JP2007121518A - 像ぶれ補正装置及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

像ぶれ補正装置及びそれを備えた撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い像ぶれ補正機能を有する小型の像ぶれ補正装置を提供する。
【解決手段】像ぶれ補正装置1は、ピッチマグネット26と、ピッチ枠28と、ピッチ枠28に取り付けられた補正用レンズ41、ピッチ駆動コイル23、及びピッチホール素子21と、第1のフィルタ回路6と、第1の演算回路7と、第1の駆動回路2とを備えている。ピッチホール素子21はピッチ枠28の相対位置を第1の位置信号16ayとして出力する。第1のフィルタ回路6はピッチホール素子21の位置検出誤差を補正するための第1の擬似クロストーク信号16byを出力する。第1の演算回路7は第1の位置信号16ayと第1の擬似クロストーク信号16byとに基づいて第1の補正位置信号16cyを算出する。第1の駆動回路2は第1の補正位置信号16cyに応じた電圧をピッチ駆動コイル23に印加する。
【選択図】図7

Description

本発明は像ぶれ補正装置及びそれを備えた撮像装置に関する。
従来、デジタルスチルカメラ(DSC)等の撮像装置に用いられる像ぶれ補正装置が種々提案されている(例えば、特許文献1、2等)。一般的に、像ぶれ補正装置は、像ぶれ補正用レンズが取り付けられたピッチユニットと、ヨー枠と、筐体とを有する。ピッチユニットはヨー枠にピッチ方向に変位可能に取り付けられており、一方、ヨー枠は筐体にヨー方向に変位可能に取り付けられている。このため、像ぶれ補正用レンズが取り付けられたピッチユニットは筐体に対して、ピッチ方向及びヨー方向の双方向に変位可能である。
ピッチユニットには、ピッチユニットをヨー方向及びピッチング方向に駆動するためのヨー駆動用コイル及びピッチ駆動用コイルが取り付けられている。また、筐体側には、両コイルに対応するようにヨーマグネット及びピッチマグネットが設けられている。さらに、像ぶれ補正装置には、ピッチユニットの筐体に対する相対位置を検出するためのヨー位置検出手段及びピッチ位置検出手段が設けられている。
特開2002−229090号公報 特開1998−26779号公報
近年、撮像装置の小型化が進むにともなって、像ぶれ補正装置に用いられる各部材についても小型化が強く望まれている。比較的小型な位置検出手段としてはホール素子(ホールセンサ)が従来より知られている。尚、ホール素子はマグネットの磁束を検知する素子である。ホール素子を用いた位置検出は、マグネットから受ける磁界強度の変化量に応じてホール素子端子間に生じる電位差を利用して行われている。
位置検出手段としてホール素子を用いた場合、ホール素子と駆動コイルとの間でクロストークが発生し、所望の位置検出精度が得られない虞がある。従って、位置検出手段としてホール素子を用いた場合、ホール素子と駆動コイルとの間のクロストークを低減するため、ホール素子と駆動コイルとを相互に離間して配置することが好ましい。従って、位置検出手段として小型のホール素子を用いても、十分に像ぶれ補正装置の小型化を実現することが困難であるという問題がある。仮に、ホール素子と駆動コイルとを近接させて配置した場合(例えば、重畳させて配置した場合)は、像ぶれ補正装置の小型化は図ることができるものの、クロストークに起因する位置検出誤差が発生し、所望の位置検出精度が得られないという問題がある。すなわち、好適な像ぶれ補正を行うことができないという問題がある。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高い像ぶれ補正機能を有する小型の像ぶれ補正装置を提供することにある。
尚、特許文献2には、ホール素子を駆動コイルとを重畳配置すると共に、駆動コイルとホール素子との間にマグネットを設け、且つホール素子とマグネットとの間に駆動コイルからの磁界の影響を低減するためのヨークを配置した像ぶれ補正装置が開示されている。しかしながら、特許文献2に記載された像ぶれ補正装置では、ホール素子とヨークとの間の隙間、ホール素子の取り付けスペースなど厚み方向に大きな寸法が必要であるため、十分な小型化を実現することが困難である。
本発明に係る像ぶれ補正装置は、筐体と、第1のマグネットと、移動枠と、像ぶれ補正用レンズと、第1の駆動コイルと、第1のホール素子と、第1のフィルタ回路と、第1の演算回路と、第1の駆動回路とを備えている。第1のマグネットは筐体に取り付けられている。移動枠は筐体に対して少なくとも第1の方向に変位可能である。像ぶれ補正用レンズは移動枠に取り付けられており、第1の方向と垂直な方向に平行な光軸を有する。第1の駆動コイルは第1のマグネットに対向するように移動枠に取り付けられている。第1のホール素子は第1のマグネットに対向するように移動枠に取り付けられている。第1のホール素子は第1のマグネットから受ける磁束を検知することにより筐体に対する移動枠の第1の方向における相対位置を検出して、第1の位置信号として出力する。第1のフィルタ回路は第1の駆動コイルと第1のホール素子とのクロストークによる第1のホール素子の位置検出誤差を補正するための第1の擬似クロストーク信号を出力する。第1の演算回路は第1の位置信号と第1の擬似クロストーク信号とに基づいて第1の補正位置信号を算出する。第1の駆動回路は第1の補正位置信号に応じた電圧を第1の駆動コイルに印加する。
