JPH1062676A - 駆動制御装置 - Google Patents

駆動制御装置

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JPH1062676A
JPH1062676A JP24105296A JP24105296A JPH1062676A JP H1062676 A JPH1062676 A JP H1062676A JP 24105296 A JP24105296 A JP 24105296A JP 24105296 A JP24105296 A JP 24105296A JP H1062676 A JPH1062676 A JP H1062676A
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JP
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signal
driven body
coil
driving
magnetic
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JP24105296A
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Kazuhiro Noguchi
和宏 野口
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル励磁状態で検出される被駆動体の偽の
位置信号を打ち消して当該被駆動体の位置決めを高精度
に行うようにする。 【解決手段】 被駆動体11を駆動する駆動手段19の
コイル励磁状態で位置検出手段12が出力する被駆動体
11の位置信号を打消し可能に同位置検出手段12への
コイル励磁信号の帰還量を調整自在とした帰還量調整手
段30aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホール素子などの
磁気検出素子を利用して検出される被駆動体の位置信号
とその被駆動体の駆動位置を設定するための位置指令信
号を基に被駆動体の駆動位置を制御する駆動制御装置に
関し、特に、カメラやビデオカメラなどの撮影装置にお
いて高精度の位置決めを要求される駆動機構の駆動制御
装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホール素子などの磁気検出素子を
利用して検出される被駆動体の位置信号とその被駆動体
の駆動位置を設定するための位置指令信号を基に被駆動
体の駆動位置を制御する駆動制御装置として、例えば、
ビデオレンズの絞り量を制御する駆動制御装置がある。
図7にその駆動制御装置の構成を示す。
【0003】上記駆動制御装置は、軸を対象にしてS極
とN極の2極に着磁されたローター113を有し、この
ローター113の外側を2つのボビン114a,114
bで包囲し、この2つのボビン114a,114bに夫
々コイル115a,115bを巻回し、更に、その2つ
のボビン114a,114bの外周をリング状に形成さ
れたヨーク119により包囲している。これにより、コ
イル115a,115bに直流電流を流すことで当該コ
イル115a,115bが発生する磁界の影響をロータ
ー113が受けて軸を中心に所定の方向へ回転するよう
になっている。
【0004】また、ローター113の軸と絞り羽根(被
駆動体)117a,117bに連結されるアーム116
には、コイル状のバネ118が取り付けられており、こ
のバネ118によって絞り羽根117a,117bに閉
方向の力を働かせている。
【0005】そして、ホール素子などの磁気検出素子1
28によりローター113の角度位置を検出すると共
に、この検出信号を基にコイル115a,115bへの
通電量を決定し、この通電量に応じてローター回転角を
制御して絞り羽根117a,117bの駆動を行うよう
になっている。
【0006】図8は上記駆動制御装置の基本的な制御回
路を示すものであって、外部からの目標信号(位置指令
信号)とホール素子などの磁気検出素子141で検出さ
れ検出回路142を介して得られる位置(回転角)信号
との差(偏差)を減算回路143により求め、この減算
回路143の出力を増幅回路144により増幅し、ドラ
イバー回路145を介して駆動装置146の不図示のコ
イルに電圧を印加するようになっている。つまり、磁気
検出素子の検出位置信号と目標信号との差が零となるよ
うに駆動制御装置のコイルに電圧を印加している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記駆
動制御装置にあっては、前述したとおり、コイル励磁に
よる磁束分布の変化により電磁力を発生させ、ローター
とコイルを相対的に回転させている。また、磁気検出素
子はローターの磁束を検出して位置信号とする為に、そ
の磁気検出素子をコイル励磁による磁気変化が発生する
