JPH0974188A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0974188A
JPH0974188A JP22789795A JP22789795A JPH0974188A JP H0974188 A JPH0974188 A JP H0974188A JP 22789795 A JP22789795 A JP 22789795A JP 22789795 A JP22789795 A JP 22789795A JP H0974188 A JPH0974188 A JP H0974188A
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JP
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region
semiconductor substrate
contact
impurity
layer
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Application number
JP22789795A
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English (en)
Inventor
Toshinori Morihara
敏則 森原
Yoshitaka Fujiishi
義隆 藤石
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温熱処理が可能で、低コンタクト抵抗を実
現したうえでなお、接合リーク電流が微小なものとなる
半導体記憶装置を得る。 【解決手段】 コンタクトホール14aの底面にあたる
半導体基板1の表面に付着する、主成分が炭化ケイ素の
変質層を除去してコンタクト領域12を形成する。この
コンタクト領域12に接し、コンタクトホール14aを
介して層間絶縁層14上に延在する低不純物濃度の第1
の配線層15aと、その上層の高不純物濃度の第2の配
線層15bを積層し、配線層15aからの不純物拡散に
より低不純物濃度の不純物領域11を形成し、配線層1
5bからの不純物拡散により高不純物濃度の不純物領域
10を形成する。不純物領域10の周囲を11が囲む構
造となるため、これらの周囲に存在するP型ウェル2叉
はP型チャネルカット領域4とこれらとの間の電界強度
が緩和され、リーク電流が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置及びそ
の製造方法に係わり、特に、配線とコンタクト領域を介
し接する不純物領域の構造及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の微細化に伴い、半導
体基板の一主面に形成された不純物領域、例えばMOS
トランジスタのソース/ドレイン領域と配線との電気的
な接続のために設けられた層間絶縁層に形成されたコン
タクトホールにおいても、そのサイズが微細化されてき
ている。
【0003】これらコンタクトホールの微細化に伴い、
コンタクトホール下部に位置する配線と不純物領域の接
触するコンタクト領域におけるコンタクト抵抗の低減が
不可欠となり、そのため、配線と半導体基板の一主面に
形成される不純物領域が接触する部分であるコンタクト
領域において、上記配線の形成以前に半導体の表面をエ
ッチングすることにより、半導体表面にコンタクトホー
ル形成時に付着した変質層が除去されたコンタクト領域
を得て、低コンタクト抵抗を実現することが検討されて
きている。
【0004】以下に、層間絶縁層のコンタクトホール下
部に位置するN型MOSトランジスタのソース/ドレイ
ン領域と配線との接触部分であるコンタクト領域におい
て、配線の形成以前に半導体基板の一主面の表面をエッ
チングすることにより、変質層を除去されたコンタクト
領域を形成し、低コンタクト抵抗を実現する半導体装置
及びその製造方法の例について図27ないし図31に従
って説明する。
【0005】図27は上記低コンタクト抵抗を実現する
半導体装置を示すものであり、図27に示すように、こ
の半導体装置は、まず、P型のシリコン基板からなる半
導体基板1の一主面にP型のウェル2、及び、素子間を
電気的に分離するための分離酸化膜3と、この分離酸化
膜3の下に位置する高濃度のP型の不純物を含有する
(以下、P+と表すこととする。)チャネルカット領域
4と、上記半導体基板1上に形成されたシリコン酸化膜
からなるゲート絶縁膜5と、ワード線の一部を兼ねてい
る、上記ゲート絶縁膜5上に形成されたポリシリコンか
らなるゲート電極6と、このゲート電極6上に形成され
たシリコン酸化膜からなる上敷絶縁膜7と、上記ゲート
絶縁膜5、ゲート電極6及び上敷絶縁膜7の両側面に形
成されたシリコン酸化膜からなるサイドウォール8を備
えたものである。
【0006】加えて、上記半導体装置は、上記ゲート電
極6およびサイドウォール8の下及びその近傍に位置
し、上記半導体基板1の一主面に形成されたソース/ド
レイン領域の一部であるN型の不純物濃度が低濃度(以
下、N−と表すこととする。)の不純物領域9と、上記
コンタクトホール14aの下部に位置する半導体基板1
の表面をエッチングする事により形成されるコンタクト
領域12と、上記半導体基板1の一主面に上記コンタク
ト領域12を介し、配線15からの不純物の拡散により
形成されるソース/ドレイン領域の一部であるN+の不
純物領域10と、上記コンタクト領域12上に形成され
たコンタクトホール14aを有する層間絶縁層14と、
この層間絶縁層14上、上記コンタクトホール14a内
及び上記コンタクト領域12上に形成され、コンタクト
領域12を介して不純物領域10に接続される不純物濃
度が高濃度である配線15を備えたものである。
【0007】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図28ないし図31を用いて説明す
る。図28に示されるように、まずP型の半導体基板1
の一主面に形成されたP型ウェル2にチャネルカット領
域4及び分離酸化膜3を形成し、次に半導体基板1の一
主面にゲート絶縁膜5、ゲート電極6及び上敷絶縁膜7
を形成し、これら3層構造のゲート絶縁膜5、ゲート電
極6及び上敷絶縁膜7と分離酸化膜3をマスクとしてひ
素イオン叉はリンイオンなどのN型不純物をイオン注入
して、ソース/ドレイン領域9を形成する。
【0008】次に、これらゲート電極6及び上敷絶縁膜
7の両側面に、シリコン酸化膜からなる一対のサイドウ
ォール8を形成し、このサイドウォール8、上記3層構
造のゲート絶縁膜5、ゲート電極6及び上敷絶縁膜7並
びに分離酸化膜3をマスクとしてひ素イオンまたはリン
イオンなどのN型不純物をイオン注入して、ソース/ド
レイン領域9の一部を高濃度にし、その後、半導体基板
1の一主面上にシリコン酸化膜からなる層間絶縁層14
を形成する。
【0009】さらに、図29に示されるように、層間絶
縁層14にコンタクトホール14aを形成する。この
時、このコンタクトホール14aの底面に位置する半導
体基板1の表面には変質層13が付着している。この変
質層13はエッチングによるコンタクトホール14a形
成時に発生する炭化ケイ素を主成分とするものである。
【0010】ここで、図30に示すように、上記変質層
13を等方性エッチングにより除去することにより、半
導体基板1の一主面に、炭化ケイ素を実質的に含まない
コンタクト領域12を形成する。この時、エッチングに
より上記変質層13のみでなく半導体基板1の表面もエ
ッチングされることが一般的である。
【0011】次に、図31に示すように、このコンタク
ト領域12上、コンタクトホール14a内及び上記層間
絶縁層14上に、N型の不純物濃度が高濃度である(以
下、N+と表すこととする。)ポリシリコン層を積層
し、これをエッチングし配線15を形成する。この時、
上記配線15の一部でコンタクト領域12に接する部分
はエピタキシャル層16となっている。ここで上記配線
15を形成する際に、上記ポリシリコン層が含有してい
る不純物が半導体基板1の一主面にコンタクト領域12
を介して拡散し、上記ポリシリコン層からの不純物の拡
散によりN+の不純物領域10が形成される。
【0012】このように製造された半導体装置において
は、配線15とソース/ドレイン領域の一部であるN+
の不純物領域10との間に位置するコンタクト領域12
は、配線15が形成される前に半導体基板1の表面をエ
ッチングすることにより炭化ケイ素を主成分とする変質
層13を除去し、形成されているので、上記配線15と
なるポリシリコン層からの不純物の拡散が上記変質層1
3により妨げられることなく進み、そのため、上記N+
の不純物領域10において、高温の下での拡散を行う必
要がなく、半導体基板1にかかる熱応力などの影響を抑
制することができる。叉、同時に、拡散により不純物領
域10を形成しているので、イオン注入などの方法に比
べ半導体基板1の一主面の浅い部分に不純物領域10を
形成できる。さらに、上記変質層13の除去により、コ
ンタクト領域12における配線15と不純物領域10と
の間のコンタクト抵抗を低減することが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された半導体装置においては、上記ポリシリコン層