本発明に係る撮像装置は、上記本発明に係る像ぶれ補正装置を備えたものである。すなわち、本発明に係る撮像装置は、筐体と、第1のマグネットと、移動枠と、像ぶれ補正用レンズと、第1の駆動コイルと、第1のホール素子と、第1のフィルタ回路と、第1の演算回路と、第1の駆動回路と、1又は複数のレンズ群と、撮像素子とを備えている。第1のマグネットは筐体に取り付けられている。移動枠は筐体に対して少なくとも第1の方向に変位可能である。像ぶれ補正用レンズは移動枠に取り付けられており、第1の方向と垂直な方向に平行な光軸を有する。第1の駆動コイルは第1のマグネットに対向するように移動枠に取り付けられている。第1のホール素子は第1のマグネットに対向するように移動枠に取り付けられている。第1のホール素子は第1のマグネットから受ける磁束を検知することにより筐体に対する移動枠の第1の方向における相対位置を検出して、第1の位置信号として出力する。第1のフィルタ回路は第1の駆動コイルと第1のホール素子とのクロストークによる第1のホール素子の位置検出誤差を補正するための第1の擬似クロストーク信号を出力する。第1の演算回路は第1の位置信号と第1の擬似クロストーク信号とに基づいて第1の補正位置信号を算出する。第1の駆動回路は第1の補正位置信号に応じた電圧を第1の駆動コイルに印加する。1又は複数のレンズ群は像ぶれ補正用レンズと共に撮像光学系を構成する。撮像素子は撮像光学系により結像された像を撮像する。
本発明によれば高い像ぶれ補正機能を有する小型の像ぶれ補正装置を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は像ぶれ補正装置1を備えた、本実施形態1に係る撮像装置54の主要要素断面図である。
図2は撮像装置54の外観斜視図である。
図3は撮像装置54の外観正面図である。
図4は3群枠52とフランジ53の斜視図である。
図5はバリア46とフランジ53との関係を示す斜視図である。
撮像装置54は、本体50と、ピッチ方向の角速度を検出するピッチジャイロセンサ55と、ヨー方向の角速度を検出するヨージャイロセンサ56と、制御部12と、レンズ鏡筒51とを有する。レンズ鏡筒51は、第1レンズ群40と、第2レンズ群(像ぶれ補正用レンズ群)41を含む像ぶれ補正装置1と、第3レンズ群42と、CCD(charge−coupled device) 素子やCMOS(complementary mental−oxide semiconductor)素子等により構成される撮像素子43を有している。また、撮像素子43の被写体側には保護ガラス44、熱かしめによりフランジ53に固定されたローパスフィルタ45が配置されている。
第3レンズ群42は3群枠52に取り付けられている。第1レンズ群40は1群枠47に固定されており、その1群枠47はカム枠48に組み込まれている。1群枠47と2群枠30とは共にカム枠48により光軸I方向に駆動される。また、カム枠48は固定枠49に対して回動自在であり、カム枠48が固定枠49に対して回動されることにより、カム枠48は固定枠49に対して光軸I方向に変位するように構成されている。
ズームモータ62の回転がズーム減速ユニット63を介してカム枠48に伝達され、1群枠47及び2群枠30を光軸方向Iに駆動し、第1レンズ群40、第2レンズ群(像ぶれ補正用レンズ群)41により主として光学系の変倍動作が行われるように構成されている。3群枠52は、一端がガイドシャフト60により係合しており、光軸方向Iに変位可能とされている。3群枠52の他端に設けられた突起部52aはフランジ53の傾斜カム53a部分に光軸I方向に平行に形成された溝53bに係合している。このため、3群枠52は光軸Iに垂直な平面内の回転規制されている。
フォーカスモータ64の回転がギヤ列(図示せず)を介してスクリュー軸61に伝達され、スクリュー軸61が回転する。そのスクリュー軸61の回転により3群枠52が光軸I方向に移動することによりフォーカス動作が行われる。バリア46は1群枠47に取り付けられており、カム枠48の回転により1群枠47と一体的に光軸方向Iに変位する。このバリア46のフランジ53側への変位により、バリア46に形成された傾斜カム部46aとフランジ53に形成された傾斜カム53aが当接し、バリア46の開閉動作が行われる。このように、フランジ53の傾斜カム53a部分に3群枠52の回転規制用の溝53bを設けることにより、小さなスペースで3群枠52のための案内部を形成することが可能となっており、小型の像ぶれ補正装置1と合わせて小さな直径のレンズ鏡筒51が実現されている。
撮像装置54は高さ寸法D(図3参照)を抑えるために、フォーカスモータ64及びズームモータ62と、ズーム減速ユニット63とを有するズームモータユニット67がレンズ鏡筒の右側(図3において)に配置されており、左側に撮像素子43のフレキシブルプリント回路(FPC)基板65及び信号処理回路66が配置されている。すなわち、レンズ鏡筒51を挟んでフォーカスモータ64及びズームモータユニット67と、信号処理回路66とが配置されている。このように配置構成することによって、撮像素子43の信号線となるFPC基板65と、フォーカスモータ64と、ズームモータユニット67とを光軸I方向から視た平面視において重畳しないように配置することができるため、撮像装置54を比較的薄型化することが可能となる。また、この構成によれば、信号処理回路66と撮像素子43との距離が短くなるため、撮像素子43からの信号へのノイズを低減することができる。
以下、レンズ鏡筒51に含まれる像ぶれ補正装置1について、図6〜14を参照しながら詳細に説明する。
図6は像ぶれ補正装置1の構成を示す概要説明図である。
図7はピッチ像ぶれ補正部1yの処理ブロック図である。
図8は判別部9yのブロック図である。
図9はヨー像ぶれ補正部1xの処理ブロック図である。