位置に配置せざるを得ない。
【0008】しかして、上述の如く、ホール素子などの
磁気検出素子を利用して検出したローターの位置(回転
角)信号と駆動対象となる被駆動体の駆動位置を設定す
るための位置指令信号を基に被駆動体の駆動位置を制御
する駆動制御装置においては、磁性体が変位する前にコ
イル励磁による磁気変化を磁気検出素子が検出して被駆
動体の偽の位置信号を出力してしまう。この為に、下記
の如く問題が発生する。 1)コイル励磁により発生する磁束は、それによって磁
性体が移動(変位)したときの位置信号として磁気検出
素子により検出される磁束変化の方向と一致しているの
で、駆動装置内部、或いは被駆動体の移動支持機構部な
どの摩擦により、所定量以下の偏差では被駆動体が全く
駆動されていないにも拘らず、コイルの発生磁束を磁気
検出素子が検出して被駆動体を所定の駆動位置に変位さ
せた如きの偽の位置信号を出力してしまうことから、被
駆動体の微小量の位置決めが困難になる。 2)被駆動体の負荷(慣性量、粘性、バネ力)が環境条
件によって変化してしまう場合、例えば、撮影時の姿勢
によって構成部材に対する重力の働き方が変わったり、
温度や湿度などの環境変化により潤滑剤の粘性やバネ部
材のバネ力などが変化したりするような場合に、被駆動
体を所定の位置に位置決めしている時のコイルへの印加
電圧は、上述の如き環境条件によって設計値とは異なる
値になってしまい、その電圧変化分の影響が被駆動体の
位置決め精度の劣化に繋がってしまう。 3)フィードバック制御により被駆動体の位置決めを行
う場合、オープンループゲインがφ(ゼロ)dBと交差
するゲイン交点以上の周波数で偏差が大きくなる(被駆
動体の動きが追いつかなくなる)ために、コイルの印加
電圧が急激に大きくなり、コイル励磁による上記偽の位
置信号が磁性体の動きによる真の位置信号に対して急激
にその割合を増してくる。その為に、位置検出素子の出
力のゲイン交点付近のゲインのピーク値を所定値以下に
なるように設定したとしても、実際の被駆動体の動きの
ピーク値はその設定値よりも大きな値となってしまい、
外部からの目標信号(位置指令信号)にステップ信号を
入力したような場合のオーバーシュート量や整定時間な
どを小さく抑えることが困難となる。
【0009】本発明は、上述したような問題に鑑みて為
されたものであって、コイル励磁による偽の位置信号を
打ち消すことができて被駆動体の位置決めを高精度に行
うことのできる駆動制御装置を提供することを第1の目
的とする。
【0010】第2の目的は、コイル励磁による偽の位置
信号を打ち消すための調整を容易に、かつ簡単に行うこ
とのできて被駆動体の位置決めを高精度に行うことので
きる駆動制御装置を提供することにある。
【0011】第3の目的は、コイル励磁による偽の位置
信号を高い精度で打ち消すことができて被駆動体の位置
決めをより高精度に行うことのできる駆動制御装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動制御装置
は、上記第1の目的を達成するため、 〔1〕:駆動対象となる被駆動体と、複数極に着磁され
た磁性体をコイル励磁による電磁力を利用して変位させ
ることにより前記被駆動体を駆動する駆動手段と、この
駆動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁境界部の磁束
を検出して前記被駆動体の位置信号を出力する位置検出
手段と、前記被駆動体の駆動位置を設定するための設定
手段と、前記位置検出手段からの位置信号と前記設定手
段で設定した被駆動体の位置指令信号を基に前記被駆動
体の位置を制御するためのコイル励磁信号を生成して前
記駆動手段に出力する制御手段と、この制御手段のコイ
ル励磁信号を前記位置検出手段に帰還する帰還手段と、
前記駆動手段のコイル励磁状態で前記位置検出手段が出
力する被駆動体の位置信号を打消し可能に前記位置検出
手段へのコイル励磁信号の帰還量を調整自在とした帰還
量調整手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】また、上記第2の目的を達成するため、 〔2〕:駆動対象となる被駆動体と、複数極に着磁され
た磁性体をコイル励磁による電磁力を利用して変位させ
ることにより前記被駆動体を駆動する駆動手段と、この
駆動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁境界部の磁束
を検出して前記被駆動体の位置信号を出力する位置検出
手段と、前記被駆動体の駆動位置を設定するための設定
手段と、前記位置検出手段からの位置信号と前記設定手
段で設定した被駆動体の位置指令信号を基に前記被駆動
体の位置を制御するためのコイル励磁信号を生成して前
記駆動手段に出力する制御手段と、この制御手段のコイ
ル励磁信号を前記位置検出手段に帰還する帰還手段と、