からの拡散により熱処理温度を低温にしても半導体基板
1の一主面の浅い部分に不純物領域10を形成でき、か
つ、配線15のコンタクト領域12に接する部分がエピ
タキシャル層16となっており、しかも、コンタクト領
域12から変質層13が取り除かれているために低コン
タクト抵抗を実現できるものの、N+の不純物領域10
の周囲がP型ウェル2に囲まれており、叉、コンタクト
ホール14aが分離酸化膜3の一部を削るよう開口され
た場合にはN+の不純物領域10がチャネルカット領域
4に接することとなり、不純物領域10とP型ウェル2
叉はチャネルカット領域4との間ににかかる電界強度が
高いために、不純物領域10からP型ウェル2叉はチャ
ネルカット領域4へ流れ込む接合リーク電流が大きいと
いう問題があった。
【0014】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、低温熱処理が可能で、かつ、低コンタクト抵
抗を実現した上でなお、接合リーク電流が微小なものと
なる半導体装置を得ることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、第1の導電型の半導体基板の一主面上に形成され
たコンタクトホールを有する層間絶縁層と、上記半導体
基板の表面の上記コンタクトホールに開口する部分に形
成されたコンタクト領域と、このコンタクト領域に接続
されるとともに上記コンタクトホールを介して上記層間
絶縁層上に延在し、第2の導電型を呈するための不純物
の濃度の分布が上記コンタクト領域からの距離が遠いほ
ど高濃度である配線と、上記半導体基板の一主面に位置
し、上記コンタクト領域に接すると共にその不純物濃度
の分布が上記コンタクト領域からの距離が遠いほど低濃
度となる第2の導電型の不純物領域を設けたものであ
る。
【0016】また、第1の導電型の半導体基板の一主面
上に形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層
と、上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開
口する部分に形成されたコンタクト領域と、このコンタ
クト領域に接続されるとともに上記コンタクトホールを
介して層間絶縁層上に延在する、第2の導電型を呈する
ための不純物の濃度が低い第1の配線層、この第1の配
線層上に積層されるとともに、第2の導電型を呈するた
めの不純物の濃度が高い第2の配線層の両配線層を備え
た配線と、上記半導体基板の一主面に位置し、上記コン
タクト領域に接するとともに、第2の導電型を呈するた
めの不純物の濃度が高い不純物領域と、上記半導体基板
の一主面の上記不純物領域の周囲に位置し、第2の導電
型を呈するための不純物の濃度が低い他の不純物領域を
設けたものである。また、上記コンタクト領域と第1の
配線層の間に、第2の導電型を呈するための不純物を含
まないか又は第1の導電型を呈するための不純物を含む
最下層の配線層を設けたものである。
【0017】また、第1の導電型の半導体基板の一主面
上に形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層
と、上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開
口する部分に形成されたコンタクト領域と、このコンタ
クト領域に接続されるとともに上記コンタクトホールを
介して層間絶縁層上に延在し、高濃度のヒ素を含有する
第1の配線層、この第1の配線層上に積層されるととも
に、低濃度のリンを含有する第2の配線層の両配線層を
備えた配線と、上記半導体基板の一主面に位置し、上記
コンタクト領域に接するとともに、高濃度のヒ素を含有
する不純物領域と、上記半導体基板の一主面の上記不純
物領域の周囲に位置し、低濃度のリンを含有する他の不
純物領域を設けたものである。
【0018】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
第1の導電型の半導体基板の一主面上にコンタクトホー
ルを有する層間絶縁層を形成する工程と、上記半導体基
板の表面の上記コンタクトホールに開口する部分に付着
する変質層をエッチングにより取り除いてコンタクト領
域を形成する工程と、上記コンタクト領域に接続される
とともに上記コンタクトホールを介して層間絶縁層上に
延在する、第2の導電型を呈するための不純物の濃度が
低い第1の配線層を形成する工程と、上記第1の配線層
上に積層され、第2の導電型を呈するための不純物の濃
度が高い第2の配線層を形成する工程と、上記第1の配
線層及び第2の配線層をエッチングすることにより配線
を形成する工程とを含むものである。また、上記コンタ
クト領域と第1の配線層の間に、第2の導電型を呈する
ための不純物を含まないか又は第1の導電型を呈するた
めの不純物を含む最下層の配線層を形成する工程を含む
ものである。
【0019】また、第1の導電型の半導体基板の一主面
上にコンタクトホールを有する層間絶縁層を形成する工
程と、上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに
開口する部分に付着する変質層をエッチングにより取り
除いてコンタクト領域を形成する工程と、上記コンタク
ト領域に接続されるとともに上記コンタクトホールを介
して層間絶縁層上に延在し、高濃度のヒ素を含有する第
1の配線層を形成する工程と、上記第1の配線層上に積
層され、低濃度のリンを含有する第2の配線層を形成す
る工程と、上記第1の配線層及び第2の配線層をエッチ
ングすることにより配線を形成する工程とを設けたもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下に、この発明の実施の形態1につい
て図1ないし図9に基づいて説明する。図1はこの発明
の実施の形態1を示す要部断面図であり、図1におい
て、1はP型のシリコン基板からなる半導体基板、2は
この半導体基板1の一主面に形成されるP型のウェル、
3は上記半導体基板1の一主面に形成され、素子間を電
気的に分離するための分離酸化膜、4はこの分離酸化膜
3の下部に位置するP+の不純物領域からなるチャネル
カット領域である。
【0021】5は上記半導体基板1上に形成されたシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜であり、6はこのゲー
ト絶縁膜5上に形成されたポリシリコンからなるゲート
電極で、ワード線の一部を兼ねているものであり、7は
このゲート電極6上に形成されたシリコン酸化膜からな
る上敷絶縁膜であり、8は上記ゲート絶縁膜5、ゲート
電極6及び上敷絶縁膜7の両側面にそれぞれ形成された
TEOS膜からなるサイドウォールである。
【0022】9は上記半導体基板1の一主面に形成され
たソース/ドレイン領域の一部であるN−の不純物領域
であり、上記ゲート電極の下及びその近傍に位置するも
のであり、10は上記コンタクトホール14aの下部に
位置する半導体基板1の一主面に形成されたソース/ド
レイン領域の一部であるN+の不純物領域であり、11
は上記不純物領域10の周囲を囲み、上記半導体基板1
の一主面に形成されたN−の不純物領域である。配線1
5からの不純物の拡散により形成されるものである。1
2は上記不純物領域10に周囲を囲まれ、コンタクトホ
ール14aの底面に位置する半導体基板1の表面をエッ
チングすることにより形成したコンタクト領域である。
【0023】14はこのコンタクト領域12上に形成さ
れるコンタクトホール14aを有する層間絶縁層であ
り、15は上記層間絶縁層14上、上記コンタクトホー
ル14a内及び上記コンタクト領域12上に形成され、
コンタクト領域12を介して不純物領域10に接続され
るN−のポリシリコンからなる第1の配線層15aと、
この第1の配線層15a上に形成され、N+のポリシリ
コンからなる第2の配線層15bを備えたものである。
【0024】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図2ないし図8を用いて説明する。
図2ないし図8は本実施の形態1を示す半導体装置を工
程順に示したものである。まず図2に示されるように、
P型の半導体基板1の一主面に形成されるPウェル2に
分離酸化膜2及びチャネルカット領域4を形成し、次に
半導体基板1の一主面にゲート絶縁膜5となるシリコン
酸化膜層、ゲート電極6となるポリシリコン層及び上敷
絶縁膜7となるシリコン酸化膜層を順次積層し、写真製
版技術を用いて、ゲート絶縁膜5、ゲート電極6及び上
敷絶縁膜7を形成する。これら3層構造のゲート絶縁膜
5、ゲート電極6及び上敷絶縁膜7と分離酸化膜3をマ
スクとしてひ素イオン叉はリンイオンなどのN型不純物
をイオン注入して、ソース/ドレイン領域9を形成す
る。
【0025】次に図3に示すように、半導体基板1の一
主面上及び上敷絶縁膜7上にサイドウォール8となるT
EOS膜を形成し、異方性エッチングを行うことにより
サイドウォール8を形成する。ここで、このサイドウォ
ール8、3層構造のゲート絶縁膜5、ゲート電極6及び
上敷絶縁膜7と分離酸化膜3をマスクとしてひ素イオン
またはリンイオンなどのN型の不純物イオンを注入し
て、ソース/ドレイン領域9の一部の不純物濃度を高濃
度にする工程を行っても良い。