図10は判別部9xのブロック図である。
図11は像ぶれ補正装置1の駆動部3y、3xと位置検出部4y、4xの主要要素であるピッチホール素子21及びヨーホール素子22とピッチ駆動コイル23及びヨー駆動コイル24との関係を示す図である。詳細には、図11(a)はピッチホール素子21及びヨーホール素子22とピッチ駆動コイル23及びヨー駆動コイル24との関係を示す平面図であり、図11(b)はピッチホール素子21とピッチ駆動マグネット26との関係を示す断面図であり。
図12は補正用レンズユニット5の平面図である。
図6〜図12に示すように、像ぶれ補正装置1は、ピッチ像ぶれ補正部1yと、ヨー像ぶれ補正部1xとを備えている。ピッチ像ぶれ補正部1yは、ピッチ制御部12yと補正用レンズユニット5とを有する。ヨー像ぶれ補正部1xは、ヨー制御部12xと補正用レンズユニット5とを有する。尚、図6、図7、図9の説明において、ピッチ像ぶれ補正部1yに関する構成要素は添え字yを、ヨー像ぶれ補正部1xに関する構成要素は添え字xを付している。構成要素において同一記号のものは同じ働きをすることから説明は省略する。
図7に示すように、ピッチ像ぶれ補正部1yは、駆動回路2yと、補正用レンズユニット5yと、フィルタ回路6yと、信号発生部8yと、判別部9yとを備えている。駆動回路2yは駆動信号を出力する回路であり、駆動部3yと位置検出部4yとを備えている。信号発生部8は判別部9yと駆動回路2yとに基準信号を発生させるものである。
一方、ヨー像ぶれ補正部1xは、図9に示すように、駆動回路2xと、補正用レンズユニット5xと、フィルタ回路6xと、信号発生部8xと、判別部9xとを備えている。駆動回路2xは駆動信号を出力する回路であり、駆動部3xと位置検出部4xとを備えている。信号発生部8は判別部9xと駆動回路2xとに基準信号を発生させるものである。
補正用レンズユニット5は、第2レンズ群(像ぶれ補正用レンズ群)41と、その像ぶれ補正用レンズ群41を駆動する駆動部3y、3xと、像ぶれ補正用レンズ群41の移動量を検出する位置検出部4y、4xとを有する。像ぶれ補正装置1はプリント基板25を有する。プリント基板25には、例えば、巻回コイルパターンや巻回コイルからなるピッチ駆動コイル23と、ピッチホール素子21が半田付け固定されたFPC基板33とが設けられている。また、ピッチホール素子21とピッチ駆動コイル23とに対向するようにピッチ駆動マグネット26が配置されている。駆動部3yは、このピッチ駆動コイル23とピッチ駆動マグネット26とにより構成されている。また、ピッチ位置検出部4yは、ピッチホール素子21とピッチ駆動マグネット26とにより構成されている。尚、本明細書において、「コイルパターン」とは基板上にパターニングされた導電膜又は導電膜積層体からなるものであり、「巻回コイル」とは導線が巻回されてなるコイルをいう。
プリント基板25には、例えば、巻回コイルパターンや巻回コイルからなるヨー駆動コイル24と、FPC基板33に半田付け固定されたヨーホール素子22とが設けられている。また、ヨーホール素子22とヨー駆動コイル24とに対向するようにヨー駆動マグネット27が設けられている。駆動部3xは、そのヨー駆動コイル24とヨー駆動マグネット27とにより構成されている。また、位置検出部4xはヨー駆動マグネット27とヨーホール素子22とにより構成されている。
本実施形態1では、ピッチホール素子21は、光軸I方向から視た平面視においてピッチ駆動コイル23と重畳している。具体的には、ピッチホール素子21は、光軸I方向から視た平面視においてピッチ駆動コイル23の中央に配置されている。また、ヨーホール素子22は、光軸I方向から視た平面視においてヨー駆動コイル24と重畳している。具体的には、ヨーホール素子22は、光軸I方向から視た平面視においてヨー駆動コイル24の中央に配置されている。このため、プリント基板25の平面積は比較的小さくなっている。例えば、ホール素子21、22と駆動コイル23、24とを、それぞれ、光軸I方向から視た平面視において重畳しないように配置した従来技術のホール素子配置と比較して、本実施形態における配置を採用することにより、像ぶれ補正ユニットの直径がC0からC1と約1mm小さくなる。従って、本実施形態1によれば、小型の像ぶれ補正装置1を実現することができる。
補正用レンズユニット5は、ピッチユニット33と、補正ユニット枠30とを有する。ピッチユニット33は、ヨー枠29と、ピッチ枠28と、ピッチ枠28とピッチ枠28とに取り付けられた第2レンズ群(像ぶれ補正用レンズ群)41とプリント基板25とを有する。光軸I方向から視た平面視略矩形に形成されたヨー枠29には、第1ヨーガイドシャフト32と第2ヨーガイドシャフト29cとが設けられている。第1ヨーガイドシャフト32は、補正ユニット枠30側(図11において背面側)のヨー方向X(図11において左右方向)と平行な一辺に亘って取り付けられている。第2ヨーガイドシャフト29cは、第1ヨーガイドシャフト32が設けられた辺に対する対辺のほぼ中央部分に取り付けられている。第1ヨーガイドシャフト32と第2ヨーガイドシャフト29cとは(以下、「第1ヨーガイドシャフト32及び第2ヨーガイドシャフト29c」を総称して「ヨーガイドシャフト32、29c」とするとがある。)相互に平行であり、第2ヨーガイドシャフト29cは第1ヨーガイドシャフト32よりも短い。
第1ヨーガイドシャフト32は補正用レンズユニット枠30に固定される一方、第2ヨーガイドシャフト29cはヨー枠29に取り付けられており、ヨー枠29は補正用レンズユニット枠30に対してヨー方向Xに摺動変位可能である。