前記駆動手段のコイル励磁状態で前記位置検出手段が出
力する被駆動体の位置信号を打消し可能に同位置検出手
段へのコイル励磁信号の帰還量を調整自在とした帰還量
調整手段とを備えており、前記位置検出手段は、前記駆
動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁部境界部の磁束
を検出する磁気検出素子と当該磁気検出素子に所定の定
電流を供給して同磁気検出素子を駆動させる定電流駆動
手段とを有し、前記定電流駆動手段が磁気検出素子に供
給する定電流値を前記帰還量調整手段により変化させ前
記磁気検出素子の入力端子間電圧を所定値に設定するこ
とによって前記位置検出手段へのコイル励磁信号の帰還
量を調整していることを特徴としている。
【0014】また、上記第3の目的を達成するため、 〔3〕:駆動対象となる被駆動体と、複数極に着磁され
た磁性体をコイル励磁による電磁力を利用して変位させ
ることにより前記被駆動体を駆動する駆動手段と、この
駆動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁境界部の磁束
を検出して前記被駆動手段の位置信号を出力する位置検
出手段と、前記被駆動体の駆動位置を設定するための設
定手段と、前記位置検出手段からの位置信号と前記被駆
動体を不動に固定した状態で前記設定手段より入力した
被駆動体の位置指令信号を基に前記被駆動体の位置を制
御するためのコイル励磁信号を生成して前記駆動手段に
出力する制御手段と、この制御手段のコイル励磁信号を
前記位置検出手段に帰還する帰還手段と、前記駆動手段
のコイル励磁状態において前記被駆動体を不動に固定し
た状態に前記位置検出手段が出力する被駆動体の位置信
号を打消し可能に前記位置検出手段へのコイル励磁信号
の帰還量を調整自在とした帰還量調整手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る駆動制御装置
を添付図面に示す実施形態に基づいて、更に詳しく説明
する。
【0016】〔第1実施形態〕先ず、本発明に係る駆動
制御装置の第1実施形態を、図1乃至図3を参照して説
明する。図1は本発明の駆動制御装置をレンズ駆動制御
装置に適用した場合の説明図、図2は図1に示すレンズ
駆動制御装置の位置検出器の出力信号と被駆動体の位置
との説明図、図3は図1に示すレンズ駆動制御装置の駆
動制御回路図である。
【0017】図1において、1は磁性体としての永久磁
石、2は第1のステータ、3は第2のステータ、4はコ
イル、5はアーム、6は回転軸、7は摺動軸、8は移動
体であるレンズ鏡筒、9,10は夫々ガイド手段である
第1と第2のガイドバー、11は被駆動体としての撮影
レンズ、12は磁気検出素子としてのホール素子、13
は増幅回路、14は制御手段としての制御回路、15は
ドライブ回路、16は第1と第2のガイドバー9,10
を保持する固定鏡筒、17はバネ、18はメーター、1
9は駆動手段としてのローター、20は帰還手段として
の帰還回路である。
【0018】また、同図において、Rはアーム5の長さ
であってローター19の回転中心と摺動軸7の中心の距
離を表し、Lは被駆動体としての撮影レンズ11のスト
ローク量を示し、θはアーム5の回転角度を示してい
る。
【0019】永久磁石1は、例えば、ネオジウム系のプ
ラスチック永久磁石を円筒形状に成形して作製されてい
る。この永久磁石1は、その外径部がN極とS極の2極
に着磁されており、中心から放射方向の磁束密度の成分
を円周方向に測定すると正弦波に近い分布になってい
る。この正弦波状の磁束分布は、永久磁石1の外径に対
し内径を小さくして、平行磁場中で着磁することにより
得ることができる。
【0020】第1のステーター2は、例えば、ケイ素鋼
板をプレス加工で打ち抜き積層して作製されており、前
記永久磁石1と対向する磁極部2aと伸長部2bとを有
する。
【0021】第2のステーター3は、例えば、ケイ素鋼
板をプレス加工で打ち抜き積層して作製されており、前
記永久磁石1と対向する磁極部3aを有する。
【0022】コイル4は、中空のボビン(不図示)に銅
線を捲回して作製されており、第1のステーター2の伸
長部2bに貫装されている。
【0023】アーム5は、例えば、ポリカーボネート樹
脂を成形して作製されている。このアーム5は、回転軸
6と摺動軸7が一体に設けられ永久磁石1が固定されて
ローター19の一部を構成している。
【0024】回転軸6は、アーム5と一体に作製されて
不図示のケースの軸受に回動自在に軸支されている。
【0025】前記ローター19、第1のステーター2、
第2のステーター3、コイル4及びアーム5は、例え
ば、特開平6−186613号に開示されたメーター1
8を構成している。
【0026】レンズ鏡筒8は、例えば、ポリカーボネー
ト樹脂を成形して作製されている。このレンズ鏡筒8に
は、第1の摺動溝8a、摺動穴8b、第2の摺動溝8c