【0026】次に、図4に示すように、半導体基板1の
一主面上にシリコン酸化膜からなる層間絶縁層14を成
膜する。この層間絶縁層14の成膜後にエッチングによ
り略平坦面を得る。
【0027】つぎに、図5に示すように、写真製版技術
を用いて層間絶縁層14にコンタクトホール14aを形
成する。具体的には、この実施の形態1では例えば、上
記層間絶縁層14上にレジストマスクを形成し、CCl
4 とCl2 とHeの混合ガスを用い、圧力10Torr
以下で、電子サイクロトロンを利用した反応性イオンエ
ッチングであるElectron Cyclotron
Resonance−Reactive Ion E
tching(以下、ECR−RIEと略す。)による
異方性エッチングを行い、0.26〜0.30μmの開
口径を有するコンタクトホール14aを形成する。上記
の条件以外にも、エッチング用ガスとしてCF4 とH2
の混合ガス、CHF3 とO2 の混合ガス叉はSF6 とC
2 の混合ガスを用いても良く、また、プラズマの発生
方法としてマグネトロン放電を使用しても良い。
【0028】この時、このコンタクトホール14aの底
面に位置する半導体基板1の表面には変質層13が付着
している。この変質層13はエッチングによるコンタク
トホール14aの形成時に発生し、半導体基板1の表面
に付着する炭化ケイ素を主成分とするものである。
【0029】次に、図6に示すように、この変質層13
を等方性エッチングにより除去することにより、半導体
基板1の一主面に、炭化ケイ素を実質的に含まないコン
タクト領域12を形成する。具体的には、この実施の形
態1では例えば、10-2〜10-3Torrの圧力で、C
4 とCH3 の混合ガスを用い、層間絶縁膜14を形成
するシリコン酸化膜と半導体基板1であるシリコン基板
のエッチングによる選択比が40〜100となる( つま
り、シリコン酸化膜のエッチング量がシリコン基板のエ
ッチング量の1/40〜1/100である)ような等方
性エッチングを、半導体基板1のエッチング量が50〜
2000Åとなるよう行う。
【0030】次に図7に示すように、このコンタクト領
域12上、コンタクトホール14a内及び上記層間絶縁
層14上に、N−の第1の配線層15aとなるポリシリ
コン層、及び、N+の第2の配線層15bとなるポリシ
リコン層を順次積層する。具体的には、これらのポリシ
リコン層は、この実施の形態1では例えば、SiH4
2 にN型不純物となるPH3 を混合したガスを用い、
500〜700°Cの温度で、0.2〜0.5Torr
の圧力の下で減圧CVD法により形成する。なお、使用
するガスとしてはSiH4 とH2 の混合ガスもしくはS
2 6 ガスを用いてもよく、叉、N型不純物をドープ
するためにPH3 を用いているが、代わりにAsH3
用いても良い。
【0031】上記ポリシリコン層からなる配線層15
a,15bを形成する際に、上記ポリシリコン層の内の
コンタクト領域12に接触する部分は、半導体基板1の
原子配列に基づくエピタキシャル層16となり、叉、配
線層15a,15bの含有する不純物が、半導体基板1
の一主面に、コンタクト領域12を介して拡散し、上記
配線層15bからの不純物の拡散によりN+の不純物領
域10が形成され、配線層15aからの不純物の拡散に
よりN−の不純物領域11が形成される。
【0032】上記ポリシリコン層のエピタキシャル化、
及び、半導体基板1の一主面への不純物の拡散は、上記
ポリシリコン層15a,15bの成膜時に起こるが、そ
れらを促進するためにこのポリシリコン層15a,15
bの成膜後にアニール工程を設けても良い。この場合の
アニールは、例えば、窒素雰囲気中で700〜850°
Cの温度で行う。
【0033】上記においては、配線層15a及び15b
となるポリシリコン層を全て積層した後に、アニール工
程を行っているが、代わりに、各配線層となるポリシリ
コン層を成膜する度にアニール工程を行っても良い。例
えば、第1の配線層15aとなるポリシリコン層を半導
体基板1上の全面に成膜した後、窒素雰囲気において7
00〜850°Cの温度でアニールし、熱拡散によりコ
ンタクト領域12の周囲にN−の不純物領域11を形成
し、その後、第2の配線層15bとなるポリシリコン層
を成膜し、上記同様、窒素雰囲気中で700〜850°
Cでアニールし、熱拡散によりコンタクト領域12の周
囲にN+の不純物領域10を形成する。
【0034】次に、図8に示すように、通常の写真製版
技術を用い配線15を形成する。図9は本実施の形態1
を示す半導体装置を構成する半導体基板1の一主面にお
けるN型の不純物の濃度の深さ方向のプロファイルを示
したものである。図9において、実線Aはプラズマ処理
による半導体基板1のエッチング量を300〜500Å
とし、配線層15a及び15bの厚さをそれぞれ500
Åとし、それぞれのN型の不純物の濃度を配線層15a
においては1017 〜1019 atom/cm3 、配線
層15bにおいては1020 atom/cm3 以上とし
た場合の、コンタクト領域12に接する半導体基板1の
表面からの深さに対するN型の不純物の濃度を示し、こ
の時、実線Aは図中に示す幅を持つ。また、点線Bは配
線層15aから半導体基板1の一主面に拡散されたN型
の不純物の濃度を示し、点線Cは配線層15bから半導
体基板1の一主面に拡散されたN型の不純物の濃度を示
す。この時、実線A同様、点線Bおよび点線Cも実線A
に対応した幅を持つ。
【0035】このように構成された半導体装置において
は、N+の不純物領域10の周囲をN−の不純物領域1
1が取り囲んでいるため、これら不純物領域10及び1
1と、P型ウェル2叉はチャネルカット領域12の間に
かかる電界強度が緩和され、それらの経路により発生す
るリーク電流量を低減することが可能となる。
【0036】本実施の形態1においては、配線層15
a、15bをポリシリコンとしているが、代わりに、ア
モルファスシリコンとしても良く、その場合も、上記の
効果と同様の効果が得られる。
【0037】叉、本実施の形態1においては、N型の不
純物濃度の異なる2層の配線層15a,15bを用いて
配線15を形成しているが、その代わりに、N型の不純
物濃度の低い配線層の上に、N型の不純物濃度の低いも
のから順に複数の配線層を積層し、それら3相以上の配
線層をエッチングすることにより配線15を形成しても
良く、この場合には、上記2つのN型不純物領域10、
11に代わり、コンタクト領域12の周囲に、コンタク
ト領域12から離れるにつれそれらのN型の不純物濃度
が低くなる3層以上のN型の不純物領域が形成されるこ
ととなり、この場合にも、上記と同様の効果を得られる
こととなる。
【0038】実施の形態2.以下に、この発明の実施の
形態2について図10ないし図16に基づいて説明す
る。図10はこの発明の実施の形態2を示す要部断面図
であり、図1にて示した実施の形態1に対し、コンタク
トホール14aの側面に形成されたサイドウォール17
と、このサイドウォール17に接し、かつ、上記コンタ
クトホール14aの下部に位置するとともに、上記半導
体基板1の一主面に形成された第1のコンタクト領域1
8と、この第1のコンタクト領域18の周囲を囲み、上
記半導体基板1の一主面に形成されたソース/ドレイン
領域の一部であるN−の不純物領域である第1の不純物
領域19について相違するだけであり、その他の点につ
いては上記した実施の形態1と同様である。
【0039】次に、このように構成された半導体装置の
製造方法について図11ないし図16に基づいて説明す
る。図11ないし図16はこの発明の実施の形態2を示
す半導体装置を工程順に示したものである。本実施の形
態2においても、N型MOSトランジスタを形成し、層
間絶縁膜14にコンタクトホール14aを形成し、コン
タクトホール14aの底部に位置する半導体基板1の表
面をプラズマ処理することにより、その部分に付着して
いた炭化ケイ素を主成分とする変質層13を取り除く工
程までは、図2ないし図5にて示した実施の形態1の工
程と同じである。但し、図11においては、コンタクト
ホール14aの開口時に分離酸化膜3の一部がエッチン
グされる場合を示す。
【0040】その後図12に示すように、コンタクトホ
ール形成時に半導体基板1の表面に付着する変質層13
を等方性エッチングにより除去することにより、半導体
基板1の一主面に、炭化ケイ素を実質的に含まないコン
タクト領域12を形成する。具体的には、この実施の形
態2では例えば、10-2〜10-3Torrの圧力で、C
4 とCH3 の混合ガスを用い、層間絶縁膜14を形成
するシリコン酸化膜と半導体基板1であるシリコン基板
の選択比が40〜100となる( つまり、シリコン酸化
膜のエッチングされる量がシリコン酸化膜のエッチング
される量の1/40〜1/100である)ような等方性
エッチングを、半導体基板1のエッチングされる量が5
0〜2000Åとなるまで行う。
【0041】次に、図13に示すように、サイドウォー
ル17を形成するために、層間絶縁層14上、コンタク
トホール14a内及び上記第1のコンタクト領域18上
にN型不純物を含有したシリコン酸化膜17aを形成す
る。具体的には、この実施の形態2においては、成膜温
度400〜800°Cの下で、略称をTEOSと称する
Si(OC2 5 4 とP(OCH3 3 Oの混合ガス
をを反応ガスとして用いた減圧CVD法を用いリンケイ
酸ガラスを形成している。ここで、上記P(OCH3