また、ヨー枠29にはヨーガイドシャフト32、29cが設けられている側の面とは反対側の面に、第1ピッチガイドシャフト31と第2ピッチガイドシャフト29bとが設けられている(以下、「第1ピッチガイドシャフト31及び第2ピッチガイドシャフト29b」を総称して「ピッチガイドシャフト31、29b」とすることがある。)。第1ピッチガイドシャフト31はピッチ方向Y(図9において、上下方向)に平行な一辺に亘って設けられている。一方、第2ピッチガイドシャフト29bは第1ピッチガイドシャフト31が設けられた辺に対する対辺のほぼ中央部分に、第1ピッチガイドシャフト31と平行に設けられている。第2ピッチガイドシャフト29bは第1ピッチガイドシャフト31よりも短い。
第1ピッチガイドシャフト31はヨー枠29に固定され、第2ピッチガイドシャフト29bはヨー枠29に取り付けられており、ピッチ枠28はヨー枠29に対してヨー方向Yに摺動変位可能である。すなわち、ピッチ枠28及びピッチ枠28に取り付けられた像ぶれ像ぶれ補正用レンズ群41は補正ユニット枠30に対してヨー方向X及びピッチ方向Yの双方向に変位可能となっている。
図12に示すように、ヨー枠29に設けられた規制ピン29aとピッチ枠28に設けられた開口部28aとは係合している。従って、ピッチ枠28のピッチ方向Yの移動量は規制ピン29aと開口部28aとの間のガタ範囲内で規制されている。同様に、補正用レンズユニット枠30に設けられた規制ピン(図示せず)とヨー枠29に設けられた開口部(図示せず)とにより、ヨー枠29のヨー方向Xの移動量も規制されている。
次に、ピッチ像ぶれ補正部1yの駆動及び位置検出について図7及び図8を参照しながら詳細に説明する。
ピッチジャイロセンサ55は撮像装置54に設けられたピッチ方向の角速度を検出する振動センサである。ピッチジャイロセンサ55により検出されたピッチ方向の角速度信号は駆動回路2yに出力される。駆動回路2yはピッチジャイロセンサ55からの信号に応じた電圧をピッチ駆動コイル23の端子間に印加する。ピッチ駆動コイル23に対向配置されたピッチマグネット26の磁界とピッチ駆動コイル23に流れる電流とによって、フレミングの左手の法則に従ったピッチ駆動コイル23への駆動力が発生する。このピッチ駆動コイル23への駆動力により、ピッチ方向Yに像ぶれ補正用レンズ群41が駆動される。
一方、ピッチホール素子21がピッチマグネット26に対してピッチ方向Yに相対的に変位すると、ピッチホール素子21に作用するピッチマグネット26の磁界強度が変化する。このため、ピッチホール素子21の端子電圧が変化する。ピッチホール素子21はこの端子電圧の変化により位置検出を行っている。
上述の通り、本実施形態1では、光軸I方向から視た平面視において、ピッチホール素子21とピッチ駆動コイル23とは、光軸I方向から視た平面視において重畳するように配置されているため、ピッチホール素子21は、ピッチマグネット26ピッチ駆動コイル23から発生する磁界の影響を受けることになる。従って、ピッチホール素子21からの検出出力電圧Vp1yは下記数式(1)で表される。
Vp1y=V0y+ΔVy+ΔVcy ・・・数式(1)
尚、上記数式(1)において、V0yは駆動前のピッチホール素子21の出力電圧である。ΔVyはピッチマグネット26とピッチホール素子21との相対位置変化による電圧変化である。ΔVcyはピッチ駆動コイル23への駆動電流によるピッチホール素子21へのクロストークによる電圧変化である。
フィルタ回路6yは、ピッチ方向Yのピッチジャイロセンサ55からの信号に応じて算出される擬似的なクロストーク信号(擬似クロストーク信号)を発生する回路である。尚、ピッチ駆動コイル23には、ピッチジャイロセンサ55により検出された角速度に応じた高さの電圧が印加される。すなわちピッチジャイロセンサ55により検出された角速度からピッチ駆動コイル23に印加される電圧、そしてピッチ駆動コイル23から発生する磁界の強さを算出することができる。従って、その算出結果から、論理的にどれだけのクロストークが発生するかを計算することができる。この論理的に算出されたクロストークの量に基づいて擬似クロストーク信号が発生される。尚、種々の固体ばらつきから実際発生するクロストークは論理的に算出された擬似クロストークとは完全には一致しないのが通常である。この擬似クロストークと実際のクロストークとの差を低減させるためのものが、後に詳述する判断部9yである。
フィルタ回路6yは、信号16byとしてΔVcy’を減算回路7yに対して出力する。一方、位置検出部4yからは信号16ayとしてVplyを減算回路7yに対して出力する。減算回路7yにて、信号16ay(Vply)から信号16by(ΔVcy’)が減算され、減算回路7yからは信号16cyが出力される。尚、信号16cyとして出力される電圧Vp1y’は下記数式(2)で表される。
Vp1y’=V0y+ΔVy+Zy+Ny ・・・数式(2)
尚、上記数式(2)において、Zyは、ピッチホール素子21とピッチ駆動コイル23、ピッチマグネット26との相対位置ばらつきなどによる実際のクロストーク成分ΔVcyから擬似クロストーク成分ΔVcy’を減算したときの残渣成分である(すなわち、Zy=ΔVcy−ΔVcy’)。また、Nyはピッチホール素子21からの電気的ノイズ成分である。
上記残渣成分Zyについて、図13及び図14を参照しながらさらに詳細に説明する。
図13はピッチ方向Yへの像ぶれ補正用レンズ群41の最大移動時のピッチホール素子21とピッチマグネット26との位置関係を示す図である。
図14は信号発生部8から出力される基準駆動信号の説明図である。
