JPH0974329A - 弾性表面波素子を有する装置およびその製造方法 - Google Patents

弾性表面波素子を有する装置およびその製造方法

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JPH0974329A
JPH0974329A JP22915895A JP22915895A JPH0974329A JP H0974329 A JPH0974329 A JP H0974329A JP 22915895 A JP22915895 A JP 22915895A JP 22915895 A JP22915895 A JP 22915895A JP H0974329 A JPH0974329 A JP H0974329A
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JP
Japan
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acoustic wave
surface acoustic
wave element
electrode
saw
Prior art date
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Application number
JP22915895A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Totani
一幸 戸谷
Toshihiro Namita
俊弘 波多
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高く且つ小型化が可能な弾性表面波
素子を提供する。 【解決手段】 取り出し電極14および載置面3aを有
するマウント基板3の上方には、弾性表面波素子の弾性
表面波が伝わる面5aと載置面3aとの間で空間19を
形成するように、弾性表面波素子5の入出力電極6a,
6bと取り出し電極14とを接続するバンプ7a,7b
を介することによって、弾性表面波素子5が載置されて
いる。弾性表面波が伝わる部分に空間部19を保持しつ
つ、表面5aに対向する面5cおよびバンプ7a,7b
の側面7cが封止樹脂9で覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は弾性表面波素子に関す
るものであり、特に信頼性向上に関する。
【0002】
【従来技術およびその課題】今日、弾性表面波を用いた
SAW(surface acoustic wave)デバイスが知られてい
る。このSAWデバイスに属するトランスバーサル型S
AWフィルタについて、図6を用いて説明する。
【0003】圧電基板2表面に入力側電極61aおよび
出力側電極61bが形成されている。入力側電極61a
に電気信号が与えられると、圧電基板2の表面が歪み、
弾性表面波3が発生する。この弾性表面波3は出力側電
極61bに伝達される。すなわち、入力側電極61aに
与えられた電気信号を、出力側電極61bにて取り出す
ことができる。
【0004】この圧電基板2を伝わる波(弾性表面波)
の振幅と位相は、入力側電極61aおよび出力側電極6
1bの交差長およびピッチによって決定される。入力側
電極61aおよび出力側電極61bの形状をすだれ状と
し、このすだれ状電極(Inter Digital Transducer:I
DT)の1本1本の交差長およびピッチを変更すること
によって、バンドパスフィルタなどの複雑な周波数特性
を持つフィルタを作ることができる。弾性表面波素子
は、小型化、軽量化、薄膜化に向いており、移動体携帯
端末等のキーデバイスとして更なる多機能化、高性能化
が期待されている。
【0005】上記弾性表面波素子(チップ)5は、図7
に示すように、多層セラミック構造のパッケージ55
(55a〜55d)に収納される。パッケージ55と弾
性表面波素子5は、アルミワイヤ58で接続される。パ
ッケージ55の開口部は、コバール等の合金リッド57
を電気溶接法により、封止される。このようにして、弾
性表面波素子5を含むトランスバーサル型SAWフィル
タが完成する。
【0006】このような厳重な密封構造とするのは、弾
性表面波素子においては、弾性表面波によって電気信号
を伝達するので、基板表面に、通常の半導体素子の様な
パッシベーション膜を形成することができないからであ
る。
【0007】しかしながら、このような構造では、全体