3 Oの代わりにAsCl3 を用いヒ素ケイ酸ガラスを形
成しても良い。
【0042】この時、上記シリコン酸化膜17a成膜時
に半導体基板1にかかる熱により、上記シリコン酸化膜
17aからの不純物の拡散が起こり、N−の第1の不純
物領域19が第1のコンタクト領域18の周囲に形成さ
れる。この時、アニール工程を別に設け、不純物の拡散
を促進しても良い。この場合のアニール条件としては、
例えば窒素雰囲気中で700〜850°Cの温度であ
る。
【0043】次に、図14に示すように、上記シリコン
酸化膜17aを異方性エッチングを行うことによりサイ
ドウォール17を形成する。具体的には、この実施の形
態2では例えば、CCl4 とCl2 とHeの混合ガスを
用い、10Torr以下の圧力の下で、電子サイクロト
ロンを利用した反応性イオンエッチングであるECR−
RIEを用い、シリコン酸化膜17aを異方性エッチン
グすることによりサイドウォール17を形成する。本実
施の形態2においては上記の条件でエッチングを行って
いるが、エッチング用ガスとしてCF4 とH2 の混合ガ
ス、CHF3 とO2 の混合ガス叉はSF6 とCl2 の混
合ガスを用いても良く、また、プラズマの発生方法とし
てマグネトロン放電を使用したRIEを用いても良い。
【0044】次に、図15に示すように、このサイドウ
ォール17をマスクにして、コンタクトホール14aの
底面に位置する半導体基板1の表面をプラズマ処理をす
ることにより、第2のコンタクト領域12を半導体基板
1の一主面に形成する。このため、上記第1の不純物領
域19の一部がこのプラズマ処理により削られることと
なる。
【0045】具体的には、この実施の形態2では例え
ば、10-2〜10-3Torrの圧力で、CF4 とCH3
の混合ガスを用い、層間絶縁膜14を形成するシリコン
酸化膜と半導体基板1であるシリコン基板の選択比が4
0〜100となる( つまり、シリコン酸化膜のエッチン
グされる量がシリコン酸化膜のエッチングされる量の1
/40〜1/100である)ような等方性エッチング
を、半導体基板1のエッチングされる量が50〜200
0Åとなるまで行う。
【0046】次に、図16に示すように、層間絶縁層1
4上、コンタクトホール14a内、及び、上記第2のコ
ンタクト領域12上にN−の第1の配線層15a、及び
N+の第2の配線層15bを順次積層する。
【0047】具体的には、これらのポリシリコン層は、
この実施の形態2では例えば、SiH4 とN2 にN型不
純物となるPH3 を混合したガスを用い、500〜70
0°Cの温度で、0.2〜0.5Torrの圧力の下で
減圧CVD法により形成する。なお、上記条件には、ポ
リシリコン層形成のためSiH4 とN2 の混合ガスを用
いているが、SiH4 とH2 の混合ガスもしくはSi2
6 ガスを用いてもよく、叉、N型不純物をドープする
ためPH3 を用いているが、代わりにAsH3を用いて
も良い。
【0048】このとき、上記ポリシリコン層の一部で第
2のコンタクト領域12に接触する部分は、上記成膜条
件の下では、半導体基板1の原子配列に基づくエピタキ
シャル層16の範囲はとなる。ここで、このエピタキシ
ャル層16は第2の配線層15bに及ぶこともある。
【0049】叉、上記配線層15a,15bを形成する
際に、それら配線層15a,15bが含有している不純
物が半導体基板1の一主面にコンタクト領域12を介す
る。ここで、拡散し、上記配線層15aからの不純物の
拡散によりN−の不純物領域11が形成され、配線層1
5bからの不純物の拡散によりN+の不純物領域10が
形成される。この不純物の拡散は、上記ポリシリコン層
15a,15bの成膜時に半導体基板1にかかる熱によ
り起こるが、このポリシリコン層15a,15bの成膜
後にアニール工程を別に設けて拡散を促進しても良い。
この場合のアニールは、例えば、窒素雰囲気中で700
〜850°Cの温度で行う。
【0050】叉、上記では、配線層15a及び15bと
なるポリシリコン層を全て積層した後に、アニール工程
を行っているが、代わりに、各配線層となるポリシリコ
ン層を積層する度にアニールを行っても良い。例えば、
第1の配線層15aとなるポリシリコン層を半導体基板
1上に成膜した後、窒素雰囲気において700〜850
°Cの温度でアニールし、熱拡散によりコンタクト領域
12の周囲にN−の不純物領域11を形成し、その後、
第2の配線層15bとなるポリシリコン層を成膜し、上
記同様、窒素雰囲気中で700〜850°Cでアニール
し、コンタクト領域12の周囲にN+の不純物領域10
を形成する。
【0051】次に、上記積層した不純物濃度の異なるポ
リシリコン層15a,15bを、通常の写真製版技術を
用い、配線15を形成する。
【0052】このように製造された半導体装置において
は、上記実施の形態1に対して、不純物を含有するサイ
ドウォール17と、上記コンタクトホール14aの底部
に位置し半導体基板1の表面に形成された第1のコンタ
クト領域18、及び、上記サイドウォール17からの不
純物拡散により形成される第1の不純物領域19を備え
る点で異なるが、N+の第1の不純物領域10の周囲を
N−の第2の不純物領域11が取り囲んでいるため、こ
れら不純物領域10及び11と、P型ウェル2叉はチャ
ネルカット領域4の間にかかる電界強度が緩和され、そ
れらの間で発生するリーク電流量を低減することができ
る点で実施の形態1と同様である。
【0053】上記効果に加え、さらに実施の形態2にお
いては、コンタクトホール14aの一部が分離酸化膜3
の一部にかかかるように開口した場合においても、上記
第1の不純物領域19により、チャネルカット領域4と
配線15が接触することなく、チャネルカット領域4と
不純物領域10、11との間の電解強度を緩和すること
が可能となり、リーク電流をより低減できるものであ
る。
【0054】実施の形態3.以下に、この発明の実施の
形態3について図17ないし図24に基づいて説明す
る。図17はこの発明の実施の形態3を示す要部断面図
であり、図1にて示した実施の形態1に対し、半導体基
板1、上敷絶縁膜7、サイドウォール8および分離酸化
膜3上に形成された不純物を含有したシリコン酸化膜2
0と、このシリコン酸化膜20とその上に積層された層
間絶縁層14をエッチングすることにより得られるコン
タクトホール20a,14aと、上記シリコン酸化膜2
0の形成以前に上敷絶縁膜7、サイドウォール8及び分
離酸化膜3をマスクとして半導体基板1の表面をプラズ
マ処理することにより、上記半導体基板1の一主面に形
成された第1のコンタクト領域21と、この第1のコン
タクト領域21の周囲を囲み、上記半導体基板1の一主
面に形成されたソース/ドレイン領域の一部であるN−
の不純物領域である第1の不純物領域22について相違
するだけであり、その他の点については上記した実施の
形態1と同様である。
【0055】このように構成された半導体装置の製造方
法について図18ないし図24に基づいて説明する。図
18ないし図24はこの発明の実施の形態3を示す半導
体装置を工程順に示したものである。本実施の形態3に
おいても、ゲート酸化膜5、ゲート電極6及び上敷酸化
膜7を形成し、その両側面に第1のサイドウォール8を
形成するまでは図2にて示した実施の形態1と同様であ
る。但し、実施の形態1と異なり、図18に示すように
サイドウォール8の形成後に、半導体基板1へのヒ素イ
オン叉はリンイオンの打ち込みは行わない。
【0056】その後、図19に示すように、上敷絶縁膜
7、第1のサイドウォール8及び分離酸化膜3をマスク
として、半導体基板1の表面をプラズマ処理する事によ
り、半導体基板1の一主面に第1のコンタクト領域21
を形成する。この時、プラズマ処理により、サイドウォ
ール8形成時に半導体基板1の表面に付着する炭化ケイ
素を主成分とする変質層23(実施の形態1及び2にお
いては、その製造工程において特別の考慮を必要としな
いため、変質層23を省略している。)が除去され、第
1のコンタクト領域21は実質的に炭化ケイ素を含まな
いものとなる。
【0057】つぎに、図20に示すように、不純物を含
有したシリコン酸化膜20を上記半導体基板1の一主上
に成膜する。具体的には、この実施の形態3において
は、成膜温度400〜800°Cの下で、Si(OC2
5 4 、略称TEOSとP(OCH3 3 Oの混合ガ
スをを反応ガスとして用いた減圧CVD法を用いる。こ
こでP(OCH3 3 Oの代わりにAsCl3 を用いて
も良い。
【0058】この時、上記シリコン酸化膜20が含有し
ている不純物が、第1のコンタクト領域21から半導体
基板1の一主面に拡散することにより、第1のコンタク
ト領域21の周囲の半導体基板1の一主面にN−の第1
の不純物領域22が形成される。この第1の不純物領域
22の形成は、上記シリコン酸化膜20の成膜時に半導
体基板1にかかる熱により不純物が拡散することにより
起こる。ここで、この第1の不純物領域22の形成に際
し、さらに、アニールを上記シリコン酸化膜20の成膜
後に700〜850°C、窒素雰囲気中で行っても良
い。
【0059】次に、図21に示すように、半導体基板1
の一主面上の上記シリコン酸化膜20の上層にシリコン
酸化膜からなる層間絶縁層14を成膜する。この層間絶
縁層14の成膜後にエッチングにより略平坦面を得る。
【0060】つぎに、図22に示すように、層間絶縁層