図13において、「Y0」はピッチ駆動コイル23へ印加電圧V0yを印加した場合のピッチマグネット26とピッチホール素子21との相対位置を示している。ピッチ駆動コイル23に印加電圧V1yを印加することにより、ピッチホール素子21は規制ピン29aと開口部28aとの規制により図13におけるY1の位置に停止する。一方、ピッチ駆動コイル23に印加電圧V2yを印加することにより、ピッチホール素子21は規制ピン29aと開口部28aとの規制により図13におけるY2の位置に停止する。
図14における第1の基準信号K1yは下記数式(3)を満足する信号である。
VUy+A×sin(2πf)>V1y ・・・数式(3)
すなわち、基準信号K1yはバイアス電圧VUyに、所定の正弦波(周波数2πf、振幅A)を重畳させたものである。このため、信号発生部8yから基準信号K1yが出力されている限り、マグネット26とピッチホール素子21との相対位置はY1の位置から変化することはない。
同様に、図14における第2の基準信号K2yは下記数式(4)を満足する信号である。
VLy+A×sin(2πf)<V2y ・・・数式(4)
すなわち、基準信号K2yはバイアス電圧VLyに、所定の正弦波(周波数2πf、振幅A)を重畳させたものである。このため、信号発生部8yから基準信号K2yが出力されている限り、マグネット26とピッチホール素子21との相対位置はY2の位置から変化することがない。
従って、図7におけるスイッチ11yを、基準信号K1yを出力している信号発生部8y側に切り替えた場合、位置検出部4yから出力される信号16ay(Vply)から、フィルタ回路6yより出力される基準信号K1yに対する擬似クロストーク信号16by(ΔVcy’)を減算した信号16dy(=16cy)として減算回路7yから出力されるVp1y’は下記数式(5)により表される。
Vp1y’=V1y+Zy+Ny ・・・数式(5)
上記数式(5)により表される信号16dy(Vply’)は判別部9に入力される。詳細には、判別部9の平均化処理回路9ayに入力される。信号16dyは平均化処理回路9ayにおいて平均化処理がなされ、ランダムな成分である電気的ノイズNyが除去される。このため、平均化処理回路9ayから出力される信号の電圧はV1y+Zyとなる。
次に、平均化処理回路9ayから出力された信号(電圧V1y+Zy)から基準データ(第1の基準信号K1yのときはV1y)が減算され、残渣成分Zyのみが誤差検出回路9byに入力される。誤差検出回路9byにおいて、入力された信号の残渣成分Zyに対応した補正信号Hy1が算出(検出)される。算出された補正信号Hy1は、メモリ9cyを介して減算回路10yに出力される。減算回路10yでは、フィルタ回路6yから出力される擬似ストローク信号16by(ΔVcy’)から補正信号Hy1が差し引かれ、そこで得られた信号が、減算回路7yにおいて、位置検出部4yから出力された信号16ay(Vply)から差し引かれる。そして、再度、判別回路9yに入力され、残渣成分(誤算新合成分)Zyが最小になる補正信号Hy1が得られるまで繰り返し行われる。誤差検出回路9byにおいて残渣成分Zyが最も小さくなったと判断されると、その際の補正信号Hy1がメモリ9cyに記録される。
記録後、スイッチ11yがピッチジャイロセンサ55側に切り替えられる。その後は、常時、メモリ9cyから記録された補正信号Hy1が減算回路10yに対して出力されることとなる。
同様に、第2の基準信号K2yに対しても基準データ(第2の基準信号K2yのときはV2y)に対する補正信号Hy2が算出され、メモリ9cyに保存される。
また、通常、第1基準信号K1y及び第2基準信号K2yはそれぞれ周波数fに依存する。このため、第1基準信号K1y及び第2基準信号K2yの周波数fを異ならしめて、複数の周波数fにおける補正信号Hy1、Hy2を抽出し、周波数に依存する誤差量も補正するようにしておくことが好ましい。例えば、0Hzから500Hzの各周波数でスイープさせて誤差信号成分Zyが小さくなる補正信号Hy1、Hy2を求めてもよい。初期の補正信号Hy1及びHy2は、f=0のときの残渣成分Zyを出力している。補正信号Hy1、Hy2の設定が終了するとスイッチ11yはジャイロセンサ側に切り替えられ、判別部9y内のメモリ9cyに記憶された補正量Hy1、Hy2が常に減算回路10yにより減算される。尚、ここで、2種類の補正量Hy1、Hy2を利用しているのは、像ぶれ補正用レンズ群41駆動方向により補正量を変えているためである。
また、ヨー方向Xの補正についても、ピッチ駆動Yの補正と同様に、第1基準信号K1x、及び第2基準信号K2xから補正信号Hx1、Hx2を演算し判別部9x内のメモリ9cxに記憶させる。ヨージャイロセンサ56からの信号に応じた擬似クロストーク信号と補正信号Hxをヨーホール素子22の出力から減算することで、ヨー駆動コイル24からヨーホール素子22へのクロストーク成分を低減させている。
一般的に、残渣成分Zyは固体特有のものであるため、一端補正信号Hy1を算出した後は、常に補正信号Hy1により残渣成分Zyが好適に補正されることとなる。通常、メモリ9cyに補正信号Hy1が記録されるまでの工程は、撮像装置54(像ぶれ補正装置1)の製造工程において行われ、ユーザーに対して出荷される際にはスイッチ11yはピッチジャイロセンサ55側に切り替えられている。また、補正信号Hy1は定常的に使用可能なものであるため、スイッチ11yはユーザーに変更不能にされているのが通常である。