及びバネ係止部8dが夫々設けられ、更に被駆動体とし
ての撮影レンズ11が固定されている。レンズ鏡筒8の
第1の摺動溝8aには、前述のアーム5と一体に形成さ
れた摺動軸7が嵌合している。また、レンズ鏡筒8のバ
ネ係止部8dには、例えば、りん青銅をプレス加工して
作製されたガタ取りバネ17が固定されている。このガ
タ取りバネ17は、摺動軸7をレンズ鏡筒8の摺動溝8
aの側面に付勢している。
【0027】第1のガイドバー9は、例えば、ステンレ
ス鋼で作製されており、その両端が固定鏡筒16に圧入
等の周知の手段により固定されている。また、第1のガ
イドバー9は、撮影レンズ11の光軸方向に平行に配置
されている。そして、レンズ鏡筒8の摺動穴8bと嵌合
して当該レンズ鏡筒8を長手方向に移動自在に支持して
いる。
【0028】第2のガイドバー10は、例えば、ステン
レス鋼で作製されており、その両端が固定鏡筒16に圧
入等の周知の手段により固定されている。また、第2の
ガイドバー10は、第1のガイドバー9と同様に撮影レ
ンズ11の光軸方向に平行に配置されている。そして、
レンズ鏡筒8の摺動溝8cと嵌合して当該レンズ鏡筒8
を長手方向に移動自在に支持している。
【0029】ホール素子12は、永久磁石1の外周部と
僅かな空隙を介して対向する位置となるように不図示の
ケースに固定されている。このホール素子12は、永久
磁石1の表面の磁束密度に比例した信号を出力する。
【0030】ところで、本第1実施形態の駆動制御装置
のように、ホール素子12などの磁気検出素子で検出し
たローター19の位置(回転角)信号を利用して駆動対
象となるレンズ鏡筒8の駆動位置を制御するものにあっ
ては、一般に、ホール素子12の出力信号と、被駆動体
としての撮影レンズ11を具備するレンズ鏡筒8の動き
が線形性を示さなければ、レンズ鏡筒8を正確に位置制
御することが困難である。
【0031】そこで、本第1実施形態の駆動制御装置に
あっては、永久磁石1に正弦波状の着磁を施すと共に、
アーム5とホール素子12の取付け角度を工夫すること
により、レンズ鏡筒8の位置とホール素子12の出力電
圧に線形性を持たせることで、レンズ鏡筒8の位置制御
を容易にしている。
【0032】ここで、レンズ鏡筒8の位置とホール素子
12の出力電圧に線形性を持たせる為の永久磁石1と、
アーム5と、ホール素子12の取付け角度について、図
1及び図2を参照して説明する。
【0033】図1において、アーム5の取付け方向は、
永久磁石1の磁極の境界Zの方向に一致している。ホー
ル素子12は、アーム5が第1及び第2のガイドバー
9,10の長手方向の方向と直角な位置をなす角度に在
る際に、永久磁石1の磁極の境界Zと対向する位置に配
置されている。
【0034】次に、ホール素子12の出力信号とロータ
ー19の回転角度とレンズ鏡筒8の位置について、図2
を参照して説明する。
【0035】図2において、θはローター19の回転角
度をアーム5が第1及び第2のガイドバー9,10の長
手方向と直角な方向にある位置を0として表している。
また、eoutはホール素子12の出力信号を表してい
る。更に、Xはレンズ鏡筒8の位置をアーム5が第1及
び第2のガイドバー9,10の長手方向と直角な方向に
ある位置を0として表している。
【0036】しかして、永久磁石1に正弦波状の着磁が
施されている為に、ローター19の回転角度θに対する
ホール素子12の出力電圧eoutは、図2(a)に示
すように正弦波状となる。また、ローター19の回転角
度θに対するレンズ鏡筒8の位置Xは、図1を参照して
説明した前述の構成により、摺動軸7によりアーム5が
回動して第1及び第2のガイドバー9,10の長手方向
の成分と等しくなることから、図2(b)に示すように
正弦波状になる。
【0037】また、ローター19の回転角度θに対し
て、ホール素子12の出力電圧eoutとレンズ鏡筒8
の位置Xがそれぞれ正弦波状になることにより、レンズ
鏡筒8の位置Xに対するホール素子12の出力電圧eo
utは、図2(c)に示すように直線となり、ホール素
子12の出力電圧eoutを基にレンズ鏡筒8の位置を
容易に制御することができる。
【0038】次に、前述のレンズ駆動制御装置を駆動制
御する駆動制御回路を図3に基づいて説明する。
【0039】図3において、12は前述のホール素子、
4はコイルである。ホール素子12は定電流駆動手段と
しての定電流駆動回路30により定電流駆動される。3
0aは定電流駆動回路30に設けられた帰還量調整手段
としての可変抵抗であって、ホール素子12に供給する
定電流値を変化させ当該ホール素子12の入力端子間電
圧Vinを所定の値に設定することにより、ホール素子
12の磁束に対する検出感度を調整するものである。
【0040】31は第1の差動増幅回路であって、入力
端子にはホール素子12の出力端子が接続されており、
ホール素子出力電圧VH(ロータ19の回転位置)を増
幅する。31aは可変抵抗であって、ホール素子12の