14及びシリコン酸化膜20を、異方性エッチングする
ことによりコンタクトホール14a、20aを得る。具
体的には、この実施の形態3では例えば、上記シリコン
酸化膜20上にレジストマスクを形成し、CCl4 とC
2 とHeの混合ガスを用い、10Torr以下の圧力
の下で、電子サイクロトロンを利用した反応性イオンエ
ッチングであるECR−RIEによる異方性エッチング
を行うことにより、0.26〜0.30μmの開口径を
有するコンタクトホール14a,20aを形成する。本
実施の形態2においては上記の条件でエッチングを行っ
ているが、エッチング用ガスとしてCF4 とH2 の混合
ガス、CHF3 とO2 の混合ガス叉はSF6 とCl2
混合ガスを用いても良く、また、プラズマの発生方法と
してマグネトロン放電を使用したRIEを用いても良
い。
【0061】この時、このコンタクトホール14aの底
面に位置する半導体基板1の表面には、写真製版技術を
用いコンタクトホール14aを形成するときにおいて発
生する炭化ケイ素を主成分とする変質層13が付着して
いる。
【0062】次に、図23に示すように、上記コンタク
トホール14aの底面に位置する半導体基板1の表面を
プラズマ処理することにより、上記変質層13を除去
し、半導体基板1の一主面に第2のコンタクト領域12
を形成する。具体的には、この実施の形態3では例え
ば、10-2〜10-3Torrの圧力で、CF4 とCH3
の混合ガスを用い、層間絶縁膜14を形成するシリコン
酸化膜と半導体基板1であるシリコン基板の選択比が4
0〜100となる( つまり、シリコン酸化膜のエッチン
グ量がシリコン基板のエッチング量の1/40〜1/1
00である)ような等方性エッチングを、半導体基板1
のエッチング量が50〜2000Åとなるよう行う。
【0063】次に図24に示すように、この第2のコン
タクト領域12上、コンタクトホール14a内及び上記
層間絶縁層14上に、N−の第1の配線層15aとなる
ポリシリコン層、及び、N+の第2の配線層15bとな
るポリシリコン層を順次積層する。具体的には、これら
のポリシリコン層は、この実施の形態1では例えば、S
iH4 とN2 にN型不純物となるPH3 を混合したガス
を用い、500〜700°Cの温度で、0.2〜0.5
Torrの圧力の下で減圧CVD法により形成する。な
お、使用するガスとしてはSiH4 とH2 の混合ガスも
しくはSi2 6 ガスを用いてもよく、叉、N型不純物
をドープするためにPH3 を用いているが、代わりにA
sH3 を用いても良い。
【0064】上記ポリシリコン層からなる配線層15
a,15bを形成する際に、上記ポリシリコン層の内の
コンタクト領域12に接触する部分は、半導体基板1の
原子配列に基づくエピタキシャル層16となり、叉、配
線層15a,15bの含有する不純物が、半導体基板1
の一主面に、コンタクト領域12を介して拡散し、上記
配線層15bからの不純物の拡散によりN+の不純物領
域10が形成され、配線層15aからの不純物の拡散に
よりN−の不純物領域11が形成される。
【0065】上記ポリシリコン層のエピタキシャル化、
及び、半導体基板1の一主面への不純物の拡散は、上記
ポリシリコン層15a,15bの成膜時に起こるが、そ
れらを促進するためにこのポリシリコン層15a,15
bの成膜後にアニール工程を設けても良い。この場合の
アニールは、例えば、窒素雰囲気中で700〜850°
Cの温度で行う。
【0066】上記においては、配線層15a及び15b
となるポリシリコン層を全て積層した後に、アニール工
程を行っているが、代わりに、各配線層となるポリシリ
コン層を成膜する度にアニール工程を行っても良い。例
えば、第1の配線層15aとなるポリシリコン層を半導
体基板1上の全面に成膜した後、窒素雰囲気において7
00〜850°Cの温度でアニールし、熱拡散によりコ
ンタクト領域12の周囲にN−の不純物領域11を形成
し、その後、第2の配線層15bとなるポリシリコン層
を成膜し、上記同様、窒素雰囲気中で700〜850°
Cでアニールし、熱拡散によりコンタクト領域12の周
囲にN+の不純物領域10を形成する。
【0067】次に、上記配線層15a,15b積層後、
通常の写真製版技術を用い配線15を形成する。
【0068】このように製造された半導体装置において
は、実施の形態1に対して不純物を含有するシリコン酸
化膜20、このシリコン酸化膜20からの不純物拡散に
より形成される第1の不純物領域21および、上記シリ
コン酸化膜20を形成する以前にプラズマ処理を行うこ
とにより変質層23を取り除かれた第1のコンタクト領
域22を備える点で実施の形態1と異なるが、N+の不
純物領域10の周囲をN−の不純物領域11が取り囲ん
でいるため、これら不純物領域10及び11と、P型ウ
ェル2叉はチャネルカット領域4の間にかかる電界強度
が緩和され、それらの間で発生するリーク電流量を低減
することができる点で実施の形態1と同様である。
【0069】上記の内容に加えて、本実施の形態3にお
いては、実施の形態1の場合と異なり、上記シリコン酸
化膜20からの不純物の拡散により形成されたN−の不
純物領域22と配線層15bからの不純物拡散により形
成されたN+の不純物領域10によりLDD構造を有す
ることとなり、しかも、これらの不純物領域10および
22が拡散により形成されることから、半導体基板1の
一主面の浅い部分にそれら不純物領域10、22が形成
されるので短チャンネル効果を抑制することが可能であ
る。
【0070】さらに、本実施の形態3においては、実施
の形態1と異なり、上記第1の不純物領域22により、
上記コンタクトホール14aの一部が分離酸化膜3の一
部を削るように開口した場合においても、第1の不純物
領域22により、チャネルカット領域4と配線15が直
接接することなく、叉、分離酸化膜3の下にあるチャネ
ルカット領域4と不純物領域10、11との間の電解強
度を緩和することが可能となり、リーク電流を低減でき
るものである。
【0071】実施の形態4.図25はこの発明の実施の
形態4を示す要部断面図であり、図1にて示した実施の
形態1に対し、ポリシリコン層からなる配線層15a,
15b上に積層されるシリサイドメタルからなる第3の
配線層15cについて相違するだけであり、その他の点
については上記実施の形態1と同様である。
【0072】本実施の形態4においては、図25に示す
ように、上記実施の形態1を工程順に示す要部断面図で
ある図7に示される配線層15a,15bの上に、シリ
サイドメタルからなる第3の配線層15cを積層し、そ
の後、これらの配線層15a,15b,15cをエッチ
ングすることにより配線15を形成している。このよう
にして製造された半導体装置においても、上記実施の形
態1と同様の効果を奏する他、配線15の電気抵抗が低
くなり、結果として本半導体装置における消費電力を低
く抑えることが可能となる。
【0073】実施の形態5.図26はこの発明の実施の
形態5を示す要部断面図であり、図1にて示した実施の
形態1に対し、配線層15a,15bの下層に形成され
る、不純物を含有しない、叉は、低濃度のP型の不純物
を含有する配線層15dについて相違するだけであり、
その他の点については上記実施の形態1と同様である。
本実施の形態5においては、上記配線15の最下層とし
て、コンタクト領域12に接し、コンタクトホール14
aを介し層間絶縁層14上に延在する、不純物を含有し
ない、叉は、低濃度のP型の不純物を含有する配線層1
5dを成膜し、その配線層15dの上層に、N型不純物
が低濃度の配線層15a及びN型不純物が高濃度の配線
層15bを順次積層し、これらの配線層15d,15
a,15bをエッチングすることにより配線15を形成
する。
【0074】具体的には、不純物を含有しない、叉は、
低濃度のP型の不純物を含有した配線層15dは、この
実施の形態5では例えば、SiH4 とN2 の混合ガス
(P型の不純物を含有する場合は、さらにB2 6 を混
合する。)を用い、500〜700°Cの温度で、0.
2〜0.5Torrの圧力の下で減圧CVD法により形
成する。なお、上記にて、配線層15d形成のためSi
4 とN2 の混合ガスを用いているが、SiH4 とH2
の混合ガスもしくはSi2 6 ガスを用いても良い。
【0075】このように形成された半導体装置において
も、不純物領域10の不純物濃度が高濃度、その周囲を
囲む不純物領域11の不純物濃度が低濃度となり、実施
の形態1と同様の効果が得られるとともに、上記配線層
15dがN型不純物の拡散源である配線層15a,15
bの下層に形成されることにより、不純物領域10及び
11を半導体基板1の表面から実施の形態1と同様の深
さに形成するための、配線層15a,15bから半導体
基板1へのN型の不純物の拡散距離は長くなり、そのた
め、本実施の形態5においては、不純物領域10、11
の形成される半導体基板1の表面からの深さは実施の形
態1の場合に比べて浅くなる。このように、不純物領域
10および11が半導体基板の一主面の浅い部分に形成
されるため、短チャンネル効果を抑制することが可能と
なる。
【0076】実施の形態6.本実施の形態6において
は、上記実施の形態2における半導体装置の構成要素の
内、N型の極性を示すものについてはP型に、P型の極
性を示す要素についてはその極性をN型にすることにつ
いて相違するだけであり、その他の点については上記実
施の形態2と同様である。
