆動するためのアクチュエータとは別に係止用のアクチュエータを設けなければならないという問題がある。さらに、補正用レンズの枠にロックリングのカムを係合させて補正用レンズを係止するには、カムを押し付ける力に抗して補正用レンズを保持しておく必要があるので、補正用レンズの支持機構を必要以上に頑強に構成しておかなければならないという問題がある。
従って、本発明は、ロックリング等の特別な部材及びこれを駆動するためのアクチュエータを設けることなく、可動部を係止することができるアクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、撮像用レンズをその光軸に直交する平面内で並進移動させ、像振れを防止するためのアクチュエータであって、固定部と、撮像用レンズが取り付けられた可動部と、この可動部を、固定部に対して平行な平面上で移動できるように支持する可動部支持手段と、可動部を固定部に対して並進移動及び回転移動させるための駆動手段と、固定部に設けられ、当接受け面を備えた複数の係合受け部と、これらの係合受け部に夫々対応して可動部に設けられ、当接受け面に当接されることにより、当接受け面から撮像用レンズの光軸までの距離を規定するように形成された係合部と、固定部及び可動部に夫々配置され、可動部が所定の係止位置に移動されると、各係合部を、光軸に対してほぼ放射方向に吸着して各係合受け部に当接させて可動部を位置決めし、係止する磁力吸着手段と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、撮像用レンズが取り付けられた可動部は、可動部支持手段により、固定部に対して平行な平面上で移動可能に支持される。駆動手段は、可動部を固定部に対して並進移動及び回転移動させる。可動部が係止位置へ移動されると、可動部に設けられた複数の係合部は、固定部に設けられた複数の係合部受け部に夫々当接される。固定部及び可動部に夫々配置された磁力吸着手段は、可動部が所定の係止位置に移動されると、各係合部を、光軸に対してほぼ放射方向に吸着して各係合受け部に当接させて可動部を位置決めし、係止する。
このように構成された本発明によれば、可動部自体が回転移動され、係止されるので、ロックリング等の特別な部材及びこれを駆動するためのアクチュエータを設けることなく、可動部を係止することができる。また、可動部は、磁力吸着手段の吸着力によって係止位置に保持されるので、可動部が偶発的に係止位置から外れた場合においても、可動部を吸着力により速やかに係止位置に復帰させることができる。さらに、可動部は磁力吸着手段の吸着力によって係止位置に保持されるので、比較的弱い駆動力で可動部を係止位置に移動させることができる。
本発明において、好ましくは、各磁力吸着手段は、可動部側に取り付けられた撮像用レンズの光軸と他の撮像用レンズの光軸がほぼ一致された状態で、可動部を回転移動させた位置で、各係合部を各係合受け部に当接させる。
このように構成された本発明によれば、可動部を像振れ防止制御を実行する通常作動領域内から係止位置に移動させる際、可動部側の撮像用レンズの光軸と他の撮像用レンズの光軸がほぼ一致された状態が維持されるので、撮像面に形成される像が、可動部の係止位置への移動により大きく振れることはなく、使用者に違和感を与えることがない。
本発明において、好ましくは、磁力吸着手段は、可動部が像振れを防止するために移動される通常作動領域内にある場合には、互いに及ぼし合う吸着力がほぼゼロになるように配置されている。
このように構成された本発明によれば、可動部が通常作動領域内にある場合には、磁力吸着手段による吸着力がほぼゼロであるので、磁力吸着手段が、可動部の通常作動領域内における像振れ防止制御に悪影響を与えることがない。
本発明において、好ましくは、各当接受け面は、光軸を中心とする概ね円弧状の面として形成されている。
このように構成された本発明によれば、可動部が係止される回転位置に関わらず、可動部に取り付けられた撮像用レンズの光軸の位置を一定にすることができるので、可動部が係止されている際に撮影される画像に悪影響を与えることがない。
本発明において、好ましくは、駆動手段は、固定部又は可動部の何れか一方に取り付けられた複数の駆動用コイルと、これらの駆動用コイルに対応して、固定部又は可動部の他方に取り付けられた駆動用磁石と、を備えており、これらの駆動用磁石は、磁力吸着手段の一部を兼ねている。
このように構成された本発明によれば、駆動手段を構成する駆動用磁石が磁力吸着手段の一部を兼ねているので、固定部又は可動部の何れか一方に取り付ける磁力吸着手段を省略することができる。
本発明において、好ましくは、駆動用コイルは第1巻線部及びこの第1巻線部とは反対の方向に電流が流れる第2巻線部を備えており、駆動用磁石は、可動部が通常作動領域内にある場合において、第1巻線部に対向して位置する第1磁石部、及び第2巻線部に対向して位置する、第1磁石部とは反対の方向の磁力線を第2巻線部に及ぼす第2磁石部を備えており、可動部を係止位置に移動させる場合には、可動部を係止位置に向けて加速させ、その後、可動部に作用する駆動力がほぼゼロにされる。
このように構成された本発明によれば、第1巻線部と第1磁石部、第2巻線部と第2磁石部が夫々対向しない位置に係止位置を設定することができるので、駆動用コイル及び駆動用磁石を大型化することなく、通常作動領域から大きく離れた位置に係止位置を設定することができる。
また、本発明のレンズユニットは、レンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒の内部に収容された複数の撮像用レンズと、これら撮像用レンズの一部を可動部に取り付けた本発明のアクチュエータと、を有することを特徴としている。
また、本発明のカメラは、カメラ本体と、本発明のレンズユニットと、を有することを特徴としている。
本発明のアクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラによれば、ロックリング等の特別な部材及びこれを駆動するためのアクチュエータを設けることなく、可動部を係止することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至図15を参照して、本発明の実施形態によるカメラを説明する。図1は本発明の実施形態によるカメラの断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態のカメラ1は、レンズユニット2と、カメラ本体4と、を有する。レンズユニット2は、レンズ鏡筒6と、このレンズ鏡筒の中に配置された複数の撮像用レンズ8と、撮像用レンズのうちの像振れ補正用レンズ16を所定の平面内で移動させるアクチュエータ10と、レンズ鏡筒6の振動を検出する振動検出手段であるジャイロ34a、34b(図1には34aのみ図示)と、を有する。