出力信号のオフセットを調整するものである。
【0041】32は制御手段の一部を構成するホール素
子出力増幅回路である。このホール素子出力増幅回路3
2は、前記第1の差動増幅回路31で得た位置信号(ホ
ール素子出力電圧)を増幅すると共に可変抵抗32aで
ローター19の回転に対する出力電圧のゲインを調整し
て、同制御手段の一部を構成する次段の第2の差動増幅
回路33に出力する。
【0042】第2の差動増幅回路33は、第1の入力端
子33aと第2の入力端子33bを有する。第1の入力
端子33aは、外部の、例えば、ビデオカメラにおける
不図示の自動焦点検出装置(設定手段)のような指令信
号発生装置に接続されており、この指令信号発生装置よ
り被駆動体としての撮影レンズ11を具備するレンズ鏡
筒8の駆動位置を設定するための位置指令信号を入力す
るようになっている。第2の入力端子33bには、前記
ホール素子出力増幅回路32よりホール素子出力信号が
入力される。そして、前記第2の差動増幅回路33は、
外部より与えられるレンズ鏡筒8の位置指令信号とロー
ター19の回転位置に相当するホール素子12の出力信
号との増幅の差(偏差)をコイル励磁信号として、同制
御手段の一部を構成する次段の反転増幅回路34に出力
する。
【0043】反転増幅回路34は、第2の差動増幅回路
33からのコイル励磁信号を増幅して、第1のドライブ
回路38及び第2のドライブ回路39に出力する。
【0044】そして、第1のドライブ回路38及び第2
のドライブ回路39は、反転増幅器34からのコイル励
磁信号を基にコイル4に電圧を印加する。
【0045】40はコイル4の印加電圧をホール素子出
力増幅回路32に帰環する帰還手段としての帰環回路で
あり、抵抗及びコンデンサで構成されるローパスフィル
タ40aと同ホール素子出力増幅回路32へのコイル4
の印加電圧の帰環量を決定する帰環抵抗40bより成
る。
【0046】このような構成の駆動制御回路にあって
は、コイル励磁によりホール素子12にて検出される偽
の位置信号はコイル4が発生する磁束に比例しており、
コイル励磁により発生する磁束はコイル4に流れる電流
値に比例している。従って、コイルに流れる電流はコイ
ルのインダクタンスLと抵抗Rの影響でカットオフ周波
数fcを、 fc=R/2πL (Hz) とする一次のローパスフィルターと同じ特性を示す。
【0047】そこで、本第1実施形態では、コイル4の
印加電圧を帰環回路40のローパスフィルタ40aに通
すことにより、偽の位置信号と同様な特性の信号を得て
いる。
【0048】また、かゝる構成の駆動制御回路にあって
は、帰還回路40の帰環抵抗40bは、ホール素子12
より得られる第1の差動増幅回路31の出力信号(位置
信号)に含まれる偽の位置信号とホール素子出力増幅回
路32への帰還信号が同じ量となるように抵抗値が設定
してあるが、その量はホール素子12の磁束に対する感
度、ホール素子12と磁束の発生源との位置関係、或い
は各回路中の抵抗の抵抗値等のバラツキにより、レンズ
鏡筒8を所定の位置に位置決めする際に変化してしま
う。
【0049】そこで、本第1実施形態では、帰還回路4
0の帰環抵抗40bを固定値としてホール素子出力増幅
回路32へのコイル励磁信号の帰環量を一定にし、ホー
ル素子12の定電流駆動回路30内の可変抵抗(帰還量
調整手段)30aを利用してホール素子12に供給する
定電流値を変化させて磁束に対するホール素子12の検
出感度を変えることにより、ホール素子出力増幅回路3
2へのコイル励磁信号の帰環量と偽の位置信号とをバラ
ンスさせて当該偽の位置信号を打ち消す構成としてい
る。
【0050】一般に、ホール素子の磁束に対する出力V
HはKをホール素子の比感度、Bを磁束密度、Rdを入
力端子間抵抗、Icを駆動電流とすると、VH=K・R
d・Ic・Bの関係式で表される。かゝる関係式におい
て、駆動電流Icは一定値であるが、ホール素子の比感
度Kはバラツキの小さな値であり、また入力端子間抵抗
Rdは±20%程度のバラツキの大きな値である。しか
るに、上述の関係式から明らかなように、入力端子間抵
抗Rdが小さいと、ホール素子の磁束に対する検出感度
は低くなり、入力端子間抵抗Rdが大きいと、ホール素
子の磁束に対する検出感度は高くなる。ここで、ホール
素子の入力端子間電圧をVinとすると、オームの法則
により、 Vin=Rd・Ic である。
【0051】そこで、本第1実施形態では、レンズ鏡筒
8を所定の位置に位置決めする場合、個々の位置につい
て上述の可変抵抗30aを調整し、ホール素子12の入
力端子間電圧Vinを所定の値に設定することによっ
て、偽の位置信号の量のバラツキを大きくする要因とな
っている入力端子間抵抗Rdのバラツキを吸収するとい
う簡単な回路構成を採用することで、偽の位置信号とコ
イル励磁信号の帰環量のバランスを良くして、より精度
の高い位置信号を得ている。
【0052】本第1実施形態にあっては、駆動制御回路