【0077】つまり、上記実施の形態2においては、半
導体基板1、ウェル2及びチャネルカット領域のそれぞ
れがP型であり、半導体基板1の一主面に、N型の配線
層15a,15bからのN型の不純物拡散により、N型
の不純物領域10,11が形成されるが、本実施の形態
6においては、上記半導体基板1、ウェル2及びチャネ
ルカット領域4の導電性をN型、配線層15a,15b
の含有する不純物をP型とし、これら配線層15a,1
5bからのP型の不純物の拡散により、P型の不純物の
濃度の高い不純物領域10と不純物濃度の低い不純物領
域11を形成する。
【0078】具体的には、配線層15a及び15bとな
るポリシリコン層にP型の不純物を含有させるには、本
実施の形態6においては例えば、SiH4 とN2 にP型
不純物となるB2 6 を混合したガスを用い、500〜
700°Cの温度で、0.2〜0.5Torrの圧力の
下で減圧CVD法により形成する。なお、上記条件に
は、ポリシリコン層形成のためSiH4 とN2 の混合ガ
スを用いているが、SiH4 とH2 の混合ガスもしくは
Si2 6 ガスを用いても良い。
【0079】また、上記実施の形態2においては、N型
の不純物を含有したシリコン酸化膜17aからの不純物
拡散によりN−の不純物領域19が形成されるが、本実
施の形態6においては、上記シリコン酸化膜17aの含
有する不純物をP型とすることにより、そのシリコン酸
化膜17aからの不純物拡散によりP−の不純物領域1
9を形成する。
【0080】具体的には、この実施の形態6においては
例えば、成膜温度400〜800°Cの下で、略称をT
EOSと称するSi(OC2 5 4 とB(OC
3 7 3の混合ガスを反応ガスとして用いた減圧CV
D法を用いホウケイ酸ガラスを形成することにより、P
型不純物を含有するシリコン酸化膜17aを形成してい
る。この時、上記シリコン酸化膜17a成膜時に半導体
基板1にかかる熱により、上記シリコン酸化膜17aか
らのP型不純物の拡散が起こり、P−の第1の不純物領
域19が第1のコンタクト領域の周囲に形成される。こ
こで、アニール工程を別に設け、不純物の拡散を促進し
ても良く、この場合のアニール条件としては、例えば窒
素雰囲気中で700〜850°Cの温度である。
【0081】このように形成された半導体装置において
は、上記コンタクト領域の周囲に形成されるP+の不純
物領域10及びその周囲を囲むP−の不純物領域11
と、N型ウェル2叉はN型チャネルカット領域4との間
にかかる電解強度が緩和されるため、実施の形態2と同
様の効果が得られる。
【0082】実施の形態7.上記実施の形態1において
は、半導体基板1上に積層される配線層15a,15b
において、第1の配線層15aの不純物濃度を低く、第
2の配線層15bの不純物濃度を高くしているが、本実
施の形態7においては、これとは逆に、第1の配線層1
5aの成膜にAsH3 を用い、第1の配線層15aが含
有する不純物であるヒ素の濃度を高濃度とし、この第1
の配線層15aの上層である第2の配線層15bの成膜
にPH3 を用い、第2の配線層15bが含有する不純物
であるリンの濃度を低能度とし、この配線層15a,1
5bからの不純物の拡散により半導体基板1の一主面に
不純物領域10及び11を形成する。上記のように形成
した半導体装置においても、コンタクト領域12に接す
る不純物領域10の不純物濃度が高く、その周囲を囲む
不純物領域11の不純物濃度が低くなり、実施の形態1
と同様の効果が得られることとなる。
【0083】ここで、不純物領域10、11が上記のよ
うな不純物濃度となるのは、第1の配線層15aが含有
している不純物であるヒ素の半導体基板1の一主面への
拡散速度が、第2の配線層15bの含有している不純物
であるリンの拡散速度に比べ低いためである。したがっ
て、高不純物濃度の第1の配線層15aからのヒ素の拡
散により高不純物濃度の第1の不純物領域10がコンタ
クト領域12に接して形成され、その周囲に低不純物濃
度の第2の配線層15bからリンの拡散による低濃度の
第2の不純物領域11が形成される。
【0084】実施の形態8.上記実施の形態1において
は、半導体基板1の一主面に不純物領域10および11
を形成しているが、本実施の形態8においては、半導体
基板1の代わりに、SOI基板、又は、導電領域を有す
るポリシリコン層もしくはアモルファスシリコン層に不
純物領域10および11を形成する。この場合において
も、コンタクト領域12に接する不純物領域10の不純
物濃度が高く、その周囲を囲む不純物領域11の不純物
濃度が低くなり、実施の形態1と同様の効果が得られる
こととなる。
【0085】
【発明の効果】この発明における半導体装置は、第1の
導電型の半導体基板の一主面上に形成されたコンタクト
ホールを有する層間絶縁層と、上記半導体基板の表面の
上記コンタクトホールに開口する部分に形成されたコン
タクト領域と、このコンタクト領域に接続されるととも
に上記コンタクトホールを介して上記層間絶縁層上に延
在し、第2の導電型を呈するための不純物の濃度の分布
が上記コンタクト領域からの距離が遠いほど高濃度であ
る配線と、上記半導体基板の一主面に位置し、上記コン
タクト領域に接すると共にその不純物濃度の分布が上記
コンタクト領域からの距離が遠いほど低濃度となる第2
の導電型の不純物領域を設けたものとしたので、この不
純物領域とウェル叉はチャネルカット領域にかかる電界
の強度が緩和されることとなり、そのため、上記不純物
領域から発生するリーク電流の量を低減することができ
るという効果を有するものである。
【0086】また、第1の導電型の半導体基板の一主面
上に形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層
と、上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開
口する部分に形成されたコンタクト領域と、このコンタ
クト領域に接続されるとともに上記コンタクトホールを
介して層間絶縁層上に延在する、第2の導電型を呈する
ための不純物の濃度が低い第1の配線層、この第1の配
線層上に積層されるとともに、第2の導電型を呈するた
めの不純物の濃度が高い第2の配線層の両配線層を備え
た配線と、上記半導体基板の一主面に位置し、上記コン
タクト領域に接するとともに、第2の導電型を呈するた
めの不純物の濃度が高い不純物領域と、上記半導体基板
の一主面の上記不純物領域の周囲に位置し、第2の導電
型を呈するための不純物の濃度が低い他の不純物領域を
設けたものとしたので、又、上記コンタクト領域と第1
の配線層の間に、第2の導電型を呈するための不純物を
含まないか又は第1の導電型を呈するための不純物を含
む最下層の配線層を設けたものとしたので、これら不純
物領域とウェル叉はチャネルカット領域の間にかかる電
界の強度が緩和されることとなり、そのため、上記不純
物領域から発生するリーク電流の量を低減することがで
きるという効果を有するものである。
【0087】また、第1の導電型の半導体基板の一主面
上に形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層
と、上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開
口する部分に形成されたコンタクト領域と、このコンタ
クト領域に接続されるとともに上記コンタクトホールを
介して層間絶縁層上に延在し、高濃度のヒ素を含有する
第1の配線層、この第1の配線層上に積層されるととも
に、低濃度のリンを含有する第2の配線層の両配線層を
備えた配線と、上記半導体基板の一主面に位置し、上記
コンタクト領域に接するとともに、高濃度のヒ素を含有
する不純物領域と、上記半導体基板の一主面の上記不純
物領域の周囲に位置し、低濃度のリンを含有する他の不
純物領域を設けたものとしたので、これら不純物領域と
ウェル叉はチャネルカット領域の間にかかる電界の強度
が緩和されることとなり、そのため、上記不純物領域か
ら発生するリーク電流の量を低減することができるとい
う効果を有するものである。
【0088】この発明における半導体装置の製造方法
は、第1の導電型の半導体基板の一主面上にコンタクト
ホールを有する層間絶縁層を形成する工程と、上記半導
体基板の表面の上記コンタクトホールに開口する部分に
付着する変質層をエッチングにより取り除いてコンタク
ト領域を形成する工程と、上記コンタクト領域に接続さ
れるとともに上記コンタクトホールを介して層間絶縁層
上に延在する、第2の導電型を呈するための不純物の濃
度が低い第1の配線層を形成する工程と、上記第1の配
線層上に積層され、第2の導電型を呈するための不純物
の濃度が高い第2の配線層を形成する工程と、上記第1
の配線層及び第2の配線層をエッチングすることにより
配線を形成する工程とを含むものとしたので、又、上記
コンタクト領域と第1の配線層の間に、第2の導電型を
呈するための不純物を含まないか又は第1の導電型を呈
するための不純物を含む最下層の配線層を形成する工程
を含むものとしたので、上記第2の配線層からの不純物
の拡散により不純物濃度の高い不純物領域が上記コンタ
クト領域の周囲に形成され、しかも、その不純物領域の
周囲に上記第1の配線層からの不純物の拡散により不純
物濃度の低い他の不純物領域が形成されるため、これら
の不純物領域とウェル叉はチャネルカット領域にかかる