レンズユニット2は、カメラ本体4に取り付けられ、入射した光をフィルム面Fに結像させるように構成されている。
概ね円筒形のレンズ鏡筒6は、内部に複数の撮像用レンズ8を保持しており、一部の撮像用レンズ8を移動させることによりピント調整を可能としている。
本発明の実施形態のカメラ1は、ジャイロ34a、34bによって振動を検出し、検出された振動に基づいてアクチュエータ10を作動させて像振れ補正用レンズ16を移動させ、カメラ本体4内のフィルム面Fに合焦される画像を安定化させている。本実施形態においては、ジャイロ34a、34bとして、圧電振動ジャイロを使用している。なお、本実施形態においては、像振れ補正用レンズ16は、1枚のレンズによって構成されているが、画像を安定させるためのレンズは、複数枚のレンズ群であっても良い。
次に、図2乃至図5を参照して、アクチュエータ10の構成を説明する。図2は、移動枠が像振れ防止制御の位置にあるアクチュエータ10の正面図であり、センサ基板を取り外した状態を示している。また、図3は、移動枠が係止位置にあるアクチュエータ10の正面図である。さらに、図4は図3のIV−IV線側面断面図であり、図5(a)は図2のV−V線側面断面図である。また、図5(b)は、駆動用磁石の着磁の状態を示す斜視図である。
図2乃至図5に示すように、アクチュエータ10は、レンズ鏡筒6内に固定された固定部である固定枠12と、この固定枠12に対して移動可能に支持された可動部である移動枠14と、この移動枠14を支持する可動部支持手段である3つのスチールボール18(図4)と、を有する。さらに、アクチュエータ10は、固定枠12に取り付けられた3つの駆動用コイル20a、20b、20cと、移動枠14の、駆動用コイル20a、20b、20cに夫々対応する位置に取り付けられた3つの駆動用磁石22a、22b、22cと、を有する。
また、図5(a)に示すように、アクチュエータ10は、各駆動用磁石22a、22b、22cの磁力によって移動枠14を固定枠12に吸着させるために、固定枠12に取り付けられた吸着用ヨーク26と、駆動用磁石の磁力を固定枠12の方に効果的に差し向けるように、駆動用磁石の裏側に取り付けられたバックヨーク28と、を有する。さらに、図4に示すように、アクチュエータ10は、スチールボール18を移動枠14に吸着させる吸着用磁石30を有する。なお、駆動用コイル20a、20b、20c、及びこれらに対応する位置に取り付けられた3つの駆動用磁石22a、22b、22cは、移動枠14を、固定枠12に対して並進運動させ、且つ回転運動させることができる駆動手段を構成する。
さらに、図5(a)に示すように、各駆動用コイル20a、20b、20cの巻線の内側には、磁気センサであるホール素子24a、24b、24cが配置されている(図5には24aのみ図示)。各ホール素子24a、24b、24cは、これらと夫々向き合うように配置されている各駆動用磁石22a、22b、22cの磁気を検出して、固定枠12に対する移動枠14の位置を検出するように構成されている。これらのホール素子24a、24b、24c及び駆動用磁石22a、22b、22cは、位置検出手段を構成する。
また、図1に示すように、アクチュエータ10は、ジャイロ34a、34bによって検出された振動と、ホール素子24a、24b、24cによって検出された移動枠14の位置情報に基づいて、各駆動用コイル20a、20b、20cに流す電流を制御する制御手段であるコントローラ36を有する。さらに、コントローラ36には、移動枠14を、目標位置である係止位置に移動させるための係止位置移動手段37が内蔵されている。
アクチュエータ10は、移動枠14を、レンズ鏡筒6に固定された固定枠12に対して、フィルム面Fに平行な平面内で移動させ、これにより移動枠14に取り付けられた像振れ補正用レンズ16を移動させ、レンズ鏡筒6が振動してもフィルム面Fに結像される像が乱れることがないように駆動される。
固定枠12は、外周に縁を設けた概ねドーナツ板状の形状を有し、その上に3つの駆動用コイル20a、20b、20cが配置されている。図2に示すように、これら3つの駆動用コイル20a、20b、20cは、その中心が、レンズユニット2の光軸を中心とする円周上にそれぞれ配置されている。本実施形態においては、駆動用コイル20aは光軸の鉛直上方に配置され、駆動用コイル20b、20cは、駆動用コイル20aに対して中心角120゜ずつ間隔を隔てて配置されている。即ち、駆動用コイル20a、20b、20cは、光軸を中心とする円周上に等間隔に配置されている。また、駆動用コイル20a、20b、20cは、夫々、その巻線が角の丸い矩形状に巻かれ、この矩形の中心線が円周の半径方向と一致するように配置されている。
移動枠14は、概ねドーナツ板状の形状を有し、固定枠12の中に、固定枠12の縁に取り囲まれるように配置されている。移動枠14の中央の開口には、像振れ補正用レンズ16が取り付けられている。また、移動枠14上の円周の、各駆動用コイル20a、20b、20cに対応する位置には、長方形の駆動用磁石22a、22b、22cが夫々埋め込まれている。なお、本明細書において、駆動用コイルに対応する位置とは、駆動用コイルによって形成される磁界の影響が実質的に及ぶ位置を意味している。また、駆動用磁石の裏側、即ち、各駆動用コイルの反対側には、各駆動用磁石の磁束が、固定枠12の方に効率良く差し向けられるように、長方形のバックヨーク28が夫々取り付けられている。
また、固定枠12の各駆動用コイルの裏側、即ち、移動枠14の反対側には、長方形の吸着用ヨーク26が夫々取り付けられている。移動枠14は、各駆動用磁石22a、22b、22cが、それに対応して取り付けられた吸着用ヨーク26に及ぼす磁力によって、固定枠12に吸着される。本実施形態においては、駆動用磁石の磁力線が、吸着用ヨーク26に効率良く到達するように、固定枠12を非磁性材料で構成している。
次に、図5を参照して、駆動用磁石が及ぼす磁力について説明する。駆動用磁石22a、22b、22c、バックヨーク28及び吸着用ヨーク26は、夫々長方形の形状を有しており、各長辺、短辺が夫々重なり合うように配置されている。また、駆動用コイル20a、20b、20cは、その各辺が、長方形のバックヨーク28の各長辺、短辺と夫々平行になるように配置されている。さらに、各駆動用磁石は、その磁極の境界線である着磁境界線Cが、各駆動用磁石が配置されている円周の半径方向に一致するように向けられている。