以上、説明したように、本実施形態1では、ホール素子21から出力される、クロストーク成分を含む変位情報信号16ayから擬似クロストーク信号が減算されて、クロストーク成分が抑制された変位情報信号が駆動回路2yに入力される。すなわち、クロストークの影響を低減させて、より正確な位置検出が可能であるため、より高い像ぶれ補正機能を実現することができる。従って、ホール素子21を駆動コイル23と近接(例えば重畳)させて小型化した構成においても、高い像ぶれ補正機能を実現することができる。さらに、判断部の機能により、擬似クロストークを実際に発生するクロストークにより近似させることができる。従って、さらに高い像ぶれ補正機能を実現することが可能となる。
(実施形態2)
図15は本実施形態2に係る像ぶれ補正装置におけるプリント基板71とベアチップセンサ70との構成を示す概要説明図である。詳細には、図15(a)はプリント基板71とベアチップセンサ70との構成を示す概略平面図である。また、図15(b)はプリント基板71とベアチップセンサ70との構成を示す概略断面図である。
本実施形態2に係る像ぶれ補正装置は、プリント基板71とベアチップセンサ70との配置構成を除いては、上記実施形態1における像ぶれ補正装置1と同様の構成を有する。ここでは、図15を参照しながら、プリント基板71とベアチップセンサ70との配置構成について詳細に説明する。尚、本実施形態2の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
ベアチップセンサ70はパッケージ化されたホール素子21のセンサ部をベアチップとして取り出したものである。ベアチップセンサ70はベアチップ端子70aとプリント基板71との電気接続を行うためのバンプ(突起状電極)70bを有する。光軸I方向から視た平面視矩形状のベアチップセンサ70のサイズは、例えば、0.3mm角とパッケージ化されたホール素子に比べ5分の1以下と非常に小さくすることが可能であり、プリント基板71の平面積を小さくすることができる。プリント基板71は4層(第1層71a、第2層71b、第3層71c、及び第4層71d)で構成されており、プリント基板71の第1層71aと第2層71bのベアチップセンサ70の取り付け位置近傍を切り欠き、ベアチップセンサ70をプリント基板71内に収納できる構成となっている。ベアチップセンサ70の上面とプリント基板71の第1層71aの上面とは略同一平面上に位置している。
ベアチップセンサ70の信号出力は、プリント基板71内のパターン配線73と、プリント基板71と、FPC基板(図示せず)とを経由して制御部12へと接続される。このように、FPC基板(図示せず)を介さずにベアチップセンサ70の出力を直接プリント基板71に接続することで、像ぶれ補正装置をFPC基板の厚み分だけ薄くすることができる。さらに、この構成によれば、プリント基板71からベアチップセンサ70が突出しないため、プリント基板71とマグネット26との距離を小さくすることが可能で、薄型でありながら大きな駆動力を得ることができる。
(実施形態3)
図16は本実施形態3に係る像ぶれ補正装置におけるプリント基板75とベアチップセンサ70との構成を示す概要説明図である。詳細には、図16(a)はプリント基板75とベアチップセンサ70との構成を示す概略平面図である。図16(b)はプリント基板75とベアチップセンサ70との構成を示す概略断面図である。
本実施形態3に係る像ぶれ補正装置は、プリント基板75とベアチップセンサ70との配置構成を除いては、上記実施形態1における像ぶれ補正装置1と同様の構成を有する。ここでは、図16を参照しながら、プリント基板75とベアチップセンサ70との配置構成について詳細に説明する。尚、本実施形態2の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
本実施形態3では、ベアチップセンサ70は駆動コイル75の略中央部に配置されている。プリント基板75は5層(第1層75a、第2層75b、第3層75c、第4層75d、及び第5層75e)で構成されている。ベアチップセンサ70の周辺に位置する第1層75a及び第2層75bは、中央部分が切欠かれた構成となっている。ベアチップセンサ70は、そのプリント基板75の切欠き部分に収納されており、ベアチップセンサ70の上面とプリント基板75の第1層75aの上面とは同一平面上に位置するように配置構成されている。
ベアチップセンサ70の端子70aと、第3層75cとに亘って設けられたパターン配線76aとはバンプ70bを介して相互に接続されている。第3層75cのパターン配線76aは第4層75dに設けられたスルーホール76bを経由して第5層75dに至って配線されている。巻回パターンが形成された駆動コイル76は第1層75a、第2層75b、第3層75c、及び第4層75dの4層に亘って形成されており、第5層75eにはベアチップセンサ70の信号線が形成されている。駆動コイル76は、その第5層75eの信号線からFPC基板(図示せず)に接続されている。本実施形態3のように、ベアチップセンサ70を駆動コイル76の中央に配置し、且つプリント基板75内に配置することにより、より薄型且つ小型(小平平面積)のプリント基板75を実現することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態1では、ヨー方向X及びピッチ方向Yの2方向の像ぶれを補正することができる像ぶれ補正装置1について詳細に説明した。しかし、本発明に係る像ぶれ補正装置は、これに限定されるものではなく、例えば、ヨー方向X又はピッチ方向Yといった所定の1方向の像ぶれを補正することができるものであってもよい。