電界の強度が緩和されることとなり、そのため、上記の
不純物領域から発生するリーク電流の量を低減すること
ができるという効果を有するものである。
【0089】また、第1の導電型の半導体基板の一主面
上にコンタクトホールを有する層間絶縁層を形成する工
程と、上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに
開口する部分に付着する変質層をエッチングにより取り
除いてコンタクト領域を形成する工程と、上記コンタク
ト領域に接続されるとともに上記コンタクトホールを介
して層間絶縁層上に延在し、高濃度のヒ素を含有する第
1の配線層を形成する工程と、上記第1の配線層上に積
層され、低濃度のリンを含有する第2の配線層を形成す
る工程と、上記第1の配線層及び第2の配線層をエッチ
ングすることにより配線を形成する工程とを設けたもの
としたので、上記第1の配線層からヒ素の拡散によりヒ
素の濃度の高い不純物領域が上記コンタクト領域の周囲
に形成され、しかも、その不純物領域の周囲に上記第2
の配線層からのリンの拡散によりリンの濃度の低い他の
不純物領域が形成されるため、これらの不純物領域とウ
ェル叉はチャネルカット領域にかかる電界の強度が緩和
されることとなり、そのため、上記の不純物領域から発
生するリーク電流の量を低減することができるという効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す要部断面図。
【図2】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図3】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図4】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図5】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図6】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図7】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図8】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図9】 この発明の実施の形態1での半導体基板の一
主面における、半導体基板の表面を基準とした場合の深
さに対する不純物濃度を示す図。
【図10】 この発明の実施の形態2を示す要部断面
図。
【図11】 この発明の実施の形態2を工程順に示す要
部断面図。
【図12】 この発明の実施の形態2を工程順に示す要
部断面図。
【図13】 この発明の実施の形態2を工程順に示す要
部断面図。
【図14】 この発明の実施の形態2を工程順に示す要
部断面図。
【図15】 この発明の実施の形態2を工程順に示す要
部断面図。
【図16】 この発明の実施の形態2を工程順に示す要
部断面図。
【図17】 この発明の実施の形態3を示す要部断面
図。
【図18】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要
部断面図。
【図19】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要
部断面図。
【図20】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要
部断面図。
【図21】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要
部断面図。
【図22】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要
部断面図。
【図23】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要
部断面図。
【図24】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要
部断面図。
【図25】 この発明の実施の形態4を示す要部断面
図。
【図26】 この発明の実施の形態5を示す要部断面
図。
【図27】 従来の半導体装置を示す要部断面図。
【図28】 従来の半導体装置の製造方法を工程順に示
す要部断面図。
【図29】 従来の半導体装置の製造方法を工程順に示
す要部断面図。
【図30】 従来の半導体装置の製造方法を工程順に示
す要部断面図。
【図31】 従来の半導体装置の製造方法を工程順に示
す要部断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板、 10,11 不純物領域、12
コンタクト領域、 13 変質層、 14 層間絶
縁層、14a コンタクトホール、 15 配線、1
5a,15b 配線層、 15c シリサイドメタル
層。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板の一主面上に
    形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層と、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に形成されたコンタクト領域と、 このコンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホールを介して上記層間絶縁層上に延在し、第2の導
    電型を呈するための不純物の濃度の分布が上記コンタク
    ト領域からの距離が遠いほど高濃度である配線と、 上記半導体基板の一主面に位置し、上記コンタクト領域
    と接するとともに、その不純物濃度の分布が上記コンタ
    クト領域からの距離が遠いほど低濃度となる第2の導電
    型の不純物領域を備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1の導電型の半導体基板の一主面上に
    形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層と、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に形成されたコンタクト領域と、 上記コンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホール内及び上記層間絶縁層上に順次積層され、第2
    の導電型を呈するための不純物の濃度が上層のものほど
    高濃度である複数の配線層を有する配線と、 上記半導体基板の一主面に位置し、上記コンタクト領域
    と接するとともに、その不純物濃度の分布が上記コンタ
    クト領域からの距離が遠いほど低濃度となる第2の導電
    型の不純物領域を備えたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1叉は請求項2記載の半導体装置
    において、不純物領域は、複数の不純物領域であり、 上記複数の不純物領域は、半導体基板の一主面に位置
    し、上記複数の不純物領域の内の1つの不純物領域が上
    記コンタクト領域と接するとともに、そのコンタクト領
    域と接する不純物領域の周囲を他の不純物領域が順次取
    り囲み、それらの不純物濃度が上記コンタクト領域から
    の距離が遠いものほど低濃度であることを特徴とする半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 第1の導電型の半導体基板の一主面上に
    形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層と、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に形成されたコンタクト領域と、 このコンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホールを介して層間絶縁層上に延在する、第2の導電
    型を呈するための不純物の濃度が低い第1の配線層と、
    この第1の配線層上に積層されるとともに、第2の導電
    型を呈するための不純物の濃度が高い第2の配線層を備
    えた配線と、 上記半導体基板の一主面に位置し、上記コンタクト領域
    に接するとともに、第2の導電型を呈するための不純物
    の濃度が高い不純物領域と、 上記半導体基板の一主面の上記不純物領域の周囲に位置
    し、第2の導電型を呈するための不純物の濃度が低い他
    の不純物領域を備えた半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1の導電型の半導体基板の一主面上に
    形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層と、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に形成されたコンタクト領域と、 このコンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホールを介して層間絶縁層上に延在する、第2の導電