これにより、駆動用磁石22a、バックヨーク28及び吸着用ヨーク26は、磁気回路を構成し、図5(a)に矢印で示す磁力線が形成される。駆動用磁石22aは、対応する駆動用コイル20aに電流が流れると、円周の接線方向の駆動力を受ける。他の駆動用コイル20b、20cについても、同様の位置関係で対応する駆動用磁石22b、22c、バックヨーク28及び吸着用ヨーク26が配置されている。
なお、本明細書において、着磁境界線Cとは、駆動用磁石の両端が夫々S極、N極となるように着磁されているとき、その着磁されている磁極の境界線を言うものとする。従って、本実施形態においては、着磁境界線Cは、長方形の駆動用磁石の各長辺の中点を通るように位置する。また、図5(b)に示すように、駆動用磁石22aは、その厚さ方向にも極性が変化しており、図5(b)において左下の角がS極、右下がN極、左上がN極、右上がS極になっている。
次に、図5及び図6を参照して、各駆動用磁石が受ける駆動力を説明する。図6(a)は、駆動用コイルと駆動用磁石の相対位置と、駆動用磁石が受ける駆動力との関係を示すグラフであり、図6(b)乃至(e)は、グラフ中のb乃至e点における駆動用コイルと駆動用磁石の相対位置を示している。
まず、図5(a)に示すように、駆動用磁石22aの第1磁石部22a1である右半部は、駆動用コイル20aの第1巻線部20a1である右端部に、図5(a)において上方から下方に向かう磁力線を及ぼす。同様に、駆動用磁石22aの第2磁石部22a2である左半部は、駆動用コイル20aの第2巻線部20a2である左端部に、図5(a)において下方から上方に向かう磁力線を及ぼす。
一方、図6(b)に矢印で示す方向の電流が駆動用コイル20aに流れると、駆動用コイル20aの第1巻線部20a1には図5(a)の奥から手前側に向かって電流が流れ、第2巻線部20a2には図5(a)の手前側から奥に向かって電流が流れる。駆動用磁石22aによって形成された磁界中において、このような電流が流れると、駆動用磁石22aを図5(a)における右方向に移動させる駆動力が発生する。
図6(a)に示すように、この駆動力は、駆動用磁石22a及び駆動用コイル20aが図6(b)に示す位置関係にある時、即ち、駆動用磁石22aの着磁境界線Cが駆動用コイル20aの中心に位置するとき最大になる。また、駆動力は、最大の位置から駆動用磁石22aが右又は左にずれるに従って減少する。さらに、駆動用磁石22aが図6(c)に示す位置(図6(a)におけるc点)まで右方向に移動されると、駆動力はゼロになる。駆動用磁石22aをさらに移動させ、図6(d)に示す位置(図6(a)におけるd点)に達すると、駆動力の方向が逆転し、駆動用磁石22aは、左方向の駆動力を受けるようになる。このように、駆動力が逆転した状態では、駆動用磁石22aは、その第2磁石部22a2と駆動用コイル20aの第1巻線部20a1の間で発生する駆動力のみを受ける。従って、駆動力が逆転した領域における駆動力の最大値は、図6(b)の状態における駆動力よりも小さくなる。
一方、駆動用磁石22aが左方向に移動された場合も、駆動力は減少し、図6(e)に示す位置(図6(a)におけるe点)においてゼロとなる。また、駆動用磁石22aがさらに左方向に移動された場合には、駆動力の方向が逆転し、駆動用磁石22aは、左方向の駆動力を受けるようになる。
以上説明した駆動力は、駆動用コイル20aに図6(b)における時計回りの電流が流れた場合のものであり、駆動用コイル20aに反時計回りの電流が流れた場合には、駆動力の方向が全て反転する。即ち、駆動用コイル20aに反時計回りの電流が流れている場合には、図6(a)の点e〜点cの領域で左方向の駆動力が発生し、点eの左側の領域及び点cの右側の領域では右方向の駆動力が発生する。また、上記では、駆動用コイル20aと駆動用磁石22aの間に発生する駆動力について説明したが、他の2組の駆動用コイル及び駆動用磁石の間に発生する駆動力についても全く同様である。
また、本実施形態によるカメラ1のアクチュエータ10では、駆動用コイルの第1巻線部と駆動用磁石の第1磁石部、及び第2巻線部と第2磁石部が対向し、十分な駆動力が発生する通常作動領域内において像振れ防止制御が実行される。さらに、移動枠14が係止される係止位置は、通常作動領域外に設定されており、この係止位置では、駆動用コイルの第1巻線部と駆動用磁石の第2磁石部が対向する。
次に、図7及び図8を参照して、移動枠14の位置検出を説明する。
図7及び図8は、駆動用磁石22aの移動とホール素子24aから出力される信号との関係を説明する図である。図7に示すように、ホール素子24aの感度中心点Sが、駆動用磁石22aの着磁境界線C上に位置する場合には、ホール素子24aからの出力信号はゼロである。移動枠14と共に駆動用磁石22aが移動され、ホール素子24aの感度中心点が駆動用磁石22aの着磁境界線上から外れると、ホール素子24aの出力信号が変化する。図7に示すように、駆動用磁石22aが着磁境界線Cに直交する方向、即ち、X軸方向に移動すると、ホール素子24aは、正弦波状の信号を発生する。従って、この移動量が微小である場合には、ホール素子24aは、駆動用磁石22aの移動距離にほぼ比例した信号を出力する。本実施形態において、駆動用磁石22aの移動距離が、駆動用磁石22aの長辺の長さの3%程度以内の場合には、ホール素子24aから出力される信号は、ホール素子24aの感度中心点Sと駆動用磁石22aの着磁境界線Cの間の距離にほぼ比例する。また、本実施形態では、アクチュエータ10は、通常作動領域においては各ホール素子の出力が距離にほぼ比例する範囲内で作動する。
図8(a)乃至(c)に示すように、ホール素子24aの感度中心点S上に駆動用磁石22aの着磁境界線Cが位置する場合には、図8(b)のように駆動用磁石22aが回転移動した場合、図8(c)のように駆動用磁石22が着磁境界線Cの方向に移動した場合とも、ホール素子24aからの出力信号はゼロである。また、図8(d)乃至(f)に示すように、駆動用磁石22aの着磁境界線Cがホール素子24aの感度中心点Sから外れた場合には、感度中心点Sと着磁境界線Cの距離rに比例した信号がホール素子24aから出力される。従って、感度中心点Sから着磁境界線Cまでの距離rが同じであれば、図8(d)のように駆動用磁石22aが着磁境界線Cに直交する方向に移動した場合、図8(e)のように駆動用磁石22aが並進及び回転移動した場合、図8(f)のように任意の方向に並進移動した場合とも、何れも同じ大きさの信号がホール素子24aから出力される。