を構成する各回路をアナログ回路により構成した例を説
明したが、同駆動制御回路の各回路のうちの一部、或い
は全てをマイコンなどによるデジタル制御とすることも
可能である。また、温度などによってコイル励磁による
偽の位置信号の信号レベルが変化することも考えられる
が、感温抵抗などを利用して信号レベルを補正するよう
にしてもよい。
【0053】また、本第1実施形態にあっては、コイル
励磁による偽の位置信号に対するコイル励磁信号の帰環
量のバランス調整において、レンズ鏡筒8を移動可能と
した状態でホール素子12の感度バラツキを吸収するよ
うに構成したが、レンズ鏡筒8を図示しない固定具を用
いて外部より移動不能に固定し、その状態でホール素子
出力増幅回路32の第1の入力端子33aに位置指令信
号を入力し、ホール素子増幅回路32の出力がある所定
値以下になるように、定電流駆動回路30の可変抵抗3
0aを調整するか、帰還回路40の帰環抵抗40bを定
電流駆動回路30の可変抵抗30aと同様なものに置き
換えてその可変抵抗を調整するかすれば、より高い精度
で偽の位置信号と帰環信号のバランス調整を行うことが
できる。
【0054】〔第2実施形態〕次に、本発明に係る駆動
制御装置の第2実施形態を、図4乃至図6を参照して説
明する。図4は本発明に係る駆動制御装置を像ぶれ補正
装置に適用した場合の説明図、図5は図4に示す像ぶれ
補正装置の可動部分の分解斜視図、図6は図4に示す像
ぶれ補正装置の駆動制御回路図である。
【0055】図4及び図5において、51は本発明の駆
動制御装置における被駆動体としての可変頂角プリズム
である。この可変頂角プリズム51は、ガラスなどによ
り形成された透明板51−1V及び51−1Mと、これ
らの透明板51−1V及び51−1Mを支持する支持枠
51−2V及び51−2Mと、これらの支持枠51−2
V及び51−2Mを連結している補強リング51−3V
及び51−3Mと、前記支持枠51−2Vと51−2M
を連結している上下一対の蛇腹状フィルム51−4M
と、これらの各部材51−1V及び51−1M、51−
2V及び51−2M、51−3V及び51−3M、51
−4Mにより形成された内部空間に充填された図示しな
い高屈折率の透明液体とから構成されている。
【0056】52は上述の可変頂角プリズム51を用い
た像ぶれ補正装置を組み込むレンズ鏡筒の一部であり、
53a,53b及び53cは夫々レンズ鏡筒52の光学
系を構成するレンズ群の一部である。
【0057】54はレンズ鏡筒52に固定された支持
体、55は可変頂角プリズム51の片面を支持体54に
固定するための固定枠である。
【0058】56は可変頂角プリズム51の他方の面に
固着された支持枠である。この支持枠56には、コイル
57P及び57Y(図4には図示せず)が直角を成して
接着等により固着されている。
【0059】前記コイル57Pの両面には、所定のギャ
ップを保って上ヨーク58P−1とマグネット(永久磁
石)58P−2と当該マグネット58P−2のバックヨ
ークである下ヨーク58P−3とが夫々配置されて、磁
気回路よりなるアクチュエータ58Pを構成している。
なお、上ヨーク58P−1、マグネット58P−2及び
下ヨーク58P−3は、図示しないスペース部材により
保持されている。
【0060】また、前記コイル57Yの両面には、上述
のコイル57Pと同様な構成で上ヨーク58Y−1とマ
グネット(永久磁石)58Y−2と当該マグネット58
Y−2のバックヨークである下ヨーク58Y−3とが夫
々配置されて、磁気回路よりなるアクチュエータ58Y
を構成している。かゝる構成の駆動制御装置は、コイル
57P及び57Yに通電するとローレンツ力が発生して
支持枠56を回転駆動する。即ち、アクチュエータ58
P及び58Yの合成力が支持枠56に作用して当該支持
枠56を所定の方向へ回転駆動させる。
【0061】59P及び59Y(図4には図示せず)は
夫々コイル57P及び57Yの中央部分に位置する磁気
検出素子であるホール素子であって、アクチュエータ5
8P及び58Yのギャップ内の磁束を検出して可変頂角
プリズム51のピッチ及びヨー方向の頂角を検出する。
【0062】次に、ホール素子59P及び59Yによる
可変頂角プリズム51の頂角検出について、図5(b)
を参照して説明する。図5(b)はマグネット58P−
2とホール素子59Pをアクチュエータ58Pのギャッ
プ方向より見た平面図である。図示のホール素子59P
の位置は初期位置(可変頂角プリズム51の頂角がφ
(零))を示し、可変頂角プリズム51の可動面の回動
により矢印方向へ移動する。
【0063】次に、図6を参照して前述の可変頂角プリ
ズム51を利用した像ぶれ補正装置の駆動制御回路を説
明する。
【0064】同図において、51は可変頂角プリズム、
60は可変頂角プリズム51をその最前部に配置する撮
影光学系である。
【0065】61は角度センサーである振動ジャイロで