    型を呈するための不純物を含まないか又は第1の導電型
    を呈するための不純物を含む最下層の配線層、この最下
    層の配線層上に積層されるとともに、第2の導電型を呈
    するための不純物の濃度が低い第1の配線層、この第1
    の配線層上に積層されるとともに、第2の導電型を呈す
    るための不純物の濃度が高い第2の配線層を備えた配線
    と、 上記半導体基板の一主面に位置し、上記コンタクト領域
    に接するとともに、第2の導電型を呈するための不純物
    の濃度が高い不純物領域と、 上記半導体基板の一主面の上記不純物領域の周囲に位置
    し、第2の導電型を呈するための不純物の濃度が低い他
    の不純物領域を備えた半導体装置。
  6. 【請求項6】 第1の導電型の半導体基板の一主面上に
    形成されたコンタクトホールを有する層間絶縁層と、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に形成されたコンタクト領域と、 このコンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホールを介して層間絶縁層上に延在し、高濃度のヒ素
    を含有する第1の配線層と、この第1の配線層上に積層
    されるとともに、低濃度のリンを含有する第2の配線層
    を備えた配線と、 上記半導体基板の一主面に位置し、上記コンタクト領域
    に接するとともに、高濃度のヒ素を含有する不純物領域
    と、 上記半導体基板の一主面の上記不純物領域の周囲に位置
    し、低濃度のリンを含有する他の不純物領域を備えた半
    導体装置。
  7. 【請求項7】 コンタクト領域は不純物の拡散に妨げと
    なる変質層を実質的に含まないことを特徴とする請求項
    1ないし請求項6のいずれか一項記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 コンタクト領域は半導体基板の凹部の表
    面に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項7
    のいずれか一項記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 配線はポリシリコンまたはアモルファス
    シリコンからなることを特徴とする請求項1ないし請求
    項8のいずれか一項記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 配線はシリサイドメタル層を備えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項
    記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    一項記載の半導体装置において、半導体基板を、SOI
    基板又は導電領域を有するポリシリコン層もしくはアモ
    ルファスシリコン層とすることを特徴とする半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 第1の導電型の半導体基板の一主面上
    に、コンタクトホールを有する層間絶縁層を形成する工
    程、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に付着する変質層をエッチングにより取り除いて
    コンタクト領域を形成する工程、 上記コンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホールを介して層間絶縁層上に延在する、第2の導電
    型を呈するための不純物の濃度が低い第1の配線層を形
    成する工程、 上記第1の配線層上に積層され、第2の導電型を呈する
    ための不純物の濃度が高い第2の配線層を形成する工
    程、 上記第1の配線層及び第2の配線層をエッチングするこ
    とにより配線を形成する工程を含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1の導電型の半導体基板の一主面上
    に、コンタクトホールを有する層間絶縁層を形成する工
    程、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に付着する変質層をエッチングにより取り除いて
    コンタクト領域を形成する工程、 上記コンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホールを介して層間絶縁層上に延在する、第2の導電
    型を呈するための不純物を含まないか又は第1の導電型
    を呈するための不純物を含む最下層の配線層を形成する
    工程、 上記最下層の配線層上に積層され、第2の導電型を呈す
    るための不純物の濃度が低い第2の配線層を形成する工
    程、 上記第1の配線層上に積層され、第2の導電型を呈する
    ための不純物の濃度が高い第2の配線層を形成する工
    程、 上記最下層の配線層、第1の配線層及び第2の配線層を
    エッチングすることにより配線を形成する工程を含むこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板を熱処理し、第1の配線層
    の含有する不純物をコンタクト領域を介して半導体基板
    の一主面に拡散させることにより、第2の導電型を呈す
    るための不純物の濃度が第1の不純物濃度となる不純物
    領域を形成する工程、 上記半導体基板を熱処理し、第2の配線層の含有する不
    純物を上記コンタクト領域を介して上記半導体基板の一
    主面に拡散させることにより、上記コンタクト領域から
    の距離が上記不純物領域に比べて近い位置に、第2の導
    電型を呈するための不純物の濃度が第1の不純物濃度よ
    り高濃度の第2の不純物濃度となる他の不純物領域を形
    成する工程を含むことを特徴とする請求項12又は請求
    項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 第1の導電型の半導体基板の一主面上
    に、コンタクトホールを有する層間絶縁層を形成する工
    程、 上記半導体基板の表面の上記コンタクトホールに開口す
    る部分に付着する変質層をエッチングにより取り除いて
    コンタクト領域を形成する工程、 上記コンタクト領域に接続されるとともに上記コンタク
    トホールを介して層間絶縁層上に延在し、高濃度のヒ素
    を含有する第1の配線層を形成する工程、 上記第1の配線層上に積層され、低濃度のリンを含有す
    る第2の配線層を形成する工程、 上記第1の配線層及び第2の配線層をエッチングするこ
    とにより配線を形成する工程を含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板を熱処理し、第1の配線層
    の含有する高濃度のヒ素をコンタクト領域を介して半導
    体基板の一主面に拡散させることにより、ヒ素の濃度が
    第2の不純物濃度となる不純物領域を形成する工程、 上記半導体基板を熱処理し、第2の配線層の含有する低
    濃度のリンを上記コンタクト領域を介して上記半導体基
    板の一主面に拡散させることにより、上記コンタクト領
    域からの距離が上記不純物領域に比べて遠い位置に、リ
    ンの濃度が第2の不純物濃度より低濃度の第1の不純物
    濃度となる他の不純物領域を形成する工程を含むことを
    特徴とする請求項15記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 第1の配線層及び第2の配線層をエッ
    チングすることにより配線を形成する工程の代わりに、
    上記第2の配線層上にシリサイドメタル層を積層し、上
    記第1の配線層、第2の配線層及びシリサイドメタル層
    をエッチングすることにより配線を形成する工程を含む
    ことを特徴とする請求項12ないし請求項16のいずれ
    か一項記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 除去する変質層は炭化ケイ素を主成分
    とすることを特徴とする請求項12ないし請求項17の
    いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 配線はポリシリコンまたはアモルファ
    スシリコンからなることを特徴とする請求12ないし請
    求項18のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項12ないし請求項19のいずれ
    か一項記載の半導体装置の製造方法において、半導体基
    板を、SOI基板又は導電領域を有するポリシリコン層
    もしくはアモルファスシリコン層とすることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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