ここでは、ホール素子24aについて説明したが、他のホール素子24b、24cも、それらに対応する駆動用磁石22b、22cとの位置関係に基づいて同様の信号を出力する。このため、各ホール素子24a、24b、24cによって検出された信号に基づいて、移動枠14が固定枠12に対して並進移動及び回転移動した位置を特定することができる。
次に、図2乃至図4を参照して、移動枠14の係止機構を説明する。
図2及び図3に示すように、固定枠12には、その外周から半径方向内方に延びる2つの位置決め用の係合受け部15及び1つの補助係合受け部15bが設けられている。各係合受け部15及び補助係合受け部15bは、固定枠12の円周方向に120゜ずつ間隔を開けて配置されている。また、移動枠14には、各係合受け部15に対応する2つの位置決め用の係合部17、及び補助係合受け部15bに対応する1つの補助係合部17bが、移動枠14の円周方向に120゜ずつ間隔を開けて形成されている。
さらに、各係合受け部15及び補助係合受け部15bには、半径方向内方に突出した張出部15cが夫々形成されている。これらの張出部15cは、各係合部17及び補助係合部17bと係合するように形成されており、移動枠14の回転可能な角度を制限している。
また、2組の係合部17及び係合受け部15には、固定側係止磁石23a、23bと、可動側係止磁石25a、25bが夫々取り付けられている。これにより、図3に示すように、移動枠14が係止位置に移動され、各係止磁石同士が接近すると、固定側係止磁石23aと可動側係止磁石25a、固定側係止磁石23bと可動側係止磁石25bが夫々吸着される。また、移動枠14の通常作動領域においては、各固定側係止磁石と各可動側係止磁石は十分に離れているため、それらの間に作用する吸着力は、実質的にゼロとなる。
各固定側係止磁石と可動側係止磁石が吸着されることにより、可動側係止磁石が設けられた2つの係合部17の当接面17aと、対応する2つの係合受け部15の当接受け面15aが当接される。また、補助係合部17b及び補助係合受け部15bは、各係合部17及び係合受け部15の各固定側係止磁石と可動側係止磁石が吸着された係止位置において、それらの間に僅かな隙間ができるように形成されている。これにより、移動枠14は、大きな摩擦抵抗を受けることなく滑らかに係止位置に移動される。
さらに、本実施形態においては、各係合受け部15の当接受け面15aは、撮像用レンズ8の光軸を中心とする円弧状の曲面として形成されている。一方、各係合部17の当接面17aは、当接面15aよりも曲率半径が小さい円弧状の曲面として形成されている。従って、2組の当接面17aと当接受け面15aは、夫々、一点(図3の紙面に垂直な方向に延びる線状の領域)で接触する。
このため、当接面17aが当接受け面15aと接触する点から像振れ補正用レンズ16の光軸までの距離は、当接面17aの配置及び形状により機械的に確定される。さらに、当接受け面15aは撮像用レンズ8の光軸を中心とする円弧状に形成されているので、この円弧の半径と、当接面17aと当接受け面15aの接触点から像振れ補正用レンズ16の光軸までの距離を等しく形成しておくことにより、撮像用レンズ8の光軸と像振れ補正用レンズ16の光軸が一致する。即ち、移動枠14が、2組の当接面17aと当接受け面15aが同時に接触するように位置決めされることにより、像振れ補正用レンズ16の光軸は、撮像用レンズ8の光軸と一致するように位置決めされる。また、当接受け面15aは光軸を中心とする円弧状に形成されているので、2組の当接面17aと当接受け面15aが接触した状態が保持されている限り、移動枠14が係止される回転位置に関わらず撮像用レンズ8と補正用レンズ16の光軸は一致する。
次に、図2乃至図4を参照して、スチールボール18による移動枠14の支持機構を説明する。
図2乃至図4に示すように、3つのスチールボール18は、固定枠12と移動枠14の間に夫々配置されている。3つのスチールボール18は、夫々、中心角120゜の間隔を隔てて配置され、各スチールボール18が、各駆動用コイルの間に位置するように配置されている。図4に示すように、各スチールボール18は、移動枠14の、各スチールボール18に対応する位置に埋め込まれた吸着用磁石30によって、移動枠14に吸着されている。各スチールボール18は吸着用磁石30によって移動枠14に吸着され、移動枠14は駆動用磁石22によって固定枠12に吸着されるので、各スチールボール18は固定枠12と移動枠14の間に挟持されることになる。これにより、移動枠14は固定枠12に平行な平面上に支持され、各スチールボール18が挟持されながら転がることによって、移動枠14の固定枠12に対する任意の方向の並進運動及び回転運動が許容される。
また、本実施形態においては、スチールボール18として鋼製の球体を使用しているが、スチールボール18は必ずしも球体でなくても良い。即ち、アクチュエータ10の作動中において固定枠12及び移動枠14と接触する部分が概ね球面の形状を有する形態であればスチールボール18として使用することができる。なお、本明細書において、このような形態を球状体という。
次に、図9を参照して、アクチュエータ10による像振れ防止制御を説明する。図9は、コントローラ36における信号処理を示すブロック図である。図9に示すように、レンズユニット2の振動は、2つのジャイロ34a、34bによって時々刻々検出され、コントローラ36に内蔵されたレンズ位置指令信号生成手段である演算回路38a、38bに入力される。本実施形態においては、ジャイロ34aはレンズユニット2のヨーイング運動の角速度を、ジャイロ34bはピッチング運動の角速度を夫々検出するように構成され、配置されている。
演算回路38a、38bは、ジャイロ34a、34bから時々刻々入力される角速度に基づいて、像振れ補正用レンズ16を移動させるべき位置を時系列で指令するレンズ位置指令信号を生成する。すなわち、演算回路38aは、ジャイロ34aによって検出されるヨーイング運動の角速度を時間積分し、所定の光学特性補正を行うことによってレンズ位置指令信号の水平方向成分Dxを生成し、同様に、演算回路38bは、ジャイロ34bによって検出されるピッチング運動の角速度に基づいてレンズ位置指令信号の鉛直方向成分Dyを生成するように構成されている。このようにして得られたレンズ位置指令信号に従って、像振れ補正用レンズ16を時々刻々移動させることにより、写真撮影の露光中にレンズユニット2が振動した場合にも、カメラ本体4内のフィルム面Fに合焦される像は乱れることなく安定化される。