として大型化する。また、パッケージの構造が複雑とな
る。また、ワイヤの寄生インダクタンス/キャパシタン
スが生ずる。さらに、ワイヤボンディングは作業性が悪
く、量産性に乏しい。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決
し、信頼性が高く、かつ小型化が可能な弾性表面波素子
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の弾性表面波素
子を有する装置においては、取り出し電極および載置面
を有する載置台、弾性表面波素子の入出力電極と前記取
り出し電極とを接続する接続部材を介して、前記載置台
の上方に、弾性表面波が伝わる面と前記載置面との間で
空間を形成するように載置された弾性表面波素子、前記
弾性表面波が伝わる部分以外を覆う封止樹脂、を備えた
ことを特徴とする。
【0010】請求項2の弾性表面波素子を有する装置の
製造方法においては、弾性表面波素子の入出力電極表面
にバンプを形成し、弾性表面波素子を載置台の上に、前
記バンプがその載置台の取り出し電極と当接するように
載置し、前記弾性表面波素子の弾性表面波が伝わる部分
については、前記載置台との間に空間を形成しつつ、前
記弾性表面波素子の入出力電極表面に対向する面および
前記バンプ側面を液状の封止樹脂で覆うこと、を特徴と
する。
【0011】
【作用および発明の効果】請求項1の弾性表面波素子を
有する装置においては、弾性表面波素子の入出力電極と
前記取り出し電極とを接続する接続部材を介して、前記
載置台の上方に、弾性表面波が伝わる面と前記載置面と
の間で空間を形成するように弾性表面波素子が載置され
ており、前記封止樹脂は前記弾性表面波が伝わる部分以
外を覆う。
【0012】したがって、弾性表面波素子として機能さ
せつつ、前記弾性表面波素子を確実に保護することがで
きる。これにより、信頼性が高く、かつ小型化可能な弾
性表面波素子を有する装置を提供することができる。
【0013】請求項2の弾性表面波素子を有する装置の
製造方法においては、弾性表面波素子の入出力電極表面
にバンプを形成し、弾性表面波素子を載置台の上に、前
記バンプがその載置台の取り出し電極と当接するように
載置する。そして、前記弾性表面波素子の弾性表面波が
伝わる部分については、前記載置台との間に空間を形成
しつつ、前記弾性表面波素子の入出力電極表面に対向す
る面および前記バンプ側面を液状封止樹脂で覆う。
【0014】これにより、弾性表面波素子として機能さ
せつつ、前記弾性表面波素子を確実に保護することがで
きる。したがって、信頼性が高く、かつ小型化可能な弾
性表面波素子を有する装置を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図面を用いて本発明にかかる弾性
表面波素子について、説明する。図1は、本発明にかか
る弾性表面波素子を有する装置であるSAWデバイス1
の要部断面図である。
【0016】SAWデバイス1は、載置台であるマウン
ト基板5、接続部材であるバンプ7a,7b、弾性表面
波素子(チップ)5、および封止樹脂9を備えている。
【0017】取り出し電極14および載置面3aを有す
るマウント基板3の上方には、弾性表面波素子の弾性表
面波が伝わる面5aと載置面3aとの間で空間19を形
成するように、弾性表面波素子5の入出力電極6a,6
bと取り出し電極14とを接続するバンプ7a,7bを
介することによって、弾性表面波素子5が載置されてい
る。弾性表面波が伝わる部分には空間部19を保持しつ
つ、弾性表面波素子5の表面5aに対向する面5cおよ
びバンプ7a,7bの側面7cが封止樹脂9で覆われて
いる。
【0018】このように、封止樹脂9で覆うことによ
り、厳重なパッケージで保護する必要がなくなるので、
上記の様な小さな弾性表面波素子を有する装置を提供す
ることができる。
【0019】また、バンプを用いることにより、弾性表
面波素子5とマウント基板3との間に空間を形成しつ
つ、入出力電極6a,6bと取り出し電極14を電気的
に接続することが可能となる。これにより、ボンディン
グワイヤが不要となるので、ワイヤの寄生インダクタン
ス/キャパシタンスが発生しない。さらに、製造工程が
簡略化される。
【0020】つぎに、かかる弾性表面波素子5を有する
装置の製造方法について説明する。
【0021】まず、図2Aに示すように、弾性表面波素
子5の入力電極6aおよび出力電極6bの各フィルタパ
ッド部および、バンプ7a,7bを形成する。本実施形