あって像ぶれ補正装置の固定部材に固定されている。こ
の振動ジャイロ61は、像ぶれ補正装置の角速度を検出
して角速度信号を次段の信号処理回路62に出力する。
この角速度信号は信号処理回路62によりBPFなどの
処理を受け、積分回路63により積分されて、像ぶれ補
正装置の角度信号aとなる。
【0066】64は前述のホール素子である頂角センサ
であって、可変頂角プリズム51の頂角に比例した信号
(ホール素子出力電圧)を出力する。この信号は、本発
明の駆動制御装置における制御手段の一部を構成する第
1の加算回路70を介して信号処理回路65に出力さ
れ、同制御手段の一部を構成する信号処理回路65で増
幅及びフィルター処理などを受けることにより頂角信号
bとなる。そして、同制御手段の一部を構成する第2の
加算回路66は、積分回路63からの角度信号aと第2
の信号処理回路65からの可変頂角プリズム51の頂角
信号bを逆極性で加算して、可変頂角プリズム51のプ
リズム頂角を変化させる信号、即ち、前述のコイル励磁
信号に相当する信号cを生成する。この信号cは、増幅
回路67により増幅され、駆動回路68で駆動信号に変
換されて、アクチュエータ69を駆動することにより可
変頂角プリズム51のプリズム頂角を変化させる。
【0067】また、前記第1の加算回路70では、駆動
回路68で変換された駆動信号が帰環回路71を介し前
述の頂角センサ64の出力に逆極性で加算される。従っ
て、頂角センサー64で得た可変頂角プリズム51の頂
角信号(ホール素子出力電圧)から帰環回路71の帰環
電圧を差し引いた偏差信号が出力される。
【0068】前記帰環回路71は、コイル57P及び5
7YのインダクタンスL及び抵抗Rにより、カットオフ
周波数fcを、 fc=R/2πL (Hz) とした1次のローパスフィルターとしている。それ故、
第1の加算回路70への頂角信号の帰環量を第1実施形
態と同様に調整でき、コイル励磁による磁気変化の磁気
検出素子への影響をキャンセルすることができる。
【0069】かゝる構成の駆動制御装置にあっては、信
号cがゼロになるように、即ち、像ぶれ補正装置の角度
信号aと可変頂角プリズム51の頂角信号(プリズム頂
角信号)bが等しくなるように、頂角センサ64からア
クチュエータ69まで可変頂角プリズム51を含めたフ
ィードバック回路を構成している。それ故、像ぶれ補正
装置の動きを打ち消す方向に可変頂角プリズム51を駆
動することができ、よって、撮影光学系60に入射する
光束の状態が変化せず、像ぶれ補正が可能となるもので
ある。
【0070】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の駆動制
御装置は、被駆動体を駆動する駆動手段のコイル励磁状
態で位置検出手段が出力する被駆動体の位置信号を打消
し可能に同位置検出手段へのコイル励磁信号の帰還量を
調整自在とした帰還量調整手段を備えるものであるの
で、この帰還量調整手段を調整して磁性体の偽の位置信
号を打ち消すことが可能となり、よって、位置検出手段
が出力する被駆動体の真の位置信号と同被駆動体に対す
る位置指令信号を基に駆動手段のコイルを励磁すること
ができることから、被駆動体の位置決めを高精度に行う
ことができる。
【0071】また、被駆動体を駆動する駆動手段のコイ
ル励磁状態で位置検出手段が出力する被駆動体の位置信
号を帰還量調整手段を調整して打ち消す場合、その帰還
量調整手段により位置検出手段を構成する定電流駆動手
段が磁気検出素子に供給する定電流値を変化させ同磁気
検出素子の入力端子間電圧を所定値に設定して前記位置
検出手段へのコイル励磁信号の帰還量を調整するという
手段を採用すれば、コイル励磁による偽の位置信号を打
ち消すための調整を容易に、かつ簡単に行うことができ
る上、位置検出手段が出力する被駆動体の真の位置信号
と被駆動体に対する位置指令信号を基に駆動手段のコイ
ルを励磁することができて被駆動体の位置決めを高精度
に行うことができる。
【0072】また、被駆動体を駆動する駆動手段のコイ
ル励磁状態で位置検出手段が出力する被駆動体の位置信
号を帰還量調整手段を調整して打ち消す場合、その帰還
量調整手段により駆動手段のコイル励磁状態において被
駆動体を不動に固定した状態に位置検出手段が出力する
当該被駆動体の位置信号を打ち消すように位置検出手段
へのコイル励磁信号の帰還量を調整するという手段を採
用すれば、コイル励磁による偽の位置信号を高い精度で
打ち消すことができて被駆動体の位置決めをより高精度
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動制御装置をレンズ駆動制御装
置に適用した場合の説明図である。
【図2】図1に示すレンズ駆動制御装置の位置検出器の
出力信号と被駆動体の位置との説明図である。
【図3】図1に示すレンズ駆動制御装置の駆動制御回路
図である。
【図4】本発明に係る駆動制御装置を像ぶれ補正装置に