コントローラ36に内蔵されたコイル位置指令信号生成手段は、演算回路38a、38bによって生成されたレンズ位置指令信号に基づいて、各駆動用コイルに対するコイル位置指令信号を生成するように構成されている。コイル位置指令信号は、像振れ補正用レンズ16をレンズ位置指令信号で指定された位置へ移動させたときの、各駆動用コイル20a、20b、20cとそれに対応した駆動用磁石22a、22b、22cの位置関係を表す信号である。すなわち、各駆動用磁石が、各駆動用コイルに対するコイル位置指令信号によって指令された位置に移動されると、その結果、像振れ補正用レンズ16は、レンズ位置指令信号によって指令された位置へ移動される。本実施形態においては、駆動用コイル20aが光軸の鉛直上方に設けられているので、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号raは、演算回路38aから出力されるレンズ位置指令信号の水平方向成分Dxと等しくなる。従って、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号を生成するコイル位置指令信号生成手段である演算回路40aは、演算回路38aから出力をそのまま出力する。一方、駆動用コイル20b、20cに対するコイル位置指令信号rb、rcは、レンズ位置指令信号の水平方向成分Dx及び鉛直方向成分Dyに基づいて、コイル位置指令信号生成手段である演算回路40b、40cによって生成される。
一方、ホール素子24a、24b、24cによって測定された、各駆動用コイルに対する駆動用磁石の移動量は、磁気センサアンプ42a、42b、42cによって所定の倍率に増幅される。駆動回路44a、44b、44cは、演算回路40a、40b、40cから出力された各コイル位置指令信号ra、rb、rcと、各反射センサアンプ42a、42b、42cから出力された信号との差に比例した電流を各駆動用コイル20a、20b、20cに流す。従って、コイル位置指令信号と各反射センサアンプからの出力に差がなくなると、即ち、各駆動用磁石がコイル位置指令信号によって指令された位置に到達すると、各駆動用コイルには電流が流れなくなり、駆動用磁石に作用する駆動力がゼロになる。なお、演算回路40a、40b、40cと駆動回路44a、44b、44cの間に配置された切替スイッチ45は、像振れ防止制御モードにおいては、常に演算回路と駆動回路を直接接続する位置にされている。また、駆動回路44a、44b、44cと、駆動用コイル20a、20b、20cの間に配置された開閉スイッチ46は、像振れ防止制御モードにおいては、常に駆動回路と駆動用コイルを接続する位置にされている。
次に、図10を参照して、移動枠14を並進運動させる場合における、レンズ位置指令信号とコイル位置指令信号との関係を説明する。図10は、固定枠12上に配置された駆動用コイル20a、20b、20c、及び移動枠14上に配置された駆動用磁石22a、22b、22cの位置関係を示す図である。まず、3つの駆動用コイル20a、20b、20cは、その中心点が、点Qを原点とする半径Rの円周上の点Sa、Sb、Sc上に夫々配置されている。また、各ホール素子24a、24b、24cも、それらの感度中心点Sが点Sa、Sb、Sc上に位置するように夫々配置されている。さらに、移動枠14が動作中心位置にある場合には、像振れ補正用レンズ16の中心と撮像用レンズ8の光軸が一致し、各駆動用コイルに対応した各駆動用磁石の着磁境界線Cの中点も夫々点Sa、Sb、Sc上に位置し、各着磁境界線Cは、点Qを中心とする円の半径方向に向けられる。移動枠14は、この動作中心位置を中心に並進移動され、像振れ防止制御が実行される。
次に、点Qを原点とする水平軸線をX軸、鉛直軸線をY軸とし、図10に実線で示すように、画像安定化用レンズ16の中心点Q1が、Y軸方向にDy、X軸方向に−Dx並進移動された場合を考える。移動枠14をこのように移動させると、各駆動用磁石22a、22b、22cの着磁境界線Cは、図10に一点鎖線で示された位置に移動される。ここで、駆動用磁石22aの着磁境界線Cと点Saとの間の距離をra、駆動用磁石22bの着磁境界線Cと点Sbとの間の距離をrb、駆動用磁石22cの着磁境界線Cと点Scとの間の距離をrcとする。この距離ra、rb、rcは、画像安定化用レンズ16をY軸方向にDy、X軸方向に−Dx移動させたとき、各ホール素子24a、24b、24cによって検出される移動距離に該当する。これらの距離ra、rb、rcは、X軸方向、Y軸方向の移動距離Dx、Dyに対して一意的に決定されるものである。従って、画像安定化用レンズ16をX軸方向、Y軸方向に夫々Dx、Dy移動させるためには、これに対応した距離ra、rb、rcをコイル位置指令信号として与えればよい。
ここで、各距離ra、rb、rcの正の方向を図10に矢印a、b、cで示すように定義すると、ra、rb、rcと、Dx、Dyの関係は次の(数式1)で与えられる。
Figure 2008065073
図9において説明した各演算回路40a、40b、40cは、夫々上記数式1に対応する演算を実行して、各コイル位置指令信号を生成している。
次に、移動枠14を回転運動させる場合におけるコイル位置指令信号を説明する。移動枠14を回転運動させるには、各コイル位置指令信号として同一の値を与えればよい。即ち、移動枠14を角度θ[rad]だけ時計回りに回転させるための各コイル位置指令信号は、
Figure 2008065073
によって与えられる。このように、各駆動用磁石が各駆動用コイルに対して同一距離接線方向に移動されることにより、移動枠14は、像振れ補正用レンズ16の光軸と撮像用レンズ8の光軸が一致した状態を保持しながら、光軸を中心に回転される。
次に、図1及び図9を参照して、本発明の第1実施形態によるカメラ1の作用を説明する。まず、カメラ1の手ブレ防止機能の起動スイッチ(図示せず)をオンにすることにより、レンズユニット2に備えられたアクチュエータ10が作動される。レンズユニット2に取り付けられたジャイロ34a、34bは、所定周波数帯域の振動を時々刻々検出し、コントローラ36に内蔵された演算回路38a、38bに出力する。ジャイロ34aはレンズユニット2のヨーイング方向の角速度の信号を演算回路38aに出力し、ジャイロ34bはピッチング方向の角速度の信号を演算回路38bに出力する。演算回路38aは、入力された角速度信号を時間積分して、ヨーイング角度を算出し、これに所定の光学特性補正を加えて水平方向のレンズ位置指令信号Dxを生成する。同様に、演算回路38bは、入力された角速度信号を時間積分して、ピッチング角度を算出し、これに所定の光学特性補正を加えて鉛直方向のレンズ位置指令信号Dyを生成する。演算回路38a、38bによって時系列で出力されるレンズ位置指令信号によって指令される位置に、像振れ補正用レンズ16を時々刻々移動させることによって、カメラ本体4のフィルム面Fに合焦される像が安定化される。