態においてはスクリーン印刷を用いて、パンプを形成し
た。つぎに、弾性表面波素子1のバンプ7a,7bが載
置台であるマウント基板3の取り出し電極14と当接す
るように載置する。
【0022】これにより、図2Bに示すように、弾性表
面波素子5の弾性表面波が伝わる部分については、弾性
表面波素子5とマウント基板3との間に空間を形成しつ
つ、入出力電極6a,6bと取り出し電極14が電気的
に接続される。
【0023】つぎに、弾性表面波素子5の表面5aに対
向する面5cの上方から、液状の封止樹脂をかける。こ
れにより、図1に示すように、弾性表面波が伝わる部分
は、空間部19を保持しつつ、面5cおよびバンプ7
a,7bの側面7cが液状の封止樹脂9で覆われる。こ
の液状の封止樹脂は、時間が経過すると硬化する。本実
施形態においては、液体の封止樹脂として、CRPシリ
ーズ(住友ベークライト社製)を採用した。組成として
は、従来のモールド樹脂に揮発性溶剤を加えたものであ
る。
【0024】なお、面5cの上方から液状の封止樹脂を
かけるのでなく、図4に示すように、液状の封止樹脂1
9の蓄積槽31の中をくぐらすようにしてもよい。この
ような製法を用いても、図3に示す間隔αについては、
50μm程度であるので、粘度の高い樹脂を用いれば、
表面張力により弾性表面波が伝わる部分に空間部19を
保持しつつ、バンプ7a,7bの周辺のみ液状の封止樹
脂9で覆うことができる。
【0025】なお、より確実に空間部19を形成する為
に、図5に示すように、バンプの回りに、弾性表面波が
伝わる部分に樹脂が流れ込まないように、防護壁8を形
成するようにしてもよい。かかる防護壁8の高さについ
ては、入出力電極6a,6bと取り出し電極14を接続
した場合に、障害とならない程度とすればよい。
【0026】本実施形態においては、マウント基板3を
単層のセラミックとした。これにより、信頼性の高いS
AWデバイスを提供できる。しかし、マウント基板3の
材質については、これに限定されない。例えば、マウン
ト基板3をポリイミドフィルムで構成することにより、
加工性に優れたSAWデバイスを提供することができ
る。
【0027】なお、本実施形態においては、トランスバ
ーサル型SAWフィルタについて、説明したが、共振子
型SAWフィルタ等の他の弾性表面波素子にも適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるSAWデバイス1
の要部断面図である。
【図2】SAWデバイス1の製造工程を示す図である。
【図3】他の実施態様を示す断面図である。
【図4】弾性表面波素子5をパッケージする製造工程を
示す図である。
【図5】防護壁を形成した弾性表面波素子5を示す斜視
図である。
【図6】従来の弾性表面波素子5を示す図である。
【図7】従来の弾性表面波素子5のパッケージ方法を説
明するための図である。
【符号の説明】 3・・・・・・マウント基板 5・・・・・・弾性表面波素子(チップ) 6a・・・・・入力側電極 6b・・・・・出力側電極 7a・・・・・バンプ 7b・・・・・バンプ 9・・・・・・封止樹脂 19・・・・・空間部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取り出し電極および載置面を有する載置
    台、 弾性表面波素子の入出力電極と前記取り出し電極とを接
    続する接続部材を介して、前記載置台の上方に、弾性表
    面波が伝わる面と前記載置面との間で空間を形成するよ
    うに載置された弾性表面波素子、 前記弾性表面波が伝わる部分以外を覆う封止樹脂、 を備えたことを特徴とする弾性表面波素子を有する装
    置。
  2. 【請求項2】弾性表面波素子の入出力電極表面にバンプ
    を形成し、 弾性表面波素子を載置台の上に、前記バンプがその載置
    台の取り出し電極と当接するように載置し、 前記弾性表面波素子の弾性表面波が伝わる部分について
    は、前記載置台との間に空間を形成しつつ、前記弾性表
    面波素子の入出力電極表面に対向する面および前記バン
    プ側面を液状の封止樹脂で覆うこと、 を特徴とする弾性表面波素子を有する装置の製造方法。
JP22915895A 1995-09-06 1995-09-06 弾性表面波素子を有する装置およびその製造方法 Pending JPH0974329A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040209