また、上記実施形態1では、2種類のピッチ補正量Hy1、Hy2、及び2種類のヨー補正量Hx1、Hx2を使用しているが、これに限られるものではなく、例えば、ピッチ補正量としてHy1とHy2との平均値Hy、ヨー補正量としてHx1とHx2との平均値Hxを使用してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、小型化と高い像ぶれ補正機能を同時に実現できるので、デジタルスチルカメラ(DSC)やデジタルビデオカメラ(DVC)等の撮像装置、及びそれら撮像装置用の像ぶれ補正装置等に有用である。
実施形態1に係る撮像装置の主要要素の断面図である。 撮像装置の外観斜視図である。 撮像装置の外観平面図である。 3群枠52とフランジ53の斜視図である。 3群枠52とバリア46との関係を示す斜視図である。 係る像ぶれ補正装置1の概要説明図である。 ピッチ像ぶれ補正部1yのブロック図である。 判別部9yのブロック図である。 ヨー像ぶれ補正部1xのブロック図である。 判別部9xのブロック図である。 駆動部3y、3xと位置検出部4y、4xの関係図である。 補正用レンズユニット5の平面図である。 ホール素子とマグネットとの相対移動関係を説明する平面図である。 基準信号を説明する信号波形図である。 実施形態2に係るベアチップ(ホール素子)70とプリント基板71の構成図である。 実施形態3に係るベアチップ(ホール素子)70とプリント基板75の構成図である。
符号の説明
1 像ぶれ補正装置
2 駆動回路
3 駆動部
4 位置検出部
5 補正用レンズユニット
6 フィルタ回路
7 減算回路
8 信号発生部
9 判別部
9a 平均化処理回路
9b 誤差検出回路
9c メモリ
10 減算回路
11 スイッチ
12 制御部
21 ピッチホール素子
22 ヨーホール素子
23 ピッチ駆動コイル
24 ヨー駆動コイル
25、71、75 プリント基板
26 ピッチマグネット
27 ヨーマグネット
28 ピッチ枠
29 ヨー枠
30 補正ユニット枠
33、65 FPC基板
40 第1レンズ群
41 第2レンズ群(補正用レンズ群)
42 第3レンズ群
43 撮像素子
44 保護ガラス
45 ローパスフィルタ
46 バリア
47 第1群枠
48 カム枠
49 固定枠
50 本体
51 レンズ鏡筒
52 第3群枠
53 フランジ
53a 傾斜カム
53b 溝
54 撮像装置
55 ピッチジャイロセンサ
56 ヨージャイロセンサ
60 ガイドシャフト
61 スクリュー軸
62 ズームモータ
63 ズーム減速ユニット
64 フォーカスモータ
66 信号処理回路
67 ズームモータユニット
70 ベアチップセンサ
73 パターン配線
76 駆動コイル

Claims (15)

  1. 筐体と、
    上記筐体に取り付けられた第1のマグネットと、
    上記筐体に対して少なくとも第1の方向に変位可能な移動枠と、
    上記移動枠に取り付けられた、上記第1の方向と垂直な方向に平行な光軸を有する像ぶれ補正用レンズと、
    上記第1のマグネットに対向するように上記移動枠に取り付けられた第1の駆動コイルと、
    上記第1のマグネットに対向するように上記移動枠に取り付けられ、該第1のマグネットから受ける磁束を検知することにより上記筐体に対する上記移動枠の上記第1の方向における相対位置を検出して、第1の位置信号として出力する第1のホール素子と、
    上記第1の駆動コイルと上記第1のホール素子とのクロストークによる該第1のホール素子の位置検出誤差を補正するための第1の擬似クロストーク信号を出力する第1のフィルタ回路と、
    上記第1の位置信号と上記第1の擬似クロストーク信号とに基づいて第1の補正位置信号を算出する第1の演算回路と、
    上記第1の補正位置信号に応じた電圧を上記第1の駆動コイルに印加する第1の駆動回路と、
    を備えた像ぶれ補正装置。
  2. 請求項1に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第1のホール素子と上記第1の駆動コイルとは上記光軸方向から視た平面視において重畳するように配置されている像ぶれ補正装置。
  3. 請求項1に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第1の補正位置信号は上記第1の位置信号から上記第1の擬似クロストーク信号を減算することにより算出される像ぶれ補正装置。
  4. 請求項1に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第1の擬似クロストーク信号は上記移動枠の上記第1の方向における相対位置に基づいて算出される像ぶれ補正装置。
  5. 請求項4に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第1の位置信号に含まれる、上記第1の駆動コイルと上記第1のホール素子とのクロストークにより生じるクロストーク信号成分の、上記第1の擬似クロストーク信号に対する第1の誤差信号を演算する第1の判別部をさらに備え、
    上記第1の演算回路は上記第1の誤差信号に基づいて上記第1の補正位置信号を算出する像ぶれ補正装置。
  6. 請求項4に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記移動枠の上記筐体に対する相対位置を所定の位置に固定するための電圧を上記第1の駆動コイルに印加する、オン/オフ可能な基準信号発生部と、
    上記基準信号発生部を動作させた状態で、上記移動枠が固定された上記所定位置と上記第1のホール素子によって検出される該移動枠の相対位置とを比較することにより、上記第1の位置信号に含まれる、上記第1の駆動コイルと上記第1のホール素子とのクロストーク信号成分の、上記第1の擬似クロストーク信号に対する第1の誤差信号を演算する第1の判別部と、