演算回路38aによって出力された水平方向のレンズ位置指令信号Dxは、演算回路40aを介して、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号raとして出力される。また、演算回路40bには、水平方向のレンズ位置指令信号Dx及び鉛直方向のレンズ位置指令信号Dyが入力され、数式1の中段の式に基づいて駆動用コイル20bに対するコイル位置指令信号rbが生成される。同様に、演算回路40cには、レンズ位置指令信号Dx、Dyが入力され、数式1の下段の式に基づいて駆動用コイル20cに対するコイル位置指令信号rcが生成される。
一方、駆動用コイル20aに対応するホール素子24aは磁気センサアンプ42aに検出信号を出力する。磁気センサアンプ42aによって増幅された検出信号は、駆動用コイル20aに対するコイル位置指令信号raから差し引かれ、これらの差に比例した電流が、駆動回路44aを介して駆動用コイル20aに出力される。同様に、ホール素子24bの検出信号とコイル位置指令信号rbの差に比例した電流が駆動回路44bを介して駆動用コイル20bに出力され、ホール素子24cの検出信号とコイル位置指令信号rcの差に比例した電流が駆動回路44cを介して駆動用コイル20cに出力される。
各駆動用コイルに電流が流れることにより、電流に比例した磁界が発生する。この磁界により各駆動用コイルに対応して配置された各駆動用磁石は夫々、コイル位置指令信号ra、rb、rcによって指定された位置に近づく方向の駆動力を受け、移動枠14が移動される。駆動用磁石が、この駆動力によってコイル位置指令信号により指定された位置に到達すると、コイル位置指令信号とホール素子の検出信号が一致するので駆動回路の出力はゼロとなり、駆動力もゼロになる。また、外乱、又は、コイル位置指令信号の変化等により、各駆動用磁石がコイル位置指令信号により指定された位置から外れると、再び各駆動用コイルに電流が流され、各駆動用磁石はコイル位置指令信号によって指定された位置に戻される。
以上の作用が時々刻々繰り返されることにより、各駆動用磁石を有する移動枠14に取り付けられた像振れ補正用レンズ16が、レンズ位置指令信号に追従するように移動される。これにより、カメラ本体4のフィルム面Fに合焦される像が安定化される。
次に、図2、図3及び図9乃至図15を参照して、コントローラ36に内蔵された係止位置移動手段37の作用を説明する。図11は、開閉スイッチ46の状態を上段に、コントローラ36に内蔵された切替スイッチ45の状態を中段に、係止位置移動手段37の出力信号を下段の実線に、移動枠14の回転位置を下段の破線に示した時系列のグラフである。図12は移動枠14の係止の予備動作位置を示す図であり、図13は各駆動用コイルに流す電流を遮断する駆動力遮断位置を示す図である。図14は、係止位置における駆動用コイル20a、及び駆動用磁石22aの位置関係を示す側面断面図であり、図15は正面図である。
まず、図11の時刻t0において、レンズユニット2に設けられた係止スイッチ(図示せず)がオンにされると、係止位置移動手段37が起動される。これと同時に、図11の中段に示すように、コントローラ36に内蔵された切替スイッチ45は、通常動作位置(i)から、係止位置移動手段37と各駆動回路44a、44b、44cが接続される位置(ii)に切り替えられる。これにより、各駆動回路には、各コイル位置指令信号ra、rb、rcの代わりに、係止位置移動手段37の出力信号が入力されるようになる。
図11の下段に実線で示すように、係止位置移動手段37が起動された後、時刻t0から時刻t1まで、移動枠14を図12に示す係止の予備動作位置に移動させる信号を出力する。この予備動作位置は、像振れ補正用レンズ16の光軸と撮像用レンズ8の光軸が一致し、かつ、移動枠14を係止位置とは反対の方向(図12における反時計回り)に所定角度回転させた位置に設定されている。時刻t0において、係止位置移動手段37が予備動作位置を指令する信号を出力すると、移動枠14の現在位置と予備動作位置のずれに比例した大きさの電流が、各駆動用コイル20a、20b、20cに流れ、移動枠14が駆動される。この駆動力により、移動枠14は、時刻t1までの間に予備動作位置に移動される。
次に、係止位置移動手段37は、時刻t1から時刻t2までの間、移動枠14を係止位置に向けて加速させる信号を出力する。移動枠14は、この信号に追従するように駆動される。即ち、移動枠14は、像振れ補正用レンズ16の光軸と撮像用レンズ8の光軸が一致した状態を維持したまま、図12における時計回りに加速される。これにより、移動枠14は時刻t2において、図13に示す駆動力遮断位置に到達する。
次に、係止位置移動手段37は、時刻t2において、開閉スイッチ46をオフにする。これにより、各駆動用コイルに流れる電流は遮断され、係止位置移動手段37の出力信号に関わりなく、移動枠14を移動させる駆動力はゼロになる。本実施形態においては、各駆動用コイルと各駆動用磁石が、図6(c)に示す相対位置となる位置を駆動力遮断位置としている。
時計回りに加速された移動枠14は、時刻t2において駆動力が遮断された後も、その慣性により時計回りに回転を続け、図3に示す係止位置まで回転する。移動枠14が図3に示す係止位置に向けて回転され、各係合部17に設けられた可動側係止磁石25a、25bと、各係合受け部15に設けられた固定側係止磁石23a、23bが夫々接近すると、これらの係止磁石の間に吸着力が作用する。この吸着力により各係合部17の当接面17aは、光軸に対して放射方向に引き寄せられて各係合受け部15の当接受け面15aに当接され、係止磁石の吸着力により移動枠14が固定枠12に対して係止される。この係止位置における移動枠14の回転位置は必ずしも一定にはならないが、2組の当接面17aと当接受け面15aが夫々当接されているため、上述のように像振れ補正用レンズ16の光軸は、係止位置において撮像用レンズ8の光軸と常に一致する。
また、移動枠14が時計回りに大きく回転された場合には、各係合受け部15及び補助係合受け部15bに形成された張出部15cが、各係合部17及び補助係合部17bと夫々係合して、移動枠14の回転が阻止される。このため、移動枠14の回転移動量は所定の範囲に制限される。