適用した場合の説明図である。
【図5】図4に示す像ぶれ補正装置の可動部分の分解斜
視図である。
【図6】図4に示す像ぶれ補正装置の駆動制御回路図で
ある。
【図7】従来の絞り駆動制御装置の説明図である。
【図8】図7に示す絞り駆動制御装置の駆動制御回路図
である。
【符号の説明】
1 永久磁石(磁性体) 4 コイル(駆動手段) 11 撮影レンズ(被駆動体) 12 ホール素子(位置検出手段) 19 ローター(駆動手段) 14 制御回路(制御手段) 20 帰還回路(帰還手段) 30 定電流駆動回路(定電流駆動手段) 30a 可変抵抗(帰還量調整手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動対象となる被駆動体と、複数極に着
    磁された磁性体をコイル励磁による電磁力を利用して変
    位させることにより前記被駆動体を駆動する駆動手段
    と、この駆動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁境界
    部の磁束を検出して前記被駆動体の位置信号を出力する
    位置検出手段と、前記被駆動体の駆動位置を設定するた
    めの設定手段と、前記位置検出手段からの位置信号と前
    記設定手段で設定した被駆動体の位置指令信号を基に前
    記被駆動体の位置を制御するためのコイル励磁信号を生
    成して前記駆動手段に出力する制御手段と、この制御手
    段のコイル励磁信号を前記位置検出手段に帰還する帰還
    手段と、前記駆動手段のコイル励磁状態で前記位置検出
    手段が出力する被駆動体の位置信号を打消し可能に前記
    位置検出手段へのコイル励磁信号の帰還量を調整自在と
    した帰還量調整手段とを備えていることを特徴とする駆
    動制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動対象となる被駆動体と、複数極に着
    磁された磁性体をコイル励磁による電磁力を利用して変
    位させることにより前記被駆動体を駆動する駆動手段
    と、この駆動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁境界
    部の磁束を検出して前記被駆動体の位置信号を出力する
    位置検出手段と、前記被駆動体の駆動位置を設定するた
    めの設定手段と、前記位置検出手段からの位置信号と前
    記設定手段で設定した被駆動体の位置指令信号を基に前
    記被駆動体の位置を制御するためのコイル励磁信号を生
    成して前記駆動手段に出力する制御手段と、この制御手
    段のコイル励磁信号を前記位置検出手段に帰還する帰還
    手段と、前記駆動手段のコイル励磁状態で前記位置検出
    手段が出力する被駆動体の位置信号を打消し可能に同位
    置検出手段へのコイル励磁信号の帰還量を調整自在とし
    た帰還量調整手段とを備えており、前記位置検出手段
    は、前記駆動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁部境
    界部の磁束を検出する磁気検出素子と当該磁気検出素子
    に所定の定電流を供給して前記磁気検出素子を駆動させ
    る定電流駆動手段とを有し、前記定電流駆動手段が磁気
    検出素子に供給する定電流値を前記帰還量調整手段によ
    り変化させ前記磁気検出素子の入力端子間電圧を所定値
    に設定することによって前記位置検出手段へのコイル励
    磁信号の帰還量を調整していることを特徴とする駆動制
    御装置。
  3. 【請求項3】 駆動対象となる被駆動体と、複数極に着
    磁された磁性体をコイル励磁による電磁力を利用して変
    位させることにより前記被駆動体を駆動する駆動手段
    と、この駆動手段のコイル励磁状態で磁性体の着磁境界
    部の磁束を検出して前記被駆動手段の位置信号を出力す
    る位置検出手段と、前記被駆動体の駆動位置を設定する
    ための設定手段と、前記位置検出手段からの位置信号と
    前記被駆動体を不動に固定した状態で前記設定手段より
    入力した被駆動体の位置指令信号を基に前記被駆動体の
    位置を制御するためのコイル励磁信号を生成して前記駆
    動手段に出力する制御手段と、この制御手段のコイル励
    磁信号を前記位置検出手段に帰還する帰還手段と、前記
    駆動手段のコイル励磁状態において前記被駆動体を不動
    に固定した状態に前記位置検出手段が出力する被駆動体
    の位置信号を打消し可能に前記位置検出手段へのコイル
    励磁信号の帰還量を調整自在とした帰還量調整手段とを
    備えていることを特徴とする駆動制御装置。
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