    をさらに備え、
    上記第1の演算回路は上記第1の誤差信号に基づいて上記第1の補正位置信号を算出する像ぶれ補正装置。
  7. 請求項5又は6に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第1の演算回路は上記第1の位置信号から上記第1の擬似クロストーク信号を減算すると共に上記第1の誤差信号を加算することにより上記第1の補正位置信号を算出する像ぶれ補正装置。
  8. 請求項1に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記移動枠は、上記第1の方向と上記光軸の延びる方向との双方に垂直な第2の方向にも変位可能であり、
    上記筐体に取り付けられた第2のマグネットと、
    上記第2のマグネットに対向するように上記移動枠に取り付けられた第2の駆動コイルと、
    上記第2のマグネットに対向するように上記移動枠に取り付けられ、該第2のマグネットから受ける磁束を検知することにより上記筐体に対する上記移動枠の上記第2の方向における相対位置を検出して、第2の位置信号として出力する第2のホール素子と、
    上記第2の駆動コイルと上記第2のホール素子とのクロストークによる該第2のホール素子の位置検出誤差を補正するための第2の擬似クロストーク信号を出力する第2のフィルタ回路と、
    上記第2の位置信号と上記第2の擬似クロストーク信号とに基づいて第2の補正位置信号を算出する第2の演算回路と、
    上記第2の補正位置信号に応じた電圧を上記第2の駆動コイルに印加する第2の駆動回路と、
    を備えた像ぶれ補正装置。
  9. 請求項8に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第2のホール素子と上記第2の駆動コイルとは上記光軸方向から視た平面視において重畳するように配置されている像ぶれ補正装置。
  10. 請求項8に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第2の補正位置信号は上記第2の位置信号から上記第2の擬似クロストーク信号を減算することにより算出される像ぶれ補正装置。
  11. 請求項8に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第2の擬似クロストーク信号は上記移動枠の上記第1の方向における相対位置に基づいて算出される像ぶれ補正装置。
  12. 請求項11に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第2の位置信号に含まれる、上記第2の駆動コイルと上記第2のホール素子とのクロストークにより生じるクロストーク信号成分の、上記第2の擬似クロストーク信号に対する第2の誤算信号を演算する第2の判別部をさらに備え、
    上記第2の演算回路は上記第2の誤算信号に基づいて上記第2の補正位置信号を算出する像ぶれ補正装置。
  13. 請求項11に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記移動枠の上記筐体に対する相対位置を所定の位置に固定するための電圧を上記第2の駆動コイルに印加する、オン/オフ可能な基準信号発生部と、
    上記基準信号発生部を動作させた状態で、上記移動枠が固定された上記所定位置と上記第2のホール素子によって検出される該移動枠の相対位置とを比較することにより、上記第2の位置信号に含まれる、上記第2の駆動コイルと上記第2のホール素子とのクロストーク信号成分の、上記第2の擬似クロストーク信号に対する第2の誤算信号を演算する第2の判別部と、
    をさらに備え、
    上記第2の演算回路は上記第2の誤算信号に基づいて上記第2の補正位置信号を算出する像ぶれ補正装置。
  14. 請求項12又は13に記載された像ぶれ補正装置において、
    上記第2の演算回路は上記第2の位置信号から上記第2の擬似クロストーク信号を減算すると共に上記第2の誤算信号を加算することにより上記第2の補正位置信号を算出する像ぶれ補正装置。
  15. 筐体と、
    上記筐体に取り付けられた第1のマグネットと、
    上記筐体に対して少なくとも第1の方向に変位可能な移動枠と、
    上記移動枠に取り付けられた、上記第1の方向と垂直な方向に平行な光軸を有する像ぶれ補正用レンズと、
    上記第1のマグネットに対向するように上記移動枠に取り付けられた第1の駆動コイルと、
    上記第1のマグネットに対向するように上記移動枠に取り付けられ、該第1のマグネットから受ける磁束を検知することにより上記筐体に対する上記移動枠の上記第1の方向における相対位置を検出して、第1の位置信号として出力する第1のホール素子と、
    上記第1の駆動コイルと上記第1のホール素子とのクロストークによる該第1のホール素子の位置検出誤差を補正するための第1の擬似クロストーク信号を出力する第1のフィルタ回路と、
    上記第1の位置信号と上記第1の擬似クロストーク信号とに基づいて第1の補正位置信号を算出する第1の演算回路と、
    上記第1の補正位置信号に応じた電圧を上記第1の駆動コイルに印加する第1の駆動回路と、
    上記像ぶれ補正用レンズと共に撮像光学系を構成する1又は複数のレンズ群と、
    上記撮像光学系により結像された像を撮像する撮像素子と、
    を備えた撮像装置。
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