一方、係止磁石が設けられていない1組の補助係合部17b及び補助係合受け部15bは、移動枠14が係止位置にある場合においても接触していない。しかしながら、これらの補助係合部17b及び補助係合受け部15bは移動枠14の係止位置への移動を案内し、移動枠14が所定の移動経路から大きく外れた場合には接触して移動枠14を所定の移動経路に戻すように作用する。
さらに、移動枠14が係止位置に保持されている際に、カメラ1に衝撃力等が作用した場合には、移動枠14は、各係止磁石の吸着力に抗して係止位置から偶発的に移動されることがある。この場合にも、補助係合部17bと補助係合受け部15bが接触して、移動枠14の移動を制限する。移動枠14が係止位置近傍にある場合には、可動側係止磁石25a、25bと固定側係止磁石23a、23bの間には吸着力が作用し続けているため、移動枠14は吸着力により移動された位置から係止位置に速やかに復帰される。
一方、移動枠14を係止位置から通常作動領域に復帰させる場合には、コントローラ36は、各駆動用コイルに所定の電流を流す。即ち、図14及び図15に示すように、係止位置においては、駆動用磁石22aの第2磁石部22a2と駆動用コイル20aの第1巻線部20a1が対向されている。従って、駆動用コイル20aに電流を流すことにより、駆動用磁石22aの第2磁石部22a2と駆動用コイル20aの第1巻線部20a1の間に駆動力が発生する。このように反時計回りの駆動力を発生させることにより、可動側係止磁石25a、25bと固定側係止磁石23a、23bの間の吸着力に抗して、各係合部17は各係合受け部15から引き離される。
ここで、移動枠14を係止位置から通常作動領域に復帰させる際に駆動用コイル20aに流す電流の方向は、通常作動領域において移動枠14を反時計回りに移動させる電流とは反対向きになる。さらに、移動枠14を係止位置から通常作動領域に向けて反時計回りに加速させ、図6(c)に示す駆動力遮断位置に達したとき、各駆動用コイルに流す電流を遮断する。これにより、移動枠14は、その慣性により通常作動領域に復帰される。
本発明の実施形態のカメラによれば、移動枠自体が回転移動され、係止されるので、ロックリング等の特別な部材及びこれを駆動するためのアクチュエータを設けることなく、移動枠を係止することができる。
また、本発明の実施形態のカメラにおいては、移動枠は、可動側係止磁石と固定側係止磁石の間の吸着力によって係止位置に保持されるので、移動枠が偶発的に係止位置から外れた場合においても、移動枠を吸着力により速やかに係止位置に復帰させることができる。さらに、本実施形態においては、移動枠は可動側係止磁石と固定側係止磁石の間の吸着力によって係止位置に保持されるので、比較的弱い駆動力で移動枠を係止位置に移動させることができる。
さらに、本発明の実施形態のカメラによれば、移動枠は、可動側係止磁石と固定側係止磁石の間の吸着力によって係止位置に保持されるので、カメラへの通電を停止した後も移動枠を係止位置に保持することができる。
さらに、本発明の実施形態のカメラによれば、各当接受け面は、光軸を中心とする概ね円弧状の面として形成されているので、移動枠が係止される回転位置に関わらず、移動枠に取り付けられた像振れ補正用レンズの光軸の位置を一定にすることができ、移動枠が係止されている際に撮影される画像に悪影響を与えることがない。
また、本発明の実施形態のカメラによれば、移動枠が通常作動領域内にある場合には、可動側係止磁石は固定側係止磁石から十分に離れているので、それらの磁石の間に働く吸着力が、移動枠の像振れ防止制御に悪影響を与えることがない。
さらに、本発明の実施形態のカメラによれば、像振れ防止用レンズの光軸と撮像用レンズの光軸が一致する位置に係止位置が設定されているので、移動枠を係止位置に移動させる際、各レンズの光軸がほぼ一致した状態を維持することができる。これにより、係止位置への移動時に、撮像面に形成される像が大きく振れることはなく、使用者に違和感を与えることがない。
さらに、本発明の実施形態のカメラによれば、移動枠を係止位置へ移動させる際に、移動枠を係止位置に向けて加速させ、その後駆動力をゼロにしているので、通常作動領域のように、第1巻線部と第1磁石部、第2巻線部と第2磁石部が夫々対向していない位置にも係止位置を設定することができる。これにより、駆動用コイル及び駆動用磁石を大型化することなく、通常作動領域から大きく離れた位置に係止位置を設定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態では、本発明をフィルムカメラに適用していたが、本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等、静止画又は動画撮像用の任意のカメラに適用することができる。また、本発明を、これらのカメラのカメラ本体と共に使用されるレンズユニットに適用することもできる。
さらに、上述した実施形態では、磁力吸着手段を、移動枠に設けた可動側係止磁石と、固定枠に設けた固定側係止磁石によって構成していたが、磁力吸着手段は、何れか一方が磁石であれば良い。
また、上述した実施形態では、各係合受け部の当接受け面は、光軸を中心とする円弧状の曲面に形成されていたが、当接受け面は、光軸を中心とする円の概ね接線方向に向けられた面であれば良い。例えば、当接受け面を、光軸を中心とする円の接線方向に向けられた平面で構成することもできる。この場合には、移動枠が係止された際の回転位置により、像振れ補正用レンズの光軸の位置は変化するが、その変化量は僅かであり、実用上十分な精度で像振れ補正用レンズの光軸と撮像用レンズの光軸を一致させることができる。
さらに、上述した実施形態では、移動枠に設けた可動側係止磁石と、固定枠に設けた固定側係止磁石との間の吸着力により、移動枠を係止位置に保持していたが、変形例として、可動側係止磁石と駆動用磁石を兼用にしても良い。即ち、図16に示すように、変形例のアクチュエータ100では、駆動用磁石22a、22bが可動側係止磁石を兼ねている。変形例のアクチュエータ100においては、2つの係合部117が駆動用磁石22a、22bの近傍に夫々設けられている。移動枠14が係止位置に移動されると、各係合部117と当接する各係合受け部115に設けられた固定側係止磁石123a、123bと、駆動用磁石22a、22bが接近する。これにより、固定側係止磁石123aと駆動用磁石22aの間、及び固定側係止磁石123bと駆動用磁石22bの間に吸着力が発生する。この吸着力により、各係合部117の当接面117aは、各係合受け部115の当接受け面115aに引き寄せられて夫々当接され、係止される。また、係止位置においては、移動枠14に設けられた補助係合部117bと、固定枠12に設けられた補助係合受け部115bの間には隙間があり、当接されない。
本変形例のアクチュエータによれば、移動枠に特別な磁力吸着手段を設けることなく、移動枠を係止することができる。
本発明の第1実施形態によるカメラの断面図である。 移動枠が像振れ防止制御の位置にあるアクチュエータの正面図である。 移動枠が係止位置にあるアクチュエータの正面図である。 図3のIV−IV線側面断面図である。 (a)図2のV−V線側面断面図、及び(b)駆動用磁石の着磁の状態を示す斜視図である。 駆動用コイルと駆動用磁石の相対位置と、駆動用磁石が受ける駆動力との関係を示すグラフ(a)、及びグラフ中のb〜e点における駆動用コイルと駆動用磁石の相対位置(b)〜(e)を示す図である。 駆動用磁石の移動とホール素子から出力される信号との関係を説明する図である。 駆動用磁石とホール素子の位置関係を説明する図である。 コントローラにおける信号処理を示すブロック図である。 固定枠上に配置された駆動用コイル、及び移動枠上に配置された駆動用磁石の位置関係を示す図である。 コントローラに内蔵された開閉スイッチの状態を上段に、切替スイッチの状態を中段に、係止位置移動手段の出力信号を下段の実線に、移動枠の回転位置を下段の破線に示した時系列のグラフである。 移動枠の係止の予備動作位置を示す図である。 各駆動用コイルに流す電流を遮断する駆動力遮断位置を示す図である。 係止位置における駆動用コイル及び駆動用磁石の位置関係を示す側面断面図である。 係止位置における駆動用コイル及び駆動用磁石の位置関係を示す正面図である。 移動枠が係止位置にある変形例によるアクチュエータの正面図である。
符号の説明
C 着磁境界線
1 カメラ
2 レンズユニット
4 カメラ本体
6 レンズ鏡筒
8 撮像用レンズ
10 アクチュエータ
12 固定枠
13 センサ基板
14 移動枠
15 係合受け部
15a 当接受け面
15b 補助係合受け部
15c 張出部
16 像振れ補正用レンズ
17 係合部
17a 当接面
17b 補助係合部
18 スチールボール
20a 駆動用コイル
20a1 第1巻線部
20a2 第2巻線部
20b 駆動用コイル
20c 駆動用コイル
22a 駆動用磁石
22a1 第1磁石部
22a2 第2磁石部
22b 駆動用磁石
22c 駆動用磁石
23a 固定側係止磁石
23b 固定側係止磁石
24a ホール素子
24b ホール素子
24c ホール素子
26 吸着用ヨーク
25a 可動側係止磁石
25b 可動側係止磁石
28 バックヨーク
30 吸着用磁石
34a ジャイロ
34b ジャイロ
36 コントローラ
37 係止位置移動手段
38a 演算回路
38b 演算回路
38c 演算回路
40a 演算回路
40b 演算回路
40c 演算回路
42a 磁気センサアンプ
42b 磁気センサアンプ
42c 磁気センサアンプ
44a 駆動回路
44b 駆動回路
44c 駆動回路
45 切替スイッチ
46 開閉スイッチ
100 変形例のアクチュエータ
115 係合受け部
115a 当接受け面
115b 補助係合受け部
117 係合部
117a 当接面
117b 補助係合部
123a 固定側係止磁石
123b 固定側係止磁石

Claims (8)

  1. 撮像用レンズをその光軸に直交する平面内で並進移動させ、像振れを防止するためのアクチュエータであって、
    固定部と、
    上記撮像用レンズが取り付けられた可動部と、
    この可動部を、上記固定部に対して平行な平面上で移動できるように支持する可動部支持手段と、
    上記可動部を上記固定部に対して並進移動及び回転移動させるための駆動手段と、
    上記固定部に設けられ、当接受け面を備えた複数の係合受け部と、
    これらの係合受け部に夫々対応して上記可動部に設けられ、上記当接受け面に当接されることにより、上記当接受け面から上記撮像用レンズの光軸までの距離を規定するように形成された係合部と、
    上記固定部及び上記可動部に夫々配置され、上記可動部が所定の係止位置に移動されると、上記各係合部を、上記光軸に対してほぼ放射方向に吸着して上記各係合受け部に当接させて上記可動部を位置決めし、係止する磁力吸着手段と、
    を有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 上記各磁力吸着手段は、上記可動部側に取り付けられた上記撮像用レンズの光軸と他の撮像用レンズの光軸がほぼ一致された状態で、上記可動部を回転移動させた位置で、上記各係合部を上記各係合受け部に当接させる請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 上記磁力吸着手段は、上記可動部が像振れを防止するために移動される通常作動領域内にある場合には、互いに及ぼし合う吸着力がほぼゼロになるように配置されている請求項1又は2記載のアクチュエータ。
  4. 上記各当接受け面は、光軸を中心とする概ね円弧状の面として形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 上記駆動手段は、上記固定部又は上記可動部の何れか一方に取り付けられた複数の駆動用コイルと、これらの駆動用コイルに対応して、上記固定部又は上記可動部の他方に取り付けられた駆動用磁石と、を備えており、これらの駆動用磁石は、上記磁力吸着手段の一部を兼ねている請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータ。
  6. 上記駆動用コイルは第1巻線部及びこの第1巻線部とは反対の方向に電流が流れる第2巻線部を備えており、上記駆動用磁石は、上記可動部が上記通常作動領域内にある場合において、上記第1巻線部に対向して位置する第1磁石部、及び上記第2巻線部に対向して位置する、上記第1磁石部とは反対の方向の磁力線を上記第2巻線部に及ぼす第2磁石部を備えており、上記可動部を上記係止位置に移動させる場合には、上記可動部を上記係止位置に向けて加速させ、その後、上記可動部に作用する駆動力がほぼゼロにされる請求項5記載のアクチュエータ。
  7. レンズ鏡筒と、
    このレンズ鏡筒の内部に収容された複数の撮像用レンズと、
    これら撮像用レンズの一部を上記可動部に取り付けた請求項1乃至6の何れか1項に記載のアクチュエータと、
    を有することを特徴とするレンズユニット。
  8. カメラ本体と、
    請求項7記載のレンズユニットと、
    を有することを特徴とするカメラ。
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